JP2010002573A - 反射率を可逆的に変化させる方法およびその素子および該素子の製造方法、並びに透過率可変素子および反射率可変ミラー - Google Patents

反射率を可逆的に変化させる方法およびその素子および該素子の製造方法、並びに透過率可変素子および反射率可変ミラー Download PDF

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Abstract

【課題】従来方法とは異なる仕組みによって反射率を可逆的に変化させる方法およびその素子を提供する。
【解決手段】空隙12を隔てて2枚の透明基板14,16を対向配置する。透明基板14,16の対向面にそれぞれ透明導電膜18,20を形成する。空隙12に電解液22を充填する。電解液22は非水溶媒25中に金属イオン26および電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料30が分散している。これにより透過率可変素子10が構成される。透明導電膜18,20間に電圧を印加して電場を生じさせることにより、電解液中の金属イオン26が電気泳動により透明導電膜20の表面に堆積する。これにより透明導電膜20の表面の反射率が増大し、素子10全体の透過率が低下する。透明導電膜18,20間を短絡させることにより金属イオン26が透明導電膜20の表面から離脱して、素子10は透過率が高い元の状態に戻る。
【選択図】図1

Description

この発明は、反射率を可逆的に変化させる方法、反射率を可逆的に変化させる素子、同素子の製造方法、透過率可変素子、反射率可変ミラーに関する。
透過率、反射率等の光学特性を変化させる従来の素子としてエレクトロクロミック素子、サーモクロミック素子、フォトクロミック素子、液晶素子等があった。下記特許文献1にはエレクトロクロミック素子を用いた自動車用可変反射率ミラーが記載されている。下記特許文献2には全固体反射調光エレクトロクロミック素子が記載されている。下記特許文献3にはマグネシウム・ニオブ合金薄膜を用いた反射型調光薄膜材料が記載されている。下記特許文献4にはマグネシウム・ニッケル合金薄膜を用いた調光ミラーガラスが記載されている。
特開平10−138832号公報 特開2008−40422号公報 特開2008−20590号公報 特開2004−139134号公報
この発明は従来方法とは異なる仕組みによって反射率を可逆的に変化させる方法、反射率を可逆的に変化させる素子、同素子の製造方法、透過率可変素子、反射率可変ミラーを提供しようとするものである。
この発明の、反射率を可逆的に変化させる方法は、空隙を隔てて電極対を配置し、前記空隙に、非水溶媒中に少なくとも金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液を充填し、前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料を前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料を電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化させて、該電極の表面の反射率を可逆的に変化させるものである。
この発明の、反射率が可逆的に変化する素子は、空隙を隔てて配置された電極対と、前記空隙に充填された、非水溶媒中に少なくとも金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備してなり、前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該電極の表面の反射率が可逆的に変化するものである。この素子において前記金属イオンは例えば銀、アルミニウム、コバルト、銅、ニッケル、モリブデン、イリジウム、白金、ルテニウムから選ばれた一種または複数種の金属イオンとすることができる。また前記電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料は例えば錯体(フェロセン等)とすることができる。また前記非水溶媒は例えばテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホランから選ばれた少なくとも一種を主成分としメタノールを含有するものとすることができる。
この発明の、反射率が可逆的に変化する素子は例えば、前記電極対を構成する少なくとも一方の電極が金属単体で構成され、またはガラス基板、樹脂基板もしくは樹脂フィルムの表面にコーティングされた透明導電膜もしくは金属膜で構成されたものとすることができる。この発明の、反射率が可逆的に変化する素子は例えば、前記電極対間に電圧を印加することにより前記金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積し、この状態から前記電極対間を短絡または開放することにより該金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が該電極の表面から離脱しかつ該イオン化した化合物材料が中性化するものとすることができる。この発明の、反射率が可逆的に変化する素子は前記電解液に増粘剤、PMMA、ポリオールイソシアネート、ポリマーのうちいずれか1つまたは複数を添加して該電解液をゲル状にすることができる。この発明の、反射率が可逆的に変化する素子は前記電解液に紫外線吸収剤を添加することができる。
