JP3123711B2 - 射出成型用金型 - Google Patents
射出成型用金型Info
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- JP3123711B2 JP3123711B2 JP09232735A JP23273597A JP3123711B2 JP 3123711 B2 JP3123711 B2 JP 3123711B2 JP 09232735 A JP09232735 A JP 09232735A JP 23273597 A JP23273597 A JP 23273597A JP 3123711 B2 JP3123711 B2 JP 3123711B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂通路内の不要
固化樹脂の引抜きを容易とする射出成型用金型に関す
る。
固化樹脂の引抜きを容易とする射出成型用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】射出成型機のノズルから送出される溶融
した樹脂材料は、射出成型用金型のスプル、ランナー、
ゲートを経て成形品を形成するキャビティに充填され
る。
した樹脂材料は、射出成型用金型のスプル、ランナー、
ゲートを経て成形品を形成するキャビティに充填され
る。
【0003】また、成形品が多数個取りとされる場合に
は、メインランナーに連通する複数のサブランナーとこ
れらサブランナーに設けられている複数のゲートを介し
て複数のキャビティに溶融樹脂が充填されるようになっ
ている。
は、メインランナーに連通する複数のサブランナーとこ
れらサブランナーに設けられている複数のゲートを介し
て複数のキャビティに溶融樹脂が充填されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の射出成型用金型では、キャビティに供給された樹脂
が固化した後に行われる型開き時にて、ランナー(メイ
ンランナー及びサブランナー)から不要固化樹脂を取出
す場合、無理抜きによって行われる。
来の射出成型用金型では、キャビティに供給された樹脂
が固化した後に行われる型開き時にて、ランナー(メイ
ンランナー及びサブランナー)から不要固化樹脂を取出
す場合、無理抜きによって行われる。
【0005】そのため、不要固化樹脂の一部が上記ラン
ナーに残留してしまうことがあり、不要固化樹脂の取除
きが困難となる場合があるために生産性の向上の妨げと
なってしまう。
ナーに残留してしまうことがあり、不要固化樹脂の取除
きが困難となる場合があるために生産性の向上の妨げと
なってしまう。
【0006】また、ランナー内の不要固化樹脂がきれい
に取除かれない場合には、次の型閉め時にて溶融樹脂の
流量条件(流れのムラ等)が変化し、成形品の歩留りの
低下を招いてしまうという不具合もある。
に取除かれない場合には、次の型閉め時にて溶融樹脂の
流量条件(流れのムラ等)が変化し、成形品の歩留りの
低下を招いてしまうという不具合もある。
【0007】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、生産性及び歩留りの向上を図ることができ
る射出成型用金型を提供することを目的とする。
れたもので、生産性及び歩留りの向上を図ることができ
る射出成型用金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
固定側金型と可動型金型のパーティング面にトンネルゲ
ートを有する樹脂通路部が形成されている射出成型用金
型において、前記樹脂通路部は径が太くされているとと
もに、前記固定側金型には型閉じ時にて前記樹脂通路部
を流路方向に沿って分割するリブ突起が形成されている
ことを特徴とする。
固定側金型と可動型金型のパーティング面にトンネルゲ
ートを有する樹脂通路部が形成されている射出成型用金
型において、前記樹脂通路部は径が太くされているとと
もに、前記固定側金型には型閉じ時にて前記樹脂通路部
を流路方向に沿って分割するリブ突起が形成されている
ことを特徴とする。
【0009】この発明では、型開き時にてリブ突起が樹
脂通路部から離されると、樹脂通路部内の不要固化樹脂
にリブ突起に相当する空洞が形成されるため、その空洞
の両側部分の樹脂通路部からの引剥がしが容易となり、
樹脂通路部からの不要固化樹脂の抜出しが容易且つ確実
