JP6379707B2 - 樹脂製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は樹脂製品の製造方法に関する。
特許文献1に従来の樹脂製品の製造方法が開示されている。この製造方法は、キャビティを形成する成形型を準備する準備工程と、溶融した樹脂を成形型のキャビティに射出し、樹脂製品を得る射出工程とを備えている。成形型は、キャビティに開いて溶融した樹脂を射出可能な複数のゲートを有している。各ゲートは、キャビティの中央領域には存在せず、キャビティの端部のみに存在している。射出工程では、キャビティの一端側に位置するゲートから、順次隣に位置するゲートへと、溶融した樹脂を射出するタイミングをずらしている。
この製造方法では、キャビティ内を進行する溶融状態の樹脂の先頭側に、新たな溶融状態の樹脂が補給される。このため、キャビティの一端側から他端側まで樹脂が円滑に行き渡り、キャビティ内の樹脂の固化スピードも均等化できる。これにより、この製造方法では、ウエルドのない樹脂製品を製造できる。
特開2008−100367号公報
しかし、上記従来の製造方法では、射出工程において、樹脂が一端側から他端側にタイミングをずらして射出しているため、樹脂が一方通行で流れるだけであり、樹脂製品の製造に長時間を要する。
このため、製造時間を短縮化するため、仮に、キャビティの両端側のゲートから順次隣に位置するゲートへと、溶融した樹脂をタイミングをずらして射出すると、各樹脂の先頭が中央において衝突する。この衝突により、樹脂製品の中央にウエルドが発生し、樹脂製品はその意匠面に歪みが生じてしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造時間の短縮化が可能であり、かつ歪みの発生を防止した樹脂製品を製造することを解決すべき課題としている。
本発明の製造方法では、互いに連通する第1キャビティ及び第2キャビティを形成する成形型と、第1樹脂製の第1部材とを準備する準備工程と、
前記第1部材を前記成形型の前記第1キャビティ内に収納する収納工程と、
溶融した第2樹脂を前記成形型の前記第2キャビティに射出し、前記第2樹脂からなる第2部材が前記第1部材と一体となった樹脂製品を得る射出工程とを備えた樹脂製品の製造方法において、
前記第1部材は意匠面を有する透明な第1板材であり、前記第2部材は前記意匠面と逆側の前記第1部材の裏面に一体に設けられる不透明な第2板材であり、
前記成形型は、前記第2キャビティに開いて前記第2樹脂を射出可能な複数のゲートを有し、
前記射出工程では、前記第2キャビティの中央領域に位置する単一の前記ゲートから前記第2樹脂を射出し、前記第2キャビティの外側領域に位置する前記ゲートは、前記第2樹脂が通過するものが順次前記第2樹脂を射出するように、前記第2樹脂を射出するタイミングをずらすことを特徴とする。
本発明の製造方法では、中央領域に位置する単一のゲートから、外側領域に位置するゲートへと、第2樹脂を射出するタイミングをずらしているため、従来の製造方法と同一の長さの樹脂製品を製造する場合、第2樹脂がその長さの約半分の距離を同時に進行することになるため、その従来の製造方法に比べ、樹脂製品の製造時間を短縮化することが可能となる。
また、この製造方法では、第2樹脂は、中央で衝突することがないため、中央におけるウエルドの発生が抑制される。このため、第1樹脂が第2樹脂の影響により歪み難い。
したがって、この製造方法では、製造時間の短縮化が可能であり、かつ歪みの発生を防止した樹脂製品を製造することが可能となる。
本発明の製造方法において、中央領域とは、特定のゲートに着目した場合、その両側に他のゲートが存在する領域をいう。
第2キャビティは、直線状をなす特定範囲を有し得る。特定範囲内には、奇数個のゲートが設けられていることが好ましい。射出工程では、中央に位置するゲートから、順次隣の外側に位置するゲートへと、第2樹脂を射出するタイミングをずらしていることが好ましい。
この場合、特定範囲に存在する複数のゲートには、中央に位置するゲートが存在することになる。このため、中央のゲートから順次隣の外側のゲートへと第2樹脂を射出するタイミングをずらせば、第2樹脂の衝突が生じないため、特定範囲内にはウエルドが発生しない。
