JPH07202761A - 構内通信システム - Google Patents

構内通信システム

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Publication number
JPH07202761A
JPH07202761A JP5352804A JP35280493A JPH07202761A JP H07202761 A JPH07202761 A JP H07202761A JP 5352804 A JP5352804 A JP 5352804A JP 35280493 A JP35280493 A JP 35280493A JP H07202761 A JPH07202761 A JP H07202761A
Authority
JP
Japan
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transmission line
conductor
terminal
parallel plate
floor
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Application number
JP5352804A
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English (en)
Inventor
Shuichi Sekine
秀一 関根
Osamu Shibata
治 柴田
Hiroshi Yoshida
弘 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 基地局及び端末の配置の自由度が高く、かつ
これらの安定した通信が行い得る構内通信システムを提
供する。 【構成】 基地局3と端末5とを結ぶ伝送路の少なくと
も一部が当該端末の設置面積よりも大である面積を有す
る平行導体板1によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は限定される領域内での端
末との通信の効率化を計る構内通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、使用されている構内通信システム
には、有線系システムと無線系システムがある。しか
し、これら従来の構内システムには次のような問題点が
あることが知られている。
【0003】従来の有線系通信システムにおいて用いら
れる伝送線路としては同軸ケーブルまたは光ケーブル等
が知られている。図24に従来の構内有線系システムの
概念図をしめす。これらのケーブル201は、端末の置
かれている構内の床下、または天井付近または天井裏な
どに配置されることが多い。
【0004】ここで基地局203或いは端末205の移
動等の配置換えの必要が生じた場合を想定する。このよ
うな場合には、端末等の移動と共に、これらに接続され
るケーブル201の張り替えが余儀無くされる。しかし
ながら、構内の床下や天井にケーブルが配置されている
と、これら移動及び張り替えに比較的時間と手間のかか
る作業を伴うことになり、基地局及び端末の配置の自由
度を損なうことになる等の問題点が生じる。
【0005】これに対して、図25に示したような空間
中の電波伝送を用いた無線系の通信システムでは、基地
局301及び端末303の配置の自由度が高くなる。し
かしながら、信号が自由空間を経由して送信されるため
例えば、人の移動や、構内のロッカー或いは机等の金属
製の家具等の配置などによって伝搬環境に変動が生じる
ことになり安定した送受信が困難になることもあり、ま
た構内の外へ電波が漏れ出ることを未然に防止しなけれ
ばならない等の問題点があった。
【0006】また、さらには、このような伝搬環境の状
態をあらかじめ調べ、これに対処するようにシステム設
計することも考えられるが、伝搬環境は、先にも述べた
ように周囲の状態に影響されることからケースバイケー
スであり、システム設計法も計算による方法もまだ確立
されておらず、また実験による方法では多大な労力が必
要とされる。さらに高速な伝送速度を必要とする動画な
どの情報をやり取りする場合、数十〜百Mbpsという
