JPH11270438A - 電磁式燃料噴射弁の製造方法 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁の製造方法

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JPH11270438A
JPH11270438A JP7254198A JP7254198A JPH11270438A JP H11270438 A JPH11270438 A JP H11270438A JP 7254198 A JP7254198 A JP 7254198A JP 7254198 A JP7254198 A JP 7254198A JP H11270438 A JPH11270438 A JP H11270438A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタプレートの燃料噴射孔への溶接
スパッタの侵入を防ぎつゝ該プレートを弁ハウジングに
容易,確実にレーザ溶接し得る方法を提供する。 【解決手段】 回転テーブル40上に同軸に設置した弁
ハウジング1を,その外周に配置した磁石42により磁
化し,この弁ハウジング1の端面に重ねたインジェクタ
プレート17上にマスキング部材43を載置して,イン
ジェクタプレート17の燃料噴射孔17aを覆うと共
に,このマスキング部材43を弁ハウジング1に吸着さ
せ,回転テーブル42を回転しながら,定位置のレーザ
溶接トーチ44から照射するレーザビーム46によりマ
スキング部材43の周囲においてインジェクタプレート
17を弁ハウジング1に環状に溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コイルを収納する
コイルハウジングと,このコイルハウジングに結合さ
れ,前記コイルの励磁により作動される弁体を収容する
と共に該弁体により開閉される燃料吐出孔を一端面に開
口する弁ハウジングと,この弁ハウジングの一端面に接
合され,燃料吐出孔に連通する燃料噴射孔を有するイン
ジェクタプレートとを備えた電磁式燃料噴射弁の製造方
法に関し,特に,燃料吐出孔を出た燃料を燃料噴射孔か
ら確実に噴射させるべく弁ハウジング及びインジェクタ
プレート間の液密を確保するために,燃料噴射孔を囲繞
するようにしてインジェクタプレートを弁ハウジングに
環状にレーザ溶接する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁式燃料噴射弁の製造に当たり,燃料
噴射孔を囲繞するようにしてインジェクタプレートを弁
ハウジングに環状にレーザ溶接することは,例えば特開
平8−21339号公報に開示されているように,既に
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,インジェク
タプレートは非常に小さな部品である。従来では,この
インジェクタプレートを弁ハウジングにレーザ溶接する
際,該プレートを定位置に保持する保持具と,溶接時に
発生するスパッタがインジェクタプレートの燃料噴射孔
に侵入することを防ぐマスキング治具とを使用していた
ため,これらがインジェクタプレート上の大部分の領域
を専有することになり,これらに邪魔されてレーザ溶接
を能率良く行うことが困難であった。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,燃料噴射孔への溶接スパッタの侵入を防ぎつゝ,
インジェクタプレートを弁ハウジングに容易,確実にレ
ーザ溶接し得るような,前記電磁式燃料噴射弁の製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,コイルを収納するコイルハウジングと,
このコイルハウジングに結合され,前記コイルの励磁に
より作動される弁体を収容すると共に該弁体により開閉
される燃料吐出孔を一端面に開口する弁ハウジングと,
この弁ハウジングの一端面に接合され,燃料吐出孔に連
通する燃料噴射孔を有するインジェクタプレートとを備
えた電磁式燃料噴射弁の製造に当たり,作業テーブル上
に設置した弁ハウジングの外周に磁石を配置して弁ハウ
ジングを磁化し,この弁ハウジングの一端面上に重ねた
