JP2003324395A - 電界データ通信装置 - Google Patents

電界データ通信装置

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JP2003324395A
JP2003324395A JP2002127366A JP2002127366A JP2003324395A JP 2003324395 A JP2003324395 A JP 2003324395A JP 2002127366 A JP2002127366 A JP 2002127366A JP 2002127366 A JP2002127366 A JP 2002127366A JP 2003324395 A JP2003324395 A JP 2003324395A
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electric field
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field transmission
electrode
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Mitsuru Shinagawa
満 品川
Oku Kuraki
億 久良木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルや無線を使用することなく、電界伝
達媒体を用いて簡単かつ経済的にネットワーキングを行
うことができる電界データ通信装置を提供する。 【解決手段】 電子機器１ａからのデータはトランシー
バ３ａおよび電極５ａを介して電界伝達媒体１１に電界
として誘起されるように送出され、電界伝達媒体１１を
伝達し、この電界伝達媒体１１を伝達されてくる電界を
他の電子機器１ｂの電極５ｂで受信し、電極５ｂからト
ランシーバ３ｂを介して電子機器１ｂに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界を伝達する電
界伝達媒体を使用してデータの送受信を行う電界データ
通信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、コンピュータ、コンピュータの
周辺機器、通信機能付き家電機器などのような機器間で
データ通信を行うためのネットワーキングは、従来、ケ
ーブルを使用したり、または無線を用いて行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ネッ
トワーキングを行うために、ケーブルを使用する場合に
は、データ通信を行うすべての機器間に直接ケーブルを
配線する必要があり、機器が多くなると、ケーブルの本
数が多くなって煩雑になり、束ねるなどの作業も必要と
なるという問題がある。
【０００４】また、無線を用いる場合には、機器が多く
なると、電波資源の制限やコリージョンなどの問題が発
生する。
【０００５】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ケーブルや無線を使用するこ
となく、電界伝達媒体を用いて簡単かつ経済的にネット
ワーキングを行うことができる電界データ通信装置を提
供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の本発明は、電界を伝達する電界伝達
媒体と、送信すべきデータに基づく電界を前記電界伝達
媒体に誘起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された
電界を検出してデータの送受信を行うトランシーバとを
有することを要旨とする。
【０００７】請求項１記載の本発明にあっては、電界を
伝達する電界伝達媒体に対してトランシーバから送信す
べきデータに基づく電界を誘起させ、また電界伝達媒体
に誘起された電界を検出してデータの送受信を行うた
め、電界伝達媒体でデータ通信路が形成され、従来のよ
うな煩雑化するケーブルや電波資源の制限、コリージョ
ンの問題などのある無線が不要となり、非常に簡単かつ
経済的にデータ通信路を構成することができる。
【０００８】また、請求項２記載の本発明は、請求項１
記載の発明において、前記電界伝達媒体が、物を載置ま
たは取り付けることができる部位に載置または取り付け
られ得るシート状またはテープ状の電界伝達媒体である
ことを要旨とする。
【０００９】請求項２記載の本発明にあっては、電界伝
達媒体がシート状またはテープ状の電界伝達媒体である
ため、このシート状またはテープ状の電界伝達媒体を任
意の場所に設けてデータ通信路を簡単に形成でき、従来
のような煩雑化するケーブルや電波資源の制限、コリー
ジョンの問題などのある無線が不要となり、非常に簡単
かつ経済的にデータ通信路を構成することができる。
