JP2002317728A - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
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- JP2002317728A JP2002317728A JP2001124630A JP2001124630A JP2002317728A JP 2002317728 A JP2002317728 A JP 2002317728A JP 2001124630 A JP2001124630 A JP 2001124630A JP 2001124630 A JP2001124630 A JP 2001124630A JP 2002317728 A JP2002317728 A JP 2002317728A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁座部材の溶着時に磁性筒体の内周側を溶融
させ、外周側を非溶融部とすることにより、溶接歪み等
を防ぎ、信頼性や組立時の作業性を向上させる。 【解決手段】 磁性筒体2を、弁体収容部2A、コア部
材挿嵌部2B、薄肉部2C等により一体に形成する。ま
た、磁性筒体2には、弁体7、コア筒8、付勢ばね9、
電磁コイル11、磁性カバー12等を設ける。また、弁
体収容部2A内には、径方向の途中位置まで溶融させた
環状の内側溶接部14によって弁座部材5を溶着し、弁
体収容部2Aのうち内側溶接部14の径方向外側に位置
する外周部位を非溶融部15とする。これにより、弁座
部材5を磁性筒体2に直接溶着でき、その取付構造を簡
略化して噴射弁の組立作業を効率化できると共に、弁体
収容部2Aの溶接歪み等を防止でき、信頼性を向上させ
ることができる。
させ、外周側を非溶融部とすることにより、溶接歪み等
を防ぎ、信頼性や組立時の作業性を向上させる。 【解決手段】 磁性筒体2を、弁体収容部2A、コア部
材挿嵌部2B、薄肉部2C等により一体に形成する。ま
た、磁性筒体2には、弁体7、コア筒8、付勢ばね9、
電磁コイル11、磁性カバー12等を設ける。また、弁
体収容部2A内には、径方向の途中位置まで溶融させた
環状の内側溶接部14によって弁座部材5を溶着し、弁
体収容部2Aのうち内側溶接部14の径方向外側に位置
する外周部位を非溶融部15とする。これにより、弁座
部材5を磁性筒体2に直接溶着でき、その取付構造を簡
略化して噴射弁の組立作業を効率化できると共に、弁体
収容部2Aの溶接歪み等を防止でき、信頼性を向上させ
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等に燃料を噴射するのに好適に用いられる燃料噴
射弁に関する。
ンジン等に燃料を噴射するのに好適に用いられる燃料噴
射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車用エンジン等に用
いられる燃料噴射弁は、弁ケーシングとなる磁性筒体内
に弁体が変位可能に収容されており、この弁体を電磁コ
イル等のアクチュエータによって開弁させることによ
り、磁性筒体内に供給される燃料をエンジンの吸気管等
に向けて噴射させるものである。
いられる燃料噴射弁は、弁ケーシングとなる磁性筒体内
に弁体が変位可能に収容されており、この弁体を電磁コ
イル等のアクチュエータによって開弁させることによ
り、磁性筒体内に供給される燃料をエンジンの吸気管等
に向けて噴射させるものである。
【0003】この種の従来技術による燃料噴射弁は、磁
性材料により筒状に形成された磁性筒体と、該磁性筒体
の先端側内周に設けられ噴射口を囲んで弁座が形成され
た弁座部材と、前記磁性筒体内に変位可能に設けられア
クチュエータが作動することにより該弁座部材の弁座に
離着座する弁体とを含んで構成されている(例えば特開
2001−27169号、特開平10−122085号
公報等)。
性材料により筒状に形成された磁性筒体と、該磁性筒体
の先端側内周に設けられ噴射口を囲んで弁座が形成され
た弁座部材と、前記磁性筒体内に変位可能に設けられア
クチュエータが作動することにより該弁座部材の弁座に
離着座する弁体とを含んで構成されている(例えば特開
2001−27169号、特開平10−122085号
公報等)。
【0004】ここで、図10を参照しつつ、特開200
1−27169号公報に記載された磁性筒体に対する弁
座部材の取付構造について説明する。
1−27169号公報に記載された磁性筒体に対する弁
座部材の取付構造について説明する。
【0005】まず、磁性筒体101の先端側内周には、
筒状の弁座部材102が挿嵌され、該弁座部材102に
は、噴射口102Aを取囲んで略円錐状の弁座102B
が設けられている。また、弁座部材102の先端部位に
は、複数のノズル孔103Aを有したノズルプレート1
03が溶接されている。
筒状の弁座部材102が挿嵌され、該弁座部材102に
は、噴射口102Aを取囲んで略円錐状の弁座102B
が設けられている。また、弁座部材102の先端部位に
は、複数のノズル孔103Aを有したノズルプレート1
03が溶接されている。
【0006】そして、これらの弁座部材102とノズル
プレート103とは、環状の金属板等からなる押えプレ
ート104を用いて磁性筒体101に固定されている。
この場合、押えプレート104は、その中央部が溶接部
104Aによってノズルプレート103と一緒に弁座部
材102の先端部位に溶接され、その外周側が溶接部1
04Bによって磁性筒体101の内周側に溶接されてい
るものである。
プレート103とは、環状の金属板等からなる押えプレ
ート104を用いて磁性筒体101に固定されている。
この場合、押えプレート104は、その中央部が溶接部
104Aによってノズルプレート103と一緒に弁座部
材102の先端部位に溶接され、その外周側が溶接部1
04Bによって磁性筒体101の内周側に溶接されてい
るものである。
【0007】また、磁性筒体101内には、弁体105
が変位可能に収容され、その先端側には、弁座部材10
2の弁座102Bに離着座する球状の弁部105Aが設
けられている。そして、弁体105は、磁性筒体101
に設けられた電磁コイル等のアクチュエータ(図示せ
ず)が作動すると、その磁力により吸引されて開弁し、
また消磁によって閉弁するものである。
が変位可能に収容され、その先端側には、弁座部材10
2の弁座102Bに離着座する球状の弁部105Aが設
けられている。そして、弁体105は、磁性筒体101
に設けられた電磁コイル等のアクチュエータ(図示せ
ず)が作動すると、その磁力により吸引されて開弁し、
また消磁によって閉弁するものである。
【0008】これに対し、例えば特開平10−1220
85号公報に記載されている他の従来技術では、図11
に示す如く、押えプレートを用いず、磁性筒体111と
弁座部材112とを直接溶接する構成としている。
85号公報に記載されている他の従来技術では、図11
に示す如く、押えプレートを用いず、磁性筒体111と
弁座部材112とを直接溶接する構成としている。
【0009】ここで、弁座部材112には、噴射口11
2Aを取囲んで略円錐状の弁座112Bが設けられ、該
弁座112Bには、弁体113の弁部113Aが離着座
する構成となっている。また、磁性筒体111と弁座部
材112とは、磁性筒体111の外周側から弁座部材1
12に達する溶接部114によって溶接されている。
