JP4035966B2 - 電子写真感光体、それを用いた電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間層、電荷発生層、電荷輸送層を有する電子写真感光体、それを使用してデジタル露光方式により静電潜像を形成し、反転現像により画像形成を行う電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の発達に伴い、半導体レーザーやLEDを光源に用いたプリンターの需要は高まり、複写機もデジタル化され、かつ高感度な電子写真感光体(以下、単に感光体とも云う)の需要が増えつつある。その需要に応えるため各種電子写真用顔料が開発され、中でも近赤外領域に感度を有するフタロシアニン顔料類は個々の結晶型や合成法の細部に至るまで検討がされており、次々と高感度の顔料が発表されている。
【0003】
ところで、通常良く使われる文字画像のプリントでは、文字部の面積は通常5%程度で残りは白地である。このようなプリントを打ち出す場合、従来のアナログ複写機のように、白地相当部分への光の照射は、レーザーや、感光体の寿命及びプリントスピードには著しく不経済である。そこで、デジタル化レーザープリンターでは、文字相当部分に光を照射し表面電位を下げ、現像時にバイアスを印加して文字相当部分の電位を高くしてトナーを付着させる、いわゆる反転現像を用いた画像形成方法が通常用いられている。
【0004】
しかしながら、デジタル化レーザープリンターに用いられる反転現像による画像形成方法では通常の現像による画像形成方法とは違った問題点が発生する。即ち、一般に感光体は高温高湿等の環境下で感光体の電気的な抵抗が下がり、帯電性が低下する等の電位変動がある。通常の現像による画像形成方法では、感光体の帯電性の低下は単に画像濃度が少し低下する程度であるが、前記反転現像による画像形成方法では、帯電性の低下は画像カブリとなって現れるため画像品質が著しく低下する。
【0005】
又、アルミ基体の欠陥による正電荷の感光層への注入や、顔料の分散不良或いは異物の混入等が原因と考えられ発生する感光体表面の微少な区域の帯電性の低下(換言すると感光体表面において局所的に発生する帯電性低下)は、通常の現像による画像形成方法では白ポチとなりほとんど品質に影響しないが、前記反転現像による画像形成方法では黒斑状の画像欠陥(以下、黒ポチとも云う)となって現れ、著しく画像品質を低下させる。通常の現像では画像トラブルの発生しない微少な区域の帯電性低下でも、前記反転現像では黒ポチが顕著に発生してしまう。
【0006】
微少な区域の帯電性低下による黒ポチは、アルミ基体の欠陥から正電荷が感光層への注入される原因と顔料の分散不良や異物の混入等により発生する。
【0007】
アルミ基体の欠陥から正電荷が感光層へ注入されるのを防止するために、通常の機能分離された積層構造を有する有機化合物を含有した感光体では、アルミ基体上に基体と感光層との接着性を保持するために中間層(下引き層)を設け、その上に電荷発生物質を含有する電荷発生層、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層が積層して設けられ、更に、中間層の正電荷に対する抵抗を高める対策がとられているが、高温高湿時の帯電性低下を抑えることは難しく、黒ポチの発生を防止する効果的な方法は未だ見出されていない。又、電荷発生層中の顔料の分散不良や異物の混入によっても黒ポチの発生を招くが、中間層の改良では十分な防止が達成されず、黒ポチの発生を効果的に防止する方法を未だ見出していないのが現状である。
【0008】
又、デジタル化プリンターに用いられる反転現像による画像形成方法では、支持体表面からの反射光により、干渉縞が発生しやすい。
【0009】
干渉縞の発生は、中間層に酸化チタンを含有することで防止出来るが、酸化チタンを含有することにより中間層から電荷の注入が起こりやすくなり、結果黒ポチが発生しやすくなる。この様に干渉縞及び黒ポチの両方が発生しない反転現像用の感光体は、未だ開発されていないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を鑑み提案されたものであり、黒ポチ及び干渉縞が発生せず、繰り返しプリントしても安定した画質の得られる電子写真感光体、それを用いた電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題について、鋭意研究を行った結果、電荷発生層の電荷発生物質としてチタニルフタロシアニン化合物を用い、電荷発生層の最大吸収波長(λmax)の吸光度(Dλmax)と、最大吸収波長(λmax)から長波長側に70nmずれた波長の吸光度(D(λmax+70))の比(以下、単に吸光度の比とも云う)が、下記式1で示される関係を満足する感光体を用いることにより、デジタル露光方式により反転現像して画像を形成しても、黒ポチが発生しないことを見出した。
【0012】
更に、電荷発生層のバインダー樹脂として、27〜50mol%の水酸基を有するブチラール樹脂を用いると、前記チタニルフタロシアニン化合物の分散性を向上させ、黒ポチの発生をより効果的に防止出来ることも見出した。
