JP2003343160A - 框状部材 - Google Patents

框状部材

Info

Publication number
JP2003343160A
JP2003343160A JP2002152202A JP2002152202A JP2003343160A JP 2003343160 A JP2003343160 A JP 2003343160A JP 2002152202 A JP2002152202 A JP 2002152202A JP 2002152202 A JP2002152202 A JP 2002152202A JP 2003343160 A JP2003343160 A JP 2003343160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
shaped member
frame
decorative sheet
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002152202A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Takahashi
富雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2002152202A priority Critical patent/JP2003343160A/ja
Publication of JP2003343160A publication Critical patent/JP2003343160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧シート貼り化粧板を用いて製造した、ドア
等の各種パネルに使用するための框状部材であって、特
に高度な加工精度や複雑な組立工程を必要とすることな
く、簡便な工程で仕上がり品質の良い製品を容易に製造
可能な框状部材を提供する。 【解決手段】基板1の表面11から両側面12にかけ
て、より好ましくはさらに裏面の両側面近傍部分13に
かけて、化粧シート2を連続して貼着してなる化粧シー
ト貼り化粧板3を、裏面に施した切削溝15を介して折
り曲げ、必要に応じて内部空間に芯材4を嵌合固定して
なる框状部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドア、クローゼッ
ト扉、間仕切りパネル、キッチン扉等の各種パネルに用
いるための框状部材に関し、さらに詳しくは、化粧シー
ト貼り化粧板を使用した框状部材であって、高度な加工
精度や複雑な組立工程を必要とせずに、仕上がり品質の
良い製品を簡便に製造可能な框状部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、表面に化粧シート貼りによる化
粧が施された框状部材を製造する方法として、中密度繊
維板(MDF)等の基材を所望する框状部材の形状に切
削し、その表面を囲繞する様に化粧シートをラッピング
加工法により貼付する方法があるが、基材の断面積が大
きいために特にドア等では重量が非常に嵩むことや、基
材の切削量が多く材料の無駄や廃棄物、粉塵の発生など
が多いこと、化粧シートの貼付面の形状が複雑になるた
め、特に基材の幅が広くなるほどラッピング加工が困難
且つ不安定になって、生産性が上がらないことなどの問
題がある。
【0003】これに対し、より軽量且つ加工が容易な方
法として、基板の表面に化粧シートが貼着された化粧シ
ート貼り化粧板を、裏面にVカット加工を施して折り曲
げ、相互に間隔を空けて配列した複数の芯材を囲繞する
様に貼着することにより、内部が中空構造とされた框状
部材を製造する方法の提案がある(実開平4−2888
号)。しかしこの方法では、外観意匠上の要請により、
芯材の鏡板接合部側の側面にまで囲い込む様に、化粧シ
ート貼り化粧板を折り曲げ貼着する必要があるので、該
側面に貼着した化粧板の端部が鏡板または鏡板接合用の
額縁材とぶつかることも透き間が空くこともない様に、
極めて高度な加工精度が要求されることや、角部にC面
又は逆R面等の装飾立体形状部を設けたい場合には、多
数の平行なVカット加工又は櫛目カット加工等の煩雑な
加工工程を必要とし、曲面の仕上がりもあまり良くない
ことなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、化粧シート貼り化粧板を用いた框状部材であっ
て、特に高度な加工精度や複雑な組立工程を必要とする
ことなく、簡便な工程で仕上がり品質の良い製品を容易
に製造可能な框状部材を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の框状部材は、化粧シート貼り化粧板を裏面
の切削溝を介して断面略コ字状に折り曲げてなる框状部
材であって、前記化粧シート貼り化粧板は、基板の表面
から両側面にかけて化粧シートを連続して貼着してなる
ことを特徴とするものである。
【0006】また特に、前記化粧シート貼り化粧板は、
基板の表面から両側面を経て裏面の両側面近傍部分にか
けて化粧シートを連続して貼着してなることを特徴とす
るものである。
【0007】また特に、前記化粧シート貼り化粧板は、
基板の表面と少なくとも一方の側面との間の角部に、段
差、曲面、斜面又はそれらの組み合わせからなる装飾立
体形状部を有することを特徴とするものである。
【0008】また特に、前記断面略コ字状に折り曲げた
化粧シート貼り化粧板の内部空間に芯材を嵌合固定して
なることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の框状部材の実施の形態を
図面に基いて説明すれば、例えば図1に示す様に、基板
1の表面11に化粧シート2を貼着してなる化粧シート
貼り化粧板3を、裏面に施した切削溝5を介して折り曲
げ、芯材4、4を巻き込み固定してなるものであって、
前記化粧シート2は、基板1の表面11のみならず側面
12にまで連続して貼着されていることを特徴とするも
のである。
【0010】この框状部材を製造するには、例えば図2
に示す様に、例えば中密度繊維板(MDF)、パーティ
クルボード、合板、単板積層材(LVL)等からなる厚
