JP5288921B2 - 家具 - Google Patents

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Description

本願発明は、無線LANシステムに組み込んで使用するのに好適な家具に関するものである。
無線LANシステムは、LANケーブルを一々パソコン等に接続する必要がないため機動性に優れている。しかし、従来は、パソコン等の電子機器の間での信号(データ)のやりとりは室内に設置したアンテナを介して行われていることから、電子機器とアンテナとの距離はかなり遠い場合もあるため電波はある程度の強さがなけさればならず、このため、電波を外部から傍受される可能性があってセキュリティに劣る問題があった。
しかし、電波の届く範囲が例えば数十センチしかない場合は、実質的に傍受は不可能であるためセキュリティは確保される。この点に着目して特許文献1は、上面のみを送受信可能な通信面と成したシート状の導波体(特許文献1の用語は信号伝達装置)を提案している。すなわちこの特許文献1の導波体は一種のシート状アンテナであり、一般には、導波体はテーブル(机)等の家具の天板に重ね配置したり一体に組み込んだりして使用される。パソコンは導波体に載せたり近づけたりして使用されるもので、パソコンに内蔵したアンテナと導波体との距離は僅かであるため、電波が微弱であっても通信は支障なく行われる。
上記のとおり導波体は一種のシート状アンテナであり、LANシステムとして機能させるためには、その任意部位にケーブル付きのコネクタ(特許文献1の用語はインターフェース装置)を導波可能な状態に配置せねばならない。コネクタの配置手段として最も単純なのは、コネクタを導波体の上面(通信面)の任意の場所に当てる(密着させる)ことであるが、これでは導波体の上面にコネクタが露出するため体裁が悪いのみならず、コネクタがパソコン等の邪魔になりやすいという問題がある。
そこで、コネクタを導波体の下方に隠すことが考えられる。この場合は、導波体が載っている天板に穴を開けて、この穴の内部にコネクタを配置することになるが、コネクタはある程度の大きさ(例えば直径数cm)があるので、穴の箇所における強度低下の問題が生じる。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、天板を構成する基板の上面に、前記天板に載せた電子機器との間で無線送受信を行うためのシート状の導波体が配置されており、前記基板のうち導波体と重なった部分又は導波体の周縁近傍部に上下開口の中継穴が空いており、前記中継穴に無線通信用のケーブル付きコネクタを配置している、という家具に関する。そして、本願発明では、前記基板の中継穴に配置したコネクタの上面に、当該コネクタと導波体との間に電波を伝える中継部材(中継手段)が設けられており、かつ、前記基板に、前記中継穴の箇所で中継部材と導波体とコネクタとのうち少なくとも1つを下方から支持する受け部材が設けられている。
本願発明は様々の構成を含んでおり、その例を請求項2〜5に記載している。このうち請求項2の発明は、請求項1において、前記コネクタは円柱状であってその外周にケーブルが継手及びプラグを介して接続されている一方、前記中継穴はコネクタの外径寸法より大きい内径の平面視円形に形成されており、前記コネクタを、ケーブルの接続部と中継穴の内周面との間に大きな間隔が空くように軸心を中継穴の中心からずらした状態で配置している。
請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記導波体は上面のみが電波の送受信を行う通信面になっており、前記導波体に、前記中継穴に連通する打ち抜き穴が空いており、前記打ち抜き穴に、前記導波体と同じ構造の中継部材が、通信面を下向きにすると共に外周面を中継穴の内周面に密接させた状態で嵌め込まれており、前記中継部材の下面にコネクタが固定されていると共に、これら中継部材とコネクタとは受け部材で下方から支持されている。請求項4の発明は、請求項1〜3のうちの何れかにおいて、前記導波体は基板に接着されていると共に上面には硬質樹脂製の化粧板が接着されている。
請求項5の発明は、請求項1〜4のうちの何れかにおいて、前記天板は、基板に導波体が重なっている通信エリアと導波体が重なっていない非通信エリアとに区分されており、前記基板の上面のうち非通信エリアの箇所には導波体と同じ厚さの補助板が重ね保持されており、補助板と導波体とは1枚の硬質樹脂製化粧板が上方から覆われている。