【００１０】更に、請求項３記載の本発明は、請求項１
記載の発明において、前記電界伝達媒体が、物を載置ま
たは取り付けることができる部位に液状体を吹き付けて
生成される液状の電界伝達媒体であることを要旨とす
る。
【００１１】請求項３記載の本発明にあっては、電界伝
達媒体が液状体を吹き付けて生成される液状の電界伝達
媒体であるため、液状体を吹き付けて任意の場所にデー
タ通信路を簡単に形成でき、従来のような煩雑化するケ
ーブルや電波資源の制限、コリージョンの問題などのあ
る無線が不要となり、非常に簡単かつ経済的にデータ通
信路を構成することができる。
【００１２】請求項４記載の本発明は、請求項２記載の
発明において、前記シート状またはテープ状の電界伝達
媒体が、金属材または水分を含んで構成されることを要
旨とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る
電界データ通信装置を用いて構成されるシステムの構成
を示す図である。同図に示すシステムは、例えばコンピ
ュータや家電機器などの複数の電子機器１ａ，１ｂ間に
おいてデータ通信を行うものであり、各電子機器１ａ，
１ｂにはそれぞれトランシーバ（ＴＲＸ）３ａ，３ｂが
接続され、また各トランシーバ３ａ，３ｂはそれぞれ電
極５ａ，５ｂを介して電界伝達媒体１１に接続され、こ
れにより各電子機器１ａ，１ｂは電界伝達媒体１１を介
して互いにデータ通信を行い得るようになっている。こ
のデータ通信は、例えば電子機器１ａからのデータをト
ランシーバ３ａおよび電極５ａを介して電界伝達媒体１
１に電界として誘起するように送出して、電界伝達媒体
１１を伝達させ、この電界伝達媒体１１を伝達されてく
る電界を他の電子機器１ｂの電極５ｂで受信し、電極５
ｂからトランシーバ３ｂを介して電子機器１ｂに供給す
ることにより行われるものである。
【００１４】なお、電極５ａ，５ｂと電界伝達媒体１１
との接続は、後述するように、電極５ａ，５ｂから電界
伝達媒体１１に電界を誘起させたり、電界伝達媒体１１
を伝達されてくる電界を検知し得ればよいものであるた
め、電極５ａ，５ｂを電界伝達媒体１１上に単に載置し
たり、または貼り付けるなどして取り付けるだけでよい
ものである。
【００１５】各電子機器１と電極との間を接続する各ト
ランシーバ３は、更に詳しくは、図２に示すように、入
出力（Ｉ／Ｏ）回路３１を介して電子機器１に接続さ
れ、この電子機器１（例えば、電子機器１ａ）から入出
力回路３１を介して他の電子機器１（例えば、電子機器
１ｂ）に送信するための送信データを受け取ると、レベ
ル調整回路３２で送信データの信号振幅を調整してか
ら、送信回路３３を介して送信電極５ｔに供給するよう
になっている。
【００１６】送信電極５ｔは、送信回路３３から送信デ
ータを供給されると、この送信データに対応するまたは
基づく電界を電界伝達媒体１１に誘起する。この誘起さ
れた電界は、電界伝達媒体１１を伝達して、電界伝達媒
体１１の別の場所に設けられている他の電子機器１（例
えば、電子機器１ｂ）の受信電極５ｒで受信され、電界
検出光学部３４に供給される。
【００１７】電界検出光学部３４は、受信電極５ｒで受
信した電界を供給されると、電気光学手法を利用した電
界検出光学部３４内で別途発生するレーザ光を偏光変化
させ、この偏光変化したレーザ光を受光回路３５で電気
信号に変換する。この電気信号はバンドパスフィルタ３
６で帯域を制限して不要な雑音を除去され、更に波形整
形回路３７で波形を整形されてから、入出力回路３１を
介して電子機器１に供給されるようになっている。
【００１８】なお、送信電極５ｔと受信電極５ｒは、図
１で示した各電極５ａ，５ｂを構成しているものであ
る。すなわち、本実施形態では、電極５ａ，５ｂの各々
は、送信電極５ｔと受信電極５ｒとから構成されている
が、送信電極５ｔと受信電極５ｒを一体化して、１つの
送受信電極で各電極５ａ，５ｂを構成してもよいもので
ある。
【００１９】上述したように電極５ａ，５ｂが取り付け
られたりまたは載置され、これにより電極５ａ，５ｂか
ら送信データに基づく電界を誘起され伝達するデータ通
信路を構成している電界伝達媒体１１は、具体的には図
３に示すように、机のような台の上面の絶縁体３１上に
設けて使用することができる。そして、この絶縁体３１
上に設けた電界伝達媒体１１の上に電極５ａ，５ｂを載
置または取り付ける。
【００２０】それから、このように電界伝達媒体１１上
に載置または取り付けた電極５ａ，５ｂに対してトラン
シーバ３ａ，３ｂを介して電子機器１ａ，１ｂを接続す
ることにより、電界伝達媒体１１をデータ通信路として
複数の電子機器１ａ，１ｂ間でデータ通信を行うシステ
ムを構成することができ、このような電界伝達媒体１１
をデータ通信路として使用することにより従来のような
煩雑化するケーブルや電波資源の制限、コリージョンの
問題などのある無線が不要となり、非常に簡単かつ経済
