JP2010026129A - 画像形成装置、制御装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成ユニット2を制御する画像形成制御部24や、画像形成制御部24との間で画像形成に関連するデータまたは信号の送受信を行う画像読取ユニット3およびユーザインターフェース(UI)ユニット4各々を個別に制御するスキャナ制御部31やUI制御部43は、電力供給ユニットから電力供給を受けている場合に、画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、およびUIユニット4を構成する構成要素部をそれぞれ制御する。また、画像形成制御部24およびスキャナ制御部31やUI制御部43を統合的に制御するシステム制御ユニット6は、画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43の何れかへの電力供給が停止された場合に、画像形成ユニット2および画像読取ユニット3やUIユニット4を構成する構成要素部の全部または一部を制御する。
【選択図】図8
Description
例えば特許文献1には、省電力状態の一つとして、スキャナ制御部やプリンタ制御部等に電力を供給するコンバータがオフとなるスリープモードが設定される画像形成装置が記載されている。
しかしながら、省電力状態が設定された場合にはセンサ等の検知手段や検知手段からの検知情報に基づき設定状態の変化を判断する制御部への電力供給も停止される。それにより、各ユニット部の設定状態の変化が監視できない状態となる。そのため、省電力状態から通常動作状態に復帰した後に各ユニット部の設定状態の変化を認識する処理と、設定状態が変化していた場合にはその変化に対応させる処理との双方を行う必要が生じる。その結果、省電力状態から通常動作状態に復帰するまでの時間が長くなる場合があった。
本発明は、省電力状態から通常動作状態への復帰時間を短縮することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記統合制御手段は、前記電力供給手段から前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段の何れかへの電力供給が停止された場合に、前記画像形成部および前記機能部の設定状態を検出する前記構成要素部である検出手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記統合制御手段は、前記電力供給手段から前記画像形成部制御手段への電力供給を停止状態から供給状態に復帰させる場合に、前記画像形成部に設けられたトナー像を記録材に定着する前記構成要素部である定着部の動作を開始するように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、記機能部は、原稿から画像を読み取って前記画像形成部に画像データを送信する画像読取部と、当該画像形成部にて行われる画像形成に関するユーザからの指示入力を受け付ける指示入力部とを含む複数が設けられたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記切換制御手段は、前記設定手段が前記電力停止状態から前記電力供給状態に設定を切り換えた場合に、前記統合制御手段と前記画像形成部に設けられたトナー像を記録材に定着する定着部を制御する定着制御部との通信を接続状態に設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
請求項9に記載の発明は、前記設定手段は、原稿から画像を読み取って前記画像形成部に画像データを送信する前記機能部としての画像読取部と、当該画像形成部にて行われる画像形成に関するユーザからの指示入力を受け付ける当該機能部としての指示入力部とをそれぞれ制御する前記機能部制御手段に対して前記電力供給状態および前記電力停止状態の何れかを設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置である。
本発明の請求項2によれば、省電力状態が設定された期間での画像形成装置内での設定状態の変化を各機能部毎に検出することができる。
本発明の請求項3によれば、省電力状態が設定された期間での画像形成装置内での設定状態の変化が検出でき、省電力状態からの復帰時に行う必要のある処理を復帰前に判断して、復帰時に必要となる処理を復帰に対応させて直ちに行うことができる。
本発明の請求項4によれば、省電力状態からの復帰とともに定着部の動作を開始させることができ、本発明を採用しない場合に比べて、省エネ状態からの復帰時に定着部を定着可能状態に設定するまでの時間を短縮することができる。
本発明の請求項5によれば、画像形成を行うに際してユーザが操作することが多い機能部での設定状態の変化を検出することができる。
本発明の請求項7によれば、省電力状態が設定された期間での画像形成装置内での設定状態の変化を各機能部毎に検出することができる。
