JPH09312208A - 磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法 - Google Patents
磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09312208A JPH09312208A JP12711596A JP12711596A JPH09312208A JP H09312208 A JPH09312208 A JP H09312208A JP 12711596 A JP12711596 A JP 12711596A JP 12711596 A JP12711596 A JP 12711596A JP H09312208 A JPH09312208 A JP H09312208A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- yoke
- magnetic circuit
- main body
- magnetic shield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electromagnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定した組成や均一な組織の磁気遮断部によ
り安定した磁気特性を得る。 【解決手段】 ヨーク1は、磁性体からなるヨーク本体
2の一部に磁束を遮断するための非磁性の磁気遮断部3
を一体的に設けてなる。磁気遮断部3がレーザ溶接によ
り肉盛りされた肉盛部からなる。安定した組成や均一な
組織をもって磁気遮断部3を形成することができ、安定
した磁気特性が得られる。
り安定した磁気特性を得る。 【解決手段】 ヨーク1は、磁性体からなるヨーク本体
2の一部に磁束を遮断するための非磁性の磁気遮断部3
を一体的に設けてなる。磁気遮断部3がレーザ溶接によ
り肉盛りされた肉盛部からなる。安定した組成や均一な
組織をもって磁気遮断部3を形成することができ、安定
した磁気特性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁弁、燃
料噴射弁等の磁気応用製品において、磁性体からなるヨ
ーク本体の一部に磁束を遮断するための非磁性の磁気遮
断部を一体的に備えた磁気回路形成用ヨーク及びその製
造方法に関する。
料噴射弁等の磁気応用製品において、磁性体からなるヨ
ーク本体の一部に磁束を遮断するための非磁性の磁気遮
断部を一体的に備えた磁気回路形成用ヨーク及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気回路形成用ヨーク及
びその製造方法には、例えば特開平6−84629号公
報に開示されるものがある。その公開公報における第3
実施例の電磁弁は、図6に断面図で示すように、軟磁性
の鉄合金製のヨーク部材82と、ヨーク部材82内に介
挿されたアーマチュア81と、ヨーク部材82に巻装さ
れたコイル83と、コイル83の外側を包囲しかつ磁気
回路の一部を構成する軟磁性材のL型部材85とを備え
ている。
びその製造方法には、例えば特開平6−84629号公
報に開示されるものがある。その公開公報における第3
実施例の電磁弁は、図6に断面図で示すように、軟磁性
の鉄合金製のヨーク部材82と、ヨーク部材82内に介
挿されたアーマチュア81と、ヨーク部材82に巻装さ
れたコイル83と、コイル83の外側を包囲しかつ磁気
回路の一部を構成する軟磁性材のL型部材85とを備え
ている。
【0003】ヨーク部材82は、磁性体からなるヨーク
本体82Bの一部に磁束を遮断するための非磁性のシー
ル部84を一体に設けてなる。ヨーク本体82Bは、先
端側の大径部82Lとその後側に連なる小径部82Sと
を有する中空筒状体に形成されている。大径部82L
は、電磁弁の外壁を構成するとともにその中央に噴口8
2Oを形成している。また小径部82Sの外周に前記コ
イル83が巻装されている。
本体82Bの一部に磁束を遮断するための非磁性のシー
ル部84を一体に設けてなる。ヨーク本体82Bは、先
端側の大径部82Lとその後側に連なる小径部82Sと
を有する中空筒状体に形成されている。大径部82L
は、電磁弁の外壁を構成するとともにその中央に噴口8
2Oを形成している。また小径部82Sの外周に前記コ
イル83が巻装されている。
【0004】前記シール部84は、ヨーク本体82Bの
当該部分にNiワイヤを加えてレーザを照射することに
より、全周厚さ方向にわたりその部分の物性が6Cr−
18Niの組成に改質されこれにより非磁性化された領
