JP2010036836A - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のシートベルトが移動可能に挿通されるベルト挿通部を有した鞘部材と、該鞘部材を取り囲むように配置されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えた乗員拘束装置において、この鞘部材を屈曲し易いものとする。
【解決手段】乗員拘束装置は、シートベルト10のショルダーベルト部11が移動可能に挿通されるベルト挿通部21を有した鞘部材20と、該鞘部材20を取り囲むように配置されたエアバッグ30とを備えている。鞘部材20は、乗員に対面する第1の外面22と、それと反対側の第2の外面23とを有した偏平形状となっている。鞘部材20の外面には、ショルダーベルト部11の屈曲や捩れ等に追従して該鞘部材20が変形することを許容する易変形部としての凹条24が設けられている。凹条24は、鞘部材の延在方向と交叉方向に延設されている。鞘部材20の第1及び第2の外面22,23の両面に、それぞれ、該鞘部材20の延在方向に間隔をおいて複数条の凹条24が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のシートベルトに沿ってエアバッグが配置される乗員拘束装置に係り、特に、シートベルトが移動可能に挿通される鞘部材を備え、この鞘部材を取り囲むようにエアバッグが配置された乗員拘束装置に関する。
車両の衝突時等に乗員を拘束する乗員拘束装置として、車両のシートベルトに沿って膨張可能なエアバッグを配置することは周知である。
特許第3521769号には、エアバッグを、シートベルトが挿通されるベルト挿通孔を有した中空円筒形とし、このベルト挿通孔にシートベルトのショルダーベルト部を挿通させた乗員拘束装置が記載されている。このエアバッグは、車両シートバックの上部に取り付けられており、車両衝突時等には、このエアバッグがショルダーベルト部に沿って乗員頭部の車室ドア側に膨張する。シートベルトは、このエアバッグのベルト挿通孔を通って引出し及び巻取り可能とされている。
同号の図35,36及び[0152]〜[0156]段落には、角筒状の鞘状部材(同号では「ショルダベルト貫通部172」と称されている。)にシートベルトを挿通し、このショルダベルト貫通部を取り囲むようにエアバッグを配置し、このエアバッグを角筒状のカバー部(同号公報では符号174)で包囲した構成が記載されている。このショルダベルト貫通部は、エアバッグと共にシートバックの上部に取り付けられている。このショルダベルト貫通部により、シートベルトの引出し及び巻取り時にシートベルトとエアバッグとが擦れ合ってエアバッグが損傷することが防止される。カバー部には、エアバッグ展開時に破断する薄肉部が設けられている。
特許第3521769号
上記特許第3521769号のショルダベルト貫通部及びカバー部は、角筒状であるため、剛性が高く、実質的には殆ど変形しない剛直なものとなる。
このような剛直なショルダベルト貫通部及びカバー部は、シートバックの上部から前方へ張り出してしまい、車両シートに乗降する際に邪魔になる。
また、ショルダベルト貫通部及びカバー部が剛直であると、乗員身体の肩などの上半身に沿った形状とならないので、乗員の上半身にフィットせず、着用時の快適性に劣る。
本発明は、車両のシートベルトが移動可能に挿通されるベルト挿通部を有した鞘部材と、該鞘部材を取り囲むように配置されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えた乗員拘束装置において、この鞘部材を屈曲し易いものとすることを目的とする。
本発明(請求項1)の乗員拘束装置は、車両のシートベルトが移動可能に挿通されるベルト挿通部を有した鞘部材と、該鞘部材を取り囲むように配置されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えた乗員拘束装置において、該鞘部材に易変形部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の乗員拘束装置は、請求項1において、前記鞘部材は合成樹脂製であることを特徴とするものである。
請求項3の乗員拘束装置は、請求項1又は2において、前記鞘部材は、シートベルト挿通方向に延在しており、前記易変形部は、該鞘部材の外面の少なくとも一部において該延在方向と交叉方向に延設された凹条又は切込みであることを特徴とするものである。
請求項4の乗員拘束装置は、請求項3において、前記鞘部材は、乗員に対面する第1の外面と、それと反対側の第2の外面とを有した偏平形状であり、前記凹条又は切込みは、少なくとも該第2の外面に設けられていることを特徴とするものである。
請求項5の乗員拘束装置は、請求項4において、前記凹条又は切込みは、前記鞘部材の延在方向に間隔をおいて複数条設けられていることを特徴とするものである。
請求項6の乗員拘束装置は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記鞘部材に、車両シートのシートバックの上部に取り付けるための取付部が設けられており、前記エアバッグは、膨張した状態において、車両座席に着座した乗員の頭部の側方に配置されるものであることを特徴とするものである。
