JPH07103354A - ソレノイドガイドおよびソレノイドガイドの製造方法 - Google Patents

ソレノイドガイドおよびソレノイドガイドの製造方法

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JPH07103354A
JPH07103354A JP5271211A JP27121193A JPH07103354A JP H07103354 A JPH07103354 A JP H07103354A JP 5271211 A JP5271211 A JP 5271211A JP 27121193 A JP27121193 A JP 27121193A JP H07103354 A JPH07103354 A JP H07103354A
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JP
Japan
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solenoid
magnetic
groove
guide
welding
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JP5271211A
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English (en)
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Zenzo Hamada
善造 浜田
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油浸形電磁弁において、肉厚が厚く、非磁性
体部と磁性体部の溶接の溶け込みの確実な、ピンホール
の無い、より高い内圧強度を有するソレノイドガイドを
提供する。 【構成】 磁性材料からなる円筒または中空部材の母材
5外周上に溝7を設け、この溝7に非磁性材料からなる
溶化材で肉盛溶接をした後、内外径11を所定形状寸法
に加工することによって、溶化材から母材の溝に溶着し
た溶着金属8を内外表面に露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】流体等の方向を制御する油浸形電
磁弁のソレノイドガイドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の方向を制御するスプールを切り換
えるための可動鉄心を有する電磁弁において、可動鉄心
を流体中で移動させるようにした所謂油浸形電磁弁のソ
レノイド部は、図5に示すように、ソレノイドコイル3
1の内径部に貫通して一端が閉塞された環状のソレノイ
ドガイド32が設けられ、ソレノイドガイド32の開放
側には固定鉄心33が挿入され、該固定鉄心の鍔部33
aがソレノイドガイド開放側端部32aに当接されてい
る。固定鉄心33の鍔部33bがソレノイドガイド32
と電磁弁本体34間に挟持され、ソレノイドガイドに設
けられたねじ32bによりソレノイドガイドおよび固定
鉄心33が電磁弁本体に螺着固定されている。ソレノイ
ドガイド32の閉塞端32cと固定鉄心33との間に軸
方向に移動可能にされた可動鉄心35が設けられてい
る。
【0003】固定鉄心33の中央軸穴33cに移動可能
にロッド36が設けられており、可動鉄心35がロッド
36に当接可能にされている。ロッド36の反可動鉄心
側36bには電磁弁本体34の図示しないスプール穴軸
方向の移動により流体の制御を可能にされたスプール3
7が当接されている。ソレノイドコイル31はナット3
8によって電磁弁本体34に挟持固定され、ビス40に
よって端子39が取付られておりソレノイドコイルが端
子を介して外部と通電可能にされている。ソレノイドコ
イル31が通電されると磁界が発生し可動鉄心35が固
定鉄心33側に吸着され図で見て右側に移動する。可動
鉄心35の動きはロッド36を介してスプール37に伝
達され図示されない電磁弁本体34に設けられた流路が
切り換えられる。
【0004】ソレノイドガイド32内部32dには図示
されていない電磁弁本体34の流路のいずれかと連通さ
れ、流体が満たされており、このソレノイドガイド内部
の流体中を可動鉄心35が移動するので、切り換え騒音
が低下し、さらには、切り換え時の衝撃を防止するとい
