JP2010005819A - 成形用金型及び成形品の製造方法 - Google Patents

成形用金型及び成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビティ品に発生するウェルドラインの形状や発生位置を制御することを目的とする。
【解決手段】スプルー11からキャビティ15に成形材を充填するためのランナーが屈曲部16を有して構成されている成形用金型1であって、前記屈曲部16bから前記キャビティ15bまでのランナーに沿って少なくとも一部は、前記屈曲部16bの内側を通過する流路と前記屈曲部16bの外側を通過する流路との断面積が異なることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、成形品を成形するための金型及び成形品の製造方法に関するものである。特に、ウェルドラインを生じてしまうようなリング状の成形品や穴を有する成形品等を成形するときに用いられて好適である。
従来から大量に同一の成形品を成形するとき、成形用金型を用いた成形品の製造方法が知られている。
ここで、例えばリング状の成形品を多数個取りで成形する場合の成形用金型について、図7を参照して説明する。ここでは、成形用金型に充填する成形材として溶融された樹脂を用いる場合について説明する。図7は従来の成形用金型の一方の金型(可動側又は固定側)の斜視図である。なお、図7では、図示しない他方の金型(固定側又は可動側)に設けられているスプルー101を点線で示している。
金型100は主ランナー102と、枝ランナー103(103a〜103d)と、ゲート104(104a〜104d)と、キャビティ105(105a〜105d)とを含んで構成されている。主ランナー102と枝ランナー103とは、それぞれ抜き勾配を有した台形形状の断面形状で形成されている。なお、ここでは、抜き勾配は僅かであるため、以下では略矩形断面形状というものとする。また、主ランナー102と枝ランナー103との断面形状は幅Wと深さHとが略同一寸法に形成されている。なお、幅Wと深さHとは略同一寸法に限られず、異なる寸法であってもよい。ここで、成形品を成形するときは、図示しない他方の金型と一方の金型(金型100)とを密接させた状態で、射出成形機がスプルー101を介して、溶融した樹脂を主ランナー102に射出する。
溶融した樹脂は主ランナー102から、それぞれ枝ランナー103(103a〜103d)に分岐して各ゲート104(104a〜104d)からキャビティ105(105a〜105d)に充填される。溶融した樹脂がキャビティ105(105a〜105d)の全てに充填され、凝固した後、一方の金型と他方の金型とを離型することによりキャビティ105(105a〜105d)と凹凸が異なるリング状の成形品を複数、製造することができる。なお、離型したときには、複数のリング状の成形品には、主ランナー102、枝ランナー103(103a〜103d)及びゲート104(104a〜104d)によって成形された部分も、接続された状態のままである。
次に、溶融した樹脂が主ランナー102から、枝ランナー103(103a〜103d)、ゲート104(104a〜104d)を経て、キャビティ105(105a〜105d)に充填される詳細について図8を参照して説明する。図8は、金型100の一部平面図である。ここでは、図7に示すキャビティ105のうちキャビティ105dを取り上げて説明する。
まず、スプルー101から射出された溶融した樹脂は、矢印Aに示すように主ランナー102を通って、主ランナー102と枝ランナー103dとで角度90度で交差する屈曲部106bにまで流れ込む。屈曲部106bに流れ込んだ樹脂は、屈曲部106bに沿って主ランナー102から枝ランナー103dに屈曲して移動する。このとき、樹脂は屈曲部106bの内側と外側とで充填される時間が変化する。具体的には、図8の矢印Bに示すように屈曲部106bの内側を通る樹脂は、すぐに屈曲部106bの内側に充填されるので、充填が早い。一方、矢印B´に示すように屈曲部106bの外側を通る樹脂は、内側を通る樹脂に比べて遠回りするために、充填が遅い。この充填される時間の差異は、射出成形機の成形条件(特に、射出速度)等に起因する。
このように屈曲部106bの内側と外側とで充填される時間に差異が生じた樹脂は、その後、枝ランナー103dを通過して、それぞれ時間的な差異を経てゲート部104dに到達する。次に、ゲート部104dに到達した樹脂のうち、屈曲部106bの内側を通過した樹脂はキャビティ105dの図8に示す矢印C方向に流れ込み、屈曲部106bの外側を通過した樹脂はキャビティ105dの図8に示す矢印C´方向に流れ込む。ここで、矢印C方向に流れ込む樹脂は、屈曲部106bの内側を通った樹脂であるために、屈曲部106bの外側を通った樹脂より早くゲート104dに到達している。したがって、矢印C方向に流れ込む樹脂は、矢印C´方向に流れ込む樹脂より早く充填される。その結果、矢印C方向に流れ込んだ樹脂は、矢印C´方向に流れ込んだ樹脂と、キャビティ105dの対称な位置108(中心)より矢印C´方向に流れ込む樹脂側に変位した会合線107で合流する。この会合線107をウェルドラインという。ここでは、金型の設計者はウェルドラインをキャビティ105dの対称な位置108に発生させたかったのに対して、非対称な位置に発生してしまっている。
