JP2010014793A - 像保持体装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる場合において、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立する。
【解決手段】結着樹脂Foの軟化点Tfが、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点Tcよりも高くなるようにすることで、帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる帯電装置を用いて、且つクリーニングブレードによって電荷輸送層240の表面を清掃する場合において、その表面が磨耗して、不要生成物が除去され画像流れ等の発生が抑制されるとともに、潤滑樹脂粒子Sを電荷輸送層240に保持させることができる。また、潤滑樹脂粒子Sに含まれる潤滑性成分Luが電荷輸送層240の表面に付着して、クリーニングブレードとの間の動摩擦係数が小さくなり、電荷輸送層240の磨耗量を抑制することができる。これにより画像流れ等の画像欠陥の抑制と、感光体の長寿命化とを両立することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立するための技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電装置によって感光体の感光層を帯電し、その表面に露光光を照射して静電潜像を形成して、トナーを含む現像剤によってその静電潜像を現像する。帯電装置にあっては、感光体の帯電の際に放電を伴うものが多く、この放電によって、窒素酸化物や硝酸化合物、オゾン等のいわゆる放電生成物が発生し、感光層の表面に付着することがある。放電生成物の付着量が多くなると、特に高温高湿下において、感光層上の静電潜像が破壊されやすくなり、画像流れ等の画像欠陥が発生することがある。このような画像欠陥は、感光層上のトナーを除去するブレード状の清掃部材によって感光層が清掃され、感光層が磨耗されることによる放電生成物等の除去により抑制することができる。しかしながら、感光層の磨耗量が多くなると、感光体の寿命が短くなってしまう。感光体を長寿命化するための技術として、特許文献1には電荷輸送層に潤滑性を有する樹脂微粒子を分散させることが開示され、特許文献2にはシリコーンオイルを含有するマイクロカプセル粒子を感光体の最外層に分散させることが開示されている。
特開2002−116561号公報 特開2007−219094号公報
ところで、帯電装置には、コロトロンのように、帯電部材を感光層に接触させずに或る程度大きな距離を確保したまま帯電部材に放電させて感光層を帯電させる方式のものと、帯電ロール等のように、帯電部材を感光層に接触又は微小距離まで近づけて、帯電部材と感光層との間の微小空隙に放電し感光層を帯電させる方式のものとが知られている。後者のように、帯電部材を感光層に接触乃至微小距離まで近づけて放電を行う帯電処理を行った場合、この放電の作用によって感光体の寿命は特に短くなりやすいし、また特許文献1、2に開示されている技術では、感光体の長寿命化の効果を十分に得ることができない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる場合において、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、潤滑性成分が被覆樹脂によって覆われてなる潤滑樹脂粒子を分散させた層状の結着樹脂を少なくとも有する感光層を表面に有し、前記感光層の表面に静電潜像を保持する像保持体と、帯電部材に放電させることにより、前記感光層を帯電させる帯電手段と、現像剤によって静電潜像が現像された前記感光層に接触し、その表面の移動に従って当該感光層の表面を清掃する清掃部材とを備え、前記結着樹脂の軟化点は、前記潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点よりも高いことを特徴とする像保持体装置を提供する。前記帯電手段は、前記帯電部材を前記感光層に接触させたまま放電させることにより、当該感光層を帯電させることを特徴とする。
本発明の像保持体装置において、前記感光層に無機粒子が分散されていることを特徴とする。この場合において、前記無機粒子の重量の総和は、前記感光層の重量に対する2%以上、かつ10%以下の割合を占めることが好ましい。また、この場合において、前記清掃部材は、前記像保持体の長手方向に延びる板状の部材であり、その上端が前記感光層に接触することを特徴とする。
また、本発明の像保持体装置において、前記潤滑樹脂粒子の体積の総和は、前記感光層の体積に対する2%以上、かつ10%以下の割合を占めることを特徴とする。また、本発明の像保持体装置において、前記潤滑性成分の体積は、当該潤滑性成分を含む潤滑樹脂粒子の体積に対する50%以上の割合を占めることを特徴とする。
