JP2000176660A - ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ - Google Patents

ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ

Info

Publication number
JP2000176660A
JP2000176660A JP10363244A JP36324498A JP2000176660A JP 2000176660 A JP2000176660 A JP 2000176660A JP 10363244 A JP10363244 A JP 10363244A JP 36324498 A JP36324498 A JP 36324498A JP 2000176660 A JP2000176660 A JP 2000176660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
sleeve
irradiation
magnetic
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10363244A
Other languages
English (en)
Inventor
Hodo Suzuki
奉努 鈴木
Goukiyo Kawamura
剛教 川村
Joji Hachisuga
譲二 蜂須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP10363244A priority Critical patent/JP2000176660A/ja
Publication of JP2000176660A publication Critical patent/JP2000176660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/36Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition including a pilot valve responding to an electromagnetic force
    • B60T8/3615Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems
    • B60T8/363Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems in hydraulic systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーステナイト生成元素を供給しながら高エ
ネルギー密度ビームを照射することにより、強磁性体で
構成された円筒状のワークの所定部位を弱磁性体又は非
磁性部に改質するワークの局部材料改質方法において、
ビーム照射中のワークの材料の溶け落ちや熱歪等を低減
すること。 【解決手段】 ワークの所定部位にオーステナイト生成
元素を供給しつつ高エネルギー密度ビームを照射すると
同時に、ワークを回転させつつその軸方向に移動させ、
更に照射開始後の経過時間に応じて照射エネルギーを減
少させて、ワークの所定部位を弱磁性体又は非磁性体に
改質する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーステナイト生
成元素を供給しながら高エネルギー密度ビームを照射す
ることにより、強磁性体で構成された円筒状のワークの
所定部位を弱磁性体又は非磁性体に改質するワークの局
部材料改質方法並びに複合磁性スリーブを有する電磁ア
クチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、特開平5−
237678号公報に示される方法が知られている。こ
の公報には、強磁性の筒状の素部材の表面局部にオース
テナイト生成元素を供給しながらレーザービーム等の高
エネルギー密度ビームを照射してその照射部を合金化す
ることによって、その部分を弱磁性化又は非磁性化して
複合磁性スリーブを得る電磁アクチュエータの局部材料
改質方法が開示されている。更に、「非磁性化したい部
分にNiを供給しつつ、レーザービームの出力、照射方
向、素部材の送り速度などを調整してNiが素部材と合
金化するように加熱し、照射部を改質する」旨記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公報に
は、照射エネルギー(レーザービームの出力)の調整方
法については述べられていない。ここで、素部材の局部
を即座に溶融改質させるため、照射開始後の経過時間又
は素部材の送り量とは無関係に照射エネルギーを比較的
高い一定値に設定することが考えられる。この場合、照
射開始直後は問題とならないが、所定時間経過後におい
ては過去に照射した部位から現在照射中の部位に熱が伝
達されるため、照射中の部位に過剰の照射エネルギーが
付与されることとなる。その結果、ワークの材料の溶け
落ちや熱歪等が生じる。更に、時間の経過に伴いワーク
内部の熱伝達量が多くなるため、ワークの材料の溶け落
ち量や熱歪量が多くなる。
【0004】また、この公報には、スリーブの肉厚に対
する弱磁性体又は非磁性体への改質領域の深さ(即ち溶
け込み深さ)についても述べられていない。ここで、全
改質領域の深さがスリーブの肉厚に比べて小さいと、ス
リーブの磁束が可動コア及び固定コア間の磁気ギャップ
に流れにくくなり、結果、電磁アクチュエータの吸引力