域に形成されている。
当該部分にNiワイヤを加えてレーザを照射することに
より、全周厚さ方向にわたりその部分の物性が6Cr−
18Niの組成に改質されこれにより非磁性化された領
域に形成されている。
【0005】上記電磁弁は、コイル83が駆動信号によ
り駆動されると、コイル83を包囲するように磁気回路
が形成されるが、ヨーク部材82のシール部84による
磁束の遮断により、磁束の流れがアーマチュア81へ変
更され、そのアーマチュア81が磁気回路の一部を構成
する。
り駆動されると、コイル83を包囲するように磁気回路
が形成されるが、ヨーク部材82のシール部84による
磁束の遮断により、磁束の流れがアーマチュア81へ変
更され、そのアーマチュア81が磁気回路の一部を構成
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におけ
るヨーク部材82によると、ヨーク本体82Bの一部を
レーザを用いて合金化することにより、材料特性を改質
した非磁性のシール部84を形成している。このため、
レーザ照射する母材(ヨーク本体82B)の組成や、加
えるフィラーワイヤの組成及び両方の混合比を高度にバ
ランス制御する必要があることから、合金層(磁気遮断
部)の組成のバラツキが生じ易く、組織の均一化が困難
で、安定した磁気特性を得ることが難しいといった問題
が残る。
るヨーク部材82によると、ヨーク本体82Bの一部を
レーザを用いて合金化することにより、材料特性を改質
した非磁性のシール部84を形成している。このため、
レーザ照射する母材(ヨーク本体82B)の組成や、加
えるフィラーワイヤの組成及び両方の混合比を高度にバ
ランス制御する必要があることから、合金層(磁気遮断
部)の組成のバラツキが生じ易く、組織の均一化が困難
で、安定した磁気特性を得ることが難しいといった問題
が残る。
【0007】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、安定した組成や均一な組織の磁気遮断部により安定
した磁気特性を得ることのできる磁気回路形成用ヨーク
及びその製造方法を提供することにある。
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、安定した組成や均一な組織の磁気遮断部により安定
した磁気特性を得ることのできる磁気回路形成用ヨーク
及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、磁性体からなるヨーク本体の一部に磁束
を遮断するための非磁性の磁気遮断部を一体的に設けて
なる磁気回路形成用ヨークであって、前記磁気遮断部が
レーザ溶接により肉盛りされた肉盛部からなることを特
徴とする磁気回路形成用ヨークである。この請求項1記
載の磁気回路形成用ヨークによると、ヨーク本体の一部
にレーザ溶接により肉盛りされた肉盛部からなる磁気遮
断部を備えているので、従来の合金化した磁気遮断部と
異なり安定した組成や均一な組織をもって磁気遮断部を
形成することができ、安定した磁気特性を得ることがで
きる。
項1の発明は、磁性体からなるヨーク本体の一部に磁束
を遮断するための非磁性の磁気遮断部を一体的に設けて
なる磁気回路形成用ヨークであって、前記磁気遮断部が
レーザ溶接により肉盛りされた肉盛部からなることを特
徴とする磁気回路形成用ヨークである。この請求項1記
載の磁気回路形成用ヨークによると、ヨーク本体の一部
にレーザ溶接により肉盛りされた肉盛部からなる磁気遮
断部を備えているので、従来の合金化した磁気遮断部と
異なり安定した組成や均一な組織をもって磁気遮断部を
形成することができ、安定した磁気特性を得ることがで
きる。
【0009】請求項2の発明は、磁性体からなるヨーク
本体の一部に設けた溝部に非磁性材をレーザ溶接により
肉盛りした後、前記ヨーク本体の溝部の底面側部分を除
去することにより前記肉盛りによる肉盛部からなる磁気
遮断部を備えた磁気回路形成用ヨークを得ることを特徴
とする磁気回路形成用ヨークの製造方法である。この請
求項2記載の磁気回路形成用ヨークの製造方法による
と、安定した組成や均一な組織の肉盛部からなる磁気遮
断部を容易に形成することができる。
本体の一部に設けた溝部に非磁性材をレーザ溶接により
肉盛りした後、前記ヨーク本体の溝部の底面側部分を除
去することにより前記肉盛りによる肉盛部からなる磁気
遮断部を備えた磁気回路形成用ヨークを得ることを特徴
とする磁気回路形成用ヨークの製造方法である。この請
求項2記載の磁気回路形成用ヨークの製造方法による
と、安定した組成や均一な組織の肉盛部からなる磁気遮