このウェルドラインは、成形された成形品の外観の見栄えを低下させてしまうために、成形品のパーティングラインやデザイン的又は意図的に設けたスリット上に発生させることによりウェルドラインを視認しにくくさせる必要がある。しかし、真っ直ぐではない湾曲したウェルドラインや上述したように成形品上の意図しない非対称な位置に発生したウェルドラインは、パーティングラインやスリット上に発生させることが困難である。
従来、上述した湾曲したウェルドラインや非対称な位置に発生したウェルドラインを、真っ直ぐに発生させたり、対称な位置に発生させたりするために、成形条件(特に、射出速度)を変更することにより対応していた。例えば、成形条件を変更することで、樹脂が上述した屈曲部106bを充填する内側の時間と外側の時間とを制御していた。また、例えば、成形品自体の板厚を変更させたり、特許文献1に開示されているようにゲートの位置を変更させたりすることで、ウェルドラインをキャビティ105の意図する位置に発生させていた。
特開平9−131767号公報
しかしながら、成形条件の幅が狭かったり、成形条件の変更ができなかったり、成形品の部品重量バランスの均一化が必須で成形品自体の板厚を変更できなかったりする場合は、ウェルドラインの形状や発生位置を制御することができない。また、ゲート位置を変更するにしても、変更できるゲート位置はランナー幅内に制約されてしまうために、意図するようにウェルドラインの形状や発生位置を制御することができない。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、成形品に発生するウェルドラインの形状や発生位置を制御することを目的とする。
本発明は、スプルーからキャビティに成形材を充填するためのランナーが屈曲部を有して構成されている成形用金型であって、前記屈曲部から前記キャビティまでのランナーの少なくとも一部は、前記屈曲部の内側を通過する流路と前記屈曲部の外側を通過する流路との断面積が異なることを特徴とする。
また、前記屈曲部の内側を通過する流路に突起が設けられていることを特徴とする。
また、前記突起は、前記屈曲部に近接していることを特徴とする。
また、前記突起は、入れ子状にして設けられていることを特徴とする。
また、前記突起は、前記ランナーの幅の略半分の幅寸法であって、前記ランナーの深さ寸法より浅いことを特徴とする。
本発明は、スプルーからキャビティに成形材を充填するためのランナーが屈曲部を有して構成されている成形用金型による成形品の製造方法であって、前記屈曲部から前記キャビティまでのランナーの少なくとも一部に、前記屈曲部の内側を通る流路の一部に突起を設けることで、前記屈曲部の内側を通過する成形材が前記キャビティに到達する時間と、前記屈曲部の外側を通過する成形材が前記キャビティに到達する時間とを略同一にさせて成形することを特徴とする。
本発明によれば、屈曲部からキャビティまでのランナーの少なくとも一部は、屈曲部の内側を通過する流路と屈曲部の外側を通過する流路との断面積が異なっていることから、成形条件、成形品自体の板厚又はゲートの位置等を変更することなく、成形品に発生するウェルドラインの形状や発生位置を制御することができる。したがって、ウェルドラインの形状や発生位置を意図するように発生させることで、ウェルドラインを目立たなくすることができ、成形品の製品価値を向上させることができる。
また、例えば本発明によれば、屈曲部の内側を通過する流路に突起が設けられている。したがって、簡単な構成で屈曲部の内側を通過する流路と屈曲部の外側を通過する流路との断面積が異ならせることができる。
また、例えば本発明によれば、突起は屈曲部に近接しているために屈曲部の内側を通過しようとする樹脂はすぐに突起に進路を妨げられるために、樹脂が屈曲部の内側に充填される時間を十分に遅くすることができる。
また、例えば本発明によれば、突起は入れ子状にして設けられているために突起を簡単に入れ換えることができ、成形材の種類や成形条件により簡単にランナーの断面の形状を変更することができる。
また、例えば本発明によれば、突起はランナーの幅の略半分の幅寸法であって、ランナーの深さ寸法より浅いことから、良好なウェルドラインを発生させることができる。
以下、図面に基づき、本発明に係る成形用金型の好適な実施形態について説明する。なお、ここでは、成形用金型に充填する成形材として溶融された樹脂を用いる場合について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る成形用金型の一方の金型の斜視図である。ここでは、例えばリング状の成形品を4個取りで成形する成形用金型(以下、金型という)について説明する。