に行われる。
脂通路部から離されると、樹脂通路部内の不要固化樹脂
にリブ突起に相当する空洞が形成されるため、その空洞
の両側部分の樹脂通路部からの引剥がしが容易となり、
樹脂通路部からの不要固化樹脂の抜出しが容易且つ確実
に行われる。
【0010】請求項2記載の発明は、前記樹脂通路に
は、メインランナーと前記トンネルゲートを有する径の
太いサブランナーとが具備され、型閉じ時にて、前記サ
ブランナーの流路方向に沿った略中心部位が前記リブ突
起により分割されることを特徴とする。
は、メインランナーと前記トンネルゲートを有する径の
太いサブランナーとが具備され、型閉じ時にて、前記サ
ブランナーの流路方向に沿った略中心部位が前記リブ突
起により分割されることを特徴とする。
【0011】この発明では、型開き時にてリブ突起がサ
ブランナーから離されると、サブランナー内の不要固化
樹脂にリブ突起に相当する空洞が形成されるため、その
空洞の両側部分のサブランナーからの引剥がしが容易と
なり、サブランナーからの不要固化樹脂の抜出しが容易
且つ確実に行われる。また、型閉め時にてリブ突起が嵌
込むサブランナーの径はメインランナーより太く設定さ
れるため、リブ突起が嵌込んだ状態でのサブランナー内
における溶融樹脂の流路を十分に確保することができ
る。
ブランナーから離されると、サブランナー内の不要固化
樹脂にリブ突起に相当する空洞が形成されるため、その
空洞の両側部分のサブランナーからの引剥がしが容易と
なり、サブランナーからの不要固化樹脂の抜出しが容易
且つ確実に行われる。また、型閉め時にてリブ突起が嵌
込むサブランナーの径はメインランナーより太く設定さ
れるため、リブ突起が嵌込んだ状態でのサブランナー内
における溶融樹脂の流路を十分に確保することができ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、前記リブ突起に
は、先端部に向けて先細りとなる抜き勾配が設けられて
いることを特徴とする。
は、先端部に向けて先細りとなる抜き勾配が設けられて
いることを特徴とする。
【0013】この発明では、型開き時にてリブ突起がサ
ブランナーから離されるとき、抜き勾配によってサブラ
ンナー内の不要固化樹脂からのリブ突起の抜きが容易且
つ確実に行われる。
ブランナーから離されるとき、抜き勾配によってサブラ
ンナー内の不要固化樹脂からのリブ突起の抜きが容易且
つ確実に行われる。
【0014】請求項4記載の発明は、前記リブ突起に
は、溶融樹脂の流動を阻害しない切欠き部が設けられて
いることを特徴とする。
は、溶融樹脂の流動を阻害しない切欠き部が設けられて
いることを特徴とする。
【0015】この発明では、型閉じ時にて溶融樹脂がメ
インランナーからサブランナー側へ送出されるとき、リ
ブ突起の切欠き部を介してサブランナー側へ送り込まれ
るため、溶融樹脂の流動が阻害されることなくサブラン
ナー側へ送り込まれる。
インランナーからサブランナー側へ送出されるとき、リ
ブ突起の切欠き部を介してサブランナー側へ送り込まれ
るため、溶融樹脂の流動が阻害されることなくサブラン
ナー側へ送り込まれる。
【0016】請求項5記載の発明は、前記リブ突起の切
欠き部の端部には、面取りが施されていることを特徴と
する。
欠き部の端部には、面取りが施されていることを特徴と
する。
【0017】この発明では、リブ突起の端部の角部に丸
み等の面取りが施されることにより、リブ突起の切欠き
部を介しての溶融樹脂のサブランナー側への流動摩擦が
軽減されることから、サブランナー側への溶融樹脂の流
動がスムーズに行われる。
み等の面取りが施されることにより、リブ突起の切欠き
部を介しての溶融樹脂のサブランナー側への流動摩擦が
軽減されることから、サブランナー側への溶融樹脂の流
動がスムーズに行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細
を図面に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明の
射出成型用金型の一実施の形態を示すものである。
を図面に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明の
射出成型用金型の一実施の形態を示すものである。
【0019】これらの図に示すように、可動側金型10
のPL面(分割線面)11には、たとえば横断面形状が