2Aを取囲んで略円錐状の弁座112Bが設けられ、該
弁座112Bには、弁体113の弁部113Aが離着座
する構成となっている。また、磁性筒体111と弁座部
材112とは、磁性筒体111の外周側から弁座部材1
12に達する溶接部114によって溶接されている。
【0010】そして、他の従来技術では、噴射弁を組立
てるときに、まず弁座部材112を磁性筒体111内で
所定の軸方向位置に挿嵌し、この状態で磁性筒体111
の径方向外側から溶接部114を形成する。この場合、
弁体113の開弁量(リフト量)は、前述したコア部材
と弁座部材112との間の軸方向間隔に応じて所定の大
きさに設定されるものである。
てるときに、まず弁座部材112を磁性筒体111内で
所定の軸方向位置に挿嵌し、この状態で磁性筒体111
の径方向外側から溶接部114を形成する。この場合、
弁体113の開弁量(リフト量)は、前述したコア部材
と弁座部材112との間の軸方向間隔に応じて所定の大
きさに設定されるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開200
1−27169号に記載された従来技術では、押えプレ
ート104によって弁座部材102とノズルプレート1
03とを磁性筒体101に固定する構成としている。し
かし、噴射弁の組立時には、組立ライン等と別の工程で
押えプレート104を予め形成しなければならず、しか
も押えプレート104を弁座部材102側と磁性筒体1
01側の2箇所にそれぞれ別個の工程で溶接する必要が
ある。
1−27169号に記載された従来技術では、押えプレ
ート104によって弁座部材102とノズルプレート1
03とを磁性筒体101に固定する構成としている。し
かし、噴射弁の組立時には、組立ライン等と別の工程で
押えプレート104を予め形成しなければならず、しか
も押えプレート104を弁座部材102側と磁性筒体1
01側の2箇所にそれぞれ別個の工程で溶接する必要が
ある。
【0012】このため、上記従来技術では、押えプレー
ト104により噴射弁の部品点数が増加してコストアッ
プを招くばかりでなく、その部品加工や2箇所の溶接作
業に手間がかかり、組立時の作業性が低下するという問
題がある。
ト104により噴射弁の部品点数が増加してコストアッ
プを招くばかりでなく、その部品加工や2箇所の溶接作
業に手間がかかり、組立時の作業性が低下するという問
題がある。
【0013】また、特開平10−122085号公報に
記載された他の従来技術では、磁性筒体111の外周側
から弁座部材112に達する溶接部114を形成してい
るため、弁座部材112の溶接時には、溶接部114を
挟んだ磁性筒体111の両側部位が溶接部114によっ
て一旦溶断された状態となり、磁性筒体111には、熱
変形、熱収縮等による溶接歪みが生じ易くなる。
記載された他の従来技術では、磁性筒体111の外周側
から弁座部材112に達する溶接部114を形成してい
るため、弁座部材112の溶接時には、溶接部114を
挟んだ磁性筒体111の両側部位が溶接部114によっ
て一旦溶断された状態となり、磁性筒体111には、熱
変形、熱収縮等による溶接歪みが生じ易くなる。
【0014】このため、噴射弁の組立時には、弁座部材
112を磁性筒体111内の所定位置に予め挿嵌してお
いたとしても、弁座部材112とコア部材との軸方向間
隔が磁性筒体111の溶接歪み等によって変動し、弁体
113のリフト量に誤差が生じることがあり、信頼性が
低下するという問題がある。
112を磁性筒体111内の所定位置に予め挿嵌してお
いたとしても、弁座部材112とコア部材との軸方向間
隔が磁性筒体111の溶接歪み等によって変動し、弁体
113のリフト量に誤差が生じることがあり、信頼性が
低下するという問題がある。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、部品点数を削減して組
立作業を効率化でき、弁体のリフト量を安定的に設定で
きると共に、信頼性を向上できるようにした燃料噴射弁
を提供することにある。
されたもので、本発明の目的は、部品点数を削減して組
立作業を効率化でき、弁体のリフト量を安定的に設定で
きると共に、信頼性を向上できるようにした燃料噴射弁
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、磁性材料により筒状に形成さ
れた磁性筒体と、該磁性筒体の先端側内周に設けられ噴
射口を囲んで弁座が形成された弁座部材と、該弁座部材
の先端部位に前記噴射口を覆って設けられ複数のノズル
孔を有したノズルプレートと、前記磁性筒体内に変位可
能に設けられアクチュエータが作動することにより該弁
座部材の弁座に離着座する弁体とを備え、前記磁性筒体
と弁座部材とは磁性筒体の内周面から外周面に向けて径
方向の途中位置まで溶融させた内側溶接部によって溶着
し、磁性筒体は該内側溶接部と外周面との間に位置する
外周部位を非溶融部としてなる構成を採用している。
ために請求項1の発明は、磁性材料により筒状に形成さ
れた磁性筒体と、該磁性筒体の先端側内周に設けられ噴
射口を囲んで弁座が形成された弁座部材と、該弁座部材
の先端部位に前記噴射口を覆って設けられ複数のノズル
孔を有したノズルプレートと、前記磁性筒体内に変位可
能に設けられアクチュエータが作動することにより該弁
座部材の弁座に離着座する弁体とを備え、前記磁性筒体
と弁座部材とは磁性筒体の内周面から外周面に向けて径
方向の途中位置まで溶融させた内側溶接部によって溶着
し、磁性筒体は該内側溶接部と外周面との間に位置する
外周部位を非溶融部としてなる構成を採用している。
【0017】このように構成することにより、例えば磁
性筒体のうち内周部位と弁座部材の外周部位とを選択的
に溶融させて内側溶接部を形成でき、この内側溶接部に
よって弁座部材と磁性筒体とを直接溶着することができ
る。このとき、磁性筒体には、内側溶接部の径方向外側
に位置して非溶融部を軟化、溶融させずに残しておくこ
とができるから、この非溶融部によって磁性筒体の剛性
を確保でき、磁性筒体に溶接歪み等が生じるのを防止す
ることができる。
性筒体のうち内周部位と弁座部材の外周部位とを選択的
に溶融させて内側溶接部を形成でき、この内側溶接部に
よって弁座部材と磁性筒体とを直接溶着することができ
る。このとき、磁性筒体には、内側溶接部の径方向外側
に位置して非溶融部を軟化、溶融させずに残しておくこ
とができるから、この非溶融部によって磁性筒体の剛性
を確保でき、磁性筒体に溶接歪み等が生じるのを防止す
ることができる。
【0018】また、請求項2の発明によると、非溶融部
は前記磁性筒体の肉厚寸法に対して10〜80%の範囲
に形成する構成としている。
は前記磁性筒体の肉厚寸法に対して10〜80%の範囲
に形成する構成としている。
【0019】これにより、磁性筒体の内周部位を溶融し
て内側溶接部を形成するときには、その径方向外側に十
分な寸法をもつ非溶融部を残しておくことができ、磁性
筒体の剛性を保持することができる。
て内側溶接部を形成するときには、その径方向外側に十
分な寸法をもつ非溶融部を残しておくことができ、磁性
筒体の剛性を保持することができる。
【0020】また、請求項3の発明によると、内側溶接
部は10μm以上の深さに溶融させる構成としている。
部は10μm以上の深さに溶融させる構成としている。
【0021】これにより、内側溶接部を十分な深さまで
形成でき、その溶接強度を確保することができる。
