JP3095252B2 - ソレノイド - Google Patents
ソレノイドInfo
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Description
れる、油圧電磁弁のソレノイドの改良に関する。
油圧電磁弁のソレノイドは、例えば図4に示すようなも
のであった。即ち、固定鉄心1と、固定鉄心1の一端に
溶接された非磁性リング2と、非磁性リング2の他端に
溶接された共に図示しないソレノイドガイドと、ソレノ
イドガイドの他端に溶接又は一体的に形成されたふた
と、ソレノイドガイド及び非磁性リング2に内接して軸
方向に移動可能に内蔵されたプランジャ4、及びソレノ
イドガイド及び非磁性リング2に嵌合された図示しない
ソレノイドコイルを有し、固定鉄心1と非磁性リング2
との溶接部25は、固定鉄心1の外周に非磁性リングを
嵌合する小径部13が形成され、小径部13外周に非磁
性リングを嵌合した後、溶接をしていた。
従来製品では、ソレノイドガイド及び非磁性リング2内
側の油室12には、通常油が充満しており、切り換え時
に発生する、プランジャ4が固定鉄心1に衝突する衝撃
を暖和する役目をしている。この油は、タンクポートか
らの圧力を常に受けており、ソレノイドガイド及び非磁
性リング2は常に内圧により外側に膨らんでいる。そし
て、この内圧を受けた場合、固定鉄心1と非磁性リング
2との溶接部分20の応力集中点28に、前記した衝撃
荷重が繰り返し集中してかかり、金属疲労により、21
で示すクラックが発生する。このクラック21を抑える
ため、ソレノイドガイド及び非磁性リング2を厚くする
方法が、最も効果的であるが、ソレノイドガイド及び非
磁性リング2を厚くすると、第1に、ソレノイドコイル
の吸引力が低下し、ソレノイドとしての性能を悪くする
課題があり、第2に図5に示すように、溶接を行う時
に、プラズマ電流を高くする必要があるので、溶接部分
25′は固定鉄心1の中心部には拡大せずに、横方向に
拡がり、溶接による非磁性リング2内へのはみだし23
が発生し、切り換え不良の原因となるなどの課題があつ
た。
鉄心と、固定鉄心の一端に溶接された非磁性リングと、
非磁性リングの他端に溶接されたソレノイドガイドと、
ソレノイドガイドの他端に溶接又は一体的に形成された
ふたと、ソレノイドガイド及び非磁性リングに内接して
軸方向に移動可能に内蔵されたプランジャと、を含むソ
レノイドにおいて、固定鉄心と非磁性リングとの溶接部
は、溶接部に隣接した反非磁性リング側固定鉄心外周に
幅広周溝と、溶接部に隣接した非磁性リング内側の固定
鉄心小径部外周に幅狭周溝と、が形成されそして固定鉄
心と非磁性リングとが溶接された溶接部分とを有するソ
レノイドを提供することにより、上述した従来製品の課
題を解決した。さらに、幅狭周溝を、固定鉄心と非磁性
リングとの当接面から非磁性リング側に延在して固定鉄
心外周小径部に形成するとよい。
する。図1は本発明の実施例ソレノイドをソレノイドコ
イルを取り外した状態で示す、要部断面図である。固定
鉄心1と、固定鉄心1の一端に溶接された非磁性リング
2と、非磁性リング2の他端11に溶接されたソレノイ
ドガイド3と、ソレノイドガイド3の他端に溶接又は一
体的に形成されたふた14と、ソレノイドガイド3及び
非磁性リング2に内接して軸方向に移動可能に内蔵され
たプランジャ4、を有する。そしてソレノイドガイド3
及び非磁性リング2に図示しないソレノイドコイルが嵌
合される。5は押しピン、6はプツシュロッド、7はス
ペーサーである。
との溶接部15は、溶接部15に隣接した反非磁性リン
グ側固定鉄心1の外周に幅広周溝8と、溶接部15に隣
接した非磁性リング2内側の固定鉄心1の小径部13外
周に幅狭周溝9と、が形成されかつ固定鉄心1と非磁性
リング2とが溶接された溶接部分10とを含むことを特
徴とするソレノイドとしたものである。
で説明した溶接部分20の応力集中点28を固定鉄心1
内方へ移動させ、幅広周溝8は、溶接時の熱を固定鉄心
1中心に向かわせるよう、それぞれ作用する。詳説する
と、図1上部の溶接部15付近の拡大図である図2に示
すように、幅広周溝8と幅狭周溝9とが形成されてお
り、かつ固定鉄心1と非磁性リング2とが、例えばTI
G溶接で溶接されると、溶接部分10は始め電極に近い
方から溶けはじめ、徐々に固定鉄心1部分が溶ける。こ
の時横方向に拡がろうとしても、幅広周溝8があるの
で、熱は固定鉄心1中心に向かつて伝達される。そして
この状態では、幅狭周溝9があるので、固定鉄心1内方
へ移動し、その結果溶接部分10の応力集中点18を固
定鉄心1内方へ移動させる。そこで、応力集中点18と