断部を容易に形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。まず本実施の形態の磁気回路形
成用ヨーク(単にヨークともいう)を使用した電磁弁に
ついてその組付け順序に準じながら述べる。電磁弁の断
面図を示した図1において、ヨーク1は、磁性体からな
るヨーク本体2の一部に磁束を遮断するための非磁性の
磁気遮断部3を一体的に設けてなる。ヨーク本体2は、
図2に断面図で示されるように、中空孔2bを有する中
空円筒状に形成されており、その中央部外周にフランジ
部2aを備えているとともにその中空孔2bの先端部に
先細り状の噴射口4が形成されている。ヨーク本体2の
フランジ部2aの後隣部分に磁気遮断部3が設けられて
いる。磁気遮断部3は、非磁性の金属粉末をレーザ溶接
により肉盛りした肉盛部からなる。
面を参照して説明する。まず本実施の形態の磁気回路形
成用ヨーク(単にヨークともいう)を使用した電磁弁に
ついてその組付け順序に準じながら述べる。電磁弁の断
面図を示した図1において、ヨーク1は、磁性体からな
るヨーク本体2の一部に磁束を遮断するための非磁性の
磁気遮断部3を一体的に設けてなる。ヨーク本体2は、
図2に断面図で示されるように、中空孔2bを有する中
空円筒状に形成されており、その中央部外周にフランジ
部2aを備えているとともにその中空孔2bの先端部に
先細り状の噴射口4が形成されている。ヨーク本体2の
フランジ部2aの後隣部分に磁気遮断部3が設けられて
いる。磁気遮断部3は、非磁性の金属粉末をレーザ溶接
により肉盛りした肉盛部からなる。
【0011】図1において、前記ヨーク1には樹脂製ボ
ビン5が嵌着されている。ボビン5にはコイル6が巻装
されている。またヨーク1には、コイル6を取り囲むほ
ぼ円筒状をした磁性材からなるボデー7が圧入によって
取り付けられている。
ビン5が嵌着されている。ボビン5にはコイル6が巻装
されている。またヨーク1には、コイル6を取り囲むほ
ぼ円筒状をした磁性材からなるボデー7が圧入によって
取り付けられている。
【0012】前記ヨーク1内に摺動可能に挿入されたバ
ルブ8は、非磁性材からなり、前記噴射口4を開閉す
る。バルブ8の後端部には磁性材からなるアーマチュア
9が固着されている。ヨーク1内には、前記バルブ8に
続いてスプリング10が挿入され、さらに断面C字状の
磁性材のパイプ材からなるスプリングピン12が圧入さ
れている。スプリング10はバルブ8を常には閉弁方向
に付勢している。また、ヨーク1の後端から噴射口4ま
での中空空間は流体通路13となっている。
ルブ8は、非磁性材からなり、前記噴射口4を開閉す
る。バルブ8の後端部には磁性材からなるアーマチュア
9が固着されている。ヨーク1内には、前記バルブ8に
続いてスプリング10が挿入され、さらに断面C字状の
磁性材のパイプ材からなるスプリングピン12が圧入さ
れている。スプリング10はバルブ8を常には閉弁方向
に付勢している。また、ヨーク1の後端から噴射口4ま
での中空空間は流体通路13となっている。
【0013】なお前記電磁弁の主な構成部品の具体的な
材質の一例を記しておくと、ヨーク本体2,アーマチュ
ア9,スプリングピン12,ボデー7は電磁SUS、バ
ルブ8はSUS440C、磁気遮断部3はSUS304
である。
材質の一例を記しておくと、ヨーク本体2,アーマチュ
ア9,スプリングピン12,ボデー7は電磁SUS、バ
ルブ8はSUS440C、磁気遮断部3はSUS304
である。
【0014】上記のように構成された電磁弁の作動を説
明すると、図示しないタンクから所定の圧力を付与され
た状態で供給される流体は、流体通路13の内部に至っ
ている。しかしながら、バルブ8がスプリング10の弾
性によってヨーク1の噴射口4を閉じた状態に保持され
ているため、この噴射口4からの流体の噴射は生じな
い。
明すると、図示しないタンクから所定の圧力を付与され
た状態で供給される流体は、流体通路13の内部に至っ
ている。しかしながら、バルブ8がスプリング10の弾
性によってヨーク1の噴射口4を閉じた状態に保持され
ているため、この噴射口4からの流体の噴射は生じな
い。
【0015】ここで、コイル6が通電状態になると、図
1に矢印Mで示すようにアーマチュア9、ヨーク1、ボ
デー7、スプリングピン12を通る磁気回路が構成さ
れ、これによる磁気吸引力によって、アーマチュア9が
バルブ8と共に後退する結果、ヨーク1の噴射口4が開
かれて、ここから流体が噴射される。そして、コイル6
に対する電気信号がオフになり、アーマチュア9に作用
していた磁気吸引力が解除されると、スプリング10の
