JP2009300129A - 動力計システムの駆動力制御方法とその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力計システムでの駆動力制御では、駆動力指令値と駆動力検出値との関係にのみ着目しているため、駆動力制御応答を高めるときに機械系の共振特性に起因する不安定現象が発生する。
【解決手段】駆動力制御回路の駆動力制御部を一般化プラントモデルに基づき「H∞制御」「μ設計法」にて状態方程式のパラメータを算出した回路で構成する。一般化プラントモデルは、駆動力推定器(オブザーバー)と機械系モデルを備え、軸トルクを含む演算された複数のパラメータを観測量として動力計トルク指令を算出する。また、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせて出力するよう構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動力計システムの駆動力制御方法とその装置に関するものである。
動力計計測システムの負荷側または駆動側で、動力計測対象の機械慣性成分を電気的に補償するために電気慣性制御方式が採られている。この電気慣性制御方式としては、特許文献1が公知となっている。この特許文献1には、設置された軸トルクメータにより車両の動力伝達軸に発生する軸トルクを検出する。動力計は、軸トルクの検出値と、機械慣性分を除いた走行抵抗分のトルク設定値と、動力計の機械慣性及び設定慣性から電気慣性トルク設定値を求め、この電気慣性トルク設定値と走行抵抗分のトルク設定値との和で吸収トルクを制御する。そして、電気慣性制御のための加速度検出を不要としたことにより、電気慣性制御の応答性を高めかつ安定化した制御を可能としたことが記載されている。
特開2004−361255
特許文献1では、動力計の機械系モデルを共振特性を持つ2慣性系としている。特許文献1のものは、機械系の共振特性が考慮されていないため、電気慣性制御応答を高めようとすると、機械系の共振特性に起因するハンチングや発散等の不安定現象が発生する。
図39はシャシーダイナモメータシステムの概略構成図を示したもので、Dyは動力計、Rは動力計Dyに連結されたローラ、IVはインバータ、Drは計測・制御ユニット内に設けられる駆動力制御回路、TMは軸トルクメータ、Tはタイヤ、Meは六分力計若しくはホイールトルクメータ等による駆動力計測器、EC1は動力計の回転数を検出するためのエンコーダ、EC2はローラ回転数を検出するためのエンコーダで、これら軸トルクメータTM、駆動力計測器Me、及びエンコーダEC1,EC2によって検出された各検出信号は駆動力制御回路Drに入力される。
図40は駆動力制御回路Drの構成図を示したもので、シャシーダイナモメータシステムやドライブトレインベンチシステムの動力計システムで駆動力を制御する場合、PID制御による駆動力制御方式が採用されている。この駆動力制御方式では、前述のように駆動力指令値Fx.refと駆動力検出値Fx.detとの関係にのみ着目して制御ゲインを調整し、機械系の共振特性を考慮していない制御であるため、駆動力制御応答を高めようとしたときに機械系の共振特性に起因する不安定現象が発生する。
また、シャシーダイナモメータシステムやドライブトレインベンチシステム等の動力計システムでは、機械系の共振特性以外の軸トルク検出特性、動力計角速度検出特性及びインバータ応答特性なども存在し、これらによる軸トルク、角速度の検出遅れやインバータのトルク制御応答遅れ要素なども考慮しないと、より高応答で安定した制御ができない。より高応答で安定した制御を実施するために、高応答で安定な駆動力制御を施すことが要求されている。
そこで、本発明が目的とするとこは、高応答で安定な駆動力制御方法とその装置を提供することにある。
本発明の第1は、ローラをシャフトにて連結した動力計を設け、検出された動力計とローラの回転数、及び軸トルク検出を駆動力制御回路に入力してトルク電流指令を生成し、このトルク電流指令に基づきインバータを介して動力計を制御する動力計システムであって、駆動力制御回路でトルク電流指令を生成するものにおいて、
前記駆動力制御回路の駆動力部をH∞制御、μ設計法と呼称されるコントローラ設計手法により駆動力制御一般化プラントモデルで作成し、
この駆動力制御一般化プラントモデルは、それぞれ重み付けされたローラ表面駆動力信号と駆動力制御コントローラによって算出された動力計トルク指令を入力してローラ角速度信号とシャフトの軸トルク信号及び動力計角速度信号を演算する機械系モデルを有し、
且つ前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と軸トルク信号から生成されたローラ表面駆動力推定、このローラ表面駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定器観測ノイズの和から算出されたローラ表面駆動力推定値、及びこのローラ表面駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力指令の差で求められた駆動力制御の制御偏差と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と外乱に重み付けされたローラ角速度観測ノイズの和から求めたローラ角速度検出と、前記機械系モデル出力の軸トルク信号と外乱に重み付けされた軸トルク観測ノイズの和から求めた軸トルク検出と、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と外乱に重み付けされた動力計角速度観測ノイズの和から求めた動力計角速度検出を観測量とし、前記駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせて駆動力信号とすることを特徴としたものである。
本発明の第2は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第3は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第4は、駆動力制御の制御偏差は、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定、この駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定の和から算出されたローラ表面駆動力推定値、及びこのローラ表面駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力指令による差で求めたことを特徴としたものである。
本発明の第5は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第6は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第7は、駆動力制御一般化プラントモデルは、外乱に重み付けされた駆動力指令と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定、この駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定の和から算出された駆動力推定値と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と外乱によるローラ角速度観測ノイズの和から求められたローラ角速度検出と、前記機械系モデル出力の軸トルク信号と外乱に重み付けされた軸トルク観測ノイズの和から求めた軸トルク検出と、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と外乱に重み付けされた動力計角速度観測ノイズの和から求めた動力計角速度検出を観測量とし、前記駆動力指令と駆動力推定値の偏差を求めて駆動力制御の制御偏差とし、この制御偏差に積分特性を持たせて駆動力信号とすることを特徴としたものである。
