JPH05164012A - 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法 - Google Patents

燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法

Info

Publication number
JPH05164012A
JPH05164012A JP33343691A JP33343691A JPH05164012A JP H05164012 A JPH05164012 A JP H05164012A JP 33343691 A JP33343691 A JP 33343691A JP 33343691 A JP33343691 A JP 33343691A JP H05164012 A JPH05164012 A JP H05164012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferromagnetic
magnetic
welding
injection device
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33343691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichiro Nishitani
昌一郎 西谷
Masaharu Moriyasu
雅治 森安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP33343691A priority Critical patent/JPH05164012A/ja
Priority to GB9223025A priority patent/GB2262659B/en
Priority to DE4237405A priority patent/DE4237405C3/de
Publication of JPH05164012A publication Critical patent/JPH05164012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射装置の電磁アクチュエータ用固定鉄
心の部品数を減らし、溶接個所の少ないものを得る。 【構成】 固定鉄心の強磁性部がそれぞれ異なる強磁性
部材1、2で構成され、固定鉄心の非磁性部が両強磁性
部材1、2を溶接した溶接金属部4で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に燃料を供給
する電子制御式燃料噴射装置、特に弁体を往復駆動させ
る電磁アクチュエータの固定鉄心の構造及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、特公昭58−54263号公報
に記載されている電子制御式燃料噴射装置の断面図であ
る。電子制御式燃料噴射装置の電磁アクチュエータは、
ケーシング内に配置された定置の電磁コイル10と固定
鉄心11、12、13で構成され、この鉄心に対して同
軸的にギャップを開けて配置された弁体15と一体の可
動子14を往復駆動させる。この固定鉄心は、強磁性部
12、13が2つに分割され、その中間部に非磁性部1
1を有し、それらを金属シール16、17する構成であ
る。この非磁性部11は磁気回路において可動子14を
通る磁束を増加し、弁体の作動応答性を向上させるもの
である。従来の固定鉄心は、強磁性部12、13と非磁
性部11がそれぞれ異なる強磁性材料と非磁性材料から
なるために3つの部材から構成され、その機能上、鉄心
の内部を燃料が通るためにそれぞれの部分はシールされ
ている。このシール法としては、金属シールの他にOリ
ングシールも用いられている。
【0003】そのため、従来の固定鉄心の製造方法は、
2つの強磁性部の部材と1つの非磁性部の部材をそれぞ
れ機械加工等により形状創成を行い、それらをOリング
を間にはさんでかしめるか、あるいは、溶接により接合
するというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子制御式燃料
噴射装置の電磁アクチュエータの固定鉄心は、3つの部
材からなり、この3つの部材を精度よく組み立てるため
に、それぞれの部品ははめ合い構造が必要となるので、
部品形状が複雑かつ高精度が要求されるという問題があ
った。また、3つの部材で構成されているので、それぞ
れの部分をOリングシールと機械的固定の併用、あるい
は、溶接により接合・一体化することが必要であった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、部品数が少なく、溶接個所の少
ない燃料噴射装置の電磁アクチュエータ用固定鉄心を得
ることを目的とする。
【0006】また、製造コストが低減できる電磁アクチ
ュエータ用固定鉄心の製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料噴射装
置は、非磁性部の両側の強磁性部がそれぞれ異なる材料
で構成され、上記非磁性部が両強磁性部を溶接した溶接
金属部で構成された電磁アクチュエータ用固定鉄心を用
いたものである。
【0008】上記固定鉄心は、鉄−クロム系合金、また
はフェライト系ステンレス鋼、またはマルテンサイト系
ステンレス鋼よりなる強磁性鋼で形成した一方の強磁性
部材と、強磁性の鉄−ニッケル系合金で形成したもう一
方の強磁性部材とを溶接し、溶接金属部に非磁性のオー
ステナイト相を形成して製造される。
【0009】上記非磁性のオーステナイト相は、一方の
強磁性部材ともう一方の強磁性部材とを両者の希釈率を
調整しながら溶接し、溶接金属部の組成を調整すること
により形成する。
【0010】
【作用】本発明においては、非磁性部材をなくして、部
品数を少なくしたので、部品コストが大幅に削減され
る。
【0011】また、部品数の減少により組立工程、接合
工程などの製造工程も簡略化できる。
【0012】
【実施例】
実施例1.図1は、本発明の一実施例である電磁アクチ
ュエータ用固定鉄心の製造工程図である。まず、外径1
8mm、内径16mm、長さ25mmの強磁性フェライ
ト系ステンレス鋼(SUS405)1、及び同形状の強
磁性パーマロイB2を用意する。次に、これらを突き合
わせ、回転数4rpmで回転させながら、CO2 レーザ
3を出力1.5kW、ab値1で突き合わせ部分に照射
する。レーザは、突き合わせ部からステンレス側に0.