また、本発明は、上記のいずれかの構成の像保持体装置と、前記帯電手段によって帯電された前記感光層の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像形成手段によって形成され、前記感光層の表面に保持されている静電潜像を現像剤によって現像する現像手段と、前記現像手段によって現像された像を記録媒体に転写する転写手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。この場合において、前記現像手段は、研磨粒子を含む現像剤で前記像保持体の感光層の表面に保持される静電潜像を現像することを特徴とする。この場合において、前記現像手段は、研磨粒子の体積が0.1%以上、かつ1.0%以下の割合を占める体積の現像剤で前記静電潜像を現像することが好ましい。
本発明によれば、帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる場合において、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(A)構成
図1は、画像形成装置1において画像形成を行う要部の構造を示す図である。この画像形成装置1は、画像形成ユニット10と、中間転写体200とを備える。中間転写体200は、図示せぬ駆動機構によって図中の矢印Aの方向に周回する無端のベルト部材である。
ここで、画像形成ユニット10の構成について説明する。
画像形成ユニット10は、感光体ドラム20と、感光体ドラム20の周囲に配置された帯電装置30と、露光装置40と、現像装置50と、転写装置60と、感光体クリーナ70とを備えている。
感光体ドラム20は、積層型(機能分離型)のOPC(Organic Photoconductor)感光体であり、複数層の光導電層が積層された感光層を有する像保持体である。感光体ドラム20は、自身の表面に形成されたトナー像を中間転写体200に転写させる位置で接触するように配置され、図示せぬ駆動機構によって、その中心軸を中心として図に示す矢印Bの方向(半時計周り方向)へ回転させられる。帯電装置30は、帯電ロールであり、感光体ドラム20を所定の帯電電位に帯電させる帯電処理を行う。具体的には、帯電装置30は、ロール状の帯電部材を感光体ドラム20の感光層の表面に接触させたまま放電させることにより、その感光層を帯電させる「接触帯電」を行う、感光層を帯電させる帯電手段の一例である。露光装置40は、帯電させられた感光体ドラム20の表面に向けてレーザまたはLEDを照射して、感光体ドラム20の感光層の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段の一例である。現像装置50は、感光体ドラム20の表面に形成された静電潜像がその感光体ドラム20の回転に伴って自身に対向する位置に到達すると、その静電潜像に現像剤を供給することによって感光層の表面に保持された静電潜像を現像剤によって現像する現像手段の一例である。転写装置60は、感光体ドラム20の表面に形成されたトナー像が、その感光体ドラム20の回転に伴って自身と感光体ドラム20との間の位置に到達すると、静電力などによってそのトナー像を中間転写体200に転写させる。中間転写体200に転写されたトナー像は、図示せぬ2次転写装置によって用紙等の記録媒体に転写される。その記録媒体は図示せぬ定着装置へ搬送され、トナー像が定着させられた後に機外へ排出される。感光体クリーナ70は、感光体ドラム20の回転に従ってその表面のトナーを掻き取ることにより清掃する。なお、画像形成装置1の上記各部の動作は、図示せぬ制御装置により制御される。
ここで、感光体ドラム20の積層構造について、図2を参照しつつ説明する。
同図に示すように、感光体ドラム20は、導電性基板210に近い側から、下引層220、電荷発生層230、電荷輸送層240という順に光導電層が積層されてなる。つまり、感光体ドラム20の感光層は、下引層220、電荷発生層230及び電荷輸送層240からなる。
導電性基板210は、例えばアルミニウムやニッケル等の金属部材であり、感光体ドラム20の電極として機能し、電気的に接地されている。この導電性基板210上に感光層が設けられている。下引層220は、例えばアセタール樹脂やポリビニルアルコール樹脂等の高分子樹脂化合物からなる層状の樹脂からなり、導電性基板210側から電荷が注入されないようにするために、導電性基板210の表面に設けられている。また、下引層220は、感光体ドラム20の電気的特性の改善や、現像像の画質の向上及び経時変化の抑制、電荷発生層230と導電性基板210との接着性の向上、耐リーク性の向上等において好適である。なお、感光体ドラム20において、下引層220を設けない構成としてもよい。電荷発生層230は、下引層220に重ねられ、電荷発生材料が分散されて含まれている層状の結着樹脂からなる。電荷発生層230が帯電されている状態で、露光装置40によって露光光が照射されると、電荷発生材料により正及び負の電荷のキャリアが生成させられる。なお、電荷発生層230の電荷発生材料には、例えばフタロシアニン顔料やキノン顔料等の顔料が用いられる。また、電荷発生層230の結着樹脂には、例えばポリカーボネート樹脂やポリエステル樹脂等の各種樹脂が用いられる。また、電荷発生層230の膜厚は、およそ5μm以下とされる。