請求項7の乗員拘束装置は、請求項6において、該取付部は、前記鞘部材の回動を許容する回動許容部材を有することを特徴とするものである。
請求項8の乗員拘束装置は、請求項6又は7において、前記エアバッグは、膨張した状態において、その車両シートの左右方向における中間位置が前記鞘部材の該左右方向の中間位置よりも乗員頭部側に位置することを特徴とするものである。
請求項9の乗員拘束装置は、請求項6ないし8のいずれか1項において、前記エアバッグは、乗員に沿って配置される第1のバッグと、乗員頭部側に配置される第2のバッグと、該第2のバッグよりも乗員頭部と反対側に配置される第3のバッグとによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の乗員拘束装置にあっては、鞘部材に易変形部が設けられているので、該鞘部材は、シートベルト着脱時やシートベルト着用状態において、乗員の身体形状や身体の動きに追従して容易に変形することができる。これにより、シートベルト着脱時の操作性及びシートベルト着用状態における快適性が良好なものとなる。また、車両シートに乗降する際に邪魔になることが防止される。
請求項2のように、鞘部材は、耐久性の点から合成樹脂製であることが好ましい。
請求項3のように、鞘部材の外面に凹条又は切込みを設けることにより、易変形部を簡易に構成することができる。
請求項4のように、鞘部材を、乗員に対面する第1の外面と、それと反対側の第2の外面とを有した偏平形状とすることにより、この鞘部材の厚さを小さくすることができ、乗員拘束装置を全体として厚さの小さいものとすることができる。また、乗員の身体外面は全体として凸に湾曲しているので、少なくとも乗員と反対側の第2の外面に凹条又は切込みを設けることにより、該第2の外面が第1の外面に比べて伸長し易くなるため、鞘部材が乗員の身体外面に沿ってスムーズに湾曲するようになる。
なお、本発明において、「鞘部材は、乗員に対面する第1の外面と、それと反対側の第2の外面とを有した偏平形状である」とは、これら第1及び第2の外面のベルト挿通方向と直交方向の幅が、該第1及び第2の外面の両側縁同士を繋ぐ鞘部材の側面のベルト挿通方向と直交方向の幅よりも大きなものとなっていることをいう。
請求項5のように、鞘部材の延在方向に間隔をおいて凹条又は切込みを複数条設けることにより、鞘部材が全体として乗員の身体外面に沿って変形し易くなる。
請求項6の態様にあっては、膨張したエアバッグによって乗員頭部の横方向への移動を拘束することができる。
請求項7の態様にあっては、鞘部材は、シートバックに対して回動可能に取り付けられているので、シートベルト着脱時の操作性及びシートベルト着用状態における快適性が向上する。
請求項8の態様にあっては、エアバッグ膨張時には、エアバッグが全体として乗員頭部に接近するようになるため、乗員頭部の横方向の移動を早期のうちに拘束することができる。
請求項9の態様にあっては、各バッグの膨張時の内圧を変化させることにより、エアバッグの全体としての膨張時の反力特性を変化させることができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る乗員拘束装置を備えた車両用シートの斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図(a)は第2図のIII−III線に沿う断面図、第3図(b)は鞘部材20の第3図(a)と同様部分における拡大断面図、第4図は鞘部材の斜視図、第5図(a),(b)は第4図のV−V線に沿う断面図、第5図(c)は第5図(a)のC部分の拡大図、第6図はエアバッグの分解斜視図、第7図はエアバッグの第1のバッグと鞘部材との平面図、第8図はエアバッグ膨張時における第3図(a)と同様部分の断面図、第9図はエアバッグ膨張時の側面図、第10図(a)はエアバッグアダプタの斜視図、第10図(b)はエアバッグアダプタの正面図、第11図はサイドエアバッグの膨張時の側面図である。
なお、第5図(a)は鞘部材が真っ直ぐに延在した状態を示し、第5図(b)は鞘部材が湾曲して延在した状態を示している。
この実施の形態では、車室内の左側(この左右方向はシートに着座した乗員にとっての左右方向と合致する。以下、同様。)シートに設置された乗員拘束装置について説明する。なお、図示は省略するが、車室内の右側シート用の乗員拘束装置の構成は、この左側シート用の乗員拘束装置の構成を左右逆にしたものとなっている。
車両のシート1は、シートクッション2と、該シートクッション2の後部から立ち上がるシートバック3とを有している。該シートバック3の上部の左右方向の中央部にヘッドレスト4が設置されている。