インジェクタプレート上に,磁性体からなるマスキング
部材を重ねて,インジェクタプレートの燃料噴射孔を覆
うと共に,マスキング部材を弁ハウジングに吸着せし
め,このマスキング部材の周囲においてインジェクタプ
レートを弁ハウジングに環状にレーザ溶接することを第
1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,マスキング部材
は,インジェクタプレートの燃料噴射孔を覆って溶接ス
パッタの侵入を防ぐマスキング機能の外,インジェクタ
プレートを弁ハウジングに保持する保持機能をも発揮す
るので,インジェクタプレート端面におけるインジェク
タプレートの専有面積は小さくて足りる。したがって,
このマスキング部材に何等邪魔されることなく,レーザ
ビームによるインジェクタの弁ハウジングへの環状溶接
を容易,確実に行うことができる。
【0007】また本発明は,上記特徴に加えて,作業テ
ーブルを回転テーブルとし,この回転テーブル上に,そ
れと同軸に前記弁ハウジング,インジェクタプレート及
びマスキング部材を配置し,回転テーブルを回転しなが
ら,定位置に配設したレーザ溶接トーチから照射するレ
ーザビームによりインジェクタプレートを弁ハウジング
に環状に溶接することを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,レーザ溶接トー
チを作動しつゝ,回転テーブルを一回転させることによ
り,レーザビームによるインジェクタの弁ハウジングへ
の環状溶接を自動的且つ正確に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0010】図1は,本発明方法により製造された内燃
エンジン用電磁式燃料噴射弁の縦断側面図,図2は図1
の2部の拡大図,図3は図2の3−3線断面図,図4
は,インジェクタプレートの弁ハウジングへのレーザ溶
接方法の第1実施例を示す側面図である。
【0011】先ず図1ないし図3により,本発明方法に
より製造された内燃エンジン用の電磁式燃料噴射弁Iの
構成について説明する。この燃料噴射弁Iは,前端部内
周面に弁座部材2を圧入して一体に結合した円筒状の弁
ハウジング1と,この弁ハウジング1の後端部外周面に
嵌合して溶接される小径部3aを有する段付き円筒状の
コイルハウジング3とを備えており,これらは何れも磁
性材で構成されている。
【0012】弁座部材2も円筒状をなしていて,その前
端面に開口する燃料吐出孔2aと,その後縁に連なる円
錐状の弁座2bとを有する。この弁座2bに着座し得る
球状の弁部4aと,この弁部4aに溶接により前端が結
合されて弁ハウジング1に収容される弁杆4bとで弁体
4が構成され,その弁杆4bの後端には,弁ハウジング
1の後端部内周面に軸方向移動自在に嵌合する可動コア
5が固着される。また,この可動コア5の外周面は,弁
ハウジング1の後端面に全周溶接される摺動案内筒6の
内周面により摺動自在に嵌合される。この摺動案内筒6
の後端には,可動コア5の後端面に前端面を対向して配
置される固定コア7の前端部が溶接される。その際,固
定コア7の前端面と可動コア5の後端面との間に,弁体
4の開閉ストロークに対応する間隙が設けられる。した
がって,可動コア5の後端面が固定コア7の前端面に当
接することにより,弁体4の開弁限界が規定される。
【0013】摺動案内筒6及び固定コア7の外周には,
それらを囲繞すると共に,前記コイルハウジング3に収
容されるコイル組立体8が配設される。このコイル組立
体8は,摺動案内筒6及び固定コア7の外周面に嵌合す
るボビン9と,このボビン9に巻装されるコイル10と
からなっている。
【0014】固定コア7の中心部は,可動コア5の通孔
11を介して弁ハウジング1内と連通する中空部12と
なっており,その中空部12に,可動コア5を弁体4の
弁座2bへの着座方向に付勢するコイル状の弁ばね13
と,この弁ばね13の後端を支承する栓体14とが収容
される。この栓体14は,Oリング15を介して中空部
12の内周面に圧入されるもので,その圧入深さを調節
することにより,弁ばね13のセット荷重が調整され
る。
【0015】弁ハウジング1及び弁座部材2の前端面に
は,弁座部材2の燃料吐出孔2aと連通する複数,図示