電荷輸送層240は、電荷発生層230に重ねられ、感光体ドラム20の感光層の表面に位置する表面層である。電荷輸送層240の表面は、感光体ドラム20の回転に伴って移動する。電荷輸送層240は、後述する潤滑樹脂粒子及び電荷輸送材料を分散させた層状の結着樹脂を有する感光層であり、感光体ドラム20の表面に設けられている。電荷輸送層240は、電荷輸送材料によって電荷発生層230により発生されたキャリアを自身の表面へ輸送し、その作用により表面に静電潜像を保持する。なお、電荷輸送層240をなす結着樹脂は、例えばフッ素系樹脂やポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル酸エステルの重合体および共重合体である。また、電荷輸送材料には、例えばオキサジアゾール誘導体やピラゾリン誘導体等の誘導体が用いられる。また、電荷発生層230の膜厚は、およそ3〜50μmとされる。
次に、感光体クリーナ70について、図1を用いて具体的に説明する。
感光体クリーナ70は、清掃部材としてのクリーニングブレード71と金属部材72とを備える。クリーニングブレード71は、厚さ1〜3mmのポリウレタンゴムや、厚さ50〜500μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)といった樹脂等によって形成され、感光体ドラム20の軸方向(長手方向)と概ね同じ奥行き幅を持つ板状の部材である。クリーニングブレード71の一方の面は、画像形成装置1の筐体に取り付けられた金属部材72に、接着又は所定の固定具によって固定されている。図1に示すように、金属部材72がクリーニングブレード71を支持することで、クリーニングブレード71の一角、及び上端の一部を含む接触部Nは、感光体ドラム20の表面(電荷輸送層240)に所定の圧力で押し当てられている。ここでの「上端」は、具体的には、クリーニングブレード71において重力方向に対して遠い位置にある面のことである。そして、感光体ドラム20が矢印B方向に回転させられると、クリーニングブレード71においては、接触部Nが現像剤によって静電潜像が現像された電荷輸送層240に接触し、その表面の移動に従って、電荷輸送層240の表面に残留したトナーを掻き取る。このようにして、クリーニングブレード71は、感光体ドラム20の表面を清掃する。
また、クリーニングブレード71が感光体ドラム20の表面を清掃するときには、クリーニングブレード71と電荷輸送層240との間に働く摩擦力の作用により、その表面にあるトナー等の不要物を掻き取る。この清掃により、電荷輸送層240が磨耗されてその膜厚は低下するものの、電荷輸送層240の表面に付着した放電生成物も除去されて、画像流れ等の画像欠陥の発生は抑制される。ところが、この磨耗量が大きいと、電荷輸送層240の膜厚の低下が著しく、感光体ドラム20の寿命は短くなってしまう。そこで、画像形成装置1の感光体ドラム20の電荷輸送層240においては、結着樹脂中に潤滑樹脂粒子を分散させて含ませておくことにより、感光体ドラム20の寿命が長くなるようにしている。
続いて、電荷輸送層240に含まれる潤滑樹脂粒子の作用について説明する。
図3は、電荷輸送層240の構造を模式的に表した図である。同図に示すように、電荷輸送層240には、層状の結着樹脂Fo中に、多数の潤滑樹脂粒子S(潤滑樹脂粒子SAを含む)が分散されている。潤滑樹脂粒子Sは、潤滑性成分Luが被覆樹脂Coによって覆われてなっている。つまり、被覆樹脂Coの中に潤滑性成分Luが封入されたような構造である。潤滑樹脂粒子Sが有する潤滑性成分Luは、例えばシリコーンオイルやフッ素オイル等の油分を主成分とした物質であり、潤滑性に優れたものが用いられる。また、潤滑性成分Luの表面を覆う被覆樹脂Coにあっては、結着樹脂Foよりも柔らかい樹脂が選択される。潤滑性成分Luが被覆樹脂Coによって覆われていることにより、潤滑樹脂粒子Sと結着樹脂Foとは相溶しやすく、潤滑樹脂粒子の高い分散性を得ることができる。なお、各々の潤滑樹脂粒子Sにあっては、潤滑性成分Luの体積は、画質に影響を与えないという観点からも、潤滑樹脂粒子Sの体積に対する50%以上の割合(50体積%)を占めることが好適である。