弾性によってバルブ8が再び噴射口4を閉じた状態に保
持されるため、この噴射口4からの流体噴射は停止す
る。
1に矢印Mで示すようにアーマチュア9、ヨーク1、ボ
デー7、スプリングピン12を通る磁気回路が構成さ
れ、これによる磁気吸引力によって、アーマチュア9が
バルブ8と共に後退する結果、ヨーク1の噴射口4が開
かれて、ここから流体が噴射される。そして、コイル6
に対する電気信号がオフになり、アーマチュア9に作用
していた磁気吸引力が解除されると、スプリング10の
弾性によってバルブ8が再び噴射口4を閉じた状態に保
持されるため、この噴射口4からの流体噴射は停止す
る。
【0016】上記した電磁弁におけるヨーク1による
と、ヨーク本体2の一部にレーザ溶接により肉盛りされ
た肉盛部からなる磁気遮断部3を備えているので、従来
の合金化した磁気遮断部と異なり安定した組成や均一な
組織をもって磁気遮断部3を形成することができ、安定
した磁気特性を得ることができる。
と、ヨーク本体2の一部にレーザ溶接により肉盛りされ
た肉盛部からなる磁気遮断部3を備えているので、従来
の合金化した磁気遮断部と異なり安定した組成や均一な
組織をもって磁気遮断部3を形成することができ、安定
した磁気特性を得ることができる。
【0017】なお、プラズマ溶接、ガス溶接等による肉
盛りの場合には、エネルギーのコントロールが難しいた
めに肉盛り部材と母材(ヨーク1)との間に希釈が生じ
やすく、磁性と非磁性の領域が大幅に変化するといった
不具合がある。これに対し、レーザ溶接による肉盛りの
場合には、前記プラズマ溶接、ガス溶接等と比べてエネ
ルギーのコントロールが容易であるため前記した不具合
が生じにくく、磁気遮断部3の肉盛りに適している。
盛りの場合には、エネルギーのコントロールが難しいた
めに肉盛り部材と母材(ヨーク1)との間に希釈が生じ
やすく、磁性と非磁性の領域が大幅に変化するといった
不具合がある。これに対し、レーザ溶接による肉盛りの
場合には、前記プラズマ溶接、ガス溶接等と比べてエネ
ルギーのコントロールが容易であるため前記した不具合
が生じにくく、磁気遮断部3の肉盛りに適している。
【0018】次に、上記電磁弁に使用したヨーク1の製
造方法について説明する。まず図3に側面図で示される
ように前記ヨーク本体2とほぼ同一外形の中実状のヨー
ク本体20を冷間鍛造により形成し、そのヨーク1素材
の前記磁気遮断部3となる部位に開先いわゆる溝部20
aを切削加工により形成する。
造方法について説明する。まず図3に側面図で示される
ように前記ヨーク本体2とほぼ同一外形の中実状のヨー
ク本体20を冷間鍛造により形成し、そのヨーク1素材
の前記磁気遮断部3となる部位に開先いわゆる溝部20
aを切削加工により形成する。
【0019】次に、図4に断面図で示すように、前記溝
部20aに粉末供給ノズル15から非磁性の金属粉末3
0を連続的に供給する。そして、供給された非磁性金属
粉末30の表面に高出力レーザ(図4中、符号16参
照)を照射する。その照射部位には、シールドガスノズ
ル17からシールドガスを供給する(図4中、矢印S参
照)。これとともに、ヨーク本体20を軸回りに回転
(図4中、矢印R参照)させ、ヨーク1素材とレーザ1
6とを相対的に移動することにより、図5に断面図で示
すように磁路遮断が必要な部位全体に非磁性材料層の肉
盛部からなる磁気遮断部3を形成する。
部20aに粉末供給ノズル15から非磁性の金属粉末3
0を連続的に供給する。そして、供給された非磁性金属
粉末30の表面に高出力レーザ(図4中、符号16参
照)を照射する。その照射部位には、シールドガスノズ
ル17からシールドガスを供給する(図4中、矢印S参
照)。これとともに、ヨーク本体20を軸回りに回転
(図4中、矢印R参照)させ、ヨーク1素材とレーザ1
6とを相対的に移動することにより、図5に断面図で示
すように磁路遮断が必要な部位全体に非磁性材料層の肉
盛部からなる磁気遮断部3を形成する。
【0020】なお上記磁気遮断部3の寸法諸元は、必要
強度や磁気特性により溝部20aの形状を任意に変える
ことにより得られる。その一例を示しておくと、溝部2
0aの溝幅Wを4 mm 、溝深さtを2 mm 、コーナ面取
りCを0.5 mm とする。また、その寸法の溝部20a
の場合には、非磁性金属粉末30の肉盛り速度を8 mm/
sec(溝部の最外径での周速) 、非磁性金属粉末30の供
給量を0.3 g/sec、レーザ出力を2.5 kW 、ビーム
スポット径をφ5でレーザ溶接による肉盛りが確認でき
た。
強度や磁気特性により溝部20aの形状を任意に変える
ことにより得られる。その一例を示しておくと、溝部2
