JP2007131225A - 車両横転時の乗員保護装置および乗員保護方法 - Google Patents

車両横転時の乗員保護装置および乗員保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両のロールオーバー時に乗員の頭部空間を積極的に増大して、頭部の保護効果をより高めることができる車両横転時の乗員保護装置の提供を図る。
【解決手段】車両のロールオーバー状態を検出する車両横転検出手段11と、シートバック3の所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段12と、膨張により乗員の上半身をシートバック3方向に押圧するエアバッグ13と、車両横転検出手段11の検出信号からロールオーバーを判断して、シートバック可倒手段12およびエアバッグ13を作動する制御手段14と、を設けることにより、ロールオーバーが検出された際にエアバッグ13の膨張時の押圧力により乗員をシート1に拘束した状態でシートバック3を所定量後傾し、乗員の頭部と車室内の天井との間の空間を増大する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両横転時の乗員保護装置および乗員保護方法に関する。
車両がロールオーバーした際の乗員の保護装置としては、乗員の頭部の車室外側にエアバッグ袋体を配置し、ロールオーバーを検出した際にエアバッグ袋体を膨張させて乗員の頭部を保護するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−142303号公報(第5−6頁、第2図)
車両がロールオーバーした際には車両の天地が略逆となってルーフから接地する場合があり、このように天地が逆となった場合は乗員の頭部が天井と干渉する恐れがある。しかし、特許文献1に示した保護装置では、エアバッグ袋体によって乗員頭部が側方移動するのを阻止できるのであるが、頭部が天井と干渉するのを積極的に防止できるものではない。
そこで、本発明は車両のロールオーバー時に乗員の頭部空間を積極的に増大して、頭部の保護効果をより高めることができる車両横転時の乗員保護装置および乗員保護方法を提供するものである。
本発明は、シートクッションおよびシートバックを備えたシートと、車両のロールオーバー状態を検出する車両横転検出手段と、シートバックの所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段と、膨張により乗員の上半身をシートバック方向に押圧するエアバッグと、車両横転検出手段の検出信号からロールオーバーを判断して、前記シートバック可倒手段および前記エアバッグを作動する制御手段と、を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、ロールオーバーが検出されてシートバック可倒手段が作動されると、シートバックは後傾が許容される状態となり、これとともにエアバッグが作動されて膨張すると、乗員の上半身がシートバック方向に押圧されるため、乗員はエアバッグによりシートに拘束された状態でシートバックが所定量後傾される。すると、乗員の頭部はシートバックの回動中心を中心として後方に移動して、乗員の頭部と車室内の天井との間の空間が増大されるので、頭部が天井に干渉するのを効率良く抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図17は本発明にかかる車両横転時の乗員保護装置の第1実施形態を示し、図1は乗員保護装置を適用したシートの斜視図、図2は図1中A部の拡大斜視図、図3は図1中B部の拡大斜視図、図4は図1中C部の拡大斜視図、図5は図3中D−D線から断面とした斜視図、図6は図3中E−E線から断面とした斜視図であり、図7は乗員保護装置の作動状態を示すシートの斜視図であり、図8は図7中F部の拡大斜視図である。
また、図9はシートの内部構造を示す背面図、図10はシートバック下部の内部構造を詳細に示す分解斜視図、図11はシート下部の内部構造を要部断面として示す背面図、図12はシートバック後傾制限手段の詳細構造を示す正面図、図13はロールオーバーによる車両の横転状態を(a)〜(c)に順を追って示す正面図、図14は乗員保護装置の作動状態を(a)および(b),(c)に順を追って示すシートの側面図であり、図15は乗員保護装置を制御するフローチャートの説明図、図16はロールオーバーの判定の一例を示すマップ、図17は乗員保護装置の作動イメージを(a),(b)に順を追って示す斜視図である。
本実施形態の車両横転時の乗員保護装置10は、図1に示すようにシートクッション2およびシートバック3を備えた車両のシート1に適用して、車両のロールオーバーによって車両が横転する際に乗員Cを保護するようにしたもので、車両のロールオーバー状態を検出する車両横転検出手段11と、シートバック3の所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段12と、膨張により乗員C(図14参照)の上半身Cuをシートバック3方向に押圧するエアバッグ13と、車両横転検出手段11の検出信号からロールオーバーを判断して、前記シートバック可倒手段12および前記エアバッグ13を作動する制御手段としてのコントロールボックス14と、を備えている。
また、本実施形態の車両横転時の乗員保護方法は、車両のロールオーバーが検出された場合に、シートバック3の所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段12と、膨張により乗員Cの上半身Cuをシートバック3方向に押圧するエアバッグ13と、を作動させて、エアバッグ13の膨張時の押圧力でシートバック3を乗員Cとともに所定量後傾させるようにしてある。
