JP2009505028A - 堅固なケーシングを製造するための方法 - Google Patents
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Abstract
堅固なケーシング(66)、特に電磁的に操作可能な弁のための弁ケーシングを製造するための本発明による方法は、次の方法ステップ、即ち、
a)磁性の若しくは磁化可能な材料から成る基本体(55)を準備し、
b)磁化不能な組織を拡散区域(58)の領域に形成するために、熱処理下で炭素及び/又は窒素を拡散侵入させることにより、基本体(55)の少なくとも1つの部分領域を浸炭及び/又は浸窒し、
c)ケーシング(66)の所望のジオメトリを得るまで、このように形成された基本体(5)を最終加工する、の方法ステップを有していることを特徴としている。
このケーシング(66)は特に、混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置における燃料噴射弁での使用に適している。
a)磁性の若しくは磁化可能な材料から成る基本体(55)を準備し、
b)磁化不能な組織を拡散区域(58)の領域に形成するために、熱処理下で炭素及び/又は窒素を拡散侵入させることにより、基本体(55)の少なくとも1つの部分領域を浸炭及び/又は浸窒し、
c)ケーシング(66)の所望のジオメトリを得るまで、このように形成された基本体(5)を最終加工する、の方法ステップを有していることを特徴としている。
このケーシング(66)は特に、混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置における燃料噴射弁での使用に適している。
Description
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の堅固なケーシングを製造するための方法を基点としている。
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の堅固なケーシングを製造するための方法を基点としている。
図1には、先行技術により公知の燃料噴射弁が示されており、この燃料噴射弁は従来のように、内側に金属製の流れガイド部分とケーシング構成部分の3つの部分から成る構造を有している。このような内側の弁管は、内極を形成する入口管片と、非磁性の中間部分と、弁座を有する弁支持体とから成っていて、図1につき詳しく説明されている。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3502287号明細書により既に、2つの磁化可能なケーシング部分と、その間に位置する、これらケーシング部分を磁気的に分離している、非磁性のケーシング区域とを有する中空円筒状の金属製ケーシングを製造する方法が公知である。この金属製ケーシングはこの場合、磁化可能な素材から、外径が過剰であるように一体的に予め加工されており、ケーシングの内壁には、所望の真ん中のケーシング区域の幅で、環状溝が突っ切られている。ケーシングを回転させた状態で、磁化不能な充填材料が、環状溝領域を加熱しながら環状溝に充填され、ケーシングの回転は、充填材料が硬化するまで維持される。次いでケーシングは外側で、外径の最終寸法になるまで回転され、これにより、磁化可能なケーシング部分の間はもはや接続していない。このように形成された弁ケーシングは例えば、自動車のアンチロックブレーキシステム(ABS)のための電磁弁において使用することができる。
さらに、ドイツ連邦共和国特許第4237405号明細書により、内燃機関のための噴射弁の堅固なコアを製造するための方法が公知である(明細書の図5)。この方法では、直接的に、又は事前の変質プロセスを介して、一体的なスリーブ状の磁気的なマルテンサイトのワークを準備し、このワークを、磁気的なマルテンサイトのワークの中間区分において局所的に熱処理して、この中間区分を、非磁性のオーステナイトの中間区分に変化させる。選択的に、局所的な熱処理の際に、レーザによって溶融されたオーステナイトもしくは溶融されたフェライトを成す元素を、コアの磁気的でないオーステナイトの中間区分を形成するために熱処理する場所に添加することができる。
発明の効果
請求項1の特徴を有する、本発明による堅固なケーシングを製造するための方法には、特に簡単かつ安価な形式で、磁気的な分離部を有するケーシングを大量生産的に確実に製造することができるという利点がある。
請求項1の特徴を有する、本発明による堅固なケーシングを製造するための方法には、特に簡単かつ安価な形式で、磁気的な分離部を有するケーシングを大量生産的に確実に製造することができるという利点がある。
特に、個々の構成部分の単純性により、特別な工具における公知の製造方法よりも減じられた唯一の手間しか必要でない。
