JP2008265230A - 化粧パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で強度の向上も図れるというフラッシュ芯材の長所をも生かしつつ、芯材に化粧板を貼付ける化粧パネルの製造時において、簡便に化粧パネルの大きさ寸法の調整をすることができる新しい化粧パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】伸縮材4を介して連設された基材2の外縁に縁材3が固定された複合材において、伸縮材4、基材2並びに縁材3での段差3Aをもって形成した化粧板嵌合凹部7に所定寸法の化粧板5を嵌め込み、縁材3の両端から押圧して接着固定して化粧パネル本体を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】伸縮材4を介して連設された基材2の外縁に縁材3が固定された複合材において、伸縮材4、基材2並びに縁材3での段差3Aをもって形成した化粧板嵌合凹部7に所定寸法の化粧板5を嵌め込み、縁材3の両端から押圧して接着固定して化粧パネル本体を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、化粧パネルの製造方法に関する。
従来より、建物の内装材や家具等に用いられる化粧パネルとしては、パーチクルボードやMDF(Medium Density Fiberboad)などの木質基材を芯材としてこれに化粧板や表面シートを貼った大板からパネルを切出し、その周りに縁材を接着して製造したものが知られている。しかし、この場合においては、重量が大きく、取扱いの負担が大きいという欠点があり、しかも化粧パネル自体の厚みにばらつきが大きく、縁材と化粧パネルの間に段差が生じることがあった。そして、この段差によって、パネルに貼着した表面シートなどが傷つくと浸漬性などの品質が確保できないため、最終的には手仕上げなどで縁材とパネルの段差をとるなどの作業が必要であった。このような木質基材を芯材とするものとは別に、ペーパーハニカムを基材として使用して軽量化とともに強度の向上を図った木製扉(例えば特許文献1)や、化粧パネルの内部にペーパーコアを有するものとして、例えば、フラッシュ芯材の空間部に枠の厚さと同一の寸法に切断した段ボールをコアとして充填することにより、軽量化、強度の向上を図った化粧パネル(例えば特許文献2)も知られている。
しかしながら、ペーパーハニカムやペーパーコアを用いる場合には、化粧パネルの軽量化や、強度の向上が図られる一方で、その製造の過程においては、ペーパーハニカムやペーパーコアの伸縮性により化粧板の平面大きさを所定の寸法に精度よく決めることは必ずしも容易ではなく、製造効率が悪いという問題があった。これらのフラッシュ芯材の周囲に枠材を配置し、化粧板を貼り付ける場合には、化粧板のたわみやたるみが生じる恐れがあり、他方では、化粧板の長さが足りなくなる恐れがある。
特開昭61−286488号公報
実開平6−17927号公報
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、軽量で強度の向上も図れるというフラッシュ芯材の長所をも生かしつつ、芯材に化粧板を貼付ける化粧パネルの製造において、簡便に化粧パネルの大きさ寸法の調整を可能とすることができる新しい化粧パネルの製造方法を提供することを課題としている。
本発明の化粧パネルの製造方法は、上記の課題を解決するために、第1に、伸縮材を介して連設された基材の外縁に縁材が固定された複合材において、伸縮材、基材並びに縁材での段差をもって表面部または裏面部の少なくとも一方に形成した化粧板嵌合凹部に所定寸法の化粧板を嵌め込み、縁材の両端から押圧して接着固定することを特徴としている。
また、第2には、伸縮材が圧縮状態で複合材を切削加工して、化粧板嵌合凹部を形成することを特徴とし、第3には、伸縮材が伸張状態で複合材を切削加工して、化粧板嵌合凹部を形成することを特徴としている。
そして、第4には、上記第1の発明の方法において、基材に対し基材厚よりも厚さの大きい縁材を固定して化粧板嵌合凹部を形成することを特徴としている。
さらに、第5には、上記いずれかの方法において、化粧板嵌合凹部の深さは化粧板の厚みと同等として、接着固定後に化粧板と縁材とが面一となるようにすることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、軽量で、強度の高い化粧パネルを製造でき、さらに基材に化粧板を貼付ける化粧パネルの製造において、簡便に化粧パネルの大きさ寸法の調整が可能となる。
第2、第3の発明によれば、第1の発明の効果に加え、複合材を切削加工することにより、容易に化粧板嵌合凹部を形成することが可能となる。
また、第4の発明によれば、第1の発明の効果に加え、複合材を切削加工することなく化粧板嵌合凹部を形成することが可能となり、さらに、製造効率の向上を図ることができる。
そして、上記第5の発明によれば、化粧板と縁材とを面一に接着固定することが可能となり、化粧板接着後に、縁材と化粧板の段差をとるなどの手作業を省略することができ、さらに製造効率の向上を図ることができる。
本発明は、前記のとおりの特徴を有するものであるが、以下に、発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の方法によって製造される化粧パネル本体の一実施形態を例示した斜視概要図である。また、図2から図6は、本発明の化粧パネル本体の製造方法の実施形態を示した斜視概要図である。
例えば、図1に例示した化粧パネル本体1は、基材2と、縁材3と、基材2を連設する伸縮材4、そして化粧板5から構成され、基材2、伸縮材4並びに縁材3での段差3Aをもって表面部および裏面部に形成した化粧板嵌合凹部7に化粧板5が嵌めこまれて構成されている。この図1は、表裏の両面に化粧板5を配設した例を示しているが、この化粧板5は表面部だけであってもよく、裏面部は種々の材料からなる裏材であってもよい。
図1に例示した化粧板パネル本体1は、例えば、図2に示したように、伸縮材4を介して連設された基材2の外縁に縁材3が固定された複合材6から作製することができる。複合材6そのものは、伸縮材4を介して基材2を連設した後に、基材2の外縁に縁材3を固定して作製してもよいし、基材2の外縁に縁材3を固定した後に伸縮材4を介して連設することで作製することもできる。
さらに、この複合材6は、複数の基材2を複数の伸縮材4を介して連設し、その両端の基材2の外縁に縁材3を固定する構成としてもよい。