前記シートバック3は、その上端部にヘッドレスト4を設けるとともに、下端部がシートクッション2の後端部に回動可能に取り付けられて、前後傾動が可能となるリクライニング機能を備えている。
そして、シート1には、図17にも示すように乗員Cの片側の肩部Csから胸部Ccを経由して反対側の腰部Cwへと配索されて上半身Cuをシートバック3に拘束するショルダーベルト21と、乗員Cの腰部Cw両側に跨って配索されて下半身Clをシートクッション2に拘束するラップベルト22と、を有するシートベルト装置20を備えており、前記エアバッグ13を、前記ショルダーベルト21に沿って乗員Cの片側の肩部Csから反対側の腰部Cw近傍に至る細長い袋状に形成してある。
前記ショルダーベルト21とラップベルト22とは連続しており、これらショルダーベルト21とラップベルト22との間に移動自在に挿通したタング23がインナーバックル24に係脱自在に装着される。
そして、ショルダーベルト21の上端部から延びるウエビング25をシートバック3の上端部に設けたウエビング挿通口26からシートバック3の内方に取り込み、その取り込んだウエビング25をシートバック3に内蔵した第1ウエビング巻取装置としての主リトラクタ27で巻き取るようにしている。
主リトラクタ27は図外のモータで駆動される電動式リトラクタとして構成され、かつ、この主リトラクタ27にはプリテンショナー機能およびロードリミッター機能が付加される。尚、ラップベルト22のタング23を取付けた側とは反対側端部はシートクッション2の下部に結合される。
前記エアバッグ13は、図2〜図4に示すように長さ方向に適宜間隔をもって切れ目13aが形成され、それら切れ目13aにショルダーベルト21を縫うようにして挿通して、エアバッグ13をショルダーベルト21に取り付けてある。
エアバッグ13は、図5に示すように長さ方向に連続した袋体13bを折り畳んだ状態で、その外側をエアバッグカバー13cで覆うことにより構成され、このエアバッグカバー13cは袋体13bが膨張する際に破断されるようになっている。また、前記袋体13bは、前記切れ目13aの形成部分では図6に示すようにエアバッグ13の両側部分に分岐される。
前記エアバッグ13の下端部は、図4に示すようにインナーバックル24に設けたインフレータ28にチューブ28aを介して連通され、該インフレータ28は前記コントロールボックス14から出力される信号により作動してガスを発生し、そのガスをエアバッグ13に供給して袋体13bを膨張させるようになっている。
また、前記エアバッグ13は図7に示すように膨張された際に、図8に示すようにウエビング挿通口26の近傍に配置される上端部に、乗員Cの肩部Csに対応する部分に拡大部13dを形成してある。
前記シート1は、図9に示すように逆U字状のシートバックフレーム3aの上端辺にヘッドレスト4のヘッドレストフレーム4aが取り付けられるとともに、左右辺の上下中央部間にはシートバックスプリング3bおよび補強フレーム3cが設けられ、かつ、シートバックフレーム3aの下端部は、シートバック3の傾動中心となる回動軸としての主シャフト100が設けられ、この主シャフト100がシートクッション2のシートクッションフレーム2aの車両後方端部に連結される。
前記主シャフト100の両端部は、シートバック3の傾動位置を固定するシャフトガイド101,102が設けられるとともに、主シャフト100の片側端部にはシートバック3の前後方向傾動位置を任意に設定するシートバックリクライナー103が設けられる。
前記シート1の詳細な下部構造は、図10,図11に示すようにシートバックフレーム3aの下端部はシートスライダー110に取り付けられる。
シートスライダ110は、車両前後方向に延在してフロアパネルに固定される車幅方向内外に一対配置されるスライドレール111と、これらスライドレール111に前後移動自在に配置するスライダー112とからなり、それぞれのスライダー112には、ピン113を介してプレート114が結合され、これらプレート114にシートバックフレーム3aの下端部が回動可能に連結される。また、前記車幅方向内・外のスライダー112間には連結フレーム121が架設されて補強される。
車幅方向内方(図中右方)のプレート114にはボス付穴115がシート内側に突設され、該ボス付穴115がシートバックフレーム3aの下端部に形成した支持穴116に回動可能に嵌合される一方、車幅方向外方(図中左方)のプレート114にはボス部115aがシート内側に突設され、該ボス部115aがシートバックフレーム3aの下端部に形成した支持穴116に回動可能に嵌合される。
車幅方向内方(図中右方)のシートバックフレーム3aの下端部内側には、円盤状の前記シートバックリクライナー103と、同様に円盤状の前記シャフトガイド101がその順に配置されるとともに、車幅方向外方(図中左方)のシートバックフレーム3aの下端部内側には、円盤状のシャフトガイド102が配置され、それぞれのシャフトガイド101,102の中心穴101a,102aに、前記主シャフト100の両端部に形成した小径支持部100a,100bが回転自在に嵌合される。このとき、シャフトガイド101,102はピン117によってシートバックフレーム3aにそれぞれ結合されている。
シャフトガイド101の中心穴101aの周縁部と、シートバックリクライナー103の中心穴103aの周縁部、およびシートバックフレーム3aの前記支持穴116の周縁部には、それぞれ対応させて上下に係合穴101b,103b,116bが形成される。
また、前記シートバックフレーム3aと車幅方向内・外のプレート114との間には、シートバックフレーム3aを復帰方向に回動付勢する渦巻きばね118が配置され、該渦巻きばね118の内周端部は前記ボス付穴115および前記ボス部115aと反対側の側面からそれぞれ突設した係止突起119に係止されるとともに、渦巻きばね118の外周端部はシートバックフレーム3aの側面から突設した係止突起120に係止される。
