JP2000231214A - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、電子写真装置、電子写真プロセス - Google Patents

電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、電子写真装置、電子写真プロセス

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JP2000231214A
JP2000231214A JP3142399A JP3142399A JP2000231214A JP 2000231214 A JP2000231214 A JP 2000231214A JP 3142399 A JP3142399 A JP 3142399A JP 3142399 A JP3142399 A JP 3142399A JP 2000231214 A JP2000231214 A JP 2000231214A
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pigment
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Hirofumi Yamanami
弘文 山南
Hideki Akeyoshi
秀樹 明吉
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間層とその上に設けた光導電層との接着力
を高めることにより、帯電手段及びクリーニング手段の
少なくとも一方の手段が感光体に圧接されたプリンタに
て使用された時、中間層と光導電層との界面での剥がれ
が生じにくくなり、その結果、繰り返し使用しても良好
な画像を提供できる高耐久感光体とその製造方法を提供
することである。また、繰り返し使用しても良好な画像
を提供できる電子写真装置とその電子写真プロセスを提
供すること。 【解決手段】 帯電手段及びクリーニング手段の少なく
とも一方の手段が感光体に圧接されたプロセスにて使用
される電子写真感光体において、該電子写真感光体が導
電性支持体上に少なくとも中間層と光導電層を順に設け
てなり、該中間層が少なくとも無機顔料と結着剤樹脂を
含有し、かつ粒径が0.2μm以下の顔料の含有率が全
顔料の10%以上であることを特徴とする電子写真感光
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPPC、ファクシミ
リ、レーザプリンタ等に搭載される電子写真感光体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、帯電性の向上、感光層と支持
体の接着性の向上、支持体表面欠陥の隠蔽等のために、
支持体と感光層との間に中間層を設けることが提案され
ている。このような中間層に要求される特性の一つとし
て、繰り返し使用した場合においても感光体特性に悪影
響を与えないことが挙げられる。しかしながらこのよう
な特性は単一の樹脂からなる中間層を用いただけでは達
成することが困難である。このため、該中間層に導電性
粉末を樹脂中に分散させたもの等が提案されている。ま
た、レーザ光のような可干渉光で画像の書き込みを行な
うレーザプリンタ等に用いる感光体の場合は、モアレの
発生を防止するために屈折率の大きい白色顔料を中間層
中の樹脂に分散させることも提案されている。
【0003】例えば特開昭61−36755号公報に
は、平均粒径0.5μm未満の粉体と平均粒径0.5μ
m以上の粉体を重量比で5/1〜1/3の割合で樹脂中
に分散させた導電層を基体上に設けることが示されてお
り、特開平2−67575号公報には、接触帯電と感光
体中に含まれる粒径が1μm以下との組み合せを用いる
ことが記載されているが、これらは帯電手段及びクリー
ニング手段の少なくとも一方の手段が感光体に圧接され
たプロセスで使用した場合、中間層と光導電層との接着
性が不十分であり、そのため繰り返し使用による耐久性
に問題があった。また、特開昭58−93063号公報
には導電性顔料を中間層構成樹脂中に分散させる方法が
記載されているが、繰り返し使用による帯電性の低下が
激しく、導電性顔料入りの中間層と光導電層との間に樹
脂のみの第2中間層を形成しなければならず、実用上好
ましくない。また、特開昭58−95744号公報には
中間層に導電性ポリマーをブレンドする方法が記載され
ているが、繰り返し使用による感度劣化が激しく、実用
上好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中間
層とその上に設けた光導電層との接着力を高めることに
より、帯電手段及びクリーニング手段の少なくとも一方
の手段が感光体に圧接されたプリンタにて使用された
時、中間層と光導電層との界面での剥がれが生じにくく
なり、その結果、繰り返し使用しても良好な画像を提供
できる高耐久感光体とその製造方法を提供することであ
る。また、繰り返し使用しても良好な画像を提供できる
電子写真装置とその電子写真プロセスを提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、樹脂中に
顔料を分散させた場合、顔料の粒径により中間層とその
上に設けた光導電層との接着力に差が生ずることを見い
出した。また、顔料の粒径により繰り返し使用後の画像
にも影響を与えることを見い出した。
【0006】即ち、上記課題は、本発明の(1)帯電手
段及びクリーニング手段の少なくとも一方の手段が感光
体に圧接されたプロセスにて使用される電子写真感光体
において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なく
とも中間層と光導電層を順に設けてなり、該中間層が少
なくとも無機顔料と結着剤樹脂を含有し、かつ粒径が
0.2μm以下の顔料の含有率が全顔料の10%以上と
することで、中間層と光導電層との接着性を高め、耐久
性を向上させることができる。また、(2)粒径が0.
