JP2010012542A - 基板材料切断装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断位置検出装置の簡単な装置で基板材料の切断可能領域及びその傾きを検知して確実に切断可能領域内で切断する。
【解決手段】ロール状の基板材料3を枚葉に切断するために前記基板材料3の送り方向に対して幅方向に切断する切断刃7を備えている。前記基板材料3の切断可能領域13の境界位置を検知する切断位置検知装置19と、この切断位置検知装置19により、前記切断可能領域13の前記送り方向の前後と前記幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上の境界位置を検知した座標データに基づいて前記切断可能領域13の重心位置を計算する第1演算装置と、この第1演算装置で計算した重心位置を通る切断線で前記基板材料3を切断する指令を与える第1指令部を備えた制御装置11と、で構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、基板材料切断装置及びその方法に関し、特にFPCの製造工程においてロール状のFPC材料を枚葉に切断するための基板材料切断装置及びその方法に関する。
従来、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)の製造工程においては、ロール状のFPC材料を送り出し、このFPC材料の送り方向に対して幅方向に切断して枚葉化する切断工程がある。
図6を参照するに、上記のFPC材料101としては、導電層としての銅箔が基材であるPI(ポリイミド)の表面に例えば蒸着などによって設けられており、枚葉化するための切断位置とするために、予め上記の銅箔をエッチングしてPI(ポリイミド)を露出した部分、いわゆる切断可能領域103が形成されている。つまり、FPC材料101は導電層領域105(銅箔領域)と切断可能領域103(PI領域)が形成されている。
上記のFPC材料101の切断工程では、FPC材料101が材料フィードユニットで送り出される。このとき、FPC材料101には予めマークが切断位置に設けられており、材料フィードユニットの前方に設けた位置センサにより前記マークが検知される。このマークを検知した検知信号に基づいて、前記位置センサの前方に設けた切断刃により、前記マークの切断位置で切断される。つまり、図6に示されているように、FPC材料101はその送り方向に垂直な切断線CLで切断可能領域103内で切断されて枚葉化される。
上記のような従来の基板材料切断装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、所定箇所に位置補正用マークが捺印されており、FPC材料に該当する基材が、切断用の切断刃を配設した配路上に配置される。位置補正用マークの位置を元にして、配路上における基材を所定の切断位置に送るための搬送距離が導出される。この導出された搬送距離だけ、基材を搬送した後に、基材が切断刃で切断される。
特開2001−9788号公報
ところで、従来の基板材料切断装置においては、図7に示されているように、切断可能領域103(IPの領域)がFPC材料101の送り方向に垂直な線に対して傾きがあったとしても、切断可能領域103の傾きを検知することができないために、切断可能領域103の傾きが大きい場合は、切断刃による切断線CLが切断可能領域103から外れることになる。
換言すれば、切断刃の切断線CLが切断可能領域103内に入れられるかどうかの判定をする機能がないので、切断刃の切断線CLが切断可能領域103内に入らず、製品となる導電層領域105(銅箔領域)が切断されて切断不良が発生してしまうという問題点があった。
また、通常、切断刃はFPC材料101の送り方向に垂直な方向に合わせて取り付けられているが、切断可能領域103の傾きが製品によって様々に異なるために、切断刃の切断線CLが切断可能領域103内に入らず、製品となる導電層領域105(銅箔領域)が切断されてしまうという問題点があった。
この発明は、画像処理などの大がかりな装置を用いることなく、センサ等の切断位置検出装置の簡単な装置でFPC材料の切断可能領域及びその傾きを検知して確実に切断可能領域内で切断することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の基板材料切断装置は、ロール状の基板材料を枚葉に切断するために前記基板材料の送り方向に対して幅方向に切断する切断刃を備えた基板材料切断装置において、
前記基板材料の切断可能領域の境界位置を検知する切断位置検知装置と、