このような電荷輸送層240の表面が、感光体クリーナ70のクリーニングブレード71によって清掃されると、次第に電荷輸送層240は磨耗させられ、図3に示す潤滑樹脂粒子SAのように電荷輸送層240の表面近くに位置するものが現れる。この状態で電荷輸送層240がさらに磨耗させられると、図4(a)に示すようになる。つまり、同図(a)に示すように、電荷輸送層240の磨耗によって、結着樹脂Foだけでなく潤滑樹脂粒子SAの被覆樹脂Coも削り取られる。そして、矢印で示すように、潤滑樹脂粒子SA内に含まれる潤滑性成分Luが外部に流出し、電荷輸送層240の表面に付着する。この潤滑性成分Luの作用により、クリーニングブレード71と電荷輸送層240との間の動摩擦係数は小さくなって潤滑になり、感光体ドラム20の表面の清掃時において、電荷輸送層240の磨耗量が抑制される。これにより、感光体ドラム20の長寿命化の効果を得ることができる。
しかしながら、帯電装置30が、帯電処理において、帯電部材を感光層に接触させたまま放電させる接触帯電、或いは帯電部材を感光層に微小距離まで近づけて放電させる帯電処理を行うと、同図(a)を用いて上記説明したような効果を得ることが難しいことを、発明者らは発見した。
以下、この理由について説明する。
発明者らは、帯電装置30によって感光体ドラム20を帯電する前後において、感光体ドラム20の電荷輸送層240の強度を測定したところ、帯電後においてその強度が低下し、脆くなっていることを発見した。その原因について検討したところ、発明者らは、接触帯電や、帯電部材を感光層に微小距離まで近づけて放電させる帯電処理によって感光体ドラム20が帯電させられると、電荷輸送層240の温度が瞬間的に大きく上昇してから自然冷却されて温度が低下することにより強度が低下する、という結論に至った。
このような帯電が繰り返されて、電荷輸送層240の強度が低下してしまうと、クリーニングブレード71によって清掃されるときに、電荷輸送層240にあっては、図4(b)に示すようになる。つまり、同図(b)に示すように、電荷輸送層240が磨耗するときに、潤滑樹脂粒子SAを支持する機能を果たしていた結着樹脂Foがそれを支えきれなくなり、ハッチングで図示したように、潤滑樹脂粒子SAの周辺において結着樹脂Foが剥がれ落ちてしまう。潤滑樹脂粒子Sを支持していた結着樹脂Foが剥がれ落ちると、潤滑樹脂粒子Sの潤滑性成分Luが流出する前に、潤滑樹脂粒子SA自体が電荷輸送層240から離脱してしまう。このような現象が発生すると、感光体ドラム20の長寿命化という、効果を得ることができないのである。
このことに鑑みれば、電荷輸送層240における結着樹脂Foの強度が潤滑樹脂粒子SAの被覆樹脂Coの強度よりも或る程度大きければ、潤滑樹脂粒子SAそのものの離脱を防ぎ、図4(a)に示したような作用効果を得ることができると考えられる。図4(a),(b)のどちらの条件になるについて、発明者らは検討したところ、結着樹脂Foの軟化点と、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点との関係によるものであることを見出した。
樹脂粒子Foの軟化点Tfが、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点Tcよりも低い(Tf<Tc)場合、軟化点を超える度合いが大きいが故に、帯電による温度上昇、及び冷却によるダメージを結着樹脂Foの方でより大きく受ける。つまり、樹脂粒子Foの方が被覆樹脂Coよりも、その強度の低下の度合いが大きい。これにより、クリーニングブレード71による清掃時において、結着樹脂Foが潤滑樹脂粒子Sを支持することができなくなり、潤滑樹脂粒子Sが電荷輸送層240から離脱してしまう。
反対に、結着樹脂Foの軟化点Tfが、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点Tcよりも高い(Tf>Tc)場合、帯電によるダメージを潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの方でより大きく受ける。つまり、被覆樹脂Coの方が結着樹脂Foよりも、その強度の低下の度合いが大きい。この場合、被覆樹脂Coは潤滑樹脂粒子Sから剥がれやすい状態となっており、結着樹脂Foによって潤滑樹脂粒子Sが支持されたまま被覆樹脂Coが剥がれ、潤滑性成分Luは電荷輸送層240の周辺の表面に付着する。つまり、帯電によって軟化点を超える度合いが大きい樹脂の方が、より大きく強度が低下しやすいから、これを利用し、結着樹脂Foの軟化点Tfが、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点Tcよりも高くなるように結着樹脂Fo、及び潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの材料を選択してやればよい、というわけである。上記で被覆樹脂Coが柔らかい方が好ましいと述べたのは、潤滑樹脂粒子Sから被覆樹脂Coのみがより剥がれ落ちやすくなるようにするためである。
(B)実施例
発明者らは、実施形態で説明したようにして感光体を作成し、この感光体を用いて形成した画像の画質や、電荷輸送層の磨耗量を測定する実験を行った。
まず、表面層の物性について説明する。
