JP2010027835A - 不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Kazuharu Yamabe
和治 山部
Seiji Yoshida
省史 吉田
Shiro Kanbara
史朗 蒲原
Hiroshi Uozaki
寛 夘尾崎
Hiroshi Yanagida
博史 柳田
Shinobu Okanishi
忍 岡西
Takumi Hasegawa
拓実 長谷川
Takashi Takeuchi
隆 竹内
Yasuhiro Takeda
康裕 武田
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Abstract

【課題】多結晶シリコンをフローティング電極としたEEPROMやMONOS型不揮発性メモリに代わる、高集積で、かつ高速に動作する不揮発性記憶装置を実現することのできる技術を提供する。
【解決手段】記憶素子部は、層間絶縁膜3を貫通する接続孔4の底部から所定の深さまで形成された下部電極2と、下部電極2の上面の一部を露出して下部電極2上の接続孔4の内壁に形成されたサイドウォール5と、サイドウォール5の形状に沿って形成され、露出した下部電極2の上面と電気的に接続された記憶素子MEと、記憶素子ME上に形成された上部電極6とから構成されており、露出した下部電極2の上面と記憶素子MEとが接続する面の寸法を最小加工寸法よりも小さくする。
【選択図】図9

Description

本発明は、不揮発性記憶装置およびその製造技術に関し、特に、金属酸化膜の絶縁体状態と金属状態とにより決まる抵抗値を不揮発に記憶し、この抵抗値の差を記憶情報とするRRAM(Resistive Random Access Memory)、または相変化膜の結晶状態と非晶質状態とにより決まる抵抗値を不揮発に記憶し、この抵抗値の差を記憶情報とするPRAM(Phase Change Random Access Memory)を備えた不揮発性記憶装置およびその製造に適用して有効な技術に関するものである。
例えば米国特許第7105396号明細書(特許文献1参照)には、PRAMの相変化材料膜と下部電極とを溝内に形成して、相変化材料膜にかかる電界を集中させた構造が開示されている。
また、エフ. ベルザール(F. Pellizzer1)、他9名、「ア 90nm フェーズ チェンジ メモリ テクノロジー フォー スタンド−アロン ノン−ボルタイル メモリ アプリケイション」、シンポジウム オン ブイ・エル・エス・アイ テクノロジー ダイジェスト、15.3、2006(非特許文献1参照)には、PRAMの相変化材料膜と上部電極とを溝内に形成して、相変化材料膜にかかる電界を集中させた構造が開示されている。
米国特許第7105396号明細書 "A 90nm Phase Change Memory Technology for Stand-Alone, Non-Volatile Memory Applications" F. Pellizzer1, A. Benvenuti1, B. Gleixner2, Y. Kim2, B. Johnson2, M. Magistretti1, T. Marangon1, A. Pirovano1, R. Bez1, and G. Atwood2, Symposium on VLSI Technology Digest 15.3 (2006)
電気的に書き換え可能な不揮発性メモリとしては、多結晶Siをフローティング電極としたEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)が主に使用されている。しかし、この構造のEEPROMでは、フローティングゲート電極を取り囲む酸化膜のどこか一部にでも欠陥があると、電荷蓄積層が導体であるため、異常リークにより蓄積ノードに貯えられた電荷がすべて抜けてしまう場合がある。特に今後、微細化が進み集積度が向上すると、この問題がより顕著になってくると考えられる。
そこで、近年は、窒化膜を電荷蓄積層とするMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型不揮発性メモリセルが注目されている。この場合、データ記憶に寄与する電荷は絶縁体である窒化膜の離散トラップに蓄積されるため、蓄積ノードを取り囲む酸化膜のどこか一部に欠陥が生じても電荷蓄積層の電荷が全て抜けてしまうことがないため、集積度の向上によりデータ保持が劣化するなどの問題を回避することができる。しかしながら、MONOS型不揮発性メモリセルは、書込みおよび消去にミリ秒単位の時間を要するという課題が存在する。そのため、信頼性を低下させることなく高集積化および高速化を実現することのできる構造またはアレイ構成を備える不揮発性メモリセルが望まれている。
本発明の目的は、多結晶シリコンをフローティング電極としたEEPROMやMONOS型不揮発性メモリに代わる、高集積で、かつ高速に動作する不揮発性記憶装置を実現することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態を簡単に説明すれば、次のとおりである。
この実施の形態は、半導体基板の主面上に形成されたアクセストランジスタおよび下部電極と上部電極との間に記憶素子を挟む記憶素子部からなるメモリセルを含み、アクセストランジスタのドレイン領域と記憶素子部の下部電極とが電気的に接続された不揮発性記憶装置である。記憶素子部は、半導体基板の主面上に形成された層間絶縁膜を貫通する接続孔の底部から所定の深さまで形成された下部電極と、下部電極の上面の一部を露出して下部電極上の接続孔の内壁に形成されたサイドウォールと、サイドウォールの形状に沿って形成され、露出した下部電極の上面と電気的に接続された記憶素子と、記憶素子上に形成された上部電極とから構成されており、露出した下部電極の上面と記憶素子とが接続する面の寸法が最小加工寸法よりも小さいものである。