本願発明では、コネクタは天板の上面から露出しないため、体裁が良いと共に、パソコン等の物を置いたり掃除をしたりするに際してコネクタが邪魔になることはない。また、導波体と中継部材とコネクタとのうち少なくとも1つが受け部材で支持されているため、中継穴の箇所において導波体に下向きの荷重がかかっても穴の箇所で導波体等がたわみ変形したり破損したりすることを防止又は著しく抑制して、導波体等の変形・破損を防止又は著しく抑制できる。
受け部材での支持態様は、導波体と中継部材とコネクタと中継穴との関係を考慮して選択したら良い。導波体が中継穴に露出していない場合は、当然ながら受け部材で導波体を支持することは有り得ず、受け部材では中継部材とコネクタとのうち何れか一方又は両方を支持したら良い。コネクタはある程度の面積があるので、コネクタは常に受け部材で支持するのが好ましい。
また、中継穴の内周面とコネクタとの外周面との間にある程度の大きさの空間が空いていて中継部材や導波体が中継穴に露出している場合は、それら中継部材と導波体とを受け部材で支持するのが好ましい。中継穴の内周面とコネクタとの外周面との間に僅かの間隔しか空いていない場合は、コネクタのみを支持しても強度を確保できる。
請求項1では中継穴の形状に限定はないが、請求項2のように中継穴を円形の形状にするとドリル(或いはその類似物)で簡単に加工できる利点がある。他方、コネクタとして円柱形でその外周にケーブルが接続されているものがあるが、この場合は、ケーブルは金属製の継手を介して接続されているため、ケーブルの付け根部のうちある程度の範囲は曲げることができず、従って、コネクタを中継穴の中心穴と同心に配置すると、中継穴の内径は非常に大きくなって受け部材も頑丈にせざるを得なくなる。これに対して請求項2の構成では、コネクタが偏心した状態で中継穴に配置されているため、中継穴の内径を過度に大きくすることなくコネクタを配置することができる利点がある。
導波体その上面が通信面になっているので、コネクタを平面視て導波体と重なるように配置した場合は、コネクタと導波体との間で電波が通るように工夫せねばならない。この工夫として請求項3のように導波体に打ち抜き穴を開けてこれに中継部材を嵌め込むと、中継部材として導波体から打ち抜いたものをそのまま使用できるため、加工の手間を省くことができると共に、高い通信特性を確保することができる。
導波体はその上面を露出させた状態に配置することも可能であるが、請求項4のように硬質樹脂製の化粧板で覆うと、導波体が傷付くのを防止したり、筆記作業を行いやすいといった利点がある。化粧板としてはメラミン樹脂板が好適である。
導波体は天板の略全面に張ることも可能であるが、導波体は高価であり、また、パソコン等の電子機器は一般に天板の上面のうち前端面よりもある程度奥側に載せることが多いため、天板の上面のうち手前寄りの部分は導波体を設ける必要性が乏しいと言える。従って、コストの面からは、天板は導波体が配置された通信エリアと導波体が配置されていない非通信エリアとに分けるのが好適である。そして、このように天板を通信エリアと非通信エリアとに分けてしかも上面の全体を化粧板で覆う場合、基板のうち導波体が重なる部分を導波体の厚さ寸法分だけ段落ち加工して、基板の上向き露出部と導波体とを覆う状態で化粧板を貼るといったことも可能であるが、導波体と同じ深さの段部を正確に加工するのは不可能ではないが面倒である。
これに対して請求項5の構成を採用すると、導波体と同じ厚さの補助板を用意することにより、1枚の化粧板で覆われた状態で通信エリアと非通信エリアとを正確にかつ簡単に加工することができる利点がある。なお、請求項4,5の構成はそれ自体が独立した発明たり得る。また、中継穴にコネクタを配置する構成も本願発明とは独立した発明たり得るものである。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、家具の一例としてのテーブル(机)に適用している。図1〜図8では第1実施形態を示し、図9以下では他の実施形態を示している。以下、順次説明する。
(1).第1実施形態の概要
まず、第1実施形態の概要を図1〜3に基づいて説明する。図1のうち(A)はテーブルの部分的な平面図、(B)は部分的な正面図、(C)は側面図である。テーブルは例えば商談や打ち合わせに多用されるもので、平面視で長方形の天板1と、天板1をその左右両端寄り部位において支える左右の脚装置2とを有している。脚装置2は前後の足を有している。また、左右の脚装置2は天板1の下面に固定された前後の上バー3aと前後中間部に位置した下バー3bとで連結されている。