本発明の請求項8によれば、省電力状態からの復帰とともに定着部の動作を開始させることができ、本発明を採用しない場合に比べて、省エネ状態からの復帰時に定着部を定着可能状態に設定するまでの時間を短縮することができる。
本発明の請求項9によれば、画像形成を行うに際してユーザが操作することが多い機能部での設定状態の変化を検出することができる。
本発明の請求項10によれば、本発明を採用しない場合に比べて、省電力状態から通常動作状態への復帰時間を短縮することができる。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、各色の画像データに基づき画像形成を行う画像形成部の一例としての画像形成ユニット2、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し画像形成ユニット2に送る機能部(画像読取部)の一例としての画像読取ユニット3、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行う機能部(指示入力部)の一例としてのユーザインターフェース(UI)ユニット4、各部に電力を供給する電力供給手段の一例としての電力供給ユニット5、画像形成装置1全体の動作や通信回線を介した通信等を制御する統合制御手段の一例としてのシステム制御ユニット6を備えている。
なお、例えば感光体ドラム201と帯電器202とクリーナ205とは一体的なモジュールとして構成され、例えば感光体ドラム201の寿命等に応じて装置本体から取り外され、新しいものと交換される。感光体ドラム201に付随するモジュールを構成する要素としては、様々な形態が採用される。例えば、現像器204をさらに付加した形態としてもよい。また例えば、感光体ドラム201だけで構成されたモジュールの形態であってもよい。
さらに、画像形成プロセス部20には、画像形成プロセス部20全体の動作を制御するプロセス制御部25が備えられている。
例えば、ブラック(K)のトナー像を形成する画像形成ユニット200Kには、画像処理が施されたK色画像データが送られる。画像形成ユニット200Kでは、矢印A方向に回転する感光体ドラム201が、帯電器202により帯電され、LPH203によりK色画像データに応じた露光が行われて、感光体ドラム201上にK色画像の静電潜像が形成される。感光体ドラム201上に形成された静電潜像は現像器204により現像され、感光体ドラム201上にはK色トナー像が形成される。画像形成ユニット200Y,200M,200C各々においても同様にY,M,Cの各色トナー像が形成される。
このような画像形成プロセス部20での各種動作やデータ処理は、プロセス制御部25が制御する。
給紙部21は、異なる複数種類の用紙P(P1,P2)をそれぞれ収容する用紙収容部211,212、用紙収容部211,212各々から用紙P1,P2を繰り出すピックアップロール213,214、給紙部21の動作を制御する給紙制御部26を備えている。
そして、給紙部21では、例えば用紙P1が選択されると、給紙制御部26による制御の下で、ピックアップロール213が用紙収容部211から用紙P1を搬送路に向けて繰り出す。同様に、用紙P2が選択された場合には、給紙制御部26による制御の下で、ピックアップロール214が用紙収容部212から用紙P2を搬送路に向けて繰り出す。
用紙搬送部22は、給紙部21から繰り出された用紙Pを搬送路に沿って搬送する複数の搬送ロール221,222,223、合成トナー像が二次転写部Trに搬送されるタイミングに合わせて用紙Pを二次転写部Trに送り出すレジストロール224、用紙搬送部22の動作を制御する用紙搬送制御部27を備えている。
そして、用紙搬送部22では、給紙部21から繰り出された用紙Pが搬送ロール221,222,223によって順に搬送され、レジストロール224の位置に到達する。レジストロール224は、合成トナー像が二次転写部Trに搬送されるタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写部Trに送り出す。
二次転写部Trでは、画像形成プロセス部20の二次転写ロール209により形成される転写電界により、合成トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
このような用紙搬送部22の動作は、用紙搬送制御部27が制御する。
定着部23は、用紙P上の合成トナー像に対する加熱と加圧とを施す定着器231、定着器231の温度制御等を行う定着制御部の一例としての定着制御部28を備えている。
そして、定着部23に搬送された用紙P上の合成トナー像は、定着制御部28によって温度制御された定着器231により用紙P上に定着される。その後、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成ユニット2の排出部に設けられた用紙集積部(不図示)に搬出される。
その場合に、画像形成制御部24は、画像形成プロセス部20の動作を制御するプロセス制御部25、給紙部21の動作を制御する給紙制御部26、用紙搬送部22の動作を制御する用紙搬送制御部27、定着器231の温度制御等を行う定着制御部28を統合的に制御する。