3mmはずれた位置に照射する。レーザ照射後に2つの
強磁性部材が接合され、なおかつ、溶接金属部4が非磁
性のオーステナイト組織となる。以上の処理により、固
定鉄心の磁性は、強磁性部の中間部に非磁性を有する構
造となる。
【0013】なお、上記実施例1においては、2つの強
磁性部材1、2として強磁性フェライト系ステンレス鋼
(SUS405)、及び同形状の強磁性パーマロイBを
用いているが、強磁性フェライト系ステンレス鋼(SU
S405)の代わりに、鉄−クロム系合金、またはマル
テンサイト系ステンレス鋼でもよく、それに供される要
求材料特性に応じて決定されるべきものであり、本実施
例に限定されるものではない。また、非磁性部の組成も
オーステナイト生成領域であればよく本実施例に限定さ
れるものでないことは言うまでもない。
【0014】さらに、素材及び固定鉄心の形状は適宜決
定してよい。また、非磁性部の範囲も同様に適宜決定し
てよい。
【0015】さらに、加熱熱源にCO2 レーザを用いて
いるが、YAGレーザや電子ビーム等の励起ビーム、ア
ークやプラズマも利用可能であり、本実施例に限定され
るものではない。また、励起ビームの照射条件及びワー
クの回転数は、固定鉄心の非磁性部に要求される透磁率
に応じて決定されるべきものであり、本実施例に限定さ
れるものではない。
【0016】さらに、レーザを突き合わせ部からステン
レス側に0.3mmはずした位置に照射し、ビームの位
置により両強磁性部材の希釈率を調整しているが、溶接
金属部に要求される組成に応じてこの条件は決定される
ものであり、本実施例に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非磁性
部の両側の強磁性部がそれぞれ異なる材料で構成され、
上記非磁性部が両強磁性部を溶接した溶接金属部で構成
された電磁アクチュエータ用固定鉄心を用いたので、非
磁性材料からなる部材が不要となり、部材数が3体より
2体と少なくなり、部品コストが低減できる効果があ
る。
【0018】上記固定鉄心は、鉄−クロム系合金、また
はフェライト系ステンレス鋼、またはマルテンサイト系
ステンレス鋼よりなる強磁性鋼で形成した一方の強磁性
部材と、強磁性の鉄−ニッケル系合金で形成したもう一
方の強磁性部材とを溶接し、溶接金属部に非磁性のオー
ステナイト相を形成して製造するので、部品コストや組
立工程の簡略化により製造コストが低減される効果があ
る。
【0019】さらに、上記非磁性のオーステナイト相
は、一方の強磁性部材ともう一方の強磁性部材とを両者
の希釈率を調整しながら溶接し、溶接金属部の組成を調
整することにより形成するので、非磁性特性が優れたも
のになり、動作がより安定なものになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す電磁アクチュエータ用
固定鉄心の製造工程図である。
【図2】電子制御式燃料噴射装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 強磁性部材 2 強磁性部材 3 CO2 レーザビーム 4 溶接金属部 10 電磁コイル 11 非磁性部 12 強磁性部 13 強磁性部 14 可動子 15 弁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に配置された電磁コイル、
    及び非磁性部をはさんで両側に強磁性部を有する固定鉄
    心で構成される電磁アクチュエータにより弁体を往復駆
    動させ、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置におい
    て、上記固定鉄心は、上記非磁性部の両側の上記強磁性
    部がそれぞれ異なる材料で構成され、上記非磁性部が両
    強磁性部を溶接した溶接金属部で構成されたものである
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 鉄−クロム系合金、またはフェライト系
    ステンレス鋼、またはマルテンサイト系ステンレス鋼よ
    りなる強磁性鋼で形成した一方の強磁性部材と、強磁性
    の鉄−ニッケル系合金で形成したもう一方の強磁性部材
    とを溶接し、溶接金属部に非磁性のオーステナイト相を
    形成するようにした燃料噴射装置の固定鉄心の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 非磁性のオーステナイト相は、一方の強
    磁性部材ともう一方の強磁性部材とを両者の希釈率を調
    整しながら溶接し、溶接金属部の組成を調整することに
    より形成した請求項2記載の燃料噴射装置の固定鉄心の
    製造方法。
JP33343691A 1991-12-17 1991-12-17 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法 Pending JPH05164012A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33343691A JPH05164012A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法
GB9223025A GB2262659B (en) 1991-12-17 1992-11-03 A fuel injection device and a method of making a fixed core therof
