JP2019059206A - 射出成形用金型 - Google Patents

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博文 武藤
Hirofumi Muto
博文 武藤
紀 藤本
Tadashi Fujimoto
紀 藤本
拓矢 池田
Takuya Ikeda
拓矢 池田
田中 陽介
Yosuke Tanaka
陽介 田中
仁司 桂田
Hitoshi Katsurada
仁司 桂田
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Abstract

【課題】多点ゲート構造のキャビティを複数有する射出成形用金型において、各キャビティへの溶融樹脂の樹脂流動差を小さくする。【解決手段】射出成形用金型50は、複数のキャビティ10と、溶融樹脂を射出成型用金型50内に導入する第1スプルー1と、第1スプルー1に接続された複数の第1ランナー2と、前記複数の第1ランナー2に接続された複数の第2ランナー7と、複数の第2ランナー7に接続された第2スプルー8とを有する。第2スプルー8は、キャビティ10に接続される。第1ランナー2は、水平方向に延びる第1経路部3と、前記第1経路部に対して上下方向または水平方向へ屈曲する第1屈曲部4と、第1屈曲部4に接続され水平方向に延びる第2経路部5と、第2経路部5に対して下方へ屈曲する第2屈曲部6と、を備える。複数の第2ランナー7は、第2屈曲部6の下端部に接続される。【選択図】 図1

Description

本発明は、多点ゲート構造のキャビティを複数有する射出成形用金型に関する。
従来より、複数のキャビティを有する射出成形用金型を用いて射出成形で複数の製品を同時に製造する場合には、射出成形金型の各キャビティへバランス良く均等に溶融樹脂を充填することが重視されている。複数のキャビティへの溶融樹脂の充填バランスを均一にするために、各キャビティに溶融樹脂を導入するランナーの距離及び断面形状を工夫した金型は、公知である。
例えば、特許文献1(特開平5−185470号公報)及び特許文献2(特開2012−240385号公報)などでは、スプルーから分岐した各ランナーに段差を設けることにより、分岐するランナーへの溶融樹脂の流量を均一にする成形用金型が開示されている。
上記特許文献1には、スプルーから分岐した主ランナーと、キャビティに設けた副ランナーとを備え、主ランナーと副ランナーの分岐部に、樹脂の流れ方向を変えるための突起状段差を有する射出成形用金型が開示されている。
また、特許文献2には、スプルーから分岐した第1ランナーと、第1ランナーから分岐する第2ランナーと、第2ランナーから分岐しキャビティに接続する第3のランナーとを備え、第1ランナーと第2ランナーの分岐部に段差部を有する射出成形用金型が開示されている。
上記各特許文献に記載された射出成形用金型は、分岐するランナーとの分岐部分に段差を有することにより、分岐するランナーへの溶融樹脂の流量を均一にして樹脂流動差を小さくすることができる成形用金型である。
特開平5−185470号公報 特開2012−240385号公報
しかしながら、特許文献1の射出成形用金型では、突起状段差を有する主ランナーへは均一に溶融樹脂が流動するが、副ランナー及びキャビティは、主ランナーからさらに分岐する。当該分岐により樹脂流動差が生じるため、それぞれのキャビティに送り込まれる溶融樹脂を均一にすることは困難である。
また、特許文献2の射出成形用金型では、第1ランナーと第2ランナーとの分岐部に段差を有するため、第2ランナーへは溶融樹脂が均一に送り込まれる。しかしながら、キャビティに接続する第3のランナーは、第2ランナーからさらに分岐するため、当該分岐部において溶融樹脂の流量にばらつきが生じる。よって、上述の特許文献1と同様に樹脂流動差が生じる可能性があった。
特に、1つのキャビティが複数のゲートを有する多点ゲート構造の射出成形用金型では、キャビティの複数のゲートにそれぞれ接続される複数のスプルーを分岐させる必要がある。このため、キャビティのゲートに接続するスプルーにおいて、溶融樹脂の流量を均一にすることが求められる。しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2の構造では、段差を有するランナーより下流側のランナーに接続する複数のスプルーへの分岐点において溶融樹脂の流動差が生じ、均一に溶融樹脂が送られないことがあった。
また、多点ゲート構造のキャビティにつながる複数のスプルーに樹脂流動差が生じると、ガス焼け及びウェルドが生じやすく、また、成形品に樹脂密度差が発生するという問題がある。