なお、画像形成プロセス部20としては、電子写真方式の他に、静電記録方式やイオノグラフィー方式等といった用紙に画像を形成する各種画像形成方式の何れを採用してもよい。
さらに、給紙部21内部には、ユーザによる用紙収容部211,212の着脱を検知する検知手段を構成する着脱検知センサSEN_P1,SEN_P2を備えている。着脱検知センサSEN_P1,SEN_P2による検知信号は、給紙制御部26に送られる。検知手段を構成する給紙制御部26は、着脱検知センサSEN_P1,SEN_P2からの検知信号に基づき、ユーザによる用紙収容部211,212の着脱の有無を検知する。それにより、画像形成ユニット2の設定状態の変化を検出する。
図3は、画像読取ユニット3の構成を説明する図である。図3に示したように、画像読取ユニット3は、原稿を静止させた状態で載せる第1プラテンガラス301、搬送中の原稿を読み取るための光開口部(読取位置M)を形成する第2プラテンガラス302を備えている。また、原稿を収容する原稿収容部303、原稿収容部303に収容された原稿の片面または両面を第2プラテンガラス302の読取位置Mを通過するように搬送する構成要素部の一例としての原稿搬送部304、読取位置Mにて原稿を第2プラテンガラス302に密着させるプラテンロール305、読み取られた原稿を集積する原稿集積部306を備えている。原稿集積部306は、第1プラテンガラス301の上部に開閉自在に配置されている。それにより、原稿を第1プラテンガラス301に載せる場合には、ユーザは原稿集積部306を上方に開放する。そして、原稿が第1プラテンガラス301に載せられた後には、ユーザは原稿集積部306を第1プラテンガラス301に載せた状態に戻す。それにより、原稿集積部306は第1プラテンガラス301に載せられた原稿を押さえ、原稿に浮きが生じることを抑制する。
フルレートキャリッジ310は、原稿に光を照射する光源311、光源311から出射され原稿面から反射された光をハーフレートキャリッジ320に向けて反射する第1ミラー312を備えている。ハーフレートキャリッジ320は、フルレートキャリッジ310から得られた光をCCDイメージセンサ340へ導く第2ミラー321および第3ミラー322を備えている。
また、画像読取ユニット3全体の動作を制御する機能部制御手段の一例としてのスキャナ制御部31、AFE341にてデジタル変換されたCCDイメージセンサ340からのR,G,B各色信号を処理して画像データを生成する構成要素部の一例としての画像処理部32、CCDイメージセンサ340を制御する構成要素部の一例としてのCCD制御部33を備えている。
このCCDイメージセンサ340によって得られたR,G,B各色信号は画像処理部32に送られる。
画像読取動作が開始されると、スキャナ制御部31は原稿収容部303に載せられた原稿を原稿搬送部304により第2プラテンガラス302の読取位置Mに搬送する。このとき、フルレートキャリッジ310とハーフレートキャリッジ320とは、図3に示す実線の位置に停止した状態に設定される。そして、フルレートキャリッジ310の光源311を発光させ、原稿面を照射する。それにより、プラテンロール305により第2プラテンガラス302に密着された原稿の反射光が、第1ミラー312、第2ミラー321、および第3ミラー322を経て結像レンズ330に導かれる。結像レンズ330に導かれた光は、CCDイメージセンサ340の受光面に結像される。CCDイメージセンサ340は、R,G,B各色毎に1ライン分を同時に処理する。そして、原稿全体を第2プラテンガラス302の読取位置Mを通過させることによって、1ページ分の原稿読取りを行う。
このCCDイメージセンサ340によって得られたR,G,B各色信号は画像処理部32に送られる。
そして、画像処理部32は、スキャナ制御部31の制御の下で、生成した各色画像データを画像形成ユニット2の画像形成プロセス部20に出力する。
図4は、UIユニット4の構成を説明する図である。図4に示したように、UIユニット4は、ユーザに操作画面等を表示しユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル40、数字等の入力が行われるテンキー41、各種コマンドの入力が行われる操作キー42を備えている。
またUIユニット4は、UIユニット4の全体を制御するとともに、画像形成ユニット2および画像読取ユニット3の設定状態の取得、画像形成ユニット2および画像読取ユニット3への動作指示や状態通知等の処理を行う機能部制御手段の一例としてのUI制御部43と、タッチパネル40にてユーザに表示する操作画面の生成等の処理を行う構成要素部の一例としての表示制御部44と、タッチパネル40、テンキー41、および操作キー42からの入力を処理する構成要素部の一例としてのキー入力制御部45とを備えている。
キー入力制御部45は、ユーザによる画像形成装置1への指示入力を検知する検知手段の一例でもあって、タッチパネル40、テンキー41、および操作キー42から各種の入力が行われた場合に、入力内容を判断し入力内容に応じた信号をシステム制御ユニット6に送る。