また、この実施の形態は、下部電極と上部電極との間に記憶素子を挟む記憶素子部において、下部電極と記憶素子とが接続する面の寸法が最小加工寸法よりも小さい不揮発性記憶装置の製造方法である。まず、半導体基板の主面上に形成された層間絶縁膜を貫通する接続孔を形成した後、接続孔の内部に第1導体膜を埋め込み、さらに第1導体膜をエッチバックして、接続孔の底部から所定の深さまで第1導体膜からなる下部電極を形成する。続いて下部電極の上面の一部を露出して下部電極上の接続孔の内壁にサイドウォールを形成した後、半導体基板の主面上に記憶素子用材料および第2導体膜を順次堆積し、これら第2導体膜および記憶素子用材料を順次エッチングすることにより、記憶素子用材料からなる記憶素子および第2導体膜からなる上部電極を形成する。続いて積層された記憶素子および上部電極の側面にサイドウォールを形成する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
高集積で、かつ高速に動作することのできる不揮発性記憶装置を実現することができる。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。また、以下の実施の形態において、ウエハと言うときは、Si(Silicon)単結晶ウエハを主とするが、それのみではなく、SOI(Silicon On Insulator)ウエハ、集積回路をその上に形成するための絶縁膜基板等を指すものとする。その形も円形またはほぼ円形のみでなく、正方形、長方形等も含むものとする。
また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの等価回路図を図1(a)および(b)に示す。図1(a)はメモリセルアレイの全体の等価回路図、図1(b)はメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。ここでは、ソースを共有する2つのメモリセルM00,M10を例に挙げてメモリアレイ構成の詳細を説明するが、これら以外のソースを共有する2つのメモリセルについても同様である。
本実施の形態1によるメモリアレイ構成では、ソース線SL0を共有し、対称の位置にある2つのメモリセルM00,M10に対して別個のワード線WL0およびワード線WL1をそれぞれ接続する。すなわち、メモリセルM00のゲートはワード線WL0に接続され、メモリセルM10のゲートはワード線WL1に接続されて、1つのメモリセルM00(またはメモリセルM10)が占有する領域(図1(b)中、点線で囲んだ1つの領域)のチャネル長方向の幅に対して1本のメタル配線(ワード線WL0またはワード線WL1)が配置される。なお、NOR型セルアレイで特徴的なのは、ワード線WL0とワード線WL1間のソース線SL0が共有されていることで、セル面積を小さくできることである。
2つのメモリセルM00,M10は、それぞれnMISからなるアクセストランジスタATrおよび下部電極と上部電極との間に記憶素子MEを挟む記憶素子部により構成されている。アクセストランジスタATrのソースはソース線SL0に接続され、ドレインは記憶素子MEの一端(下部電極)に接続されており、さらに記憶素子MEの他の一端(上部電極)はビット線BL0に接続されている。すなわち、アクセストランジスタATrと記憶素子MEとは直列に接続されている。
次に、本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる互いに異なる構造を有する6つの記憶素子部を図2〜図7を用いて説明する。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第1の記憶素子部を図2に示す要部断面図を用いて説明する。
図2に示すように、半導体基板の主面上に層間絶縁膜3が形成されており、この層間絶縁膜3を貫通して接続孔4が形成されている。接続孔4の内部には、その底部から所定の深さdまで下部電極2となる導体膜が埋め込まれている。さらに、下部電極2上の接続孔4の内壁には、例えば酸化シリコンからなるサイドウォール5が形成されている。接続孔4の内部はサイドウォール5により埋められておらず、下部電極2の上面の一部が露出している。この露出した下部電極2の上面の寸法(例えば露出した下部電極2の上面の形状が円形の場合は、その径)Wは、例えば20〜30nmであり、最小加工寸法よりも小さくすることができる。下部電極2は、例えばNi、W、Cu、TiN、NiPt、Co、PyまたはFeCoなどにより構成される。
その露出した下部電極2の上面に接続して、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEが形成されている。さらに、記憶素子ME上には上部電極6が積層されている。記憶素子MEの厚さは、例えば10nmであり、記憶素子MEによって接続孔4の内部は完全には埋められていない。記憶素子MEは、RRAM(記憶素子に金属酸化膜を利用した抵抗変化型不揮発性メモリ)の場合は、例えばNiO、CuO、TiO、HfO、ZrOまたはAlなどにより構成され、PRAM(記憶素子に相変化膜を利用した相変化型不揮発性メモリ)の場合は、例えばGST(GeSbTe)、SbSe、GeTe、Nが添加されたGSTまたはInがドープされたGSTなどにより構成される。あるいは、SrZrO、SrTiOなどのペロブスカイト材料、MRAM(Magnetic RAM)またはFeRAM(Ferroelectric RAM)で用いられる材料、例えばMgOなどを記憶素子MEに用いることもできる。上部電極6は、例えばNi、TiNまたはTi/TiN積層などにより構成される。記憶素子MEと上部電極6との側壁には、例えば窒化シリコンからなるサイドウォール7が形成されている。
接続孔4の内壁にサイドウォール5を形成することによって下部電極2と記憶素子MEとが接触する面の寸法を最小加工寸法よりも小さくすることができるので、上部電極6と下部電極2との間の電界集中が強まり、電流密度を増加させることができる。これにより、例えばデータ書込み動作時においてナノ秒単位の動作速度を得ることができる。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第2の記憶素子部を図3に示す要部断面図を用いて説明する。