この切断位置検知装置により、前記切断可能領域の前記送り方向の前後と前記幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上の境界位置を検知した座標データに基づいて前記切断可能領域の重心位置を計算する第1演算装置と、この第1演算装置で計算した重心位置を通る切断線で前記基板材料を切断刃により切断する指令を与える第1指令部を備えた制御装置と、
で構成されていることを特徴とするものである。
また、この発明の基板材料切断装置は、前記基板材料切断装置において、前記切断位置検知装置は、基板材料の幅方向で間隔をおいて少なくとも2箇所に配置されていることが好ましい。
また、この発明の基板材料切断装置は、前記基板材料切断装置において、前記切断位置検知装置は、前記複数の境界位置を検知すべくスキャン可能に、前記基板材料の送り方向の前後方向と、前記基板材料の幅方向に移動自在に設けられていることが好ましい。
また、この発明の基板材料切断装置は、前記基板材料切断装置において、前記制御装置は、前記切断可能領域の前側又は後側の幅方向の2箇所の座標データに基づいて前記基板材料の送り方向に垂直な線に対する前記切断可能領域の傾き角度を計算する第2演算装置と、
この第2演算装置で計算した切断可能領域の傾き角度に基づいて、前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域内に入るか否かを判断する比較判断装置と、
この比較判断装置により、前記切断線が前記切断可能領域内に入ると判断したとき基板材料を切断する指令を与え、一方、前記切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき前記基板材料の送りを停止する指令を与える第2指令部と、を備えていることが好ましい。
また、この発明の基板材料切断装置は、前記基板材料切断装置において、前記切断刃は、前記基板材料の送り方向に垂直な線に対して傾斜して切断するように切断線の傾き角度を調整可能に構成すると共に、
前記第2指令部は、前記比較判断装置により前記切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、切断刃の切断線の傾き角度を前記切断可能領域内に入るように調整する指令を与えることが好ましい。
この発明の基板材料切断方法は、ロール状の基板材料を枚葉に切断するために前記基板材料の送り方向に対して幅方向に切断する基板材料切断方法において、
切断位置検知装置により、前記基板材料の切断可能領域の境界位置を、前記切断可能領域の前記送り方向の前後と前記幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上で検知し、この検知した座標データに基づいて前記切断可能領域の重心位置を計算し、この計算した重心位置を通る切断線で前記基板材料を切断刃により切断することを特徴とするものである。
また、この発明の基板材料切断方法は、前記基板材料切断方法において、前記切断可能領域の境界位置は、基板材料の幅方向で間隔をおいて少なくとも2箇所に配置した切断位置検知装置で検知することが好ましい。
また、この発明の基板材料切断方法は、前記基板材料切断方法において、前記切断可能領域の境界位置は、前記切断位置検知装置を前記基板材料の送り方向の前後方向と、前記基板材料の幅方向に移動してスキャンして検知することが好ましい。
また、この発明の基板材料切断方法は、前記基板材料切断方法において、前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、前記基板材料の送りを停止することが好ましい。
また、この発明の基板材料切断方法は、前記基板材料切断方法において、前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、前記基板材料の送り方向に垂直な線に対する前記切断刃の切断線の傾き角度を前記切断可能領域内に入るように調整することが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の基板材料切断装置及びその方法によれば、切断位置センサなどの簡単な切断位置検知装置を用いて切断可能領域の各境界点の座標の検知や処理を行って基板材料の切断を行うことができるので、安価な基板材料切断装置を提供することができる。
また、ロール状の基板材料にマークなどの印をつけることなく、切断可能領域を検知してその領域内で切断できるので、マーキングなどの他の工程を増やしたり、基板材料を傷つけたりすることがない点でも優れた効果がある。
また、切断可能領域が基板材料の送り方向に垂直な線に対して斜めになった場合であっても、切断可能領域の重心の位置、つまり切断可能領域の中心位置で精度良く切断できる。