システム制御ユニット6は、画像形成ユニット2全体の動作を制御する画像形成制御部24、画像読取ユニット3全体の動作を制御するスキャナ制御部31、およびUIユニット4全体を制御するUI制御部43を統合的に制御する。すなわち、画像形成制御部24は画像形成ユニット2を個別に制御し、スキャナ制御部31は画像読取ユニット3を個別に制御し、UI制御部43はUIユニット4を個別に制御する。そして、システム制御ユニット6は、これらユニットを個別に制御する画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43を有機的、連続的、一体的に動作させるように統合して制御する。
また、システム制御ユニット6は、設定した動作モードに応じて、画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、UIユニット4、および電力供給ユニット5に対する制御内容を変更する。
さらには、システム制御ユニット6は、通信回線を介した外部装置との通信を制御する。
画像形成動作モードは、画像形成ユニット2にて画像形成が行われている動作状態である。またスタンバイモードは、画像データの入力にオンデマンドに対応する動作状態であって、画像データの入力に応じて直ちに画像形成動作モードに移行する。画像形成動作モードやそれに準ずるスタンバイモードでは、電力供給ユニット5から画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、UIユニット4、およびシステム制御ユニット6の画像形成装置1内のすべてに電力が供給され、画像形成動作のための電力や、通信回線を介して送信される印刷ジョブや画像読取ユニット3からの画像データの入力等に対応するための電力が供給される。
また、スリープモードは、第1の時間t1よりも長い時間である第2の時間t2が経過しても印刷ジョブ等の入力がない場合に設定される動作状態である。スリープモードでは、電力供給ユニット5からシステム制御ユニット6への電力供給と、各ユニットに配置された各種検知手段への電力供給だけが継続されるが、それ以外の各ユニットを構成する各機能部への電力供給は停止される。それにより、スリープモードでは低電力モードよりも高い省電力効果が得られる。
さらに、画像読取ユニット3に配置された開閉検知センサSEN_D1、原稿検知センサSEN_D2、および原稿検知制御部34への電力供給は継続される。
また、UIユニット4に配置されたキー入力制御部45への電力供給は継続される。
そして、画像形成装置1にスリープモードが設定された場合には、システム制御ユニット6が画像形成ユニット2に配置されたプロセス制御部25および給紙制御部26、画像読取ユニット3に配置された原稿検知制御部34、およびUIユニット4に配置されたキー入力制御部45を直接制御する。
図7は、一例として、画像形成制御部24に配置された通信バイパス部242の内部構造を説明する図である。図7(a)は画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定された場合の設定状態、(b)はスリープモードが設定された場合の設定状態をそれぞれ示している。図7に示したように、通信バイパス部242は、ユニット間通信ライン7と接続された端子T1、CPU241と接続された端子T2,T4、ユニット内通信ライン29と接続された端子T3,T5を備えている。さらに、端子T1と端子T2との接続、および端子T1と端子T3との接続の何れかに切り換えるスイッチSW1、端子T4と端子T5との接続/遮断を切り換えるスイッチSW2を備えている。通信バイパス部312,432に関しても同様に構成されている。
一方、図7(b)のスリープモードが設定された場合には、通信バイパス部242,312,432は、スイッチSW1を端子T1と端子T3とが接続された設定とする。また、スイッチSW2を端子T4と端子T5とが遮断された設定とする。それにより、ユニット間通信ライン7を各ユニットに設けられたユニット内通信ライン29,36,47と直接接続する第2通信経路(バイパス)L2を形成する。
それにより、中央制御部61のCPU611は、画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43を制御し、画像形成装置1全体の動作を統合的に制御する。また、画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43は、中央制御部61のCPU611による制御の下で、各ユニットの動作を制御する。
このように、システム制御ユニット6の中央制御部61は、通信の切換制御を行う切換制御手段の一例として機能する。
例えば、着脱検知センサSEN_Kがスリープモード中に画像形成ユニット200Kの着脱を検知した場合には、中央制御部61は、ユーザが画像形成ユニット200Kを交換したと判断する。それに伴って、中央制御部61は、スリープモードからの復帰時には、画像の濃度調整やカラー位置(カラーレジストレーション)調整等の特定処理を直ちに開始する。