角形のメインランナー12とサブランナー13とが形成
されている。
のPL面(分割線面)11には、たとえば横断面形状が
角形のメインランナー12とサブランナー13とが形成
されている。
【0020】ここで、サブランナー13は、メインラン
ナー12に対し略直交状態に連通配設されている。サブ
ランナー13の幅L2 はメインランナー12の幅L1 に
対して、たとえば L2 >L1 とされている。
ナー12に対し略直交状態に連通配設されている。サブ
ランナー13の幅L2 はメインランナー12の幅L1 に
対して、たとえば L2 >L1 とされている。
【0021】また、サブランナー13の側壁面14に
は、複数のトンネルゲート15が設けられている。これ
らのトンネルゲート15は、図示しないキャビティに連
通されている。さらに、サブランナー13の端部には、
型閉じ時にて後述のリブ突起22の位置決めを行う位置
決め溝16が設けられている。
は、複数のトンネルゲート15が設けられている。これ
らのトンネルゲート15は、図示しないキャビティに連
通されている。さらに、サブランナー13の端部には、
型閉じ時にて後述のリブ突起22の位置決めを行う位置
決め溝16が設けられている。
【0022】一方、固定側金型20のPL面21には、
型閉じ時にて上記のサブランナー13に嵌込むことによ
り、サブランナー13を流路方向に沿って分割するリブ
突起22が設けられている。
型閉じ時にて上記のサブランナー13に嵌込むことによ
り、サブランナー13を流路方向に沿って分割するリブ
突起22が設けられている。
【0023】このリブ突起22には、たとえば図2に示
すように、先端部22aに向けて先細りとなる勾配角α
を有する抜き勾配が設けられている。これにより、型開
き時にて可動側金型10が上方に移動されると、リブ突
起22の抜き勾配によりサブランナー13内の不要固化
樹脂17からのリブ突起22の抜きが容易に行われる。
すように、先端部22aに向けて先細りとなる勾配角α
を有する抜き勾配が設けられている。これにより、型開
き時にて可動側金型10が上方に移動されると、リブ突
起22の抜き勾配によりサブランナー13内の不要固化
樹脂17からのリブ突起22の抜きが容易に行われる。
【0024】ここで、たとえば図3に示すように、リブ
突起22の先端部22aはサブランナー13の上壁13
aに密接する高さに設定されているが、その先端部22
aをサブランナー13の上壁13aから若干離される高
さに設定してもよい。また、リブ突起22はサブランナ
ー13内の略中心部に位置しているが、左右に多少ずれ
た位置となるように設定することができる。
突起22の先端部22aはサブランナー13の上壁13
aに密接する高さに設定されているが、その先端部22
aをサブランナー13の上壁13aから若干離される高
さに設定してもよい。また、リブ突起22はサブランナ
ー13内の略中心部に位置しているが、左右に多少ずれ
た位置となるように設定することができる。
【0025】さらに、リブ突起22には、切欠き部23
が設けられている。この切欠き部23は、たとえば図3
に示すように、溶融樹脂の流動を妨げないように、上記
のメインランナー12とサブランナー13との交差部1
2aに対応させたものである。
が設けられている。この切欠き部23は、たとえば図3
に示すように、溶融樹脂の流動を妨げないように、上記
のメインランナー12とサブランナー13との交差部1
2aに対応させたものである。
【0026】さらにまた、リブ突起22の切欠き部23
の切欠き端部24には、たとえば湾曲形状の面取りが施
されている。これにより、切欠き部23内を移動する溶
融樹脂の流動抵抗が低減されるので、サブランナー13
側への溶融樹脂り移動がスムーズに行われる。
の切欠き端部24には、たとえば湾曲形状の面取りが施
されている。これにより、切欠き部23内を移動する溶
融樹脂の流動抵抗が低減されるので、サブランナー13
側への溶融樹脂り移動がスムーズに行われる。
【0027】また、リブ突起22の幅L3 は、サブラン
ナー13の分割領域13a,13bの幅をL4 としたと
き、たとえば L3 ≒L2 −2L4 とされている。
ナー13の分割領域13a,13bの幅をL4 としたと
き、たとえば L3 ≒L2 −2L4 とされている。
【0028】したがって、リブ突起22によって分割さ
れるサブランナー13の分割領域13a,13bにあっ