天板1の中央部には左右横長で平面視略長方形の配線穴4が空いており、配線穴4には蓋板5が着脱自在に配置されている。蓋板5の前後幅は配線穴4の前後幅よりも小さく、このため、蓋板5を装着した状態で当該蓋板5の前後両側に配線通路が空いている。
天板1の下面には、横長中心線に沿って延びる作用横長の配線受け板6が左右のハンガー7を介して吊支されている。配線受け板6は配線穴5の左右両側まで延びている。ハンガー7はスチール製で左右に開口しており、また、配線受け板6もスチール製で側面視で上向きコ字状になっている。配線受け板6と左右脚装置2の上端部との間にはある程度の間隔で空いている。
図2は天板1の一部破断平面図、図3は図1の III-III視断面図である。図3に示すように、天板1は、強度メンバーとしての基板8を有しており、基板8の上面に、横長中心線に沿って延びる左右長手でシート状の導波体9と、導波体9の外側に位置した補助板10とが接着されており、かつ、導波体9と補助板10とは、硬質樹脂製化粧板の一例としてのメラメン樹脂板11で覆われている。従って、補助板10の箇所は非通信エリアになっている。
基板8の上面はフラットになっていると共に、導波体9と補助板10とは等しい厚さであり、メラメン樹脂板11は導波体9及び補助板10とに接着剤で接着されている。本実施形態の基板8は集成材や合板のような木板が使用されており、基板8の外周部は傾斜状にカットされてこの傾斜部にロアーエッジ12を固着している。また、基板8と補助板10とメラメン樹脂板11との端面はアウターエッジ13で囲われており、更に、配線穴5の内周にはインナーエッジ14を張っている。
導波体9は基本原理は特許文献1に開示されたものと同じで、格子状の金属膜が樹脂層に埋設された導波層と、導波層の上下に積層した保護層と、下保護層の上面又は下面に張った金属箔製シールド層とを有している。導波体9はその上面が通信面になっておれば足り、構造には限定はない。例えば、下保護層をなくしてシールド層を導波層の下面に直接に貼ったり、上保護層を無くしたりすることも可能である。
導波体9は天板1よりも左右寸法及び前後寸法とも短い長方形に形成されており、天板1の上面にパソコンを載せて使用するにおいて、一般には、パソコンは導波体9と部分的に重なる状態で置かれる。従って、パソコンに内蔵した(或いは外側露出して設けた)無線アンテナと導波体9との間で電波のやりとりが可能になる(なお、パソコンは導波体9から多少は離れていても送受信可能である。)。
導波体9をLANシステムに組み込むには、LANシステムのコネクタが導波体9に通信可能な状態に接続されねばならない。次に、コネクタの取り付け構造を、従前の図に加えて図4以下の図面も参照して説明する。図4は要部の分離斜視図、図5は要部の底面図、図6は図5のVI−VI視断面図、図7は図5の VII-VII視断面図、図8のうち(A)は図5の VIIIA-VIIIA視断面図である。
(2).コネクタ取り付け構造
導波体9の下面はシールド面になっているのでコネクタを下面に当てても通信することはできない。そこで、例えば図2や図4に示すように、導波体9のうち一方のハンガー7の外側に位置した部位に平面視長方形の打ち抜き穴16を空けて、この打ち抜き穴16に、当該打ち抜き穴16と同じ形状の中継部材17を嵌め込み装着している。中継部材17は導波体9から打ち抜かれた残余物をそのまま使用しており、通信面17aを下向きにした状態で打ち抜き穴16に嵌め込んでいる。このため、中継部材17の外周面は打ち抜き穴16の内周面に密着しており、中継部材17は導波体9と一枚板の状態で繋がっている。
そして、中継部材17の下面にコネクタ19を重ねると、電波は中継部材17の下面と端面とを介して導波体9の内部に伝わる。図4に示すように、コネクタ19は円柱状の外観を呈しており、その外周の一部に継手20を突設しており、継手20に通信ケーブル21の一端部がプラグ22によって取り付けられている。ケーブル21の他端部は、図1(B)に示すアクセス機器(中継機)23に接続されている。アクセス機器23にはLANケーブルが接続されており、LANケーブルはサーバやハブ、或いはルータに接続されている。