的にデータ通信路を構成することができる。
【００２１】図４は、本発明の他の実施形態に係る電界
データ通信装置を用いて構成されるシステムの構成を示
す斜視図である。同図に示すシステムは、複数の電子機
器１ａ，１ｃ，１ｄ間のデータ通信を行うためのデータ
通信路をテーブル２１上に載置したシート状の電界伝達
媒体である電界伝達シート１２で構成しているものであ
る。
【００２２】すなわち、複数の電子機器１ａ，１ｃ，１
ｄ間をそれぞれ対応するトランシーバ３ａ，３ｃ，３
ｄ、電極５ａ，５ｃ，５ｄ、および電界伝達シート１２
を介して接続し、これにより各電子機器間でデータ通信
を行うものであり、この場合のデータ通信路がテーブル
２１上に設けられた薄い１枚のシート状の電界伝達媒体
である電界伝達シート１２で構成しているものである。
また、この電界伝達シート１２に対する各電子機器１の
データの送受信は、図１〜図３で説明したように各電子
機器１に対応して接続されている各トランシーバ３およ
び電極５を用いて行っていることは同じである。
【００２３】本実施形態のようにシート状の電界伝達媒
体である電界伝達シート１２は、簡単にテーブル２１や
台または床面などの上に載置または敷いたり、あるいは
壁などに貼り付けるなどして取り付けることができ、こ
のように設けられた電界伝達シート１２の任意の場所に
電極５を載置したり、貼り付けたりなどで近接して設
け、この電極５をトランシーバ３を介して各電子機器１
に接続することによりデータ通信システムを簡単に構成
することができる。そして、このデータ通信システムに
おいて、電界伝達シート１２をデータ通信路として使用
することにより従来のような煩雑化するケーブルや電波
資源の制限、コリージョンの問題などのある無線が不要
となり、非常に簡単かつ経済的にデータ通信路を構成す
ることができる。
【００２４】図５は、本発明の別の実施形態に係る電界
データ通信装置を用いて構成されるシステムの構成を示
す斜視図である。同図に示すシステムは、複数の電子機
器１ａ，１ｃ間でデータ通信を行うシステムを構成して
いるものであるが、その場合のデータ通信路としてテー
ブル２１上に載置または貼り付けるなどして設けられた
細長いテープ状の電界伝達媒体である電界伝達テープ１
３を使用しているものである。なお、この電界伝達テー
プ１３からなるデータ通信路と各電子機器１との間を接
続する電極５およびトランシーバ３は先に説明した実施
形態と同じである。
【００２５】このような細長い電界伝達テープ１３は、
長さや幅を自在に変えて、必要な場所の間に簡単に貼り
付け、データ通信路を簡単に作成することができ、また
不要の場合には、簡単に取り除くことができるととも
に、更に１本の電界伝達テープ１３上に電極５、トラン
シーバ３を介して複数の電子機器１間を追加接続するこ
とも簡単に行うことができ、従来のような煩雑化するケ
ーブルや電波資源の制限、コリージョンの問題などのあ
る無線が不要となり、非常に簡単かつ経済的にデータ通
信路を構成することができる。
【００２６】なお、図４および図５にそれぞれ示した電
界伝達シート１２および電界伝達テープ１３は、金属材
または水分を含んで構成されればよいものであり、簡単
に構成することができる。また、電極５は、電界伝達シ
ート１２や電界伝達テープ１３に直接接触してなく、例
えば薄い絶縁膜などを介して絶縁されていても、近接し
て設けられるだけで、電極５と電界伝達シート１２や電
界伝達テープ１３の間は容量結合により電界の授受が可
能である。
【００２７】次に、図６は、本発明の更に他の実施形態
に係る電界データ通信装置を用いて構成されるシステム
の構成を示す斜視図である。同図に示すシステムは、複
数の電子機器１ｃ，１ｅ間でデータ通信を行うシステム
を構成しているものであり、この場合のデータ通信路と
して仕切り板のようなパーティション２２の側面上に液
状体の電界伝達媒体スプレー１４を吹き付けて形成され
る電界伝達媒体１５を使用している。そして、この電界
伝達媒体スプレー１４を吹き付けられて形成された電界
伝達媒体１５に対して電極５ｃ，５ｅを取り付け、更に
電極５ｃ，５ｅにトランシーバ３ｃ，３ｅを介して電子
機器１ｃ，１ｅをそれぞれ接続してデータ通信システム
を構成することは先の実施形態と同じである。
【００２８】なお、電界伝達媒体スプレー１４を吹き付
けて形成される電界伝達媒体１５に対する電極５の取り
付けは、例えば電極５をパーティション２２に対して先
に貼り付けるなどして取り付けておき、この取り付けら
れている電極５に対して上から電界伝達媒体スプレー１
４を吹き付けてもよいし、または電界伝達媒体スプレー
１４を吹き付けて形成された電界伝達媒体１５に電極５
を取り付けてもよいものである。また、電界伝達媒体１
５を形成すべく電界伝達媒体スプレー１４として水分を
吹き付けた場合には、水分が蒸発すると、電界伝達媒体