図3に示すように、第2の記憶素子部は、前述した第1の記憶素子部と同様に、層間絶縁膜3に接続孔4が形成され、接続孔4の底部から所定の深さまで下部電極2が形成され、下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成され、さらに、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEおよび上部電極6が形成されている。第2の記憶素子部が前述した第1の記憶素子部と相違する点は、記憶素子MEの下面または記憶素子MEの上面(記憶素子MEと上部電極6との間)に下地膜8が形成されていることである。下地膜8は、熱の発生に起因する記憶素子MEと下部電極2との化学反応または記憶素子MEと上部電極6との化学反応を抑える機能を有しており、その材料としは、例えばTaO、CrOまたは磁性強誘電体材料(例えばBiMnO、BiCrO、BiCoO、BiNiOまたはPbCrOなどのビスマス・鉛−3d遷移金属ペロブスカイト)を用いることができる。下地膜8の厚さは、例えば2〜3nmである。下地膜8を設けることにより、記憶素子部の信頼性が向上する。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第3の記憶素子部を図4に示す要部断面図を用いて説明する。
図4に示すように、第3の記憶素子部は、前述した第1の記憶素子部と同様に、層間絶縁膜3に接続孔4が形成され、接続孔4の底部から所定の深さまで下部電極2が形成され、下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成され、さらに、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEおよび上部電極6が形成されている。第3の記憶素子部が前述した第1の記憶素子部と相違する点は、記憶素子MEの下面および記憶素子MEの上面(記憶素子MEと上部電極6との間)にそれぞれ下地膜9D,9Uが形成されていることである。下地膜9D,9Uは前述した下地膜8と同様に、熱の発生に起因する記憶素子MEと下部電極2との化学反応または記憶素子MEと上部電極6との化学反応を抑える機能を有しており、その材料としては、例えばTaO、CrOまたは磁性強誘電体材料を用いることができる。下地膜9Dおよび下地膜9Uには、同じ材料を用いてもよく、互いに異なる材料を用いてもよい。下地膜9U,9Dを設けることにより、記憶素子部の信頼性が向上する。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第4の記憶素子部を図5に示す要部断面図を用いて説明する。
図5に示すように、第4の記憶素子部は、前述した第1の記憶素子部と同様に、層間絶縁膜3に接続孔4が形成され、接続孔4の底部から所定の深さまで下部電極2が形成され、下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成され、さらに、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEおよび上部電極6が形成されている。第4の記憶素子部が前述した第1の記憶素子部と相違する点は、記憶素子MEと下部電極2との間に金属酸化膜10が形成されていることである。金属酸化膜10は、下部電極2を構成する金属膜の表面を酸化処理することにより形成することができる。例えば下部電極2がCuからなる場合は、CuOの金属酸化膜10が形成される。金属酸化膜10は、熱の発生に起因する記憶素子MEと下部電極2との化学反応を抑える機能を有していることから、金属酸化膜10を設けることにより、記憶素子部の信頼性が向上する。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第5の記憶素子部を図6に示す要部断面図を用いて説明する。
図6に示すように、第5の記憶素子部は、前述した第1の記憶素子部と同様に、層間絶縁膜3に接続孔4が形成され、接続孔4の底部から所定の深さまで下部電極2が形成され、下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成され、さらに、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEおよび上部電極6が形成されている。第5の記憶素子部が前述した第1の記憶素子部と相違する点は、記憶素子MEの厚さを、例えば20〜30nmとして、相対的に厚く形成していることである。記憶素子MEの厚さを相対的に厚く形成することにより、接続孔4の内部が記憶素子MEにより完全に埋められる。本願発明は、記憶素子の上部電極を狭める方式が主たる提案であるが、このように記憶素子MEの厚さを相対的に厚くすることで、下部電極2を狭めて、電流密度を増加させるという方式にもなる。この方式でも高速書き込み等を可能とすることができる。
本実施の形態1による不揮発性メモリセルに備わる第6の記憶素子部を図7に示す要部断面図を用いて説明する。
図7に示すように、第6の記憶素子部は、前述した第1の記憶素子部と同様に、層間絶縁膜3に接続孔4が形成され、接続孔4の底部から所定の深さまで下部電極2が形成され、下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成され、さらに、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEおよび上部電極6が形成されている。第6の記憶素子部が前述した第1の記憶素子部と相違する点は、記憶素子MEおよび上部電極6の形成方法である。すなわち、前述した第1の記憶素子部では、リソグラフィ技術により形成されたレジストパターンをマスクとして上部電極6および記憶素子MEをエッチング技術により加工するが、第6の記憶素子部では、上部電極6上にパターン形成した絶縁膜HMをマスクとして上部電極6および記憶素子MEをエッチング技術により加工している。絶縁膜HMをマスクとして上部電極6および記憶素子MEをエッチングすることにより、サイドウォール7を形成する際の上部電極6のチャージアップを防ぐことができるので、記憶素子部の信頼性が向上する。この絶縁膜HMは、例えば酸化シリコンからなるが、後の工程でエッチング除去されるので、完成した不揮発性メモリセルには存在しない。そのため、図7では、絶縁膜HMを点線で示している。