2μm以下の顔料の含有率が全顔料の25%以上とする
ことで、更に接着性は向上し、耐久性を更に向上させる
ことができる。また、(3)中間層に含有する無機顔料
が酸化チタンと酸化アルミとすることにより、接着性向
上だけでなく、繰り返し使用しても良好な画像を提供で
きる。また、(4)中間層用塗工液の作成において、メ
ディアに比重が5.0以下のセラミックボールを使用し
たボールミルで分散する製造方法で中間層用塗布液を作
成することにより、繰り返し使用しても中間層と光導電
層との間で剥がれが生じず、かつ良好な画像を提供する
ことができる高耐久な感光体の製造方法を提供できる。
また、(5)電子写真感光体、帯電手段及び反転現像手
段を有する電子写真装置において、該帯電手段は該電子
写真感光体の表面に絶対値で600V以上の電位を接触
帯電させる電子写真装置に前記本発明の感光体を搭載す
ると、繰り返し使用しても直接帯電手段による感光層の
剥がれや浮きが発生せず、良好な画像を提供することの
できる高耐久な電子写真装置を提供することができる。
また、(6)電子写真感光体及びクリーニング手段を有
する電子写真装置において、該クリーニング手段はブレ
ードによるクリーニングで、かつ該電子写真感光体に対
してクリーニングブレード圧が10gf/cm以上のク
リーニング手段である電子写真装置に本発明の前記感光
体を搭載すると、繰り返し使用してもクリーニング手段
による感光層の剥がれや浮きが発生せず、良好な画像を
提供することのできる高耐久な電子写真装置を提供する
ことができる。また、(7)電子写真感光体の表面に、
暗部電位が絶対値で600V以上の静電潜像を形成し、
形成された静電潜像を反転現像する電子写真プロセス
に、本発明の前記感光体を用いると、繰り返し使用して
も良好な画像を提供することのできる高耐久な電子写真
装置プロセスを提供することができる。
【0007】中間層中の顔料分散状態は、中間層中の顔
料の粒度分布(粒径が0.2μm以下の含有量)を測定
することで判定できる。0.2以下の顔料が10%以上
の場合、光導電層との接着性が良く、画像も良好で高耐
久感光体となる。特に、0.2μm以下の顔料を25%
以上とすることにより繰り返し使用後の画像が良好とな
り、効果が著しい。10%未満の場合、接着性に改善が
見られない。中間層における結合剤/顔料の重量比範囲
は1/15〜2/1の範囲が好ましい。
【0008】中間層に用いる無機顔料は、一般に用いら
れている顔料でよいが、可視光及び近赤外光に吸収のほ
とんどない白色又はそれに近いものが感光体の交感度化
を考えた時に望ましい。例えば、酸化チタン、亜鉛華、
硫酸亜鉛、鉛白、リトボン等の白色顔料や酸化アルミ、
シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料等
が挙げられる。これらは混合して用いることができる。
好ましくは酸化チタン、酸化アルミニウムが挙げられ
る。
【0009】すなわち、接着性の向上及び繰り返し使用
による画像の安定を向上させるために、酸化チタンと酸
化アルミを混合した中間層とすると効果が大きい。これ
は前記酸化チタンと酸化アルミニウムを混合することで
中間層に最適な抵抗値等の電気的性質及び物理的性質が
得られ分散状態も良好となるためと考えられる。酸化チ
タンは他の白色顔料に比較して屈折率が大きく、化学的
にも物理的にも安定であり、隠蔽力が大きく、白色度も
大きい。また、酸化チタンにはルチル型、アナタース型
があるが、このいずれでも使用できる。酸化アルミは、
一般に使われている酸化アルミで良い。酸化チタンと酸
化アルミの混合方法は、両粉末を混合して分散させる等
で良く、特に混合方法に指定はない。
【0010】また、本発明に用いる結着剤樹脂として
は、適宜のものを用いることができる。しかし、その上
に光導電層を溶剤で塗布することを考え合わせると、一
般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂が望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼ
イン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重
合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール
可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げら
れる。
【0011】これら粒子を含む中間層は、樹脂と顔料樹
脂を充分に粉砕、分散することにより形成された中間層
塗工液を用いた中間層形成操作により達成することがで
きる。この湿式分散においては、バインダー樹脂を加え
ることによりバインダー樹脂が顔料粒子表面に吸着し、
吸着バインダー樹脂が立体障害となって顔料同士の再凝
集を抑制するので、顔料分散液の分散安定性は溶剤のみ
の湿式分散より効果的である。分散させる方法として
は、ボールミル、ロールミル、サンドミル、アトライタ
ー等の常法が適応でき、この分散液をブレード塗工、ナ
イフ塗工、スプレー塗工、浸漬塗工等の塗工方法を用い
て導電性支持体上に塗工、乾燥することによって中間層
が形成される。
【0012】分散工程の中で、使用するメディアを比重
5.0以下のセラミックボールを使用したボールミル分
散で作成した中間層用塗工液を用いることにより、特に
繰り返し使用しても良好な感光体特性を維持し、その結
果、良好な画像を提供しつづけることができる。比重が
5.0以下のボールを使用してボールミル分散を行なう
ことにより、中間層中の分散状態が感光体の耐久性向上
に適したもの、すなわち粒径0.2μm以下の顔料の含
有率を高める。中間層の上に設ける光導電層に関して
は、従来からのもので問題はない。中間層の厚さは0.
5μm以上、20.0μm以下が好ましい。
【0013】次に、本発明の電子写真装置及び電子写真
プロセスについて説明する。本発明の電子写真装置は、
電子写真感光体、帯電手段及び反転現像手段を有する電
子写真装置において、該帯電手段は該電子写真感光体の
表面に絶対値で600V以上の電位を接触帯電させる手
段であり、該感光体は前記(1)又は(2)項に記載の
感光体であることを特徴とする電子写真装置である。最
近、電子写真装置の帯電法として、一般的なコロナ帯電
に替わって接触帯電を用いた装置が実用化されてきてい
る。この方法は装置の簡略化やコロナ放電で生成するオ
ゾンを軽減する等のメリットがある。
【0014】本発明の帯電用導電部材は、感光体表面に
接触配置され、外部からの電圧を感光体に直接、均一に
印加し、感光体表面を所定の電位に帯電させるものであ
る。このような帯電用導電部材としては、アルミニウ
ム、鉄、銅等の金属、ポリアセチレン、ポリピロール、
ポリチオフェン等の導電性高分子材料、カーボンブラッ
ク、金属等の導電性粒子をポリカーボネート、ポリビニ
ル、ポリエチレン等の絶縁樹脂に分散して導電処理した
ゴムや人工繊維、または絶縁樹脂の表面を導電性物質に
よってコートしたもの、等を用いることができる。ま
た、これらの形状としては、ローラ、ブラシ、ブレー
ド、ベルト等のいずれの形状をとってもよい。
【0015】帯電用導電部材への印加電圧は直流、交
流、又は直流+交流のいずれを用いてもよい。また、印
加方法も瞬時に印加してもよいし、段階的に印加電圧を
上げていってもよい。接触帯電手段は感光体表面に圧接
されるため、感光体表面に少しでもキズがついた場合、
中間層と光導電層との接着力が小さいと剥がれや光導電
層が浮いたりする。その結果異常画像となる。また、接
触帯電手段を用いると繰り返し使用により、反転現像で
は地汚れランクの低下が著しく異常画像が発生し易い。
しかし、本発明の感光体と接触帯電手段及び反転現像手
段を用いた電子写真装置は、繰り返し使用しても地汚れ
ランクの低下のない良好な画像を提供しつづける電子写
真装置となる。
【0016】本発明の別の電子写真装置は、電子写真感
光体及びクリーニング手段を有する電子写真装置におい
て、該クリーニング手段はブレードによるクリーニング
で、かつ、該電子写真感光体に対してクリーニングブレ
ード圧が10gf/cm以上であるクリーニング手段で
あり、該電子写真感光体は前記(1)又は(2)項に記
載の感光体であることを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0017】一般に、電子写真感光体は、像形成プロセ
スにおいて、帯電、露光、現像、転写、クリーニング及
び除電の繰り返し過程を経る。帯電及び露光により形成
された静電潜像は、トナーにより現像されトナー画像と
なる。さらにこのトナー画像は転写手段により紙等の転
写材に転写されるが、全てのトナーが転写されるわけで
はなく、一部が感光体上に残留する。この残留トナーを