この実施の形態では、シートバック3の上部の車室ドア側(即ちこの実施の形態では左側)に、該シートバック3と一体的にシートベルト引出口5が設けられている。詳しくは、この実施の形態では、シートバック3の上部の車室ドア側から上方へ突出する凸部5aが突設されている。第2図の通り、この凸部5aは中空箱状のものであり、その前面側が開放している。この凸部5aの前面開放口がシートベルト引出口5となっている。このシートベルト引出口5からシート1の前面側にシートベルト10が引き出されている。符号5bは、該凸部5a内に設けられたガイドローラを示し、このガイドローラ5bにシートベルト10の途中部が掛けられている。
第2図に示すように、この実施の形態では、シートバック3内にシートベルトリトラクタ6が設置されており、このシートベルトリトラクタ6にシートベルト10の基端側が引出し及び巻取り可能に連結されている。シートベルト10は、シートバック3内に形成されたベルト通路(図示略)を通ってシートベルトリトラクタ6からシートベルト引出口5に引き回されている。
シートベルト10は、先端側がシートクッション2の車室ドア側においてラップアンカ7により車体又はシートフレーム(図示略)等に連結されている。シートベルト10の該ラップアンカ7とシートベルト引出口5との間の部分はトング(図示略)のベルト挿通口に挿通されている。シートクッション2の車室中央側には、このトングがラッチされるバックル装置(図示略)が設置されている。トングがバックル装置にラッチされた第1図の状態において、シートベルト10のうち該トングよりもシートベルト引出口5側がショルダーベルト部11であり、該トングよりもラップアンカ7側がラップベルト部12である。
なお、このシートベルト10は、通常の非膨張式のベルト材料にて構成されている。
この実施の形態では、前記シートベルトリトラクタ6に、車両衝突時等にシートベルト10を巻き取って該シートベルト10に張力を加えるプリテンショナ(図示略)が設けられている。なお、プリテンショナとしては、車両衝突時に前記バックル装置を下方へ引き下げることによりシートベルト10に張力を加えるように構成されたものを用いてもよい。
乗員拘束装置は、ベルト挿通部21を有した鞘部材20と、該鞘部材20を取り囲むように配置されたエアバッグ30と、該エアバッグ30を膨張させるためのインフレータ40と、折り畳まれたエアバッグ30を覆ったエアバッグカバー50等を備えている。
この実施の形態では、該鞘部材20は、両端が開放した筒状のものであり、その内側の空洞部がベルト挿通部21となっている。このベルト挿通部21にシートベルト10のショルダーベルト部11が移動可能に挿通されている。
第3図(a)等に示すように、この実施の形態では、該鞘部材20は、その軸心線方向と直交方向の断面が平たい略長方形状となっており、この長方形の長辺方向の各面がそれぞれショルダーベルト部11の乗員側面及び反乗員側面に沿うように該ショルダーベルト部11を取り囲んでいる。即ち、この実施の形態では、該鞘部材20は、乗員に対面する第1の外面22と、それと反対側の第2の外面23とを有した偏平形状となっている。
この実施の形態では、鞘部材20は合成樹脂製となっている。該鞘部材20は、その周囲でエアバッグ30が膨張しても、このエアバッグ30の膨張圧によって押し潰されることのない程度の剛性を有している。この鞘部材20の材質としては、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等が好適である。ただし、鞘部材20の材質はこれに限定されない。
鞘部材20には、ショルダーベルト部11の屈曲や捩れ等に追従して該鞘部材20が変形することを許容する易変形部が設けられている。この実施の形態では、該易変形部は、鞘部材20の外面において該鞘部材20の軸心線方向と直交方向に延設された凹条24により構成されている。この実施の形態では、鞘部材20の第1の外面22及び第2の外面23の両面に、それぞれ、該鞘部材20の軸心線方向に間隔をおいて複数条の凹条24が設けられている。なお、第5図(a)等に示すように、この実施の形態では、該凹条24はV字溝状となっているが、凹条24の形状はこれに限定されない。また、易変形部は、鞘部材20の外面に該鞘部材20の軸心線方向と直交方向に切込みを入れることにより形成されてもよい。
この凹条24同士の間隔は10〜60mm、特に20〜30mmであることが好ましい。また、第5図(c)に示されるように、鞘部材20を一直線状に延在させた状態において、各凹条24の延在方向と直交方向の幅Wは、0〜1mm、特に0〜0.5mmであることが好ましい。なお、凹条24の延在方向と直交方向の幅Wが0mmであるとは、鞘部材20を一直線状に延在させた状態において、該凹条24の両側の壁面24a,24b同士が接すること、即ち易変形部が切込みにより形成されていることをいう。
なお、各凹条(又は切込み。以下、同様。)24は、ベルト挿通部21内にまで達していてもよい。各凹条24は、鞘部材20の該第1の外面22及び第2の外面23の両側縁同士を繋ぐ側面にまで回り込むように形成されていてもよい。各凹条24は、鞘部材20の外周を周回していてもよい。この場合、該凹条24は、鞘部材20の外周を螺線状に周回していてもよい。第1の外面22と第2の外面23とで凹条24の数や配置が異なっていてもよい。