ては、メインランナー12の幅より狭くされるため、そ
れぞれの分割領域13a,13b内を移動する溶融樹脂
の流速が高められることから、溶融樹脂の固化速度が抑
制される。
れるサブランナー13の分割領域13a,13bにあっ
ては、メインランナー12の幅より狭くされるため、そ
れぞれの分割領域13a,13b内を移動する溶融樹脂
の流速が高められることから、溶融樹脂の固化速度が抑
制される。
【0029】これにより、サブランナー13の複数のト
ンネルゲート15を介してのそれぞれのキャビティへの
溶融樹脂の充填が確実に行われるため、充填不足に伴う
成形不良等を招くことがない。
ンネルゲート15を介してのそれぞれのキャビティへの
溶融樹脂の充填が確実に行われるため、充填不足に伴う
成形不良等を招くことがない。
【0030】続いて、以上のような構成の射出成型用金
型の動作について説明する。まず、図2のように、可動
側金型10と固定側金型20との型閉じが行われる。こ
のとき、図1のそれぞれのPL面11,21が対向する
ことによって、図3のように、リブ突起22がサブラン
ナー13内に嵌り込む。
型の動作について説明する。まず、図2のように、可動
側金型10と固定側金型20との型閉じが行われる。こ
のとき、図1のそれぞれのPL面11,21が対向する
ことによって、図3のように、リブ突起22がサブラン
ナー13内に嵌り込む。
【0031】この状態で、図3のように、溶融樹脂がメ
インランナー12側からサブランナー13との交差部1
2aに向けて流入すると、その溶融樹脂はサブランナー
13の分割領域13a,13b内を下流側に向けて流動
し、それぞれのトンネルゲート15を介して図示しない
キャビティに充填される。
インランナー12側からサブランナー13との交差部1
2aに向けて流入すると、その溶融樹脂はサブランナー
13の分割領域13a,13b内を下流側に向けて流動
し、それぞれのトンネルゲート15を介して図示しない
キャビティに充填される。
【0032】このとき、交差部12aに対応するリブ突
起22に設けられている切欠き部23により、サブラン
ナー13側への溶融樹脂の流動が妨げられず、それぞれ
の分割領域13a,13b側への溶融樹脂の流動がスム
ーズに行われる。
起22に設けられている切欠き部23により、サブラン
ナー13側への溶融樹脂の流動が妨げられず、それぞれ
の分割領域13a,13b側への溶融樹脂の流動がスム
ーズに行われる。
【0033】またこのとき、リブ突起22の切欠き端部
24が湾曲形状とされることにより、溶融樹脂の流動抵
抗が低減されることから、それぞれの分割領域13a,
13bへの溶融樹脂の流動がスムーズに行われる。
24が湾曲形状とされることにより、溶融樹脂の流動抵
抗が低減されることから、それぞれの分割領域13a,
13bへの溶融樹脂の流動がスムーズに行われる。
【0034】さらにこのとき、それぞれの分割領域13
a,13bの幅は、メインランナー12に比べて十分狭
くされるため、各分割領域13a,13b内を移動する
溶融樹脂の流速が高められる。これにより、溶融樹脂の
固化速度が抑えられつつ、それぞれのトンネルゲート1
5を介して図示しないキャビティ側に送られる。その結
果、それぞれのキャビティへの溶融樹脂の充填が確実に
行われるため、充填不足に伴う成形不良を招くことがな
い。
a,13bの幅は、メインランナー12に比べて十分狭
くされるため、各分割領域13a,13b内を移動する
溶融樹脂の流速が高められる。これにより、溶融樹脂の
固化速度が抑えられつつ、それぞれのトンネルゲート1
5を介して図示しないキャビティ側に送られる。その結
果、それぞれのキャビティへの溶融樹脂の充填が確実に
行われるため、充填不足に伴う成形不良を招くことがな
い。
【0035】一方、溶融樹脂が固化した後、図4のよう
に型開きが行われると、リブ突起22がサブランナー1
3から離される。
に型開きが行われると、リブ突起22がサブランナー1
3から離される。
【0036】このとき、リブ突起22の先端部22aに
は、図2のように先細りとなる抜き勾配(勾配角α)が
設けられているため、サブランナー13内の不要固化樹
脂17からのリブ突起22の抜きが容易且つ確実に行わ
れる。
は、図2のように先細りとなる抜き勾配(勾配角α)が
設けられているため、サブランナー13内の不要固化樹
脂17からのリブ突起22の抜きが容易且つ確実に行わ
れる。
【0037】またこのとき、サブランナー13内の不要