伝送速度が必要となる。
【0007】このとき必要なチャネル数が10チャンネ
ルであったとすればこれを確保する為には、搬送波は数
十GHz程度必要となる。これを無線によって実現する
為には、先にものべた人体などによるシャドウイングや
周囲の家具などによるマルチパスによるフェージングを
解決する為のダイバーシチや最適な放射ビームを形成す
るアンテナの開発が必要となる。
【0008】またチャンネル数を増やす為に小ゾーンを
構成し、周波数の再利用を図ることが必要となるが、こ
の場合にはゾーン間の干渉を無くす為のゾーン設計やア
ンテナ放射ビームの最適化など現在確立されていない技
術が必要とされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、同軸
線等を用いた有線系の通信システムでは、基地局及び端
末配置の自由度に欠け、また無線系の通信システムで
は、安定した通信が困難となるといった問題があった。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、基地局及び端末の配置の自由度が高く、かつこれら
の安定した通信が行い得る構内通信システムを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、基地局と端末とを結ぶ伝送路の少なくとも一
部が当該端末の設置面積よりも大である面積を有する平
行導体板によって構成されることを要旨とする。
【0012】好ましくは、基地局と少なくとも1つの端
末と前記基地局と前記端末を結ぶ伝送路によって構成さ
れる通信システムで、前記伝送路の少なくとも一部が、
有限な面積を有する平行導体板によって構成すると良
い。
【0013】
【作用】本発明によれば、前記導波路の一部が当該端末
の設置面積よりも大である面積を有する平行導体平板に
よって構成されている。例えば、この平行平板伝送路を
床に敷き詰め床全体を伝送路とすることにより、床上の
いかなる部分にも基地局と端末を配置することが可能と
なる。またこのとき平行平板伝送路内部は外部の環境に
よる影響がないことから、安定した通信が可能となる。
さらに伝送路内部の伝搬環境は、オフィス等の空間に比
べて解析が簡単であり、システム設計がし易いという利
点がある。
【0014】また、さらに床に敷き詰められた平行導体
平板をゾーン毎に電気的に区切って使用することが可能
となり、隣接したゾーン内で同一の周波数を用いること
ができるため周波数の利用効率は上がり、また周囲のゾ
ーンを考慮してゾーン設計する必要が無くなり、任意の
大きさにゾーンを取ることができるようになる。よって
高速な伝送速度を必要とする場合でもチャネル数を十分
確保でき、通信に支障を来すことがなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の構内通信システムの概念を
示したブロック図である。
【0016】まず、図1を参照して本発明の概念を説明
する。平行平板伝送路1は平行に配置された2枚の導体
板1aと導体板1bとで構成される。この2枚の導体板
1aと導体板1bとの間隔は、使用する周波数帯と所望
の伝送モードに依存して決定される。例えば、この間隔
を半波長以下に設定すれば、導体板1aと導体板1bと
の間を伝搬する電磁波のモードはTEMモードとなる。
またこの導体板1aと導体板1bの間隔を広げれば広げ
るほど、導体板1の間は自由空間に近い伝搬環境とな
る。
【0017】図1では、基地局3と端末5は伝送ケーブ
ル7を介して平行平板伝送路1に接続されている。この
伝送ケーブル7は例えば同軸ケーブルなどであり、場合
によってはこの伝送ケーブル7を用いること無く直接平
行平板伝送路に基地局3と端末5とを接続することも可
能である。ここで基地局3及び端末5は、変調装置と復
調装置とを内蔵するものであり、さらには外部に接続さ
れる計算機または入出力用端末、通信装置などで構成さ
れるものである。
【0018】図2は図1をより具体的に表現したもので
ある。この図2に示す実施例では、さらに基幹通信網ケ
ーブル17に基地局3が接続され、また端末5には計算
機を想定し、平行平板伝送路1との間に変復調装置13
が取り付けられている。また、さらに伝送ケーブル7に