この発明の、反射率が可逆的に変化する素子を製造する方法は、脱水メタノールにNiCl2を溶解し、これにテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホランから選ばれた少なくとも一種の非水溶媒および電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を添加して非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液を調整し、該電解液を電極対の間の空隙に充填して、前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該電極の表面の反射率が可逆的に変化する素子を製造するものである。
この発明の透過率可変素子は、空隙を隔てて対向配置された2枚の透明基板と、前記2枚の透明基板の対向面にそれぞれ形成された透明導電膜と、前記空隙に充填された、非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備し、前記透明導電膜対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により前記いずれかの透明導電膜の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該透明導電膜の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該透明導電膜の表面の反射率が可逆的に変化し、もって前記両透明基板を透過して見た透過率が可逆的に変化するものである。
この発明の反射率可変ミラーは、裏面に透明導電膜を形成した透明基板と、該透明基板の裏面側で該透明基板に対し空隙を隔てて対向配置され、少なくとも前面が電極を構成し、前面側から見て不透明である背面部材と、前記空隙に充填された、非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備し、前記透明導電膜と前記背面部材の電極間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により前記透明導電膜と前記背面部材の電極のいずれかの表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該表面の反射率が可逆的に変化し、もって前記透明基板の前面側から見た反射率が可逆的に変化するものである。
《実施の形態1:透過率可変素子の実施の形態》
この発明の素子を透過率可変素子として構成した実施の形態を以下説明する。図1において透過率可変素子10は空隙12を隔てて対向配置されたガラス製または樹脂製の2枚の透明基板14,16を具えている。透明基板14,16の対向面には電極対を構成する透明導電膜18,20がそれぞれ形成されている。透明導電膜18,20は例えばITO(酸化インジウム・スズ)、酸化スズ、酸化亜鉛等で構成される。空隙12には電解液22が充填されている。空隙12の周囲はシール材24で封止されている。電解液22はテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート(TEABF4−PC)を主成分としメタノールを含有する非水溶媒25に、溶質として金属陽イオン26(例えばNi2+)、陰イオン28(例えばCl-)、電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料30(例えばフェロセン)を分散して構成されている。なお透明基板14,16が破損したときに電解液22が空隙12から外部に漏出するのを防止するために、電解液22に増粘剤、PMMA、ポリオールイソシアネート、ポリマー等を添加して、電解液22をゲル状にすることもできる。また外部から照射される紫外線により溶媒が劣化するのを防止するために、電解液22に紫外線吸収剤を添加することもできる。透明導電膜18,20にはリード線32,34の一端部がそれぞれ接続されている。リード線32,34の他端部間にはスイッチ36および直流電源38の直列接続回路が接続されている。またリード線32,34間にはスイッチ40が、スイッチ36および直流電源38の直列接続回路と並列に接続されている。スイッチ36,40は相互に連動して互いに逆方向にオン、オフ切り換えされる。
以上の構成の透過率可変素子10の動作を説明する。図1のようにスイッチ36がオフし、スイッチ40がオンしているときは透明導電膜18,20間は短絡状態となり、透明導電膜18,20間に電場は生じない。したがって電解液22中で金属陽イオン26、陰イオン28、化合物材料30は分散した状態にある。このとき化合物材料30は中性状態(非イオン化状態)にある。このとき電解液22は透明であり、透過率可変素子10は透明基板14から透明基板16に至るまで厚み方向全体が透明である。
図1の状態から図2のようにスイッチ36をオンし、スイッチ40をオフすると直流電源38の電圧が透明導電膜18,20間に印加され(透明導電膜18を正電極、透明導電膜20を負電極とする)、透明導電膜18,20間に電場が生じる。この電場により電解液22中の化合物材料30は酸化反応を生じて陽イオン化する。そして電解液22中の金属陽イオン26および陽イオン化した化合物材料30は電気泳動でこれら両イオン26,30と逆極性の電極すなわち負電極20の表面に移動して堆積し、陰イオン28は正電極18に移動する。負電極20の表面に堆積する金属陽イオン26により負電極20の表面に反射膜が析出する。これにより透過率可変素子10は反射率が増大し、透過率が減少してミラーまたはハーフミラーとなる。透明導電膜18,20間に印加する電圧を段階的にまたは無段階に可変できるようにして、反射率、透過率を段階的にまたは無段階に調整可能にすることもできる。
図2の状態から再び図1のようにスイッチ36をオフし、スイッチ40をオンすると透明導電膜18,20間が短絡し、透明導電膜18,20間の電場が消失する。これにより金属陽イオン26および化合物材料30は負電極20の表面から離脱し、化合物材料30は還元反応を生じて元の中性状態に戻る。また陰イオン28は正電極18の表面から離脱してそれぞれ電解液22中に分散する。その結果透過率可変素子10は反射率が低下し、透過率が増大して元の透明な状態に戻る。なお両電極18,20間を短絡するのに代えて、両電極18,20間を開放することによっても両電極18,20間の電場が消失するので、金属陽イオン26を負電極20から離脱させて、透過率可変素子10を元の透明な状態に戻すことができる。
以上のようにして、両電極18,20間に電場を印加し、また電場の印加を解除することにより、透過率可変素子10の反射率および透過率を可逆的に変化させることができる。この可逆動作の過程では金属陽イオン26と負電極20との間では電極反応は生じない(あるいはほとんど生じない)ので金属陽イオン26はイオンの状態を保ち続け、添加された化合物材料30のみが電極反応を生じるので、全体として電流はわずかしか流れない。また図2のように金属陽イオン26と化合物材料30および陰イオン28の移動が終了した状態では直流電源38から電圧を印加し続けても電流はほとんど流れないので、電力消費はほとんど生じない。なお上記動作におけるフェロセンの電極反応は次式のとおりである。
Figure 2010002573
透過率可変素子10は例えば建築用調光窓ガラス、自動車用調光窓ガラス等の用途に好適に用いることができる。すなわち夏は透過率を低くする(反射率を高くする)ことにより紫外線、赤外線を反射させて室内の冷房効率を高め、冬は透過率を高くする(反射率を下げる)ことにより室内の暖房効率を高めることができる。その結果、省エネルギー効果が得られる。また透過率を低くする(反射率を高くする)ことにより、室外からの視線に対して目隠し効果を得ることもできる。
また透過率可変素子10はカメラの絞り部の代替デバイスとして利用することもできる。すなわち、透過率可変素子10をカメラ内の光軸上に配置し、両電極18,20間に印加する電圧を段階的にまたは無段階に可変して透過率可変素子10の透過率を段階的にまたは無段階に調整することにより、機械的動作部分を有しない絞り部を構成することができる。
また透過率可変素子10は透明導電膜20をセグメントに分割し各セグメントごとに電圧を印加することにより金属反射による表示体として構成することもできる。
<実施例>
図1の透過率可変素子10の実施例を説明する。透過率可変素子10を製造し、使用する手順を説明する。ここでは非水溶媒中に金属イオンを溶解する方法として特開2007−103464号公報に記載の方法を利用する。
(1)脱水メタノールに5重量%の無水NiCl2を、水分が入らないようにN2雰囲気中で溶解する。
(2)上記(1)で得られた溶液と0.8モル/リットルのテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート溶液を体積比1:9で混合する。
(3)上記(2)で得られた溶液に0.01〜0.03モル/リットルのフェロセンを添加して電解液22を調整する。調整された電解液22はテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネートを主成分としこれにメタノールを混合した非水溶媒25中に、金属陽イオン26としてのNi2+、陰イオン28としてのCl-、電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料30としてのフェロセンが分散した状態にある。このときフェロセンは中性状態(非イオン化状態)にある。
(4)上記(3)で調整された電解液22を、対向面に透明導電膜18,20をそれぞれ形成して対向配置した透明基板14,16間の空隙12(空隙長:1mm)に充填する。充填後空隙12の周囲をシール材24で封止して透過率可変素子10を完成する。完成した透過率可変素子10は厚み方向全体が透明(電解液22がフェロセン含んでいるので、やや黄色味がかった透明)である。
(5)完成した透過率可変素子10に図1のように電気回路を接続し、図2のようにスイッチ36をオンし、スイッチ40をオフして両電極18,20間に直流電源38により2Vの電圧を印加した。その結果、負電極20に金属陽イオン26であるNi2+が堆積して反射膜が析出し、透明基板16の前面側から透明基板16を透過して見て無色の鏡となった。
(6)上記(5)の状態から図1のようにスイッチ36をオフし、スイッチ40をオンして両電極18,20間を短絡すると反射膜が消失し元の透明な状態に戻った。上記(5)の状態からスイッチ36,40を共にオフして両電極18,20間を開放した場合も反射膜が消失し元の透明な状態に戻った。
<比較例>
比較例としてフェロセンを添加しない電解液22を調整して上記実施例と同様の実験を行った。その結果、両電極18,20に2Vの電圧を印加すると負電極20に反射膜が析出して鏡となったが、その後両電極18,20を短絡または開放しても鏡の状態のままであり、元の透明な状態には戻らなかった。したがって実施例によればフェロセン(電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料)の添加により金属イオンの移動度が上がることがわかった。このような違いが生じる理由は未だ明らかではないが、一つの推測として、フェロセンを添加しない場合は金属イオンが負電極の表面に移動すると金属イオンと負電極20との間で電極反応が生じて金属イオンが負電極20にメッキされる(つまり金属イオンは電解液22中に分散した元の状態に戻らない)のに対し、フェロセンを添加した場合は、イオン化したフェロセンと金属イオンとが混在した状態で負電極の表面に移動するため、金属イオンと負電極20との間で電極反応が生じにくくなる(メッキされにくくなる)のではないかと考えられる。
《実施の形態2:反射率可変ミラーの実施の形態》
この発明の素子を反射率可変ミラーとして構成した実施の形態を以下説明する。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。図3において反射率可変ミラー42は空隙12を隔てて対向配置された不透明基板44と透明基板16を具えている。不透明基板44は例えば表面が暗色(黒色等)のガラス、セラミックス、樹脂、金属等の基板で構成されたもので、反射率は低い。不透明基板44と透明基板16の対向面には電極対を構成する透明導電膜18,20がそれぞれ形成されている。空隙12には電解液22が充填されている。空隙12の周囲はシール材24で封止されている。電解液22は実施の形態1で使用したものと同じで、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネートを主成分としメタノールを含有する非水溶媒25に、溶質として金属陽イオン26(例えばNi2+)、陰イオン28(例えばCl-)、電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料30(例えばフェロセン)を分散させて構成されている。なお不透明基板44と透明基板16が破損したときに電解液22が空隙12から外部に漏出するのを防止するために、電解液22に増粘剤、PMMA、ポリオールイソシアネート、ポリマー等を添加して、電解液22をゲル状にすることもできる。また外部から照射される紫外線により溶媒が劣化するのを防止するために、電解液22に紫外線吸収剤を添加することもできる。透明導電膜18,20にはリード線32,34の一端部がそれぞれ接続されている。リード線32,34の他端部間にはスイッチ36および直流電源38の直列接続回路が接続されている。またリード線32,34間にはスイッチ40が、スイッチ36および直流電源38の直列接続回路と並列に接続されている。スイッチ36,40は相互に連動して互いに逆方向にオン、オフ切り換えされる。
以上の構成の反射率可変ミラー42の動作を説明する。図3のようにスイッチ36がオフし、スイッチ40がオンしているときは透明導電膜18,20間は短絡状態となり、透明導電膜18,20間に電場は生じない。したがって電解液22中で金属陽イオン26、陰イオン28、化合物材料30は分散した状態にある。このとき化合物材料30は中性状態(非イオン化状態)にある。このとき電解液22は透明であり、透明基板16の表面側から入射した光は不透明基板44に当たってほとんど吸収される。したがってこのとき透明基板16の前面側から見た反射率は低い。
図3の状態から図4のようにスイッチ36をオンし、スイッチ40をオフすると直流電源38の電圧が透明導電膜18,20間に印加され(透明導電膜18を正電極、透明導電膜20を負電極とする)、透明導電膜18,20間に電場が生じる。この電場により化合物材料30は酸化反応を生じて陽イオン化する。そして電解液22中の金属陽イオン26および陽イオン化した化合物材料30は電気泳動でこれら両イオン26,30と逆極性の電極すなわち負電極20の表面に移動して堆積し、陰イオン28は正電極18に移動する。負電極20の表面に堆積する金属陽イオン26により負電極20の表面に反射膜が析出する。これにより反射率可変ミラー42は透明基板16の前面側から見た反射率が増大する。透明導電膜18,20間に印加する電圧を段階的にまたは無段階に可変できるようにして、反射率を段階的にまたは無段階に調整可能にすることもできる。
図4の状態から再び図3のようにスイッチ36をオフし、スイッチ40をオンすると透明導電膜18,20間が短絡し、透明導電膜18,20間の電場が消失する。これにより金属陽イオン26および化合物材料30は負電極20の表面から離脱し、化合物材料30は還元反応を生じて元の中性状態に戻る。また陰イオン28は正電極18の表面から離脱してそれぞれ電解液22中に分散する。その結果反射率可変ミラー42は透明基板16の前面側から見た反射率が低下して元の状態に戻る。なお両電極18,20間を短絡するのに代えて、両電極18,20間を開放することによっても両電極18,20間の電場が消失するので、金属陽イオン26を負電極20から離脱させて、反射率可変ミラー42の反射率を元の低反射率の状態に戻すことができる。
以上のようにして、両電極18,20間に電場を印加し、また電場の印加を解除することにより、反射率可変ミラー42の透明基板16の前面側から見た反射率を可逆的に変化させることができる。この可逆動作の過程では金属陽イオン26と負電極20との間では電極反応は生じない(あるいはほとんど生じない)ので金属陽イオン26はイオンの状態を保ち続け、添加された化合物材料30のみが電極反応を生じるので、全体として電流はわずかしか流れない。また図4のように金属陽イオン26と化合物材料30および陰イオン28の移動が終了した状態では直流電源38から電圧を印加し続けても電流はほとんど流れないので、電力消費はほとんど生じない。
反射率可変ミラー42は例えば車両用防眩ミラーとして利用することができる。また反射率可変ミラー42は透明導電膜20をセグメントに分割し各セグメントごとに電圧を印加することにより金属反射による表示体として構成することもできる。
前記各実施の形態では金属イオンを形成する金属としてニッケルを使用した場合について説明したが、銀、アルミニウム、コバルト、銅、モリブデン、イリジウム、白金、ルテニウムその他の金属を使用することができる。また前記各実施の形態では電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料としてフェロセンを使用した場合について説明したが、フェロセンと類似の性質を有しかつフェロセンと同様に酸化発色型エレクトロクロミック材料として用いられるフェナジン、その他のエレクトロクロミック材料、その他電極反応により可逆的にイオン化する各種化合物材料を使用することができるものと考えられる。また前記各実施の形態では非水溶媒としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネートを使用したが、γ−ブチロラクトン、スルホラン等を使用することもできる。また前記各実施の形態では透明導電膜18,20を形成する基材としてガラス基板、樹脂基板等を使用したが、樹脂フィルムを基材として使用してその表面に導電膜を形成することもできる。
また前記実施の形態2では導電膜18を透明導電膜で構成したが、金属膜(不透明導電膜)を使用することもできる。また前記実施の形態2では不透明基板44の表面に透明導電膜18を形成したものを使用したが、不透明基板44と透明導電膜18の組み合わせに代えて金属板単体を配置して、該金属板単体を基板兼電極として使用することもできる。
この発明による透過率可変素子の実施の形態を示す模式断面図と電気回路図で、両電極間を短絡したときの状態を示す図である。 図1の透過率可変素子において両電極間に電圧を印加したときの状態を示す図である。 この発明による反射率可変ミラーの実施の形態を示す模式断面図と電気回路図で、両電極間を短絡したときの状態を示す図である。 図3の反射率可変ミラーにおいて両電極間に電圧を印加したときの状態を示す図である。
符号の説明
10…透過率可変素子、12…空隙、14,16…透明基板、18,20…透明導電膜(電極対)、22…電解液、24…シール材、25…非水溶媒、26…金属陽イオン、28…陰イオン、30…電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料、32,34…リード線、36,40…スイッチ、38…直流電源、42…反射率可変ミラー、44…不透明基板

Claims (13)

  1. 空隙を隔てて電極対を配置し、
    前記空隙に、非水溶媒中に少なくとも金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液を充填し、
    前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料を前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料を電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化させて、該電極の表面の反射率を可逆的に変化させる方法。