う油浸形電磁弁独特の効果を有するのである。この油浸
形電磁弁においては、ソレノイドガイド内部と電磁弁本
体34の流路のいずれかとが連通しているので、連通し
ている流路の圧力がソレノイドガイド内部に発生する。
一般にこの流路はタンクポートと接続されており、低圧
で使用されているので問題ないが、油圧回路構成上高圧
ポートと接続されたり、あるいは高圧がかかる場合があ
る。このような場合には、ソレノイドガイドに高圧がか
かるため、ソレノイドガイドの強度によって使用限界を
定めて使用している。
【0005】従来ソレノイドガイドは図3に示すように
2つの磁性材料の環状部材21、22の間に非磁性体の
環状部材23を挟持当接させ、その当接部周囲24a、
24bを溶接等によって接合する。その後、所定の加工
を施し図4に示すようなソレノイドガイドに成形してい
た。ソレノイドガイドの強度は環状部材の肉厚、特に溶
接部近傍の強度によって決まるが、一般にソレノイドガ
イドの溶接は溶接部分に開先を加工せずにプラズマ溶
接、TIG溶接、または電子ビーム溶接などで母材を溶
かして溶接を行うので、溶け込み深さに限界があり溶接
部の強度をあげることができなかった。また、特開昭5
8−65386号公報等では、2つの磁性材料に挟持さ
れた非磁性材料の肉厚を厚くし、溶接部分に開先を加工
して溶接することにより溶け込み量を深くし強度をあげ
る例が開示されている。しかし、磁性材料および非磁性
材料の当接部での溶け込み不良や、当接部からの空気の
混入によるピンホールの発生を皆無とすることはできな
い。また、加工時間が長く、熱変形が大きい等の問題が
あった。
【0006】
【発明によって解決しようとする課題】一方、特公昭5
3−18701号公報では、マルテンサイト化されたセ
ミオーステナイトの材料からなる単一構造のパイプの一
部を焼鈍し非磁性化させるなどして単一構造の部材によ
ってソレノイドガイドを製作する方法が開示されてい
る。しかしながら、非磁性材を熱処理によって磁性化
し、また一部を焼鈍する方法では完全な磁性および非磁
性体を得ることは困難で、透磁率や飽和磁束密度が劣り
肉厚を厚くすることはできなかった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、肉厚が厚く、非磁性体部と磁性体部の溶接の溶
け込みの確実な、ピンホールの無い、より高い内圧強度
を有するソレノイドガイドおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のソレノイドガイドにおいては、磁性材料か
らなるソレノイドガイドの中間部に非磁性溶化材から溶
着した非磁性溶着金属材料からなる一つの環状非磁性部
分を設ける。磁性材料としては、シリコン鋼、軟鋼等を
用いる。また、非磁性材料の溶化材はオーステナイト系
溶接用ステンレス鋼線等を用いるとよい。
【0009】ソレノイドガイドの製作にあたっては、磁
性材料からなる円筒または中空部材の母材外周上に一つ
の溝を設け、この溝に非磁性材料からなる溶化材で肉盛
溶接をした後、溶化材から母材に溶着した溶着金属がソ
レノイドガイドの内外表面に所定寸法露出させるように
して内外形を加工する。
【0010】
【作用】ソレノイドガイドの非磁性体部分は母材の溝部
に非磁性材料の溶化材を肉盛りするにすぎず、母材と溶
着金属間の溶け込みが確実に行われる。また、母材同士
の当接部分がないので空気の混入等もなく、電子ビーム
溶接以外のプラズマ溶接、アーク溶接でもピンホールが
発生しない。また、前加工での溝加工は簡単な加工であ
り、肉盛り溶接も簡単な条件設定で安定した肉盛りがで
き、かつ、溶接熱による変形も殆どないので、溶着金属
材料からなる非磁性部分の寸法及び品質が安定し、後加
工後の寸法品質も安定する。よって、肉厚の厚いかつ均
一な非磁性部分が形成可能となる。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の一実施例の素材である磁性部材の縦断面
図を示す。図2は図1を後加工成形した完成品のソレノ
イドガイドの縦断面図である。図1および図2におい
て、円筒または中空円筒状の磁性材料からなる磁性部材
5の図2の非磁性部2に対応する部位に丸V字形の溝7
を外周に沿って加工する。溝7の先端9は仕上げ内径寸
法10より中心側に設定され、外径部11は仕上げ外径
寸法12より大にされる。次に非磁性材料からなる溶化