が低下する。一方、全改質領域の深さが一律にスリーブ
の肉厚と同等であると、電磁アクチュエータの吸引力は
確保されるものの、照射時に材料の溶け落ちや熱歪が生
じる等の問題がある。
【0005】故に、本発明(請求項1、2の発明)は、
オーステナイト生成元素を供給しながら高エネルギー密
度ビームを照射することにより、強磁性体で構成された
円筒状のワークの所定部位を弱磁性体又は非磁性部に改
質するワークの局部材料改質方法において、ビーム照射
中のワークの材料の溶け落ちや熱歪等を低減すること
を、第1の技術的課題とする。
【0006】また、本発明(請求項3、4の発明)は、
オーステナイト生成元素を供給しながら高エネルギー密
度ビームを照射することにより、強磁性部の一部を弱磁
性部又は非磁性部に改質した複合磁性スリープを有する
電磁アクチュエータにおいて、電磁アクチュエータの吸
引力を確保すると共に、ビーム照射中のスリーブ材料の
溶け落ちや熱歪等を低減することを、第2の技術的課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の技術的課題を
解決するため、請求項1の発明は、強磁性体で構成され
た円筒状のワークの所定部位を弱磁性体又は非磁性体に
改質するワークの局部材料改質方法において、前記ワー
クの所定部位にオーステナイト生成元素を供給しつつ高
エネルギー密度ビームを照射すると同時に、前記ワーク
を回転させつつその軸方向に移動させ、更に照射開始後
の経過時間又は前記ワークの軸方向移動量に応じて照射
エネルギーを減少させて、前記ワークの所定部位を弱磁
性体又は非磁性体に改質することを特徴とするワークの
局部材料改質方法である。
【0008】ここで、オーステナイト生成元素とは、弱
磁性体又は非磁性体を生成する元素であり、例えばニッ
ケル、マンガン、コバルト、炭素、窒素を用いることが
できる。また、高エネルギー密度ビームには、レーザー
ビーム、電子ビーム等を用いることができる。
【0009】請求項1の発明によれば、照射開始後の経
過時間又は前記ワークの軸方向移動量に応じて照射エネ
ルギーを減少させるので、その減少分でワークの内部間
での熱伝達によるエネルギー上昇分を相殺でき、結果、
照射中部位のエネルギーが上昇するのを抑制できる。従
って、ビーム照射中のワークの材料の溶け落ちや熱歪等
を低減できる。
【0010】請求項1において、請求項2に示すよう
に、高エネルギー密度ビームの出力を波形とし、照射開
始後の経過時間に応じて高エネルギー密度ビームの振幅
を多段階に減少させると、好ましい。
【0011】この構成によれば、材料の溶け落ちや熱歪
等を一層低減できる。
【0012】上記第2の技術的課題を解決するため、請
求項3の発明は、コイル部材と、前記コイル部材の内側
に配設された筒状のスリーブと、前記スリーブ内にその
軸方向に移動自在に配設された可動コアと、前記可動コ
アとの間で磁気ギャップを形成する固定コアとを備え、
前記スリーブは、オーステナイト生成元素を供給しなが
ら高エネルギー密度ビームを照射することにより、強磁
性部の一部が弱磁性部又は非磁性部に改質された複合磁
性体で構成されている電磁アクチュエータにおいて、前
記スリーブの弱磁性部又は非磁性部への改質領域の一部
分の深さは前記スリーブの肉厚に略等しくされ、改質領
域の他部分の深さは前記スリーブの肉厚よりも小さくさ
れている電磁アクチュエータである。
【0013】請求項3の発明によれば、スリーブの弱磁
性部又は非磁性部への改質領域の一部分の深さはスリー
ブの肉厚に略等しいので、電磁アクチュエータの吸引力
を確保できる。更に、改質領域の他部分の深さはスリー
ブの肉厚よりも小さいので、ビーム照射中におけるスリ
ーブの材料の溶け落ちや熱歪等も低減できる。
【0014】請求項3において、請求項4の発明に示す
ように、スリーブの改質領域の内面側端部は波状を呈し
ており、その山部の高さがスリーブの肉厚に略等しくさ
れていると、好ましい。この構成によれば、改質領域の
内スリーブの肉厚よりも小さい領域の占める割合が多く
なり、結果、ビーム照射時におけるスリーブの材料の溶
け落ち、熱歪等を一層低減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明に係る電磁アクチュエータ
を有する常閉型の電磁弁の断面図である。
【0017】図1に示すように、ボデー10内には、第
1通路11及び第2通路12が形成されている。第1通
路11は、例えば車輪を制動するホイールシリンダ(図
示せず)に接続され、第2通路12は、例えばホイール
シリンダのブレーキ液圧を排出する補助リザーバ(図示
せず)に接続されている。また、ボデー10には、第1
及び第2通路11,12間に位置するように収容孔13
が形成されている。
【0018】ボデー10の収容孔13には、段付円筒状
の保持部材14が液密的に固定され、保持部材14の内
部には弁座シート15が圧入固定されている。弁座シー
ト15は、一端に弁座15aを有すると共に、第2通路
12に連通する内部通路15bを有する。収容孔13内
には、ボール(弁体)16が弁座15aに着脱可能に配
設されている。このボール16は、常態では図1に示す
ように、弁座15aに着座しており、第1及び第2通路
11,12間の連通を遮断している。尚、保持部材14
の周りには、第1通路11側からの異物等の進入を防ぐ
ためのフィルタ部材17が設けられている。
【0019】収容孔13には複合磁性体で構成されるド
ーム状のスリーブ18(後述)が下方に開口するように
配置され、スペーサ19のボデー10への圧入によりボ
デー11に固定されている。スリーブ18の内底部には