天板1の基板8には、コネクタ(カプラ)19を配置するための中継穴24が空いている。中継穴24は平面視円形(真円形)であり、平面視で中継部材17と重複している。より正確に述べると、例えば図5に示すように、中継穴24は中継部材17の横幅寸法より大径であり、中継部材17はその大部分が中継穴24に露出しつつも一部は中継穴24から外れている。中継部材17のうち中継穴24から外れている部分(端部)は基板8とメラメン樹脂板11とで挟まれており、このため、天板1を組み立て工程で中継部材17が脱落することはない(中継部材17はメラメン樹脂板11に接着しておくのが好ましい。)。
コネクタ19はその外周から金属製の継手20が突設しており、かつ、継手20には金属製のコネクタ22が接続されている。そこで、コネクタ19は継手20を設けている部分と中継穴24との間に大きな間隔が空くように偏心した状態で中継穴24に配置しており、このため、コネクタ19のうち継手20と反対側の部分は中継穴24の内周面に近接している。中継穴24の内径はコネクタ19の外径のおおよそ2倍程度になっている。コネクタ19はおおよそ天板1の横長中心線25の箇所に配置しており、このため中継穴24は横長中心線の前後外側にある程度の寸法だけずれた状態で空いている。
中継穴24を空けたことにより、メラメン樹脂板11と中継部材17と導波体9とは中継穴24の箇所で下方からの支持を失っており、このため、なんらの支持手段がないと机上のうち中継穴24の箇所に物を置いたり物が強く当たったりすることにより、メラメン樹脂板11や導波体9が破損・変形する虞がある。
そこで、図4に全体を示すような受け部材を設けている。すなわち、受け部材は、中継穴24の内部に嵌め込まれて中継部材17と導波体9とを支持する第1支持板26と、第1支持板26を下方から支持する前後一対ずつのブラケット27と、第1支持板26の下面に固定されたスペーサ28と、スペーサ28にビス29で固定された第2支持板30とで構成されており、第2支持板30でコネクタ19を下方から支えている。第2支持板30は中継穴24を塞ぐカバーの役割も果たしている。
第1支持板26は中継穴24にきっちり嵌まる円形の外形であり、コネクタ19が嵌まるうち逃がし穴31が偏心した状態で空いている。また、第1支持板26の前後両端寄り部位には、平面視でハの字の形態をなす2個ずつの係合穴32が外周面に近接した状態で空いている。左右一対の係合穴32がハの字の形態を成しているが、ハの字は平面視において逃がし穴31に対して凹の姿勢になっている。このため、係合穴32を第1支持板26の外周にできるだけ近づけることができる。
ブラケット29は鉛直部29aと下水平部29bとを有してL形に形成されており、下水平部29bはビス33で基板8の下面に固定されている。基板8にはビス33が螺合する鬼目ナット34を埋設している。ブラケット29の鉛直部29aで第1支持板26を支持しているが、鉛直部の上端には、第1支持板26の係合穴32に嵌まる係合突起35を突設している。このため、ブラケット29と第1支持板26は正確に位置決めされる。
図8(A)に示すように、係合突起35の突出寸法eは、第1支持板26の板厚tと同じかやや小さい寸法に設定している。これは、係合突起35で中継部材17が突き上げられることを防止するためである。第1支持板26における一対ずつの係合穴32は平面視でハの字の形態を成しているので、一対の係合穴32に対応した一対のブラケット27も平面視でハの字の姿勢を成している。なお、コネクタ19は中継部材17に接着剤で接着しておくのが好ましい。
スペーサ28は中継穴24の横長中心線に沿って左右方向に延びており、スポット溶接によって第1支持板26の下面に固着されている。また、コネクタ19との干渉を回避するため、逃がし溝36を形成している。更に、スペーサ28の左右両端部にはL形の下向き足片28aを折り曲げ形成しており、下向き足片28aの水平部に第2支持板30をビス29で固定している。第2支持板30の前後両端部はブラケット27との干渉を防止するため山形にカットされており、また、山形にカットされた一方の端部にはケーブル21を引き出すための切欠き溝37を形成している。
(3).まとめ
図8(B)では導波体9と中継部材17との関係を示しており、この図に示すように、電波は、中継部材17の下面、中継部材17の外周面と打ち抜き穴16の内周面、導波体9の上面を通じてパソコンとコネクタ19との間に送受信される。そして、中継穴24に露出している中継部材17と導波体9とは第1支持板26で下方から支持され、かつ、導波体9は第2支持板30で下方から支持されているため、中継穴24の箇所において天板1は高い支持強度が確保されており、中継穴24の箇所が下向きに強く押されることでメラメン樹脂板11が破損変形すると言った不都合はない。