前記シートバック3は、その前後方向傾動位置を任意に設定するリクライニング装置60を介してシートクッション2に連結してある。
即ち、前記シートバックリクライナー103が配置される側には、プレート114の外側にリクライナ可動レバー123が配置され、これらシートバックリクライナー103とリクライナ可動レバー123とによって前記リクライニング装置60が構成される。
前記リクライナ可動レバー123は、中間部分に設けた長穴123aに挿通したピン124を介してプレート114に取り付けるとともに、操作部123bとは反対側端部123cを前記ボス付穴115から挿通してシートバックリクライナー103の中心穴103aに係合してある。
前記シートバック可倒手段12は、前記リクライニング装置60の回動軸としての主シャフト100を用い、該主シャフト100廻りに傾動するシートバックフレーム3aを係脱自在にロックするとともに、ロールオーバーの検出でロック解除するロック手段としてのソレノイド104と、前記主シャフト100に対するシートバックフレーム3aの回動量を制限するシートバック後傾制限手段105と、によって構成してある。
ソレノイド104は、主シャフト100のシートバックリクライナー103を設けた片側端部に設けられ、コントロールボックス14からの指令信号により出没する作動ピン104aが、シャフトガイド101、シートバックリクライナー103およびシートバックフレーム3aの各係合穴101b,103b,116bに挿入されるようになっている。この場合、前記ソレノイド104は主シャフト100の上下2箇所に一対設けられる。
即ち、通常運転時は前記作動ピン104aが突出状態にあって各係合穴101b,103b,116bを貫通することにより、シートバックフレーム3aの傾動をロックする一方、ロールオーバー時に作動ピン104aが後退してシャフトガイド101とシートバックリクライナー103との係合を解いてシートバックフレーム3aをロック解除し、シートバック3の後傾が可能となる。
また、前記シートバック後傾制限手段105は、図12に示すようにシャフトガイド101の中心穴101aと主シャフト100の小径支持部100aとの嵌合部分に形成され、前記中心穴101aの内周に設けられた係合突起106と、小径支持部100aの外周に設けられた収納可能な係止爪107と、によって構成され、これら係合突起106および係止爪107は、軸受108によって中心穴101aと小径支持部100aとの間に形成されるスペースS内に配置される。
前記係合突起106は、シートバックフレーム3aの前傾方向には緩やかな傾斜面106aとなり、その逆の後傾方向には垂直な係止面106bとなる略三角形状に突出するとともに、前記係止爪107は、小径支持部100aの外周に突出方向に付勢されて出没自在に取り付けられ、シートバックフレーム3aの前傾方向には小径支持部100a内に収納されつつ前記傾斜面106aを円滑に乗り越えるとともに、シートバックフレーム3aの後傾方向には前記係止面106bに係止して、シートバック3をロックするようになっている。
前記シートバックフレーム3aには、前記主リトラクタ27の取付け部分から上方にウエビングガイド29が延在し、該ウエビングガイド29はシートバックフレーム3aの上端から若干突出して、その突出部分に前記ウエビング挿通口26が形成され、主リトラクタ27から繰り出されたウエビング25はウエビング挿通口26からシートバック3前側へと延びてショルダーベルト21となる。
前記車両横転検出手段11は、車両のロール角度およびロールレイトを測定するセンサを備え、コントロールボックス14は、図16に示すようにロール角度およびロールレイトがしきい値Kを越えた領域Bをロールオーバーとして判断するようになっている。また、本実施形態では前記車両横転検出手段11によって車両の横加速度を検出するようになっている。
前記乗員保護装置10を搭載した車両は、図13(a)〜(c)に示すようにロールオーバーにより横転した場合、図14(a)および(b),(c)に示すようにエアバッグ13,シートベルト装置20およびシートバック3が作動して乗員Cを後方に所定量倒し、乗員頭部Chと天井との間の空間を拡大するようになっている。尚、図13(a)は横力Fの入力状態、図13(b)は車体1が1/4回転した状態、図13(c)は車体が3/4回転した状態を示す。
図14(a)はロールオーバーが発生しない通常の状態を示し、乗員Cはエアバッグ13を取り付けたシートベルト装置20を着用してシート1に着座しており、この状態で車両横転検出手段11によりロールオーバーが検出されると、図14(b),(c)に示すようにエアバッグ13が膨張して乗員Cをシートバック3に押圧し、シートバック3とともに乗員Cを所定量後傾させるようになっている。
このとき、前記主リトラクタ27はモータ駆動により正・逆回転が可能となっているため、シートベルト装置20はロールオーバーの検出前の状態に復帰する可逆機能が備わっている。
そして、前記乗員保護装置10では、コントロールボックス14が図15に示すフローチャートに従ってロールオーバーを検出し、その結果に基づいてシートバック可倒手段12およびエアバッグ13を制御するようになっており、また、本実施形態では図17に示すようにカーテンエアバッグ30を設けて、このカーテンエアバッグ30をも制御するようになっているが、本発明では該カーテンエアバッグ30を特に必要とするものではない。
即ち、前記フローチャートでは、まず、イグニッションのオンによって制御がスタートすると、ステップS1,S2,S3によってロールレイト,ロール角度,横加速度を入力し、ステップS4では図16に示すマップを用いてロールレイトとロール角度から車両がロールオーバーに至る前の横転領域Aにあるかどうかを判断し、領域AにあるときはステップS1にリターンし、領域Aに無い場合は次のステップS5に進む。