固化樹脂17にリブ突起22に相当する空洞が形成され
るため、その空洞の両側部分の片部17a,17bのサ
ブランナー13からの引剥がしが容易となり、サブラン
ナー13からの不要固化樹脂17の抜出し容易が容易と
なる。
固化樹脂17にリブ突起22に相当する空洞が形成され
るため、その空洞の両側部分の片部17a,17bのサ
ブランナー13からの引剥がしが容易となり、サブラン
ナー13からの不要固化樹脂17の抜出し容易が容易と
なる。
【0038】図5及び図6は、図1乃至図4のサブラン
ナー13の形状を変えた場合の他の実施の形態を示すも
のである。なお、以下に説明する図において、図1乃至
図4と共通する部分には同一符号を付すものとする。
ナー13の形状を変えた場合の他の実施の形態を示すも
のである。なお、以下に説明する図において、図1乃至
図4と共通する部分には同一符号を付すものとする。
【0039】すなわち、この実施の形態は、円弧状のラ
ンナーを用いた場合について示すものである。
ンナーを用いた場合について示すものである。
【0040】これらの図に示すように、可動側金型10
のPL面11には、円弧状のメインランナー12Aとサ
ブランナー13Aとが形成されている。
のPL面11には、円弧状のメインランナー12Aとサ
ブランナー13Aとが形成されている。
【0041】ここで、サブランナー13Aは、上記同様
に、メインランナー12Aに対し略直交状態に連通配設
されている。サブランナー13Aの幅L2 はメインラン
ナー12Aの幅L1 に対して、たとえばL2 >L1とさ
れている。
に、メインランナー12Aに対し略直交状態に連通配設
されている。サブランナー13Aの幅L2 はメインラン
ナー12Aの幅L1 に対して、たとえばL2 >L1とさ
れている。
【0042】また、サブランナー13Aの側壁面14に
は、複数のトンネルゲート15が設けられている。さら
に、サブランナー13Aの端部には、型閉じ時にて後述
のリブ突起22Aの位置決めを行う位置決め溝16Aが
設けられている。
は、複数のトンネルゲート15が設けられている。さら
に、サブランナー13Aの端部には、型閉じ時にて後述
のリブ突起22Aの位置決めを行う位置決め溝16Aが
設けられている。
【0043】一方、固定側金型20のPL面21には、
型閉じ時にて上記のサブランナー13Aに嵌込んでサブ
ランナー13Aを流路方向に沿って分割するリブ突起2
2Aが設けられている。
型閉じ時にて上記のサブランナー13Aに嵌込んでサブ
ランナー13Aを流路方向に沿って分割するリブ突起2
2Aが設けられている。
【0044】このリブ突起22Aは、たとえば図5に示
すように、先端部22aに向けて先細りとなる抜き勾配
(勾配角α)が設けられている。これにより、型開き時
にて可動側金型10が上方に移動されると、リブ突起2
2Aの抜き勾配によりサブランナー13A内の不要固化
樹脂17からの抜きが容易に行われる。
すように、先端部22aに向けて先細りとなる抜き勾配
(勾配角α)が設けられている。これにより、型開き時
にて可動側金型10が上方に移動されると、リブ突起2
2Aの抜き勾配によりサブランナー13A内の不要固化
樹脂17からの抜きが容易に行われる。
【0045】さらに、リブ突起22Aには、切欠き部2
3Aが設けられている。この切欠き部23Aは、上記同
様に、メインランナー12Aとサブランナー13Aとの
交差部12aに対応するものである。
3Aが設けられている。この切欠き部23Aは、上記同
様に、メインランナー12Aとサブランナー13Aとの
交差部12aに対応するものである。
【0046】さらにまた、リブ突起22Aの切欠き部2
3Aの切欠き端部24Aには、上記同様に、たとえば湾
曲形状の面取りが施されている。これにより、メインラ
ンナー12Aからサブランナー13A側への溶融樹脂の
流動抵抗が低減されるようになっている。
3Aの切欠き端部24Aには、上記同様に、たとえば湾
曲形状の面取りが施されている。これにより、メインラ
ンナー12Aからサブランナー13A側への溶融樹脂の
流動抵抗が低減されるようになっている。
【0047】また、リブ突起22の幅L3 は、上記同様
に、 L3 ≒L2 −2L4 とされている。
に、 L3 ≒L2 −2L4 とされている。
【0048】これにより、上記同様に、メインランナー
12A側からサブランナー13Aとの交差部12aに流