なお、本発明においては、鞘部材20の第1の外面22及び第2の外面23の一方にのみ凹条24が設けられてもよい。この場合、乗員の身体の外面は全体として凸に湾曲した曲面となっているので、乗員と反対側の第2の外面23に凹条24を設けるのが好ましい。このようにすることにより、該第2の外面23が第1の外面22に比べて伸長し易くなるため、鞘部材20が乗員の身体外面に沿ってスムーズに凸曲変形するようになる。
この鞘部材20の軸心線方向の長さは、300〜600mm、特に400〜500mmであることが好ましい。
第3図(b)に示すように、ベルト挿通部21内のベルト厚さ方向の幅Sは、該ベルト挿通部21内において、ショルダーベルト部11の乗員側面又は反乗員側面と、これに対面する該ベルト挿通部21の内面21a又は21bとの間に好ましくは0〜10mm、特に好ましくは1〜4mmの隙間gがあく寸法とされていることが好ましい。また、ベルト挿通部21内のベルト幅方向の幅Sは、該ベルト挿通部21内において、ショルダーベルト部11の両側縁と、これに対面する該ベルト挿通部21の内面21c又は21dとの間に好ましくは0〜10mm、特に好ましくは2〜5mmの隙間gがあく寸法とされていることが好ましい。
ベルト挿通部21内のベルト厚さ方向の幅S及びベルト幅方向の幅Sをこのような寸法とすることにより、該ベルト挿通部21内において、ショルダーベルト部11が折れ重なったり変形したりすることが防止され、該ショルダーベルト部11は真っ直ぐに延在した状態に保持される。
鞘部材20のシートベルト引出口5側の端部には、該鞘部材20をシートバック3に取り付けるための取付部25が設けられている。以下、鞘部材20のシートベルト引出口5側を後端側といい、これと反対側を先端側という。この取付部25は、回動許容部材としての軸ピン25aを介して該鞘部材20の後端側に回動可能に連結されている。該軸ピン25aは、その軸心線方向が前記第1の外面22と第2の外面23とを貫通する方向とされている。
この実施の形態では、シートベルト引出口5にエアバッグアダプタ60が取り付けられている。このエアバッグアダプタ60は、シートベルト引出口5を覆うプレート状のものであり、その板面の略中央付近にはベルト通し口61が設けられている。鞘部材20は、第2図の通り、そのベルト挿通部21の後端開口が該ベルト通し口61と対面するように配置され、取付部25(第2図では図示略)がボルト等の固着具(図示略)によってエアバッグアダプタ60に固着されている。
第10図(a),(b)に示すように、この実施の形態では、該ベルト通し口61は略左右方向に延在したスリット状のものであり、鞘部材20は、その第1の外面22及び第2の外面23の後端縁がそれぞれ該ベルト通し口61の下縁及び上縁に沿って略左右方向に延在した姿勢にてエアバッグアダプタ60に連結されている。また、前記軸ピン25aは、その軸心線方向を略上下方向として配置されており、鞘部材20は、この軸ピン25a及び取付部25を介してエアバッグアダプタ60に対し略左右方向に回動可能に取り付けられている。
シートベルト10は、このエアバッグアダプタ60のベルト通し口61を介してベルト引出口5から鞘部材20のベルト挿通部21内に引き通されている。
第10図(a),(b)の通り、エアバッグアダプタ60の前面からは、後述のエアバッグ30の各バッグ31,32,33のガス導入口36がそれぞれ接続される管状の第1、第2及び第3のバッグ接続口62a,62b,62cが突設されている。第1のバッグ接続口62cは、ベルト通し口61の下側に配置され、第2及び第3のバッグ接続口62a,62bは、ベルト通し口61の上側に左右に間隔をおいて配置されている。該第1のバッグ接続口62aは、第2及び第3のバッグ接続口62b,62cよりもエアバッグアダプタ60の左右方向の中間側に位置している。
第10図(b)に示すように、エアバッグアダプタ60の下端面には、ガス流入口63が形成されている。また、エアバッグアダプタ60の内部には、このガス流入口63から各バッグ接続口62a〜62cにガスを導くためのガス通路64が形成されている。該ガス流入口63にダクト41を介してインフレータ40が接続されている。インフレータ40がガス噴出作動すると、ダクト41、ガス流入口63、ガス通路64及び各バッグ接続口62a〜62cを通って各バッグ31〜33にガスが供給される。
なお、この実施の形態では、第10図(b)に示すように、第1のバッグ接続口62aの内径Rは、第2及び第3のバッグ接続口62b,62cの内径Rよりも小となっている。これにより、該第1のバッグ接続口62aを通って第1のバッグ31に流入するガス量が第2及び第3のバッグ接続口62b,62cを通って第2及び第3のバッグ32,33に流入するガス量よりも少なくなるように構成されている。
第6,8に示すように、エアバッグ30は、この実施の形態では、鞘部材20の第1の外面22側、即ち乗員の肩部上面に沿うように配置された第1のバッグ31と、鞘部材20の乗員頭部側に配置された第2のバッグ32と、鞘部材20を挟んで該第2のバッグ32と反対側、即ち車室ドア側に配置された第3のバッグ33とによって構成されている。