次に、本実施の形態1による不揮発性メモリセルのデータ消去動作、データ書込み動作およびデータ読み出し動作の一例を図8(a)、(b)および(c)に示すメモリセルの等価回路図を用いて説明する。ここでは、PRAMを採用した不揮発性メモリセルを例示する。
図8(a)は、データ消去時の電圧設定を示すメモリセルの等価回路図である。アクセストランジスタATrのゲート(ワード線WL)に1.5Vを印加し、ビット線BLに約0.8Vを印加することにより、アクセストランジスタATrに接続された記憶素子MEに約100μAの電流が流れて、記憶素子MEが約2〜3μsの速度で結晶化してデータが消去される。
図8(b)は、データ書込み時の電圧設定を示すメモリセルの等価回路図である。アクセストランジスタATrのゲート(ワード線WL)に1.5Vを印加し、ビット線BLに約1.2Vを印加することにより、アクセストランジスタATrに接続された記憶素子MEに約200μAの電流が流れて、記憶素子MEが数10nsの速度で非晶質化してデータが書き込まれる。
図8(c)は、データ読み出し時の電圧設定を示すメモリセルの等価回路図である。アクセストランジスタATrのゲート(ワード線WL)に1.5Vを印加し、ビット線BLに0.2〜0.5Vを印加することにより、アクセストランジスタATrをしきい値電圧Vth(0.2〜0.5V)以下の電圧で動作させて、この記憶素子MEの抵抗値(高抵抗または低抵抗)により“1”/“0”を、例えば約2〜3nsで判断する。
次に、本実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの詳細な構造を図9〜図12を用いて説明する。図9はメモリセルアレイの一部の要部断面図、図10〜図12はメモリセルアレイの一部の要部平面図(図10は基板から第1プラグ電極までの各層を重ねた要部平面図、図11は図10と同じ平面領域であって図10よりも上層の第1プラグ電極から第2プラグ電極までの各層を重ねた要部平面図、図12は図10と同じ平面領域であって図11よりも上層の第2プラグ電極から第2層目の配線までの各層を重ねた要部平面図)である。ここでは、メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルのうち、ソースを共有する2つのメモリセルを例に挙げてメモリアレイ構成の詳細を説明するが、これら以外のソースを共有する2つのメモリセルについても同様である。
半導体基板1は、例えばp型のSi単結晶からなり、この半導体基板1にはpウェルPWmが形成されている。このpウェルPWmはp型不純物、例えばBが導入されてなり、図示はしないが、ここには、上記メモリセルアレイの他、周辺回路用の素子等も形成されている。このpウェルPWmは、その下層に形成された埋め込みnウェルNWmと、pウェルPWmの側部側に形成されたnウェル(図示は省略)とに取り囲まれており、半導体基板1から電気的に分離されている。その埋め込みnウェルNWmおよびnウェルはn型不純物、例えばPまたはAsが半導体基板1に導入されて形成されてなり、半導体基板1上の他の素子からのノイズが半導体基板1を通じてpウェルPWmに侵入するのを抑制または防止したり、pウェルPWmの電位を半導体基板1とは独立して所定の値に設定したりする機能を備えている。
半導体基板1の主面には、例えば溝型の分離部(トレンチアイソレーション)SGIが形成されている。この分離部SGIは、半導体基板1に掘られた平面帯状の溝内に絶縁膜が埋め込まれて所定の領域に形成されている。分離部SGIの絶縁膜は、例えば酸化シリコン等からなり、その上面は半導体基板1の主面とほぼ一致するように平坦にされている。
アクセストランジスタATrのソース領域Smおよびドレイン領域Dmは、例えば相対的に低濃度のn型の半導体領域11と、そのn型の半導体領域11よりも不純物濃度の高い相対的に高濃度のn型の半導体領域12とを有しており(LDD(Lightly Doped Drain)構造)、隣接する2つのアクセストランジスタATrは、ソース領域Smを共有している。n型の半導体領域11は、アクセストランジスタATrのチャネル領域側に配置され、n型の半導体領域12は、アクセストランジスタATrのチャネル領域側からn型の半導体領域11分だけ離れた位置に配置されている。
ソース領域Smとドレイン領域Dmとの間の半導体基板1の主面上には、ゲート絶縁膜13を介してゲート電極14が形成されており、このゲート電極14は、第1方向に延在するワード線WLの一部で形成されている。ゲート絶縁膜13は、例えば酸化シリコン等からなり、ゲート電極14は、例えばn型の低抵抗多結晶Si等からなる。さらに、ゲート電極14の上面には、例えばCoSi等のようなシリサイド層15が形成されている。シリサイド層15を形成することによりゲート電極14の低抵抗化を図ることができる。このシリサイド層15は、ソース領域Smおよびドレイン領域Dmを構成するn型の半導体領域12の上面にも形成されている。さらに、ゲート電極14の側面には、例えば酸化シリコン等からなるサイドウォール16が形成されている。
アクセストランジスタATrは層間絶縁膜17により覆われており、この層間絶縁膜17にはアクセストランジスタATrのソース領域Sm上およびドレイン領域Dm上のシリサイド層15に達する接続孔18が形成されている。この接続孔18の内部に埋め込まれた第1プラグ電極19を介して、第1層目の配線M1がソース領域Smまたはドレイン領域Dmと電気的に接続されている。ソース領域Smと電気的に接続する第1層目の配線M1によりソース線SLを構成することができる。第1層目の配線M1は、例えばダマシン法により形成される。配線M1は、層間絶縁膜に形成された溝内に、Cuを主成分とする導体膜(Cuめっき膜23b)が埋め込まれて形成されている。また、溝の側壁および底部とCuめっき膜23bとの間には、Cuの拡散を防止する機能を有するバリアメタル膜23aが形成されている。