本発明の第8は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、動力計角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第9は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、ローラ角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第10は、駆動力推定値は、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定値と、この駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力推定の和から算出することを特徴としたものである。
本発明の第11は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、動力計角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第12は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、ローラ角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第13は、駆動力制御の制御偏差は、外乱に重み付けされた駆動力指令と、前記試験車両に取り付けられる駆動力計測器測定の駆動力検出を外乱とし、この外乱に重み付けされた駆動力の差で求めると共に、前記駆動力を前記重み付けして測定駆動力としたことを特徴としたものである。
本発明の第14は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、駆動力検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第15は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、駆動力駆動力検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第16は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力計測器の駆動力外乱に重み付けされた駆動力検出と、ローラ角速度検出、外乱に重み付けされた駆動力指令、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第17は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力検出と、外乱に重み付けされた駆動力指令、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第18は、駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力検出と、外乱に重み付けされた駆動力指令、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴としたものである。
本発明の第19は、ローラをシャフトにて連結した動力計を設け、検出された動力計とローラの回転数、及び軸トルク検出を駆動力制御回路に入力してトルク電流指令を生成し、このトルク電流指令に基づきインバータを介して動力計を制御する動力計システムであって、駆動力制御回路でトルク電流指令を生成するものにおいて、
前記駆動力制御回路の駆動力部をH∞制御、μ設計法と呼称されるコントローラ設計手法により駆動力制御一般化プラントモデルで構成し、
この駆動力制御一般化プラントモデルは、それぞれ重み付けされたローラ表面駆動力信号と駆動力制御コントローラにより算出された動力計トルク指令を入力し、
入力されたローラ表面駆動力信号と動力計トルク指令に基づいてローラ角速度信号とシャフトの軸トルク信号及び動力計角速度信号を演算する機械系モデルを備え、且つ軸トルクを含む演算された複数のパラメータを観測量として前記算動力計トルク指令を算出し、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせて出力するよう構成すると共に、
前記動力計システムのローラ角速度信号、動力計の角速度信号、及び軸トルク信号をそれぞれ検出し、何れかの角速度信号と軸トルク信号からローラ表面駆動力推定値を演算するオブザーバーを設け、このオブザーバーから出力されたローラ表面駆動力推定値と駆動力設定値の偏差を求めて駆動力偏差信号とし、この駆動力偏差値と、前記検出されたローラ角速度信号、動力計角速度信号、及び軸トルク信号をそれぞれ前記駆動力制御一般化プラントモデルにし、この駆動力制御一般化プラントモデルにて前記トルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第20は、駆動力制御一般化プラントモデルは、前記偏差信号と、動力計角速度信号、及び軸トルク信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第21は、駆動力制御一般化プラントモデルは、前記偏差信号と、ローラ角速度信号、及び軸トルク信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第22は、駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定信号と、ローラ角速度信号、動力計角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第23は、駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定信号と、動力計角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第24は、駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定信号と、ローラ角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第25は、相対次数1次以上の任意の伝達関数をG(s)とし、ローラの慣性モーメントをJrollerとしたとき、ローラ若しくは動力計の角速度信号を要素Jroller・s/G(s)で演算し、軸トルク信号を要素1/G(s)で演算し、算出された各信号の差をローラ表面駆動力推定値として駆動力制御一般化プラントモデルに入力することを特徴としたものである。
以上のとおり、本発明によれば、AFR部を一般化プラントモデルに基づき「H∞制御」「μ設計法」にて状態方程式のパラメータを算出した回路を作成したことにより、動力計システムにおける機械系の共振特性、軸トルク検出特性、動力計角速度特性、ローラ角速度特性、及びインバータ応答特性などを考慮した駆動力制御設計が可能となる。また、このAFR一般化プラントモデルの観測量を、軸トルク検出を含む観測量から複数のパラメータで動力計トルク電流指令を算出し、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるものである。