各バッグ31〜33は、それぞれ、各バッグ31〜33の膨張時における鞘部材20側の面及びこれと反対側の面を構成する2枚の略長方形状ないし略楕円形状の基布34a,33bの周縁部同士を縫合等により結合して袋状としたものである。符号35は、これらの基布34a,34bの周縁部同士を縫合した縫糸等よりなるシームを示している。
各バッグ31〜33は、各々の長手方向を鞘部材20の延在方向と平行方向として配置されている。鞘部材20の長さは、各バッグ31〜33の非膨張時における長手方向の幅と同等かそれよりも長いものとなっている。
各バッグ31〜33のシートベルト引出口5側の端部(以下、後端という。)には、それぞれ、各バッグ31〜33内にガスを導入するためのガス導入口36が設けられている。図示は省略するが、第1のバッグ31においては、ガス導入口36は、該バッグ31の後端の左右方向の中央よりも車室ドア側となる位置に配置されている。第2のバッグ32及び第3のバッグ33においては、各々のガス導入口36は、各バッグ32,33の後端の上下方向の中央よりも下端側に配置されている。
第1のバッグ31のガス導入口36は、エアバッグアダプタ60の第1のバッグ接続口62aに接続され、第2のバッグ32のガス導入口36は、エアバッグアダプタ60の第2のバッグ接続口62bに接続され、第3のバッグ33のガス導入口36は、エアバッグアダプタ60の第3のバッグ接続口62cに接続され、それぞれホースバンド(図示略)等により結着されている。
この実施の形態では、第1のバッグ31の乗員頭部側の縁部と第2のバッグ32の下部とが縫合等により結合されており、第2のバッグ32と第3のバッグ33との上部同士が縫合等により結合されており、第3のバッグ33の下部と第1のバッグ31の車室ドア側の縁部とが縫合等により結合されている。符号37a,37b,37cは、それぞれ、これらのバッグ31,32同士、バッグ32,33同士及びバッグ33,31同士を縫合した縫糸等よりなるシームを示している。
第7図に示すように、この実施の形態では、第1のバッグ31は、その左右方向の中間位置Cが鞘部材20の左右方向の中間位置Cよりも乗員頭部側に位置するように配置されている。
この実施の形態では、第1のバッグ31の先端側から前記基布34a,34bを前方に延長するようにして舌片状の延出部31aが突設されている。この延出部31aは、該第1のバッグ31の左右方向の中間位置Cよりも車室ドア側に位置している。また、第3のバッグ33の先端側からも、これと同様の延出部33aが突設されている。この延出部33aは、該第3のバッグ33の上下方向の中間位置よりも下方に位置している。
第6図に示すように、この第1のバッグ31の延出部31aと第3のバッグ33の延出部33aとが重ね合わされ、これらの両側縁部同士が縫合等によって結合されることにより、筒状の鞘部材挿通部38(第7図)が形成されている。符号38aは、これらの延出部31a,33aの両側縁部同士を縫合した縫糸等によりなるシームを示している。
鞘部材20は、この鞘部材挿通部38に挿通されている。
このように第1のバッグ31をその左右方向の中間位置Cが鞘部材20の左右方向の中間位置Cよりも乗員頭部側に位置するように配置することにより、エアバッグ30は、膨張時には、第8図の如く全体として鞘部材20よりも乗員頭部に接近するように膨張するようになる。
このエアバッグ30は、第9図に示すように、乗員頭部の重心位置Gよりも上位となる高さまで膨張しうる膨張完了形状を有している。
このエアバッグ30は、非膨張時には、第3図(a)の通り、鞘部材20と略等幅となるように折り畳まれて該鞘部材20の第1の外面22及び第2の外面23に重ね合わされ、エアバッグカバー50によって被包されている。このエアバッグカバー50の後端側は、シートバック3の上部に連結されている。
このエアバッグカバー50は、第3図(a)に示すように、その乗員頭部と反対側に破断予定部51を有している。エアバッグ30の膨張時には、エアバッグカバー50は、このエアバッグ30の膨張圧により該破断予定部51において破断してエアバッグ30の被包を解除するように構成されている。なお、このエアバッグカバー50は、例えば平たいシート状の基布を筒状に巻回し、その巻回方向の両端部同士を低強度シーム(所謂、テアシーム)で縫合することにより構成される。この低強度シームが破断予定部51となる。ただし、エアバッグカバー50及び破断予定部51の構成はこれに限定されない。
このエアバッグカバー50は、容易に乗員身体の肩などに沿った形状となることができる柔軟な材質よりなる。このエアバッグカバー50の材質としては、低反発ポリウレタンフォームが好適である。また、このエアバッグカバー50の乗員と接する側の表皮はメッシュ生地にて構成されていることが好ましい。
このようにエアバッグカバー50の乗員頭部と反対側に破断予定部51を配置することにより、シートベルト10着用時に破断予定部51が乗員身体と接触しにくいため、シートベルト10の付け心地が良好である。また、エアバッグ30が膨張して破断予定部51が破断したときには、エアバッグカバー50はその乗員頭部と反対側が開裂するため、開裂後のエアバッグカバー50は、第8図のように、エアバッグ30の乗員頭部側に沿って延在するようになる。