さらに有利には、ケーシング自体のジオメトリの構成に関して、例えば、長さ、外径、段部等に関して高い柔軟性が得られる。
請求項2以下に記載された手段により、請求項1に記載の方法の有利な別の構成及び改良形が可能である。
特に有利には、基本体の少なくとも1つの部分領域の浸炭及び/又は浸窒を、C含有及び/又はN含有の雰囲気内で行うことができる。この場合、基本体の縁部層における炭素分子若しくは窒素分子の拡散を可能にするために、相応の熱処理が、高温で、またはプラズマ誘導により行われる。
実施例の説明
図2〜図9について、堅固なケーシングを製造するための本発明による方法ステップを説明する前に、図1につき、本発明により製造されるケーシングのための可能な挿入製品としての、先行技術の燃料噴射弁を詳しく説明する。
図2〜図9について、堅固なケーシングを製造するための本発明による方法ステップを説明する前に、図1につき、本発明により製造されるケーシングのための可能な挿入製品としての、先行技術の燃料噴射弁を詳しく説明する。
図1に例示された、混合気圧縮型火花点火式内燃機関の燃料噴射装置のための噴射弁としての電磁操作可能な弁は、磁石コイル1によって取り囲まれた、燃料入口管片及び内極として働く管状のコア2を有している。このコア2は例えば全長にわたって一定の外径を有している。半径方向で段付けされたコイル枠体3は、磁石コイル1の巻線を収容しており、コア2と結合した状態で、磁石コイル1の領域における噴射弁のコンパクトな構成を可能にする。
コア2の下方のコア端部9には、弁長手方向軸線10に対して同心的に、金属性で非磁性の管状の中間部分12が溶接によって結合されており、コア端部9を軸方向で部分的に取り囲んでいる。コイル枠体3と中間部分12の下流には管状の弁座支持体16が延びており、この弁座支持体16は中間部分12に不動に結合されている。弁座支持体16内には、軸方向可動な弁ニードル18が配置されている。弁ニードル18の下流側の端部23にはボール状の弁閉鎖体24が設けられており、この弁閉鎖体24の周面には例えば5つの平らに面取りされた部分25が、燃料の通流のために設けられている。
噴射弁の操作は公知のように電磁的に行われる。弁ニードル18の軸方向の運動のために、ひいては、戻しばね26のばね力に抗した開放のため、もしくは噴射弁の閉鎖のためには、磁石コイル1、コア2、可動子27を備えた電磁的な回路が働く。管状の可動子27は、弁ニードル18の、弁閉鎖体24とは反対側の端部に、例えば溶接シームによって不動に結合されていて、コア2に整列されている。弁座支持体16の、コア2とは反対側の下流側に位置する端部内には、固定の弁座30を備えた円筒状の弁座体29が溶接によって密に組み付けられている。
弁ニードル18のボール状の弁閉鎖体24は、流れ方向で円錐台形状に減径する、弁座体29の弁座30と協働する。弁座体29の下方の端面には、例えばポット状に形成された噴射孔プレート34が不動かつ密に、例えばレーザにより形成された溶接シームによって結合されている。噴射孔プレート34には、腐食又は打ち抜きにより成形された少なくとも1つの、例えば4つの噴射開口39が設けられている。
磁石コイル1の通電時に可動子27の最良の操作を行うために、ひいては弁の確実かつ正確な開閉を行うために、磁束を可動子27に案内するために、磁石コイル1は、例えばU字形部材として形成された強磁性のエレメントとして働く少なくとも1つの導体エレメント45によって取り囲まれている。この導体エレメント45は磁石コイル1を周方向で少なくとも部分的に取り囲んでおり、一方の端部でコア2に、他方の端部で弁座支持体16に当接しており、これらに例えば溶接、ろう接、もしくは接着によって結合することができる。基本構造としての内側の金属製の弁管、ひいては燃料噴射弁のケーシングも、互いに固定的に結合されており、全体として燃料噴射弁の全長にわたって延びているコア2、非磁気的な中間部分12、弁座支持体16が形成している。弁のその他全ての機能構成群は、弁管の内側または弁管を取り囲んで配置されている。弁管のこのような配置は、弁のような電磁的に操作可能なユニットのためのケーシングの従来の3部分から成る構造である。このケーシングは、強磁性のもしくは磁化可能な2つのケーシング領域を有しており、可動子27の領域で磁気回路磁力線を効果的に案内するために、非磁性の中間部分12によって磁気的に互いに分離されている、又は、少なくとも、磁気的な絞り個所を介して互いに結合されている。
噴射弁はほぼ、プラスチック射出成形部51によって取り囲まれており、この射出成形部51はコア2を基点として軸方向で磁石コイル1及び少なくとも1つの導体エレメント45を越えて弁座支持体16にまで延びている。この場合、少なくとも1つの導体エレメント45は完全に軸方向で、かつ周方向でカバーされている。このプラスチック射出成形部51には例えば、電気的な接続コネクタ52が一緒に射出成形されている。