ステップS5では、車両が前記マップの領域Bにあるかどうかを判断し、領域Bに無い場合はステップS1にリターンし、領域Bにある場合はステップS6に進んでシートバック可倒手段12を作動、つまりソレノイド104の作動ピン104aを後退させてシートバック3のロックを解除するとともに、ステップS7によってインフレータ28を作動してエアバッグ13を膨張させる。このとき、エアバッグ13の膨張と同期して主リトラクタ27のプリテンショナー機能を作動させてショルダーベルト21を引き込む。
次いで、ステップS8ではカーテンエアバッグ30を展開し、乗員頭部Chがサイドウインドガラスやピラー等の車体側部に干渉するのを緩和する。
以上説明したように本実施形態の車両横転時の乗員保護装置10によれば、車両のロールオーバー状態を検出する車両横転検出手段11と、シートバック3の所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段12と、膨張により乗員Cの上半身Cuをシートバック3方向に押圧するエアバッグ13と、車両横転検出手段11の検出信号からロールオーバーを判断して、前記シートバック可倒手段12および前記エアバッグ13を作動するコントロールボックス14と、を設けて構成したので、図17(a)に示すように乗員Cがシートベルト20を着用してシート1に着座した通常運転状態でロールオーバーが検出されると、シートバック可倒手段12が作動されてシートバック3は後傾が許容される状態となる。
そして、前記シートバック可倒手段12の作動とともにエアバッグ13が作動されて膨張すると、その膨張力により乗員Cの上半身Cuがシートバック3方向に押圧されるため、図17(b)に示すように乗員Cはエアバッグ13によりシート1に拘束された状態でシートバック3が所定量後傾される。
すると、乗員Cの頭部Chはシートバック3の回動中心、つまり主シャフト100(図9参照)を中心として後方に移動して、乗員頭部Chと車室内の天井との間の空間が増大されるので、頭部Chが天井に干渉するのを効率良く抑制することができる。
また、本実施形態の車両横転時の乗員保護方法にあっても、車両のロールオーバーが検出された場合に、シートバック3の所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段12と、膨張により乗員Cの上半身Cuをシートバック3方向に押圧するエアバッグ13と、を作動させて、エアバッグ13の膨張時の押圧力でシートバック3を乗員Cとともに所定量後傾させるので、車両のロールオーバー時にシートバック3の後傾により乗員頭部Chと車室内の天井との間の空間が増大されて、頭部Chが天井に干渉するのを効率良く抑制することができる。
更に、前記エアバッグ13は、シートベルト装置20のショルダーベルト21に沿って乗員Cの片側の肩部Csから反対側の腰部Cw近傍に至る細長い袋状に形成したので、エアバッグ13が膨張する際にはショルダーベルト21に支持されて乗員Cの上半身Cuをシートバック3方向に押圧する力を効率良く発生させることができとともに、上半身Cuに入力される衝撃を効果的に緩和することができる。
更にまた、ショルダーベルト21の上端部から延びるウエビング25をシートバック3の上端部に設けたウエビング挿通口26からシートバック3の内方に取り込み、その取り込んだウエビング25をシートバック3に内蔵した主リトラクタ27で巻き取るようにしたので、ウエビング挿通口26をシートバック3に設けたことで、エアバッグ13により厚みが増加したショルダーベルト21の巻取り量を少なくしてその収納スペースを減少することができる。
また、ウエビング挿通口26の近傍に配置される上端部に、乗員Cの肩部Csに対応する部分に拡大部13dを形成したので、この拡大部13dによってロールオーバー時には頭部Ch側面の保護効果を高めることができる。
更に、シートバック可倒手段12を、リクライニング装置60の回動軸としての主シャフト100を用いて、ソレノイド104によってこの主シャフト100廻りに傾動するシートバックフレーム3aを係脱自在にロックしたので、シートバック可倒手段12の構造を簡素化できるとともに、ロック解除した際にシートバック後傾制限手段105によってシートバックフレーム3aの回動量が制限されるので、過剰にシートバック3が倒れて乗員Cに不安感を煽るのを防止できるとともに、後席乗員に影響を及ぼすのを防止することができる。
更にまた、車両横転検出手段11は、車両のロール角度およびロールレイトを測定するセンサを備え、コントロールボックス14は図16に示すようにロール角度およびロールレイトがしきい値Kを越えた領域Bをロールオーバーとして判断するようにしたので、簡単な装置によって容易に車両横転を判断できる。
図18〜図24は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図18は乗員保護装置を適用したシートの斜視図、図19は図18中G部の拡大斜視図、図20は図18中H−H線から断面とした斜視図、図21は図18中I部の拡大斜視図、図22は乗員保護装置の作動開始状態を示すシートの斜視図、図23は乗員保護装置の最終的な作動状態を示すシートの斜視図、図24は乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(c)に順を追って示す斜視図である。
本実施形態の車両横転時の乗員保護装置10Aは、基本的に第1実施形態の乗員保護装置10と略同様の構成となり、図18に示すように車両横転検出手段11(図1参照)と、シートバック可倒手段12と、エアバッグ13Aと、コントロールボックス14(図1参照)と、を設けて構成され、シート2には、ショルダーベルト21とラップベルト22とを有するシートベルト装置20を備えている。