例では一対の燃料噴射孔17a,17aを有する鋼板製
のインジェクタプレート17が,燃料噴射孔17a,1
7aを囲繞するよう同心状に配置される内外二条の環状
溶接部30,31により結合される。上記一対の燃料噴
射孔17a,17aは,例えばエンジンの一対の吸気弁
に向かって燃料を噴射し得るように,互いに異なる所定
の方向を指向する。また上記環状溶接部30,31は,
後述の本発明方法により形成されるものである。
【0016】弁ハウジング1には,また,インジェクタ
プレート17の外周部を覆うキャップ18が装着され
る。
【0017】弁ハウジング1の中間部周壁には,複数の
燃料入口孔20,20…が穿設されており,これら燃料
入口孔20,20…を囲繞するように,環状の燃料フィ
ルタ21が弁ハウジング1の外周に装着される。弁ハウ
ジング1の外周には,さらに,燃料フィルタ21を前後
に挟む一対のOリング22,22が装着され,これらO
リング22,22を介して弁ハウジング1が内燃エンジ
ンEに嵌装されたとき,内燃エンジンEの燃料供給通路
23が燃料フィルタ21を介して燃料入口孔20,20
…と連通する。
【0018】コイルハウジング3及び,その後端から露
出した固定コア7は,合成樹脂製の絶縁被覆体25に埋
封される。この絶縁被覆体25には,コイル10に接続
した接続端子26を内蔵するカプラ27が一体に形成さ
れる。
【0019】而して,コイル10を消磁した状態では,
弁ばね13の付勢力で可動コア5及び弁体4が前方に押
圧され,弁部4aを弁座2bに着座させている。したが
って,燃料供給通路23から燃料フィルタ21及び燃料
入口孔20,20…を通して弁ハウジング1内に供給さ
れるた高圧燃料は,弁ハウジング1及び固定コア7内に
保持される。
【0020】コイル10に通電すると,それにより生ず
る磁束が固定コア,可動コア5,弁ハウジング1及びコ
イルハウジング3を順次走り,磁力により可動コア5が
弁体4を伴って固定コア7に吸着され,弁座2bが開放
されるので,弁ハウジング1内の高圧燃料が燃料噴射孔
17a,17aから噴射される。その際,弁ハウジング
1及び弁座部材2の前端面にインジェクタプレート17
が,燃料噴射孔17a,17aを囲繞する環状に溶接さ
れているから,弁ハウジング1及び弁座部材2とインジ
ェクタプレート17との間の液密が保障され,その間か
らの燃料の漏出を確実に防ぐことができる。
【0021】さて,図4により,インジェクタプレート
17と弁ハウジング1及び弁座部材2との各間の前記環
状溶接部30,31の形成方法の第1実施例について説
明する。
【0022】作業テーブルとしての回転テーブル40上
面に磁性体からなる位置決め治具41が同軸状に固着さ
れており,この位置決め治具41の上面中心部に開口す
る有底の位置決め孔41aに,弁座部材2を一体に備え
た弁ハウジング1を,燃料吐出孔2aを上方に向けて抜
き差し可能に嵌合し,位置決め治具42に設けられるチ
ャック(図示せず)により上記弁ハウジング1を保持す
る。さらに,位置決め治具42上には,弁ハウジング1
の外周に抜き差し可能に嵌合する中空円筒状の永久磁石
42を載置する。こうして弁ハウジング1を回転テーブ
ル40と同軸に配置すると共に,永久磁石42により弁
ハウジング1を磁化する。
【0023】次いで,この弁ハウジング1の上面にイン
ジェクタプレート17を重ねた後,円形のマスキング部
材43をインジェクタプレート17上に載せて,その一
対の燃料噴射孔17a,17aを覆うと共に,このマス
キング部材43をインジェクタプレート17を介して弁
ハウジング1に吸着させる。マスキング部材43は,形
成すべき前記環状溶接部30,31の内側に収まる大き
さになっており,上面には,これを操作するノブ43a
を備えている。
【0024】尚,インジェクタプレート17は,磁性
体,非磁性体の何れであってもよい。
【0025】インジェクタプレート17の上方には,ト
ーチ支持腕44に支持されるレーザ溶接トーチ45を下
向きに配置する。トーチ支持腕44は,図示しない固定
構造体に取付けられ,上下方向A及び水平方向Bに移動
調節ができるようになっており,その移動調節により,
レーザ溶接トーチ45の焦点を,先ず内側の形成すべき
環状溶接部30の一点に合わせる。こうしてから,レー