<被覆樹脂(有機微粒子)の準備>
(被覆樹脂X)
旭化成ワッカーシリコーン社製のGENIOPERL P22(架橋シリコーンのコアとポリメタクリル酸メチル樹脂(PMWA)のシェルから構成されたコア・シェル型複合微粒子)をイオン交換水を用いて攪拌し、洗浄を行った後、乾燥したものを作成した。潤滑性成分である架橋シリコーンの成分は65体積%であった。
(被覆樹脂Y)
(樹脂微粒子分散液A)
下記成分を混合した溶液を用意した。
スチレン 370重量部
n-ブチルアクリレート 30重量部
アクリル酸 6重量部
ドデカンチオール 24重量部
四臭化炭素 4重量部
上記成分を混合した溶液434gと、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製、ノニポール400)6gと、アニオン性界面活性剤(第一製薬社製、ネオゲンR)10gとを、イオン交換水550gに溶解した溶液をフラスコ中に入れて分散して乳化し、10分間ゆっくりと攪拌・混合しながら、過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50gを投入した。その後、フラスコ内を窒素で充分に置換して、攪拌しながらオイルバスで系内が75℃になるまで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続し、樹脂微粒子分散液Aを得た。樹脂微粒子分散液Aで得られたラテックスは、レーザ回折式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−700)で樹脂微粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ155nmであり、示差走査熱量計(島津制作所社製、DSC−50)を用いて昇温速度10℃/minで樹脂のガラス転移点を測定したところ65℃であり、分子量測定器(東ソー社製、HLC−8020)を用い、THFを溶媒として重量平均分子量(ポリスチレン換算)を測定したところ13000であった。
(潤滑剤微粒子分散液Dの調製)
下記成分をホモジナイザー(LKA社製、ウルトラタラックスT50)で95℃に加熱しながら十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーに移して分散処理を行い、潤滑剤微粒子の体積平均粒子径(D50)が400nmの潤滑剤微粒子分散液Dを得た。なお、潤滑剤微粒子分散液Dに含まれる各々の潤滑樹脂粒子に含まれる潤滑性成分の体積は、潤滑樹脂粒子の体積に対する50%以上の割合(50体積%以上)を占める。
ステアリン酸亜鉛 50重量部
アニオン性界面活性剤 5重量部(第一工業製薬社製、ネオゲンR)
イオン交換水 200重量部
(被覆樹脂Yの調製)
樹脂微粒子分散液Aを200重量部と、上記潤滑剤微粒子分散液Dを650重量部とを、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50)0.5重量部と共に丸型ステンレス製フラスコ中に入れてホモジナイザー(LKA社製、ウルトラタラックスT50)で十分に混合・分散した。その後、フラスコ内の内容物を攪拌しながら加熱用オイルバスで35℃まで加熱し、その温度で30分間保持した後、さらに加熱用オイルバスの温度を40℃まで上げてその温度で1時間保持して凝集粒子の粒子径、及びその粒子径分布を調整した。この場合、凝集粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ0.8μmであった。この凝集粒子分散液にアニオン性界面活性剤(第一製薬社製、ネオゲンR)3gを添加し、粒子の凝集を止め、凝集粒子を安定化した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら60℃まで加熱し、30分保持した後、冷却した。
その後、pH6.5のイオン交換水で充分洗浄後、凍結乾燥機で乾燥し、被覆樹脂Yを得た。この被覆樹脂Yの体積平均粒子径(D50)を測定したところ、0.8μmであった。
また、得られた被覆樹脂Yを電子顕微鏡でその表面状態を観察した。表面に樹脂微粒子Aが融着した連続層が確認された。潤滑性成分であるステアリン酸亜鉛の成分は50体積%であった。
Figure 2010014793
<結着樹脂>
Figure 2010014793
<感光体ドラムの作成>
(下引層)
アセチルアセトンジルコニウムブトキシド 20重量部
(オルガチックス ZC540、松本交商製)
γーアミノプロピルトリエトキシシラン 2重量部
(A1100 日本ユニカ(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 1.5重量部
(エスレックBM−S 積水化学(株)製)
n−ブチルアルコール 70重量部
上記成分からなる溶液を、アルミニウムパイプ上に浸漬塗布した後、150℃で10分間乾燥させて、膜厚0.9μmの下引層を作成した。