他方、特定範囲内に偶数個のゲートが設けられている場合には、中央に位置するゲートが2個存在することになる。このため、中央の2個のゲートからそれぞれ順次外側のゲートへと第2樹脂を射出するタイミングをずらせば、2個のゲート間で第2樹脂の衝突が生じるため、特定範囲内の中央でウエルドが発生し易い。また、中央の2個のゲートの内、いずれか一方のゲートから第2樹脂を射出すると、ウエルドは発生しないが、樹脂製品が左右非対称になってしまう。
第2キャビティには、各ゲート毎に第2樹脂の存在を検知可能なセンサが設けられていることが好ましい。各ゲートは、各センサの検出信号に基づいて開閉制御されることが好ましい。
この場合、第2樹脂の進行状況をセンサによって把握することが可能となるため、各ゲートが開くタイミングを実際の必要性に応じて制御できる。このため、ウエルドの発生をより確実に抑制できる。
各ゲートは、予め定められたプログラムに基づいて開閉制御されていることも好ましい。この場合、各ゲートが開くタイミングを予想して制御できる。このため、この場合も、ウエルドの発生をより確実に抑制できる。
成形型は、第1型と、第1型とともに第1キャビティを形成する第2型と、第1型とともに第1キャビティ及び第2キャビティを形成する第3型とを有し得る。また、準備工程及び収納工程では、第1型及び第2型により第1部材を成形した後、第1型及び第3型を型締めすることが好ましい。
この場合、第1部材の成形に使用した第1型をそのまま使用することが可能であり、準備工程及び収納工程を容易化できる。このため、製造コストの低廉化を実現できる。そして、第2キャビティ内において、第2樹脂の衝突によって第2部材にウエルドを発生させてしまうと、その影響によって第1部材の意匠面に歪みが生じるおそれがある。しかし、本発明の製造方法によれば、第2部材は中央領域にウエルドを生じないため、第1部材の意匠面に生ずる歪みを防止することができる。
第1部材は透明な第1板材であり、第2部材は第1板材の裏面に一体に設けられる不透明な第2板材であることが好ましい。この場合、透明色と不透明色とを有する平板状の樹脂製品を2色成形することが可能である。
本発明の製造方法では、製造時間の短縮化が可能であり、かつ歪みの発生を防止した樹脂製品を製造することが可能である。
実施例1の製造方法で製造した樹脂製品に係り、図(A)は樹脂製品全体の裏面図、図(B)は樹脂製品全体のB−B矢視断面図である。 実施例1の製造方法に係り、成形型の第1型及び第2型の断面図である。 実施例1の製造方法に係り、第1型、第2型及び第1板材の断面図である。 実施例1の製造方法に係り、第1型、第3型及び第1板材の断面図である。 実施例1の製造方法に係り、第1型、第3型及び樹脂製品の断面図である。 実施例1の製造方法に係り、特定範囲における各ゲート等の模式図である。 実施例1の製造方法に係り、図(A)は射出工程の初期を示す模式平面図であり、図(B)は射出工程の中期を示す模式平面図であり、図(C)は射出工程の後期を示す模式平面図である。 比較例1の製造方法に係り、射出工程を示す模式平面図である。 比較例2の製造方法に係り、射出工程を示す模式平面図である。 比較例3の製造方法に係り、射出工程を示す模式平面図である。 実施例2の製造方法に係り、射出工程を示す模式平面図である。 実施例3の製造方法に係り、特定範囲における各ゲート等の模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1では、図1(A)及び(B)に示す樹脂製品1を製造する。この樹脂製品1は、長方形状の透明な第1板材3と、黒色の不透明な第2板材5とからなる。第2板材5は、第1板材3の4辺において、第1板材3と一体に設けられている。なお、図1(A)には、後述する第3型17の各ゲート17b〜17f等の痕跡18b〜18f等が残存している。
まず、図2及び図3に示すように、準備工程及び収納工程として、成形型7を用意する。この成形型7は、第1型9と、第2型11とを有している。なお、図2及び図3は、図1(A)に示す樹脂製品1の右辺を成形する位置における特定範囲Aの断面を示している。図4〜7、11も同様である。
第1型9には、第1板材3の表面を成形可能な第1成形面9aが形成されている。また、第2型11には、第1成形面9aと対面する第2成形面11aが形成されている。第2成形面11aは第1板材3の裏面側を成形可能にされている。図3に示すように、第1型9及び第2型11が型閉じされれば、第1成形面9a及び第2成形面11aは第1キャビティC1を形成可能である。