ザ溶接トーチ45を作動しながら,電動モータ等の駆動
手段46により回転テーブル40を弁ハウジング1等と
共に一回転させれば,該トーチ45が照射するレーザビ
ーム47により,燃料噴射孔17a,17aを取り囲む
ようにしてインジェクタプレート17を弁座部材2の上
面に溶接して,内側の環状溶接部30を自動的且つ正確
に形成することができる。
【0026】次に,トーチ支持腕44を水平方向Bに移
動調節して,レーザ溶接トーチ45の焦点を次に形成す
べき外側の環状溶接部31の一点に合わせてから,先刻
と同様にレーザ溶接トーチ45を作動しながら回転テー
ブル40を一回転させれば,該トーチ45が照射するレ
ーザビーム47により,内側の環状溶接部30を同心に
囲繞するようにしてインジェクタプレート17を弁座部
材2の上面に溶接して,外側の環状溶接部31を自動的
且つ正確に形成することができる。
【0027】この間,マスキング部材43は,インジェ
クタプレート17の一対の燃料噴射孔17a,17aを
覆い続けて,溶接スパッタの侵入を防ぐので,溶接後,
燃料噴射孔17a,17aの清掃を行う必要はない。し
かも,マスキング部材4343は,燃料噴射孔17a,
17aを覆うマスキング機能のみならず,永久磁石42
により磁化された弁ハウジング1の磁力をもってインジ
ェクタプレート17を弁ハウジング1に保持する保持機
能をも発揮するので,インジェクタプレート17上面に
おけるマスキング部材43の専有面積は小さくて足り
る。したがって,このマスキング部材43に何等邪魔さ
れることなく,レーザビーム47によるインジェクタプ
レート17の弁ハウジング1及び弁座部材2への環状溶
接を容易,確実に行うことができる。
【0028】この溶接後,マスキング部材43をインジ
ェクタプレート17から取り除いてから,永久磁石42
を弁ハウジング1と共に位置決め治具41から引き上
げ,永久磁石42内の弁ハウジング1の一端を押圧すれ
ば,永久磁石の磁力に抗して弁ハウジング1を永久磁石
42から容易に取り出すことができる。これをもって,
インジェクタプレート17の弁ハウジング1及び弁座部
材2への溶接工程は終了する。
【0029】図5はインジェクタプレートの弁ハウジン
グへのレーザ溶接方法の第2実施例を示す側面図であ
る。この第2実施例は,前実施例の永久磁石42に代え
て電磁石142を用いたもので,この電磁石142のコ
イル142aには定電圧電源50を開閉スイッチ51を
介して接続する。その他の構成は前記実施例と同様であ
り,前記実施例との対応部分には,同一の参照符号を付
して,その説明の重複を避ける。
【0030】この第2実施例によれば,開閉スイッチ5
1のオン,オフによる電磁石142の励磁,消磁によっ
て,弁ハウジング1の磁力を制御し,インジェクタプレ
ート17及びマスキング部材43に対する吸着力を制御
することができるから,スイッチ51をオンすることに
より,マスキング部材43をインジェクタプレート17
を介して弁ハウジング1の上端面に吸着させることがで
き,またスイッチ51をオフすることにより,弁ハウジ
ング1外周への電磁石142の装着や取外しを磁力に抵
抗されることなく容易に行うことができる。
【0031】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能で
ある。例えば,上記実施例の場合と反対に,外側の環状
溶接部31を先に形成することもできる。また,内外二
条の溶接部30,31に対応して一対のレーザ溶接トー
チを用意すれば,その二条の溶接部30,31を一挙に
形成することができる。また弁ハウジング1及び弁座部
材2を一体に形成して,弁ハウジング1自体に弁座2b
及び燃料吐出孔2aを形成したものでは,弁ハウジング
1及びインジェクタプレート17間の環状溶接部は一条
でよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,作業テーブル上に設置した弁ハウジングの外周に磁
石を配置して弁ハウジングを磁化し,この弁ハウジング
の一端面上に重ねたインジェクタプレート上に,磁性体
からなるマスキング部材を重ねて,インジェクタプレー
トの燃料噴射孔を覆うと共に,マスキング部材を弁ハウ
ジングに吸着せしめ,このマスキング部材の周囲におい