そして、本実施形態では前記ショルダーベルト21に相当する部分を細長い袋状に形成したエアバッグ13Aによって形成し、このエアバッグ13Aの上端部をウエビング挿通口26近傍でウエビング25に縫製結合するとともに、図19に示すように下端部をラップベルト22に縫製結合してあり、このエアバッグ13Aの下端部をチューブ28aを介してインフレータ28に接続し、該インフレータ28からのガスをエアバッグ13A下部に導入するようになっている。
前記エアバッグ13Aは、第1実施形態と同様に図20に示すように長さ方向に連続した袋体13bを折り畳んだ状態で、その外側をエアバッグカバー13cで覆うことにより構成され、このエアバッグカバー13cは袋体13bが膨張する際に破断されるようになっている。
また、本実施形態にあってもエアバッグ13Aの上端部に拡大部13d(図23参照)を形成してあり、前記チューブ28aが連通するガス流入口をエアバッグ13Aの下端部に設けた状態で、前記拡大部13dと一般部13eとの境界部分に拡大部へのガス流入を遅延させるガス通過抵抗手段としての縫い目31を設けてある。縫い目31は、一端部13eに所定のガス圧が作用した場合に縫い糸が解けるようになっている。
従って、本実施形態の乗員保護装置10Aによれば、図18および図24(a)に示すように通常の運転状態で車両のロールオーバーが検出された場合に、図22および図24(b)に示すようにエアバッグ13Aを膨張させてシートバック3を乗員Cとともに所定量後傾させ、乗員頭部Chと車室内の天井との間の空間を増大させるようになっているが、特に本実施形態ではエアバッグ13Aの下端部からインフレータ28のガスが流入して一般部13eを膨張させた後、図23および図24(c)に示すようにその一般部13eの内圧が所定圧に達すると縫い目31が解かれて拡大部13dにガスが供給される。
このため、ガス量を多く必要とする拡大部13dに先んじて一端部13eをいち早く膨張させることができるため、拡大部13dを設けた場合に乗員Cをシートバック3方向に押圧する力を迅速に発生させることができ、ひいてはシートバック3を後傾させるタイミングを早めることができる。
図25〜図33は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図25は乗員保護装置を適用したシートの斜視図、図26は図25中J部の拡大斜視図、図27は図25中K−K線から断面とした斜視図、図28は図25中L部の拡大斜視図、図29は乗員保護装置の作動初期状態を示すシートの斜視図、図30は乗員保護装置の作動途中状態を示すシートの斜視図、図31は乗員保護装置の作動完了状態を示す斜視図、図32はシートの内部構造を示す背面図、図33は乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(d)に順を追って示す斜視図である。
本実施形態の車両横転時の乗員保護装置10Bは、基本的に第1実施形態の乗員保護装置10と略同様の構成となり、図25に示すように車両横転検出手段11(図1参照)と、シートバック可倒手段12と、エアバッグ13Bと、コントロールボックス14(図1参照)と、を設けて構成され、シート2には、ショルダーベルト21とラップベルト22とを有するシートベルト装置20を備えている。
そして、本実施形態では前記ショルダーベルト21の中間部分に相当する箇所を細長い袋状に形成した前記エアバッグ13Bによって形成し、該エアバッグ13Bの上端部をウエビング挿通口26近傍でショルダーベルト21の上部21upに縫製結合するとともに、下端部をショルダーベルト21の下部21loに縫製結合してある。
前記ウエビング挿通口26の下方には図32に示すように短いウエビングガイド29が取り付けられて、該ウエビングガイド29にはシートバック3の上端部に位置して主リトラクタ27が設けられる。
また、前記ウエビングガイド29には主リトラクタ27に付随してインフレータ32が設けられ、このインフレータ32にエアバッグ13Bを膨張させる機能と、主リトラクタ27のプリテンショナー機能と、を持たせるようになっている。勿論、本実施形態にあっても主リトラクタ27にはロードリミッター機能が備わっている。
前記インフレータ32に接続したチューブ33をエアバッグ13Bの上端部に連通して、図26に上方ガス流入口34を設けるとともに、該チューブ33を更に延長して図27に示すように袋体13bの側方に平行して下方に配索し、図28に示すようにその延長したチューブ33をエアバッグ13Bの下端部に連通して下方ガス流入口35を設け、これら上方ガス流入口34および下方ガス流入口35から略同時にガスをエアバッグ13Bに注入するようになっている。
また、本実施形態では図26,図32に示すようにラップベルト22は、これをショルダーベルト21に連続する側とは反対側、つまりタング23とは反対側(車幅方向外方側)の端部に第2ウエビング巻取装置としての副リトラクタ36を設け、該副リトラクタ36でラップベルト22側のウエビング25を巻き取るようにしてある。
そして、前記副リトラクタ36をシート1の側方に位置するピラー部材Mpの下部に収納しておく。
従って、本実施形態の乗員保護装置10Bによれば、車両のロールオーバーが検出された場合に、エアバッグ13Bの上端部および下端部に設けた上方ガス流入口34および下方ガス流入口35からインフレータ32のガスを流入してエアバッグ13Bを膨張させ、該エアバッグ13Bの膨張により発生する押圧力でシートバック3を乗員Cとともに所定量後傾させ、乗員頭部Chと車室内の天井との間の空間を増大させることができる。
このとき、前記インフレータ32は主リトラクタ27のプリテンショナーを兼ねているので、ショルダーベルト21とともにエアバッグ13Bを引き込んで乗員Cをシートバック3側により強く拘束する。
そして、本実施形態では前記上方ガス流入口34および前記下方ガス流入口35から略同時にエアバッグ13B内にガスを注入するようにしたので、図25および図33(a)に示すように通常の運転状態でロールオーバーが検出されると、図29および図33(b)に示すように上方ガス流入口34および下方ガス流入口35からガスが注入されて、エアバッグ13Bの上下両端部が特に膨張し、次の段階では図30および図33(c)に示すように両端部のガスがエアバッグ13Bの略中央部に移動して膨張し、そして、このようなガス移動を短時間のうちに繰り返しつつ最終的に図31および図33(d)に示すようにエアバッグ13B全体に均等にガス圧がスムーズに分布して、エアバッグ13B全体が一様にかつ迅速に膨張する。
従って、本実施形態ではガス流入口34,35をエアバッグ13Bの上下両端部に設けたので、エアバッグ13Bの膨張速度を早めてロールオーバーに対する乗員保護動作を迅速に行うことができるため、乗員保護効果をより高めることができる。
また、ラップベルト22のショルダーベルト21に連続する側とは反対側に副リトラクタ36を設け、該副リトラクタ36でラップベルト22側のウエビング25を巻き取るようにしたので、ショルダーベルト21にエアバッグ13Bを設けた場合に、主リトラクタ27と副リトラクタ36によってウエビング25をエアバッグ13Bが障害となることなくスムーズにウエビング25を巻き取ることができる。
図34〜図42は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図34は乗員保護装置を適用したシートの斜視図、図35は図34中M部の拡大斜視図、図36は図35中N−N線に沿った断面図、図37は乗員保護装置の作動途中状態を示すシートの斜視図、図38は図37中O部の拡大斜視図、図39は乗員保護装置の作動完了状態を示す斜視図、図40は図39中P部の拡大斜視図、図41はシートの内部構造を示す背面図、図42は乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(c)に順を追って示す斜視図である。
本実施形態の車両横転時の乗員保護装置10Cは、基本的に第1実施形態の乗員保護装置10と略同様の構成となり、図34に示すように車両横転検出手段11(図1参照)と、シートバック可倒手段12と、エアバッグ13Cと、コントロールボックス14(図1参照)と、を設けて構成され、シート2には、ショルダーベルト21とラップベルト22とを有するシートベルト装置20を備えている。
そして、本実施形態にあっても第3実施形態と同様に前記ショルダーベルト21の中間部分に相当する箇所を細長い袋状に形成した前記エアバッグ13Cによって形成し、該エアバッグ13Cの上端部をウエビング挿通口26近傍でショルダーベルト21の上部21upに縫製結合するとともに、下端部をショルダーベルト21の下部21loに縫製結合してある。
前記ウエビング挿通口26の下方には、図41に示すように短いウエビングガイド29が取り付けられて、該ウエビングガイド29にはシートバック3の上端部に位置して主リトラクタ27が設けられるとともに、インフレータ32が設けられて、このインフレータ32にエアバッグ13Cを膨張させる機能と、主リトラクタ27のプリテンショナー機能と、更には本実施形態で設けられる後述の補助エアバッグ40を膨張させる機能とを持たせてある。勿論、本実施形態にあっても主リトラクタ27にはロードリミッター機能が備わっている。
また、前記インフレータ32に接続したチューブ33を、図35に示すようにウエビング挿通口26から取り出してエアバッグ13Cの上端部に連通してあるとともに、第3実施形態と同様にラップベルト22のショルダーベルト21に連続する側とは反対側のウエビング25を、ピラー部材Mpの下部に収納した副リトラクタ36で巻き取るようにしてある。
そして、本実施形態では図34,図36に示すようにエアバッグ13Cの肩部対応部分13Cs(上端部分)の下側に、その肩部対応部分13Csに先んじて膨張する補助エアバッグ40を設けてある。
即ち、前記肩部対応部分13Csにはエアバッグ13Cの外周を囲繞して摺動自在に嵌挿されるベルトパッド41を設け、このベルトパッド41の下面側に前記補助エアバッグ40を折り畳んだ状態で収納してある。
前記ベルトパッド41は柔軟性部材で形成され、図35に示すようにその上側面の幅方向中央部には長さ方向に連続するミシン目や溝部などの分離帯41aが形成されるとともに、ベルトパッド41の下側面には補助エアバッグ40の飛び出しを可能とする開口部が形成され、かつ、該ベルトパッド41の後端部に繋げた補助ベルト42を、シートバック3の上端部に形成した開口部43からシートバック3内方に挿入してある。
そして、シートバック3内部で前記チューブ33から分岐した補助チューブ44を前記補助ベルト42に沿わせて開口部43から取り出し、該補助チューブ44の先端部を前記補助エアバッグ40に連通してある。
従って、車両のロールオーバーが検出された際にインフレータ32が作動すると、ガスはチューブ33および補助チューブ44を介してエアバッグ13Cおよび補助エアバッグ40に略同時に流入するのであるが、このとき、図37および図38に示すように補助エアバッグ40はその容積が小さいためエアバッグ13Cに先んじて膨張され、その後、図39,図40に示すようにエアバッグ13Cが膨張される。
また、エアバッグ13Cが膨張される際、図40に示すようにベルトパッド41が分離帯41aから破断してエアバッグ13Cが上方に飛び出すようになっている。
従って、本実施形態の乗員保護装置10Cによれば、車両のロールオーバーが検出された場合に、前記各実施形態と同様にインフレータ32が作動してエアバッグ13Cが膨張してシートバック3を乗員Cとともに所定量後傾させ、乗員頭部Chと車室内の天井との間の空間を増大させることができるのであるが、本実施形態では補助エアバッグ40を設けたことによりエアバッグ13Cでの乗員C拘束に先んじて、乗員Cの肩部Csを拘束することができる。