0aの溝幅Wを4 mm 、溝深さtを2 mm 、コーナ面取
りCを0.5 mm とする。また、その寸法の溝部20a
の場合には、非磁性金属粉末30の肉盛り速度を8 mm/
sec(溝部の最外径での周速) 、非磁性金属粉末30の供
給量を0.3 g/sec、レーザ出力を2.5 kW 、ビーム
スポット径をφ5でレーザ溶接による肉盛りが確認でき
た。
【0021】次に、図5に二点鎖線で示すように、ヨー
ク本体20の軸心部に中空孔2b及び噴射口4を穴明け
加工することにより、前記溝部20aの底面側部分を除
去する。さらに、ヨーク本体20の内外周面を切削等に
よる仕上加工を行うことにより、図2に示されるヨーク
1が完成する。
ク本体20の軸心部に中空孔2b及び噴射口4を穴明け
加工することにより、前記溝部20aの底面側部分を除
去する。さらに、ヨーク本体20の内外周面を切削等に
よる仕上加工を行うことにより、図2に示されるヨーク
1が完成する。
【0022】上記したヨーク1の製造方法によると、磁
性体からなるヨーク本体2に設けた溝部20aに非磁性
材をレーザ溶接により肉盛りした後、前記ヨーク本体2
の溝部20aの底面側部分を除去することにより前記肉
盛りによる肉盛部からなる磁気遮断部3を備えた磁気回
路形成用ヨーク1を得ることから、安定した組成や均一
な組織の肉盛部からなる磁気遮断部3を容易に形成する
ことができる。
性体からなるヨーク本体2に設けた溝部20aに非磁性
材をレーザ溶接により肉盛りした後、前記ヨーク本体2
の溝部20aの底面側部分を除去することにより前記肉
盛りによる肉盛部からなる磁気遮断部3を備えた磁気回
路形成用ヨーク1を得ることから、安定した組成や均一
な組織の肉盛部からなる磁気遮断部3を容易に形成する
ことができる。
【0023】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、磁気遮断部3は、非磁性の金属
棒をレーザ溶接により肉盛りした肉盛部によって形成し
てもよい。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、磁気遮断部3は、非磁性の金属
棒をレーザ溶接により肉盛りした肉盛部によって形成し
てもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、安定した組成や均一な
組織の磁気遮断部により安定した磁気特性を得ることが
できる。
組織の磁気遮断部により安定した磁気特性を得ることが
できる。
【図1】一実施の形態のヨークを使用した電磁弁の断面
図である。
図である。
【図2】ヨークを示す断面図である。
【図3】肉盛り前のヨーク本体を示す側面図である。
【図4】レーザによる肉盛り状態を示す説明図である。
【図5】肉盛り直後のヨーク本体を示す断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
1 ヨーク 2 ヨーク本体 3 磁気遮断部
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性体からなるヨーク本体の一部に磁束
を遮断するための非磁性の磁気遮断部を一体的に設けて
なる磁気回路形成用ヨークであって、前記磁気遮断部が
レーザ溶接により肉盛りされた肉盛部からなることを特
徴とする磁気回路形成用ヨーク。 - 【請求項2】 磁性体からなるヨーク本体の一部に設け
た溝部に非磁性材をレーザ溶接により肉盛りした後、前
記ヨーク本体の溝部の底面側部分を除去することにより
前記肉盛りによる肉盛部からなる磁気遮断部を備えた磁
気回路形成用ヨークを得ることを特徴とする磁気回路形
成用ヨークの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12711596A JPH09312208A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12711596A JPH09312208A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09312208A true JPH09312208A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14951987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12711596A Pending JPH09312208A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09312208A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6386467B1 (en) | 1999-06-29 | 2002-05-14 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Injectors |