さ2〜20mm程度の基板1(図2(a))に、厚さ
0.1〜0.3mm程度のオレフィン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルム
又は坪量60〜120g/m2程度の樹脂含浸紙等から
なる化粧シート2を、ラッピング加工法等により基板1
の表面11から両側面12、12にかけて連続して貼着
して化粧板3を作製し(図2(b))、該化粧板3の裏
面の所要箇所に常法により化粧シート2の裏面の近傍に
至るVカット、Uカット、Wカット(C面形成用)又は
櫛目状カット(R面形成用)等の切削溝5を施し(図2
(c))、該切削溝5を介して化粧板3を断面略コ字状
に折り曲げ、所要間隔で配置したMDF、パーティクル
ボード、合板、LVL等の芯材4、4を巻き込む様にし
て嵌合させ、化粧板3の裏面と芯材4、4とを接着固定
すればよい(図2(d))。
【0011】なお、基板1が強度上十分な厚みを有し、
且つ切削溝5を介した折り曲げ部の接合強度を十分確保
できる場合には、芯材を省略しても良いし、また逆に、
框状部材に十分な強度を具備させたい場合には、断面略
コ字状に折り曲げた化粧シート貼り化粧板3の内部空間
の全部又は大部分を埋める単一の芯材を使用して、実質
的に中実構造としても良い。しかし、一般的な用途に十
分な強度を確保しつつ材料費の節減及び軽量化を図るた
めには、内部空間よりも狭幅の芯材を用いて中空構造と
することが望ましく、その際、単一の芯材を内部空間の
開口部近傍にのみ配置した構造としても良いが、強度面
からは複数の芯材4、4を幅方向に間隔を空けて平行に
配置した構造とすることが望ましく、中でも特に、図1
や図2に示したように、断面略コ字状に折り曲げた化粧
シート貼り化粧板3の内部空間の最奥部及び開口部近傍
の2箇所を少なくとも含む複数箇所に、複数の芯材4、
4を嵌合固定した構造とすることが最も望ましい。広幅
の框状部材の場合には、さらに第3、第4、・・・の芯
材を中間に配置することで、重量をあまり増さずに強度
確保を図ることもできる。
【0012】化粧シート2は、基板1の表面11から両
側面12、12までに留まらず、さらに裏面の両側面近
傍部分13、13にまで連続して貼着しても良い。この
様にすれば、図3や図4に示す様に、この框状部材に直
接又は額縁材6を介して鏡板5を嵌合固定してパネルを
作製した際に、額縁材6を介さない場合は勿論、額縁材
6を介する場合も額縁材6の形状を問わず、化粧シート
2の端部が外部に露出することがなくなるので、この端
部をきっかけとして化粧シート2が基板1から剥離した
り、鏡板5または額縁材6との接合部分から水分が侵入
して基板1や芯材4が膨れたりすることがなく、良好な
外観意匠を長期に亘り維持することができる。なお、化
粧シート2が貼着される基板1の裏面の両側面近傍部分
13の幅としては、通常1〜10mm程度あれば十分で
あり、この程度の幅であれば通常のラッピング加工法に
より容易に貼着することができる。
【0013】基板1の表面11と側面12との間の角部
には、必要に応じて、段差(断面L字状の切欠)、曲面
(R面、逆R面)、斜面(C面)又はそれらの組み合わ
せ等からなる任意の断面形状の装飾立体形状部14を設
けることができる。図1〜図4に示した例では逆R面が
採用されているが、これに限定されるものではない。こ
の装飾立体形状部14は、鉋又はルーター等の周知の切
削工具を用いた切削加工により形成すれば良く、この切
削加工後に化粧シート2をラッピング加工法等により貼
着すれば、基板11の表面から装飾立体形状部14を経
て側面12にまで、若しくは更に裏面の側面近傍部分1
3にまで、連続して化粧加工を施すことが容易に可能で
ある。装飾立体形状部14は、基板1の一方の側面12
側にのみ設けても良いし、両側面12、12側に設けて
も良く、所望により任意である。
【0014】
【実施例】厚さ9mmのMDF(大建工業株式会社製、
商品名「テクウッド」)の表面と両側面との間の角部に
逆R面状の曲面を切削加工し、その表面から該切削加工
面、両側面を経て裏面の両側面近傍の幅5mmの部分に
まで連続して、厚さ0.16mmのポリオレフィン系樹
脂製化粧シートをラッピング加工法により積層貼着し
て、化粧シート貼り化粧板を作製した。次いで、その裏
面の中央部近傍に間隔を空けて断面W形状の切削溝を2
本切削形成して該切削溝を介して断面略コ字状に折り曲
げ、その内部空間の最奥部と開口部近傍との2ヶ所にL
VLからなる芯材を嵌合接着固定して、本発明の框状部
材を作製した。
【0015】
【発明の効果】本発明の框状部材は、薄い板状のMDF
等の基板加工でよくハンドリングや切削加工等が容易
な、化粧シート貼り化粧板の折り曲げ加工を利用した、
中空構造化による軽量化が容易な框状部材であって、表
面から鏡板または額縁材との接合部近傍の側面部にかけ
て連続した化粧が施された框状部材を、当該部分におい
て複雑な化粧板の折り曲げ加工を施す必要なく、ラッピ
ング加工法等の簡便な工程により生産効率良く製造可能
であり、外観意匠に優れしかも軽量なドアなどの部材を
安価に供給することが可能となるという優れた効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の框状部材の一実施例を示す模式断面
図。
【図2】本発明の框状部材の製造工程の一例を示す模式
断面図。
【図3】本発明の框状部材を用いた鏡板との接合構造の
一例を示す模式断面図。
【図4】本発明の框状部材を用いた鏡板との接合構造の
一例を示す模式断面図。
【符号の説明】
1 基板 11 表面 12 側面 13 裏面の側面近傍部分 14 装飾立体形状部 15 切削溝 2 化粧シート 3 化粧シート貼り化粧板 4 芯材 5 鏡板 6 額縁材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧シート貼り化粧板を裏面の切削溝を介
    して断面略コ字状に折り曲げてなる框状部材であって、
    前記化粧シート貼り化粧板は、基板の表面から両側面に
    かけて化粧シートを連続して貼着してなることを特徴と
    する框状部材。
  2. 【請求項2】前記化粧シート貼り化粧板は、基板の表面
    から両側面を経て裏面の両側面近傍部分にかけて化粧シ