形成でき、その溶接強度を確保することができる。
【0022】さらに、請求項4の発明によると、弁座部
材は前記磁性筒体内で磁性筒体の先端面から軸方向に離
れた奥所側に配設し、前記内側溶接部は前記磁性筒体の
内周部位と前記弁座部材の先端外周部位との間に施す構
成としている。
材は前記磁性筒体内で磁性筒体の先端面から軸方向に離
れた奥所側に配設し、前記内側溶接部は前記磁性筒体の
内周部位と前記弁座部材の先端外周部位との間に施す構
成としている。
【0023】これにより、例えばレーザ溶接、電子ビー
ム溶接等の手段を用いて弁座部材を磁性筒体の奥所側に
溶着することができる。また、弁座部材の噴射口等を磁
性筒体の先端部位によって取囲むことができるから、例
えば燃料噴射を行う気体中に含まれるダスト等の異物か
ら弁座部材の噴射口等を保護することができる。
ム溶接等の手段を用いて弁座部材を磁性筒体の奥所側に
溶着することができる。また、弁座部材の噴射口等を磁
性筒体の先端部位によって取囲むことができるから、例
えば燃料噴射を行う気体中に含まれるダスト等の異物か
ら弁座部材の噴射口等を保護することができる。
【0024】また、請求項5の発明によると、弁座部材
は前記磁性筒体から先端側に突出して設け、前記内側溶
接部は前記磁性筒体の先端内周部位と前記弁座部材の外
周部位との間に施す構成としている。
は前記磁性筒体から先端側に突出して設け、前記内側溶
接部は前記磁性筒体の先端内周部位と前記弁座部材の外
周部位との間に施す構成としている。
【0025】これにより、内側溶接部を、磁性筒体の外
側に面した先端内周部位と弁座部材の外周部位との間に
形成できるから、その溶接作業を容易に行うことができ
る。
側に面した先端内周部位と弁座部材の外周部位との間に
形成できるから、その溶接作業を容易に行うことができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
燃料噴射弁を、添付図面を参照して詳細に説明する。
燃料噴射弁を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図8は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、自動車用エ
ンジンに用いられる燃料噴射弁を例に挙げて述べる。
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、自動車用エ
ンジンに用いられる燃料噴射弁を例に挙げて述べる。
【0028】1は燃料噴射弁の外殻をなす弁ケーシング
で、該弁ケーシング1は、後述の磁性筒体2、磁性カバ
ー12、樹脂カバー16等を含んで構成されている。
で、該弁ケーシング1は、後述の磁性筒体2、磁性カバ
ー12、樹脂カバー16等を含んで構成されている。
【0029】2は弁ケーシング1の本体部分を構成する
磁性筒体で、該磁性筒体2は、例えば電磁ステンレス鋼
等の磁性金属材料を用いた金属パイプからなり、図1、
図2に示す如く段付き筒状をなして一体に形成されてい
る。
磁性筒体で、該磁性筒体2は、例えば電磁ステンレス鋼
等の磁性金属材料を用いた金属パイプからなり、図1、
図2に示す如く段付き筒状をなして一体に形成されてい
る。
【0030】そして、磁性筒体2は、その先端側に位置
して後述の弁体7が収容される弁体収容部2Aと、該弁
体収容部2Aの基端側に設けられ、後述のコア筒8が挿
嵌されるコア部材挿嵌部2Bと、弁体収容部2Aとコア
部材挿嵌部2Bとの間に設けられた環状の薄肉部2C
と、コア部材挿嵌部2Bの基端側を拡径することにより
形成された燃料通路部2Dとを含んで構成されている。
して後述の弁体7が収容される弁体収容部2Aと、該弁
体収容部2Aの基端側に設けられ、後述のコア筒8が挿
嵌されるコア部材挿嵌部2Bと、弁体収容部2Aとコア
部材挿嵌部2Bとの間に設けられた環状の薄肉部2C
と、コア部材挿嵌部2Bの基端側を拡径することにより
形成された燃料通路部2Dとを含んで構成されている。
【0031】また、弁体収容部2Aは、図4に示す如
く、先端面2A1、内周面2A2および外周面2A3を有
する筒状体として形成され、これらの内周面2A2と外
周面2A3との間に位置する肉厚寸法tは、例えば0.
1〜5.0mm程度、好ましくは0.2〜2.0mm程
度の厚さ寸法として予め設定されている。また、薄肉部
2Cは、例えばプレス加工、研削加工等の手段を用いて
弁体収容部2Aとコア部材挿嵌部2Bよりも薄肉に形成
され、これらの間を磁気的にほぼ遮断しているものであ
る。一方、燃料通路部2D内には、軸方向に延びる燃料
通路3と、外部から燃料通路3に供給される燃料を濾過
する燃料フィルタ4とが設けられている。
く、先端面2A1、内周面2A2および外周面2A3を有
する筒状体として形成され、これらの内周面2A2と外
周面2A3との間に位置する肉厚寸法tは、例えば0.
1〜5.0mm程度、好ましくは0.2〜2.0mm程
度の厚さ寸法として予め設定されている。また、薄肉部
2Cは、例えばプレス加工、研削加工等の手段を用いて
弁体収容部2Aとコア部材挿嵌部2Bよりも薄肉に形成
され、これらの間を磁気的にほぼ遮断しているものであ
る。一方、燃料通路部2D内には、軸方向に延びる燃料
通路3と、外部から燃料通路3に供給される燃料を濾過
する燃料フィルタ4とが設けられている。
【0032】5は磁性筒体2の弁体収容部2Aの先端側
内周に嵌合して設けられた筒状の弁座部材で、該弁座部
材5には、図4、図5に示す如く、燃料通路3内の燃料
を噴射する噴射口5Aと、該噴射口5Aを取囲んで形成
され、後述する弁体7の弁部7Bが離着座する略円錐状
の弁座5Bとが設けられている。
内周に嵌合して設けられた筒状の弁座部材で、該弁座部
材5には、図4、図5に示す如く、燃料通路3内の燃料
を噴射する噴射口5Aと、該噴射口5Aを取囲んで形成
され、後述する弁体7の弁部7Bが離着座する略円錐状
の弁座5Bとが設けられている。
【0033】ここで、弁座部材5は、その外周面5C側
が弁体収容部2A内に挿嵌され、弁体収容部2A内で先
端面2A1から軸方向に離れた奥所側に配置されてい
る。また、弁座部材5の先端外周部位に位置する環状の
角隅部5Dは、後述の内側溶接部14により弁体収容部
2Aの内周面2A2側に全周に亘って隅肉溶接手段を用
いて溶着され、これにより弁座部材5は弁体収容部2A
内に固定されている。
が弁体収容部2A内に挿嵌され、弁体収容部2A内で先
端面2A1から軸方向に離れた奥所側に配置されてい
る。また、弁座部材5の先端外周部位に位置する環状の
角隅部5Dは、後述の内側溶接部14により弁体収容部
2Aの内周面2A2側に全周に亘って隅肉溶接手段を用
いて溶着され、これにより弁座部材5は弁体収容部2A
内に固定されている。
【0034】6は例えば円形の金属板等により形成され
たノズルプレートで、該ノズルプレート6には、弁座部
材5の噴射口5Aと対面する部位に多数のノズル孔6A
が設けられている。また、ノズルプレート6は、環状の
溶接部6Bによって弁座部材5の先端面に溶接され、噴
射口5Aを覆っている。
たノズルプレートで、該ノズルプレート6には、弁座部
材5の噴射口5Aと対面する部位に多数のノズル孔6A
が設けられている。また、ノズルプレート6は、環状の
溶接部6Bによって弁座部材5の先端面に溶接され、噴
射口5Aを覆っている。
【0035】そして、ノズルプレート6は、弁体7の開
弁時に各ノズル孔6Aから燃料を微粒化した状態で噴射