また、上記の重心位置を通る切断線が切断可能領域から外れるか否かを判断し、外れる場合は切断工程を停止して作業者に知らせたり、あるいは切断可能領域の傾き角度に合わせるように切断刃の切断線の角度を調整したりして、切断不良を確実に防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係る基板材料切断装置1は、ロール状の基板材料としての例えばFPC材料3を枚葉に切断するために前記FPC材料3の送り方向(X方向)に垂直な幅方向(Y方向)に切断する装置である。つまり、FPC材料3を送り出すための材料フィードユニット5と、この材料フィードユニット5で送り出されたFPC材料3を切断するための上刃7Aと下刃7Bの切断刃7からなる切断ユニット9が設けられている。
なお、上記の切断刃7は、ロータリ刃、シャー刃(ギロチン刃)、ギャップシャー刃等のようにFPC材料3が切断できるものであれば良く、限定されない。
また、上記の材料フィードユニット5は、FPC材料3の送り速度、送り長さ、送り開始や送り停止などを制御するために制御装置11に接続されている。一方、切断ユニット9は切断動作等を制御するために制御装置11に接続されている。
また、切断ユニット9の前方側には切断後のFPC材料3を受け取るための図示しない受取ユニットが設けられている。この受取ユニットは、単なる材料受取テーブルでも良く、限定されない。
また、FPC材料3としては、この実施の形態では、図4に示されているように、導電層としての銅箔が基材であるPI(ポリイミド)の表面に例えば蒸着などによって設けられており、枚葉化するための切断位置とするために、予め上記の銅箔をエッチングしてPI(ポリイミド)を露出した部分、いわゆる切断可能領域13が形成されている。つまり、FPC材料3は導電層領域15(銅箔領域)と切断可能領域13(PI領域)が形成されている。
材料フィードユニット5は、この実施の形態では、装置本体1Aに回転自在に設けた2つのロール17にてFPC材料3を狭み込み、前記ロール17を材料送り方向へ回転させることでFPC材料3を送るニップロール方式である。
なお、材料フィードユニット5としては、ニップロール方式の他にグリップフィード方式があるが、FPC材料3をフィードできれば良く、特に限定されない。
ちなみに、グリップフィード方式は、FPC材料3をグリップにて挟み込み、前記グリップ自体をFPC材料3の送り方向へ移動させることで、FPC材料3を送る方式のことである。つまり、その動作は、前記グリップでFPC材料3を挟み込んでから、グリップ自体を送り方向へ移動させてFPC材料3を所定位置まで送る。次いで、前記グリップを開いてFPC材料3を開放する。その後、グリップは原点位置まで戻る。以上の動作が繰り返される。
また、上記の材料フィードユニット5の前方には、2つのロール17にて送り出されたFPC材料3の切断可能領域13の境界位置を検知する切断位置検知装置19が設けられている。前記切断可能領域13とはPI(ポリイミド)の部分であり、境界位置とは切断可能領域13と導電層領域15との境界の位置をいい、この位置はX,Y軸座標データに変換される。なお、上記の切断位置検知装置19は制御装置11に接続されている。
この実施の形態では、切断位置検知装置19としては、例えばレーザセンサからなる切断位置センサ21A,21Bの2つが用いられているが、他の形態のセンサ、あるいは切断可能領域13の境界位置を検知する他の形態の切断位置検知装置19であってもよい。
2つの切断位置センサ21A,21Bは、FPC材料3の送り方向に対して垂直な方向(Y方向)に延びるようにして装置本体1Aに設けたスライドガイド部材23に摺動可能に設けられており、FPC材料3の送り方向に対して垂直な方向(Y方向)に自由に位置を変えられる構成である。2つの切断位置センサ21A,21Bは、FPC材料3の幅に合わせて取付け位置が決まったら固定される。その取付け位置は、FPC材料3の幅方向(Y方向)の両側縁に近い位置であることが望ましい。
したがって、上記の2つの切断位置センサ21A,21Bにより、送り出されるFPC材料3の切断可能領域13の前記送り方向の前後と幅方向でそれぞれ2箇所ずつの合計4箇所の境界位置が検知されることになる。
また、この実施の形態では、2つの切断位置センサ21A,21Bであるが、この数に限定されず、FPC材料3の切断可能領域13の前記送り方向の前後と幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上の境界位置を検知する構成であれば良い。あるいは、図5に示されているように、1つの切断位置センサ21であっても、FPC材料3の送り方向の前後方向と、FPC材料3の幅方向に移動自在であってスキャンして検知する構成であれば、上記の合計4箇所以上の境界位置を検知することができるので適用範囲内である。この1つの切断位置センサ21による検知方法についての詳細は後述する。