また、例えば、給紙制御部26が着脱検知センサSEN_P1,SEN_P2からの検知信号に基づき、用紙収容部211,212の着脱を検知した場合には、中央制御部61は、ユーザが用紙収容部211,212の何れかを一旦取り外したと判断する。その場合には、中央制御部61は、スリープモードからの復帰時には、用紙収容部211,212に収容された用紙Pをピックアップロール213の配置位置までリフトアップさせる動作(特定処理)を直ちに開始する。
また、通信バイパス部242,312,432が各ユニット毎に設けられ、各ユニット毎に検知手段からの検知結果が取得される。そのため、画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、UIユニット4各々において動作モードに応じた電力供給状態を独自に設定した場合にも、各ユニットにてスリープモードからの復帰に要する時間を短縮するのに適した復帰処理が行われる。
また、スリープモードの設定時には、画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定されている場合に検知手段からの検知信号を取得する画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43それぞれへの電力供給が停止されるので、消費電力の低減が図られる。
まず、画像形成ユニット2について述べる。画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定されている場合には、システム制御ユニット6の中央制御部61は、画像形成制御部24の通信バイパス部242において第1通信経路L1を設定する(図7(a)参照)。それによって、中央制御部61のCPU611と画像形成制御部24のCPU241との間は接続状態となる。また、CPU241とプロセス制御部25、給紙制御部26、用紙搬送制御部27、および定着制御部28に設けられたCPUとの間がユニット内通信ライン29を介して接続状態となる。
それにより、画像形成制御部24は、ユニット間通信ライン7を介して中央制御部61のCPU611からの制御を受けながら、ユニット内通信ライン29を介してプロセス制御部25、給紙制御部26、用紙搬送制御部27、および定着制御部28を統合的に制御する。このように、画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定されている場合には、画像形成ユニット2と中央制御部61等の他のユニットとの間を結ぶユニット間通信ライン7と、画像形成ユニット2内のユニット内通信ライン29とが分離される。そのため、画像形成制御部24に設けられたCPU241や、プロセス制御部25、給紙制御部26、用紙搬送制御部27、および定着制御部28に設けられたCPUの負荷が分散され、各CPUでの処理の高速化が図られる。
それにより、スキャナ制御部31は、ユニット間通信ライン7を介して中央制御部61のCPU611からの制御を受けながら、ユニット内通信ライン36を介して画像処理部32、CCD制御部33、および原稿検知制御部34を統合的に制御する。このように、画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定されている場合には、画像読取ユニット3と中央制御部61等の他のユニットとの間を結ぶユニット間通信ライン7と、画像読取ユニット3内のユニット内通信ライン36とが分離される。そのため、スキャナ制御部31に設けられたCPU311や、画像処理部32、CCD制御部33、および原稿検知制御部34に設けられたCPUの負荷が分散され、各CPUでの処理の高速化が図られる。
それにより、UI制御部43は、ユニット間通信ライン7を介して中央制御部61のCPU611からの制御を受けながら、ユニット内通信ライン47を介して表示制御部44、およびキー入力制御部45を統合的に制御する。このように、画像形成動作モード、スタンバイモード、または低電力モードが設定されている場合には、UIユニット4と中央制御部61等の他のユニットとの間を結ぶユニット間通信ライン7と、UIユニット4内のユニット内通信ライン47とが分離される。そのため、UI制御部43に設けられたCPU431や、表示制御部44、およびキー入力制御部45に設けられたCPUの負荷が分散され、各CPUでの処理の高速化が図られる。
図8に示したように、スリープモードが設定された場合には、システム制御ユニット6の中央制御部61に設けられたCPU611は、画像形成ユニット2に配置された着脱検知センサSEN_K,SEN_C,SEN_M,SEN_Y、温度センサSEN_T、および湿度センサSEN_Hからの検知信号を取得するプロセス制御部25のCPU、および着脱検知センサSEN_P1,SEN_P2からの検知信号を取得する給紙制御部26のCPUと直接接続される。そして、中央制御部61は、プロセス制御部25、および給紙制御部26を直接制御する。
それにより、スリープモードが設定されている途中であっても、システム制御ユニット6の中央制御部61において画像読取ユニット3での設定状態の変化が認識される。中央制御部61は、その結果に基づき、スリープモードからの復帰を判断し、復帰処理を直ちに開始する。そのため、スリープモードからの復帰に要する時間が短縮される。