させるものである。また、ノズルプレート6の外径は弁
体収容部2Aの内径よりも小さく形成され、これらの間
には磁性筒体2の先端側に面して弁座部材5が露出して
いる。これにより、後述の図7に示す如く弁座部材5を
溶着するときには、磁性筒体2の先端側から内側溶接部
14を容易に形成できる構成となっている。
弁時に各ノズル孔6Aから燃料を微粒化した状態で噴射
させるものである。また、ノズルプレート6の外径は弁
体収容部2Aの内径よりも小さく形成され、これらの間
には磁性筒体2の先端側に面して弁座部材5が露出して
いる。これにより、後述の図7に示す如く弁座部材5を
溶着するときには、磁性筒体2の先端側から内側溶接部
14を容易に形成できる構成となっている。
【0036】7は磁性筒体2の弁体収容部2A内に変位
可能に収容された弁体で、該弁体7は、図2に示す如
く、軸方向に延びた筒状の弁軸7Aと、該弁軸7Aの先
端側に固着され、弁座部材5の弁座5Bに離着座する球
状の弁部7Bと、例えば磁性金属材料等を用いて弁軸7
Aの基端側に形成された筒状の吸着部7Cとにより構成
されている。
可能に収容された弁体で、該弁体7は、図2に示す如
く、軸方向に延びた筒状の弁軸7Aと、該弁軸7Aの先
端側に固着され、弁座部材5の弁座5Bに離着座する球
状の弁部7Bと、例えば磁性金属材料等を用いて弁軸7
Aの基端側に形成された筒状の吸着部7Cとにより構成
されている。
【0037】そして、弁体7の閉弁時には、その弁部7
Bが後述の付勢ばね9によって弁座部材5の弁座5Bに
着座した状態に保持され、このとき吸着部7Cの基端面
とコア筒8とは、弁体7のリフト量となる軸方向の隙間
Sを挟んで対面している。
Bが後述の付勢ばね9によって弁座部材5の弁座5Bに
着座した状態に保持され、このとき吸着部7Cの基端面
とコア筒8とは、弁体7のリフト量となる軸方向の隙間
Sを挟んで対面している。
【0038】また、後述する電磁コイル11の作動時に
は、図2中に示す磁界Hが形成されると、弁体7は、そ
の吸着部7Cがコア筒8により磁気的に吸着され、コア
筒8に当接する位置まで隙間Sの寸法分だけ軸方向に変
位する。これにより、弁体7は、付勢ばね9のばね力に
抗して開弁するものである。
は、図2中に示す磁界Hが形成されると、弁体7は、そ
の吸着部7Cがコア筒8により磁気的に吸着され、コア
筒8に当接する位置まで隙間Sの寸法分だけ軸方向に変
位する。これにより、弁体7は、付勢ばね9のばね力に
抗して開弁するものである。
【0039】8は例えば磁性金属材料等により筒状に形
成されたコア筒で、該コア筒8は、磁性筒体2のコア部
材挿嵌部2B内に圧入して挿嵌され、弁体7の吸着部7
Cと対面する位置でコア部材挿嵌部2Bに固定されてい
る。
成されたコア筒で、該コア筒8は、磁性筒体2のコア部
材挿嵌部2B内に圧入して挿嵌され、弁体7の吸着部7
Cと対面する位置でコア部材挿嵌部2Bに固定されてい
る。
【0040】9は磁性筒体2内に設けられた付勢ばね
で、該付勢ばね9は、コア筒8内に圧入して固定された
筒状のばね受10と弁体7との間に圧縮状態で配設さ
れ、弁体7を閉弁方向に常時付勢している。
で、該付勢ばね9は、コア筒8内に圧入して固定された
筒状のばね受10と弁体7との間に圧縮状態で配設さ
れ、弁体7を閉弁方向に常時付勢している。
【0041】11は磁性筒体2のコア部材挿嵌部2Bの
外周側に設けられたアクチュエータとしての電磁コイル
で、該電磁コイル11は、後述のコネクタ17を用いて
給電されることにより磁界Hを発生し、弁体7を開弁さ
せるものである。
外周側に設けられたアクチュエータとしての電磁コイル
で、該電磁コイル11は、後述のコネクタ17を用いて
給電されることにより磁界Hを発生し、弁体7を開弁さ
せるものである。
【0042】12は例えば磁性金属材料等により段付き
筒状に形成された磁性カバーで、該磁性カバー12は、
図2、図3に示す如く、その先端側が磁性筒体2の弁体
収容部2Aの外周面2A2側に嵌合した状態で溶着さ
れ、その基端側が電磁コイル2を径方向外側から覆って
いる。また、磁性カバー12の基端側は、磁性筒体2の
コア部材挿嵌部2Bの外周側に嵌合された略C字状の連
結コア13によってコア部材挿嵌部2Bと磁気的に連結
されている。
筒状に形成された磁性カバーで、該磁性カバー12は、
図2、図3に示す如く、その先端側が磁性筒体2の弁体
収容部2Aの外周面2A2側に嵌合した状態で溶着さ
れ、その基端側が電磁コイル2を径方向外側から覆って
いる。また、磁性カバー12の基端側は、磁性筒体2の
コア部材挿嵌部2Bの外周側に嵌合された略C字状の連
結コア13によってコア部材挿嵌部2Bと磁気的に連結
されている。
【0043】そして、電磁コイル11の作動時には、磁
性筒体2の弁体収容部2A、コア部材挿嵌部2B、弁体
7の吸着部7C、コア筒8、磁性カバー12および連結
コア13に沿って図2中の磁界Hが形成される。これに
より、弁体7は、コア筒8により磁気的に吸着され、弁
座部材5の弁座5Bから離座するものである。
性筒体2の弁体収容部2A、コア部材挿嵌部2B、弁体
7の吸着部7C、コア筒8、磁性カバー12および連結
コア13に沿って図2中の磁界Hが形成される。これに
より、弁体7は、コア筒8により磁気的に吸着され、弁
座部材5の弁座5Bから離座するものである。
【0044】14は弁座部材5と磁性筒体2との間に設
けられた環状の内側溶接部で、該内側溶接部14は、図
5に示す如く、例えばレーザ溶接、電子ビーム溶接等の
手段を用いて弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座部
材5の角隅部5Dとを溶融させ、これらの部位を全周に
亘って隅肉溶接手段を用いて溶着させることにより形成
されている。
けられた環状の内側溶接部で、該内側溶接部14は、図
5に示す如く、例えばレーザ溶接、電子ビーム溶接等の
手段を用いて弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座部
材5の角隅部5Dとを溶融させ、これらの部位を全周に
亘って隅肉溶接手段を用いて溶着させることにより形成
されている。
【0045】ここで、内側溶接部14は、弁体収容部2
Aの内周面2A2から外周面2A3に向けて径方向の途中
位置まで延び、その径方向外側には後述の非溶融部15
が配設されている。そして、内側溶接部14は、弁体収
容部2Aの径方向に対して、例えば10〜500μm程
度、好ましくは10〜200μm程度の溶融深さDをも
って形成され、磁性筒体2と弁座部材5とを十分な強度
で溶接している。
Aの内周面2A2から外周面2A3に向けて径方向の途中
位置まで延び、その径方向外側には後述の非溶融部15
が配設されている。そして、内側溶接部14は、弁体収
容部2Aの径方向に対して、例えば10〜500μm程
度、好ましくは10〜200μm程度の溶融深さDをも
って形成され、磁性筒体2と弁座部材5とを十分な強度
で溶接している。
【0046】ここで、内側溶接部14の溶融深さDにつ
いて具体例を挙げると、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸
法tを200μmに形成した場合には、溶融深さDを1
0〜160μm程度の大きさに形成する。また、肉厚寸
法tを500μmに形成した場合には、溶融深さDを1
0〜400μm程度の大きさに形成する。