図3を参照するに、制御装置11は、中央処理装置としてのCPU25が備えられており、このCPU25には、種々のデータやプログラム等を入力するキーボードやタッチパネルなどの入力装置27と、CRTや液晶などの表示装置29と、入力装置27から入力されたプログラムや種々の検知データなどを記憶するメモリ31が備えられている。
さらに、前記CPU25には、2つの切断位置センサ21A,21Bで検知した座標データに基づいて前記切断可能領域13の重心位置を計算する第1演算装置33と、この第1演算装置33で計算した重心Gの位置で前記FPC材料3を切断する指令を与える第1指令部35が備えられている。つまり、重心Gの位置は、換言すれば切断可能領域13の中心位置となるので、この重心Gを通る線上で切断することは切断可能領域13内で切断するために最も精度良い切断とすることができる。
さらに、前記CPU25には、前記切断可能領域13の前側又は後側の幅方向の2箇所の座標データに基づいて前記FPC材料3の送り方向に垂直な線に対する前記切断可能領域13の傾き角度γを計算する第2演算装置37と、この第2演算装置37で計算した切断可能領域13の傾き角度γに基づいて、前記重心Gの位置を通る切断線CLが切断可能領域13内に入るか否かを判断する比較判断装置39と、この比較判断装置39により、前記切断線CLが前記切断可能領域13内に入ると判断したときFPC材料3を切断する指令を切断ユニット9に与え、一方、前記切断線CLが前記切断可能領域13から外れると判断したとき前記FPC材料3の送りを停止する指令を材料フィードユニット5に与えると共に警告音(アラーム)を発生する指令を与える第2指令部41が備えられている。
上記構成により、ロール状のFPC材料3が材料フィードユニット5で送り出される。この例では、図4に示されているように、FPC材料3の切断可能領域13は、FPC材料3の送り方向に垂直な線に対して傾きがあるもので説明する。
材料フィードユニット5の前方に設けた2つの切断位置センサ21A,21Bにより切断可能領域13の境界位置が検知される際には、切断位置センサ21Aで導電層領域15と切断可能領域13の境界点aが最初に検知される。この境界点aの座標データはFPC材料3の送り方向(X方向)と反対方向(以下、単に「X軸」という)で、0.00の位置とする。次に、切断位置センサ21Bで境界点bが検知される。その後、切断位置センサ21Aで境界点a’が検知される。次に、切断位置センサ21Bで境界点b’が検知される。
第1演算装置33では、上記の合計4箇所の検知時には、境界点aの0.00の位置からのFPC材料3の送り量を算出してX軸の座標データが求められる。つまり、境界点bは例えば0.30で、境界点a’は3.00で、境界点b’は3.30である。
したがって、4つの境界点の座標データが出た時点で、全ての座標データを加算し、その合計値を4で割り算することにより、境界点a、b、a’、b’を結ぶ平行四辺形における重心GのX軸の位置座標データが1.65と計算される。
すなわち、FPC材料3は、境界点aの0.00の位置からX軸の座標データ1.65に位置するまで送った重心Gを通る線上に切断刃7の切断線CLが入ることになる。
なお、X方向に直交するY方向(Y軸)における重心GのY座標は、切断位置センサ21A,21Bの間の真中を通る線上(図4において一点鎖線)に位置することになる。また、切断位置センサ21A,21Bの幅方向(Y方向)の位置を変えた場合、上記の計算では、重心GのY座標は変わるが、X座標は同じ数値となるので、切断刃7の切断線CLがFPCの送り方向に垂直な線(切断線CL)であるなら、切断位置センサ21A,21Bは幅方向(Y方向)のどの位置に設置しても良いことになる。
また、第2演算装置37では、FPC材料3の送り方向に対する切断可能領域13の傾き角度θが計算される。例えば、2つの切断位置センサ21A,21Bの間隔が9.00であるとすれば、切断可能領域13の前側の境界点aのX,Y座標は(0.00,0.00)で、境界点bのX,Y座標は(0.30,9.00)である。したがって、境界点a、bを結ぶ直線とX軸線との傾き角度θが計算されることになる。したがって、FPC材料3の送り方向に垂直な線(Y軸線)に対する傾き角度γは、(θ−90°)となり、この傾き角度γが切断可能領域13の傾き角度になる。
比較判断装置39では、重心Gの位置を通るFPC材料3の送り方向に垂直な線で切断する場合、第2演算装置37で計算した切断可能領域13の傾き角度γの境界線と前記切断線CLを比較し、前記切断線CLが前記切断可能領域13内に入るか否かを判断する。