(電荷発生層)
X型無金属フタロシアニン5重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)5重量部、酢酸n−ブチル 200重量部を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで2時間分散して得られた分散液を、上記の下引層上に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥させて、膜厚0.2μmの電荷発生層を作成した。
(電荷輸送層)
N,N’−ジフェニル-N,N’−ビス(3-メチルフェニル)−[1,1’]ビフェニル-4,4’−ジアミン45重量部、及び表2に示した結着樹脂55重量部を、結着樹脂粒子の特性に合わせた溶剤に加えて溶解し,電荷輸送層用液を得た。この電荷輸送層用液に、準備した被覆樹脂を加え、高圧液体衝突分散法によって分散し、電荷輸送層用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層上に塗布し、125℃で45分間の乾燥を行って膜厚が26μmの電荷輸送層を作成した。
(実施例1)
Figure 2010014793
富士ゼロックス製フルカラープリンターC3530改造機(中間転写タイプ)を用い、25℃、湿度50%の環境下において、印字率5%の文字チャートを30000回形成した後に画質評価を行うとともに、表面層の総磨耗量、及び1000回毎の電荷輸送層(表面層)の磨耗量(以下、「磨耗レート」という。単位を(nm/kcy)とする。)を測定した。なお、特許第3141783号公報に開示されているトナーを使用した。表3に示すように、Tf(結着樹脂粒子の軟化点)>Tc(潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点)を満たす組合せにおいて、被覆樹脂を含有させない場合と比較して磨耗レートが減少していることを確認した。一方、Tf>Tcを満たさない組合せ(C−2、C−4)においては、被覆樹脂を含有させない場合とほぼ変化なく、効果がないことを確認した。また、被覆樹脂含有量が少ないと効果が発現せず(C−1)、被覆樹脂の含有量が多いと画像欠陥が発生することも確認した(C−3)。
(実施例2)
実施例1で使用したA−1の感光体ドラムを用い、特許第3141783号公報に開示されているトナーに対して、表4に示した量の酸化セリウム(研磨粒子)を加えて用いた。評価は、富士ゼロックス製フルカラープリンターC3530改造機(中間転写タイプ)を用い、温度28℃、湿度85%の環境下において、感光体ドラムの回転方向に長手方向を有する、単色の矩形の画像であるテスト用画像Aを10000回形成した後に、画質評価を行うとともに、感光体ドラムの総磨耗量、及び1000回毎の磨耗レートを測定した。また、実施例1で使用したA−2の感光体ドラムを用いて、同様の手法により評価した結果を、以下の表5に示す。なお、酸化セリウム添加量は、トナーの重量に対する重量である。
Figure 2010014793
Figure 2010014793
表4、表5に示すとおり、現像装置に収容される現像剤の体積に対する酸化セリウム(研磨粒子)の体積の割合が0.1%以上、かつ1.0%以下(0.1重量%〜1.0重量%)となるように、トナーに酸化セリウムを含有させることにより、感光体の磨耗レートを増加させずにフィルミングによる画像欠陥を抑制することができることを確認した。研磨粒子によって、電荷輸送層表面の付着物がより効率よく掻き取られる。
以上説明した実施形態によれば、結着樹脂Foの軟化点Tfが、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点Tcよりも高くなる(Tf>Tc)ようにすることで、帯電部材に放電させて帯電処理を行う帯電装置30を用い、且つクリーニングブレード71によって電荷輸送層240の表面を清掃する場合において、その表面が磨耗して、不要生成物が除去されて画像流れ等の画像欠陥の発生は抑制されるとともに、潤滑樹脂粒子Sを電荷輸送層240に保持させることができる。これにより、クリーニングブレード71の清掃によって、潤滑樹脂粒子Sに含まれる潤滑性成分Luを電荷輸送層240の表面に付着させて、電荷輸送層240の磨耗量を抑制することができる。したがって、帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる場合において、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立することができる。
(C)変形例