DE4237405A DE4237405C3 (de) 1991-12-17 1992-11-05 Kraftstoffeinspritzvorrichtung für eine Brennkraftmaschine und Verfahren zur Herstellung eines festen Kerns für diese Einspritzvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33343691A JPH05164012A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05164012A true JPH05164012A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18266086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33343691A Pending JPH05164012A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05164012A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507182A (ja) * 2005-08-19 2009-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 堅固なハウジングを製造するための方法
JP2010510458A (ja) * 2006-11-22 2010-04-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 固定の磁気回路素子を製造する方法
JP2015531042A (ja) * 2012-06-27 2015-10-29 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ハウジング、特にバルブハウジングを製造する方法
WO2017168975A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507182A (ja) * 2005-08-19 2009-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 堅固なハウジングを製造するための方法
JP4691162B2 (ja) * 2005-08-19 2011-06-01 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 堅固なハウジングを製造するための方法
JP2010510458A (ja) * 2006-11-22 2010-04-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 固定の磁気回路素子を製造する方法
JP2015531042A (ja) * 2012-06-27 2015-10-29 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ハウジング、特にバルブハウジングを製造する方法
WO2017168975A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御装置
JPWO2017168975A1 (ja) * 2016-03-28 2018-10-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御装置
US10890147B2 (en) 2016-03-28 2021-01-12 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Flow control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006138325A (ja) 電磁石式に操作可能な弁
JP3311427B2 (ja) 複合磁性部材およびその製法およびこの複合磁性部材を用いた電磁弁
JP4691162B2 (ja) 堅固なハウジングを製造するための方法
JP2989977B2 (ja) 燃料噴射装置の固定鉄心の製造方法
US6386467B1 (en) Injectors
US9046188B2 (en) Solenoid actuator with magnetic sleeving
JPS60158607A (ja) ソレノイド構造体及び製造方法
WO2014141757A1 (ja) 電磁式燃料噴射弁
US5174336A (en) General purpose fluid control valve
JP5210821B2 (ja) 流体制御弁
JP3024471B2 (ja) 電磁アクチュエータおよびその製造方法
JPH05164012A (ja) 燃料噴射装置及びその固定鉄心の製造方法
GB2262659A (en) A core for an electromagnetic fuel injection device
EP1607663A2 (en) Solenoid valve, manufacturing method thereof and binding method between iron-based material and aluminium-based member
US20070113405A1 (en) Method for manufacturing a solid housing
US6718620B2 (en) Method for the manufacture of an electromagnetic actuator
JP6025975B2 (ja) ハウジング、特にバルブハウジングを製造する方法
US5468522A (en) Method of manufacturing a composite magnetic component
JPH1155907A (ja) 可動永久磁石を有する電磁気的な駆動装置
JP2936444B2 (ja) 磁束遮断部を備えた軟磁性・非磁性一体のヨーク部品および磁束遮断部を備えた軟磁性・非磁性一体のヨーク部品の製造方法
JP3994526B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2005069410A (ja) 電磁弁
JPH10225082A (ja) リニアソレノイド
JP3362433B2 (ja) コイル部品
JP2000333436A (ja) リニアモータ駆動装置の磁気回路