また、第2型11には、第1樹脂13を射出するためのゲート11bが設けられている。ゲート11bは、第1キャビティC1に開いている。ゲート11bには配管15が接続され、配管15には溶融した第1樹脂13を射出させる図示しないシリンダが接続されている。第1樹脂13は、透光性を有するポリカーボネートを主成分としている。
第1型9及び第2型11が型閉じされた状態において、ゲート11bから溶融した第1樹脂13を第1キャビティ内C1に射出する。そして、第1樹脂13が固化した後、成形型7を型開きする。こうして、平板状の第1板材3が成形される。
次に、図4に示すように、準備工程として、第2型11の代わりに第3型17が用意される。第3型17には、第3成形面17aが形成されている。第3成形面17aは第2板材5の裏面側を成形可能にされている。図5に示すように、第1型9及び第3型17が型閉じされれば、第1型9の裏面と第3成形面17aとにより、第2キャビティC2が形成される。つまり、第1成形面9aと第3成形面17aとが互いに連通する第1キャビティC1及び第2キャビティC2を形成可能である。
また、第3型17には、溶融した第2樹脂19を射出するための5つのゲート17b〜17fが設けられている。各ゲート17b〜17fは、第2キャビティC2に開いている。各ゲート17b〜17fにはそれぞれ配管21が接続されている。各配管21は、図6に示すように、1本の配管23に接続され、配管23には溶融した第2樹脂19を射出させるシリンダ25が接続されている。第2樹脂19は、黒色で不透光性を有するポリカーボネートを主成分としている。
また、特定範囲Aには、4個のセンサS1〜S4が設けられている。センサS1は特定範囲Aにおける左端のゲート17bの付近に設けられている。センサS2は特定範囲Aにおける左から2番目のゲート17cの付近に設けられている。センサS3は特定範囲Aにおける右から2番目のゲート17eの付近に設けられている。センサS4は特定範囲Aにおける右端のゲート17fの付近に設けられている。各センサS1〜S4は信号線27によってコントローラ29に接続されている。シリンダ25も制御線31によってコントローラ29に接続されている。コントローラ29は、各センサS1〜S4の検出信号に基づいて各ゲート17b〜17fを開くタイミングを制御するようになっている。
そして、射出工程を行う。図6及び図7(A)に示すように、まず、コントローラ29がシリンダ25に対して中央のゲート17dを開くように指示を行う。そして、第2樹脂19がゲート17dから特定範囲A内に射出される。射出された第2樹脂19は特定範囲A内の中央領域から外側領域に進行していく。なお、図7(A)〜(C)において、各ゲート17b〜17fが開いている場合はそれらを白丸とし、各ゲート17b〜17fが閉じている場合はそれらを黒丸としている。
図6及び図7(B)に示すように、しばらく時間が経過すると、ゲート17dから射出された第2樹脂19が各センサS2、S3近傍を通過する。そうすると、各センサS2、S3が第2樹脂19の存在を検知し、各センサS2、S3の検出信号がコントローラ29に送信される。このため、コントローラ29は、シリンダ25に対してゲート17c、17eを開くように指示を行う。そして、ゲート17c、17eから第2樹脂19が射出される。射出された第2樹脂19はここでも外側領域に進行していく。
図6及び図7(C)に示すように、さらに時間が経過すると、ゲート17c、17eから射出された第2樹脂19が各センサS1、S4近傍を通過する。そうすると、各センサS1、S4は、第2樹脂19の存在を検知し、各センサS1、S4の検出信号がコントローラ29に送信される。このため、コントローラ29は、シリンダ25に対してゲート17b、17fを開くように指示を行う。そして、ゲート17b、17fから第2樹脂19が射出される。射出された第2樹脂19はここでも外側領域に進行していく。
こうして、射出工程では、コントローラ29からの指示に基づき、中央に位置するゲート17dから、順次隣の外側に位置するゲート17c、17e、さらに隣の外側に位置するゲート17b、17fへと開いていく。こうして、各ゲート17b〜17fは、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしながら開いている。なお、特定範囲A以外の部分も、特定範囲A内の製造方法と同様に製造する。