ここで、基材2の材料としては、MDFや破材を集成したフリッチなどの木質材等を用いることができる。このとき、丁番位置などは強度が確保できる材料を、その他の部材には集成材などを適宜用いることが可能である。
また、基材2に固定する縁材3の材料としては、例えば、ABSプレートなどを用いることができ、伸縮材4は、例えば、ダンボールコアやハニカムコアなどが好ましく用いられる。
また、基材2に固定する縁材3の材料としては、例えば、ABSプレートなどを用いることができ、伸縮材4は、例えば、ダンボールコアやハニカムコアなどが好ましく用いられる。
作製された複合材6は、化粧パネル本体1として用いるために適宜、所定の厚さや大きさに切断することができる。例えば、図3に例示したように、(a)MDFや集成材フリッチ等からなる所定寸法の、対向する基材2を伸縮材4をもって接合連設し、(b)基材2の外縁に縁材3を接着して複合材6を形成し、(c)この複合材6を所定の全体厚み寸法となるように例えば回転刃物8により水平方向にカットする。
例えば、必要に応じて以上のように厚み調整された複合材6は、次に、図4に示すように、その所定の位置に、ルーター等の切削によって縁材3に段差3Aが形成されるように加工を施し、化粧板嵌合凹部7を形成する。このとき、この化粧板嵌合凹部7は、前記化粧板5を接着固定後に、化粧板5と縁材3とが面一になるように化粧板5の厚みと同等の段差をもって形成するのが好ましい。また、前記化粧板嵌合凹部7の加工に際しては、伸縮材4を圧縮状態または伸張状態で複合材6を切削加工することで、容易に化粧板嵌合凹部7を形成することができる。
化粧板嵌合凹部7を形成するための別の実施形態としては、例えば図5に示したように、伸縮材4を介して連結した基材2を、所定の厚みとした後に、その両端外縁に基材2の厚みよりも厚さの大きな縁材3を固定することで、例えば化粧板5の厚みと同等の段差3Aを形成し、この段差3Aの深さを化粧板嵌合凹部7とすることもできる。この方法では、図4の例のように、基材2及び縁材3を切削加工する工程を経ることなく化粧板嵌合凹部7を形成することが可能となる。
例えば以上のようにして形成した化粧板嵌合凹部7には、例えば、あらかじめラッピングなどの工法を用いて化粧を施し、所定の長さ(L)や幅(W)の寸法にカットした化粧板5を図6に例示したように嵌め込む。このとき、化粧板5の幅(W)は、基材2及び縁材3の幅と等しく形成されていることが好ましく、これにより、化粧板5の側面と基材2及び縁材3の側面を面一に形成することができる。そして、図6に示すように、嵌めこんだ化粧板5を縁材3の両端から挟みこむとともに、図中矢印のように押圧して接着固定する。押圧することで伸縮材4が圧縮され、化粧板5に縁材3が接着固定する位置で、位置決めされて、簡便に化粧パネル本体1の大きさ寸法の調整が可能とされる。なお、この場合、当然に上下からも押圧されて接着固定される。また、化粧板嵌合凹部7を化粧板5の厚みと同等深さの段差3Aをもって形成することで、化粧板5を縁材3と面一に接着固定することが容易となる。したがって、化粧パネル本体1の厚みにおいても寸法精度よく製造することが可能であり、従来、必要とされた縁材と化粧板の段差をとるなどの手作業を省くことができる。例えば、以上のようにして、図1に例示した化粧パネル本体1を製造することができる。そして、必要に応じてさらに仕上げを施して化粧パネルとすることができる。例えば、図7に例示したように、化粧パネル本体1の側面に板材9を貼着し、化粧パネルとすることもできる。
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
1 化粧パネル本体
2 基材
3 縁材
3A 段差
4 伸縮材
5 化粧板
6 複合材
7 化粧板嵌合凹部
8 回転刃物
9 板材
2 基材
3 縁材
3A 段差
4 伸縮材
5 化粧板
6 複合材
7 化粧板嵌合凹部
8 回転刃物
9 板材
Claims (5)
- 伸縮材を介して連設された基材の外縁に縁材が固定された複合材において、伸縮材、基材並びに縁材での段差をもって表面部または裏面部の少なくとも一方に形成した化粧板嵌合凹部に所定寸法の化粧板を嵌め込み、縁材の両端から押圧して接着固定することを特徴とする化粧パネルの製造方法。
- 請求項1に記載の化粧パネルの製造方法において、伸縮材が圧縮状態で複合材を切削加工して、化粧板嵌合凹部を形成することを特徴とする化粧パネルの製造方法。
- 請求項1に記載の化粧パネルの製造方法において、伸縮材が伸張状態で複合材を切削加工して、化粧板嵌合凹部を形成することを特徴とする化粧パネルの製造方法。
- 請求項1に記載の化粧パネルの製造方法において、基材に対し基材厚よりも厚さの大きい縁材を固定して化粧板嵌合凹部を形成することを特徴とする化粧パネルの製造方法。
- 化粧板嵌合凹部の深さは化粧板の厚みと同等として、接着固定後に化粧板と縁材とが面一となるようにすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007114219A JP2008265230A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 化粧パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007114219A JP2008265230A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 化粧パネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008265230A true JP2008265230A (ja) | 2008-11-06 |
Family
ID=40045427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007114219A Pending JP2008265230A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 化粧パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008265230A (ja) |
-
2007
- 2007-04-24 JP JP2007114219A patent/JP2008265230A/ja active Pending
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