    ートを連続して貼着してなることを特徴とする請求項1
    に記載の框状部材。
  3. 【請求項3】前記化粧シート貼り化粧板は、基板の表面
    と少なくとも一方の側面との間の角部に、段差、曲面、
    斜面又はそれらの組み合わせからなる装飾立体形状部を
    有することを特徴とする請求項1又は2に記載の框状部
    材。
  4. 【請求項4】前記断面略コ字状に折り曲げた化粧シート
    貼り化粧板の内部空間に芯材を嵌合固定してなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の框状部材。
JP2002152202A 2002-05-27 2002-05-27 框状部材 Pending JP2003343160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152202A JP2003343160A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 框状部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152202A JP2003343160A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 框状部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003343160A true JP2003343160A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29769583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152202A Pending JP2003343160A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 框状部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003343160A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067853B1 (ko) * 2010-11-24 2011-09-27 주식회사 금오하이텍 문짝 프레임 및 패널 제조방법 그리고 문짝 프레임
KR101226725B1 (ko) * 2011-02-11 2013-01-25 주식회사 성은엠엔에스 문짝 프레임 보강구조
JP2021110097A (ja) * 2020-01-06 2021-08-02 大建工業株式会社 框組体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067853B1 (ko) * 2010-11-24 2011-09-27 주식회사 금오하이텍 문짝 프레임 및 패널 제조방법 그리고 문짝 프레임
WO2012070849A2 (ko) * 2010-11-24 2012-05-31 주식회사 금오하이텍 문짝 프레임 및 패널 제조방법 그리고 문짝 프레임
WO2012070849A3 (ko) * 2010-11-24 2012-09-27 주식회사 금오하이텍 문짝 프레임 및 패널 제조방법 그리고 문짝 프레임
CN102884269A (zh) * 2010-11-24 2013-01-16 金五Hi-Tech株式会社 门扇框制造方法、门扇板制造方法及门扇框
CN102884269B (zh) * 2010-11-24 2015-10-07 金五Hi-Tech株式会社 门扇框制造方法和板制造方法
KR101226725B1 (ko) * 2011-02-11 2013-01-25 주식회사 성은엠엔에스 문짝 프레임 보강구조
JP2021110097A (ja) * 2020-01-06 2021-08-02 大建工業株式会社 框組体
JP7063924B2 (ja) 2020-01-06 2022-05-09 大建工業株式会社 框組体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003343160A (ja) 框状部材
JP3635702B2 (ja) フラッシュ構造の化粧板
JP2002154192A (ja) 化粧板の製造方法
JP2004003254A (ja) 縁材およびその取り付け施工方法
JP2563881B2 (ja) 曲げ加工部を有する化粧板およびその製造方法
JP2749426B2 (ja) パネルドアとその製造方法
JP2000202803A (ja) レ―ス単板材を利用した板材の製造方法
JPH0616727Y2 (ja) パネル
TWI288693B (en) Component for assembling a musical instrument such as the lateral plate of the main body of a piano and the method for manufacturing the same
JP2008161506A (ja) 棚板部材
JPH11336441A (ja) トイレブースの戸当たり形状
JP2002194851A (ja) 金属製ハニカムパネル構造
JP2001003648A (ja) 扉の構造
JP2002272579A (ja) 屏風及び蝶番
KR200335570Y1 (ko) 가구의 유리창구조
JPH07180440A (ja) 枠材、枠組構造物、及び枠材の製造法
JP2005146605A (ja) ステンレス扉構造
JPH0760723A (ja) 軽量パーティクルボード側端面の補強方法
JP2002248609A (ja) 化粧板およびその製造方法
JP2008265230A (ja) 化粧パネルの製造方法
JPH11229725A (ja) 扉の製造方法
JPH0643429Y2 (ja) 扉等の開口部材
JPH08226285A (ja) 扉等のパネル部材
JP2002337112A (ja) 引き戸枠の天枠
JP2004353386A (ja) 鏡板を備えた木製扉の製造方法及び該方法により製造された木製扉