図2〜図9に概略的に示した、堅固なケーシングを製造するための本発明による方法の方法ステップによれば、有利には、特に簡単かつ安価に肉薄のケーシング66を、種々様々な使用目的のために、とりわけ有利には電磁的に操作可能な弁のために製造することができ、このケーシングを上述した3部分から成る弁管に代替することができる。
第1の方法ステップ(図2)では、例えば円筒状の基本体55が準備される。この基本体55からケーシング66が製造され、この基本体55は、磁気的もしくは磁化可能な材料から成っており、例えば強磁性であって、またはフェライトの又はマルテンサイトの材料組織を有している。基本体55は最初は内実に形成されていて良く、例えば特に効果的な製造では、多数のケーシング66を長い棒材料から形成することができる。局所的に磁気特性を調整するために、基本体55の1つの部分領域に熱処理を施す。この際、炭素及び/又は窒素が個々にまたは組み合わされて基本体55の材料に拡散される。小さく選択された領域でのみ、磁気特性を変化させるために、基本体55のその他の領域には、例えば2部分から成るポット状のカバー57が設けられている。このカバー57は基本体55を、処理したい拡散区域58の外側で、炭素及び/又は窒素の拡散侵入から保護する。拡散区域58の領域における基本体55の浸窒または浸炭は、基本体55をC含有若しくはN含有雰囲気59内にもたらすことにより行われ、即ち、磁化不能な、特にオーステナイトの組織が拡散区域58に生じるまで行われる。高温でまたはプラズマ誘導により、炭素若しくは窒素分子が磁気的な材料の縁部層に拡散侵入される。
基本体55の影響を与えるべきでない領域のカバー57は、図2に示したように、機械的な保護カバーによって行われるが、例えば熱保護ペースト又はこのために適したように輪郭づけられた基本体55の材料自体による被覆によって行われても良い(図7〜図9)。
例えば、基本体55の真ん中の領域に生じた拡散区域58は、図3に示したように、最終的には磁気的な分離の領域を成す。
基本体55への炭素及び/又は窒素の拡散侵入により、それぞれ直接的に連続していて、炭素及び/又は窒素の添加を伴う熱処理により異なる磁気特性を有する長手方向に延びる区域が生じる。この場合、基本体55の外側の両区域は同じ磁気特性を有しているが、真ん中の拡散区域58は、磁化不能なまたは磁化しにくい、極めて僅かしか飽和磁化されていない、又は全く飽和磁化されていない特にオーステナイトの、または部分的にオーステナイトの材料組織を有しており、両外側の区域からは磁気的に分離されている(図4及び図6)。
局所的に浸窒及び/又は浸炭を伴う熱処理後に初めて、内実の基本体55内に、管状のケーシング66を形成するために内側の長手方向孔60を形成する一方で(図3及び図4)、内側の長手方向開口60を備えた予め管状の基本体55を出発管材として、これに局所的に拡散区域58を所望の個所に設けることもできる(図5及び図6)。熱処理前に既に管状の基本体55では、基本体55の外壁及び内壁から、オーステナイト安定化性の元素C及び/又はNを拡散させることができるという利点が得られる。
既に説明したように、カバー57は基本体55自体の材料により形成することができ、基本体55にはこのために適当に輪郭を形成しなければならない。図7〜図9につき、基本体55のこのような輪郭がどのようなものであるかを説明する。後の所望の拡散区域58となる領域には例えば、環状の溝のような若しくは突っ切り溝のような凹部62が設けられており、基本体55は、後にこの基本体55から製造されるケーシング66よりも大きな外径を有している。この基本体55は、C含有若しくはN含有の雰囲気59内でその縁部区域63まで一貫して磁気的に影響される。熱処理後は基本体55は、縁部区域63が凹部62を除いて広く除去されるように後処理される。これは例えば公知の機械的又は機械的でない除去の方法で、例えばフライス加工、研磨、電気侵食又は電子ビーム又はレーザービームによる熱的除去、電気化学的な除去(ECM、エッチング)又は化学的除去により行われる。図9に示したように、縁部区域63の除去は、所望の領域でのみ変化した磁気特性を有する拡散区域58を有しているケーシング66が形成されるまで行われる。材料厚さは縮尺通り示されていない。
図7〜図9の実施例の場合も、内実の基本体55には、局所的な浸窒及び/又は浸炭を伴う熱処理前でも熱処理後でも、管状のケーシング66を形成するために内側の長手方向孔を設けることができる。
ケーシング66を弁に又は別のユニットに組み込む前に、堅固なケーシング66は所望のジオメトリを有するために最終加工される。本発明により製造されたケーシング66を燃料噴射弁で使用する場合には、ケーシング66を、スピニング、ローラバニシング、回転捏ね加工、フランジ付け及び/又はフレアリングのような製造技術的な手段によって特別に成形すると有利である。このケーシング66によって、図1に示した公知の燃料噴射弁において、コア2、中間部分12、弁座支持体16から成る弁管の機能の全てを完全に果たすことができ、従って、例えば燃料噴射弁の軸方向全長にわたって延びてもいる1つの構成部分が形成される。
図10には本発明により製造されたケーシング66を有する燃料噴射弁の概略的な図が示されている。ケーシング66は肉薄のスリーブとして弁内に組み込まれており、この場合、コア2と可動子27とを半径方向かつ周方向で取り囲んでおり、この場合、ケーシング66自体は磁石コイル1によっても取り囲まれている。ケーシング66の拡散区域58の、磁気特性が変化された例えばオーステナイトの領域が、作業エアギャップ70の軸方向の延在領域で、コア2と可動子27との間にあることが明らかであり、これにより磁気回路の磁力線が良好かつ効果的に磁気回路内に案内される。図1に示したU字形の導体エレメント45の代わりに、例えば磁石ポット46のような外側の磁気回路構成部分が形成されており、この場合、磁気回路は、磁石ポット46とケーシング66との間でカバーエレメント47によって閉じられている。本発明による方法により、比較的大きな肉厚を有するケーシング66の磁気特性を局所的に変化させることも可能であり、これにより、有利な磁力のために磁気的に有効な領域が最小化されているにも関わらず比較的高い内圧耐性が保証されている。
本発明は、燃料噴射弁又はアンチロックブレーキシステムのための電磁弁での使用に限定されるものではなく、種々様々な使用分野の全ての電磁操作可能な弁や、区分ごとに種々異なる磁性が連続している必要のあるユニットの全ての堅固なケーシングのために使用可能である。本発明によれば、3つの連続した区分を有するケーシング66が製造可能であるだけでなく、3つ以上の区分を有するケーシング66も製造することができる。
Claims (11)
- 堅固なケーシング(66)、特に電磁的に操作可能な弁のための弁ケーシングを製造するための方法であって、
ケーシング(66)が少なくとも3つの区域を有しており、それぞれ2つの互いに直接的に連続している区域が異なる磁気特性を有していて、次の方法ステップ、即ち、
a)磁性の若しくは磁化可能な材料から成る基本体(55)を準備し、
b)磁化不能な組織を形成するために、熱処理下で炭素及び/又は窒素を拡散侵入させることにより、基本体(55)の少なくとも1つの部分領域を浸炭及び/又は浸窒し、
c)ケーシング(66)の所望のジオメトリを得るまで、このように形成された基本体(5)を最終加工する、
の方法ステップを有していることを特徴とする、堅固なケーシングを製造するための方法。 - 基本体(55)が強磁性であって、又は、フェライトの又はマルテンサイトの材料組織を有している、請求項1記載の方法。
- 円筒状の基本体(55)を準備する、請求項1または2記載の方法。
- 熱処理前及び磁気特性の変更前に、内実な中実円筒状の、又は内側の長手方向孔(60)を備えた中空円筒状の基本体(55)を準備する、請求項3記載の方法。
- 基本体(55)の少なくとも1つの部分領域の浸炭及び/又は浸窒を、C含有及び/又はN含有の雰囲気(59)内で行う、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
- 炭素及び/又は窒素の拡散侵入により、磁化不可能な区域を形成する拡散区域(58)を形成する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
- 基本体(55)の前記拡散区域(58)の外側にカバー(57)を設ける、請求項6記載の方法。
- カバー(57)を機械的な保護カバーまたは、特に熱保護ペーストが塗布された被膜として形成する、請求項7記載の方法。
- 浸炭及び/又は浸窒が基本体(55)で一貫して行われ、完全に磁気的に影響された縁部区域(63)が生じるように、基本体(55)を輪郭づける、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
- 基本体(55)に溝状の凹部(62)を形成し、この個所にのみ、前記縁部区域(63)の除去後に局所的な拡散区域(58)が残る、請求項9記載の方法。
- 基本体(55)の最終加工を、スピニング、ローラバニシング、回転捏ね加工、フランジ付け、及び/又はフレアリングにより行う、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
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