いて具体例を挙げると、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸
法tを200μmに形成した場合には、溶融深さDを1
0〜160μm程度の大きさに形成する。また、肉厚寸
法tを500μmに形成した場合には、溶融深さDを1
0〜400μm程度の大きさに形成する。
【0047】15は内側溶接部14の径方向外側に配設
された環状の非溶融部15で、該非溶融部15は、図5
に示す如く、弁体収容部2Aのうち内周部位を内側溶接
部14として溶融したときに、軟化、溶融せずに残され
た外周部位であり、内側溶接部14と弁体収容部2Aの
外周面2A3との間に位置して一定の径方向寸法Lを有
している。
された環状の非溶融部15で、該非溶融部15は、図5
に示す如く、弁体収容部2Aのうち内周部位を内側溶接
部14として溶融したときに、軟化、溶融せずに残され
た外周部位であり、内側溶接部14と弁体収容部2Aの
外周面2A3との間に位置して一定の径方向寸法Lを有
している。
【0048】この場合、非溶融部15の径方向寸法L
は、弁体収容部2Aの肉厚寸法tと内側溶接部14の溶
融深さDとの寸法差であり(L=t−D)、この径方向
寸法Lは、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸法tに対して
10〜80%、好ましくは20〜80%の範囲内の寸法
値に設定されている。
は、弁体収容部2Aの肉厚寸法tと内側溶接部14の溶
融深さDとの寸法差であり(L=t−D)、この径方向
寸法Lは、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸法tに対して
10〜80%、好ましくは20〜80%の範囲内の寸法
値に設定されている。
【0049】これにより、非溶融部15は、磁性筒体2
と弁座部材5とを溶着するときに、溶融した内側溶接部
14の径方向外側で弁体収容部2Aの剛性を十分に確保
し、弁体収容部2Aに溶接歪み等が生じるのを防止して
いるものである。
と弁座部材5とを溶着するときに、溶融した内側溶接部
14の径方向外側で弁体収容部2Aの剛性を十分に確保
し、弁体収容部2Aに溶接歪み等が生じるのを防止して
いるものである。
【0050】一方、16は磁性筒体2と磁性カバー12
の基端側を径方向外側から覆う樹脂カバーで、該樹脂カ
バー16には、図1に示す如く、電磁コイル11に給電
するためのコネクタ17が設けられている。また、18
は磁性筒体2の先端側外周に設けられたプロテクタで、
該プロテクタ18は、磁性筒体2の先端側に装着された
シールリング19を抜止め状態に保持するものである。
の基端側を径方向外側から覆う樹脂カバーで、該樹脂カ
バー16には、図1に示す如く、電磁コイル11に給電
するためのコネクタ17が設けられている。また、18
は磁性筒体2の先端側外周に設けられたプロテクタで、
該プロテクタ18は、磁性筒体2の先端側に装着された
シールリング19を抜止め状態に保持するものである。
【0051】本実施の形態による燃料噴射弁は上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0052】まず、噴射弁の組立時には、図6に示す如
く、弁座部材5にノズルプレート6を溶接し、これらを
磁性筒体2の弁体収容部2A内に先端側から挿嵌する。
く、弁座部材5にノズルプレート6を溶接し、これらを
磁性筒体2の弁体収容部2A内に先端側から挿嵌する。
【0053】そして、磁性筒体2と弁座部材5とを溶着
するときには、図7に示すように、例えばレーザ、電子
ビーム等を弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座部材
5の角隅部5Dとの間に径方向内側から矢示Aの如く照
射する。このとき、照射の出力、時間等を適切に設定す
ることにより、弁体収容部2Aの外周部位に軟化、溶融
されない非溶融部15を残しつつ、その内周部位と弁座
部材5の角隅部5Dとを選択的に溶融させ、これらの間
に内側溶接部14を形成する。
するときには、図7に示すように、例えばレーザ、電子
ビーム等を弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座部材
5の角隅部5Dとの間に径方向内側から矢示Aの如く照
射する。このとき、照射の出力、時間等を適切に設定す
ることにより、弁体収容部2Aの外周部位に軟化、溶融
されない非溶融部15を残しつつ、その内周部位と弁座
部材5の角隅部5Dとを選択的に溶融させ、これらの間
に内側溶接部14を形成する。
【0054】次に、図8に示すように、磁性筒体2の外
周側に電磁コイル11、磁性カバー12、連結コア1
3、樹脂カバー16、プロテクタ18等を設け、磁性筒
体2の内周側に弁体7、コア筒8、付勢ばね9、ばね受
10等を組付けることにより、噴射弁を完成することが
できる。この場合、コア筒8等の組付時には、例えば磁
性筒体2内にコア筒8を挿嵌するときの挿嵌位置を必要
に応じて僅かに変化させることにより、弁体7の吸着部
7Cとコア筒8との間で隙間Sの寸法を所定の大きさに
設定し、弁体7のリフト量を調整することができる。
周側に電磁コイル11、磁性カバー12、連結コア1
3、樹脂カバー16、プロテクタ18等を設け、磁性筒
体2の内周側に弁体7、コア筒8、付勢ばね9、ばね受
10等を組付けることにより、噴射弁を完成することが
できる。この場合、コア筒8等の組付時には、例えば磁
性筒体2内にコア筒8を挿嵌するときの挿嵌位置を必要
に応じて僅かに変化させることにより、弁体7の吸着部
7Cとコア筒8との間で隙間Sの寸法を所定の大きさに
設定し、弁体7のリフト量を調整することができる。
【0055】そして、このように組立てられた噴射弁の
作動時には、コネクタ17から電磁コイル11に給電す
ると、電磁コイル11によって図2中の磁界Hが形成さ
れる。このとき、磁性筒体2の弁体収容部2Aとコア部
材挿嵌部2Bとは薄肉部2Cによって磁気的にほぼ遮断
されているため、この磁界Hは弁体7の吸着部7Cとコ
ア筒8との間の隙間Sを通過するようになる。これによ
り、弁体7は磁気的に吸引されて隙間Sの寸法分だけ開
弁し、燃料通路3内に供給される燃料は、ノズルプレー
ト6の各ノズル孔6Aからエンジンの吸気管等に向けて
噴射される。
作動時には、コネクタ17から電磁コイル11に給電す
ると、電磁コイル11によって図2中の磁界Hが形成さ
れる。このとき、磁性筒体2の弁体収容部2Aとコア部
材挿嵌部2Bとは薄肉部2Cによって磁気的にほぼ遮断
されているため、この磁界Hは弁体7の吸着部7Cとコ
ア筒8との間の隙間Sを通過するようになる。これによ
り、弁体7は磁気的に吸引されて隙間Sの寸法分だけ開
弁し、燃料通路3内に供給される燃料は、ノズルプレー
ト6の各ノズル孔6Aからエンジンの吸気管等に向けて
噴射される。
【0056】かくして、本実施の形態によれば、磁性筒
体2の弁体収容部2Aと弁座部材5とは、弁体収容部2
Aの内周面2A2側と弁座部材5の角隅部5Dとを溶融
させた内側溶接部14によって溶着し、弁体収容部2A
のうち該内側溶接部14と外周面2A3との間に位置す
る部位を非溶融部15とする構成としたので、弁座部材
5の溶着時には、例えばレーザ溶接、電子ビーム溶接等
の手段によって弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座