そして、第2樹脂19からなる平板状の第2板材5が第1樹脂13からなる第1板材3と一体となり、樹脂製品1が固化した後、成形型7を型開きする。こうして、透明色と黒色で不透明色との2色からなる平板状の樹脂製品1が2色成形によって製造される。
本発明の製造方法では、特定範囲Aにおいて、中央に位置する単一のゲート17dから、順次隣の外側に位置するゲート17c、17e、さらに隣の外側に位置するゲート17b、17fへと開いていく。こうして、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしているため、従来の製造方法と同一の長さの樹脂製品1を製造する場合、第2樹脂19がその長さの約半分の距離を同時に進行することになる。このため、この製造方法では、その従来の製造方法に比べ、樹脂製品1の製造時間を短縮化することが可能となる。
また、この製造方法では、第2樹脂19は、中央で衝突することがないため、中央におけるウエルドの発生が抑制される。
さらに、この製造方法では、第2樹脂19の進行状況をセンサS1〜S4によって把握することが可能となるため、各ゲート17b〜17fが開くタイミングを実際の必要性に応じて制御できる。このため、ウエルドの発生をより確実に抑制できる。
また、この製造方法によれば、第2板材5は中央領域にウエルドを生じないため、第1板材3の意匠面に生ずる歪みを防止することができる。このため、樹脂製品1の意匠面は好適になっている。
さらに、この製造方法では、第1板材3の成形に使用した第1型9をそのまま使用することが可能であり、準備工程及び収納工程を容易化できる。このため、製造コストの低廉化を実現できる。
したがって、この製造方法では、製造時間の短縮化が可能であり、かつ歪みの発生を防止した樹脂製品1を製造することが可能となる。
(比較例1)
比較例1は従来の製造方法である。比較例1では、図8に示すように、射出工程において、コントローラ29からの指示に基づき、一番左側に位置するゲート27bから、順次隣の右側に位置するゲート27c、次に隣の右側に位置するゲート27d、次に隣の右側に位置するゲート27e、最後にゲート27fへと開いていく。こうして、各ゲート27b〜27fは、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしながら開いている。その他の構成は実施例1と同様である。
比較例1では、特定範囲A内にウエルドが発生しないものの、第2樹脂19は左側から右側へと一方通行で流れるだけである。このため、実施例1と比べて、第2樹脂19の進行する距離が約2倍になり、樹脂製品1の製造に長時間を要してしまう。
(比較例2)
比較例2は樹脂製品1の製造時間を短縮するための製造方法である。比較例2では、図9に示すように、射出工程において、コントローラ29からの指示に基づき、特定範囲A内の両端側の各ゲート37b、37eから順次隣に位置する各ゲート37c、37dへと開いていく。こうして、各ゲート37b〜37eは、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしながら開いている。その他の構成は実施例1と同様である。
比較例2では、各ゲート37b、37eから射出された各第2樹脂19の先頭が中央において衝突する。この衝突により、樹脂製品1の中央にウエルドWが発生してしまう。
(比較例3)
比較例3では、図10に示すように、特定範囲Aに偶数個である4つの各ゲート47b〜47eが設けられている。この場合、中央に位置する各ゲート47c、47dが2個存在することになる。射出工程では、コントローラ29からの指示に基づき、特定範囲A内の中央の2個の各ゲート47c、47dからそれぞれ順次外側の各ゲート47c、47dへと開いていく。こうして、各ゲート47b〜47eは、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしながら開いている。その他の構成は実施例1と同様である。
比較例3では、ゲート47cとゲート47dとの間で第2樹脂19の衝突が生じるため、特定範囲内Aの中央でウエルドWが発生してしまう。
(実施例2)