アンテナ9が取り付けられ、これに対応する無線機能を
有する端末15が配置されている。ここでは、アンテナ
9は平行平板伝送路1上であるならばいかなる場所にも
配置可能であるからアンテナ9と端末15とは近接して
置くことができるようになる。例えば、端末15が計算
機のような半固定的な端末ならば、アンテナ9を隣接し
た位置に移動して配置することにより両者を常に見通し
内に置くことが可能になり、伝搬環境による影響が低下
し、安定した通信が実現できる。
【0019】図3は平行平板伝送路1の構造を模式的に
示したものである。導体板1a及び導体板1bは良導体
で構成する。誘電体10は導体損が小さいものを用いる
ことによって伝搬損失を低減することができる。
【0020】図4では導体板1a及び導体板1bを柱2
1で支えている。ここでは、柱21は、誘電体または良
導体で構成する。このように伝送路において柱21が立
っている場合、この柱21によって伝送する波に多重波
反射による定在波が生じる。この場合、定在波の節と腹
の部分において電界強度のレベルに比較的大きな違いが
生じるため、導体板1a、導体板1bの位置によって取
り出せる伝送波の量に違いが起こり通信の障害となる。
このとき柱21の材質を、比誘電率が1に近いものを選
べば、柱21による多重反射がなくなり伝送路の伝送特
性は、理想的な状態となる。
【0021】図5では図3で用いた誘電体11と図4で
用いた柱21の両方を用いている。この場合、誘電体1
1と柱21の誘電率がほぼ同じ物を選ぶことによって、
上述したような多重反射を防ぐことができる。
【0022】上記の多重反射による通信障害は、その程
度によっては端末5及び基地局3に付随する変復調装置
13によって吸収することは可能であるが、場合によっ
ては吸収不可能となることがある。この多重反射は、上
記の柱21によってだけでなく平行平板伝送路1の端部
によっても生じる。またこの端部を開放することによっ
て、電波の外部への不要放射または外部からの不要電波
の混入が生じる。
【0023】このような不要電波の混入が平行平板伝送
路1を介した通信に望ましい影響を与えない場合、端部
をシールドする必要が生じる。この場合、上記の多重反
射がこのシールド部分によって生じる。この端部のシー
ルドによる多重反射を低減するためには、端部に電波吸
収体を張り付けることが必要となる。この電波吸収体
は、炭素を含浸させた誘電体か、またはアェライトなど
を用いればよい。図6に平行平板伝送路1と電波吸収体
19の構造図を示す。電波吸収体19は導体板1a及び
導体板1bによって挟み込まれ、さらに、その周囲を導
体帯板1A、1B、1C、1Dによって覆われている。
ここで導体板1aと導体帯板1A、1B、1C、1Dと
は電気的に導通が取られており、これによりシールドが
行われる。
【0024】図7には平行平板伝送路と伝送ケーブル7
との接合方法について示している。図7(b)の断面図
に示すように伝送ケーブル7は外導体23を絶縁体25
を介して内導体27の周囲に設けた同軸ケーブルであ
る。この外導体23は導体板1aに電気的に接続されて
いる。さらに、この同軸ケーブル7の内導体27が導体
線27aとして平行平板内部に伸びている。この導体線
27aの長さLは、平行平板伝送路1内の特性インピー
ダンスと整合が可能と成るように決定する。例えば、平
行平板伝送路1をTEMモードで導波するようにしたい
場合、導体線27aの長さLを使用する周波数の四分の
一波長程度とし、平行平板伝送路1間の間隔を三分の一
波長程度とすることによって整合が可能と成る。
【0025】図8に、他の結合方法について示す。外導
体23と導体板1aとの電気的接続がとれない場合、一
端を外導体23の終端部に短絡接続した円筒形導体31
を取り付ける。この円筒導体31と導体線27aの長さ
Lを各々四分の一波長とすることによって導体線27a
のインピーダンスは外導体23と内導体27によって構
成される50Ω系の同軸線と整合がとれるようになる。
【0026】この様にして構成した端部を平行平板伝送
路1の任意の位置に設けた孔33に接続する。さらに、
この円筒導体31は短絡側でない端部で高いインピーダ
ンスの値を示すことから外導体23上への高周波電界の