図1に示すように、金型1は主ランナー12(12a、12b)と、枝ランナー13(13a〜13d)と、ゲート14(14a〜14d)と、キャビティ15(15a〜15d)とを含んで構成されている。なお、図示しない他方の金型に設けられているスプルー11を点線で示している。本実施形態に係る金型1は、それぞれの構成要素がスプルー11の中心線Lを中心とした点対称に形成されている。
主ランナー12(12a、12b)は、スプルー11から射出された溶融した樹脂を枝ランナー13に流し込む溝状の流路である。主ランナー12(12a、12b)は上下方向に設けられたスプルー11に対して直交する方向に形成されている。主ランナー12の流路の断面は、抜き勾配を有した台形形状の断面形状に形成されている。なお、ここでは、抜き勾配は僅かであるため、以下では略矩形断面形状というものとする。また、主ランナーの断面形状は幅Wと深さHとが略同一寸法である。なお、幅Wと深さHとは略同一寸法に限られず、異なる寸法であってもよい。
主ランナー12(12a、12b)の両端部には屈曲部16(16a、16b)を介して枝ランナー13(13a〜13d)が形成されている。すなわち、主ランナー12(12a、12b)と枝ランナー13(13a〜13d)とは角度90度で交差(直交)していて、この交差している部位が屈曲部16(16a、16b)として構成される。このように、金型1は、ランナーの途中に屈曲部16を有している。なお、屈曲部は、直交して形成される場合に限られず、90度と異なる角度で屈曲していてもよく、湾曲形状で屈曲していてもよい。
枝ランナー13(13a〜13d)は、屈曲部16(16a、16b)からキャビティ15(15a〜15d)に溶融した樹脂を流し込む溝状の流路である。ここで、枝ランナー13(13a〜13d)の断面形状は、基本的に主ランナー12の深さHと同一寸法でよいが、幅Wは同一寸法でなくてもよい。ここでは、枝ランナー13(13a〜13d)の断面形状は、主ランナー12と同様、幅Wと深さHとが略同一寸法の略矩形断面形状であり、流路に沿って少なくとも一部が、異なる断面形状を有している。なお、枝ランナー13a〜13dの各断面形状は、上述した中心線Lを中心としてそれぞれが点対称な断面形状である。なお、各断面形状の詳細は図2を参照して後述する。各枝ランナー13(13a〜13d)の先端にはゲート14(14a〜14d)が形成されている。
ゲート14(14a〜14d)は、溶融した樹脂を各キャビティ15(15a〜15d)に充填させるための流入口である。ゲート14は、各キャビティ15に充填した樹脂が逆流しないように、また成形された成形品のうち製品部分と非製品部分とを切断し易いように断面積が小さく形成されている。各ゲート14(14a〜14d)の先には、キャビティ15(15a〜15d)が形成されている。
キャビティ15(15a〜15d)は、溶融した樹脂が充填されることで製品としての成形品を成形する。本実施形態に係るキャビティ15(15a〜15d)は、リング状の成形品を成形するために環状の溝形状に形成されている。また、上述したゲート14はキャビティ15の外周面と接続されている。なお、金型1には、主ランナー12(12a、12b)から延長した部分に溶融した樹脂を枝ランナー13(13a〜13d)にスムーズに流し込むためのスラグウェル17(17a、17b)が形成されている。
このように、主ランナー12(12a、12b)から多数の枝ランナー13(13a〜13d)に分岐させ、各枝ランナー13(13a〜13d)にキャビティ15(15a〜15d)を接続させることで、一度に多数の成形品を成形することができる。
次に、枝ランナーの詳細について図2及び図3を参照して説明する。ここでは、複数ある枝ランナーのうち、枝ランナー13dを取り上げて説明する。図2は枝ランナー13dを含む斜視図である。また、図3は枝ランナー13dを含む平面図である。図2に示すように枝ランナー13dは長手方向、すなわち屈曲部16bからゲート14dまでの位置によって断面形状が変化している。より具体的に説明すると、枝ランナー13dは、長手方向に沿って第一部位23d、第二部位24d及び第三部位25d毎に断面形状が異なっている。
まず、第一部位23dは、屈曲部16bに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー13d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第一部位23dは屈曲部16bの内側を通り第二部位24dまで至る流路と、屈曲部16bの外側を通り第二部位24dまで至る流路とで、断面形状が異なっている。具体的には、屈曲部16bの内側を通り第二部位24dまで至る流路には、枝ランナー13dの幅Wの略1/2の幅wで、枝ランナー13dの深さHの略2/3の高さhの突起19dもしくは突部が設けられている。一方、屈曲部16bの外側を通り第二部位24dまで至る流路には、突起が設けられていない。すなわち、突起19dを設けることで、屈曲部16bの内側を通り、第二部位24dまで至る流路は、枝ランナー13dの幅の略半分の幅寸法が枝ランナー13dの深さ寸法より浅く形成される。したがって、枝ランナー13dのうち溶融した樹脂の充填が早い側(枝ランナー13dの幅Wの中心から片側)の断面積が少なくなるように形成されている。