実施例2では、図11に示すように、特定範囲Aに偶数個である4つの各ゲート57b〜57eが設けられている。この場合、中央の2個のゲート57c、57dが2個存在することになる。射出工程では、コントローラ29からの指示に基づき、特定範囲A内の中央領域である一方のゲート57dからそれぞれ順次外側の各ゲート57c、57eへと、最後にゲート57bへと開いていく。こうして、各ゲート57b〜57eは、第2樹脂19を射出するタイミングをずらしながら開いている。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例2では、特定範囲内Aの中央でウエルドは発生しないが、樹脂製品2が左右非対称になってしまう。このため、実施例1の樹脂製品に比べ、製品の品質が劣る。
(実施例3)
実施例3では、図12に示すように、各ゲート67b〜67fが予め定められたプログラムに基づいて開閉制御されている。その他の構成は実施例1と同様である。この場合も実施例1と同様の作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例1〜3では、第1樹脂13及び第2樹脂19の主成分を透光性を有するポリカーボネートとしているが、これに替えて、例えば、透明性を有するアクリル樹脂を主成分としてもよい。
実施例1、3では、特定範囲Aのゲートの数を5個にしているが、ゲートの数は奇数個であればいくつでもよい。
また、第1板材3は透明でなくてもよく、第2板材は黒色でなくてもよい。また、第1樹脂を透明性樹脂、第2樹脂を有色樹脂として、車両の窓部等に利用可能である。
本発明は車両のルーフ等に利用可能である。
1、2…樹脂製品
3…第1部材(第1板材)
5…第2部材(第2板材)
7…成形型
9…第1型
11…第2型
13…第1樹脂
17…第3型
17b〜17f、57b〜57e、67b〜67f…ゲート
19…第2樹脂
A…特定範囲
C1…第1キャビティ
C2…第2キャビティ
S1〜S4…センサ

Claims (5)

  1. 互いに連通する第1キャビティ及び第2キャビティを形成する成形型と、第1樹脂製の第1部材とを準備する準備工程と、
    前記第1部材を前記成形型の前記第1キャビティ内に収納する収納工程と、
    溶融した第2樹脂を前記成形型の前記第2キャビティに射出し、前記第2樹脂からなる第2部材が前記第1部材と一体となった樹脂製品を得る射出工程とを備えた樹脂製品の製造方法において、
    前記第1部材は意匠面を有する透明な第1板材であり、前記第2部材は前記意匠面と逆側の前記第1部材の裏面に一体に設けられる不透明な第2板材であり、
    前記成形型は、前記第2キャビティに開いて前記第2樹脂を射出可能な複数のゲートを有し、
    前記射出工程では、前記第2キャビティの中央領域に位置する単一の前記ゲートから前記第2樹脂を射出し、前記第2キャビティの外側領域に位置する前記ゲートは、前記第2樹脂が通過するものが順次前記第2樹脂を射出するように、前記第2樹脂を射出するタイミングをずらすことを特徴とする樹脂製品の製造方法。
  2. 前記第2キャビティは、直線状をなす特定範囲を有し、
    前記特定範囲内には、奇数個の前記ゲートが設けられ、
    前記射出工程では、中央に位置する前記ゲートから、順次隣の外側に位置する前記ゲートへと、前記第2樹脂を射出するタイミングをずらす請求項1記載の樹脂製品の製造方法。
  3. 前記第2キャビティには、前記各ゲート毎に前記第2樹脂の存在を検知可能なセンサが設けられ、
    前記各ゲートは、前記各センサの検出信号に基づいて開閉制御される請求項1又は2記載の樹脂製品の製造方法。
  4. 前記各ゲートは、予め定められたプログラムに基づいて開閉制御される請求項1又は2記載の樹脂製品の製造方法。
  5. 前記成形型は、第1型と、前記第1型とともに前記第1キャビティを形成する第2型と、前記第1型とともに前記第1キャビティ及び前記第2キャビティを形成する第3型とを有し、
    前記準備工程及び前記収納工程では、前記第1型及び前記第2型により前記第1部材を成形した後、前記第1型及び前記第3型を型締めする請求項1乃至4のいずれか1項記載の樹脂製品の製造方法。
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