固定コア20が圧入固定されている。尚、固定コア20
はスリーブ18と一体に構成しても良い。スリーブ18
内の開口端側には、可動コア21がスリーブ18の延在
方向(軸方向)に移動自在に配設されている。この可動
コア21の一端は固定コア20との間で磁気ギャップ2
2を形成しており、その他端には前述のボール16が固
定されている。固定コア20及び可動コア21間にはス
プリング23が配設され、磁気ギャップ22を大きくす
る方向に(即ちボール16を弁座15aに着座する方向
に)可動コア21を付勢している。
【0020】スリーブ18の外周には、円筒状のコイル
アッセンブリ24が配設され、円筒状のボビン24a
と、ボビン24aに巻回されたコイル24bと、コイル
24bを囲むように設けられた第1及び第2ヨーク24
c、24dと、ヨーク24cをボデー10側に付勢する
皿ばね24eとを備える。このコイル24bが通電され
ると、磁気ギャップ22に吸引力が発生して可動コア2
1がスプリング23の付勢力に抗して上方に移動する。
【0021】ここで、スリーブ18の磁気ギャップ22
に対応する部分及びその近傍には、全周に亘り非磁性部
18aが形成され、他の部分には強磁性部18bが形成
されている。非磁性部18aは、オーステナイト生成元
素を供給しながら高エネルギー密度レーザービームを照
射することにより、非磁性材料に改質されている。尚、
コイルアッセンブリ24、スリーブ18、固定コア20
及び可動コア21によって、本発明の電磁アクチュエー
タが構成される。
【0022】図2は、スリーブ18の非磁性部18aの
拡大断面図である。同図から明らかなように、非磁性部
18aへの改質領域の一部分の深さは、スリーブの肉厚
に略等しく、改質領域の残り部分の深さはスリーブの肉
厚よりも小さくなっている。具体的には、非磁性部18
aは、軸方向に交互に連続する山部181と谷部182
とから構成され、その改質領域の内周側端部は軸方向へ
延在する波の形状を呈している。山部181は略螺旋状
を呈しており、スリーブ18の内径側に向けて突出し、
その高さはスリーブ18の肉厚に略等しい。谷部182
は、スリーブ18の外径側に向けて凹んでおり、その高
さはスリーブ18の肉厚よりも小さい。ここで、改質領
域の軸方向幅(即ち両端の山部間の距離)は約4mmで
あり、山部181のピッチ(即ち隣合う山部間の距離)
は約0.5mmである。
【0023】次に、図3を用いて上記非磁性部18aの
形成方法について説明する。
【0024】強磁性の素材(例えばSUS430)から
なる円筒状のワークを用意し、その被改質部位にオース
テナイト生成元素(例えばニッケル)を供給しつつレー
ザービームを照射すると同時に、ワークを117rpm
で回転させつつその軸方向に0.98mm/secで移
動させる。その結果、被改質部位が溶融されて合金化さ
れ、そこに非磁性部18aが形成される。
【0025】ここで、レーザービームの出力をSIN波
状(周期は一定;例えば0.01sec)の周期でに変
化させており、その平均出力を一定に設定している。更
に、レーザービームのピーク出力もしくは振幅により照
射エネルギーが決まるが、ワークを即座に溶融改質する
ため、ピーク出力もしくは振幅を比較的高い値に固定す
ると、照射が開始して所定時間経過後には過去に照射し
た部位から照射中の部位に熱が伝達されるため、過剰の
照射エネルギーが照射中の部位に付与されることとな
る。その結果、ワークの材料の溶け落ちや熱歪等が生じ
る。本実施形態では、レーザービーム照射時にワークの
材料の溶け落ちや熱歪等を防止するため、照射開始後の
経過時間(即ちワークの軸方向移動量)に応じてピーク
出力つまりレーザー出力波形の振幅を多段階に減少させ
ている。
【0026】具体的には、レーザー照射開始時点t0〜
時刻t1においては、レーザービームのピーク出力(つ
まり振幅)を平均出力の2倍に設定する。ここで、t0
〜t1は、0.9mm(山部181のピッチの略2倍に
相当)だけワークを軸方向に移動させるのに要するであ
る。t1〜t2では、ピーク出力を平均出力の1.45
倍に設定する。即ち、レーザー出力の振幅をt0〜t1
での振幅の45%に設定する。ここで、t1〜t2は、
1.8mm(山部181のピッチの略3.5倍に相当)
だけワークを軸方向に移動させるのに要するである。t
2〜t3では、ピーク出力を平均出力の1.3倍に設定
する。即ち、レーザー出力の振幅をt0〜t1での振幅
の30%に設定する。ここで、t2〜t3は、0.45
mm(山部181のピッチに略相当)だけワークを軸方
向に移動させるのに要するである。t3〜t4では、ピ
ーク出力を平均出力の1.15倍に設定する。即ち、レ
ーザー出力の振幅をt0〜t1での振幅の15%に設定
する。ここで、t3〜t4は、0.45mm(山部18
1のピッチに略相当)だけワークを軸方向に移動させる
のに要するである。t4〜t5では、レーザー出力をS
IN状に変化させず、ピーク出力を平均出力に一致させ
る。ここで、t4〜t5は、0.45mm(山部181
のピッチに略相当)だけワークを軸方向に移動させるの
に要する時間である。t5以後は、溶接終端部にクレー
タ(溶接穴)を残さないようにするため、レーザーの平
均出力を徐々に減少させる。
【0027】このように、ワークを回転させると共に軸
方向に移動させながらSIN波状のレーザービームを照
射するが、この際、照射開始後の経過時間(即ちワーク
の軸方向移動量)に応じてピーク出力つまりレーザー出
力波形の振幅を多段階に減少させている。この結果、図
2に示す螺旋状の山部181をもつ非磁性体への改質領