さらに、第1層目の配線M1は層間絶縁膜3により覆われており、アクセストランジスタATrのドレイン領域Dmと電気的に接続する第1層目の配線M1上の層間絶縁膜3には接続孔4が形成されている。接続孔4の内部には、第1層目の配線M1に接続して第2プラグ電極20が形成されており、この第2プラグ電極20を下部電極として記憶素子部(例えば前述した第1〜第6の記憶素子部のいずれか)が形成されている。
例えば前述した第1の記憶素子部が形成された場合は、第2プラグ電極20が第1の記憶素子部の下部電極2となる。この下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成されており、接続孔4の内部はサイドウォール5により埋め込まれておらず、下部電極2の上面の一部が露出している。その露出した下部電極2の上面に接続して、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEが形成されている。さらに、記憶素子ME上には上部電極6が形成されている。記憶素子MEには、金属酸化膜(RRAM)または相変改膜(PRAM)を採用することができるが、例えば金属酸化膜(RRAM)を採用した場合は、下部電極2(第2プラグ電極20)は、例えばCu、記憶素子MEは、例えばNiO、上部電極6は、例えばNiを例示することができる。
記憶素子部の上部電極6には、第1方向と直交する第2方向に延在して第2層目の配線M2が形成されており、上部電極6と第2層目の配線M2とは電気的に接続している。この第2層目の配線M2によりビット線BLを構成することができる。第2層目の配線M2は、例えばダマシン法により形成される。
図10〜図12において1点破線で囲まれた領域が1ビット(1Cell)を示している。設計ルールで決められた最小加工寸法をFとすると、前述したように、隣接するアクセストランジスタATrのソース領域Smを共有とし、またチャネル幅方向の幅はメタル配線の最小ピッチとすることができることから、ワード線WLの延在方向(第1方向)であってチャネル幅方向に沿ったピッチは2F、ビット線BLの延在方向(第2方向)であってソース領域Smとドレイン領域Dmとの間のチャネル長方向に沿ったピッチは3Fとなり、単位メモリセル面積は6Fとなる。
次に、本実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの製造方法を図13〜図22を用いて説明する。図13〜図22には、前述した図9と同じ箇所の要部断面図を示しており、ソース領域を共有する2つのメモリセルを用いてメモリセルアレイの製造方法を説明する。
まず、図13に示すように、半導体基板(この段階では半導体ウエハと称する平面略円形状の半導体の薄板)1の主面に、例えば溝型の素子分離部SGIおよびこれに取り囲まれるように配置された活性領域等を形成する。すなわち半導体基板1の所定箇所に分離溝を形成した後、半導体基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、さらにその絶縁膜が分離溝内のみに残されるように絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等によって研磨することで、素子分離部SGIを形成する。
次に、半導体基板1の所定部分に所定の不純物を所定のエネルギーで選択的にイオン注入法等によって導入することにより、埋め込みnウェルNWm、pウェルPWmおよびnウェルを形成する。続いて半導体基板1の主面にp型不純物、例えばBをイオン注入法により導入することにより、半導体基板1の主面にアクセストランジスタATrのチャネル形成用のp型の半導体領域を形成する。
次に、半導体基板1に対して熱酸化処理を施すことにより、半導体基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる厚さ1〜5nm程度のゲート絶縁膜13を形成する。続いて、半導体基板1の主面上に、例えば低抵抗多結晶Siからなる導体膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により堆積する。導体膜の厚さは、例えば140nm程度である。その後、導体膜をリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によりパターニングすることにより、導体膜からなるアクセストランジスタATrのゲート電極14を形成する。
次に、半導体基板1の主面にn型不純物、例えばAsをイオン注入することにより、半導体基板1の主面にn型の半導体領域11をゲート電極14に対して自己整合的に形成する。続いて、半導体基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜をCVD法により堆積した後、この絶縁膜を異方性のドライエッチング法でエッチバックすることにより、ゲート電極14の側面にサイドウォール16を形成する。その後、半導体基板1の主面にn型不純物、例えばPまたはAsをイオン注入することにより、半導体基板1の主面にn型の半導体領域12をゲート電極14およびサイドウォール16に対して自己整合的に形成する。これにより、n型の半導体領域11およびn型の半導体領域12からなるアクセストランジスタATrのソース領域Smおよびドレイン領域Dmが形成される。
次に、ゲート電極14の上面およびn型の半導体領域12の表面にシリサイド層15、例えばCoSi層を自己整合法、例えばサリサイド(Salicide:Self Align silicide)プロセスにより形成する。
次に、図14に示すように、半導体基板1の主面上に、例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)からなる層間絶縁膜17をプラズマCVD法により形成した後、リソグラフィ技術によりレジストパターンRP1を形成し、このレジストパターンRP1をマスクとしたドライエッチング技術により層間絶縁膜17を加工して、n型の半導体領域12上のシリサイド層15に達する接続孔18を形成する。