即ち、図34および図42(a)に示すように通常の運転状態で車両のロールオーバーが検出されると、シートバック可倒手段12の作動とともにインフレータ32が作動してチューブ33および補助チューブ44にガスを供給する。このとき、インフレータ32は主リトラクタ27のプリテンショナーを兼ねているので、ショルダーベルト21とともにエアバッグ13Cを引き込んで乗員Cをシート2により強く拘束する。
次に、図37および図42(b)に示すようにインフレータ32の作動により補助エアバッグ40が前記エアバッグ13Cに先んじて膨張し、この補助エアバッグ40の膨張により乗員Cを肩部Cs側から押圧して、このときの押圧力でシートバック3を所定量後傾する。
そして、図39および図42(c)に示すように最終的にエアバッグ13Cが膨張して乗員Cをシートバック3にしっかりと拘束するとともに、エアバッグ13Cは補助エアバッグ40の上側で膨張するため、補助エアバッグ40による乗員肩部Csの拘束力をより高めて、車両の天地が略逆となる程度に大きく横転した場合にも乗員Cが天井方向に滑り落ちるのをより確実に阻止して、乗員保護効果を高めることができる。
ところで、本発明は前記第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
また、前記各実施形態においてシートバック可倒手段12は、シートバック3を後傾駆動する電動式アクチュエータを備えることが望ましい。
この場合は、電動式アクチュエータによりシートバック3の後傾タイミングを任意に設定できるようになり、より適切に乗員Cを保護することができる。
また、前記各実施形態においてシートバック可倒手段12は、シートバック3を後傾駆動する火薬式アクチュエータを備えることが望ましい。
この場合は、火薬式アクチュエータによりシートバック3を瞬時に後傾させることができるようになり、ロールオーバーの検出時にはより迅速に乗員Cを保護することができる。
更に、主リトラクタ27は、火薬式アクチュエータで巻き取り駆動することが望ましい。
この場合は、火薬式アクチュエータ2より主リトラクタ27でショルダーベルト21を瞬時に引き込むことができるので、乗員Cの拘束およびシートバック3の後傾をより迅速に行って乗員Cの保護効果を更に高めることができる。
更また、主リトラクタ27は、火薬式アクチュエータまたは電動式アクチュエータで選択的に巻き取り駆動することが望ましい。
この場合は、火薬式アクチュエータにより主リトラクタ27を瞬時に作動させることができる一方、電動式アクチュエータにより主リトラクタ27を任意のタイミングで作動させることができ、より迅速にかつ効率良く乗員Cを保護することができる。
本発明の第1実施形態における乗員保護装置を適用したシートの斜視図。 図1中A部の拡大斜視図。 図1中B部の拡大斜視図。 図1中C部の拡大斜視図。 図3中D−D線から断面とした斜視図。 図3中E−E線から断面とした斜視図。 本発明の第1実施形態における乗員保護装置の作動状態を示すシートの斜視図。 図7中F部の拡大斜視図。 本発明の第1実施形態におけるシートの内部構造を示す背面図。 本発明の第1実施形態におけるシートバック下部の内部構造を詳細に示す分解斜視図。 本発明の第1実施形態におけるシート下部の内部構造を要部断面として示す背面図。 本発明の第1実施形態におけるシートバック後傾制限手段の詳細構造を示す正面図。 本発明の第1実施形態でロールオーバーによる車両の横転状態を(a)〜(c)に順を追って示す正面図。 本発明の第1実施形態における乗員保護装置の作動状態を(a)および(b),(c)に順を追って示すシートの側面図。 本発明の第1実施形態における乗員保護装置を制御するフローチャートの説明図。 本発明の第1実施形態でロールオーバーの判定の一例を示すマップ。 本発明の第1実施形態における乗員保護装置の作動イメージを(a),(b)に順を追って示す斜視図。 本発明の第2実施形態における乗員保護装置を適用したシートの斜視図。 図18中G部の拡大斜視図。 図18中H−H線から断面とした斜視図。 図18中I部の拡大斜視図。 乗員保護装置の作動開始状態を示すシートの斜視図。 乗員保護装置の最終的な作動状態を示すシートの斜視図。 乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(c)に順を追って示す斜視図。 本発明の第3実施形態における乗員保護装置を適用したシートの斜視図。 図25中J部の拡大斜視図。 図25中K−K線から断面とした斜視図。 図25中L部の拡大斜視図。 本発明の第3実施形態における乗員保護装置の作動初期状態を示すシートの斜視図。 本発明の第3実施形態における乗員保護装置の作動途中状態を示すシートの斜視図。 本発明の第3実施形態における乗員保護装置の作動完了状態を示す斜視図。 本発明の第3実施形態におけるシートの内部構造を示す背面図。 本発明の第3実施形態における乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(d)に順を追って示す斜視図。 本発明の第4実施形態にける乗員保護装置を適用したシートの斜視図。 図34中M部の拡大斜視図。 図35中N−N線に沿った断面図。 本発明の第4実施形態における乗員保護装置の作動途中状態を示すシートの斜視図。 図37中O部の拡大斜視図。 本発明の第4実施形態における乗員保護装置の作動完了状態を示す斜視図。 図39中P部の拡大斜視図。 本発明の第4実施形態におけるシートの内部構造を示す背面図。 本発明の第4実施形態における乗員保護装置の作動イメージを(a)〜(c)に順を追って示す斜視図。
符号の説明
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
3a シートバックフレーム
10,10A,10B,10C 乗員保護装置
11 車両横転検出手段