固定鉄心外周面との距離19は非磁性リング2の厚さ2
2より相当に大きくなるので、非磁性リング2溶接部分
10の強度は、従来品図4の非磁性リング2溶接部分2
0の金属疲労に対する強度が5倍以上となった。通常図
1上部、図2に示すように、溶接部分10は幅狭周溝9
をまたぐように形成されるが、図1下部に示すように、
溶接部分10と幅狭周溝9との間があいていてもよい。
更に、本発明ではソレノイドガイド及び非磁性リング2
を厚くする必要がないので、ソレノイドガイド及び非磁
性リング2を厚くすることによる、ソレノイドコイルの
吸引力低下がなくなり、ソレノイドとしての性能を悪く
することがなくなり、かつ溶接部分10は従来製品のよ
うに横方向に拡がり溶接による非磁性リング2内への、
はみだしを発生させることが無くなった。
2に対応する要部断面図をしめす。幅狭周溝9′は、固
定鉄心1と非磁性リング2との当接面16から非磁性リ
ング2側に延在して固定鉄心1の外周小径部13に形成
されている。この実施例のものも、図1のものと同様な
効果を奏する。
固定鉄心と非磁性リングとの溶接部は、溶接部に隣接し
た反非磁性リング側固定鉄心外周に幅広周溝と、溶接部
に隣接した非磁性リング内側の固定鉄心小径部外周に幅
狭周溝と、が形成されかつ固定鉄心と非磁性リングとが
溶接された溶接部分とを含むことを特徴とするソレノイ
ドとしたので、幅狭周溝9は、従来製品とは異なり溶接
部分10の応力集中点18を固定鉄心1内方へ移動さ
せ、幅広周溝8は、溶接時の熱を固定鉄心1中心に向か
わせ、固定鉄心1内方へ移動し、その結果溶接部分10
の応力集中点18を固定鉄心1内方へ移動させる。これ
らにより、非磁性リング2溶接部分10の強度は、応力
集中点18と固定鉄心外周面との距離19を非磁性リン
グ2の厚さ22より相当に大きくしたので、従来製品の
非磁性リング溶接部分の金属疲労に対する強度が5倍以
上となった。更に、本発明ではソレノイドガイド及び非
磁性リング2を厚くする必要がないので、ソレノイドガ
イド及び非磁性リング2を厚くすることによる、ソレノ
イドコイルの吸引力が低下がなくなり、ソレノイドとし
ての性能を悪くすることがなくなり、かつ溶接部分10
は従来製品のように横方向に拡がり溶接による非磁性リ
ング2内へのはみだしを発生させることが無くなった。
イルを除いた断面図である。
5′付近の拡大断面図である。
面図である。
大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 固定鉄心と、固定鉄心の一端に溶接され
た非磁性リングと、非磁性リングの他端に溶接されたソ
レノイドガイドと、ソレノイドガイドの他端に溶接又は
一体的に形成されたふたと、ソレノイドガイド及び非磁
性リングに内接して軸方向に移動可能に内蔵されたプラ
ンジャと、を含むソレノイドにおいて、前記固定鉄心と
非磁性リングとの溶接部は、溶接部に隣接した反非磁性
リング側固定鉄心外周に幅広周溝と、溶接部に隣接した
非磁性リング内側の固定鉄心小径部外周に幅狭周溝と、
が形成されそして固定鉄心と非磁性リングとが溶接され
た溶接部分とを有することを特徴とするソレノイド。 - 【請求項2】 前記幅狭周溝は、前記固定鉄心と非磁性
リングとの当接面から非磁性リング側に延在して固定鉄
心外周小径部に形成された請求項1記載のソレノイド。
Priority Applications (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02417956A JP3095252B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | ソレノイド |
Publications (2)
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ID=18525947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02417956A Expired - Fee Related JP3095252B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | ソレノイド |
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- 1990-12-20 JP JP02417956A patent/JP3095252B2/ja not_active Expired - Fee Related
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