除去しないと、繰り返しプロセスにおいて、汚れ等のな
い高品質な画像を得ることができない。そのために、残
留トナーをクリーニングすることが必要となる。クリー
ニング手段としてはファーブラシ、磁気ブラシ又はブレ
ード等を用いたものが代表的であるが、クリーニング精
度、装置構成等の点からブレードクリーニングが主に用
いられている。
【0018】トナーのクリーニング精度を上げるために
は、クリーニングブレード圧を高くする必要がある。し
かし、中間層と光導電層との接着力が小さいと、クリー
ニングブレード圧を高くすると感光層の剥がれや浮きが
発生し、異常画像が発生する。しかし、本発明の感光体
とブレードによるクリーニング手段を有した電子写真装
置は、トナーのクリーニング精度を上げるためにクリー
ニングブレード圧を10gf/cm以上にしても、感光
層の剥がれや浮きが発生せず、繰り返し使用しても地汚
れランクの低下のない良好な画像を提供しつづける電子
写真装置となる。
【0019】また、反転現像プロセスでは暗部電位と明
部電位の電位差を十分にとったほうが環境等の変動によ
る電位変動に対して余裕があり、良好な画像を提供でき
る。その一つの手段として感光体の帯電電位を高くする
方法があるが、電位を高くすると繰り返し使用により感
光体の静電的劣化が進み異常画像が発生する。しかし、
本発明の感光体を用いれば、帯電電位は絶対値で600
V以上帯電させても何ら問題はなく、繰り返し使用して
も常に良好な画像を出すことができる。すなわち、前記
(1)又は(2)項に記載の感光体表面に暗部電位が絶
対値で600V以上の静電潜像を形成し、形成された静
電潜像を反転現像する電子写真プロセスで常に良好な画
像を提供することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 アルキッド樹脂(大日本インキ化学製、ベッコゾール1
307−60EL、固形分60wt%)150重量部、
メラミン樹脂(大日本インキ化学製、スーパーベッカミ
ンG−821−60、固形分60wt%)100重量部
をメチルエチルケトン500重量部に溶解し、これに酸
化チタン粉末(石原産業製、CR−EL)600重量部
を比重3.5のセラミックボールをメディアとしたボー
ルミルで48時間分散し、中間層用塗工液を作成した。
これを150mm×70mm×0.8mmのアルミ板に
塗布し、130℃で20分乾燥し、厚さ3.6μmの中
間層を形成した。
【0021】次に、ブチラール樹脂(積水化学製、エス
レックBMS)5重量部をシクロヘキサノン150重量
部に溶解し、これに下記構造式(1)のトリスアゾ顔料
15重量部を加え、ボールミルにて72時間分散を行な
った。更にシクロヘキサノン210重量部を加え5時間
分散を行なった。これを固形分が1.0wt%になるよ
うに撹拌しながら、シクロヘキサノンで稀釈した。この
ようにして得られた電荷発生層用塗工液を前記中間層上
に浸漬塗工し、120℃、10分間乾燥を行ない、厚さ
約0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0022】
【化1】 次に、下記構造式(2)の電荷輸送物質8.5重量部、
ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライトC−1
400)10重量部、シリコンオイル(信越化学工業
製、KF−50)0.002重量部を塩化メチレン85
重量部に溶解した。
【0023】
【化2】 このようにして得られた電荷輸送層用塗布液を前記電荷
発生層上に浸漬塗工し、130℃、20分間乾燥し、厚
さ25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作
成した。この中間層を電子顕微鏡で10視野観察を行な
い、粒径0.2μm以下の顔料量を評価したところ、1
0.0%であった。
【0024】実施例2、3、比較例1 中間層用塗布液作成時の分散時間を下記表のように変更
した以外は、実施例1と全く同様にして電子写真感光体
を作成した。また、形成された中間層中において粒径
0.2μm以下の顔料量も同様にして評価した。
【0025】
【表1】 このようにして得られた感光体サンプルをJIS K
5400 基盤目テープ法に基づいて評価した。
【0026】
【表2】
【0027】実施例4 実施例1において支持体をφ30mm×L340mmの
アルミドラムとした以外は、実施例1と全く同様にして