部材5とを溶融しつつ、その外周側に軟化、溶融されな
い非溶融部15を残しておくことができる。
体2の弁体収容部2Aと弁座部材5とは、弁体収容部2
Aの内周面2A2側と弁座部材5の角隅部5Dとを溶融
させた内側溶接部14によって溶着し、弁体収容部2A
のうち該内側溶接部14と外周面2A3との間に位置す
る部位を非溶融部15とする構成としたので、弁座部材
5の溶着時には、例えばレーザ溶接、電子ビーム溶接等
の手段によって弁体収容部2Aの内周面2A2側と弁座
部材5とを溶融しつつ、その外周側に軟化、溶融されな
い非溶融部15を残しておくことができる。
【0057】これにより、弁座部材5を、隅肉溶接手段
を用いた内側溶接部14によって弁体収容部2A内に安
定的に溶着することができる。また、内側溶接部14が
溶融している状態でも、その径方向外側に位置する非溶
融部15によって弁体収容部2Aの剛性を確保でき、弁
体収容部2Aに溶接歪み等が生じるのを確実に防止する
ことができる。
を用いた内側溶接部14によって弁体収容部2A内に安
定的に溶着することができる。また、内側溶接部14が
溶融している状態でも、その径方向外側に位置する非溶
融部15によって弁体収容部2Aの剛性を確保でき、弁
体収容部2Aに溶接歪み等が生じるのを確実に防止する
ことができる。
【0058】そして、弁体収容部2Aの肉厚寸法tを、
例えば0.1〜5.0mm程度、好ましくは0.2〜
2.0mm程度の寸法とした場合に、非溶融部15の径
方向寸法Lを、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸法tに対
して10〜80%、好ましくは20〜80%の範囲内の
寸法値に設定したので、弁座部材5の溶着時には、非溶
融部15によって弁体収容部2Aに十分な剛性を与える
ことができる。
例えば0.1〜5.0mm程度、好ましくは0.2〜
2.0mm程度の寸法とした場合に、非溶融部15の径
方向寸法Lを、例えば弁体収容部2Aの肉厚寸法tに対
して10〜80%、好ましくは20〜80%の範囲内の
寸法値に設定したので、弁座部材5の溶着時には、非溶
融部15によって弁体収容部2Aに十分な剛性を与える
ことができる。
【0059】また、内側溶接部14の溶融深さDを例え
ば10μm、即ち0.01mm以上の寸法値に形成した
ので、内側溶接部14には十分な溶接強度を与えること
ができ、その耐久性を高めることができる。
ば10μm、即ち0.01mm以上の寸法値に形成した
ので、内側溶接部14には十分な溶接強度を与えること
ができ、その耐久性を高めることができる。
【0060】従って、噴射弁の組立時には、磁性筒体2
と弁座部材5とを高い寸法精度で直接溶着でき、この弁
座部材5に着座した弁体7のリフト量をコア筒8との間
で正確に調整できると共に、信頼性を向上させることが
できる。そして、従来技術の押えプレート104等を廃
止でき、その部品点数を削減して組立時の作業性を高め
ることができる。
と弁座部材5とを高い寸法精度で直接溶着でき、この弁
座部材5に着座した弁体7のリフト量をコア筒8との間
で正確に調整できると共に、信頼性を向上させることが
できる。そして、従来技術の押えプレート104等を廃
止でき、その部品点数を削減して組立時の作業性を高め
ることができる。
【0061】また、弁座部材5とノズルプレート6とを
弁体収容部2Aの先端面2A1から軸方向に離れた奥所
側に配設したので、弁座部材5の噴射口5Aやノズルプ
レート6の各ノズル孔6A等を弁体収容部2Aの先端側
によって径方向外側から取囲むことができ、これらの部
位をエンジンの吸入空気中に含まれるダスト等の異物か
ら保護することができる。
弁体収容部2Aの先端面2A1から軸方向に離れた奥所
側に配設したので、弁座部材5の噴射口5Aやノズルプ
レート6の各ノズル孔6A等を弁体収容部2Aの先端側
によって径方向外側から取囲むことができ、これらの部
位をエンジンの吸入空気中に含まれるダスト等の異物か
ら保護することができる。
【0062】さらに、磁性筒体2を金属パイプ等により
一体に形成し、その途中部位に薄肉部2Cを設けたの
で、噴射弁の組立時には、例えばプレス加工、切削加工
等の機械加工処理を金属パイプに施すだけで、磁気的な
遮断部位を有する磁性筒体2を容易に形成でき、噴射弁
の部品点数を削減して構造を簡略化することができる。
一体に形成し、その途中部位に薄肉部2Cを設けたの
で、噴射弁の組立時には、例えばプレス加工、切削加工
等の機械加工処理を金属パイプに施すだけで、磁気的な
遮断部位を有する磁性筒体2を容易に形成でき、噴射弁
の部品点数を削減して構造を簡略化することができる。
【0063】次に、図9は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、弁座部材を磁性筒体
の先端側から突出させる構成としたことにある。なお、
本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
態を示し、本実施の形態の特徴は、弁座部材を磁性筒体
の先端側から突出させる構成としたことにある。なお、
本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0064】21は本実施の形態の燃料噴射弁に適用さ
れる弁座部材で、該弁座部材21は、第1の実施の形態
とほぼ同様に、噴射口21A、弁座21B、外周面21
C等を有する筒状体として形成され、後述の内側溶接部
22によって磁性筒体2の弁体収容部2A内に溶着され
ている。しかし、弁座部材21は、その基端側を弁体収
容部2A内に嵌合した状態で磁性筒体2の先端側から突
出している。
れる弁座部材で、該弁座部材21は、第1の実施の形態
とほぼ同様に、噴射口21A、弁座21B、外周面21
C等を有する筒状体として形成され、後述の内側溶接部
22によって磁性筒体2の弁体収容部2A内に溶着され
ている。しかし、弁座部材21は、その基端側を弁体収
容部2A内に嵌合した状態で磁性筒体2の先端側から突
出している。
【0065】22は磁性筒体2と弁座部材21との間に
設けられた環状の内側溶接部で、該内側溶接部22は、
第1の実施の形態とほぼ同様に、弁体収容部2Aの内周
面2A2から外周面2A3に向けて径方向の途中位置まで
延び、その径方向外側に位置する弁体収容部2Aの部位
は環状の非溶融部23となっている。
設けられた環状の内側溶接部で、該内側溶接部22は、
第1の実施の形態とほぼ同様に、弁体収容部2Aの内周
面2A2から外周面2A3に向けて径方向の途中位置まで
延び、その径方向外側に位置する弁体収容部2Aの部位
は環状の非溶融部23となっている。
【0066】この場合、弁座部材21は弁体収容部2A
の先端側から突出しているため、内側溶接部22は、弁
体収容部2Aの先端面2A1側の内周部位と弁座部材2
1の外周面21C側とを隅肉溶接手段により溶着してい
るものである。
の先端側から突出しているため、内側溶接部22は、弁
体収容部2Aの先端面2A1側の内周部位と弁座部材2
1の外周面21C側とを隅肉溶接手段により溶着してい
るものである。
【0067】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
弁座部材21を磁性筒体2から先端側に突出させる構成
としたので、その溶着時には、磁性筒体2の外側に面し
た先端面2A1に対して、例えばレーザ、電子ビーム等
を図9中の矢示A′に示す如く径方向外側から照射で