出した溶融樹脂は、リブ突起22Aの切欠き端部24A
の湾曲形状に沿ってサブランナー13A側に阻害される
ことなくスムーズに送り出される。
12A側からサブランナー13Aとの交差部12aに流
出した溶融樹脂は、リブ突起22Aの切欠き端部24A
の湾曲形状に沿ってサブランナー13A側に阻害される
ことなくスムーズに送り出される。
【0049】ここで、リブ突起22Aによって分割され
るサブランナー13Aの分割領域13a,13bにあっ
ては、メインランナー12Aの幅より狭くされているた
め、それぞれの分割領域13a,13b内を移動する溶
融樹脂の流速が高められることから、上記同様に、溶融
樹脂の固化速度が抑制される。
るサブランナー13Aの分割領域13a,13bにあっ
ては、メインランナー12Aの幅より狭くされているた
め、それぞれの分割領域13a,13b内を移動する溶
融樹脂の流速が高められることから、上記同様に、溶融
樹脂の固化速度が抑制される。
【0050】続いて、以上のような構成の射出成型用金
型の動作について説明する。まず、上記同様に、可動側
金型10と固定側金型20との型閉じによってPL面1
1,21が対向すると、図5のように、リブ突起22A
がサブランナー13A内に嵌り込む。
型の動作について説明する。まず、上記同様に、可動側
金型10と固定側金型20との型閉じによってPL面1
1,21が対向すると、図5のように、リブ突起22A
がサブランナー13A内に嵌り込む。
【0051】この状態で、上記同様に、溶融樹脂がメイ
ンランナー12A側からサブランナー13Aとの交差部
12aに向けて流入すると、その溶融樹脂はサブランナ
ー13Aの分割領域13a,13b内を下流側に向けて
流動し、それぞれのトンネルゲート15を介して図示し
ないキャビティに充填される。
ンランナー12A側からサブランナー13Aとの交差部
12aに向けて流入すると、その溶融樹脂はサブランナ
ー13Aの分割領域13a,13b内を下流側に向けて
流動し、それぞれのトンネルゲート15を介して図示し
ないキャビティに充填される。
【0052】このとき、交差部12aに対応するリブ突
起22に設けられている切欠き部23Aにより、サブラ
ンナー13A側への溶融樹脂の流動が妨げられず、それ
ぞれの分割領域13a,13b側への溶融樹脂の流動が
スムーズに行われる。
起22に設けられている切欠き部23Aにより、サブラ
ンナー13A側への溶融樹脂の流動が妨げられず、それ
ぞれの分割領域13a,13b側への溶融樹脂の流動が
スムーズに行われる。
【0053】またこのとき、リブ突起22Aの切欠き端
部24Aが湾曲形状とされることにより、溶融樹脂の流
動抵抗が低減されることから、それぞれの分割領域13
a,13bへの溶融樹脂の流動がスムーズに行われる。
部24Aが湾曲形状とされることにより、溶融樹脂の流
動抵抗が低減されることから、それぞれの分割領域13
a,13bへの溶融樹脂の流動がスムーズに行われる。
【0054】さらにこのとき、それぞれの分割領域13
a,13bの幅は、メインランナー12Aに比べて十分
狭くされるため、各分割領域13a,13b内を移動す
る溶融樹脂の流速が高められることから、上記同様に、
キャビティへの溶融樹脂の充填が確実に行われる。
a,13bの幅は、メインランナー12Aに比べて十分
狭くされるため、各分割領域13a,13b内を移動す
る溶融樹脂の流速が高められることから、上記同様に、
キャビティへの溶融樹脂の充填が確実に行われる。
【0055】一方、溶融樹脂が固化した後、図6のよう
に型開きが行われると、リブ突起22Aがサブランナー
13Aから離される。
に型開きが行われると、リブ突起22Aがサブランナー
13Aから離される。
【0056】このとき、リブ突起22Aの先端部22a
には、先細りとなる抜き勾配が設けられているため、サ
ブランナー13A内の不要固化樹脂17からのリブ突起
22Aの抜きが容易且つ確実に行われる。
には、先細りとなる抜き勾配が設けられているため、サ
ブランナー13A内の不要固化樹脂17からのリブ突起
22Aの抜きが容易且つ確実に行われる。
【0057】またこのとき、サブランナー13A内の不
要固化樹脂17にリブ突起22Aに相当する空洞が形成
されるため、その空洞の両側部分の片部17a,17b
のサブランナー13からの引剥がしが容易となり、サブ
ランナー13Aからの不要固化樹脂17の抜出し容易が
容易となる。
要固化樹脂17にリブ突起22Aに相当する空洞が形成