電子写真感光体を作成した。 実施例5 実施例2において支持体をφ30mm×L340mmの
アルミドラムとした以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作成した。 実施例6 実施例3において支持体をφ30mm×L340mmの
アルミドラムとした以外は、実施例3と全く同様にして
電子写真感光体を作成した。
【0028】実施例7 実施例4において中間層用塗布液作成時にアルミナ粉末
(日本アエロジル製、アルミニウムオキサイドC)4重
量部を追加してボールミルで分散した以外は、実施例4
と全く同様にして電子写真感光体を作成した。 実施例8 実施例5において中間層用塗布液作成時にアルミナ粉末
(日本アエロジル製、アルミニウムオキサイドC)4重
量部を追加してボールミルで分散した以外は、実施例5
と全く同様にして電子写真感光体を作成した。 実施例9 実施例6において中間層用塗布液作成時にアルミナ粉末
(日本アエロジル製、アルミニウムオキサイドC)4重
量部を追加してボールミルで分散した以外は、実施例6
と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
【0029】実施例10 実施例4において中間層に含有させる無機顔料を硫化亜
鉛粉末(島久製薬製)420重量部のみとした以外は、
実施例4と全く同様にして電子写真感光体を作成した。 比較例2 比較例1において支持体をφ30mm×L340mmの
アルミドラムとした以外は、比較例1と全く同様にして
電子写真感光体を作成した。
【0030】この中間層を電子顕微鏡で10視野観察を
行ない、粒径0.2μm以下の顔料量を評価した。ま
た、以上得られた感光体を下記のように改造したイマジ
オMF−250(リコー製)に搭載した。 改造内容 帯電電位:−1000V クリーニングブレード圧:60gf/cm、10gf/
cm、1gf/cm まず、初期画像を評価後、サンプル表面にドラムの軸方
向にカッターナイフで深さ10μmのキズを長さ5cm
つけ、その後コピーをとりつづけ、感光層が剥がれ始め
る枚数と25K枚(A4横)コピー後の画像を評価し
た。(イマジオMF−250は、ローラによる接着帯電
手段及びブレードによるクリーニング手段を持ってい
る。また、反転現像方式を採用している。)
【0031】地汚れランク 反転現像において、非露光部に対応する地肌部のトナー
付着による汚れをランクで表わした。ランクが高いほ
ど、トナー付着による汚れが少なく、地肌部がきれいで
あるが、ランクが下がるにつれて地肌部のトナー付着に
よる汚れがひどくなる。地汚れの原因は、非露光部電位
の局部的な落ち込みにより、トナーが付着し現像されて
しまうことによる。 1.クリーニングブレード圧:60gf/cm
【0032】
【表3】 2.クリーニングブレード圧:10gf/cm
【0033】
【表4】 3.クリーニングブレード圧:1gf/cm クリーニング不良により評価せず。
【0034】実施例11、12、比較例2 アルコール可溶性共重合ナイロン(東レ製、アミランC
M−8000)55重量部を1000重量部のメタノー
ルに溶解し、これに酸化チタン(富士チタン製、TA−
300)を200重量部加え、下記比重のセラミックボ
ールを使用して50時間ボールミル分散を行なって中間
層用塗布液を作成した。
【0035】
【表5】 これをφ80mm×L360mmのアルミニウム素管に
塗布し、120℃、15分乾燥し、3.0μmの中間層
を設けた。次に、実施例1で使用した電荷発生層用塗布
液を用い、実施例1と全く同様にして電荷発生層を形成
した。次に、下記構造式(3)の電荷輸送物質90重量
部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライトL
−1250)10重量部、シリコンオイル(信越化学工
業製、KF−50)0.002重量部を90重量部の塩
化メチレンに溶解した。
【0036】
【化3】
【0037】このようにして得られた電荷輸送層用塗布
液を前記電荷発生層上に塗布し、130℃、20分間乾
燥し、膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感
光体を作成した。この中間層を電子顕微鏡で10視野観
察を行ない、粒径0.2μm以下の顔料量を評価した。
また、感光体をイマジオ420V(リコー製)を下記の