12 シートバック可倒手段
13,13A,13B,13C エアバッグ
13d エアバッグの拡大部
13e エアバッグの一般部
13Cs エアバッグの肩部対応部分
14 コントロールボックス(制御手段)
20 シートベルト装置
21 ショルダーベルト
22 ラップベルト
25 ウエビング
26 ウエビング挿通口
27 主リトラクタ(第1ウエビング巻取装置)
31 縫い目(ガス通過抵抗手段)
34 上方ガス流入口
35 下方ガス流入口
36 副リトラクタ(第2ウエビング巻取装置)
40 補助エアバッグ
60 リクライニング装置
100 主シャフト(回動軸)
104 ソレノイド(ロック手段)
105 シートバック後傾制限手段
C 乗員
Cu 上半身
Cs 肩部
Cc 胸部
Cw 腰部
K しきい値

Claims (15)

  1. シートクッションおよびシートバックを備えたシートと、
    車両のロールオーバー状態を検出する車両横転検出手段と、
    シートバックの所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段と、
    膨張により乗員の上半身をシートバック方向に押圧するエアバッグと、
    車両横転検出手段の検出信号からロールオーバーを判断して、前記シートバック可倒手段および前記エアバッグを作動する制御手段と、を設けたことを特徴とする車両横転時の乗員保護装置。
  2. シートは、乗員の片側の肩部から胸部を経由して反対側の腰部へと配索されて上半身をシートバックに拘束するショルダーベルトと、乗員の腰部両側に跨って配索されて下半身をシートクッションに拘束するラップベルトと、を有するシートベルト装置を備え、前記エアバッグを、前記ショルダーベルトに沿って乗員の片側の肩部から反対側の腰部近傍に至る細長い袋状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両横転時の乗員保護装置。
  3. ショルダーベルトの上端部から延びるウエビングをシートバック上端部からシートバック内方に取り込み、この取り込んだウエビングをシートバックに内蔵した第1ウエビング巻取装置で巻き取ることを特徴とする請求項2に記載の車両横転時の乗員保護装置。
  4. エアバッグは、乗員の肩部対応部分に拡大部を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の車両横転時の乗員保護装置。
  5. ラップベルトのショルダーベルトに連続する側とは反対側に第2ウエビング巻取装置を設け、該第2ウエビング巻取装置でラップベルト側のウエビングを巻き取ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  6. シートバック可倒手段は、リクライニング装置の回動軸を用い、該回動軸廻りに傾動するシートバックフレームを係脱自在にロックするとともに、ロールオーバーの検出でロック解除するロック手段と、
    前記回動軸に対するシートバックフレームの回動量を制限するシートバック後傾制限手段と、を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  7. シートバック可倒手段は、シートバックを後傾駆動する電動式アクチュエータを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  8. シートバック可倒手段は、シートバックを後傾駆動する火薬式アクチュエータを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  9. ガス流入口をエアバッグの下端部に設けるとともに、前記拡大部と一般部との境界部分に拡大部へのガス流入を遅延させるガス通過抵抗手段を設けたことを特徴とする請求項4〜8のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  10. エアバッグは、ガス流入口をエアバッグの上端部と下端部にそれぞれ備えるとともに、それぞれのガス流入口から略同時にエアバッグ内にガスを注入することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  11. エアバッグの肩部対応部分の下側に、該肩部対応部分に先んじて膨張する補助エアバッグを設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  12. 第1ウエビング巻取装置は、火薬式アクチュエータで巻き取り駆動されることを特徴とする請求項3〜11のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  13. 第1ウエビング巻取装置は、火薬式アクチュエータまたは電動式アクチュエータで選択的に巻き取り駆動されることを特徴とする請求項3〜11のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  14. 車両横転検出手段は、車両のロール角度およびロールレイトを測定するセンサを備えるとともに、制御手段はロール角度およびロールレイトがしきい値を越えた領域をロールオーバーとして判断することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の車両横転時の乗員保護装置。
  15. 車両のロールオーバーを車両横転検出手段により検出して、シートバックの所定量の後傾を許容するシートバック可倒手段と、膨張により乗員の上半身をシートバック方向に押圧するエアバッグと、を作動させて、エアバッグの膨張時の押圧力でシートバックを乗員とともに所定量後傾させることを特徴とする車両横転時の乗員保護方法。
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