JP2010035122A - 机 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2枚の天板11の後半部にはシート状の導波体1が配置されており、パソコンと導波体1との間で無線通信が行われる。配線用空間を塞ぐ蓋板14′又は前後天板1に連結されたブラケットに、ブリッジ板19と上下押さえ板20,21とが取付けられている。ブリッジ板19は導波体1と同じ断面構造(同一材料)であり、下向きの通信面に無線通信用コネクタが密着している。ブリッジ板19と導波体1との間には両者の端面から電波が伝わる。ブリッジ板19と導波体1とは上下押さえ板20,21で挟持されている。前後の天板11で使用するパソコンは1つの無線通信用コネクタを中継してLANシステムに組み込まれているため、トータルコストを抑制できる。
【選択図】図3
Description
図1は机10の斜視図であり、この図に示すように、机10は、前後2枚の天板11と、前後の天板11をその左右両端部において支持する左右一対の主脚12とを備えている。主脚12は板状に形成されているが、フレーム方式等の他の形態でも良いし、或いは、前後の天板11を個々の主脚12に固定して前後の主脚をねじ等で固定することも可能であり、更に、天板11の左右長さが長い場合は中間脚を設けることも可能である。なお、天板11は左右長手の補強フレームで鋼板を支持してこの鋼板の上にメラミン化粧板を張った構造であるが、図面では簡略して厚板状に表示している。
図6では第2実施形態を示している。(A)は縦断側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この実施形態は下押さえ板21が存在しない点を除いて第1実施形態と同じである。この実施形態では机上の導波体1は挟持されていないが、ブリッジ板19は上押さえ板20と蓋板14′とで挟み固定されており、しかも上押さえ板20は導波体1の上面に載っているため、ブリッジ板19と導波体1との高さは一定に保持されている。この第2実施形態では、上押さえ板20はブリッジ板19と導波体1とが同一高さになることに貢献しており、このため、上押さえ板20だけでも保持手段として機能し得る。
図7では第3実施形態を示している。この実施形態では、前後2枚の導波体1は配線用空間13の左右端部を跨ぐ左右のブリッジ状中継部35を介して一連に繋がっている。すなわち、この実施形態では、前後導波体1は、1枚の材料に配線用空間13と連通する左右長手の窓穴36を開けることで形成されている。従って、ブリッジ状中継部35と前後導波体1との間で電波の遮断や減衰は全くない。無線通信用コネクタ6は左右ブリッジ状中継部35のうちいずれか一方の上面に接着等で固定したら良い。
図8では第4実施形態を示している。この実施形態では、ブリッジ板19を上下の押さえ板20,21で挟持してなる構造の接続装置18において、接続装置18を左右机10の接続部に箇所に配置している。従って、1つのブリッジ板19が前後左右4枚の導波体1に接続されている。
図9では第5実施形態を示している。このうち(A)は平面図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)は(B)のC−C視断面図である。この第4実施形態では、導波体1の背面部に配線用空間13の中間点まで入り込むオーバーハング部1cを一体に設け、前後のオーバーハング部1cを上押さえ板20と下押さえ板21とで挟持してねじ33で共締めしている。無線通信用コネクタ6は前後オーバーハング部1cの上面に固定したら良い。この実施形態では、オーバーハング部1cがブリッジ状中継部の中核を成している。
図10では第6実施形態を示している。この実施形態では、ブリッジ板19及び上下押さえ板20,21とをねじ33で共締めして、上押さえ板20を導波体1の上面に重ねることで落下不能に保持している。ブリッジ板19は第1実施形態と同じ構造である。この実施形態は配線空間13の蓋板14,14′とは関係していないので、接続装置18を左右のどの位置にも配置できる。
図11〜図20では第7実施形態を示している。まず、天板11の構造を図11及び図12に基づいて説明する。図11は部分的な斜視図、図12のうち(A)は天板11の一側部の一部破断平面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図である。
40,41とハニカム構造の芯材39とのサンドイッチ構造により、左右に長い天板11でありながら軽量化と高強度とを確保できる(なお、図12(A)では芯材39は平面視格子形に簡略表示しているが、実際には多数の六角が重なった構造になっている。)。
。
次に、主として図13〜図20を参照して接続装置(ブリッジ状中継部)の構造を説明する。図13と図14はブリッジ状中継部を構成する部材の分離斜視図、図15は要部の一部破断平面図であり、このうち図13,14から理解できるように、本実施形態では導波体1の素材から切り出したブリッジ板19を使用しており、第1実施形態と同様に、上下の押さえ板20,21とカバー22とを備えている。本実施形態は請求項7の具体例でもあり、そこで、本実施形態に特有の部材としてブラケット56を有している。
次に、ブリッジ状中継部の組み立て手順と天板11との関係とを、図16以下の図面も参照して説明する。図16はブリッジ状中継部を構成する各部材の一部破断分離側面図、図17は図15の XVII-XVII視断面図で、(A)は組み立て途中での一部分離図、(B)は組み立て後の図であり、図18は一部の部材を省略した状態での図15の XVIII-XVIII視断面図、図19は図15のXIX-XIX 視断面図、図20は図15の XX-XX視断面図である。
