JP2010005676A - 摩擦攪拌接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦攪拌接合における反力による衝撃を緩和し、作業者が把持して接合を行なうことができる摩擦攪拌接合装置を提供する。
【解決手段】摩擦攪拌接合装置1は、先端部をL字状に屈曲させて工具8を回動可能に支持する工具保持部22が形成された横長の胴体2を備え、この胴体2の後端部の駆動力部23に工具8の駆動力を発生する主軸回転モータ4が配設され、胴体2の後端部と先端部との間に主軸回転モータ4で発生した駆動力を工具8に伝達するためのシャフト5及び笠歯車6,7aからなる伝達機構が配設されている。反力の発生する工具8に対してアーム部21の長さ以上の距離を離して重量の重い主軸回転モータ4などの駆動力源を配置することにより、摩擦攪拌接合装置1の慣性モーメント(工具8からの距離L2×駆動力部23の質量m)を大きくし、この慣性モーメントにより摩擦攪拌接合時の工具8の回転力の反力を緩和する。
【選択図】図1

Description

本発明は、点接合装置に関し、特に作業者による手動操作が可能な点接合装置に関する。
従来、2枚の重ね合わせた板状の被接合物に先端に突起のある円筒状の工具を加圧した状態で回転させることにより被接合物を点接合する摩擦攪拌接合装置が開発されている。この摩擦攪拌接合装置は、工具の回転により生じる摩擦熱により被接合物を軟化させ、工具の回転力により接合部の周辺を攪拌して塑性流動を生じさせて接合する。
例えば、特許第3400409号公報には、摩擦攪拌点溶接方法に関する基本技術が開示されている。また、特開2002−137067号公報には、多関節ロボットのアームの先端に取り付けられる摩擦攪拌接合装置が開示されている。この摩擦攪拌接合装置は側面視で箱形状の本体の下部にL字状に屈曲した腕が延設されたC字形状のガンアームを備え、本体における腕の先端に対向する位置に回転子(点接合を行う工具に相当)が配設されるとともに、その回転子の横に当該回転子の駆動源であるモータが配設され、腕の先端の回転子に対向する位置に被接合部を挟持するための受け部が設けられた構造を有している。また、特開2005−334891号公報には、腕を本体に揺動可能に支持させるとともに、腕の受け部が設けられる端部とは反対側の端部に加圧部材を設け、点接合時に加圧部材によって受け部を回転子側に押圧させる、いわゆるX型摩擦攪点接合装置が記載されている。
特許第3400409号公報 特開2002−137067号公報 特開2005−334891号公報
上記の特許文献に記載の摩擦攪拌接合装置は、いずれも多関節ロボットのアームの先端に取り付けられる装置として提案されているものであり、摩擦攪拌接合装置の被接合物の点接合位置への移動や点接合動作を多関節ロボットによって行わせることを前提としている。しかしながら、被接合物には、例えば、寸法が大きく移動させることが困難で、しかも多関節ロボットを適用する程の生産量を確保できないものがあり、このような被接合物に対しては作業者自身が取り扱うことのできる摩擦攪拌接合装置が必要となる。
そこで、上記の特許文献に記載の摩擦攪拌接合装置を多関節ロボットのアームに取り付けず、例えば、摩擦攪拌接合装置をカウンタバランスを使用して吊り下げ、その摩擦攪拌接合装置を作業者が被接合物の点接合位置に移動させて点接合動作を行わせる方法が考えられる。
しかしながら、この方法では、摩擦攪拌接合方法が工具を被接合物に加圧した状態で回転させて点接合を行うものであるので、装置本体に工具の回転力に起因して反力が生じ、とりわけ工具が回転を開始するときには非常に大きな反力が生じ、その反力が作業者に衝撃力として作用することになり、以下に説明するように、摩擦攪拌接合装置の操作性や点接合の作業性に問題がある。
図5は、多関節ロボットのアームの先端に取り付けられる従来の摩擦攪拌接合装置の基本構成を示す側断面図である。また、図6は、従来の摩擦攪拌接合装置とワークに生じるトルクを説明するための図である。
同図に示すように、従来の摩擦攪拌接合装置100の基本構造は、箱形状のホディ101の一方の端部(図5では左端部)に主軸102を介して工具103を回転可能に取り付ける一方、ホディ101内に工具103の駆動源であるモータ104を配設し、モータ104の回転力をタイミングベルト105によって主軸102に伝達して工具103を回転させる構成となっている。そして、ホディ101の他方の端部(図5では右端部)を多関節ロボットのアーム107の先端に取り付け、当該多関節ロボットによって工具103をワーク(被接合物)106に圧接させ、モータ104の回転力によって工具103を回転させてワーク106の点接合を行う。
点接合プロセスにおいて、モータ104で発生したトルクをタイミングベルト105を介して主軸102に伝達し、その主軸102に固着された工具103を回転させ、その状態で工具103をワーク106に押し付けると、図6に示すように、ワーク106は工具103の回転方向と同一の回転力T4を受ける。しかし、ワーク106はその回転力T4以上の力で固定され、回転することはないので、工具103をワーク106に接触させると、工具103とワーク106と間に摩擦力が生じ、この摩擦力に起因してホディ101には工具103の回転力の反力として工具103の回転方向と同一の回転力T5が生じる。
工具103をワーク106に接触させた瞬間は非常に大きな摩擦力が生じるが、その後はその摩擦力は低下するので、ホディ101に生じる回転力T5は工具103をワーク106に接触させた直後が最も大きく、その回転力T5は、ホディ101を支える作業者に衝撃力として作用することになる。この衝撃力は、ワーク106の材質や厚みや工具103の回転力などの種々の条件で異なるが、例えば、板厚1mmの2枚の銅板を回転数3600rpmの工具で点接合した場合、100N・m以上にもなることがある。
摩擦攪拌接合装置100を多関節ロボットのアーム107の先端に取り付けて使用する場合、上記の衝撃力やその後のホディ101に生じる回転力T5は多関節ロボットによって吸収されるので、特に問題は生じないとしても、作業者が摩擦攪拌接合装置100を把持して使用する場合は、上記の衝撃力が摩擦攪拌接合装置の操作性や点接合の作業性を著しく困難にすることになる。
従って、従来の多関節ロボット用の摩擦攪拌接合装置を作業者が扱う装置として転用することは現実的でなく、作業者が扱うのに適した構成の摩擦攪拌接合装置を新たに設計する必要があるが、未だそのような摩擦攪拌接合装置は提案されていない。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、摩擦攪拌接合における反力による衝撃を緩和し、作業者が把持して摩擦攪拌接合を行なうことができる摩擦攪拌接合装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明は、工具を回転させながら被接合物の接合点に圧接させることで摩擦力を発生させ、その摩擦熱により前記接合点周辺を塑性流動させて前記被接合物の接合を行う摩擦攪拌接合装置において、先端部をL字状に屈曲させて前記工具を回動可能に支持する工具保持部が形成された横長の胴体を備え、前記胴体の後端部に前記工具の駆動力を発生させる駆動力発生手段が配設され、前記胴体の後端部と先端部との間に前記駆動力発生手段で発生した駆動力を前記工具保持部に支持された前記工具に伝達する伝達手段が配設されていることを特徴としている(請求項1)。
好ましくは、請求項1に記載の摩擦攪拌接合装置において、前記駆動力発生手段は、電動モータであり、前記伝達手段は、一方端が前記電動モータのロータに固着され、他方端が前記胴体の長手方向の軸に沿って前記工具保持部に延びるシャフトと、このシャフトの他方端に固着された第1の笠歯車と、前記工具の回転軸に設けられ、前記第1の笠歯車に歯合した第2の笠歯車とで構成するとよい(請求項2)。
更に、請求項2に記載の摩擦攪拌接合装置において、前記工具保持部には、前記工具を装着脱することが可能な主軸を回転可能に設け、前記第2の笠歯車は前記主軸に形成するとよい(請求項3)。
また、請求項1乃至3のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置において、前記胴体の下側に当該胴体の横長方向と略平行に配置され、中間位置が前記胴体に揺動可能に支持されたアームと、前記アームの一方端部の、前記工具と対向する位置に設けられ、前記工具との間で前記被接合物を挟持する受け手段と、前記アームの他方端部を前記胴体から離間する方向に加圧する力を発生する加圧手段と、をさらに備えるとよい(請求項4)。
また、請求項4に記載の摩擦攪拌接合装置において、前記加圧手段は、前記アームの他方端部に設けられたボールスクリューと、このボールスクリューの回転トルクを発生する加圧モータとを含む構成にするよい(請求項5)。
また、請求項4又は5に記載の摩擦攪拌接合装置において、前記加圧手段は、前記胴体の後端部における前記駆動力発生手段の配設位置の下方位置に配設するとよい(請求項6)。
また、請求項4乃至6のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置において、前記胴体の後端部には、更に前記駆動力発生手段および前記加圧手段の駆動を制御する制御手段を配置するとよい(請求項7)。
また、請求項4乃至7のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置において、前記アームの一方端部の前記工具保持部と対向する面に設けられる第1の押え手段と、前記工具保持部の先端に上下に移動可能に取り付けられた第2の押え手段と、前記工具保持部に設けられ、前記第2の押え手段を前記第1の押え手段の方向に付勢する付勢手段と、をさらに備えるとよい(請求項8)。
本発明によれば、先端部がL字状に屈曲した横長の胴体を備え、先端部に工具を配設し、胴体の後端部に工具の駆動力を発生させる駆動力発生手段や制御手段を配設しているので、胴体の後端部の質量を重くすることにより、当該後端部の質量中心と工具からこの質量中心までの距離による慣性力を大きくすることができ、摩擦攪拌接合時に工具の回転による反力が胴体に発生してもその反力を慣性力により緩和することができる。したがって、作業者は摩擦攪拌接合装置を把持して容易に摩擦攪拌接合を行なうことができる。
特に、胴体の後端部に、工具の電動モータやアームの加圧手段やこれらの制御手段を集中配置するので、これらの部材により胴体の後端部に重量物を容易に配置することができ、摩擦攪拌接合装置のコンパクト化、小型化が可能になる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る摩擦攪拌接合装置の第1実施形態を示す断面図である。
同図に示す摩擦攪拌接合装置1は、作業者が把持して摩擦攪拌接合作業を行なうための摩擦攪拌接合装置である。
従来の多関節ロボットに取り付けられる摩擦攪拌接合装置が、側面視で、どちらかと言えば縦長の形状を有し、X型であっても横方向に寸法の短かい形状を有するのに対し、図
1に示す摩擦攪拌接合装置1は、側面視で横長、どちらかといえば棒形状である点に特徴を有する。摩擦攪拌接合装置1の形状を、このように横長の棒形状にしているのは、作業者が把持し易くするというだけでなく、主として慣性モーメント(工具からの距離×重量物の質量)を大きくし、その慣性モーメントにより摩擦攪拌接合開始時の非常に大きな摩擦力に起因して装置本体に生じる衝撃力を緩和し、作業者による摩擦攪拌接合装置の操作性や作業性を好適にするためである。
慣性モーメントにより衝撃力を緩和する作用効果については、後述するとして、まず、摩擦攪拌接合装置1の構成について説明する。
摩擦攪拌接合装置1は、横長の棒形状の胴体2とこの胴体2の下側に揺動自在に支持された揺動アーム3とを備えている。胴体2および揺動アーム3は、金属製であるが、それらの材質は、金属に限定されるものではない。作業者による可搬性を考慮して装置全体を可及的に軽量にするために、一部または全部を軽量で剛性の高いCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの合成樹脂製とすることができる。
胴体2は、工具8が装着される主軸保持部22と、工具8の回転力を発生する主軸回転モータ4や揺動アーム3への加圧力を発生する加圧装置9やこれらの部材の動作を制御する制御装置10が配設される駆動力部23と、主軸回転モータ4の回転力を主軸保持部22内の工具8に伝達するシャフト5が配設されるアーム部21とで構成されている。なお、胴体2のアーム部21、主軸保持部22及び駆動力部23は、一体的に形成されている。胴体2のアーム部21と駆動力部23との境界付近には下側に突出させて支持部24が設けられており、揺動アーム3がこの支持部24の先端にアーム支持ピン24aで揺動可能に支持されている。
胴体2の上側面のアーム部21と駆動力部23との境界付近(図1では支持部24の上方位置)には吊り金具25が取り付けられている。吊り金具25は、カウンタバランスを取り付けて摩擦攪拌接合装置1を宙吊りするためのもので、これによって作業者への摩擦攪拌接合装置1の自重の負荷を軽減するものである。図1に示す摩擦攪拌接合装置1では、その重心位置がほぼアーム部21と駆動力部23との境界付近に設定されているので、カウンタバランスを取り付けるための吊り金具25をその重心位置付近に設けている。なお、摩擦攪拌接合装置1の総重量が、作業者が持ち運びできる程度のもので、特にカウンタバランスを必要としない場合は、吊り金具25は無くてもよい。
胴体2のアーム部21は、慣性モーメントの腕部分(工具8からの距離)として作用させる部分で、比較的長さ寸法の長い金属製の円筒である。本実施形態では、アーム部21を、例えば長さ約1.2m、直径約15cmとしているが、工具8からの距離が0.5m以上となるように、アーム部21の長さを設計するとよい。主軸保持部22も金属製の円筒であり、主軸保持部22は、主軸保持部22の中心軸N1(長手方向に沿う軸)がアーム部21の中心軸N2(長手方向に沿う軸)と直交するようにL字状に屈曲させて、アーム部21の先端(図1において左端)に一体的に形成されている。また、駆動力部23にも上側に円筒状の主軸回転モータ4を収納するためのモータ収納室23aが設けられ、駆動力部23もアーム部21の基端(図1において右端)に一体的に形成されている。アーム部21の両端には孔が穿設されており、主軸保持部22の空洞部分と駆動力部23のモータ収納室23aはそれらの孔によってアーム部21の空洞部分に連通している。
なお、駆動力部23は、慣性モーメントの質量部分として作用させる部分で、重量の重い主軸回転モータ4、加圧装置9及び制御装置10を駆動力部23にコンパクトに収納することによってその作用を実現している。そして、主軸回転モータ4は主軸7の回転力を発生する駆動力源であるので、モータ収納室23aは駆動力部23におけるアーム部21の中心軸N2上に配置され、その下部に加圧装置9が配置される構成となっている。
主軸保持部22の空洞部分には、工具8を回転自在に保持するための主軸7が設けられている。主軸7は円筒の先端にそれよりも外径の大きい筒体を延設した形状を有し、筒体部分が装着脱可能な工具8を取り付ける部分となっている。主軸7の円筒と筒体との段差部分は、アーム部21と連通する孔に近接する位置に設定され、この段差部分に笠歯車7aが形成されている。筒体の部分には開口端から内側に窄まった穴7bが設けられ、工具8は基端側(図1では上側)をこの穴7bに収納させて取り付けられる。円筒の部分の基端(図1では主軸7の上端)は、主軸保持部22の上面に軸受けにより回動自在に支持され、筒体の部分も主軸保持部22の内側面に軸受けにより回動自在に支持されている。この構成により、主軸保持部22内で主軸7が中心軸N1の周りに回転するので、主軸7に取り付けられる工具8は中心軸N1を軸として回転する。
工具8は、先端の中央に突起8aが設けられた金属製の略円柱状の工具である。工具8の基端側は先窄まりのテーパ状に形成された取付部となっている。この取付部の形状は主軸保持部22の穴7bの形状とほぼ同一で、この取付部を穴7bに嵌合させて工具8が主軸保持部22に取り付けられている。なお、工具8の取付部の形状は、先窄まりのテーパ状に限定されるものではなく、円柱であってもよい。また、工具8をチャック等で主軸保持部22に取り付けてもよい。また、工具8の材質は金属に限定されず、セラミックスやエンジニアリングプラスチックなどであってもよい。
アーム部21の内部にはシャフト5が嵌装されている。シャフト5は、アーム部21の基端部(図1では右端側)と先端部(図1では左端側)で軸受けにより回転可能に支持されている。シャフト5の主軸保持部22内に突出した先端(図1では左端)には笠歯車6が設けられ、この笠歯車6は主軸保持部22内の主軸7に形成された笠歯車7aに歯合している。一方、駆動力部23のモータ収納室23aには、主軸回転モータ4がそのロータ軸をアーム部21の中心軸N2に一致させて配設されており、シャフト5のモータ収納室23a内に突出した基端(図1では右端)は主軸回転モータ4のロータ4aに固着されている。
主軸回転モータ4が回転すると、その回転力がシャフト5、笠歯車6及び笠歯車7aを介して主軸7に伝達され、主軸7が回転する。従って、主軸回転モータ4を回転させると、主軸7が回転し、これにより工具8が主軸7と共に一体的に回転する。工具8を被接合物W(2枚の板材を重ね合わせたもの)に圧接させた状態で主軸回転モータ4を回転させると、これにより工具8が回転して被接合物Wにおける工具8の圧接点に摩擦熱が生じ、その摩擦熱で被接合物Wに塑性流動を生じて摩擦攪拌接合が行われる。
揺動アーム3は、胴体2とほぼ同じ長さを有する細長い金属製の板であり、摩擦攪拌接合時にその先端(図1では左端)を被接合物Wに押し付けて当該被接合物Wに対し工具8を相対的に圧接させる機能を果たすものである。揺動アーム3は胴体2の下側に突出した支持部24に揺動可能に支持され、側面視の形状がX字状になっている。この外観形状から、摩擦攪拌接合装置1は、いわゆるX型の摩擦攪拌接合装置に属する。
揺動アーム3の先端部の工具8に対向する位置には、工具8の先端の突起8aとの間で被接合物Wを挟持するための工具受け31が設けられている。一方、揺動アーム3の基端部は加圧装置9に連結されている。加圧装置9は、揺動アーム3の基端側を下方に所定の圧力で押圧するものであり、揺動アーム3の基端側(図1において右端側)が加圧装置9によって下方に押圧されることで、先端側の工具受け31が上方に移動し、被接合物Wが工具8に押しつけられる。
加圧装置9は、加圧モータ91と加圧ボールスクリュー92を備えている。加圧モータ91は、トルク制御されるモータであり、所定のトルクを発生させるものである。加圧モータ91は、モータ収納室23aの下部に主軸回転モータ4と平行で、ロータの出力方向を主軸回転モータ4とは逆向きにして設けられている。また、加圧モータ91のロータ出力側に隣接して、スクリュー92aとナット92bからなる加圧ボールスクリュー92が設けられている。スクリュー92aは、加圧モータ91のロータに直交させるように配置され、その上端が駆動力部23内で軸受けにより回転可能に支持される一方、ナット92bが揺動アーム3の基端部に取り付けられ、スクリュー92aの下端部はナット92bに螺合している。
加圧モータ91のロータには笠歯車93が固着され、スクリュー92aのその笠歯車93に臨む位置に当該笠歯車93に歯合させて笠歯車94が固着されている。笠歯車93,94は、加圧モータ91の回転力をスクリュー92aに伝達するものである。加圧モータ91を回転させると、その回転力が笠歯車93,94を介してスクリュー92aに伝達され、スクリュー92aが長手方向に沿う中心軸を回転軸として回転する。スクリュー92aの回転によりナット92bが当該スクリュー92aに対して相対的に移動し、これにより揺動アーム3の基端部が上下動する。
摩擦攪拌接合時には、揺動アーム3の基端部が下降する方向(ナット92bが下に移動する方向)に加圧モータ91が回転される。揺動アーム3の基端部が下降すると、揺動アーム3の先端部が上昇し、工具受け31が被接合物W(図1では被接合物Wの裏面)に圧接される。工具受け31が被接合物Wに圧接された後にも加圧モータ91は回転し、その出力トルクが所定値になると、加圧モータ91は出力トルクがその所定値に保持されるように制御される。これにより、工具受け31が所定の圧力で被接合物Wに押し付けられた状態で、摩擦攪拌接合が行われる。
制御装置10は、主軸回転モータ4および加圧モータ91を制御するものであり、胴体2の駆動力部23の背面(図1では右側の側面)に設けられている。制御装置10は、主軸回転モータ4に対しては回転速度を制御し、加圧モータ91に対しては出力トルクを制御する。具体的には、制御装置10は、工具8の突起8aを被接合物Wに圧入させるとき(摩擦攪拌接合開始時)には、工具8の回転速度が所定の第1速度になるように、主軸回転モータ4の回転を制御し、工具受け31の押圧力が所定の第1圧力になるように、加圧モータ91の出力トルクを所定の第1トルクに制御する。工具8の突起8aが被接合物Wに圧入した後に塑性流動を生じさせるために、制御装置10は、工具8の回転速度が第1速度よりも小さい所定の第2速度になるように、主軸回転モータ4の回転速度を低下させ、工具受け31の押圧力が第1圧力よりも小さい所定の第2圧力になるように、加圧モータ91の出力トルクを所定の第2トルクに低下させる。なお、主軸回転モータ4の制御目標値である第1速度および第2速度や加圧モータ91の制御目標値である第1トルクおよび第2トルクは、被接合物Wの材質および厚さにより予め設定されている。
次に、摩擦攪拌接合装置1による摩擦攪拌接合動作について説明する。
作業者は、胴体2の吊り金具25が取り付けられた付近を抱えるようにして摩擦攪拌接合装置1を把持し、被接合物Wの点接合位置が工具8と揺動アーム3の工具受け31で挟まれるように、摩擦攪拌接合装置1を移動させた後、図示しないスイッチを押圧することにより摩擦攪拌接合を開始する。
制御装置10は、工具8の突起8aを被接合物Wに圧入させるために、主軸回転モータ4および加圧モータ91を起動し、各モータの回転速度及び出力トルクを制御する。すなわち、工具8の回転速度が第1速度となるように主軸回転モータ4の回転速度を制御するとともに、工具受け31の被接合物Wへの押圧力が第1圧力となるように、加圧モータ91の出力トルクを制御する。
工具8の突起8aが被接合物Wに圧接された状態で回転することにより、被接合物Wの圧接位置に摩擦熱が生じ、この摩擦熱により被接合物Wは軟化され、工具8の突起8aは2枚の板材を貫くように被接合物Wに圧入される。
その後、制御装置10は、主軸回転モータ4の回転速度を第2速度に低下させるとともに、加圧モータ91の出力トルクを第2トルクに低下させ、その状態を所定の時間保持することにより、被接合物W内の工具8の突起8a周辺で2枚の板材の金属組成を塑性流動によって流動させる。その後、制御装置10は、加圧モータ91を逆回転させて工具受け31の被接合物Wへの押圧を解除し、工具8の突起8aを被接合物Wから引き抜き、主軸回転モータ4の回転を停止する。これにより、被接合物Wの摩擦攪拌接合処理は終了する。
次に、摩擦攪拌接合装置1の作用について、図2を用いて説明する。