１５の電界伝達機能は失われ、一時的なデータ通信路と
してフレキシブルに利用することができるが、蒸発しに
くいものや場合によっては粘着性をもって長い間電界伝
達機能を有するように構成したり、または電界伝達媒体
スプレー内に金属粉などを混合させることなどにより電
界伝達機能を維持させることも可能である。
【００２９】このような電界伝達媒体スプレー１４を吹
き付けて形成される電界伝達媒体１５は、非常に簡単か
つ自在にデータ通信路を簡単に作成することができると
ともに、また水分の場合には蒸発すると、電界伝達機
能、ひいてはデータ通信路も消滅するため除去する手間
も不要であり、従来のような煩雑化するケーブルや電波
資源の制限、コリージョンの問題などのある無線が不要
となり、非常に簡単かつ経済的にデータ通信路を構成す
ることができる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電界を伝達する電界伝達媒体に対してトランシーバから
送信すべきデータに基づく電界を誘起させ、また電界伝
達媒体に誘起された電界を検出してデータの送受信を行
うので、電界伝達媒体でデータ通信路が形成され、従来
のような煩雑化するケーブルや電波資源の制限、コリー
ジョンの問題などのある無線が不要となり、非常に簡単
かつ経済的にデータ通信路を構成することができる。
【００３１】また、本発明によれば、電界伝達媒体がシ
ート状またはテープ状の電界伝達媒体であるので、この
シート状またはテープ状の電界伝達媒体を任意の場所に
設けてデータ通信路を簡単に形成でき、従来のような煩
雑化するケーブルや電波資源の制限、コリージョンの問
題などのある無線が不要となり、非常に簡単かつ経済的
にデータ通信路を構成することができる。
【００３２】更に、本発明によれば、電界伝達媒体が液
状体を吹き付けて生成される液状の電界伝達媒体である
ので、液状体を吹き付けて任意の場所にデータ通信路を
簡単に形成でき、従来のような煩雑化するケーブルや電
波資源の制限、コリージョンの問題などのある無線が不
要となり、非常に簡単かつ経済的にデータ通信路を構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る電界データ通信装置
を用いて構成されるシステムの構成を示す図である。
【図２】図１に示す電界データ通信装置に使用されるト
ランシーバの構成を示すブロック図である。
【図３】図１に示す電界データ通信装置を机のような台
の上面上に設けた場合の例を示す図である。
【図４】本発明の他の実施形態に係る電界データ通信装
置を用いて構成されるシステムの構成を示す斜視図であ
る。
【図５】本発明の別の実施形態に係る電界データ通信装
置を用いて構成されるシステムの構成を示す斜視図であ
る。
【図６】本発明の更に他の実施形態に係る電界データ通
信装置を用いて構成されるシステムの構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】 １（１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１ｅ） 電子機器 ３（３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ，３ｅ） トランシーバ ５（５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ） 電極 １１，１４ 電界伝達媒体 １２ 電界伝達シート １３ 電界伝達テープ １４ 電界伝達媒体スプレー ２１ テーブル ２２ パーティション

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電界を伝達する電界伝達媒体と、 送信すべきデータに基づく電界を前記電界伝達媒体に誘
    起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された電界を検
    出してデータの送受信を行うトランシーバとを有するこ
    とを特徴とする電界データ通信装置。
  2. 【請求項２】 前記電界伝達媒体は、物を載置または取
    り付けることができる部位に載置または取り付けられ得
    るシート状またはテープ状の電界伝達媒体であることを
    特徴とする請求項１記載の電界データ通信装置。
  3. 【請求項３】 前記電界伝達媒体は、物を載置または取
    り付けることができる部位に液状体を吹き付けて生成さ
    れる液状の電界伝達媒体であることを特徴とする請求項
    １記載の電界データ通信装置。
  4. 【請求項４】 前記シート状またはテープ状の電界伝達
    媒体は、金属材または水分を含んで構成されることを特
    徴とする請求項２記載の電界データ通信装置。
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