あるいは、別の判断する方法としては、重心GのX座標が境界点a〜a’のX座標間に入り、かつ境界点b〜b’のX座標間に入っていれば、切断線CLが切断可能領域13内に入っていることを判断し、前記境界点a〜a’のX座標間と境界点b〜b’のX座標間のいずれか一方から外れていれば、切断線CLが切断可能領域13から外れていることを判断できる。例えば、図4では、重心GのX座標1.65は、境界点a〜a’のX座標0.00〜3.00の間に入っており、かつ、境界点b〜b’のX座標0.30〜3.30の間に入っているので、切断線CLが切断可能領域13内に入っていると判断できる。
ただし、後者の場合は2つの切断位置センサ21A,21BがFPC材料3の両側縁にできるだけ近いことが望ましい。一方、前者の場合は切断可能領域13の全体で判断するので、後者の場合より精確に判断できる。
したがって、第2指令部41では、切断線CLが切断可能領域13内に入ると判断したときは、切断ユニット9にFPC材料3を切断する指令を与える。一方、切断線CLが切断可能領域13から外れると判断したときは、材料フィードユニット5によるFPC材料3の送りを停止して切断せず、警告音(アラーム)を発生する指令を与えて作業者に知らせることで、切断不良の発生防止となる。
次に、前述した実施の形態の基板材料切断装置1において、切断ユニット9は、図1の二点鎖線に示されているように、上刃7Aと下刃7Bからなる切断刃7の切断線CLの傾き角度を調整可能に設けることができる。これにより、切断刃7はFPC材料3の送り方向に垂直な線に対して傾斜する線で切断できる。
第2指令部41では、比較判断装置39により切断線CLが切断可能領域13から外れると判断したときは、切断刃7の切断線CLの傾き角度が切断可能領域13内に入るように調整する指令を与えることで、FPC材料3は切断可能領域13内で確実に切断されることになる。したがって、材料フィードユニット5によるFPC材料3の送りを停止することなく、ロール状のFPC材料3を効率よく枚葉に切断することができる。
次に、他の実施の形態の切断位置検知装置19について説明する。
図5を参照するに、切断位置検知装置19は、1つの切断位置センサ21が前記切断可能領域13の境界位置を検知すべくスキャン可能に、前記FPC材料3の送り方向(X方向)ないしはその逆方向(X軸)と、FPC材料3の幅方向(Y方向)に移動自在に設けられている。
例えば、1つの切断位置センサ21がスライドガイド部材23に沿ってY方向に移動位置決め自在に設けられており、前記スライドガイド部材23が装置本体1Aに設けた図示しない駆動装置によりX方向の前後に移動位置決め自在に設けられている。
したがって、1つの切断位置センサ21により、X方向とY方向に移動しながら切断可能領域13をスキャンして任意の境界位置を検知することができる。FPC材料3の切断可能領域13の前記送り方向の前後と前記幅方向で合計4箇所以上の境界位置を検知することにより、検知した各境界点の座標データに基づいて第1演算装置33により重心Gの位置座標を計算することができる。この計算方法は前述した通りである。
なお、切断位置検知の方法は、図1で示される実施の形態では、FPC材料3を送る過程で行うのであるが、図5で示される実施の形態では、FPC材料3の送りを停止した状態で切断位置検知が行われる。しかし、後者の場合は、スキャン速度がFPC材料3の送り速度に追従できるのであれば、必ずしもFPC材料3の送りを停止せずに切断位置検知を行うことができる。要するに、切断位置検知ができればどのような方式でもよい。
以上のことから、切断位置センサ21などの簡単な切断位置検知装置19を用いて切断可能領域13の各境界点の座標の検知や処理を行ってFPC材料3の切断を行ない、例えば画像処理装置などの大掛かりな装置を用いることが無いので、安価な装置となる。
また、ロール状のFPC材料3にマークなどの印をつけることなく、切断可能領域13を検知してその領域内で切断できるので、マーキングなどの他の工程を増やしたり、FPC材料3を傷つけたりすることがない点でも、優れた効果がある。
また、切断可能領域13がFPC材料3の送り方向に垂直な線に対して斜めになった場合であっても、切断可能領域13の重心Gの位置、つまり切断可能領域13の中心位置で精度良く切断できる。
また、上記の重心Gの位置を通る切断線CLが切断可能領域13から外れるか否かを判断し、外れる場合は切断工程を停止して作業者に知らせたり、あるいは切断可能領域13の傾き角度γに合わせるように切断刃7の切断線CLの角度を調整したりして、切断不良を確実に防止することができる。
この発明の実施の形態の基板材料切断装置の平面図である。 図1の矢視II−II線の概略的な断面図である。 制御装置のブロック構成図である。 FPC材料の切断可能領域の重心位置を計算する例を説明するためのFPC材料の概略的な平面図である。 他の切断位置検知の方法を示す基板材料切断装置の平面図である。 従来におけるFPC材料の切断可能領域及び切断線を示す平面図である。 従来におけるFPC材料の切断可能領域及び切断線を示す平面図である。
符号の説明
1 基板材料切断装置