したがって、本発明の目的は、多点ゲート構造のキャビティを複数有する射出成形用金型において、各キャビティへの溶融樹脂の樹脂流動差を小さくすることである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の射出成形用金型を提供する。
本発明の第1の観点における射出成形用金型は、複数のキャビティを有する射出成形用金型である。射出成形用金型は、溶融樹脂を金型内に導入する第1スプルーと、
前記第1スプルーに接続された複数の第1ランナーと、
前記複数の第1ランナーのそれぞれに接続された複数の第2ランナーと、
前記複数の第2ランナーのそれぞれに接続された複数組の第2スプルーと、
を有し、
前記複数組の第2スプルーのうち各組の第2スプルーは、前記複数のキャビティのそれぞれに接続され、
前記第1ランナーは、
一端側が前記第1スプルーに接続され、水平方向に延びる第1経路部と、
前記第1経路部の他端側に接続され、前記第1経路部に対して上下方向または水平方向へ屈曲する第1屈曲部と、
一端側が前記第1屈曲部の端部に接続され、水平方向に延びる第2経路部と、
前記第2経路部の他端側に接続され、前記第2経路部に対して下方へ屈曲する第2屈曲部と、
を備え、
前記複数の第2ランナーは、前記第2屈曲部の下端部に接続される。
本発明によれば、多点ゲート構造のキャビティを複数有する射出成形金型において、金型内での各キャビティへの溶融樹脂の樹脂流動差を小さくすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる射出成形用金型の概略構成を示す図である。 図2は、図1のII−II線における断面図である。 図3は、図1に示す第2スプルーの構成を示す部分拡大平面図である。 図4は、図3のIV−IV線における断面図である。 図5は、図4のVの部分拡大図である。 図6は、本発明の第2実施形態にかかる射出成形用金型の概略構成を示す平面図である。 図7は、図6に示す射出成形用金型の第1屈曲部近傍の形状を示す部分拡大斜視図である。 図8は、本発明の第3実施形態にかかる射出成形用金型の概略構成を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
なお、以下の説明では、方向を特定するために、「上下」及び「水平」という表現を用いる。「上下」方向は、重力方向、すなわち鉛直方向である。「水平」方向は、鉛直方向に対して直交する方向である。しかしながら、「水平」方向は、鉛直方向に対して直交する方向のみに限定されない。すなわち、「水平」方向は、鉛直方向に対して直交する方向に対し、上下方向に45度以下の傾きを有する方向も含む。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる射出成形用金型50の概略構成を示す図である。図1では、射出成形用金型50のランナー2,7及びスプルー1,8を実線で示す。
本実施形態にかかる射出成形用金型50は、上下方向に並んだ複数のブロック61,62,63(図1,図2,図4参照)を有する。すなわち、射出成形用金型50は、上側ブロック61、中央ブロック62及び下側ブロック63を有する。また、射出成形用金型50は、第1スプルー1、複数の第1ランナー2、複数の第2ランナー7、複数組の第2スプルー8及び複数のキャビティ10を有する。
ブロック61は、内部に第1スプルー1を有する。第1スプルー1は、ブロック61に開口しかつ図示しない樹脂射出装置に接続される導入口11を有する。これにより、溶融樹脂を導入口11から射出成形用金型50内に導入することができる。第1スプルー1は、上側ブロック61の内部を上下方向に貫通する。第1スプルー1は、下端に2つの第1ランナー2が接続される。射出成形用金型50は、第1スプルー1と第1ランナー2との接続部分に、円板状の突出部12を有する。
第1ランナー2は、それぞれ、上側ブロック61と中央ブロック62との合わせ面に形成された溝によって構成される。第1ランナー2は、第1スプルー1との接続部分から互いに反対方向に直線的に延びる。第1ランナー2は、それぞれ、長手方向の中間部分に、上下方向に屈曲した第1屈曲部4を有する。第1ランナー2は、それぞれ、長手方向に第1屈曲部4を挟んで第1経路部3及び第2経路部5を有する。すなわち、第1ランナー2は、それぞれ、第1屈曲部4で屈曲した形状を有する。また、第1ランナー2は、それぞれ、長手方向における第2経路部5の先端側(他端側)に、第2屈曲部6を有する。
第1経路部3は、一端側が第1スプルー1に接続され、水平方向に直線的に延びる。第1経路部3の他端側である下流側端部には、第1屈曲部4が接続されている。第1経路部3において溶融樹脂が水平方向に流れる流路の断面は、図2に示すように、水平方向よりも上下方向に長い台形である。これにより、射出成形用金型50の中央ブロック62から、射出成形用金型50によって成形された樹脂成形品を容易に取り出すことができる。