漏洩を低減する。さらに図に示したようにフェライトリ
ング29を外導体23の外周の平行平板の近傍となると
ころに装着することによっても外導体23のインピーダ
ンスが高くなることから、上記の高周波電磁界の漏れ込
みを減らすことができる。この漏れ込みを減らすことに
よって、漏れ込みによる外導体23からの不要放射を低
減できる。ここで導体板1aと導体板1bとの間隔は、
数波長程度あけることによって比較的自由空間に近い伝
搬環境としている。
【0027】図9は平行平板伝送路1を多層化した場合
の断面図を示すものである。同軸ケーブル37aは導体
板1aと導体板1bによって作られる平行平板伝送路1
に接続されている。さらに同軸ケーブル37bは導体板
1bと導体板1cによって作られる平行平板伝送路1を
突き抜けて導体板1bと導体板1cによって作られる平
行平板伝送路1に接続される。また、さらに同軸ケーブ
ル37cは先の2つの平行平板伝送路1を突き抜けて導
体板1cと導体板1dによって作られる平行平板伝送路
に接続される。
【0028】ここで各導体板の間の間隔と各導体板間に
挟まれる誘電体11a、11b、11cの誘電率を適当
に決定することにより、異なった平行平板伝送路におい
て同時に同一の周波数が使用可能となる。またTEMモ
ードを用いた伝送を行うときに、平行平板間の距離は使
用する周波数の半波長以下となることが望ましいが、上
記のように多層化して、しかも層によって充填する誘電
体11の誘電率や平行平板の間隔を変えることにより非
常に離れた周波数の使用が可能となる。
【0029】図10に示した図は、上記平行平板伝送路
1と同軸ケーブル37との接合方法をさらに具体的に示
したものである。ここでは、まずより簡易な方法につい
て示す。伝送ケーブル37は外導体23を絶縁体25を
介して内導体27の周囲に設けた同軸ケーブルである。
後述するストッパ39から先の外導体23は、十分の一
波長以下程度の長さとしておく。また導体線27aは誘
電体11eで覆われている。導体線27aは誘電体11
eを含めたときの電気長が四分の一程度となるようにし
ておく。さらにこの誘電体11eは、先端の尖った流線
形状(或いは三角錐状)となっている。
【0030】これら先端を平行平板伝送路1に挿入した
ときのストッパとしてストッパ39を伝送ケーブル37
先端に設ける。ここでストッパ39の表面で導体板1a
に接する面は導体とし、さらにこの導体面は外導体23
に電気的に接続する。また平行平板伝送路1を構成する
導体板1aは薄膜で構成し、さらに伝送路の内部には伝
送ケーブル37先端の誘電体11eが挿入可能な柔軟性
を有する誘電体11を充填しておく。このような構成と
しておくことによって、同軸ケーブル37と平行平板伝
送路1は、損失の少ない接合が可能と成り、さらに導体
線27aは抜き差しが簡単に行えることから接合部の移
動が簡単に行えるようになる。尚、この導体線27aを
抜いた後の孔は適宜誘電体、導体薄膜で塞いでおくと良
い。
【0031】次に、図11を参照して他の接合方法を説
明する。この図11では対になったコネクタ41,45
を用いるものであり、導体板1aには捩子などの取り付
け具45によって固定され、これにより電気的な結合も
とれる。移動時には、オス側コネクタ41をメス側コネ
クタ43から取り外し、他の場所の所望の位置に設けら
れたメス側コネクタ43に移動する。このメス側コネク
タ43は、予め適宜の場所に設置しておくものであって
も良く、都度設置するものであっても良い。
【0032】図12には平行平板伝送路1を分割すると
共に多層化する方法を述べる。ここでは、2種類の大き
さを有する場合の分割方法を示す。分割した場合におい
て一番の問題となるのは、各々の伝送路の継ぎ目部分に
おいて伝送波が漏洩することである。ここでさらに伝送
路を多層化した場合、継ぎ目において他の層への漏洩が
生じてしまうことも考えられる。このときに同一周波数
をもちいていると干渉による通信障害が生じてしまうこ
とになる。よって多層化する場合には図12(b)に示
した通り、上の層の伝送路と下の層の伝送路を区分化し
た区分伝送路51の単位区分伝送路53の一片の長さの
半分だけ縦横にずらして配置することにする。こうする