されるため、その空洞の両側部分の片部17a,17b
のサブランナー13からの引剥がしが容易となり、サブ
ランナー13Aからの不要固化樹脂17の抜出し容易が
容易となる。
【0058】以上のように、上述した各実施の形態で
は、型開き時にてリブ突起22,22Aが樹脂通路部で
あるたとえばサブランナー13,13Aから離される
と、サブランナー13,13A内の不要固化樹脂17に
リブ突起22,22Aに相当する空洞が形成されるた
め、その空洞の両側部分の片部17a,17bの引剥が
しが容易となり、サブランナー13,13Aからの不要
固化樹脂17の抜出しが容易且つ確実に行われる。
は、型開き時にてリブ突起22,22Aが樹脂通路部で
あるたとえばサブランナー13,13Aから離される
と、サブランナー13,13A内の不要固化樹脂17に
リブ突起22,22Aに相当する空洞が形成されるた
め、その空洞の両側部分の片部17a,17bの引剥が
しが容易となり、サブランナー13,13Aからの不要
固化樹脂17の抜出しが容易且つ確実に行われる。
【0059】また、上述した各実施の形態では、型閉め
時にてリブ突起22,22Aが嵌込むサブランナー1
3,13Aの径はメインランナー12,12Aより太く
設定されるため、リブ突起22,22Aが嵌込んだ状態
でのサブランナー13,13A内における溶融樹脂の流
路を十分に確保することができる。
時にてリブ突起22,22Aが嵌込むサブランナー1
3,13Aの径はメインランナー12,12Aより太く
設定されるため、リブ突起22,22Aが嵌込んだ状態
でのサブランナー13,13A内における溶融樹脂の流
路を十分に確保することができる。
【0060】さらに、上述した各実施の形態では、型開
き時にてリブ突起22,22Aがサブランナー13,1
3Aから離されるとき、抜き勾配によってサブランナー
13,13A内の不要固化樹脂17からのリブ突起2
2,22Aの抜きが容易且つ確実に行われる。
き時にてリブ突起22,22Aがサブランナー13,1
3Aから離されるとき、抜き勾配によってサブランナー
13,13A内の不要固化樹脂17からのリブ突起2
2,22Aの抜きが容易且つ確実に行われる。
【0061】さらにまた、上述した各実施の形態では、
型閉じ時にて溶融樹脂がメインランナー12,12Aか
らサブランナー13,13A側へ送出されるとき、リブ
突起22,22Aの切欠き部23,23Aを介してサブ
ランナー13,13A側へ送り込まれるため、溶融樹脂
の流動が阻害されることなくサブランナー13,13A
側へ送り込まれる。
型閉じ時にて溶融樹脂がメインランナー12,12Aか
らサブランナー13,13A側へ送出されるとき、リブ
突起22,22Aの切欠き部23,23Aを介してサブ
ランナー13,13A側へ送り込まれるため、溶融樹脂
の流動が阻害されることなくサブランナー13,13A
側へ送り込まれる。
【0062】また、上述した各実施の形態では、リブ突
起12,12Aの切欠き端部24,24Aの角部に丸み
等の面取りが施されることにより、リブ突起22,22
Aの切欠き部23,23Aを介しての溶融樹脂のサブラ
ンナー13,13A側への流動摩擦が軽減されることか
ら、サブランナー13,13A側への溶融樹脂の流動が
スムーズに行われる。
起12,12Aの切欠き端部24,24Aの角部に丸み
等の面取りが施されることにより、リブ突起22,22
Aの切欠き部23,23Aを介しての溶融樹脂のサブラ
ンナー13,13A側への流動摩擦が軽減されることか
ら、サブランナー13,13A側への溶融樹脂の流動が
スムーズに行われる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の射出成型
用金型によれば、型開き時にてリブ突起が樹脂通路部か
ら離されると、樹脂通路部内の不要固化樹脂にリブ突起
に相当する空洞が形成されるため、その空洞の両側部分
の樹脂通路部からの引剥がしが容易となり、樹脂通路部
からの不要固化樹脂の抜出しが容易且つ確実に行われる
ので、生産性及び歩留りの向上を図ることができる。
用金型によれば、型開き時にてリブ突起が樹脂通路部か
ら離されると、樹脂通路部内の不要固化樹脂にリブ突起
に相当する空洞が形成されるため、その空洞の両側部分
の樹脂通路部からの引剥がしが容易となり、樹脂通路部
からの不要固化樹脂の抜出しが容易且つ確実に行われる
ので、生産性及び歩留りの向上を図ることができる。