図6を用いて説明したように、摩擦攪拌接合処理においては、被接合物Wを工具8と工具受け31とで挟んだ状態で工具8を回転させると、その回転開始時に非常に大きな摩擦力が発生し、その摩擦力に起因して胴体2に工具8の回転力の反力として工具8の回転方向と同一の回転力が生じる。しかしながら、本発明に係る摩擦攪拌接合装置1では、反力の発生源に対しアーム部21によって長い距離を離して駆動力部23に主軸回転モータ4、加圧装置9及び制御装置10を含む重量物を配置しているので、図2に示すように、工具8の回転力の反力が胴体2を回転させようとしても駆動力部23における回転力T5はその重量物による慣性モーメントにより低減され、駆動力部23が殆ど回転せず、アーム部21が変形するだけであるので、胴体2が回転動作をすることは殆どない。
図1において、Mの位置に駆動力部23における重量物の質量中心があるとし、工具8の回転軸(図1の中心軸N1)から重量物の質量中心Mまでの距離をL、重量物の質量をm、質量中心Mにおける質量mの慣性モーメントをI、質量mに作用する工具8の回転力の反力をT、質量mに反力Tが時間tだけ作用したときの質量mの移動角度をθとすると、これらの物理量の間には下記(1)〜(3)の関係式が成立する。
Figure 2010005676
従って、例えば、工具8の回転軸(図1の中心軸N1)から重量物の質量中心Mまでの距離Lを1.5m、重量物の質量mを500kgとし、摩擦攪拌接合開始時に工具8の回転力の反力Tとして100N・mの衝撃力が胴体2に0.5秒間加わった場合の駆動力部23の移動角度θを、上記(1)〜(3)の関係式により求めると、I=500×1.5×1.5=1125kg・m2、角加速度α={100/9.8(kg・m/sec2・m)}/1125(kg・m2)≒0.0091rad/sec2であるから、θ=(1/2)×0.0091×0.52=0.00113radとなる。そして、工具8の回転軸(図1の中心軸N1)から重量物の質量中心Mまでの距離Lは1.5mであるので、質量mの移動距離dに換算すると、d=1.71(=0.00113×1500)mmとなる。
上記のように、100N・mの衝撃力Tが胴体2に加わったとしても駆動力部23は僅か2.55mmしか移動しないので、摩擦攪拌接合開始時に瞬時的に100N・mの衝撃力Tが生じても、図2に示すように、駆動力部23は殆ど移動せず、胴体2の中心線が変形する(具体的にはアーム部21の中心軸N2が変形する)ことによりその衝撃力Tが吸収されることになる。なお、図2では、変形した胴体2の中心線を円弧状に点線で記載しているが、その中心線の変形量は、工具8の回転の中心軸N1と重量物の質量中心Mを2.55mmだけ下方向に移動させた位置を結ぶ直線Sに円弧が接する量である。従って、実質的に胴体2を保持している作業者には衝撃力Tは殆ど作用しないといえる。
なお、比較として、胴体2を図6に示す従来構成に近似した構成として、距離L=0.2m、質量m=約200kgと仮定し、100N・mの衝撃力が胴体に加わった場合の質量mの移動距離dを求めると、α=(100/9.8)/(200×0.2×0.2)≒1.28rad/sec2、θ=(1/2)×1.28×0.52=0.16rad、d=0.16×200=32mmとなる。このように、従来構成では質量mの移動距離dが大きく、しかも距離Lが短かく胴体が変形し難いので、作業者に作用する衝撃力Tを本願発明に係る摩擦攪拌接合装置1のように十分に抑制することきできないことが分かる。
上記のように、本実施形態においては、工具8の駆動源である主軸回転モータ4や揺動アーム3を加圧する加圧装置9などの比較的重量の重い部材を工具8が取り付けられる主軸7から所定の距離以上に離した位置に配設し、その重量物の回転モーメントによって摩擦攪拌接合時の工具8の回転力の反力による衝撃を緩和するので、作業者が摩擦攪拌接合装置1を把持しての摩擦攪拌接合における操作性や作業性を損なうことがなく、容易に接合作業することができる。また、摩擦攪拌接合装置1を多関節ロボットの先端に設けた場合でも多関節ロボットにかかる負担が緩和されるので、多関節ロボットの劣化を防止し、寿命を延ばすことができる。
なお、第1実施形態では、シャフト5と主軸回転モータ4の回転軸を同軸上に配置したが、主軸回転モータ4の回動軸をシャフト5の回動軸と直交させ、両回転軸をギアで連結する構成であってもよい。要するに、駆動力部23の質量中心が位置Mの辺りになるのであれば、主軸回転モータ4の駆動力部23内の位置や向きは図1の構成に限定されない。