ように改造し、初期画像、20K枚後の画像を評価し
た。
【0038】改造内容 帯電方式:ローラによる接触帯電方式 帯電電位:−600V 現像バイアス:−400V クリーニングブレード圧:25gf/cm
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明より明らか
なように、中間層中の顔料のうち粒径が0.2μm以下
の顔料の含有率が全顔料の10%以上であれば、中間層
と光導電層との接着力が向上し、繰り返し使用しても良
好な画像を提供できるため、高耐久な感光体となる。ま
た、粒径が0.2μm以下の顔料の含有率が全顔料の2
5%以上とすることで、更に接着性は向上し、耐久性を
更に向上させることができる。 また、中間層に含有す
る無機顔料が酸化チタンと酸化アルミとすることによ
り、接着性向上だけでなく、繰り返し使用しても良好な
画像を提供できる。また、中間層用塗工液の作成におい
て、メディアに比重が5.0以下のセラミックボールを
使用したボールミルで分散する製造方法で中間層用塗布
液を作成することにより、繰り返し使用しても中間層と
光導電層との間で剥がれが生じず、かつ良好な画像を提
供することができる高耐久な感光体の製造方法を提供で
きる。また、請求項4に記載の電子写真装置において
は、中間層と光導電層との接着力が大きく、また、接触
帯電手段でも常に良好な画像を提供できる感光体を搭載
するため、高耐久な電子写真装置を提供できる。また、
請求項5に記載の電子写真装置においては、クリーニン
グ精度を高めたクリーニング手段を持ち、かつ中間層と
光導電層との接着力が大きく、繰り返し使用しても良好
な画像を提供できる感光体を搭載するため、高耐久な電
子写真装置を提供できる。また、請求項6に記載の電子
写真プロセスにおいては、暗部電位と明部電位の電位差
が十分にあり、かつ感光体は静電特性劣化が少ないた
め、常に良好な画像を提供できる高耐久な電子写真プロ
セスを提供できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電手段及びクリーニング手段の少なく
    とも一方の手段が感光体に圧接されたプロセスにて使用
    される電子写真感光体において、該電子写真感光体が導
    電性支持体上に少なくとも中間層と光導電層を順に設け
    てなり、該中間層が少なくとも無機顔料と結着剤樹脂を
    含有し、かつ粒径が0.2μm以下の顔料の含有率が全
    顔料の10%以上であることを特徴とする電子写真感光
    体。
  2. 【請求項2】 粒径が0.2μm以下の顔料の含有率が
    全顔料の25%以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体の製造方法において、メ
    ディアに比重が5.0以下のセラミックボールを使用し
    たボールミルで分散して作成した感光体中間層用塗工液
    を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子
    写真感光体を製造する方法。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体、帯電手段及び反転現像
    手段を有する電子写真装置において、該帯電手段は該電
    子写真感光体の表面に絶対値で600V以上の電位を接
    触帯電させる手段であり、該電子写真感光体は請求項1
    又は2に記載の感光体であることを特徴とする電子写真
    装置。
  5. 【請求項5】 電子写真感光体及びクリーニング手段を
    有する電子写真装置において、該クリーニング手段はブ
    レードによるクリーニングで、かつ該電子写真感光体に
    対してクリーニングブレード圧が10gf/cm以上で
    あるクリーニング手段であり、該電子写真感光体は請求
    項1又は2に記載の感光体であることを特徴とする電子
    写真装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の電子写真感光体
    の表面に暗部電位が絶対値で600V以上の静電潜像を
    形成し、形成された静電潜像を反転現像することを特徴
    とする電子写真プロセス。
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