域が形成される。また、開始初期においてワークを即座
に溶融改質することができると共に、その後においても
ワークの材料の溶け落ちや熱歪等を低減できる。
【0028】尚、被改質全領域においてレーザー照射を
終了した後、しごきにより矯正して仕上げ研磨を行う。
【0029】図4は、本実施形態に係る改質領域の山部
181の高さと電磁弁の吸引力の関係を示すグラフであ
る。尚、●は、比較例(改質領域の略全部分の深さがス
リーブ18の肉厚に略等しいもの)を示す。
【0030】図4から明らかなように、山部181の高
さがスリーブ18の肉厚(0.75mm)に近づく程電
磁弁の吸引力が大きくなる。更に、本実施形態のよう
に、山部181のみの高さをスリーブ18の肉厚に略等
しくしたものでも、比較例と同等の吸引力が得られる。
【0031】尚、本実施形態では、複合磁性スリーブを
常閉型の電磁弁に適用した例について説明したが、常開
型の電磁弁にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、照射開始後の
経過時間又は前記ワークの軸方向移動量に応じて照射エ
ネルギーを減少させるので、照射中のビーム照射中のワ
ークの材料の溶け落ちや熱歪等を低減できる。
【0033】請求項3の発明によれば、スリーブの弱磁
性部又は非磁性部への改質領域の一部分の深さはスリー
ブの肉厚に略等しいので、電磁アクチュエータの吸引力
を確保できる。更に、改質領域の他部分の深さはスリー
ブの肉厚よりも小さいので、ビーム照射中におけるスリ
ーブの材料の溶け落ちや熱歪等も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁アクチュエータ
が適用された電磁弁の断面図である。
【図2】図1のスリーブの非磁性部の拡大図である。
【図3】本実施形態における照射開始後のレーザー出力
及びワーク移動量のタイミングチャートである。
【図4】本実施形態における改質領域の山部の高さと電
磁弁の吸引力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
18 スリーブ 18a 非磁性部 20 固定コア 21 可動コア 22 磁気ギャップ 24 コイル部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC04 DC17 DD03 EE48 GA26 JJ02 JJ05 KK22 4E066 AA03 BB01 CA15 CB00 CB02 4E068 AH00 DA12 4K028 CA01 CB01 CC01 CE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性体で構成された円筒状のワークの
    所定部位を弱磁性体又は非磁性体に改質するワークの局
    部材料改質方法において、 前記ワークの所定部位にオーステナイト生成元素を供給
    しつつ高エネルギー密度ビームを照射すると同時に、前
    記ワークを回転させつつその軸方向に移動させ、更に照
    射開始後の経過時間又は前記ワークの軸方向移動量に応
    じて照射エネルギーを減少させて、前記ワークの所定部
    位を弱磁性体又は非磁性体に改質することを特徴とする
    ワークの局部材料改質方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記高エネルギー密度ビームの出力は波形であり、照射
    開始後の時間経過に応じて前記高エネルギー密度ビーム
    の振幅を多段階に減少させることを特徴とするワークの
    局部材料改質方法。
  3. 【請求項3】 コイル部材と、前記コイル部材の内側に
    配設された筒状のスリーブと、前記スリーブ内にその軸
    方向に移動自在に配設された可動コアと、前記可動コア
    との間で磁気ギャップを形成する固定コアとを備え、前
    記スリーブは、オーステナイト生成元素を供給しながら
    高エネルギー密度ビームを照射することにより、強磁性
    部の一部が弱磁性部又は非磁性部に改質された複合磁性
    体で構成されている電磁アクチュエータにおいて、 前記スリーブの弱磁性部又は非磁性部への改質領域の一
    部分の深さは前記スリーブの肉厚に略等しくされ、前記
    改質領域の他部分の深さは前記スリーブの肉厚よりも小
    さくされていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記スリーブの改質領域の内面側端部は波状を呈してお
    り、その山部の高さはスリーブの肉厚に略等しくされて
    いることを特徴とする電磁アクチュエータ。
JP10363244A 1998-12-21 1998-12-21 ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ Pending JP2000176660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10363244A JP2000176660A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10363244A JP2000176660A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000176660A true JP2000176660A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18478855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10363244A Pending JP2000176660A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000176660A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166663A (ja) * 2001-11-28 2003-06-13 Aisin Seiki Co Ltd 電磁弁