【0013】
更に、酸化チタンを含有する中間層の上に、上記電荷発生層を積層した感光体を形成すると、黒ポチの発生と干渉縞の両方を効果的に防止し、繰り返しプリントしても安定した画質が得られることを見出した。
【0014】
即ち、本発明の課題は下記構成を採ることにより達成される。
1.支持体上に、中間層、電荷発生物質を含有する電荷発生層、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体において、該電荷発生物質がチタニルフタロシアニン化合物であり、該電荷発生層の最大吸収波長(λmax)の吸光度(Dλmax)と、最大吸収波長(λmax)から長波長側に70nmずれた波長の吸光度(D(λmax+70))の比が、下記式1を満足し、前記電荷発生層のバインダー樹脂が、27〜50mol%の水酸基を有するブチラール樹脂であり、且つ、該中間層が酸化チタンを含有していることを特徴とする電子写真感光体。
【0015】
式1 2.5≦Dλmax/D(λmax+70)≦5
2. 前記1に記載の電子写真感光体を使用し、反転現像方式により画像を形成することを特徴とする電子写真画像形成方法。
【0016】
3. 前記1に記載の電子写真感光体上にデジタル露光方式により静電潜像を形成した後、画像形成することを特徴とする電子写真画像形成方法。
【0017】
4. 前記1に記載の電子写真感光体を使用し、帯電、露光、現像、転写、分離及びクリーニング工程を繰り返して画像形成する電子写真画像形成装置。
【0020】
以下、本発明の詳細について説明する。
はじめに、本発明に係る各化合物について詳細に説明する。
【0021】
《チタニルフタロシアニン》
電荷発生層の電荷発生物質は、チタニルフタロシアニン化合物である。
【0022】
本発明では、前記チタニルフタロシアニン化合物を単独で使用しても、チタニルフタロシアニン化合物以外の化合物を混合して使用してもよい。
【0023】
チタニルフタロシアニン化合物の具体例としては、A型チタニルフタロシアニン化合物(λmax=760nm)、B型チタニルフタロシアニン化合物(λmax=830nm)、Y型チタニルフタロシアニン化合物(λmax=790nm)等を挙げることが出来るが、この中でもY型チタニルフタロシアニン化合物が特に好ましく用いられる。
【0024】
電荷発生層は、前記チタニルフタロシアニン化合物を、吸光度の比が前記式1を満足するように分散した層である。
【0025】
チタニルフタロシアニン化合物を、前記式1を満足するように分散して電荷発生層を形成すると、電荷発生層中の電気的欠陥を少なくすることが見出され、結果として黒ポチの発生を防止することが出来る。
【0026】
チタニルフタロシアニン化合物を含有する電荷発生層の吸光度の比が、2.5未満であると、チタニルフタロシアニン化合物の分散性が悪く、電荷発生層中に電気的欠陥が存在し、結果として黒ポチが発生しやすくなる。一方、5.0を超えると、チタニルフタロシアニン化合物の再凝集が起こり、電荷発生層中に電気的欠陥が生じ、結果として黒ポチが発生しやすくなる。
【0027】
電荷発生層の吸光度の比は、チタニルフタロシアニン化合物、バインダー樹脂及び溶剤からなる塗布液中でチタニルフタロシアニンを分散する時の、塗布液処方、分散条件、分散時間等により変動する。例えば、塗布液処方、分散条件を一定にし、分散時間のみを変えると、分散時間が短いと吸光度の比が小さく、長いと吸光度の比が大きくなる傾向がある。
【0028】
電荷発生層の最大吸収波長(λmax)及び吸光度の比は、透明フィルム上に電荷発生層用の塗布液を塗布して作製した測定サンプルを分光光度計で測定して求めるものである。
【0029】
《ブチラール樹脂》
電荷発生層のバインダー樹脂は、27〜50mol%の水酸基を含有するブチラール樹脂を用いることにより、前記チタニルフタロシアニン化合物を安定、且つ均一に分散させて、電気的に均一な電荷発生層を形成することが出来る。
【0030】
ブチラール樹脂の水酸基含有量が27mol%未満であると、チタニルフタロシアニン化合物を安定、且つ、均一に分散させることが出来なくなり、電気的に均一な電荷発生層を形成することが困難になる。又、50mol%を超えると、電荷発生層が親水性になり、高温高湿条件でプリントした時、高濃度の画像が得られなくなる問題を有するので好ましくない。
【0031】
本発明で用いられるブチラール樹脂中に含有される水酸基含有量は、27〜50mol%、好ましくは30〜40mol%、より好ましくは33〜37mol%である。尚、ブチラール樹脂中における水酸基の含有量は、通常良く知られた水酸基の付加反応により、ブチラール分子鎖へ水酸基を付加させることにより、含有量とすることが出来る。
【0032】
又、本発明では市販のブチラール樹脂を用いるものでも良く、その具体例としては、「エスレックBX−L」、「エスレックBX−1」、「エスレックBX−3」(積水化学株式会社製)等を挙げることが出来る。
【0033】