材を用いてプラズマ溶接、TIG溶接、電子ビーム溶接
等により溝7に沿って全周肉盛り溶接を行い溶着金属8
を磁性部材5に溶着させる。溶接完了後所定寸法に機械
加工し図2に示すソレノイドガイド1を製作する。溝7
の深さや幅はソレノイドガイド1の非磁性部2の所望の
各寸法が得られるように設定される。なお、本発明によ
れば、溶接深さの制限によるソレノイドガイドの肉厚の
制限が無いので任意の肉厚のソレノイドガイドが製作可
能であるが、電磁弁用のソレノイドガイドとしての実際
の使用にあたっては、磁気性能に対する肉厚の厚み制限
があり、磁気特性によって適宜な厚みのものが使用され
ることはいうまでもない。
【0012】(実験例1)一般に01サイズと呼ばれる
小型電磁弁においては、従来のソレノイドガイドは外形
φ20、内径φ17.5、肉厚1.25mm、全長約8
0mmのもので溶け込み深さ1mmであったが、本発明
によれば、内径をφ16mmとし、溶け込み深さ=肉厚
2mmとすることができた。
【0013】(実験例2)また、03サイズと呼ばれる
中型電磁弁においては、従来のソレノイドガイドは外形
φ32、内径φ28、肉厚2mm、全長約100mmの
もので溶け込み深さ1.5mmであったが、本発明によ
れば、内径をφ26mmとし、溶け込み深さ=肉厚3m
mとすることができた。そして、01、03サイズとも
従来の許容内圧16MPaであったのに対して本願発明
によれば許容内圧35MPaとすることができ、また、
磁気特性も遜色のないものとすることができた。なお、
磁気特性を考慮しなければ任意の肉厚のものが製作可能
であることはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0015】磁性材料からなる中空または中実円筒に溝
を加工し、非磁性材料からなる溶化材を加工された溝に
単に肉盛り溶接をするという簡単な方法で、肉厚が大き
く、非磁性体部と磁性体部の溶接の溶け込みの確実な、
ピンホールの無い、より高い内圧強度を有するソレノイ
ドガイドを提供するものとなった。
【0016】また、部品点数も少なく、変形もなく、品
質も安定しているので歩留りのよい素材管理、部品管理
もやり易いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソレノイドガイドの磁性材料の説明図
である。
【図2】本発明のソレノイドガイドの縦断面図である。
【図3】従来のソレノイドガイドの溶接方法の説明図で
ある。
【図4】従来のソレノイドガイドの縦断面図である。
【図5】油浸形電磁弁のソレノイド部の要部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ソレノイドガイド 2 非磁性部 3、4 磁性部 3a、4a 溶け込み部 5 磁性部材(母材) 7 溝 8 溶着金属 9 溝先端 10 仕上げ内径寸法 11 外径部 12 仕上げ外径寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉塞され他端に固定鉄心を有する
    筒状のソレノイドガイド内にソレノイドコイルによって
    駆動される可動鉄心が摺動自在に設けられており前記ソ
    レノイドガイド内は作動流体により満たされて成る油浸
    形電磁弁において、前記ソレノイドガイドは長手方向の
    中間部に非磁性溶化材から溶着した非磁性溶着金属から
    なる一つの環状非磁性部分を有し、その両側長手方向に
    磁性材料からなる部分を有することを特徴とするソレノ
    イドガイド。
  2. 【請求項2】 磁性材料からなる円筒または中空部材の
    母材外周上に溝を設け、前記溝に非磁性材料からなる溶
    化材で肉盛溶接をした後、内外形を所定形状寸法に加工
    することによって、前記溶化材から母材の溝に溶着した
    溶着金属が内外表面に露出するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のソレノイドガイドの製造方法。
JP5271211A 1993-10-05 1993-10-05 ソレノイドガイドおよびソレノイドガイドの製造方法 Withdrawn JPH07103354A (ja)

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