第二部位24dは第一部位23dと第三部位25dとの間に位置する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー13d全体の長手方向の長さの略3/5としている。また、第二部位24dは枝ランナー13dの幅Wで、枝ランナー部13dの深さHの略2/3の高さhの突起20d若しくは突起部が設けられている。
第三部位25dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー13d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第三部位25dには突起が設けられていない。すなわち、第三部位25dの溝断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
ここで、第一部位23dに設けられている突起19d及び第二部位24dに設けられている突起20dは枝ランナー13dに入れ子状に固着されている。または枝ランナー13d自体を入れ子状にして設けられている。したがって、充填する樹脂の種類や成形条件によって、突起19d及び突起20dを入れ換えたり、枝ランナー13d自体を入れ換えたりすることにより簡単に枝ランナーの断面の形状を変更することができる。
次に、溶融した樹脂を主ランナー12(12a、12b)から、枝ランナー13(13a〜13d)、ゲート14(14a〜14d)を経て、キャビティ15(15a〜15d)に充填する詳細について図3を参照して説明する。ここでは、複数あるキャビティ15のうち、キャビティ15dを取り上げて説明する。なお、他のキャビティ15a〜15cについては、それぞれ図1に示す中心線Lを中心とした点対称に充填される。
まず、スプルー11から射出された溶融した樹脂は、矢印Eに示すように主ランナー12bを通って、主ランナー12bと枝ランナー13dとで交差する屈曲部16bにまで流れ込む。屈曲部16bに流れ込んだ樹脂は、屈曲部16bに沿って主ランナー12bから枝ランナー13dに屈曲して流れ込む。なお、樹脂は主ランナー12bから枝ランナー13cにも屈曲して流れ込むが、ここではその説明は省略する。このとき、従来の金型であれば屈曲部16bの内側と外側とで樹脂が充填される時間が変化してしまっていた。すなわち、屈曲部16bの内側を通る樹脂は早く充填され、屈曲部16bの外側を通る樹脂は遠回りするために充填される時間は遅くなっていた。
しかし、本実施形態では上述したように枝ランナー13dの第一部位23dであって、屈曲部16bの内側を通り第二部位24dまで至る流路に、突起19dが設けられている。したがって、屈曲部16bの内側を通過しようとする樹脂は突起19dに進路が妨げられるために図3の矢印Fに示すように充填される時間が遅くなる。一方、屈曲部16bの外側を通り第二部位24dまで至る流路には、突起が設けられていない。したがって、屈曲部16bの外側を通過しようとする樹脂は進路が妨げられることなく図3の矢印F´に示すように充填される時間に変わりがない。このように、屈曲部16bの内側を通過しようとする樹脂は突起19dによって充填される時間が遅くなるために、屈曲部16bの内側及び外側を通過しようとする樹脂の充填される時間の差異が解消される。
その後、屈曲部16bの内側及び外側を通過した樹脂は、第一部位23dを同時に通過すると共に速度を一致させたまま第二部位24d、第三部位25d及びゲート14dに到達する。ゲート14dに到達した樹脂のうち、屈曲部16bの内側を通過した樹脂はキャビティ15dの図3に示す矢印G方向に流れ込み、屈曲部16bの外側を通過した樹脂はキャビティ15dの図3に示す矢印G´方向に流れ込む。ここで、矢印G方向及び矢印G´方向に流れ込んだ樹脂は、同時にキャビティ15dに到達していることから、キャビティ15dの中心と一致する会合線26で合流する。すなわち、ウェルドラインをキャビティ15dの対称な位置に発生させることができる。なお、他のキャビティ15a〜15cにおいても、同様にウェルドラインをキャビティ15a〜15cの対称な位置に発生させることができる。
次に、本実施形態に係る金型により成形される成形品について図4を参照して説明する。図4は、成形された成形品の一部の斜視図である。図4に示す成形品30は、図2及び図3に示すキャビティ15dによって形成されたリング状の製品31dを含む成形品の一部である。図4に示すようにリング状の製品31dには、ウェルドライン32dがリング状の中心、すなわちゲートの直径方向対向側に形成されている。