ことによって上の層と下の層の継ぎ目部分は線と線の交
差する点だけで一致することになるので伝送路の漏洩は
低減される。さらに区分伝送路51は単位区分伝送路5
3に比較して2倍の大きさを有する。
【0033】図13に平行平板伝送路を分割すると共に
多層化した場合の、伝送ケーブル7との接続の様子を示
す。先にも述べたように区分伝送路の継ぎ目から放射が
生じるため、伝送ケーブル7は継ぎ目から離れた場所、
つまり区分伝送路の中央に接続されることが望ましい
(図13(a))。しかし複数のケーブルが固まって平
行平板伝送路に接続される場合、上記のように半分だけ
ずらして多層化されかつ同一の大きさを有する区分伝送
路では、全ての層において伝送路の中央に接続を行うこ
とは不可能である。よってここでは区分伝送路の2倍の
大きさを有する区分伝送路51を用意して上記のように
複数のケーブルの集中的な接続に対応している。さらに
3重あるいは4重の多層化を行う場合には、この図13
(b)に示すような構成を繰り返して用いれば良い。ま
た、多層化により継ぎ目の整合がとれないときには3倍
あるいは4倍の大きさを有する区分伝送路を適宜、用い
るようにすれば良い。
【0034】図14は、無線機能付き端末55を、普通
の机57の上で使用する場合を示す図である。この図1
4では平板伝送路61は単に床として示され、コネクタ
63を介してスタンド65に保持されたケーブル67に
接続されている。さらに図14にも示されるように、ケ
ーブル67は、机上に固定されたアンテナ59を介し
て、無線機能付き端末55に繋っている。このようにす
ることによって、無線機能付き端末65の配置を机上の
どの位置においてもアンテナ59との見通しが得られ、
これによって安定した通信が確保される。
【0035】尚、スタンド65は机上にあっても良く、
床から立上っているものであっても良く、アンテナ59
は机上のみ(或いはグループで使用する場合にはグルー
プが使用する複数の机のみ)をカバーする指向性の鋭い
ものであると良く、平板伝送路61の表面は適宜、保護
シート、保護パネル等で覆われているものであっても良
い。
【0036】図15では図14で用いられていたアンテ
ナ59の代わりに、光電変換機能を有する赤外線を用い
た通信装置69を用い、さらに端末71にも先の赤外線
通信装置と対になる赤外線を用いた通信装置71aを取
り付けてある。この様な方法によっても安定した通信は
可能である。尚、図15ではスタンド65内にケーブル
67を通すようにしている。
【0037】図16及び図17に示したのは、いわゆる
近傍界を用いた接続方法である。図17に示すように導
体ストリップ73cは誘電体73bを挟んでグランド7
3aとによってストリップ線路73を構成している。こ
こで導体ストリップ73cは複数本張られ、これは誘電
体でできたカバー73dによって覆われている。さらに
この導体ストリップ73cには同軸ケーブル67の内導
体27が繋がれ、グランド73aにはケーブル67の外
導体23がつながれている。
【0038】また端末75のキーボード部分の背面には
ストリップ線路73cと同様に複数本のストリップ線路
が75aが張られている。端末75の使用時には、スト
リップ線路73cの上に端末75を乗せて使う。これに
よってストリップ線路同志が近接し電磁界的な結合を起
こすことによって高周波的にケーブル67と端末75は
接続される。さらに端末75がのせられていないとき
は、ストリップ線路73からわずかに不要放射が生じる
が、これは非常に小さく、隣接して使用される同様の端
末に対しての妨害は小さくなるものと考えられる。
【0039】図18は、平行平板伝送路1を分割して周
波数の利用効率を上げる方法を示している。これは移動
通信におけるゾーン化またはセル化であるが、これらと
大きく違うのは分割化された各々の領域を電気的に分割
できることから、上記の移動通信では不可能であった隣
接するゾーまたはセルにおいて同一の周波数を用いるこ
とが可能となることである。
【0040】図18では平行平板を4分割した時の様子
を示している。4分割した領域77a,77b,77
c,77dの間はそれぞれ導体壁で分けられている。ま
た4つの領域は各々ほぼ中央に基地局3からの4本のケ