てインジェクタプレートを弁ハウジングに環状にレーザ
溶接するので,マスキング部材が,インジェクタプレー
トの燃料噴射孔を覆って溶接スパッタの侵入を防ぐマス
キング機能の外,インジェクタプレートを弁ハウジング
に保持する保持機能をも発揮することにより,インジェ
クタプレート端面におけるマスキング部材の専有面積は
小さくて足り,このマスキング部材に何等邪魔されるこ
となく,レーザビームによるインジェクタの弁ハウジン
グへの環状溶接を容易,確実に行うことができる。
【0033】また本発明の第2の特徴によれば,作業テ
ーブルを回転テーブルとし,この回転テーブル上に,そ
れと同軸に前記弁ハウジング,インジェクタプレート及
びマスキング部材を配置し,回転テーブルを回転しなが
ら,定位置に配設したレーザ溶接トーチから照射するレ
ーザビームによりインジェクタプレートを弁ハウジング
に環状に溶接するので,レーザビームによるインジェク
タの弁ハウジングへの環状溶接を自動的且つ正確に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造された電磁式燃料噴射弁の縦
断側面図。
【図2】図1の2部拡大図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】インジェクタプレートの弁ハウジングへのレー
ザ溶接方法の第1実施例を示す側面図。
【図5】インジェクタプレートの弁ハウジングへのレー
ザ溶接方法の第2実施例を示す側面図。
【符号の説明】
I・・・・・電磁式燃料噴射弁 1・・・・・弁ハウジング 2a・・・・燃料吐出孔 3・・・・・コイルハウジング 4・・・・・弁体 10・・・・コイル 17・・・・インジェクタプレート 17a・・・燃料噴射孔 30,31・・・環状溶接部 40・・・・回転テーブル(作業テーブル) 42・・・・磁石(永久磁石) 142・・・磁石(電磁石) 43・・・・マスキング部材 45・・・・レーザ溶接トーチ 47・・・・レーザビーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル(10)を収納するコイルハウジ
    ング(3)と,このコイルハウジング(3)に結合さ
    れ,前記コイル(10)の励磁により作動される弁体
    (4)を収容すると共に該弁体(4)により開閉される
    燃料吐出孔(2a)を一端面に開口する弁ハウジング
    (1)と,この弁ハウジング(1)の一端面に接合さ
    れ,燃料吐出孔(2a)に連通する燃料噴射孔(17
    a)を有するインジェクタプレート(17)とを備えた
    電磁式燃料噴射弁の製造に当たり,作業テーブル(4
    0)上に設置した弁ハウジング(1)の外周に磁石(4
    2,142)を配置して弁ハウジング(1)を磁化し,
    この弁ハウジング(1)の一端面上に重ねたインジェク
    タプレート(17)上に,磁性体からなるマスキング部
    材(43)を重ねて,インジェクタプレート(17)の
    燃料噴射孔(17a)を覆うと共に,マスキング部材
    (43)をインジェクタプレート(17)を介して弁ハ
    ウジング(1)に吸着せしめ,このマスキング部材(4
    3)の周囲においてインジェクタプレート(17)を弁
    ハウジング(1)に環状にレーザ溶接することを特徴と
    する,電磁式燃料噴射弁の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において,前記作業
    テーブルを回転テーブル(40)とし,この回転テーブ
    ル(40)上に,それと同軸に前記弁ハウジング
    (1),インジェクタプレート(17)及びマスキング
    部材(43)を配置し,回転テーブル(40)を回転し
    ながら,定位置に配設したレーザ溶接トーチ(45)か
    ら照射するレーザビーム(47)によりインジェクタプ
    レート(17)を弁ハウジング(1)に環状に溶接する
    ことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁の製造方法。
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