又、樹脂中に含有される水酸基の含有量を測定する方法としては、通常知られた構造解析用の機器分析装置により確認出来るものであり、具体的には、「赤外分光吸収スペクトル」、「質量分析スペクトル」、「ESCA」、「NMR」等を用いることで確認することが出来る。
【0034】
バインダー樹脂に対する電荷発生物質の混合割合は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質1〜600質量部が好ましく、50〜500質量部がより好ましい。電荷発生層の膜厚は、電荷発生物質の特性、バインダー樹脂の特性及び混合割合等により異なるが好ましくは0.01〜5μmである。
【0035】
《酸化チタン》
中間層に添加する酸化チタンとしては、種々な結晶型、粒径及び表面処理状態のものを使用することが出来る。
【0036】
中間層中に分散した酸化チタンは、支持体からの反射光を散乱させ、干渉縞の発生防止に効果が有るが、酸化チタン自身が電荷輸送機能を有するため、支持体から電荷が注入されやすく、画像形成した時、画像上に黒ポチを発生しやすい。特に電荷輸送能力の大きいアナターゼ型酸化チタンを中間層に分散し、フタロシアニン化合物を電荷発生層の電荷発生物質に用いた場合には、中間層と電荷発生層との間の電荷のブロッキング性が劣るため、画像形成した時、画像上に黒ポチが顕著に発生する。
【0037】
しかし、前記酸化チタンを含有する中間層の上に、本発明の電気的欠陥の少ない電荷発生層を積層すると、黒ポチ及び干渉縞の両方の発生を防止し、繰り返しプリントしても安定した画質を得ることが出来る。
【0038】
酸化チタンとしては、、アナターゼ型、或いはルチル型何れの結晶型でも良く、0.02〜0.5μmの粒径、表面処理を何も行っていないもの、或いは有機シラン等により表面処理を行ったものを用いることが出来る。
【0039】
酸化チタンの具体例としては、「MT−500SAS」、「SMT−500SAS」、「MT−600B」(テイカ株式会社製)、「TTO−55(A)」、「TT0−55(B)」、「TTO−55(C)」(石原産業株式会社製)等を挙げることが出来る。
【0040】
中間層のバインダー樹脂に対し、酸化チタンの含有量は、バインダー樹脂1質量部に対して酸化チタン0.1〜100質量部が好ましく、1〜20質量部がより好ましい。
【0041】
中間層の膜厚は、酸化チタンの含有量、形状及び粒径等により干渉縞発生防止の効果が異なるので一概に決められないが、好ましくは0.5〜10μmで、より好ましくは0.7〜7μmである。中間層の膜厚が0.5μm未満であると干渉縞発生防止効果が少なく、10μmを超えるとプリント時カブリが発生しやすい。
【0042】
次に、本発明の感光体の層構成について詳細に説明する。
なお、本発明の感光体の層構成は、支持体の上に、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層してなるものか、或いは、支持体の上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層してなるものであるが、電荷輸送層の上にオーバーコート層をさらに積層したものであっても何ら問題ない。
【0043】
《支持体》
感光体の支持体は、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0044】
1)アルミニウム、ステンレス等の金属板や円筒管
2)紙或いはプラスチックフィルム等の支持体上に、アルミニウム、パラジウム及び金等の金属薄層をラミネート若しくは蒸着によって設けたもの
3)紙或いはプラスチックフィルム等の支持体上に、導電性ポリマー、酸化インジウム及び酸化錫等の導電性化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの。
【0045】
本発明では、好ましくはアルミニウムの円筒管が用いられる。
又、本発明の感光体支持体では、例えば、アルマイト加工支持体のように支持体表面を酸化処理したものを用いるものであってもよい。
【0046】
又、本発明の感光体は、支持体と感光層の間に中間層を設けたものであってもよい。
【0047】
《中間層》
中間層は、酸化チタンとバインダー樹脂を含有するもので、酸化チタンをバインダー樹脂溶液中に分散、塗布して形成する。
【0048】
中間層のバインダー樹脂としては、酸化チタンを良好に分散させ、且つ、支持体及び中間層の上に設けられる層との接着性が良好なポリアミド樹脂が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0049】
中間層の形成は、バインダー樹脂を溶剤に溶解した溶液中に酸化チタンを分散して塗布液を調製し、塗布液を塗布機で一定の膜厚に塗布し、塗布膜を乾燥して作製することが好ましい。
【0050】
中間層のバインダー樹脂を溶解し塗布するための溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール及びメチルエチルケトン等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0051】
