JP2010004798A - 手作り感のある小籠包の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚さ0.7〜1.2mm(好ましくは0.8〜1.1mm、より好ましくは0.9〜1.0mm)であり、小麦粉を含む粉類100重量部あたり、0.25〜5重量部(好ましくは0.3〜3重量部、より好ましくは0.4〜2.5重量部)の、食品として許容可能な増粘剤、食物繊維及び繊維状タンパク質からなる群より選択される一種以上、及び35〜45重量部の水を含む、麺帯を用いる。麺帯を円形に切断し、縁部に10〜15個のひだを形成するように椀状に成型されており、かつ成型上有効量の具材が充填されたものを準備し;麺帯縁部を、成型上有効な角度まで回転させつつ、閉じることにより、ひだ付けられた麺帯に具材の包まれた成型物を得て;そして必要に応じ、成型上不要な成型物閉部の上端を切断除去することにより、製造する。
【選択図】図1
Description
一方、和菓子、饅頭、包子等にひだをつけて手作り風に見せる技術がいくつか開発されている。例えば、特許文献1は、饅頭のひねりひだ付け装置を開示し、特許文献2は、饅頭やパン等の食品の成型装置を開示する。また、実際に、そのような装置も開発されている(例えば、レオン自動機株式会社製 包餡機)。これらの技術はいずれも生地の中に餡を入れる技術の応用である。さらに、特許文献3のように、麺帯を用いて具材を包むことができる装置も開発されている(例えば、大英技研株式会社製 包子製造機)。
1)ひだの数が10〜15であること;
2)ひだの形が直線的ではなく、曲線的であること;及び
3)皮の厚さは、具材が保持できるものでなければならないが、できる限り薄いこと。
1) 厚さ0.7〜1.2mm(好ましくは0.8〜1.1mm、より好ましくは0.9〜1.0mm)であり、小麦粉を含む粉類100重量部あたり、0.25〜5重量部(好ましくは0.3〜3重量部、より好ましくは0.4〜2.5重量部)の食品として許容可能な増粘剤、食物繊維及び繊維状タンパク質からなる群より選択される一種以上(好ましくは食物繊維を1〜5重量部、より好ましくは2〜4重量部)、及び35〜45重量部の水を含む、麺帯。
2)1)に記載の麺帯を用いた、小籠包
3)1)に記載の麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材を包む工程を含む、小籠包の製造方法。
4)1)に記載の麺帯を円形に切断したものであって、縁部に10〜15個のひだを形成するように椀状に成型されており、かつ成型上有効量の具材が充填されたものを準備し;
麺帯縁部を、成型上有効な角度まで回転させつつ、閉じることにより、ひだ付けられた麺帯に具材の包まれた成型物を得て;そして
必要に応じ、成型上不要な成型物閉部の上端を切断除去する
工程を含む、小籠包の製造方法。
5)成型上有効量の具材が、麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材である、4)に記載の小籠包の製造方法。
6)成型上有効な角度が、30〜135度(好ましくは45〜135度、より好ましくは60〜120度)である、5)又は6)に記載の小籠包の製造方法。
7)以下の工程を含む、小籠包の製造方法:
i) 円形に切断され、縁部に10〜15個の角度のある切れ込みを有する第一の成型穴の上に準備された、請求項1に記載の麺帯を;第一の成型穴の上方に昇降自在に設置された成型ピストンを下降させることにより;第一の成型穴、次いで第一の成型穴の下方に設置された、第二の成型穴を通過させて;第二の成型穴の下方に開閉自在に設置されたシャッター内に麺帯縁部は保持させつつ、シャッターの下方に回転自在に設置された成型カップ内に装填し;
ii) 成型カップ内に装填された麺帯内に、成型上有効量の具材を充填し;
iii) 具材の充填された麺帯が装填された成型カップを、成型上有効な角度まで回転させつつ、麺帯縁部を保持したシャッターを閉じることにより麺帯縁部を閉じて、麺帯により具材の包まれた成型物を得て;そして
iv) 麺帯閉部の上端を、切断する。
8)成型上有効量の具材が、麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材である、7)に記載の小籠包の製造方法。
9)成型上有効な角度が、30〜135度(好ましくは45〜135度、より好ましくは60〜120度)である、7)又は8)に記載の小籠包の製造方法。
10)第二の成型穴が、第一の成型穴と同形又は相似形の縁部を有する、9)に記載の製造方法。
11)成型ピストンの下端部が、テーパーを有する、9)に記載の製造方法。