本実施形態のように一対のブラケット27をハの字の姿勢で配置すると、両ブラケット27の間にケーブル21の引き出し空間を設けることができるため、ケーブル21の引き出し構造が簡単になる利点がある。
ところで、ブラケット27は第1支持板26に折り曲げ形成することも可能であるが、その場合、ブラケット27の折り目は一直線状であるため、ブラケット27と中継穴24の内周との間では、中継部材17及び導波体9は第1支持板26で支持されていない状態になり、支持強度が低下する。特に、取り付け強度を高くするためブラケットの幅を大きくすると折り目は第1実施形態26の外周(仮想外周)から中心線寄りにずれざるを得ず、すると、中継部材17又は導波体9(或いは両方)が第1支持板26で支持されない面積が大きくなり、支持強度の低下が顕著に顕れる。
これに対して本実施形態のようにブラケット27を第1支持板26とは別部材に構成すると、第1支持板26は中継穴24の内周にきっちり嵌まる大きさに設定できるため、中継部材17及び導波体9に対する高い支持強度を確保できる。
本実施形態のように足部28aを有するスペーサ28を設けると、スペーサ28が補強部材として機能するため、受け部材の全体としのて剛性を高めて中継部材17と導波体9とコネクタ19との支持強度を向上できる利点がある。また、スペーサ28を設けずに第2支持板30を基板8の下面にビスで固定することも可能であるが、スペーサ28を使用すると、スペーサ28は正確な寸法に加工できるため、コネクタ19を的確に支持できる利点がある。
更に、本実施形態のように導波体9と中継部材17とを中継穴24に露出させると、導波体9と中継部材17とはメラメン樹脂板11と第1支持板26とで上下から挟まれた状態になるため、導波体9と中継部材17とを1枚板状態に確実に保持して両者が上下にずれることを防止することができ、その結果、良好な通信特性を確保することができる。
さて、基板8に中継穴24を空けたことに起因しているのか、打ち抜き穴16を開けてこれに中継部材17を嵌め込んだことに起因しているのか定かでないが、メラメン樹脂板11が中継穴24の箇所で上向きに盛り上がった状態や下向きに凹んだ状態に変形することがある。この点に対して、下向きの凹みは第1支持板26を設けたこと、又はコネクタ19を下方から支持したこと、若しくは両方によって防止できる。
また、上向きに盛り上がる現象は、第1支持板26を中継部材17に接着したり、コネクタ19を第2支持板30に接着したりすることによって防止できる。或いは、下方から第1支持板30やコネクタで支持されているため、接着しなくても、下向きに押すと、フラットになった状態が第1支持板30やコネクタで保持されることも有り得る(すなわち、第1支持板30とコネクタ10との上面に倣ってフラットな状態が保持されることも有り得る。
図9では第2実施形態を示している。(A)は平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この実施形態ではコネクタ19にはその下面にケーブル21が接続されており、そこで、コネクタ19を中継穴24の中心部に配置している。また、この実施形態では中継穴24は平面視で角形に形成されており、ブラケット27は第1支持板26に折り曲げ形成しており、かつ、第2支持板30はブラケット27と一緒に基板8にビス39で共締めしている。
また、この実施形態では基板8の上面の全体に導波体9が広がっており、かつ、導波体9と中継部材17とはいずれも上面に露出している。導波体9と中継部材17とは基板に接着されている。もとより、メラメン樹脂板11で覆うことも可能である。
図10では第3実施形態を示している。(A)は平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この実施形態では、導波体9を挟んだ前後両側に非通信エリア40が広がっており、中継部材17は一方の非通信エリア40に配置している。そして、中継部材17と補助板10とコネクタ19とを一体構造の受け部材41で支持している。