酸化チタンの分散手段としては、例えば、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダー及びホモミキサー等が使用出来るがこれらに限定されるものではない。
【0052】
中間層を形成する塗布機としては、例えば、浸漬塗布機、バーコーター及びリングコーター等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0053】
《電荷発生層》
本発明の電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有し、電荷発生物質をバインダー樹脂溶液中に分散、塗布して形成される。
【0054】
電荷発生物質は、前記チタニルフタロシアニン化合物である。
電荷発生層用のバインダー樹脂としては、前述のブチラール樹脂の他にもチタニルフタロシアニン化合物を均一に分散させて、安定且つ均一な電荷発生層を形成出来る公知の樹脂を用いてもよく、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂及びスチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられる。
【0055】
電荷発生層の形成は、バインダー樹脂を溶剤で溶解した溶液中に分散機を用いて電荷発生物質を分散して塗布液を調製し、塗布液を塗布機で一定の膜厚に塗布し、塗布膜を乾燥して作製することが好ましい。
【0056】
電荷発生層に使用するバインダー樹脂を溶解し、塗布液を調製するための溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン及びジエチルアミン等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0057】
電荷発生物質の分散手段としては、例えば、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダー及びホモミキサー等が使用出来るがこれらに限定されるものではない。
【0058】
電荷発生層を形成する塗布機としては、例えば、浸漬塗布機、リングコーター等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0059】
《電荷輸送層》
本発明の電荷輸送層は、電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有し、電荷輸送物質をバインダー樹脂溶液中に溶解、塗布して形成される。
【0060】
電荷輸送物質は、例えば、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン及びポリ−9−ビニルアントラセン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、これらは単独で使用しても2種以上混合して使用してもよい。
【0061】
電荷輸送層用のバインダー樹脂としては、公知の樹脂を用いることが出来、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂及びスチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0062】
電荷輸送層の形成は、バインダー樹脂と電荷輸送物質を溶解して塗布液を調製し、塗布液を塗布機で一定の膜厚に塗布し、塗布膜を乾燥して作製することが好ましい。
【0063】
電荷輸送層を形成する塗布機としては、例えば、浸漬塗布機、リングコーター等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0064】
上記バインダー樹脂と電荷輸送物質を溶解するための溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン及びジエチルアミン等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0065】
バインダー樹脂に対する電荷輸送物質の混合割合は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷輸送物質10〜500質量部が好ましく、20〜100質量部がより好ましい。
【0066】
電荷輸送層の膜厚は、電荷輸送物質の特性、バインダー樹脂の特性及び混合割合等により異なるが好ましくは10〜100μmで、より好ましくは15〜40μmである。
【0067】
《画像形成装置》
図1は、本発明の感光体を用いて画像形成を行う電子写真画像形成装置の一例を示す断面図である。
【0068】
本発明の電子写真画像形成方法は、本発明の感光体を使用し、反転現像により画像を形成する方法である。
【0069】
又、本発明の電子写真画像形成方法は、本発明の感光体上にデジタル露光方式により静電潜像を形成し、画像を形成する方法である。
【0070】
本発明の電子写真画像形成装置は、感光体を使用し、帯電、露光、現像、転写、分離及びクリーニング工程を繰り返して画像を形成する装置である。