図21は第8実施形態の部分的な正断面図である。この第8実施形態は第7実施形態の変形例であり、第7実施形態との相違点は、上下押さえ板20,21をビスで締結していたことに代えて、カバー22によって上下押さえ板20,21とブリッジ板19とを重ね保持している点にある。
図22では第9実施形態を示している。(A)は正断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この第9実施形態では、天板11にブラケット56を固定している場合において、ブラケット56に、ブリッジ板19を支持して導波体1と同じ高さに保持する左右長手の内向き片を75を設けて、ブリッジ板19をカバー22で押さえ保持している。カバー22の下面には格子状等の多数のリブ74が形成されていてその下面にアルミ箔等の金属箔76が接着されており、また、カバー22に形成した係合爪32は、ブラケット56の側板60に設けた係合穴33に嵌め込んでいる。
図23〜図24では第10実施形態を示している。この第10実施形態は第7実施形態の変形例であり、そこで、第7実施形態との相違点のみを説明する。本実施形態が第7実施形態と相違するのはブラケット56の形態・構造の点のみである。すなわち、ブラケット56が第7実施形態と大きく相違する点として、当該ブラケット56をビス71で天板11の端面に固定するための取付け穴61が下向きに開口していて、ブラケット56の底板58には取付け穴61に連通する逃がし穴61aを形成している。逃がし穴61aは、ビス71の頭が十分な遊びをもって上下に嵌まる大きさになっている。
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、鋼板の上にメラミン化粧板を積層したタイプのスチール天板を例に取ると、メラミン化粧板の内部又はメラミン化粧板と鋼板との間に導波体(導波層)を形成することが可能であり、この場合は、ブリッジ状中継部は導波体の端面に当接させたら良い。ブリッジ状中継部の構造としては、導波層と金属板とを一体成形(インサート成形やラミネート)することも可能である。
2 導波層
3 保護層
6 無線通信用コネクタ
7 無線通信用変換器
10 机
11 天板
12 脚
13 配線用空間
14,14′ 配線用空間を塞ぐ蓋板
15 配線用ダクト
18 接続装置
19 ブリッジ状中継部の中核を成すブリッジ板
20 保持手段を構成する上押さえ板
21 保持手段を構成する下押さえ板
22 カバー
23 逃がし穴
38 硬質化粧体の一例としてのメラミン化粧板
39 天板の本体部を構成するハニカム構造の芯材
40,41 天板の本体部を構成するスチール製の板
42 スペーサ板
54 天板の凹所
Claims (9)
- 2枚の天板が配線用空間を挟んで背中合わせに配置されていて、一方の天板を使用する人と他方の天板を使用する人とが向かい合うようになっており、前記両天板には、当該天板に載置した電子機器と天板外に設けたケーブル付き無線通信用コネクタとに電波を伝えるための導波体が、前記配線用空間の長手方向に沿って長く延びるように設けられており、前記電子機器と導波体との間で無線送受信が行われるようになっている、
という構成において、
一方の天板に設けた導波体と他方の天板に設けた導波体との相互間を電波が伝わる状態に接続するブリッジ状中継部が、前記配線用空間を横切る状態で設けられている、
机。 - 前記導波体は天板の前後幅よりも細幅の帯シート状に形成されており、この導波体は、前記天板のうち配線用空間に寄った部分に配置されており、更に、前記無線通信用コネクタをブリッジ状中継部に下方から当接又は密接させている、
請求項1に記載した机。 - 前記導波体はシート状に形成されていて一方の広巾面は電波の放射及び入射が行われる通信面になっていて他方の広巾面は電波の放射及び入射ができないシールド面になっている一方、
前記ブリッジ状中継部には、一方の天板の導波体の端面と他方の天板の導波体の端面とに当接又は近接するように配置されたブリッジ板が含まれており、前記ブリッジ板は導波体と同じ構造であり、このブリッジ板を、その通信面が下になるように配置して当該通信面に無線通信用コネクタを当てている、
請求項1に記載した机。 - 前記ブリッジ状中継部は電波が通るブリッジ板を有しており、前記ブリッジ板と導波体とは、互いの端面を突き合わせた状態に保持されるように保持手段で相対位置が保持されている、
請求項1〜3のうちの何れかに記載した机。 - 前記ブリッジ状中継部は、前記ブリッジ板の上面に重なると共に縁部が両導波体の上面に重なる上押さえ板と、前記ブリッジ板の下面に重なると共に縁部が両導波体の下面に重なる下押さえ板とを備えており、前記上下の押さえ板でブリッジ板と導波体の縁部とを挟持しており、前記上下の押さえ板で保持手段が構成されている、
請求項4に記載した机。 - 前記天板の背面部のうち導波体の下方部に、前記下押さえ板の縁部が入り込む凹所を形成している、
請求項5に記載した机。 - 前記一方の天板と他方の天板とは、前記ブリッジ状中継部を設けた箇所において、両天板にファスナーで固定されたブラケットによって所定間隔に保持されている、
請求項1〜6のうちの何れかに記載した机。 - 前記配線用空間には、当該配線用空間を部分的に又は略全体的に塞ぐ蓋板が着脱自在又は開閉自在に配置されており、この蓋板に前記ブリッジ状中継部を設けている、
請求項1〜7のうちの何れかに記載した机。 - 前記天板は、当該天板の上面を構成する硬質化粧板及び導波体と、前記硬質化粧板及び導波体が載る本体部とを備えており、前記硬質化粧板と導波体とは、平面視で互いに分離すると共に上面を同一面と成した状態で本体部に固着されている、
請求項1〜8のうちの何れかに記載した机。
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