同様に、加圧モータ91の設置場所や向きも図1の構成に限定されるものではなく、他の機構により加圧装置9を構成してもよい。また、駆動力部23内での主軸回転モータ4、加圧装置9、および制御装置10などの重量の重い部品をより末端側に設置することで、駆動力部23の質量中心Mの位置を工具8から遠ざけ、より大きな慣性モーメントが生じるようにしてもよい。あるいは、主軸回転モータ4、加圧装置9、および制御装置10などの質量を大きくしたり、補助的に錘部材を駆動力部23内に収納したりして駆動力部23の質量mを重くしたり、胴体2のアーム部21を長くして慣性モーメントを大きくするようにしてもよい。
なお、第1実施形態では、揺動アーム3を設けていたが、揺動アーム3は必ずしも必要ではなく、摩擦攪拌接合における負荷が比較的軽い被接合物Wに対する摩擦攪拌接合装置では、揺動アーム3のない構成とすることができる。この場合は、主軸保持部22を被接合物Wに加圧させるべく、バネ等で抑える機構を設けてもよい。
その一方、摩擦攪拌接合における負荷が大きい被接合物Wでは、主軸7の回転力の反力による衝撃は、工具8の突起8aを接合位置からずらしたり、2枚の被接合物Wの接合位置をずらしたりする場合がある。工具8の突起8aが接合位置からずれると摩擦熱が分散して被接合物Wを軟化できず塑性流動が生じない。また、2枚の被接合物Wの接合位置がずれると接合不良となる。したがって、このような被接合物Wに対しては、衝撃による接合位置のずれを生じないようにする構成が必要がある。
図3は、本発明に係る摩擦攪拌接合装置の第2実施形態を示す断面図である。なお、同図において、第1実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。摩擦攪拌接合装置1'は、揺動アーム3の先端部に第1押さえ32が設けられている点、および、主軸保持部22の開放端に第2押さえ22aおよびバネ22bが設けられている点で第1実施形態に係る摩擦攪拌接合装置1と異なり、その他の構成は同一である。従って、以下では、異なる構成についてのみ説明し、共通の構成の説明は省略する。
第1押さえ32および第2押さえ22aは、被接合物Wを挟んで固定するものであり、接触を開始したときの反力により工具8の突起8aが接合位置からずれないように、また、2枚の被接合物Wの接合位置がずれないようにするために設けられている。第1押さえ32は、中央部に孔が穿設された円形状の金属部材であり、孔の中央に工具受け31が位置するように、揺動アーム3の先端部に固着されている。第1押さえ32の被接合物Wと対向する面(以下、「上面」という。)は、工具受け31の被接合物Wと対向する面と略同一となるように設定されている。
なお、第2実施形態では、第1押さえ32を摩擦熱を放熱するための放熱部材として機能させるために、その材質を熱拡散率が大きく冷却しやすい銅としている。第1押さえ32の材質はこれに限定されず、被接合物Wの発熱が小さい場合はエンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂でもよい。また、第1押さえ32の形状は、円形状に限定されるものではない。
第2押さえ22aは、円盤型のキャップ形状を成し、登頂部分(図1では下面の部分)には工具8の突起8aを通すための円形の孔が穿設され、リング状となっている。第2押さえ22aの下面の形状は、第1押さえ32の上面と略同一の形状になっている。第2押さえ22aは、中心軸が主軸7と略同一となるように、主軸保持部22の開放端に、中心軸N1方向に移動自在に取り付けられている。また、第2押さえ22aの鍔部分にはバネ22bが収納され、このバネ22bの復元力により第2押さえ22aが下側に付勢されている。
図4は、摩擦攪拌接合装置1'における第1押さえ32および第2押さえ22aの作用を説明するための図である。
第2実施形態においては、主軸保持部22と揺動アーム3の先端部との間に被接合部Wの接合位置が挟まれるように摩擦攪拌接合装置1'を移動させた後(図4(a)参照)、加圧装置9を動作させると、揺動アーム3の先端部が上昇し、揺動アーム3の第1押さえ32と主軸保持部22の第2押さえ22aとが被接合部Wの下面と上面にそれぞれ接触する状態(図4(b)参照)となる。その状態で加圧装置9により揺動アーム3に所定の加圧力を加えると、揺動アーム3の第1押さえ32が被接合部Wの下面に圧接される一方、被接合部Wの上面もバネ22bの付勢力により第2押さえ22aが圧接される(図4(c)参照)。これにより、被接合部Wの上下の接合点の周りが第1押さえ32及び第2押さえ22aのドーナツ状の面で押圧され、この状態で摩擦攪拌接合が行われる。
第2実施形態に係る摩擦攪拌接合装置1'では、被接合物Wの接合点の周りがドーナツ状の面によって所定の圧力で挟持されるので、摩擦攪拌接合中に工具8を回転させてもその先端の突起8aの位置がずれ難く、安定して摩擦攪拌接合処理を行うことができる。