【0071】
以下、図1の電子写真画像形成装置の一例を示す断面図について説明する。
図示しない原稿読み取り装置にて読み取った情報に基づき、半導体レーザー光源1から光が発せられる。これをポリゴンミラー2により走査され、画像の歪みを補正するfθレンズ3を介して、感光体面上に照射され、デジタル露光方式により静電潜像を形成する。感光体4は、あらかじめ帯電器5により一様に帯電され、光照射のタイミングに合わせて時計方向に回転を開始している。
【0072】
感光体面上の静電潜像は、現像器6により反転現像され、トナー像が形成される。形成されたトナー像は、タイミングを合わせて搬送されて来た転写体8に転写器7の作用により転写される。さらに感光体4と転写体8は分離器(分離極)9により分離されるが、トナー像は転写体8に転写担持されて、定着器10へと導かれ、定着されてプリント画像を形成する。
【0073】
その後、感光体4は、クリーニングブレード方式のクリーニング器11にて感光体面上に残留した未転写のトナー等が清掃され、帯電前露光(PCL)12にて残留電荷を除き、次の画像のため再び帯電器5により、一様帯電される。
【0074】
尚、転写体8は代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写することが可能な物なら特に限定されず、OHP用のPETベース等も含まれる。
【0075】
又、クリーニングブレード13は、厚さ1〜30mm程度のゴム状弾性体を用い、材質としてはウレタンゴムが良く用いられる。
【0076】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明の詳細を説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
【0077】
《感光体1の作製》
〈支持体〉
直径80mmのアルミニウム円筒管を旋盤で、切削加工した。
【0078】
切削加工した円筒管を、界面活性剤を含む洗浄水で洗浄し、その後純水で洗浄し、クリーンルーム内で送風乾燥を行い、円筒管に付着している異物を除去して「支持体1」を作製した。
【0079】
〈中間層の形成〉
ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ株式会社製) 10質量部
酸化チタン「SMT500SAS」(テイカ株式会社製) 20質量部
メタノール 80質量部
1−ブタノール 20質量部
メタノールと1−ブタノールの混合液にポリアミド樹脂「CM8000」を溶解し、その溶解液へ酸化チタン「SMT500SAS」を混合し、この混合液をサンドグラインダーで5時間分散して中間層塗布液を調製した。この塗布液を前記「支持体1」上に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥を行い、膜厚1.5μmの「中間層1」を形成した。
【0080】
〈電荷発生層の形成〉
Y型チタニルフタロシアニン化合物 900質量部
ブチラール樹脂「エスレックBX−1」(積水化学株式会社製)900質量部
メチルエチルケトン 2000質量部
メチルエチルケトンにブチラール樹脂「エスレックBX−1」(水酸基含有量=33mol%)を溶解し、この溶解液にY型チタニルフタロシアニン化合物を混合し混合液を調製した。この混合液をサンドグラインダーで10時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「中間層1」の上に浸漬塗布し、1100℃で10分間乾燥を行い、膜厚0.25μmの「電荷発生層1」を形成した。
【0081】
〈電荷輸送層の形成〉
電荷輸送物質「S−1」 300質量部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート「Z−200」 500質量部
(三菱瓦斯化学株式会社製)
1,2−ジクロロエタン 4000質量部
【0082】
【化1】
【0083】
1,2−ジクロロエタンにビスフェノールZ型ポリカーボネート「Z−200」を溶解した溶解液に、電荷輸送物質「S−1」を溶解して電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷発生層1」の上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥を行い、膜厚25μmの「電荷輸送層1」を形成し、「感光体1」を作製した。
【0084】
《感光体2の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のブチラール樹脂「エスレックBX−1」をブチラール樹脂「エスレックBX−L」(水酸基含有量=37mol%)に変更した以外は「感光体1」と同様にして「感光体2」を作製した。
【0085】
《感光体3の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のブチラール樹脂「エスレックBX−1」を、水酸基含有量を28mol%に調製したブチラール樹脂に変更した以外は「感光体1」と同様にして「感光体3」を作製した。