第1屈曲部4は、第1経路部3に対して上方に屈曲する。第1屈曲部4の上下方向の寸法Hは、図2に示すように、第1経路部3の上下方向の寸法H1及び後述する第2経路部5の上下方向の寸法H2の合計であることが好ましい。ただし、第1屈曲部4の上下方向の寸法Hは、第1経路部3の上下方向の寸法H1及び第2経路部5の上下方向の寸法H2の合計に限定されない。
また、本実施形態では、第1屈曲部4において上下方向に溶融樹脂が流れる流路の断面積は、第1経路部3及び後述する第2経路部5において水平方向に溶融樹脂が流れる各流路の断面積よりも小さい。
上記のように、第1ランナー2が第1屈曲部4を有することにより、2つの第1ランナー2の途中で溶融樹脂の流動速度が低下する。これにより、2つの第1ランナー2に流れる溶融樹脂の量の差を小さくすることができる。また、溶融樹脂が第1の屈曲部4を通過することにより、第1ランナー2の流路断面内での溶融樹脂の流動を、一定にすることができる。
図1に示すように、第2経路部5は、第1屈曲部4の上端部に接続され、第1経路部3よりも上方で水平方向に直線的に延びる。第2経路部5において水平方向に溶融樹脂が流れる流路の断面は、図2に示すように、第1経路部3において水平方向に溶融樹脂が流れる流路の断面が上下方向に反転した形状である。これにより、射出成形用金型50の上側ブロック61から、射出成形用金型50によって成形された樹脂成形品を容易に取り出すことができる。
第2経路部5の長さ寸法L2は、第1経路部3の長さ寸法L1よりも短い。これにより第1屈曲部4で流動量が一様になった溶融樹脂をそのまま下流側に流すことができる。
第2屈曲部6は、第2経路部5の下流側(他端側)の端部に接続され、第2経路部5に対して下方へ屈曲する。
複数の第2ランナー7は、上側ブロック61と中央ブロック62との合わせ面に形成された溝によって構成される。第2ランナー7は、第1ランナー2の第2屈曲部6とそれぞれに接続される。第2ランナー7は、上面視で、第2屈曲部6との接続部13から6方向に放射状に延びる。
接続部13から放射状に延びる複数の第2ランナー7のそれぞれには、第1ランナー2から溶融樹脂が送り込まれる。このとき、第2ランナー7には、上方に位置する第2屈曲部6から溶融樹脂が下方に送り込まれる。これにより、溶融樹脂は、第2ランナー7内で、接続部13から水平方向にほぼ均一に送り込まれる。
なお、図3及び図5に示すように、複数の第2ランナー7のうち、後述する第2スプルー8との接続部が第2経路部5に近い第2ランナー7aは、上面視で第2経路部5と重なる重なり部5aを有する。これにより、図5に示すように、第2ランナー7aにおける溶融樹脂の経路92は、上流側の分岐部分6aから第2ランナー7aに流動可能であるため、他の第2ランナー7における溶融樹脂の径路91よりも短い。このため、複数の第2ランナー7のうち、後述する第2スプルー8との接続部が第2経路部5に近い第2ランナー7aの流路断面積S2は、他の第2ランナー7の流路断面積S1よりも小さいのが好ましい。これにより、複数の第2ランナー7に対し、溶融樹脂をより均一に流すことができる。
図3及び図4に示すように、複数の第2ランナー7の先端部には、それぞれ、第2スプルー8が接続される。なお、中央ブロック62は、第2スプルー8と第2ランナー7との接続部14よりも先端側に、ガス焼け防止用の逃げ部15を有する。
第2スプルー8は、図4に示すように、中央ブロック62を上下方向に貫通する。それぞれの第2ランナー7において、中央部13から第2スプルー8との接続部14までの長さは、いずれも等しい。これにより、第2ランナー7と第2スプルー8との接続部14は、上下方向から見て環状に位置する。このため、後述するように同じキャビティ10に接続される複数の第2スプルー8において、溶融樹脂の流動量の差を小さくすることができる。
上述のように、1つの第1ランナー2には、複数の第2ランナー7が接続される。これらの第2ランナー7に接続される1組の第2スプルー8は、1つのキャビティ10に接続される。キャビティ10は、1組の第2スプルー8との接続部分に、ゲート9を複数有する。すなわち、キャビティ10は、多点ゲートを有するキャビティである。上記のように、射出成形用金型50は、第1のランナーを2つ有する。よって、射出成型用金型50は、キャビティ10を2つ有する。
射出成形用金型50の下側ブロック63は、キャビティ10を有する。キャビティ10は、環状である。キャビティ10における複数のゲート9は、上下方向から見て環状に位置する。これにより、キャビティ10によって成形される円筒状の樹脂成形品において、周方向の樹脂密度差を小さくすることができる。よって、樹脂成形品が回転体の場合には、回転時のバランスを向上することができる。