き、これにより内側溶接部22を、弁体収容部2Aの先
端面2A1側の内周部位から内周面2A2に向けて径方向
内向きに形成することができる。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
弁座部材21を磁性筒体2から先端側に突出させる構成
としたので、その溶着時には、磁性筒体2の外側に面し
た先端面2A1に対して、例えばレーザ、電子ビーム等
を図9中の矢示A′に示す如く径方向外側から照射で
き、これにより内側溶接部22を、弁体収容部2Aの先
端面2A1側の内周部位から内周面2A2に向けて径方向
内向きに形成することができる。
【0068】これにより、内側溶接部22の形成時に
は、弁体収容部2Aを径方向に大きく溶融し過ぎること
がなくなり、内側溶接部22と非溶融部23とを径方向
に対して高い寸法精度で形成できると共に、弁体収容部
2Aの剛性と内側溶接部22の溶接強度とを安定的に保
持することができる。そして、例えばレーザ、電子ビー
ム等を照射するときの光軸を個々の噴射弁毎に微妙に調
整する必要がなくなり、溶接作業を効率よく行うことが
できる。
は、弁体収容部2Aを径方向に大きく溶融し過ぎること
がなくなり、内側溶接部22と非溶融部23とを径方向
に対して高い寸法精度で形成できると共に、弁体収容部
2Aの剛性と内側溶接部22の溶接強度とを安定的に保
持することができる。そして、例えばレーザ、電子ビー
ム等を照射するときの光軸を個々の噴射弁毎に微妙に調
整する必要がなくなり、溶接作業を効率よく行うことが
できる。
【0069】なお、前記各実施の形態では、環状の内側
溶接部14,22を磁性筒体2の全周に亘って形成する
構成としたが、本発明はこれに限らず、内側溶接部を周
方向の複数箇所に分割して形成する構成としてもよい。
溶接部14,22を磁性筒体2の全周に亘って形成する
構成としたが、本発明はこれに限らず、内側溶接部を周
方向の複数箇所に分割して形成する構成としてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、磁性筒体と弁座部材とは、磁性筒体の内周面から
外周面に向けて径方向の途中位置まで溶融させた内側溶
接部によって溶着し、磁性筒体は該内側溶接部と外周面
との間に位置する外周部位を非溶融部として構成したの
で、弁座部材の溶着時には、磁性筒体の内周側と弁座部
材とを溶融しつつ、その外周側に軟化、溶融されない非
溶融部を残しておくことができる。これにより、弁座部
材を内側溶接部によって磁性筒体内に安定的に溶着でき
ると共に、内側溶接部が溶融している状態でも、その径
方向外側に位置する非溶融部によって磁性筒体の剛性を
確保でき、磁性筒体に溶接歪み等が生じるのを確実に防
止することができる。従って、噴射弁の組立時には、磁
性筒体と弁座部材とを高い寸法精度で直接溶着でき、そ
の溶接歪み等に影響されることなく、弁体のリフト量を
正確に調整できると共に、信頼性を向上させることがで
きる。そして、従来技術と比較して弁座部材に関連した
部品点数を削減でき、組立時の作業性を高めることがで
きる。
れば、磁性筒体と弁座部材とは、磁性筒体の内周面から
外周面に向けて径方向の途中位置まで溶融させた内側溶
接部によって溶着し、磁性筒体は該内側溶接部と外周面
との間に位置する外周部位を非溶融部として構成したの
で、弁座部材の溶着時には、磁性筒体の内周側と弁座部
材とを溶融しつつ、その外周側に軟化、溶融されない非
溶融部を残しておくことができる。これにより、弁座部
材を内側溶接部によって磁性筒体内に安定的に溶着でき
ると共に、内側溶接部が溶融している状態でも、その径
方向外側に位置する非溶融部によって磁性筒体の剛性を
確保でき、磁性筒体に溶接歪み等が生じるのを確実に防
止することができる。従って、噴射弁の組立時には、磁
性筒体と弁座部材とを高い寸法精度で直接溶着でき、そ
の溶接歪み等に影響されることなく、弁体のリフト量を
正確に調整できると共に、信頼性を向上させることがで
きる。そして、従来技術と比較して弁座部材に関連した
部品点数を削減でき、組立時の作業性を高めることがで
きる。
【0071】また、請求項2の発明によれば、非溶融部
は磁性筒体の肉厚寸法に対して10〜80%の範囲に形
成する構成としたので、磁性筒体の内周側を内側溶接部
として溶融した状態でも、その径方向外側に十分な剛性
をもつ非溶融部を残しておくことができ、磁性筒体に溶
接歪み等が生じるのを確実に防止することができる。
は磁性筒体の肉厚寸法に対して10〜80%の範囲に形
成する構成としたので、磁性筒体の内周側を内側溶接部
として溶融した状態でも、その径方向外側に十分な剛性
をもつ非溶融部を残しておくことができ、磁性筒体に溶
接歪み等が生じるのを確実に防止することができる。
【0072】また、請求項3の発明によれば、内側溶接
部は10μm以上の深さに溶融させる構成としたので、
内側溶接部には十分な溶接強度を与えることができ、そ
の耐久性を高めることができる。
部は10μm以上の深さに溶融させる構成としたので、
内側溶接部には十分な溶接強度を与えることができ、そ
の耐久性を高めることができる。
【0073】さらに、請求項4の発明によれば、弁座部
材は磁性筒体内でその先端面から軸方向に離れた奥所側
に配設し、内側溶接部は磁性筒体の内周部位と弁座部材
の先端外周部位との間に施す構成としたので、例えばレ
ーザ溶接、電子ビーム溶接等の手段を用いて弁座部材を
磁性筒体の奥所側に溶着でき、この状態で弁座部材の噴
射口等を磁性筒体の先端側によって取囲むことができ
る。これにより、例えば燃料噴射を行う気体中に含まれ
るダスト等の異物から弁座部材の噴射口等を保護でき、
耐久性、信頼性を高めることができる。
材は磁性筒体内でその先端面から軸方向に離れた奥所側
に配設し、内側溶接部は磁性筒体の内周部位と弁座部材
の先端外周部位との間に施す構成としたので、例えばレ
ーザ溶接、電子ビーム溶接等の手段を用いて弁座部材を
磁性筒体の奥所側に溶着でき、この状態で弁座部材の噴
射口等を磁性筒体の先端側によって取囲むことができ
る。これにより、例えば燃料噴射を行う気体中に含まれ
るダスト等の異物から弁座部材の噴射口等を保護でき、
耐久性、信頼性を高めることができる。
【0074】また、請求項5の発明によれば、弁座部材
は磁性筒体から先端側に突出して設け、内側溶接部は、
磁性筒体の先端内周部位と弁座部材の外周部位との間に
施す構成としたので、弁座部材の溶着時には、例えば内
側溶接部を磁性筒体の先端内周部位から内周面に向けて
径方向内向きに形成することができる。従って、内側溶
接部を径方向に大きく形成し過ぎることがなくなり、内
側溶接部と非溶融部とを高い寸法精度で形成できると共
に、磁性筒体の剛性と内側溶接部の溶接強度とを安定的
に保持することができる。
は磁性筒体から先端側に突出して設け、内側溶接部は、
磁性筒体の先端内周部位と弁座部材の外周部位との間に
施す構成としたので、弁座部材の溶着時には、例えば内
側溶接部を磁性筒体の先端内周部位から内周面に向けて
径方向内向きに形成することができる。従って、内側溶
接部を径方向に大きく形成し過ぎることがなくなり、内
側溶接部と非溶融部とを高い寸法精度で形成できると共
に、磁性筒体の剛性と内側溶接部の溶接強度とを安定的