【図1】本発明の射出成型用金型の一実施の形態に係る
可動側金型と固定側金型のPL面を示す図である。
可動側金型と固定側金型のPL面を示す図である。
【図2】図1の射出成型用金型を示すA−A線断面図で
ある。
ある。
【図3】図1の射出成型用金型の動作を説明するための
B−B線断面図である。
B−B線断面図である。
【図4】図1の射出成型用金型の動作を説明するための
断面図である。
断面図である。
【図5】図1の可動側金型と固定側金型のランナー形状
を変えた場合の他の実施の形態を示す図である。
を変えた場合の他の実施の形態を示す図である。
【図6】図5の射出成型用金型の型開き状態を示す断面
図である。
図である。
10 可動側金型 11,21 PL面 12,12A メインランナー 12a 交差部 13,13A サブランナー 15 トンネルゲート 16,16A 位置決め溝 17 不要固化樹脂 20 固定側金型 22 リブ突起 22a 先端部 23,23A 切欠き部 24,24A 切欠き端部
Claims (5)
- 【請求項1】 固定側金型と可動型金型のパーティング
面にトンネルゲートを有する樹脂通路部が形成されてい
る射出成型用金型において、 前記樹脂通路部は径が太くされているとともに、前記固
定側金型には型閉じ時にて前記樹脂通路部を流路方向に
沿って分割するリブ突起が形成されていることを特徴と
する射出成型用金型。 - 【請求項2】 前記樹脂通路には、メインランナーと前
記トンネルゲートを有する径の太いサブランナーとが具
備され、 型閉じ時にて、前記サブランナーの流路方向に沿った略
中心部位が前記リブ突起により分割されることを特徴と
する請求項1記載の射出成型用金型。 - 【請求項3】 前記リブ突起には、先端部に向けて先細
りとなる抜き勾配が設けられていることを特徴とする請
求項1又は2記載の射出成型用金型。 - 【請求項4】 前記リブ突起には、溶融樹脂の流動を阻
害しない切欠き部が設けられていることを特徴とする請
求項1、2又は3記載の射出成型用金型。 - 【請求項5】 前記リブ突起の切欠き部の端部には、面
取りが施されていることを特徴とする請求項4記載の射
出成型用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09232735A JP3123711B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 射出成型用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09232735A JP3123711B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 射出成型用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170548A JPH1170548A (ja) | 1999-03-16 |
JP3123711B2 true JP3123711B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=16943959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09232735A Expired - Fee Related JP3123711B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 射出成型用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123711B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWM471356U (zh) * | 2013-08-09 | 2014-02-01 | hui-jun Chen | 具開放式流道之注料端件 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP09232735A patent/JP3123711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1170548A (ja) | 1999-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |