JP2021074753A - ダイカスト金型 - Google Patents

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渓太 石部
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渓太 石部
綱晃 西部
Tsunaaki Nishibe
綱晃 西部
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Abstract

【課題】ビスケット部からの経路形状が異なる成型部への溶湯の充填完了のタイミングのずれ量を低減したダイカスト金型を得ること。【解決手段】ダイカスト金型は、溶湯の流路であり、直線部分を有するランナー6と、ランナー6の直線部分に設けられた複数のゲート4と、複数のゲート4の各々を介してランナー6に接続された複数の成型部7,8と、溶湯の鋳込み口とランナー6との間に設けられ、溶湯の固化によってビスケットが形成されるビスケット部3とを有し、ランナー6のうち、複数のゲート4の各々との接続部分よりもビスケット部3に近い上流部の断面積は、ランナー6のうち接続部分よりもビスケット部3から遠い下流部の断面積よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイカスト成形品を一度に複数成型可能なダイカスト金型に関する。
ダイカスト成型では、ダイカスト成形品が成型される部分である成型部が複数設けられたダイカスト金型を用いて、一度の射出で複数個のダイカスト成形品を得る方式が採用されることがある。ダイカスト金型には、成型部の他に、溶湯の流路であるランナーと、ランナーと成型部とを繋ぐゲートと、が設けられる。ダイカスト加工では、鋳込み口から供給された溶湯が鋳込み口からランナーまでの部分に残留して固化することによってビスケットが形成される。ダイカスト金型において、ビスケットを形成する鋳込み口からランナーまでの部分を、以下ビスケット部と呼ぶ。
ダイカスト金型では、ビスケット部から複数の成型部までのそれぞれの経路の経路形状が統一されることが理想であるが、後加工又は搬送上の制約により、ビスケット部から各成型部までの経路形状が不揃いとなることがある。
ビスケット部から各成型部までの経路形状が不揃いのダイカスト金型を用いてダイカスト成型を行うと、各成型部への溶湯の充填が完了するタイミングがずれる。このため、先に充填が完了した成型部において、鋳造圧力がかかる前に溶湯が冷えて鋳造欠陥が発生する場合がある。
特許文献1には、ビスケット部に続く主ランナーの途中から、その延長方向と交差する左右方向へ第1副ランナーを分岐するとともに、主ランナーの終端から、その延長方向へ二又状に第2副ランナーを分岐し、第1副ランナー及び第2副ランナーのそれぞれにゲートを介して成型部を連設したダイカスト金型が開示されている。特許文献1による手法では、各成型部に溶湯がほぼ同じタイミングで流入するように、ビスケット部中心から第2副ランナーの分岐部までの長さを設定している。
特開2002−144007号公報
しかし、特許文献1に開示される発明は、ビスケット部から第1副ランナーにゲートを介して接続された成型部までの経路と、ビスケット部から第2副ランナーにゲートを介して接続された成型部までの経路とでは、主ランナーから第1副ランナーが分岐する部分でしか経路が共通していない。このため、第1副ランナーにゲートを介して接続された成型部に溶湯が流入するタイミングの設計値からのずれと第2副ランナーにゲートを介して接続された成型部に溶湯が流入するタイミングの設計値からのずれとが、互いに逆方向であった場合、例えば、第1副ランナーにゲートを介して接続された成型部に溶湯が流入するタイミングが設計値よりも早くなり、第2副ランナーにゲートを介して接続された成型部に溶湯が流入するタイミングが設計値よりも遅くなる場合には、鋳造欠陥が発生しやすくなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ビスケット部からの経路形状が異なる成型部への溶湯の充填完了のタイミングのずれ量を低減したダイカスト金型を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、溶湯の流路であり、直線部分を有するランナーと、ランナーの直線部分に設けられた複数のゲートと、複数のゲートの各々を介してランナーに接続された複数の成型部と、溶湯の鋳込み口とランナーとの間に設けられ、溶湯の固化によってビスケットが形成されるビスケット部とを有する。ランナーのうち、複数のゲートの各々との接続部分よりもビスケット部に近い上流部の断面積は、ランナーのうち接続部分よりもビスケット部から遠い下流部の断面積よりも大きい。
本発明によれば、ビスケット部からの経路形状が異なる成型部への溶湯の充填完了のタイミングのずれ量を低減したダイカスト金型を得られるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るダイカスト金型の断面図 実施の形態1に係るダイカスト金型の可動型の平面図 実施の形態1に係るダイカスト金型の第3のランナーの拡大図 実施の形態1に係るダイカスト金型の上流部と下流部との断面積の比と、成型部の間隔との関係を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係るダイカスト金型を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るダイカスト金型の断面図である。図2は、実施の形態1に係るダイカスト金型の可動型の平面図である。なお、図1は、図2中のI-I線に沿った断面を示している。実施の形態1に係るダイカスト金型50は、母型1と入れ子2とを有する。母型1は、固定型1bと可動型1aとを有する。母型1は、成形品が成型される部分である成型部7,8と、溶湯の流路であるランナー6と、成型部7,8とランナー6とを繋ぐゲート4と、溶湯の鋳込み口5とを有する。また、ダイカスト金型50は、鋳込み口5とランナー6との間に、鋳込み口5から供給された溶湯が鋳込み口5からランナー6までの部分に残留して固化することによってビスケットが形成されるビスケット部3を備える。母型1は、ランナー6を二つ備えている。入れ子2は、成型部7又は成型部8を備えており、母型1に嵌め込まれている。ランナー6は、ビスケット部3から伸びる第1のランナー61と、第1のランナー61の端部から90度折れ曲がった方向に伸びる第2のランナー62と、第2のランナー62の端部から、第1のランナー61と同じ方向に伸びる第3のランナー63とを備える。なお、二つのランナー6は、第1のランナー61を共有している。成型部7,8は、ゲート4を介して第3のランナー63と繋がっている。ビスケット部3から成型部8までの経路長は、ビスケット部3から成型部7までの経路長よりも短くなっている。また、ビスケット部3から成型部8までの経路形状と、ビスケット部3から成型部7までの経路形状とは異なっている。
図3は、実施の形態1に係るダイカスト金型の第3のランナーの拡大図である。図3中には、溶湯の流れを矢印で示している。溶湯は直進性が高いため、直進する流路と横方向に分岐する流路とがあって、それぞれの断面積が同じである場合には、直進する流路に多く流れる。第3のランナー63は、成型部8と接続するゲート4よりもビスケット部3に近い上流部631と、成型部8と接続するゲート4よりもビスケット部3から遠い下流部632とで断面積が異なっている。具体的には、下流部632の断面積Aは、上流部631の断面積Aよりも小さくなっている。上流部631の断面積Aよりも下流部632の断面積Aが小さいため、下流部632の断面積Aと上流部631の断面積Aとが同じ場合と比較して、溶湯が下流部632に流れにくくなり、成型部8への充填速度が向上する。したがって、ビスケット部3から成型部7までの経路形状と、ビスケット部3から成型部8までの経路形状とが異なっても溶湯の充填が完了するタイミングを一致させることができる。成型部7と成型部8とで溶湯の充填が完了するタイミングを一致させることにより、充填完了後に鋳造圧力がかからない時間が無くなり、引け巣といった鋳造欠陥の発生を抑制できる。
なお、上流部631の断面積Aを基準に、下流部632の断面積Aを小さくしても良いし、下流部632の断面積Aを基準に上流部631の断面積Aを大きくしても良い。ただし、下流部632の断面積Aが小さくなりすぎると、溶湯が成型部7に到達する前に冷えてしまうため、この問題が生じる場合には、上流部631の断面積Aを大きくすればよい。
図4は、実施の形態1に係るダイカスト金型の上流部と下流部との断面積の比と、成型部の間隔との関係を示す図である。成型部7に接続するゲート4と成型部8に接続するゲート4との距離で定義される成型部7,8の間隔Lが長くなるほど、下流部632の流路抵抗が大きくなり、下流部632に溶湯が流れにくくなる。したがって、成型部7,8の間隔Lが短いほど、上流部631の断面積Aと下流部632の断面積Aとの比A/Aは小さくする必要がある。
実施の形態1に係るダイカスト金型50は、成型部7,8への溶湯の充填完了のタイミングを揃え、鋳造欠陥の発生を抑制することができる。また、第3のランナー63にゲート4を介して接続された成型部7及び成型部8は、ビスケット部3から第3のランナー63の上流部631までは流路が共通している。したがって、ビスケット部3から第3のランナー63の上流部631までの溶湯の流速が設計通りにならなかった場合でも、成型部7に溶湯の充填が完了するタイミングと成型部8に溶湯の充填が完了するタイミングとのずれ量を低減できる。
なお、上記の説明においては、ランナー6の直線部分である第3のランナー63にゲート4が二つ設けられた構成を例にしたが、ランナー6の直線部分には、ゲート4が三つ以上設けられてもよい。ランナー6の直線部分にゲート4を三つ以上設ける場合には、最下流のゲート4を除く各ゲート4について、ビスケット部3に近い上流側の断面積が、ビスケット部3から遠い下流側の断面積よりも大きくなっていればよい。すなわち、ランナー6の直線部分において、ゲート4による分岐箇所が存在するごとに、ランナー6の断面積が段階的に縮小されればよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 母型、1a 可動型、1b 固定型、2 入れ子、3 ビスケット部、4 ゲート、5 鋳込み口、6 ランナー、7,8 成型部、50 ダイカスト金型、61 第1のランナー、62 第2のランナー、63 第3のランナー、631 上流部、632 下流部。

Claims (3)

  1. 溶湯の流路であり、直線部分を有するランナーと、
    前記ランナーの前記直線部分に設けられた複数のゲートと、
    複数の前記ゲートの各々を介して前記ランナーに接続された複数の成型部と、
    前記溶湯の鋳込み口と前記ランナーとの間に設けられ、前記溶湯の固化によってビスケットが形成されるビスケット部とを有し、
    前記ランナーのうち、複数の前記ゲートの各々との接続部分よりも前記ビスケット部に近い上流部の断面積は、前記ランナーのうち前記接続部分よりも前記ビスケット部から遠い下流部の断面積よりも大きいことを特徴とするダイカスト金型。
  2. 前記ランナーは、
    前記ビスケット部から伸びる第1のランナーと、
    前記第1のランナーの端部から90度折れ曲がった方向に伸びる第2のランナーと、
    前記第2のランナーの端部から、前記第1のランナーと同じ方向に伸びる第3のランナーと、を有し、
    前記第3のランナーに前記ゲートを介して二つの前記成型部が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト金型。
  3. 前記ランナーを複数有することを特徴とする請求項1又は2に記載のダイカスト金型。
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