この実施の形態では、さらに、第11図に示すように、シートクッション3の車室ドア側の側面から乗員と該車室ドアとの間に介在するように前方へ膨張展開するサイドエアバッグ70を備えたサイドエアバッグ装置が設けられている。
この実施の形態では、該サイドエアバッグ装置は、このサイドエアバッグ70専用のインフレータ(図示略)を備えている。
該サイドエアバッグ70は、非膨張時には、折り畳まれてシートクッション3内に収納されている。
前記プリテンショナ、エアバッグ30用インフレータ40及びサイドエアバッグ70用インフレータは、それぞれ制御回路(図示略)によって制御される。この実施の形態では、車両の前方衝突が検知又は予知されたときには、プリテンショナ及びエアバッグ30用インフレータ40を作動させると共に、サイドエアバッグ70用インフレータを非作動とする。また、車両の側方衝突又は横転が検知又は予知されたときには、エアバッグ30用インフレータ40及びサイドエアバッグ70用インフレータをそれぞれ作動させると共に、プリテンショナを非作動とする。ただし、プリテンショナ、エアバッグ30用インフレータ40及びサイドエアバッグ70用インフレータの制御方法はこれに限定されない。例えば、車両の側方衝突又は横転が検知又は予知されたときにも、プリテンショナを作動させてもよい。
このように構成された乗員拘束装置の使用方法及び作動について以下に説明する。
乗員がシート1に着座した後、シートベルト10を引き出して身体前面に掛け回し、トングをバックル装置にラッチする。
このシートベルト10は、鞘部材20の内側のベルト挿通部21に通されており、シートベルト10がエアバッグ30と直接的に接触しない。そのため、シートベルト10の引出し及び巻取り時に該シートベルト10とエアバッグ30とが擦れ合ってエアバッグ30が損傷することが防止される。
この乗員拘束装置にあっては、鞘部材20に、凹条24よりなる易変形部が設けられているので、該鞘部材20は、シートベルト10の着脱時やシートベルト10を着用した状態において、乗員の身体形状や身体の動きに追従して容易に変形することができる。これにより、シートベルト10の着脱時の操作性及びシートベルトを着用した状態における快適性が良好なものとなる。また、乗員がシート1に乗降する際に邪魔になることが防止される。
この実施の形態では、該易変形部は、鞘部材20の外面において該鞘部材20の延在方向と交叉方向に延設された凹条24よりなるため、構成が簡易である。
この実施の形態では、鞘部材20の乗員側の第1の外面22及びこれと反対側の第2の外面23に、それぞれ、該鞘部材20の延在方向に間隔をおいて複数条の凹条24が設けられているので、鞘部材20が全体として乗員の身体外面に沿って変形し易い。
また、この実施の形態では、鞘部材20は、シートバック3に対して軸ピン25aを介して左右方向に回動可能に取り付けられており、この鞘部材20が乗員の身体形状や身体の動きに合わせて左右方向にも回動することができるため、シートベルト着脱時の操作性及びシートベルト着用状態における快適性が高いものとなっている。
この実施の形態では、鞘部材20は、乗員に対面する第1の外面22と、それと反対側の第2の外面23とを有した偏平形状となっているので、この鞘部材20の厚さが小さい。これにより、乗員拘束装置も全体として厚さが小さいものとなっており、シートベルト10の着用時にこの乗員拘束装置が乗員に違和感を与えにくい。
車両の側方衝突又は横転が検知又は予知されたときには、前記制御回路がエアバッグ30用インフレータ40及びサイドエアバッグ70用インフレータをそれぞれガス噴出作動させる。そして、このエアバッグ30用インフレータ40からのガスによりエアバッグ30が膨張すると共に、サイドエアバッグ70用インフレータからのガスによりサイドエアバッグ70が膨張する。
エアバッグ30が膨張を開始すると、このエアバッグ30の膨張圧によりエアバッグカバー50が破断予定部51において破断する。この実施の形態では、該破断予定部51はエアバッグカバー50の乗員頭部と反対側の側面に配置されているので、エアバッグカバー50は、この破断予定部51の破断により、その乗員頭部と反対側が開裂する。そのため、破断後のエアバッグカバー50は、第8図のように、エアバッグ30の乗員頭部側に沿って延在するようになる。
このエアバッグ30は、第8図の通り、乗員頭部の車室ドア側においてショルダーベルト部11に沿って膨張する。この膨張したエアバッグ30により、乗員頭部の車室ドア側への移動が拘束される。また、この膨張したエアバッグ30によりショルダーベルト部11が硬くなり、このショルダーベルト部11が乗員肩部から外れることが防止される。
この実施の形態では、前述の通り、膨張したエアバッグ30の乗員頭部側に沿ってエアバッグカバー50が延在するので、このエアバッグ30の乗員頭部側とエアバッグカバー50との間に摩擦力が生じ、このエアバッグ30の乗員頭部側への突出速度が小さくなり、膨張したエアバッグ30が比較的ソフトに乗員頭部に接触するようになる。また、膨張したエアバッグ30と乗員頭部との間にこのエアバッグカバー50が介在するため、このエアバッグカバー50自体のクッション性によっても、膨張したエアバッグ30と乗員頭部との接触時の衝撃が緩和される。