このように、本実施形態の成形用金型によれば、枝ランナー13における屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積を、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積より小さくなるように構成した。したがって、キャビティ15に樹脂を充填されるまでに、枝ランナー13内において樹脂の流動バランスを整えておくことができ、キャビティ15の中心と一致する部分にウェルドラインを発生させることができる。
延いては、枝ランナー13における屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積と、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積とを異ならせることにより、成形品に発生させるウェルドラインの位置等を設計者の意図するように制御することができる。特にウェルドラインを成形品のパーティングライン、デザイン的又は意図的に設けたスリット上に発生させることで、ウェルドラインを視認しにくくさせることができる。
また、本実施形態に係る成形用金型によれば、突起19を屈曲部16に近接して設けた。したがって、屈曲部16の内側を通過しようとする樹脂はすぐに突起19に進路を妨げられるために、屈曲部16の内側に充填される時間を遅くする効果を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る成形用金型では、枝ランナー13における屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積を、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積より小さくなるように突起19を設ける場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積を屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積より大きくなるように枝ランナー13の溝を広げるように形成してもよい。すなわち、枝ランナー13のうち、溶融した樹脂の充填が遅い側(枝ランナー13の幅Wの中心から片側)の断面積が大きくなるように形成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る枝ランナーの断面形状の詳細について図5(a)を参照して説明する。ここでは、第1の実施形態と同様、枝ランナーのうち、図1に示す枝ランナー13dに相当する部分を取り上げて説明する。図5(a)は枝ランナー43dの斜視図である。なお、枝ランナー43d以外については第1の実施形態と同一の構成であるため、同一符号を付して説明は省略する。
図5(a)に示すように枝ランナー43dは長手方向、すなわち屈曲部16bからゲート14dまでの位置によって断面形状が変化している。より具体的に説明すると、枝ランナー43dは、長手方向に沿って第一部位54d及び第二部位55d毎に断面形状が異なっている。
まず、第一部位54dは、屈曲部16bに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー43d全体の長手方向の長さの略4/5としている。また、第一部位54dは屈曲部16bの内側を通り第二部位55dまで至る流路と、屈曲部16bの外側を通り第二部位55dまで至る流路とで、断面形状が異なっている。具体的には、屈曲部16bの内側を通り第二部位55dまで至る流路には、枝ランナー43dの幅Wの略1/2の幅wで、枝ランナー43dの深さHの略2/3の高さhの突起50dが設けられている。一方、屈曲部16bの外側を通り第二部位55dまで至る流路には、突起が設けられていない。すなわち、突起50dを設けることで、屈曲部16bの内側を通り、第二部位55dまで至る流路は、枝ランナー43dの幅の略半分の幅寸法が枝ランナー43dの深さ寸法より浅く形成される。したがって、枝ランナー43dのうち溶融した樹脂の充填が早い側(枝ランナー43dの幅Wの中心から片側)の断面積が少なくなるように形成されている。
第二部位55dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー43d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第二部位55dには突起が設けられていない。すなわち、第二部位55dの溝断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