次に、図15に示すように、レジストパターンRP1を除去した後、半導体基板1の主面上に導体膜を堆積し、さらにその導体膜が接続孔18の内部のみに残されるように導体膜をCMP法等によって研磨することで、第1プラグ電極19を形成する。第1プラグ電極19は、例えばTiおよびTiNの積層膜からなる相対的に薄いバリア層と、そのバリア層に包まれるように形成されたWまたはAl等からなる相対的に厚い導体膜とを有している。
次に、図16に示すように、半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜21aおよび配線形成用絶縁膜21bを順次形成する。ストッパ絶縁膜21aは配線形成用絶縁膜21bへの溝加工の際にエッチングストッパとなる膜であり、配線形成用絶縁膜21bに対してエッチング選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜21aは、例えばプラズマCVD法により形成される窒化シリコン膜とし、配線形成用絶縁膜21bは、例えばプラズマCVD法により形成される酸化シリコン膜とすることができる。
次に、シングルダマシン法により第1層目の配線M1を形成する。まず、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術によりストッパ絶縁膜21aおよび配線形成用絶縁膜21bの所定の領域に配線溝22を形成する。配線溝22は、例えばアクセストランジスタATrのドレインDm(n型の半導体領域12)と電気的に接続する第1プラグ電極19上に形成される。続いて、半導体基板1の主面上にバリアメタル膜23aを形成する。バリアメタル膜23aは、例えばTiN膜、Ta膜またはTaN膜等である。続いて、CVD法またはスパッタリング用によりバリアメタル膜23a上にCuのシード層(図示は省略)を形成し、さらに電解めっき法によりシード層上にCuめっき膜23bを形成する。Cuめっき膜23bにより配線溝22の内部を埋め込む。続いて、配線溝22以外の領域のCuめっき膜23b、シード層およびバリアメタル膜23aをCMP法により除去して、Cuを主導電材料とする第1層目の配線M1を形成する。
次に、図17に示すように、半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜24aおよび接続孔形成用絶縁膜24bを順次形成し、例えばアクセストランジスタATrのドレイン領域Dm(n型の半導体領域12)と電気的に接続する第1層目の配線M1上に接続孔4を形成した後、前述した第1層目の配線M1の製造工程と同様にして、シングルダマシン法により接続孔4の内部にCuを主導電材料とする第2プラグ電極20を形成する。
次に、図18に示すように、リソグラフィ技術によりレジストパターンRP2を形成し、このレジストパターンRP2をマスクとしたドライエッチング技術により接続孔4の内部の第2プラグ電極20の上部を除去して、接続孔4の底部から所定の深さまで第2プラグ電極20を残存させることにより、下部電極2を形成する。
次に、図19に示すように、レジストパターンRP2を除去した後、半導体基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を堆積した後、この絶縁膜を異方性のドライエッチング法でエッチバックすることにより、下部電極2が形成されていない接続孔4の内壁にサイドウォール5を形成する。
次に、図20に示すように、半導体基板1の主面上に、例えばNiOからなる記憶素子用材料およびNiからなる上部電極用材料を、例えばスパッタリング法、CVD法またはALD(Atomic Layer Deposition)法により順次堆積する。さらに上部電極用材料上にリソグラフィ技術によりレジストパターンRP3を形成し、このレジストパターンRP3をマスクとしたドライエッチング技術により上部電極用材料および記憶素子用材料を順次加工して、積層された上部電極6および記憶素子MEを形成する。これにより、前述した第1の記憶素子部が形成される。
次に、図21に示すように、レジストパターンRP3を除去した後、半導体基板1の主面上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積した後、この絶縁膜を異方性のドライエッチング法でエッチバックすることにより、積層形成された上部電極6および記憶素子MEの側面にサイドウォール7を形成する。
その後、図22に示すように、半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜および配線溝形成用絶縁膜を順次形成し、これらの所定の領域に配線溝を形成した後、前述した第1層目の配線M1の製造工程と同様にして、シングルダマシン法によりこの配線溝の内部にバリアメタル膜25aおよびCuめっき膜25bを埋め込み、Cuを主導電材料とする第2層目の配線M2を形成する。これ以降は、通常の半導体装置の製造工程を経て、不揮発性メモリを有する半導体装置を製造する。
このように、本実施の形態1によれば、下部電極2と記憶素子MEとが接触する面の寸法を最小加工寸法よりも小さくすることができるので、上部電極6と下部電極2との間の電界集中が強まり、電流密度を増加させることができる。これにより、例えばデータ書込み動作時においてナノ秒単位の高速動作を実現することができる。
また、記憶素子MEの下面、記憶素子MEの上面、または記憶素子MEの下面および上面に下地膜8,9U,9Dを形成する等により、熱の発生に起因する記憶素子MEと下部電極2との化学反応または記憶素子MEと上部電極6との化学反応を抑えることができるので、記憶素子部の信頼性を向上させることができる。