に保持することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による燃料噴射弁を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】燃料噴射弁の先端側を示す部分拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図1中の矢示III−III方向からみた燃料噴射弁
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図4】磁性筒体の先端側に設けた弁座部材等を示す部
分拡大断面図である。
分拡大断面図である。
【図5】磁性筒体と弁座部材との間を溶融させて形成し
た内側溶接部等を示す図4中の要部拡大断面図である。
た内側溶接部等を示す図4中の要部拡大断面図である。
【図6】燃料噴射弁の組立時に磁性筒体の先端側に弁座
部材を挿嵌する状態を示す部分拡大断面図である。
部材を挿嵌する状態を示す部分拡大断面図である。
【図7】磁性筒体の先端側に弁座部材を溶着する状態を
示す部分拡大断面図である。
示す部分拡大断面図である。
【図8】磁性筒体の内周側に弁体、コア筒、付勢ばね等
を組付ける状態を示す縦断面図である。
を組付ける状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による燃料噴射弁の
先端側を図4と同様位置からみた部分拡大断面図であ
る。
先端側を図4と同様位置からみた部分拡大断面図であ
る。
【図10】従来技術による燃料噴射弁の先端側を示す部
分拡大断面図である。
分拡大断面図である。
【図11】他の従来技術による燃料噴射弁の先端側を示
す部分拡大断面図である。
す部分拡大断面図である。
1 弁ケーシング 2 磁性筒体 2A 弁体収容部 2A1 先端面 2A2 内周面 2A3 外周面 2B コア部材挿嵌部 2C 薄肉部 2D 燃料通路部 5,21 弁座部材 5A,21A 噴射口 5B,21B 弁座 5C,21C 外周面 5D 角隅部 6 ノズルプレート 6A ノズル孔 6B 溶接部 7 弁体 7A 弁軸 7B 弁部 7C 吸着部 8 コア筒 9 付勢ばね 11 電磁コイル(電磁アクチュエータ) 12 磁性カバー 14,22 内側溶接部 15,23 非溶融部
Claims (5)
- 【請求項1】 磁性材料により筒状に形成された磁性筒
体と、該磁性筒体の先端側内周に設けられ噴射口を囲ん
で弁座が形成された弁座部材と、該弁座部材の先端部位
に前記噴射口を覆って設けられ複数のノズル孔を有した
ノズルプレートと、前記磁性筒体内に変位可能に設けら
れアクチュエータが作動することにより該弁座部材の弁
座に離着座する弁体とを備え、 前記磁性筒体と弁座部材とは前記磁性筒体の内周面から
外周面に向けて径方向の途中位置まで溶融させた内側溶
接部によって溶着し、 前記磁性筒体は該内側溶接部と外周面との間に位置する
外周部位を非溶融部としてなる燃料噴射弁。 - 【請求項2】 前記非溶融部は前記磁性筒体の肉厚寸法
に対して10〜80%の範囲に形成してなる請求項1に
記載の燃料噴射弁。 - 【請求項3】 前記内側溶接部は10μm以上の深さに
溶融させてなる請求項1または2に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項4】 前記弁座部材は前記磁性筒体内で磁性筒
体の先端面から軸方向に離れた奥所側に配設し、前記内
側溶接部は前記磁性筒体の内周部位と前記弁座部材の先
端外周部位との間に施す構成としてなる請求項1,2ま
たは3に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項5】 前記弁座部材は前記磁性筒体から先端側
に突出して設け、前記内側溶接部は前記磁性筒体の先端
内周部位と前記弁座部材の外周部位との間に施す構成と
してなる請求項1,2または3に記載の燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124630A JP2002317728A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124630A JP2002317728A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 燃料噴射弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002317728A true JP2002317728A (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=18973986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001124630A Pending JP2002317728A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002317728A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507645A (ja) * | 2003-10-07 | 2007-03-29 | メッド ソチエタ ペル アチオーニ | ガス状燃料用電動噴射器 |
DE102011076141A1 (de) | 2010-05-20 | 2011-11-24 | Denso Corporation | LASERSCHWEIßVERFAHREN UND DURCH DAS VERFAHREN VERBUNDENES ROHRVERBINDUNGSERZEUGNIS |
DE102011076715A1 (de) | 2010-05-31 | 2011-12-01 | Denso Corporation | LASERSCHWEIßVERFAHREN, ROHRFÜGEPRODUKT UND INJEKTOR, DER DAS PRODUKT VERWENDET |
-
2001
- 2001-04-23 JP JP2001124630A patent/JP2002317728A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507645A (ja) * | 2003-10-07 | 2007-03-29 | メッド ソチエタ ペル アチオーニ | ガス状燃料用電動噴射器 |
JP4663645B2 (ja) * | 2003-10-07 | 2011-04-06 | ランディ レンゾ ソチエタ ぺル アチオーニ | ガス状燃料用電動噴射器 |
DE102011076141A1 (de) | 2010-05-20 | 2011-11-24 | Denso Corporation | LASERSCHWEIßVERFAHREN UND DURCH DAS VERFAHREN VERBUNDENES ROHRVERBINDUNGSERZEUGNIS |
DE102011076715A1 (de) | 2010-05-31 | 2011-12-01 | Denso Corporation | LASERSCHWEIßVERFAHREN, ROHRFÜGEPRODUKT UND INJEKTOR, DER DAS PRODUKT VERWENDET |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |
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