WO2022129053A1 (de) * | 2020-12-16 | 2022-06-23 | Eto Magnetic Gmbh | Verfahren zu einer herstellung eines magnetisch getrennten kernrohrs und magnetaktorvorrichtung mit dem kernrohr |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12711596A patent/JPH09312208A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6386467B1 (en) | 1999-06-29 | 2002-05-14 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Injectors |
WO2022129053A1 (de) * | 2020-12-16 | 2022-06-23 | Eto Magnetic Gmbh | Verfahren zu einer herstellung eines magnetisch getrennten kernrohrs und magnetaktorvorrichtung mit dem kernrohr |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6386467B1 (en) | Injectors | |
US8245402B2 (en) | Method for manufacturing a solid housing | |
JP2006138325A (ja) | 電磁石式に操作可能な弁 | |
JP2007187167A (ja) | 電磁操作式の弁 | |
JP5627623B2 (ja) | 固定の磁気回路素子を製造する方法 | |
US20050205535A1 (en) | Welding machine and welding method | |
CN107850020B (zh) | 中空复合磁性构件及其制造方法以及燃料喷射阀 | |
JP3024471B2 (ja) | 電磁アクチュエータおよびその製造方法 | |
JP2989977B2 (ja) | 燃料噴射装置の固定鉄心の製造方法 | |
JPH09312208A (ja) | 磁気回路形成用ヨーク及びその製造方法 | |
WO2017006693A1 (ja) | 中空複合磁性部材の製造方法及び製造装置並びに燃料噴射弁 | |
JP6339389B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP6656266B2 (ja) | 電磁弁及びその製造方法 | |
GB2262659A (en) | A core for an electromagnetic fuel injection device | |
JP2936444B2 (ja) | 磁束遮断部を備えた軟磁性・非磁性一体のヨーク部品および磁束遮断部を備えた軟磁性・非磁性一体のヨーク部品の製造方法 | |
JP2002004013A (ja) | 電磁弁用コア | |
JP2001087875A (ja) | 中空複合磁性部材の製造方法 | |
JPH07103354A (ja) | ソレノイドガイドおよびソレノイドガイドの製造方法 | |
JP4288720B2 (ja) | 電磁アクチュエータの磁路形成固定部材の製造方法、電磁アクチュエータの磁路形成固定部材並びに電磁弁 | |
JP2000176660A (ja) | ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ | |
JPH11270438A (ja) | 電磁式燃料噴射弁の製造方法 | |
JP2001304447A (ja) | 電磁アクチュエータ装置 | |
JP6655575B2 (ja) | 電磁式燃料噴射弁 | |
JP2005150308A (ja) | 磁心 | |
JPH05237678A (ja) | 高エネルギー密度ビームによる電磁アクチュエータ部材の局部材料改質法 |