なお、第一部位54dに設けられている突起50dは、第1の実施形態における入れ子状の突起19d及び突起20dを入れ換えたり、枝ランナー13d自体を入れ換えたりしたものである。
このように、本実施形態の成形用金型によれば、枝ランナー43における屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積を、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積より小さくなるように構成した。したがって、第1の実施形態と同様、キャビティ15に樹脂を充填されるまでに、枝ランナー43内において樹脂の流動バランスを整えておくことができ、キャビティ15の中心と一致する部分にウェルドラインを発生させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る枝ランナーの断面形状の詳細について図5(b)を参照して説明する。ここでは、第1の実施形態と同様、枝ランナーのうち、図1に示す枝ランナー13dに相当する部分を取り上げて説明する。図5(b)は枝ランナー63dの斜視図である。なお、枝ランナー63d以外については第1の実施形態と同一の構成であるため、同一符号を付して説明は省略する。
図5(b)に示すように枝ランナー63dは長手方向、すなわち屈曲部16bからゲート14dまでの位置によって断面形状が変化している。より具体的に説明すると、枝ランナー63dは、長手方向に沿って第一部位73d、第二部位74d及び第三部位75d毎に断面形状が異なっている。
まず、第一部位73dは、屈曲部16bに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー63d全体の長手方向の長さの略1/5としている。第一部位73dには突起が設けられていない。すなわち、第一部位73dの溝断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
第二部位74dは第一部位73dと第三部位75dとの間に位置する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー63d全体の長手方向の長さの略3/5としている。また、第二部位74dは屈曲部16bの内側を通り第三部位75dまで至る流路と、屈曲部16bの外側を通り第三部位75dまで至る流路とで、断面形状が異なっている。具体的には、屈曲部16bの内側を通り第三部位75dまで至る流路には、枝ランナー63dの幅Wの略1/2の幅wで、枝ランナー63dの深さHの略2/3の高さhの突起70dが設けられている。一方、屈曲部16bの外側を通り第三部位75dまで至る流路には、突起が設けられていない。すなわち、突起70dを設けることで、屈曲部16bの内側を通り、第三部位75dまで至る流路は、枝ランナー63dの幅の略半分の幅寸法が枝ランナー63dの深さ寸法より浅く形成される。したがって、枝ランナー63dのうち溶融した樹脂の充填が早い側(枝ランナー63dの幅Wの中心から片側)の断面積が少なくなるように形成されている。
第三部位75dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー63d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第三部位75dには突起が設けられていない。すなわち、第三部位75dの断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで高さHの略矩形断面形状である。
なお、第二部位74dに設けられている突起70dは、第1の実施形態における入れ子状の突起19d及び突起20dを入れ換えたり、枝ランナー13d自体を入れ換えたりしたものである。
このように、本実施形態の成形用金型によれば、枝ランナー63における屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積を、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積より小さくなるように構成した。したがって、第1の実施形態と同様、キャビティ15に樹脂を充填されるまでに、枝ランナー63内において樹脂の流動バランスを整えておくことができ、キャビティ15の中心と一致する部分にウェルドラインを発生させることができる。
なお、上述した第1の実施形態乃至第3の実施形態では、枝ランナー内において樹脂の流動バランスを整えて、キャビティ15の中心と一致する部分にウェルドラインを発生させることができるランナーについて説明した。以下では、ウェルドラインの発生を制御することができない例について図6(a)〜(c)を参照して説明する。
図6(a)は、ウェルドラインの発生を制御することができない枝ランナー80dの一例を示す斜視図である。なお、枝ランナー80d以外については第1の実施形態と同一符号を付す。図6(a)に示す枝ランナー80dは、長手方向に沿って第一部位81d及び第二部位82dが形成されている。