この実施の形態では、エアバッグ30の第1のバッグ31は、その左右方向の中間位置Cが鞘部材20の左右方向の中間位置Cよりも乗員頭部側に位置するように配置されているので、エアバッグ30は、第8図のように、全体として鞘部材20よりも乗員頭部に接近するように膨張する。これにより、膨張したエアバッグ30によって早期のうちに乗員頭部を拘束することができる。
この実施の形態では、エアバッグ30の第1のバッグ31のガス導入口36が接続されたバッグ接続口62aは、該エアバッグ30の第2のバッグ32及び第3のバッグ33のガス導入口36がそれぞれ接続されたバッグ接続口62b,62cよりも小径となっているため、インフレータ40からのガスのうち、該第1のバッグ31に流入するガス量は、第2のバッグ32及び第3のバッグ33にそれぞれ流入するガス量よりも少ない。そのため、各バッグ31〜33が膨張した場合、該第1のバッグ31の内圧が第2のバッグ32及び第3のバッグ33の内圧よりも低くなる。これにより、膨張した第1のバッグ31が過度に硬くならず、この膨張した第1のバッグ31が乗員肩部の上面に沿って延在するようになると共に、ショルダーベルト部11から乗員肩部に加えられる衝撃も緩和される。
この実施の形態では、第11図の通り、サイドエアバッグ70がシートクッション3の車室ドア側の側面から乗員と車室ドアとの間に介在するように前方へ膨張する。この膨張したサイドエアバッグ70により、乗員の胴体部の車室ドア側への移動も拘束される。
車両の前方衝突が検知又は予知されたときには、前記制御回路は、プリテンショナ及びエアバッグ30用インフレータ40を作動させる。このプリテンショナの作動により、シートベルト10がシートベルトリトラクタ6に巻き取られ、シートベルト10に張力が加えられる。また、インフレータ40がガス噴出作動し、このインフレータ40からのガスによりエアバッグ30が膨張する。この膨張したエアバッグ30の作用は、前述の通りである。
なお、この実施の形態では、鞘部材20は、その周囲でエアバッグ30が膨張しても、このエアバッグ30の膨張圧によって押し潰されることのない程度の剛性を有している。そのため、エアバッグ30が膨張した状態においても、プリテンショナの巻取力によりシートベルト10がスムーズに鞘部材20のベルト挿通部21内を移動してシートベルトリトラクタ6に巻き取られるようになる。
このプリテンショナの作動により緊張したシートベルト10と、乗員頭部側方において膨張したエアバッグ30とにより、乗員がしっかりと拘束される。
上記実施の形態では、エアバッグ30は、膨張した状態において、その左右方向の中間位置が鞘部材20の左右方向の中間位置よりも乗員頭部側に位置するように配置されているが、本発明においては、エアバッグ30の配置はこれに限定されない。例えば、第12図に示すように、エアバッグ30は、膨張した状態において、その左右方向の中間位置が鞘部材20の左右方向の中間位置と略同位置となるように配置されてもよい。
この第12図の実施の形態のその他の構成は、第1〜11図の実施の形態と同様である。
上記の実施の形態では、エアバッグ30は、鞘部材20の第1の外面22側に配置された第1のバッグ31と、鞘部材20の乗員頭部側に配置された第2のバッグ32と、鞘部材20を挟んで該第2のバッグ32と反対側に配置された第3のバッグ33とによって構成されているが、エアバッグの構成はこれに限定されない。
第13,14図は、それぞれ、エアバッグの別の構成例を示す断面図である。
第13図のエアバッグ30Aは、上記実施の形態のエアバッグ30において鞘部材20の第1の外面22側に配置された第1のバッグ31が省略され、代わりに、第2のバッグ32と第3のバッグ33との下部同士が連結パネル39によって連結された構成となっている。
また、第14図のエアバッグ30Bは、上記実施の形態のエアバッグ30において鞘部材20の乗員頭部側に配置された第2のバッグ32が省略され、代わりに、第1のバッグ31の乗員頭部側の縁部と第3のバッグ33の上部とが連結パネル39によって連結された構成となっている。
この第13図及び第14図の各実施の形態のその他の構成は、第1〜11図の実施の形態と同様である。
なお、この第13図及び第14図のエアバッグ30A,30Bも、本発明におけるエアバッグの一例を示すものであり、エアバッグは図示の構成に限定されない。例えば、本発明においては、エアバッグは1個のバッグのみから構成されたものであってもよい。
上記の各実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
例えば、上記の実施の形態では、易変形部は、鞘部材20の外面において該鞘部材20の延在方向と交叉方向に延設された凹条24により構成されているが、易変形部の構成はこれに限定されない。
上記の実施の形態では、エアバッグ30は、乗員頭部の車室ドア側に配置されているが、エアバッグの配置はこれに限定されない。例えば、本発明においては、エアバッグ30は、乗員の胸部又は腰部等に沿って配置されてもよい。ラップベルト12に沿ってエアバッグが配置されてもよい。また、シートベルト10の複数箇所にエアバッグが配置されてもよい。