また、単位メモリセル面積を6Fとすることができるので、NOR型不揮発性メモリにおけるメモリセルアレイ領域の面積を縮小して、不揮発性記憶装置の高集積化を図ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2によるメモリセルのアクセストランジスタの構造は、前述した実施の形態1と同様であるが、記憶素子部の形成場所が前述した実施の形態1と相違する。すなわち、前述した実施の形態1では、記憶素子部を第1層目の配線M1と第2層目の配線M2との間に形成したが、本実施の形態2では、アクセストランジスタATrのドレイン領域Dmと第1層目の配線M1との間に形成するものである。
本実施の形態2による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの詳細な構造を図23に示すメモリセルアレイの一部の要部断面図を用いて説明する。アクセストランジスタATrの構造は、前述した実施の形態1において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
アクセストランジスタATrは層間絶縁膜3により覆われており、この層間絶縁膜3にはアクセストランジスタATrのソース領域Sm上またはドレイン領域Dm上のシリサイド層15に達する接続孔4が形成されている。なお、ソース領域Sm上のシリサイド層15に達する接続孔4はビット線BLが形成されない領域、例えばメモリセルアレイの周辺部などに形成されており、ここでの図示は省略する。接続孔4の内部には、ドレイン領域Dm上のシリサイド層15に接続して第1プラグ電極26が形成されており、この第1プラグ電極26を下部電極として記憶素子部(例えば前述した第1〜第6の記憶素子部のいずれか)が形成されている。
例えば前述した第1の記憶素子部が形成された場合は、第1プラグ電極26が第1の記憶素子部の下部電極2となる。この下部電極2上の接続孔4の内壁にサイドウォール5が形成されており、接続孔4の内部はサイドウォール5により埋められておらず、下部電極2の上面の一部が露出している。その露出した下部電極2の表面に接続して、サイドウォール5の形状に沿って記憶素子MEが形成されている。さらに、記憶素子ME上には上部電極6が形成されている。記憶素子MEには、金属酸化膜(RRAM)または相変改膜(PRAM)を採用することができるが、例えば金属酸化膜(RRAM)を採用した場合は、下部電極2(第1プラグ電極26)は、例えばCu、記憶素子MEは、例えばNiO、上部電極6は、例えばNiを例示することができる。
記憶素子部の上部電極6には、第2方向に延在して第1層目の配線M1が形成されており、上部電極6と第1層目の配線M1とは電気的に接続している。この第1層目の配線M1によりビット線BLを構成することができる。
このように、本実施の形態2によれば、前述した実施の形態1と同様な効果を得ることができ、さらに第1層目の配線M1によりビット線BLを形成することにより、前述した実施の形態1よりも配線層を1層減らすことができるので、不揮発性記憶装置の製造TATを短縮することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、コンピュータ、携帯端末またはデジタル家電などに用いられる不揮発性記憶装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイを説明する図であり、(a)はメモリセルアレイの全体の等価回路図、(b)はメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第1の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第2の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第3の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第4の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第5の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルの第6の記憶素子部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの各動作を説明する図であり、(a)はデータ消去動作を説明するメモリセルの等価回路図、(b)はデータ書込み動作を説明するメモリセルの等価回路図および(c)はデータ読み出し動作を説明するメモリセルの等価回路図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの一部を示す要部断面図である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの一部を示す要部平面図(基板から第1プラグ電極までの各層を重ねた要部平面図)である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの一部を示す要部平面図(第1プラグ電極から第2プラグ電極までの各層を重ねた要部平面図)である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの一部を示す要部平面図(第2プラグ電極から第2層目の配線までの各層を重ねた要部平面図)である。 実施の形態1による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの製造方法を説明するメモリセルアレイの一部の要部断面図である。 図13に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図14に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図15に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図16に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図17に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図18に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図19に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図20に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図21に続く、メモリセルアレイの製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 本発明の実施の形態2による不揮発性メモリセルを構成するNOR型セルアレイの一部を示す要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 下部電極