3 FPC材料(基板材料)
5 材料フィードユニット
7 切断刃
9 切断ユニット
11 制御装置
13 切断可能領域
15 導電層領域
19 切断位置検知装置
21,21A,21B 切断位置センサ
23 スライドガイド部材
25 CPU
27 入力装置
29 表示装置
31 メモリ
33 第1演算装置
35 第1指令部
37 第2演算装置
39 比較判断装置
41 第2指令部
CL 切断線

Claims (10)

  1. ロール状の基板材料を枚葉に切断するために前記基板材料の送り方向に対して幅方向に切断する切断刃を備えた基板材料切断装置において、
    前記基板材料の切断可能領域の境界位置を検知する切断位置検知装置と、
    この切断位置検知装置により、前記切断可能領域の前記送り方向の前後と前記幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上の境界位置を検知した座標データに基づいて前記切断可能領域の重心位置を計算する第1演算装置と、この第1演算装置で計算した重心位置を通る切断線で前記基板材料を前記切断刃により切断する指令を与える第1指令部を備えた制御装置と、
    で構成されていることを特徴とする基板材料切断装置。
  2. 前記切断位置検知装置は、基板材料の幅方向で間隔をおいて少なくとも2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板材料切断装置。
  3. 前記切断位置検知装置は、前記複数の境界位置を検知すべくスキャン可能に、前記基板材料の送り方向の前後方向と、前記基板材料の幅方向に移動自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板材料切断装置。
  4. 前記制御装置は、前記切断可能領域の前側又は後側の幅方向の2箇所の座標データに基づいて前記基板材料の送り方向に垂直な線に対する前記切断可能領域の傾き角度を計算する第2演算装置と、
    この第2演算装置で計算した切断可能領域の傾き角度に基づいて、前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域内に入るか否かを判断する比較判断装置と、
    この比較判断装置により、前記切断線が前記切断可能領域内に入ると判断したとき基板材料を切断する指令を与え、一方、前記切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき前記基板材料の送りを停止する指令を与える第2指令部と、を備えていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の基板材料切断装置。
  5. 前記切断刃は、前記基板材料の送り方向に垂直な線に対して傾斜して切断するように切断線の傾き角度を調整可能に構成すると共に、
    前記第2指令部は、前記比較判断装置により前記切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、切断刃の切断線の傾き角度を前記切断可能領域内に入るように調整する指令を与えることを特徴とする請求項4記載の基板材料切断装置。
  6. ロール状の基板材料を枚葉に切断するために前記基板材料の送り方向に対して幅方向に切断する基板材料切断方法において、
    切断位置検知装置により、前記基板材料の切断可能領域の境界位置を、前記切断可能領域の前記送り方向の前後と前記幅方向でそれぞれ少なくとも2箇所ずつの合計4箇所以上で検知し、この検知した座標データに基づいて前記切断可能領域の重心位置を計算し、この計算した重心位置を通る切断線で前記基板材料を前記切断刃により切断することを特徴とする基板材料切断方法。
  7. 前記切断可能領域の境界位置は、基板材料の幅方向で間隔をおいて少なくとも2箇所に配置した切断位置検知装置で検知することを特徴とする請求項6記載の基板材料切断方法。
  8. 前記切断可能領域の境界位置は、前記切断位置検知装置を前記基板材料の送り方向の前後方向と、前記基板材料の幅方向に移動してスキャンして検知することを特徴とする請求項6記載の基板材料切断方法。
  9. 前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、前記基板材料の送りを停止することを特徴とする請求項6,7又は8記載の基板材料切断方法。
  10. 前記重心位置を通る切断線が前記切断可能領域から外れると判断したとき、前記基板材料の送り方向に垂直な線に対する前記切断刃の切断線の傾き角度を前記切断可能領域内に入るように調整することを特徴とする請求項6,7又は8記載の基板材料切断方法。
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