第一部位81dは長手方向の長さを枝ランナー80d全体の長手方向の長さの略4/5としている。また、第一部位81dは枝ランナー80dの幅Wで、枝ランナー部80dの深さHの略2/3の高さhの突起83dが設けられている。すなわち、第一部位81dは枝ランナー80dの幅Wで、深さHの略1/3の溝が設けられている。
第二部位82dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー80d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第二部位82dには突起が設けられていない。すなわち、第二部位82dの溝断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
このように図6(a)に示す枝ランナー80dは、屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積と、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積とが常に同一であるために、樹脂が屈曲部16bの内側及び外側を充填させる時間の差異を解消させることができない。
次に、図6(b)は、ウェルドラインの発生を制御することができない枝ランナー85dの一例を示す斜視図である。なお、枝ランナー85d以外については第1の実施形態と同一符号を付す。図6(b)に示す枝ランナー85dは、長手方向に沿って第一部位86d及び第二部位87dが形成されている。
まず、第一部位86dは、屈曲部16bに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー85d全体の長手方向の長さの略4/5としている。第一部位86dは、屈曲部16bの外側を通り第二部位87dまで至る流路のみで構成され、第1の実施形態乃至第3の実施形態において存在していた、屈曲部16bの内側を通り第二部位87dまで至る流路が存在しない。すなわち、図6(b)に示すように第一部位86dは、枝ランナー85dの幅Wの略1/2の幅wで、枝ランナー13dの高さHの突起88dが設けられているために、屈曲部16bの内側を通り第二部位87dまで至る流路を封鎖している。
第二部位87dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー85d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第二部位87dには突起が設けられていない。すなわち、第二部位87dの断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
このように図6(b)に示す枝ランナー85dは、屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路がないために、樹脂が屈曲部16bの内側及び外側を充填させる時間の差異を解消させることができない。
次に、図6(c)は、ウェルドラインの発生を制御することができない枝ランナー90dの一例を示す斜視図である。なお、枝ランナー90d以外については第1の実施形態と同一符号を付す。図6(c)に示す枝ランナー90dは、長手方向に沿って第一部位91d、第二部位92d及び第三部位93dが形成されている。
まず、第一部位91dは屈曲部16bに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー90d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第一部位91dには突起が設けられていない。すなわち、第一部位91dの溝断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。ここでは、幅Wと深さHとは略同一寸法である。
また、第一部位92dは、第一部位91dと第三部位93dとの間に位置する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー90d全体の長手方向の長さの略3/5としている。第二部位92dは、屈曲部16bの外側を通り第三部位93dまで至る流路のみで構成され、第1の実施形態乃至第3の実施形態において存在していた、屈曲部16bの内側を通り第三部位93dまで至る流路が存在しない。すなわち、図6(c)に示すように第二部位92dは、枝ランナー90dの幅Wの略1/2の幅wで、枝ランナー90dの高さHの突起94dが設けられているために、屈曲部16bの内側を通り第三部位93dまで至る流路を封鎖している。
第三部位93dはゲート14dに近接する部分であり、長手方向の長さを枝ランナー90d全体の長手方向の長さの略1/5としている。また、第三部位93dには突起が設けられていない。すなわち、第三部位93dの断面形状は主ランナー12の流路の断面と同一であって、幅Wで深さHの略矩形断面形状である。