12)成型カップの内周部に、第一及び第二の成型穴により形成された麺帯上のひだを保持するための手段が施されている、9)に記載の製造方法。
13)具材の充填が、成型ピストン内に昇降自在に挿入された具材充填ピストンにより行われる、9)に記載の製造方法。
i) 0.25〜5重量部、好ましくは0.3〜3重量部、より好ましくは0.4〜2.5重量部の、食品として許容可能な増粘剤、食物繊維及び繊維状タンパク質からなる群より選択される一種以上、及び
ii) 35〜45重量部、好ましくは36〜43重量部、より好ましくは38〜42重量部の水を含む。
本発明においては、食品として許容可能な種々の増粘剤、食物繊維(難消化性多糖類)、又は繊維状タンパク質が使用できる。例えば、グァーガム、グァーガム酵素分解物、アラビアガム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、カラギナン、カラヤガム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、グルコサミン、ジェランガム、タマリンドシードガム、デキストラン、トラガントガム、ファーセレラン、ペクチン、メチルセルロース、イヌリン、キチン、コラーゲンを例示できる。
まず、麺帯を円形に切断したものであって、縁部に10〜15個のひだを形成するように椀状に成型されており、かつ成型上有効量の具材が充填されたものを準備する。
成型上有効な角度とは、ひだの形状を曲線状とすることができ、かつ皮に破れ等の損傷を与えない程度の角度をいい、成型カップの内面の形状や、成型カップと麺帯との間に生じる摩擦の大きさ等にも拠るが、通常、30〜135度、好ましくは45〜135度、より好ましくは60〜120度であり、成型カップの内面にひだを保持するための手段が設けられている場合には、より小さい角度が好ましく、例えば100度以下が好ましい。
このような本発明の麺帯を用いた小籠包の製造方法を、図1に即して説明する。
成型前に、麺帯は円形に切断され、第一の成型穴の上に置かれる。第一の成型穴の例を図2に示す。
第三段階においては、具材を充填した麺帯が装填された成型カップを、成型上有効な角度まで回転させつつ、麺帯縁部を保持したシャッターを閉じる。このとき、麺帯縁部はシャッターに保持されているので回転することがなく、椀状麺帯の底部が回転することになって、ひだにひねりが加わりつつ、麺帯縁部が閉じられる。この工程により、曲線状にひだ付けられた麺帯により具材の包まれた成型物が得られる。
このような製造方法により、従来不可能であった包み風の小籠包を、短時間で安定的に製造することができる。
本発明により、良好な外観を有する小籠包が安定的に成型できる。
本発明の方法は機械化することができる。機械化は日本国内における冷凍/チルド小籠包の製造に資する。
下表の配合の厚さ0.9 mm、重量 9.0 g(大きさφ 110 mm)の皮、具材 16.0 gを用い、連結板に入っている切れ込みの数と形状を変更し、小籠包を各1000個を成型した。成型のための装置は、包子製造機(DP5000 大英技研株式会社製)を改変して用いた。なお、本明細書において示される配合は、特に示した場合を除き、重量に基づく。
(1) ヒダの数は10箇所以上であること(多いほど美観が向上)。
(2) ヒダの形状は、左右非対称で、同一方向に曲線であること。
(3) ヒダの太さは、下部から上部に上がるにつれ、細くなっていること。また、上部では重なり合っていること。
(4) 調理後の具材は、スープ感があること。
(5) 調理後の皮の食感がやわらかく、口の中に残りにくいこと。
適合条件(1)〜(3);
○:条件に適合した試作品の割合が70%以上である。
△:条件に適合した試作品の割合が20%以上70%未満である。
×:条件に適合した試作品の割合が20%未満である。
適合条件(4);
○:検証調理後、皮からスープがもれ出ていないこと
△:検証調理後、皮からスープがもれ出ているが、まだ製品中にスープがあること。標準調理後は、スープのもれが無いこと。
×:検証調理後、標準調理後、どちらの条件でも皮からスープがもれ出ること。
適合条件(5) (調理後の皮の食感がやわらかく、口の中に残りにくいこと。)についての評価
○:検証調理後、皮と具がほぼ同じ時期に飲み込め、口の中に残らないこと。
△:検証調理後、皮の硬さを感じるが、具とほぼ同じ時期に飲み込めること。
×:検証調理後、皮の硬さを感じ、具の後に飲み込むことになること。
しかし、条件(4)(5)については、連結板の仕様により、結果に影響がなかった。そのため、これらの条件を満たすために、次の検討を実施した。