上記の実施の形態では、シートベルト装置は、シート1に一体的に設けられた構成となっているが、本発明においては、シートベルト装置は、シート1とは別体に構成されて車体に設置されたものであってもよい。
上記の実施の形態では、エアバッグ30用のインフレータ40とサイドエアバッグ70用のインフレータとが別々に設けられているが、エアバッグ30とサイドエアバッグ70とを共通のインフレータによって膨張させるように構成してもよい。このように構成することにより、インフレータが1個で足りるため、乗員拘束装置の構成コストの低減を図ることが可能である。なお、この場合、インフレータとサイドエアバッグ70とを繋ぐガス通路に開閉弁を設け、車両前方衝突時には閉弁してサイドエアバッグ70を非膨張とし、車両側方衝突又は横転時には開弁してサイドエアバッグ70を膨張させるように制御してもよい。ただし、サイドエアバッグ70の膨張及び非膨張の制御方法はこれに限定されない。
実施の形態に係る乗員拘束装置を備えた車両の車室内のシート付近の斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 (a)図は図2のIII−III線に沿う断面図であり、(b)図は鞘部材20の(a)図と同様部分における拡大断面図である。 鞘部材の斜視図である。 (a),(b)図は図4のV−V線に沿う断面図であり、(c)図は(a)図のC部分の拡大図である。 エアバッグの分解斜視図である。 エアバッグ第1のバッグと鞘部材との平面図である。 エアバッグ膨張時における図3と同様部分の断面図である。 エアバッグ膨張時の側面図である。 (a)図はエアバッグアダプタの斜視図、(b)図はエアバッグアダプタの正面図である。 サイドエアバッグ膨張時の側面図である。 エアバッグの配置の変更例を示す断面図である。 エアバッグの別の構成例を示す断面図である。 エアバッグの別の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
5 シートベルト引出口
10 シートベルト
11 ショルダーベルト部
12 ラップバッグ部
20 鞘部材
21 ベルト挿通部
22 第1の外面
23 第2の外面
24 凹条
25 取付部
30 エアバッグ
31 第1のバッグ
32 第2のバッグ
33 第3のバッグ
36 ガス導入口
38 鞘部材挿通部
40 インフレータ
50 エアバッグカバー
51 破断予定部
60 エアバッグアダプタ
70 サイドエアバッグ

Claims (9)

  1. 車両のシートベルトが移動可能に挿通されるベルト挿通部を有した鞘部材と、
    該鞘部材を取り囲むように配置されたエアバッグと、
    該エアバッグを膨張させるためのインフレータと
    を備えた乗員拘束装置において、
    該鞘部材に易変形部を設けたことを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 請求項1において、前記鞘部材は合成樹脂製であることを特徴とする乗員拘束装置。
  3. 請求項1又は2において、前記鞘部材は、シートベルト挿通方向に延在しており、
    前記易変形部は、該鞘部材の外面の少なくとも一部において該延在方向と交叉方向に延設された凹条又は切込みであることを特徴とする乗員拘束装置。
  4. 請求項3において、前記鞘部材は、乗員に対面する第1の外面と、それと反対側の第2の外面とを有した偏平形状であり、
    前記凹条又は切込みは、少なくとも該第2の外面に設けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
  5. 請求項4において、前記凹条又は切込みは、前記鞘部材の延在方向に間隔をおいて複数条設けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記鞘部材に、車両シートのシートバックの上部に取り付けるための取付部が設けられており、
    前記エアバッグは、膨張した状態において、車両シートに着座した乗員の頭部の側方に配置されるものであることを特徴とする乗員拘束装置。
  7. 請求項6において、該取付部は、前記鞘部材の回動を許容する回動許容部材を有することを特徴とする乗員拘束装置。
  8. 請求項6又は7において、前記エアバッグは、膨張した状態において、その車両シートの左右方向における中間位置が前記鞘部材の該左右方向の中間位置よりも乗員頭部側に位置することを特徴とする乗員拘束装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項において、前記エアバッグは、乗員に沿って配置される第1のバッグと、乗員頭部側に配置される第2のバッグと、該第2のバッグよりも乗員頭部と反対側に配置される第3のバッグとによって構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
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