上記実施形態を次のように変形してもよい。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述した実施形態では、接触帯電を行う帯電装置30を用いていたが、帯電部材を感光層に微小距離まで近づけて放電させるような非接触で帯電処理を行う帯電装置を用いた場合であっても、放電による感光層のダメージは大きい。よって、このような場合であっても、Tf(結着樹脂粒子の軟化点)>Tc(潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点)という軟化点の関係を定義することにより実施形態と同様の効果を得ることができる。また、コロナ放電を行うコロトロンのように、感光層に対して或る程度大きな距離を確保したまま帯電処理を行う帯電装置を用いた場合であっても、前述の場合よりは帯電処理に伴う感光層の温度変化や感光層へのダメージは小さいながらもあると考えられる。この場合であっても、上記の軟化点の関係を定義することにより、実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、Tf(結着樹脂粒子の軟化点)>Tc(潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点)を満たしていれば、使用しうる帯電装置の種類(帯電方式)は限定されないということである。
現像装置50は、トナー粒子と、該トナー粒子の粒径よりも小さな粒径の外添の研磨粒子とを含む現像剤を保持し、表面層である電荷輸送層240の表面にこの現像剤を供給して、静電潜像を現像するようにしてもよい。電荷輸送層240の表面にトナー粒子とともに付着した研磨粒子は、クリーニングブレード71によってトナーが掻き取られることにより、その上端に保持されるようになる。この研磨粒子の作用により、クリーニングブレード71の電荷輸送層240に対する剪断力が効果的に働くため、トナー等の付着物をより効率よく掻き取ることができるようになる。また、この作用によりクリーニングブレード71が掻き取ったトナーが感光体ドラム20に再付着してしまう、いわゆるフィルミングの発生を抑制することができる。特に、感光体ドラム20においては、潤滑樹脂粒子Sの被覆樹脂Coの軟化点が低いのでフィルミングがより発生しやすくなっているが、研磨粒子の作用により、これを防止することができる。
なお、研磨粒子には、酸化セリウムや、炭酸ストロンチウム、シリカ、酸化チタン等の微粒子を用いることが好ましい。また、現像剤に、あまりに多量に研磨粒子を混入しすぎると現像剤の帯電性能が劣化して画像欠陥の原因となりうるので、静電潜像の現像時に用いられる研磨粒子の量は、研磨粒子の効果と画像欠陥の抑制とのバランスに基づいて適切に決められる。
また、フィルミングの発生を抑制するために、電荷輸送層240に、電荷輸送材及び潤滑樹脂粒子Sとともに、無機物の粒子である無機粒子を分散させて含有させてもよい。このようにすれば、電荷輸送層240の磨耗によって落下した無機粒子がクリーニングブレード71の上面に堆積し、これが上記研磨粒子と同等の機能を果たす。つまり、クリーニングブレード71は、自身の上端に無機粒子を保持することにより、電荷輸送層240の表面のトナー等の付着物をより効率よく掻き取ることができる。なお、無機粒子としては、例えばシリカ、酸化チタン、酸化鉄、水酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ等の微粒子を用いることができる。また無機粒子の重量の総和が、電荷輸送層240の重量に対して大きすぎると、電荷輸送層240の磨耗量が大きくなりすぎるので、無機粒子の総和は、電荷輸送層240の体積に対する2%以上、かつ10%以下の割合(2体積%〜10体積%)を占める量とすることが好ましい。
また、図1に示すように、クリーニングブレード71においては、その上端(接触部N)が電荷輸送層240に接触して清掃することにより、研磨粒子や無機粒子がその上面に保持されて、フィルミングの抑制に寄与していた。これに対し、クリーニングブレード71は、図1の場合よりも傾斜していてもよく、上面に研磨粒子や無機粒子を維持することができれば、フィルミングの抑制の効果を得ることができる。また、クリーニングブレード71の下端やその付近の一角が電荷輸送層240に接触する構成であっても、クリーニングブレード71による研磨粒子や無機粒子の保持量は減少するものの、その効果を得ることはできる。
また、上述した実施形態では、感光体ドラム20の表面層は電荷輸送層240であったが、電荷輸送層240に重ねて、さらに保護層を設けるようにしてもよい。保護層は、電荷輸送層240を保護し、感光体ドラム20の耐久性を高めるために設けられる。この場合、保護層は、例えばエポキシ樹脂やシアナート樹脂等の熱硬化性樹脂を層状にした結着樹脂に、潤滑樹脂粒子Sが分散されてなる。そして、保護層が帯電された状態で露光装置40により露光光が照射されると、感光体ドラム20は、保護層の表面に静電潜像を保持する。この場合、電荷輸送層240は、潤滑樹脂粒子Sを含有していなくてもよい。要するに、感光体ドラム20の表面層において、結着樹脂中に潤滑樹脂粒子Sが分散されて含まれており、結着樹脂の軟化点Tfが、前記潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点Tcよりも高ければ、帯電部材に放電させることにより感光層を帯電させる場合において、感光体の長寿命化と画像欠陥の発生の抑制とを両立することができる。