  2. 空隙を隔てて配置された電極対と、前記空隙に充填された、非水溶媒中に少なくとも金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備してなり、
    前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該電極の表面の反射率が可逆的に変化する素子。
  3. 前記金属イオンが銀、アルミニウム、コバルト、銅、ニッケル、モリブデン、イリジウム、白金、ルテニウムから選ばれた一種または複数種の金属イオンである請求項2記載の素子。
  4. 前記化合物材料が錯体である請求項2または3記載の素子。
  5. 前記錯体がフェロセンである請求項4記載の素子。
  6. 前記非水溶媒がテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホランから選ばれた少なくとも一種を主成分としメタノールを含有する請求項2から5のいずれか1つに記載の素子。
  7. 前記電極対を構成する少なくとも一方の電極が金属単体で構成され、またはガラス基板、樹脂基板もしくは樹脂フィルムの表面にコーティングされた透明導電膜もしくは金属膜で構成される請求項2から6のいずれか1つに記載の素子。
  8. 前記電極対間に電圧を印加することにより前記金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積し、この状態から前記電極対間を短絡または開放することにより該金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が該電極の表面から離脱しかつ該イオン化した化合物材料が中性化する請求項2から7のいずれか1つに記載の素子。
  9. 前記電解液に増粘剤、PMMA、ポリオールイソシアネート、ポリマーのうちいずれか1つまたは複数を添加して該電解液をゲル状にしてなる請求項2から8のいずれか1つに記載の素子。
  10. 前記電解液に紫外線吸収剤を添加してなる請求項2から9のいずれか1つに記載の素子。
  11. 脱水メタノールにNiCl2を溶解し、これにテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート−プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホランから選ばれた少なくとも一種の非水溶媒および電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を添加して非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液を調整し、
    該電解液を電極対の間の空隙に充填して、
    前記電極対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により一方の電極の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該電極の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該電極の表面の反射率が可逆的に変化する素子を製造する方法。
  12. 空隙を隔てて対向配置された2枚の透明基板と、
    前記2枚の透明基板の対向面にそれぞれ形成された透明導電膜と、
    前記空隙に充填された、非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備し、
    前記透明導電膜対間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により前記いずれかの透明導電膜の表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該透明導電膜の表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該透明導電膜の表面の反射率が可逆的に変化し、もって前記両透明基板を透過して見た透過率が可逆的に変化する透過率可変素子。
  13. 裏面に透明導電膜を形成した透明基板と、
    該透明基板の裏面側で該透明基板に対し空隙を隔てて対向配置され、少なくとも前面が電極を構成し、前面側から見て不透明である背面部材と、
    前記空隙に充填された、非水溶媒中に金属イオンおよび電極反応により可逆的にイオン化する化合物材料を分散させた電解液とを具備し、
    前記透明導電膜と前記背面部材の電極間の電場の変化に応じて、前記化合物材料が前記金属イオンと同極性にイオン化しかつ前記電解液中の金属イオンおよび前記イオン化した化合物材料が電気泳動により前記透明導電膜と前記背面部材の電極のいずれかの表面に堆積する状態と、逆に該金属イオンおよび該イオン化した化合物を該表面から離脱しかつ該化合物材料を中性化する状態とに変化して、該表面の反射率が可逆的に変化し、もって前記透明基板の前面側から見た反射率が可逆的に変化する反射率可変ミラー。
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