仕様5の連結板を用いて、種々の配合の皮を用いて小籠包各1000個を試作した。なお、皮の厚さは0.9mmとした。具材の配合は実施例1と同様とした。評価は、実施例1と同様に行った。
仕様5の連結板、配合7の皮配合を用いて、皮の厚さ及び重量、並びに具材の割合について検討した。具材の配合は、実施例1と同様にした。
条件(1)を安定的に満たすための検討を行った。連結板で成型されるひだの数が、切れ込みの数より少なくなることがある。そのため、ひだを成型するモールドピストンの検討を実施した。
連結板でできたひだが、中間板で崩れ、ひだの数を減らすことがある。そのため、中間板の形状を変更する検討を行った。
条件(2)及び(3)を満たすために、成型途中段階で、成型品をひねることにより、曲線かつ先細りのひだをつくることを検討した。連結板は仕様5、皮配合は配合7、モールドピストンは仕様3、中間板は仕様4を用いた。
実施例6では、条件(4)に対し不適となったため、条件(4)を満たすために、皮配合の再実験を実施した。連結板は仕様5、モールドピストンは仕様3、中間板は仕様4、成型カップ及び回転角度は、試作5の条件を用いた。皮の厚さは0.9mmとした。
以上の結果より、手作り感のある小籠包の製造のために最適な条件を下表にまとめた。
Claims (13)
- 厚さ0.7〜1.2mm(好ましくは0.8〜1.1mm、より好ましくは0.9〜1.0mm)であり、小麦粉を含む粉類100重量部あたり、0.25〜5重量部(好ましくは0.3〜3重量部、より好ましくは0.4〜2.5重量部)の、食品として許容可能な増粘剤、食物繊維及び繊維状タンパク質からなる群より選択される一種以上(好ましくは食物繊維を1〜5重量部、より好ましくは2〜4重量部)、及び35〜45重量部(好ましくは36〜43重量部、より好ましくは38〜42重量部)の水を含む、麺帯。
- 請求項1に記載の麺帯を用いた、小籠包
- 請求項1に記載の麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材を包む工程を含む、小籠包の製造方法。
- 請求項1に記載の麺帯を円形に切断したものであって、縁部に10〜15個のひだを形成するように椀状に成型されており、かつ成型上有効量の具材が充填されたものを準備し;
麺帯縁部を、成型上有効な角度まで回転させつつ、閉じることにより、ひだ付けられた麺帯に具材の包まれた成型物を得て;そして
必要に応じ、成型上不要な成型物閉部の上端を切断除去する
工程を含む、小籠包の製造方法。 - 成型上有効量の具材が、麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材である、請求項4に記載の小籠包の製造方法。
- 成型上有効な角度が、30〜135度(好ましくは45〜135度、より好ましくは60〜120度)である、請求項5又は6に記載の小籠包の製造方法。
- 1)円形に切断され、縁部に10〜15個の角度のある切れ込みを有する第一の成型穴の上に準備された、請求項1に記載の麺帯を;第一の成型穴の上方に昇降自在に設置された成型ピストンを下降させることにより;第一の成型穴、次いで第一の成型穴の下方に設置された、第二の成型穴を通過させて;第二の成型穴の下方に開閉自在に設置されたシャッター内に麺帯縁部は保持させつつ、シャッターの下方に回転自在に設置された成型カップ内に装填し;
2)成型カップ内に装填された麺帯内に、成型上有効量の具材を充填し;
3)具材の充填された麺帯が装填された成型カップを、成型上有効な角度まで回転させつつ、麺帯縁部を保持したシャッターを閉じることにより麺帯縁部を閉じて、麺帯により具材の包まれた成型物を得て;そして
4)麺帯閉部の上端を、切断する
工程を含む、小籠包の製造方法。 - 成型上有効量の具材が、麺帯1重量部に対して、1.0〜2.6重量部(好ましくは1.3〜2.2重量部、より好ましくは1.4〜1.8重量部)の具材である、請求項7に記載の小籠包の製造方法。
- 成型上有効な角度が、30〜135度(好ましくは45〜135度、より好ましくは60〜120度)である、請求項7又は8に記載の小籠包の製造方法。
- 第二の成型穴が、第一の成型穴と同形又は相似形の縁部を有する、請求項9に記載の製造方法。
- 成型ピストンの下端部が、テーパーを有する、請求項9に記載の製造方法。
- 成型カップの内周部に、第一及び第二の成型穴により形成された麺帯上のひだを保持するための手段が施されている、請求項9に記載の製造方法。
- 具材の充填が、成型ピストン内に昇降自在に挿入された具材充填ピストンにより行われる、請求項9に記載の製造方法。
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