3 層間絶縁膜
4 接続孔
5 サイドウォール
6 上部電極
7 サイドウォール
8 下地膜
9D,9U 下地膜
10 金属酸化膜
11,12 半導体領域
13 ゲート絶縁膜
14 ゲート電極
15 シリサイド層
16 サイドウォール
17 層間絶縁膜
18 接続孔
19 第1プラグ電極
20 第2プラグ電極
21a ストッパ絶縁膜
21b 配線形成用絶縁膜
22 配線溝
23a バリアメタル膜
23b Cuめっき膜
24a ストッパ絶縁膜
24b 接続孔形成用絶縁膜
25a バリアメタル膜
25b Cuめっき膜
26 第1プラグ電極
ATr アクセストランジスタ
BL,BL0,BL1,BL(j−1) ビット線
Dm ドレイン領域
HM 絶縁膜
NWm nウェル
M1,M2 配線
M00,M10 メモリセル
ME 記憶素子
PWm pウェル
RP1,RP2,RP3 レジストパターン
SGI 素子分離部
SL,SL0,SL(k−1) ソース線
Sm ソース領域
WL,WL0,WL1,WL(i−1) ワード線

Claims (7)

  1. 半導体基板の主面上に形成されたアクセストランジスタおよび下部電極と上部電極との間に記憶素子を挟む記憶素子部からなるメモリセルを含み、前記アクセストランジスタのドレイン領域と前記記憶素子部の前記下部電極とが電気的に接続された不揮発性記憶装置であって、
    前記記憶素子部は、前記半導体基板の主面上に形成された層間絶縁膜を貫通する接続孔の内部に、前記接続孔の底部から所定の深さまで形成された前記下部電極と、前記下部電極の上面の一部を露出して前記下部電極上の前記接続孔の内壁に形成されたサイドウォールと、前記サイドウォールの形状に沿って形成され、露出した前記下部電極の上面に接続された前記記憶素子と、前記記憶素子上に形成された前記上部電極とにより構成されており、
    露出した前記下部電極の上面と前記記憶素子とが接続する面の寸法が最小加工寸法よりも小さいことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 請求項1記載の不揮発性記憶装置において、前記下部電極はNi、W、Cu、TiN、NiPt、Co、PyまたはFeCoにより構成され、前記記憶素子はNiO、CuO、TiO、HfO、ZrO、Al、GeSbTe、SbSe、GeTe、Nが添加されたGeSbTe、InがドープされたGeSbTe、SrZrO、SrTiOまたはMgOにより構成され、前記上部電極はNi、TiNまたはTi/TiN積層により構成されることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  3. 請求項1記載の不揮発性記憶装置において、前記記憶素子の下面、前記記憶素子の上面、または前記記憶素子の下面および上面に下地膜が形成されていることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  4. 請求項3記載の不揮発性記憶装置において、前記下地膜はCu、CuO、TaO、CrO、MgOまたはAlにより構成されることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  5. 請求項1記載の不揮発性記憶装置において、前記記憶素子と前記下部電極との間に金属酸化膜が形成されていることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  6. 請求項1記載の不揮発性記憶装置において、前記記憶素子部は、第1層目の配線と第2層目の配線との間、または前記アクセストランジスタのドレイン領域と第1層目の配線との間に形成されていることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  7. (a)半導体基板の主面上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記層間絶縁膜を貫通する接続孔を形成する工程と、
    (c)前記接続孔の内部に第1導体膜を埋め込む工程と、
    (d)前記接続孔の内部の前記第1導体膜をエッチバックすることにより、前記接続孔の底部から所定の深さまで前記第1導体膜からなる下部電極を形成する工程と、
    (e)前記半導体基板の主面上に第1絶縁膜を堆積した後、前記第1絶縁膜をエッチバックすることにより、前記下部電極の上面の一部を露出して前記下部電極上の前記接続孔の内壁にサイドウォールを形成する工程と、
    (f)前記半導体基板の主面上に記憶素子用材料および第2導体膜を順次堆積した後、前記第2導体膜および前記記憶素子用材料を順次エッチングすることにより、前記記憶素子用材料からなる記憶素子および前記第2導体膜からなる上部電極を形成する工程と、
    (g)前記半導体基板の主面上に第2絶縁膜を堆積した後、前記第2絶縁膜をエッチバックすることにより、積層された前記記憶素子および前記上部電極の側面にサイドウォールを形成する工程とを含み、
    露出した前記下部電極の上面と前記記憶素子とが接続する面の寸法が最小加工寸法よりも小さいことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
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