このように図6(c)に示す枝ランナー90dは、屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路が一部ないために、樹脂が屈曲部16bの内側及び外側を充填させる時間の差異を解消されることができない。
上述した図6(a)〜(c)から、枝ランナーにおける屈曲部16の内側からキャビティ15までの流路の断面積と、屈曲部16の外側からキャビティ15までの流路の断面積とを異ならせるためには、少なくとも枝ランナーのうち溶融した樹脂の充填が早い側(枝ランナー13dの幅Wの中心から片側)の断面積を有する状態で異ならせる必要がある。
なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態の説明では、成形材として樹脂を用いて成形する金型についてのみ説明したが、例えば亜鉛ダイカストやアルミニウム合金等のような成形材を用いて成形する金型であってもよい。
また、第1の実施形態乃至第3の実施形態の説明では、突起の高さh方向を変更して、ランナーのうち溶融した樹脂の充填が早い側(枝ランナーの幅の中心から片側)の断面積を異ならせる場合についてのみ説明したが、突起の幅wを狭めるようにして、樹脂の充填が早い側の断面積を異ならせてもよい。
また、第1の実施形態乃至第3の実施形態に係る成形用金型は多数個取りとして4つを成形する場合についてのみ説明したが、ランナーとランナーとが屈曲するように構成されている成形用金型であれば、例えば2つ取りや8つ取り等であってもよい。
また、第1の実施形態乃至第3の実施形態の説明では、リング状の成形品を成形する場合についてのみ説明したが、例えば孔を有するような成形品等、成形材が会合してウェルドラインを生じさせるような金型に用いることができる。
また、第1の実施形態乃至第3の実施形態では、主ランナーと枝ランナーとによって構成される成形用金型についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、枝ランナー(第一枝ランナー)から屈曲部を介して更に枝ランナー(第二枝ランナー)を構成するような成形用金型であってもよく。このような場合、必要に応じて、両方の枝ランナーそれぞれに対して、屈曲部の内側からの流路と屈曲部の外側からの流路との断面積が異なるように構成する。
第1の実施形態に係る成形用金型の斜視図である。 第1の実施形態に係る枝ランナーの斜視図である。 第1の実施形態に係る枝ランナーの平面図である。 第1の実施形態に係る成形用金型で成形された成形品の一部の斜視図である。 他の実施形態に係る枝ランナーの斜視図である。 ウェルドラインの発生を制御することができない枝ランナーの斜視図である。 従来の成形用金型の斜視図である。 従来の成形用金型の枝ランナーの平面図である。
符号の説明
1 成形用金型
11 スプルー
12 主ランナー
13 枝ランナー
14 ゲート
15 キャビティ
16 屈曲部
19d 突起
20d 突起
32d ウェルドライン
50d 突起
70d 突起

Claims (6)

  1. スプルーからキャビティに成形材を充填するためのランナーが屈曲部を有して構成されている成形用金型であって、
    前記屈曲部から前記キャビティまでのランナーの少なくとも一部は、前記屈曲部の内側を通過する流路と前記屈曲部の外側を通過する流路との断面積が異なることを特徴とする成形用金型。
  2. 前記屈曲部の内側を通過する流路に突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の成形用金型。
  3. 前記突起は、前記屈曲部に近接していることを特徴とする請求項2に記載の成形用金型。
  4. 前記突起は、入れ子状にして設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の成形用金型。
  5. 前記突起は、前記ランナーの幅の略半分の幅寸法であって、前記ランナーの深さ寸法より浅いことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の成形用金型。
  6. スプルーからキャビティに成形材を充填するためのランナーが屈曲部を有して構成されている成形用金型による成形品の製造方法であって、
    前記屈曲部から前記キャビティまでのランナーの少なくとも一部に、前記屈曲部の内側を通る流路の一部に突起を設けることで、前記屈曲部の内側を通過する成形材が前記キャビティに到達する時間と、前記屈曲部の外側を通過する成形材が前記キャビティに到達する時間とを略同一にさせて成形することを特徴とする成形品の製造方法。
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