本発明に係る摩擦攪拌接合装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る摩擦攪拌接合装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明に係る摩擦攪拌接合装置の第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係る摩擦攪拌接合装置における工具の回転力の反力を低減する作用を説明するための図である。 本発明に係る摩擦攪拌接合装置の第2実施形態を示す断面図である。 第2実施形態に係る摩擦攪拌接合装置の第1押さえ32および第2押さえ22aの作用を説明するための図である。 従来の摩擦攪拌接合装置の基本構成を示す側断面図である。 摩擦攪拌接合時に摩擦攪拌接合装置の各部に生じるトルクを説明するための図である。
符号の説明
1,1' 摩擦攪拌接合装置
2 胴体
21 アーム部
22 主軸保持部(工具保持部)
22a 第2押さえ(第2の押さえ手段)
22b バネ
23 駆動力部
24 支持部
24a アーム支持ピン
25 吊り金具
3 揺動アーム(アーム)
31 工具受け(受け手段)
32 第1押さえ(第1の押さえ手段)
4 主軸回転モータ(電動モータ)
5 シャフト(伝達手段の要素)
6 笠歯車(伝達手段の要素、第1の笠歯車)
7 主軸
7a 笠歯車(伝達手段の要素、第2の笠歯車)
7b 穴
8 工具
8a 突起
9 加圧装置(加圧手段)
91 加圧モータ
92 加圧ボールスクリュー
92a スクリュー
92b ナット
93,94 笠歯車
10 制御装置(制御手段)

Claims (8)

  1. 工具を回転させながら被接合物の接合点に圧接させることで摩擦力を発生させ、その摩擦熱により前記接合点周辺を塑性流動させて前記被接合物の接合を行う摩擦攪拌接合装置において、
    先端部をL字状に屈曲させて前記工具を回動可能に支持する工具保持部が形成された横長の胴体を備え、
    前記胴体の後端部に前記工具の駆動力を発生させる駆動力発生手段が配設され、前記胴体の後端部と先端部との間に前記駆動力発生手段で発生した駆動力を前記工具保持部に支持された前記工具に伝達する伝達手段が配設されていることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  2. 前記駆動力発生手段は、電動モータであり、
    前記伝達手段は、一方端が前記電動モータのロータに固着され、他方端が前記胴体の長手方向の軸に沿って前記工具保持部に延びるシャフトと、このシャフトの他方端に固着された第1の笠歯車と、前記工具の回転軸に設けられ、前記第1の笠歯車に歯合した第2の笠歯車とで構成されている、請求項1に記載の摩擦攪拌接合装置。
  3. 前記工具保持部には、前記工具を装着脱することが可能な主軸が回転可能に設けられ、前記第2の笠歯車は前記主軸に形成されている、請求項2に記載の摩擦攪拌接合装置。
  4. 前記胴体の下側に当該胴体の横長方向と略平行に配置され、中間位置が前記胴体に揺動可能に支持されたアームと、
    前記アームの一方端部の、前記工具と対向する位置に設けられ、前記工具との間で前記被接合物を挟持する受け手段と、
    前記アームの他方端部を前記胴体から離間する方向に加圧する力を発生する加圧手段と、
    をさらに備えている、請求項1乃至3のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置。
  5. 前記加圧手段は、前記アームの他方端部に設けられたボールスクリューと、このボールスクリューの回転トルクを発生する加圧モータとを含む、請求項4に記載の摩擦攪拌接合装置。
  6. 前記加圧手段は、前記胴体の後端部における前記駆動力発生手段の配設位置の下方位置に配設されている、請求項4又は5に記載の摩擦攪拌接合装置。
  7. 前記胴体の後端部には、更に前記駆動力発生手段および前記加圧手段の駆動を制御する制御手段が配置されている、請求項4乃至6のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置。
  8. 前記アームの一方端部の前記工具保持部と対向する面に設けられる第1の押え手段と、
    前記工具保持部の先端に上下に移動可能に取り付けられた第2の押え手段と、
    前記工具保持部に設けられ、前記第2の押え手段を前記第1の押え手段の方向に付勢する付勢手段と、
    をさらに備えている、請求項4乃至7のいずれかに記載の摩擦攪拌接合装置。
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