それにより、スリープモードが設定されている途中であっても、システム制御ユニット6の中央制御部61においてUIユニット4での設定状態の変化が認識される。中央制御部61は、その結果に基づき、スリープモードからの復帰を判断し、復帰処理を直ちに開始する。そのため、スリープモードからの復帰に要する時間が短縮される。
図9は、システム制御ユニット6の中央制御部61が実行する制御の手順の一例を示したフローチャートである。図9に示したように、中央制御部61は、前回の画像形成動作が終了した時点で、画像形成動作の終了からの時間の計測を開始する(ステップ101)。そして、スタンバイモードを設定する(ステップ102)。さらに、スタンバイモードの設定に伴い、画像形成制御部24、スキャナ制御部31、およびUI制御部43それぞれに設けられた各通信バイパス部242,312,432において、ユニット間通信ライン7がCPU241,311,431に接続され、CPU241,311,431がユニット内通信ライン29,36,47と接続される第1通信経路L1(図7(a)参照)を設定する(ステップ103)。
一方、画像データの入力がなく(ステップ104でNo)、予め定めた第1の時間t1が経過した場合には(ステップ105でYes)、低電力モードを設定する(ステップ106)。この低電力モードでは、中央制御部61は各通信バイパス部242,312,432における第1通信経路L1の設定を維持する。また、予め定めた第1の時間t1が経過するまでは(ステップ105でNo)、中央制御部61はスタンバイモードの設定を維持しながら、画像データの入力を待つ(ステップ104)。
一方、画像データの入力がなく(ステップ107でNo)、第1の時間t1よりも長い時間である予め定めた第2の時間t2が経過した場合には(ステップ108でYes)、中央制御部61はスリープモードを設定する(ステップ109)。このスリープモードでは、中央制御部61は、各通信バイパス部242,312,432においてユニット間通信ライン7をユニット内通信ライン29,36,47と直接接続する第2通信経路(バイパス)L2(図7(b)参照)を設定する(ステップ110)。
また、予め定めた第2の時間t2が経過するまでは(ステップ108でNo)、中央制御部61は低電力モードの設定を維持しながら、画像データの入力を待つ(ステップ107)。
また、ステップ109にてスリープモードを設定した後、画像データの入力があるまでは(ステップ111でNo)、中央制御部61は、スリープモードの設定を維持しながら、画像データの入力を待つ(ステップ111)。
そのため、各ユニットと中央制御部61等の他のユニットとの間を結ぶユニット間通信ライン7と、各ユニット内のユニット内通信ライン29,36,47とが分離される。それによって、各ユニットに設けられたCPUの負荷が分散され、各CPUでの処理の高速化が図られる。
そのため、スリープモードを設定した場合においては、システム制御ユニット6の中央制御部61が各ユニットの設定状態を検知する検知手段から検知信号を取得する。そして、各ユニット内の設定状態の変化を認識し、その結果に基づき、スリープモードからの復帰時に特定の処理を実行する必要があるか否かを復帰前に判断しておく。さらには、復帰とともに復帰時に実行する必要がある特定の処理を直ちに開始するように指示する。それにより、スリープモードからの復帰に要する時間を短縮する。
Claims (10)
- 画像データに基づき画像形成を行う画像形成部を個別に制御する画像形成部制御手段と、
前記画像形成部との間で前記画像形成に関連するデータまたは信号の送受信を行う機能部各々を個別に制御する機能部制御手段と、
前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段との通信を行って当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段を統合的に制御する統合制御手段と、
前記画像形成部制御手段、前記機能部制御手段、および前記統合制御手段への電力供給を行う電力供給手段とを備え、
前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段は、前記電力供給手段から電力供給を受けている場合に、前記画像形成部および前記機能部を構成する構成要素部をそれぞれ制御し、
前記統合制御手段は、前記電力供給手段から前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段の何れかへの電力供給が停止された場合に、前記画像形成部および前記機能部を構成する前記構成要素部の全部または一部を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段が前記電力供給手段から電力供給を受けている場合に、当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段と前記統合制御手段との間の通信と、当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段と前記画像形成部および前記機能部を構成する前記構成要