ーブル7で給電されている。このように分割することに
よって、分割していなかった時に比べて、基地局と端末
の伝送路離が縮まり、さらに同一の周波数を同時に4か
所で使用できることからチャネル数は4倍になる。また
先に示したように領域は電気的に分断されていることか
ら、基地局とは端末の間の伝送損失の仕様やチャネル数
の必要に応じて分割数を増やすことが可能である。
【0041】図19、図20及び図21はOAフロアの
床を平行平板伝送路1としたときの構成図である。床材
81はコンクリート、硬化性樹脂等の比較的堅いもので
できており、直接重いものなどを乗せることができる様
になっている。またこの床材81は、適宜誘電体または
良導体などによって作られた支持脚83によって支持さ
れて、建築体本来の床85から平行に浮かせて配置され
る。この図でハッチングによって示したように、区分化
されたフロアの床材81と、その下の床に導電塗料を塗
布するか、または導体板を取り付けることによって平行
平板伝送路1を構成している。導電体87は床材81同
士の間にも配置され電気的接触が保たれるようになって
いる。
【0042】また図21(e)に示すように、床材81
には隣接しあった床材との間に凹み89が設けられ、こ
の凹み89を手掛かりにして床材81の着脱が可能とな
っている。またこの凹み89部分にも導電体は配置され
る。この凹み89は、その大きさが伝送路を通る電磁波
の波長に比べて十分小さい時には問題にはならないが、
大きいときには、ここから電磁波が漏洩する。蓋91は
これを防ぐ為の電気的な蓋であり、先の凹み89に嵌合
し得る大きさになっており、図19(b)に示すハッチ
ング部分は導電体87が配置される。
【0043】また、この伝送路の終端部分では、図20
(b)に示すように床85上の導電体87aは折り返さ
れ電気的シールドとなっている導電体87bに繋がって
いる。さらにこの導電体87bは床材81の導電体87
に接触している。ここで電波吸収体93は、導電体の濃
度を替えて多層化したもので1乃至2波長程度の幅を持
たせている。
【0044】次に、図21を参照してコネクタ97につ
いて説明すると、このコネクタ97は伝送路とケーブル
95とを接続するためのものである。このコネクタ97
は導体線99と、この導体線99を囲む誘電体製の保護
カバー101と、そして床材81の凹み89に勘合する
大きさを有し、かつ表面に導電加工が施された筐体10
3と、ストッパ105によって構成されている。導体線
99の長さは四分の一波長程度で良く、このコネクタ9
7が凹み89に勘合したときには、導体線99が取り付
けられている面と床材81上で床85に向き合う面とが
同一面上になるようになっている。ここでケーブル95
を流れる信号は、筐体103内に変復調部を持たせるこ
とにより、元信号となり、搬送波に比べて低くなること
からケーブル95を通過する時の伝送損失を小さくでき
る。また変復調をしないまでも、送受信信号の周波数を
上下する機能を持たせれば、ケーブル95を伝送する信
号を低い周波数にできる。
【0045】図22に示したのは、平行平板伝送路1を
変形したり、分割したりして複数の構内を結ぶようにし
たときの例である。伝送路111は折り曲げることによ
ってフロアの壁面に沿って上に伸び、天井または上の階
の床に達している。この他に同軸線等のケーブル113
を使って上の階の伝送路111aに接続されている方法
もある。また壁面の伝送路111bは伝送路を切断して
そのあとでケーブル104で繋いでいる。このようにし
て壁面の伝送路111bは隣接するフロアの壁面に取り
付けられそのフロアにある端末115に繋がっている。
また伝送路111cも切断されており、ここもケーブル
113によって接続されている。
【0046】図23は天井と床に平行平板伝送路111
aと111bとを配置し、さらにこれに基地局117と
端末115や無線端末119を接続したときの様子を模
式的に現した図である。ここでは伝送路111aまたは
111bに接続されるのは同軸線等のケーブルの他に導
波管121や、ビームの鋭いアンテナ123などが用い
られている。ここではアンテナ125はホーンアンテナ
を示しているが、アレー化したアンテナなど指向性ビー