【0086】
《感光体4の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のブチラール樹脂「エスレックBX−1」を、水酸基含有量を50mol%に調製したブチラール樹脂に変更した以外は「感光体1」と同様にして「感光体4」を作製した。
【0087】
《感光体5の作製》
「感光体1」の作製において、支持体としてアルマイト加工支持体を用いたものに変更し、「中間層1」を設けないものとした以外は「感光体1」と同様にして「感光体5」を作製した。
【0088】
《感光体6の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のブチラール樹脂「エスレックBX−1」を、水酸基含有量を23mol%に調製したブチラール樹脂に変更した以外は「感光体1」と同様にして「感光体6」を作製した。
【0089】
《感光体7の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のブチラール樹脂「エスレックBX−1」を、水酸基含有量を53mol%に調製したブチラール樹脂に変更し、「中間層1」に酸化チタンを添加しなかった以外は「感光体1」と同様にして「感光体7」を作製した。
【0090】
《感光体8の作製》
「感光体1」の作製において、「電荷発生層1」のY型チタニルフタロシアニンを銅フタロシアニンに、ブチラール樹脂「エスレックBX−1」をポリエステル樹脂「バイロン−200」(東洋紡株式会社製)樹脂に変更した以外は「感光体1」と同様にして「感光体8」を作製した。
【0091】
感光体1〜8の特性を表1に示す。
【0092】
【表1】
【0093】
《評価》
上記により作製した「感光体1〜8」を、反転現像方式のデジタル複写機「Konica7050」(コニカ株式会社製)に装着し、画像形成を行い、黒ポチ、干渉縞及び1万枚プリント後の画質を、目視にて評価した。
【0094】
黒ポチは、高温高湿(30℃、80%RH)下でプリントを行った時、白色画像上に発生する黒ポチの程度を目視にて評価した。
【0095】
干渉縞は、ハーフトーン原稿のプリントを行った時、ハーフトーン画像上に発生する白又は黒の干渉縞の程度を目視にて評価した。
【0096】
1万枚プリント後の画質は、1万枚プリント後に作成した画像に、黒ポチ、干渉縞及びカブリ等の画質の不良が発生しているかを目視にて評価した。
【0097】
評価結果を表2に示す。
【0098】
【表2】
【0099】
表2に示すごとく、電荷発生物質にチタニルフタロシアニン化合物を用い、電荷発生層の吸光度の比が2.5〜5の範囲内で、電荷発生層のバインダー樹脂にブチラール樹脂(水酸基=33〜37mol%)を用い、中間層に酸化チタンを含有させた感光体を用いると、デジタル露光方式及び反転現像を採用した画像形成装置で画像を形成しても、黒ポチ、干渉縞が発生せず、1万枚プリント後に作成した画像の画質も良好であった。
【0100】
【発明の効果】
実施例で実証した如く、本発明の電子写真感光体、それを用いた電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置は、黒ポチ及び干渉縞が発生せず、繰り返しプリントしても安定した画質の得られる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を用いて画像形成を行う電子写真画像形成装置の一例を示す断面図を示す。
【符号の説明】
1 半導体レーザー光源
2 ポリゴンミラー
3 fθレンズ
4 感光体
5 帯電器
6 現像器
7 転写器
8 転写体
9 分離器(分離極)
10 定着器
11 クリーニング器
12 帯電前露光(PCL)
13 クリーニングブレード
Claims (4)
- 支持体上に、中間層、電荷発生物質を含有する電荷発生層、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体において、該電荷発生物質がチタニルフタロシアニン化合物であり、該電荷発生層の最大吸収波長(λmax)の吸光度(Dλmax)と、最大吸収波長(λmax)から長波長側に70nmずれた波長の吸光度(D(λmax+70))の比が、下記式1を満足し、前記電荷発生層のバインダー樹脂が、27〜50mol%の水酸基を有するブチラール樹脂であり、且つ、該中間層が酸化チタンを含有していることを特徴とする電子写真感光体。
式1 2.5≦Dλmax/D(λmax+70)≦5 - 請求項1に記載の電子写真感光体を使用し、反転現像方式により画像を形成することを特徴とする電子写真画像形成方法。
- 請求項1に記載の電子写真感光体上にデジタル露光方式により静電潜像を形成した後、画像形成することを特徴とする電子写真画像形成方法。
- 請求項1に記載の電子写真感光体を使用し、帯電、露光、現像、転写、分離及びクリーニング工程を繰り返して画像形成する電子写真画像形成装置。
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