素部との間の通信とを接続状態に設定し、当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段に対する電力供給が停止された場合に、当該統合制御手段と当該画像形成部および当該機能部を構成する当該構成要素部の全部または一部との間の通信を接続状態に設定する通信切換手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記統合制御手段は、前記電力供給手段から前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段の何れかへの電力供給が停止された場合に、前記画像形成部および前記機能部の設定状態を検出する前記構成要素部である検出手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記統合制御手段は、前記電力供給手段から前記画像形成部制御手段への電力供給を停止状態から供給状態に復帰させる場合に、前記画像形成部に設けられたトナー像を記録材に定着する前記構成要素部である定着部の動作を開始するように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記機能部は、原稿から画像を読み取って前記画像形成部に画像データを送信する画像読取部と、当該画像形成部にて行われる画像形成に関するユーザからの指示入力を受け付ける指示入力部とを含む複数が設けられたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 画像データに基づき画像形成を行う画像形成部を個別に制御する画像形成部制御手段と、当該画像形成部との間で当該画像形成に関連するデータまたは信号の送受信を行う機能部各々を個別に制御する機能部制御手段とに対して電力供給状態および電力停止状態の何れかを設定する設定手段と、
前記設定手段が前記電力供給状態を設定した場合に、前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段と当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段を統合的に制御する統合制御手段との間の通信と、当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段と前記画像形成部および前記機能部を構成する構成要素部との間の通信を接続状態に設定し、当該設定手段が前記電力停止状態を設定した場合に、当該統合制御手段と当該画像形成部および当該機能部を構成する当該構成要素部の全部または一部との間の通信を接続状態に設定する切換制御を行う切換制御手段と
を備えたことを特徴とする制御装置。 - 前記切換制御手段は、前記設定手段が前記電力停止状態を設定した場合に、前記統合制御手段と前記画像形成部および前記機能部の設定状態を検出する機能を有する前記構成要素部である検出手段との通信を接続状態に設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
- 前記切換制御手段は、前記設定手段が前記電力停止状態から前記電力供給状態に設定を切り換えた場合に、前記統合制御手段と前記画像形成部に設けられたトナー像を記録材に定着する定着部を制御する定着制御部との通信を接続状態に設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
- 前記設定手段は、原稿から画像を読み取って前記画像形成部に画像データを送信する前記機能部としての画像読取部と、当該画像形成部にて行われる画像形成に関するユーザからの指示入力を受け付ける当該機能部としての指示入力部とをそれぞれ制御する前記機能部制御手段に対して前記電力供給状態および前記電力停止状態の何れかを設定することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
- コンピュータに、
画像データに基づき画像形成を行う画像形成部を個別に制御する画像形成部制御手段と当該画像形成部との間で当該画像形成に関連するデータまたは信号の送受信を行う機能部各々を個別に制御する機能部制御手段とに対して電力供給状態および電力停止状態の何れかを設定する機能と、
前記電力供給状態を設定した場合に、前記画像形成部制御手段および前記機能部制御手段と当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段を統合的に制御する統合制御手段との間の通信と、当該画像形成部制御手段および当該機能部制御手段と前記画像形成部および前記機能部を構成する構成要素部との間の通信を接続状態に設定し、前記電力停止状態を設定した場合に、当該統合制御手段と当該画像形成部および当該機能部を構成する当該構成要素部の全部または一部との間の通信を接続状態に設定する切換制御を行う機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
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