本実施形態にかかる射出成形用金型50によれば、各キャビティ10への溶融樹脂の流動量の差を小さくすることができる。
具体的には、射出成形用金型50が第1ランナー2に第1屈曲部4を有するため、第1ランナー2の流路断面内で溶融樹脂の流動を一定にすることができる。これにより、第1スプルー1に接続される第1ランナー2への溶融樹脂の過充填を抑制することができる。
ところで、キャビティに対して複数のスプルーが接続された、いわゆる多点ゲートの射出成形用金型において、キャビティに接続される複数のスプルーに対する溶融樹脂の充填バランスが悪くなるという問題が生じる。例えば、ランナーから最短距離に位置するスプルーに溶融樹脂が過充填されやすい。
しかしながら、上述の構成のように、第1ランナー2が第1経路部3と第2経路部5との間に第1屈曲部4を有するとともに、第2屈曲部6によって第1ランナー2と第2ランナー7とを上下方向に接続することにより、複数の第2ランナー7における溶融樹脂の流動差を小さくすることができる。したがって、キャビティ10内への溶融樹脂の充填のバランスを向上することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態にかかる射出成形用金型の概略構成を示す平面図である。本実施形態にかかる射出成形用金型51は、第1ランナー22の形状が異なる点を除いて、第1の実施形態にかかる射出成形用金型50と同様の構成を有する。以下、第1の実施形態にかかる射出成形用金型50と異なる点を中心に説明し、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態にかかる射出成形用金型51の第1ランナー22は、上側ブロック11と中央ブロック12との合わせ面に形成された溝によって構成される。第1ランナー22は、第1スプルー1との接続部分から互いに反対方向に直線的に延びる。図6に示すように、第1ランナー22は、それぞれ、長手方向の中間部分に、上下方向に屈曲した第1屈曲部24を有する。第1ランナー22は、それぞれ、長手方向に第1屈曲部24を挟んで第1経路部23及び第2経路部25を有する。すなわち、第1ランナー22は、それぞれ、第1屈曲部24で屈曲した形状を有する。また、第1ランナー22は、それぞれ、長手方向における第2経路部25の先端側(他端側)に、第2屈曲部26を有する。
第1屈曲部24は、図7に示すように、第1経路部23に対して水平方向に直角に屈曲し、さらに、上方向に屈曲する。すなわち、溶融樹脂の流れ方向は、第1経路部23から第2経路部25に流れる際に、第1屈曲部24によって3回、変化する。これにより、溶融樹脂の流動速度が小さくなる。よって、2つの第1ランナー22に流れる溶融樹脂の量の差を少なくすることができ、個々の第1ランナー22での溶融樹脂の流動を流路断面内で一定にすることができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態にかかる射出成形用金型52の概略構成を示す図である。本実施形態にかかる射出成形用金型52は、第1ランナー2のそれぞれに接続される第2ランナー37の数が4つである点を除いて、第1の実施形態にかかる射出成形用金型50と同様の構成を有する。以下、第1の実施形態にかかる射出成形用金型50と異なる点を中心に説明し、共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態にかかる射出成形用金型52の第2ランナー37は、平面視で、第2屈曲部6と接続される接続部33から4方向に放射状に延びる。すなわち、4つの第2ランナー37は、上下方向から見て、接続部33で交差する。
図8に示すように、互いに交差する4つの第2ランナー37同士の交差角度αは、鋭角である。4つの第2ランナー37のうち第2経路部5に近い第2ランナー37aと第2経路部5とがなす角度βは、鈍角である。これにより、平面視で、第2経路部5と第2ランナー37aとが重なる重なり部35aの面積は、前記角度βが鋭角の場合に比べて小さくすることができる。したがって、第1ランナー2に対して近い側にある第2ランナー37aへは第2屈曲部6との分岐部分6aをより下流側にすることができ、溶融樹脂の経路長の差を小さくすることができる。これにより、4つの第2ランナー37への溶融樹脂の流動量差を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる射出成形用金型52によれば、射出成形金型52内での各キャビティ10への溶融樹脂の流動量の差を小さくすることができる。