図11では第4実施形態を示している。この実施形態は、スチール製基板8を補強枠42で支持して成るスチール天板に適用したものである。基板8の中継穴24はコネクタ19を嵌め込み得るに足りるだけの大きさであり、そこで、コネクタ19だけを受け部材43で支持している。受け部材43は補強枠42にビスで固定されている。
図12では第5実施形態を示している。この実施形態は基本構成は第1実施形態と同じであるが、導波体9におけるシールド部(例えば金属箔)のうちコネクタ19が重なる部位を切除して送信部44と成し、この送信部44を中継部材17に兼用している。ブラケット27は省略している。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば中継部材や中継穴の形状は任意に設定できる。また、受け部材の形態・構造も、中継部材やコネクタ等の他の要素に応じて適宜変更できる。また、本願発明の適用対象はテーブルに限定されるものではなく、パソコン等の無線機能付き電子機器を載せて使用できる家具に広く適用できる。更に、本願発明にいう家具は、例えば建物に一体に設けた棚やカウンターのような内装物も含む概念である。天板は基板のみからなる構造でも良い。コネクタのケーブルは分離不能な状態で取り付けられていても良い。受け部材は、中継穴に嵌まるキャップ方式として、樹脂の成形品とすることも可能である。
第1実施形態に係るテーブルの外観を示す図である。 天板の一部破断平面図である。 図1の III-III視断面図である。 要部の分離斜視図である。 要部の底面図である。 図5のVI−VI視断面図である。 図5の VII-VII視断面図である。 (A)は図5の VIIIA-VIIIA視断面図、(B)は導波体と中継部材との関係を示す部分断面図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 第5実施形態を示す図である。
符号の説明
1 天板
8 天板の基板
9 導波体
10 補助板
11 化粧板の一例としてのメラメン樹脂板
16 打ち抜き穴
17 中継部材
19 コネクタ
20 継手
21 ケーブル
22 コネクタ
23 アクセス機器
26 受け部材を構成する第1支持板
27 受け部材を構成するブラケット
28 受け部材を構成するスペーサ
30 受け部材を構成する第2支持板
32 係合穴

Claims (5)

  1. 天板を構成する基板の上面に、電子機器との間で無線送受信を行うためのシート状の導波体が配置されており、前記基板のうち導波体と重なった部分又は導波体の周縁近傍部に上下開口の中継穴が空いており、前記中継穴に無線通信用のケーブル付きコネクタを配置している、
    という家具であって、
    前記基板の中継穴に配置したコネクタの上面に、当該コネクタと導波体との間に電波を伝える中継部材が設けられており、かつ、前記基板に、前記中継穴の箇所で中継部材と導波体とコネクタとのうち少なくとも1つを下方から支持する受け部材が設けられている、
    家具。
  2. 前記コネクタは円柱状であってその外周に継手及びプラグを介してケーブルが接続されている一方、前記中継穴はコネクタの外径寸法より大きい内径の平面視円形に形成されており、前記コネクタを、ケーブルの接続部と中継穴の内周面との間に大きな間隔が空くように軸心を中継穴の中心からずらした状態で配置している、
    請求項1に記載した家具。
  3. 前記導波体は上面のみが電波の送受信を行う通信面になっており、前記導波体に、前記中継穴に連通する打ち抜き穴が空いており、前記打ち抜き穴に、前記導波体と同じ構造の中継部材が、通信面を下向きにすると共に外周面を中継穴の内周面に密接させた状態で嵌め込まれており、前記中継部材の下面にコネクタが固定されていると共に、これら中継部材とコネクタとは受け部材で下方から支持されている、
    請求項1又は2に記載した家具。
  4. 前記導波体は基板に接着されていると共に上面には硬質樹脂製の化粧板が接着されている、
    請求項1〜3のうちの何れかに記載した家具。
  5. 前記天板は、基板に導波体が重なっている通信エリアと導波体が重なっていない非通信エリアとに区分されており、前記基板の上面のうち非通信エリアの箇所には導波体と同じ厚さの補助板が重ね保持されており、補助板と導波体とは1枚の硬質樹脂製化粧板が上方から覆われている、
    請求項1〜4のうちの何れかに記載した家具。
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