また、上述した実施形態では、帯電装置30は、ロール状の帯電部材を有する帯電ロールであったが、帯電部材の形状はロール状に限らず、ブラシ形状、ブレード形状、フィルム形状或いはベルト形状等であってもよい。要するに、帯電部材に放電させることにより、感光を帯電させる帯電装置を用いれば、この放電により電荷輸送層240の結着樹脂の強度が低下するから、この場合おいて、結着樹脂の軟化点Tf>被覆樹脂Coの軟化点Tcの関係を満たすことにより、潤滑性成分Luによる作用効果を得ることができる。また、ブレード形状のクリーニングブレード71に代えて、ブラシ形状、フィルム形状等の清掃部材を用いることもでき、清掃の結果、感光層の表面が磨耗していればよい。
また、導電性基板210、下引層220、電荷発生層230及び電荷輸送層240の構成材料は、実施形態で挙げたものに限らず、実施形態と同じ働きをするものが適宜選択することができる。
また、感光体ドラム20、帯電装置30及び感光体クリーナ70は、ユーザもしくはメンテナンス技術者が容易に交換可能なようにユニット化されていてもよい。この場合、感光体ドラム20、帯電装置30及び感光体クリーナ70からなるユニットは、像保持体装置として機能する。
画像形成装置において画像形成を行う要部の構造を示す図である。 感光体ドラムの積層構造を説明する図である。 電荷輸送層の構造を模式的に表した図である。 電荷輸送層が磨耗したときの潤滑樹脂粒子Sの様子を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成装置、10…画像形成ユニット、20…感光体ドラム、200…中間転写体、210…導電性基板、220…下引層、230…電荷発生層、240…電荷輸送層、30…帯電装置、40…露光装置、450…現像装置、60…転写装置、70…感光体クリーナ、71…クリーニングブレード、72…金属部材。

Claims (10)

  1. 潤滑性成分が被覆樹脂によって覆われてなる潤滑樹脂粒子を分散させた層状の結着樹脂を少なくとも有する感光層を表面に有し、前記感光層の表面に静電潜像を保持する像保持体と、
    帯電部材に放電させることにより、前記感光層を帯電させる帯電手段と、
    現像剤によって静電潜像が現像された前記感光層に接触し、その表面の移動に従って当該感光層の表面を清掃する清掃部材と
    を備え、
    前記結着樹脂の軟化点は、前記潤滑樹脂粒子の被覆樹脂の軟化点よりも高いことを特徴とする像保持体装置。
  2. 前記帯電手段は、前記帯電部材を前記感光層に接触させたまま放電させることにより、当該感光層を帯電させることを特徴とする請求項1に記載の像保持体装置。
  3. 前記感光層に無機粒子が分散されていることを特徴とする請求項1に記載の像保持体装置。
  4. 前記無機粒子の重量の総和は、前記感光層の重量に対する2%以上、かつ10%以下の割合を占めることを特徴とする請求項3に記載の像保持体装置。
  5. 前記清掃部材は、前記像保持体の長手方向に延びる板状の部材であり、その上端が前記感光層に接触することを特徴とする請求項3に記載の像保持体装置。
  6. 前記潤滑樹脂粒子の体積の総和は、前記感光層の体積に対する2%以上、かつ10%以下の割合を占めることを特徴とする請求項1に記載の像保持体装置。
  7. 前記潤滑性成分の体積は、当該潤滑性成分を含む潤滑樹脂粒子の体積に対する50%以上の割合を占めることを特徴とする請求項1に記載の像保持体装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の像保持体装置と、
    前記帯電手段によって帯電された前記感光層の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像形成手段によって形成され、前記感光層の表面に保持されている静電潜像を現像剤によって現像する現像手段と、
    前記現像手段によって現像された像を記録媒体に転写する転写手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記現像手段は、研磨粒子を含む現像剤で前記像保持体の感光層の表面に保持される静電潜像を現像することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像手段は、研磨粒子の体積が0.1%以上、かつ1.0%以下の割合を占める体積の現像剤で前記静電潜像を現像することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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