具体的には、第1ランナー2の第1屈曲部5によって、第1ランナー2の流路断面内で溶融樹脂の流動を一定にすることができる。これにより、第1スプルー1に接続される第1ランナー2への溶融樹脂の過充填を抑制することができる。
さらに、キャビティに対して複数のスプルーが接続された、いわゆる多点ゲートを有する射出成形用金型では、前記複数のスプルーのうち、ランナーから最短距離に位置するスプルーに溶融樹脂が過充填されるという問題が生じる。しかしながら、上述の構成のように、第1ランナー2が第1経路部4と第2経路部6との間に第1屈曲部5を有するとともに、第2屈曲部6によって、第2ランナー7の中心部13と第1ランナー2の第2屈曲部6とが上下方向に接続されることで、複数の第2ランナー37において溶融樹脂の充填バランスを向上することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、射出成形用金型50,51,52は、2つの第1ランナー2,22と、第1ランナー2,22の数に応じたキャビティ10とを有するが、第1ランナー2,22の数は2つに限定されない。第1ランナー2,22の数は、第1スプルー1に対して第1ランナー2,22が放射状に延びていれば、2本以上でもよい。
また、上記各実施形態では、第1ランナー2,22の第1屈曲部4,24は、上方向に屈曲するが、これに限定されない。第1屈曲部4は、水平方向に屈曲してもよい。すなわち、第1経路部3,23及び第2経路部5,25は、同じ高さ位置でもよい。また、第1屈曲部4,24は、下方向に屈曲し、第2経路部5,25は、第1経路部3よりも低い位置に位置してもよい。なお、第2屈曲部6,26は、下方向に屈曲し、第2ランナー7,27は、第1ランナー2,22よりも低い位置に位置する。
本発明は、射出成形による樹脂成形品の製造、特に回転体を射出成形によって製造する場合に、好適に利用可能である。
1,21 第1スプルー
2,22 第1ランナー
3,23 第1経路部
4,24 第1屈曲部
5,25 第2経路部
6,26 第2屈曲部
7,37 第2ランナー
8 第2スプルー
9 ゲート
10 キャビティ
11 導入口
12 突出部
13 中央部
14 接続部
15 逃げ部
50,51,52 射出成形用金型
61 上側ブロック
62 中側ブロック
63 下側ブロック

Claims (7)

  1. 複数のキャビティを有する射出成形用金型であって、
    溶融樹脂を金型内に導入する第1スプルーと、
    前記第1スプルーに接続された複数の第1ランナーと、
    前記複数の第1ランナーのそれぞれに接続された複数の第2ランナーと、
    前記複数の第2ランナーのそれぞれに接続された複数組の第2スプルーと、
    を有し、
    前記複数組の第2スプルーのうち各組の第2スプルーは、前記複数のキャビティのそれぞれに接続され、
    前記第1ランナーは、
    一端側が前記第1スプルーに接続され、水平方向に延びる第1経路部と、
    前記第1経路部の他端側に接続され、前記第1経路部に対して上下方向または水平方向へ屈曲する第1屈曲部と、
    一端側が前記第1屈曲部の端部に接続され、水平方向に延びる第2経路部と、
    前記第2経路部の他端側に接続され、前記第2経路部に対して下方へ屈曲する第2屈曲部と、
    を備え、
    前記複数の第2ランナーは、前記第2屈曲部の下端部に接続される、射出成形用金型。
  2. 前記複数の第2ランナーのうち、前記第2スプルーとの接続部が前記第2経路部に近い第2ランナーの流路断面積は、他の第2ランナーの流路断面積よりも小さい、請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記第2ランナーと前記第2スプルーとの接続部は、上下方向から見て環状に配置される、請求項1又は2に記載の射出成形用金型。
  4. 前記キャビティは、円筒状であり、前記各組の複数の第2スプルーが接続される複数のゲートを備え、
    前記複数のゲートは、上下方向から見て環状に配置される、請求項1から3のいずれか1つに記載の射出成形用金型。
  5. 前記屈曲部の流路断面積は、前記第1経路部及び第2経路部の流路断面積よりも小さい、請求項1から4のいずれか1つに記載の射出成形用金型。
  6. 前記第2経路部は、前記第1経路部よりも短い、請求項1から5のいずれか1つに記載の射出成形用金型。
  7. 前記複数の第2ランナーは、それぞれ、前記第2屈曲部との接続位置から水平方向に放射状に伸びる、請求項1から6のいずれか1つに記載の射出成形用金型。
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