ムが鋭いものを用いる。これにより同様にアンテナを用
いて平行平板伝送路と接続を果たしている他のゾーンの
アンテナへの干渉が低減される。このときアンテナ12
5を取り外し可能にしておけば机の移動などがあっても
それらに伴ってアンテナ125を移動すれば良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構
内通信システムに於いて、容易に配置替えが行え、さら
に安定した通信が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構内通信システムの一実施例の概
略の構成を示す通信システム概念図である。
【図2】本発明に係る通信システム概念図である。
【図3】本発明に係る平行平板伝送路の構成図である。
【図4】本発明に係る平行平板伝送路の構成図である。
【図5】本発明に係る平行平板伝送路の構成図である。
【図6】本発明に係る平行平板伝送路と伝送路の終端部
分の構成図である。
【図7】本発明に係る平行平板伝送路とケーブルの接合
部分の構成図である。
【図8】本発明に係る平行平板伝送路とケーブルの接合
部分の構成図である。
【図9】本発明に係る多層化した平行平板伝送路とケー
ブルの接合部分の構成図である。
【図10】本発明に係る平行平板伝送路とケーブルの接
合部分の構成図である。
【図11】本発明に係る平行平板伝送路とケーブルの接
合部分の構成図である。
【図12】本発明に係る区分化した平行平板伝送路の配
置方法図である。
【図13】本発明に係る区分化した平行平板伝送路のケ
ーブルとの接合部分の構成方法及び伝送線路の配置方法
の図である。
【図14】本発明に係るケーブルと端末のアンテナを用
いた接合方法の構成図である。
【図15】本発明に係るケーブルと端末の赤外線を用い
た接合方法の構成図である。
【図16】本発明に係るケーブルと端末の近傍界を用い
た接合方法の構成図である。
【図17】本発明に係るケーブルと端末の近傍界を用い
た接合方法の構成図である。
【図18】本発明に係るセル化した平行平板伝送路と基
地局の構成図である。
【図19】本発明に係るOAフロアを利用した伝送線路
とコネクタの構成図である。
【図20】本発明に係るOAフロアを利用した伝送線路
とコネクタの構成図である。
【図21】本発明に係るOAフロアを利用した伝送線路
とコネクタの構成図である。
【図22】本発明に係る複数の構内を結ぶようにしたと
きの構成図である。
【図23】本発明に係る天井と床に平行平板伝送路を配
置したときの様子を模式的に示す図である。
【図24】従来の有線系通信システム概念図である。
【図25】従来の無線系通信システム概念図である。
【符号の説明】
1 平行平板伝送路 1a、1b 導体板 1A、1B、1C、1D 導体帯板 3 基地局 5,75 端末 7 伝送ケーブル 9 アンテナ 11,73b 誘電体 13 変復調装置 15 無線端末 17 基幹通信網ケーブル 19,93 電波吸収体 21 柱 23 外導体 25 内導体 27,47,99 導体線 29 フェライトリング 31 円筒導体 33 孔 37 同軸ケーブル 39,105 ストッパ 41 オス側コネクタ 43 メス側コネクタ 45 取り付け具 51 区分伝送路 53 単位区分伝送路 55 無線機能付き端末 57 机 61 平板伝送路 63,97 コネクタ 65 スタンド 67,95 ケーブル 69 アンテナ 69 光電変換機能を有する赤外線を用いた通信装置 71 赤外線通信機能付き端末 73 ストリップ線路 73a グランド 73c 導体ストリップ 73d,81 誘電体製カバー 77 セル化平行平板伝送路 81 床板 83 支持脚 85 床 87 導電体 89 凹み 91 蓋 101 誘電体製保護カバー 103 導電性筐体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と端末とを結ぶ伝送路の少なくと
    も一部が当該端末の設置面積よりも大である面積を有す
    る平行導体板によって構成されることを特徴とする通信
    システム。
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