CN102695639A (zh) * 2009-12-29 2012-09-26 罗伯特·博世有限公司 电磁阀及其制造方法
JP2014506287A (ja) * 2010-12-20 2014-03-13 エヨット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 低合金炭素鋼製ねじおよび該ねじの製造方法
JP2016121742A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 日信工業株式会社 常閉型電磁弁、車両用ブレーキ液圧制御装置および常閉型電磁弁の組立方法
EP3786500A1 (en) * 2019-09-02 2021-03-03 Danfoss A/S Solenoid valve, armature tube and armature top for a solenoid valve

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166663A (ja) * 2001-11-28 2003-06-13 Aisin Seiki Co Ltd 電磁弁
CN102695639A (zh) * 2009-12-29 2012-09-26 罗伯特·博世有限公司 电磁阀及其制造方法
JP2013515931A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 電磁弁および電磁弁の製造方法
CN102695639B (zh) * 2009-12-29 2016-01-20 罗伯特·博世有限公司 电磁阀及其制造方法
JP2014506287A (ja) * 2010-12-20 2014-03-13 エヨット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 低合金炭素鋼製ねじおよび該ねじの製造方法
JP2016121742A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 日信工業株式会社 常閉型電磁弁、車両用ブレーキ液圧制御装置および常閉型電磁弁の組立方法
EP3786500A1 (en) * 2019-09-02 2021-03-03 Danfoss A/S Solenoid valve, armature tube and armature top for a solenoid valve

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5950932A (en) Fuel injection valve
JP2001012636A (ja) 複数のソレノイドと共通筒を有する燃料噴射装置
JP3734702B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP5178683B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JPH11132127A (ja) 燃料噴射弁及びその組立方法
JP2006138325A (ja) 電磁石式に操作可能な弁
JP2005337266A (ja) 電磁操作式の弁
JP2007187167A (ja) 電磁操作式の弁
JP2002534638A (ja) 燃料噴射弁
JP2000176660A (ja) ワークの局部材料改質方法及び電磁アクチュエータ
EP1617071B1 (en) Electromagnetic type fuel injection valve
US6042082A (en) Electromagnetically actuated valve
US7877877B2 (en) Method for manufacturing a solid housing
JPS61164456A (ja) 電磁アクチユエ−タ
JP2008509334A (ja) 燃料噴射器及び部品の接続方法
US10724485B2 (en) Method and apparatus for manufacturing hollow composite magnetic member, and fuel injection valve
JP4071255B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP4288720B2 (ja) 電磁アクチュエータの磁路形成固定部材の製造方法、電磁アクチュエータの磁路形成固定部材並びに電磁弁
JPH1047526A (ja) 電磁石式に制御される少なくとも1つの座付き弁を備えた弁ブロック
JP2007247519A (ja) 燃料噴射弁およびその製造方法
JP2002004013A (ja) 電磁弁用コア
JP2005069410A (ja) 電磁弁
JP6656266B2 (ja) 電磁弁及びその製造方法
JP4453127B2 (ja) 中空複合磁性部材の製造方法
JPH1061421A (ja) 内燃機関の動弁装置