本発明は、特許文献1のように電気慣性制御回路そのものを提供するものではなく、駆動力制御(以下AFRと称す)部を「H∞制御」「μ設計法」と呼称されるコントローラ設計手法により作成し、状態方程式のパラメータを算出して駆動力制御部とするものである。
なお、「H∞制御」「μ設計法」「一般化プラント」については、例えば、劉康志著、「線形ロバスト制御」、コロナ社、2002年などにおいて、ロバスト制御の一般的な教科書で説明されている。
本発明は、上記手法を用いて設計された一般化プラントモデルを用いて図39で示すシャシーダイナモメータシステムに使用される。以下、実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例を示すAFR一般化プラントを、また、図2はAFRの機械系モデルを示したもので、それぞれ一般化プラントに基づき「H∞制御」または、「・設計法」にて状態方程式のパラメータを算出するものである。
図1で示すAFR一般化プラントモデルは、その外乱としてローラ表面駆動力w1、インバータトルク制御誤差w2、駆動力指令w3、ローラ角速度観測ノイズw4、軸トルク観測ノイズw5、動力計角速度観測ノイズw6、及び駆動力推定器観測ノイズw7が入力され、制御量としてz1〜z6が出力される。30はAFRコントローラで、観測量c-in1〜 c-in4が入力される。AFRコントローラ30では駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようアルゴリズムに基づいてパラメータを決定し、動力計のトルク指令c-outを生成する。ここで、c-in1はローラ角速度検出、 c-in2は駆動力制御偏差、 c-in3は動力計角速度検出、 c-in4は軸トルク検出である。また、一般化プラントモデルでは、制御量としてz1〜z6が生成される。
入力された外乱には、それぞれは重み係数付加手段1(Gw1(s))〜7(Gw7(s))、及び20(Gz1(s))〜25(Gz6(s))において各別に重み付けされ、求める特性が得られるようになっている。すなわち、手段1は車両駆動力に重み付けされ、ある定数となってローラの回転モーメントトルクJ1.Tとし機械系モデル40(Gmec(s))に入力される。手段2では、インバータのトルク電流制御誤差に重み付けされてある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされる。手段3では、駆動力指令に重み付けされてある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にして減算部14に出力する。手段4では、ローラ角速度の検出誤差に重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にして加算部17に出力する。手段5では、軸トルクの検出誤差に重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にして加算手段18に出力する。手段6では、動力計角速度検出誤差に重みがかけられ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にして加算手段19に出力する。手段7では、駆動力推定器の検出誤差に重みがかけられ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にして加算手段15に出力する。
8はインバータ特性モデル部で、AFRコントローラ30の出力c-outに基づいてインバータの応答特性信号を生成し、手段2において重み付けされた信号と加算部16で加算され、動力計トルクJ2.Tとして機械系モデル40に入力される。
9は駆動力推定部で、機械系モデル40からのローラと動力計と結合するシャフトの軸トルクK12.Tと、ローラ角速度J1.wを入力してローラ表面駆動力推定値を演算し、このローラ表面駆動力推定値を加算部15に出力する。加算部15では、手段7で重み付けされた駆動力推定器検出誤差とローラ表面駆動力推定値の和演算が実行される。加算信号は、減算部14において重み付けされた駆動力推定器の検出誤差と減算され、観測量の駆動力制御偏差c-in2としてAFRコントローラ30に出力すると共に、手段13にも出力する。手段13では、駆動力制御偏差に積分特性を持つ重み関数に変換され、手段22で駆動力制御の制御偏差に重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが低くなるような特性にされて駆動力制御信号z3となる。
また、加算部15で加算された信号は手段25に出力され、この手段25で重み付けされた駆動力推定器にある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされて駆動力推定器信号z6となる。
10はローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデルで、機械系モデル40からのローラ角速度J1.wと手段4で重み付けされたローラ角速度観測誤差との和信号(加算部17にて)に基づいてエンコーダ特性信号が生成され、ローラ角速度検出量c-in1としてAFRコントローラ30に出力する。また、加算部17で加算された信号は手段24にも出力され、この手段24でローラ角速度検出に重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされて重み付きローラ角速度検出信号z5となる。
11は軸トルクを検出するトルクメータ特性モデルで、機械系モデル40からの軸トルクK12.Tと手段5で重み付けされた軸トルクの検出誤差との和信号(加算部18での)に基づいてトルクメータ特性信号を生成し、軸トルク検出信号
c-in4としてAFRコントローラ30に出力する。また、加算部18により加算された軸トルクK12.Tと手段5で重み付けされた軸トルク観測誤差の和は手段21へ出力されて重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされて重み付き軸トルク信号z2となる。
12は動力計角速度を検出するエンコーダ特性モデルで、機械系モデル40からの動力計角速度J2.wと手段6で重み付けされた動力計角速度観測誤差との和信号(加算部19にて)に基づいたエンコーダ特性信号が生成され、動力計角速度検出量c-in3としてAFRコントローラ30に出力する。
また、加算部19で加算された動力計角速度J2.wと手段6で重み付けされた動力計角速度観測誤差との和信号は手段23へ出力されて重み付けされ、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされて重み付き動力計角速度信号z4となる。
AFRコントローラ30では、入力された観測量c-in1〜 c-in4に基づき駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、演算動力計トルク指令c-outを生成してインバータ特性モデル部8に出力すると共に、手段20に出力する。手段20ではインバータへのトルク電流指令に重み付けをし、ある定数、または、高域でゲインが高くなるような特性にされて重み付トルク電流指令信号z1となる。
図2で示すAFR部の機械系モデル40は、動力計の機械特性を伝達関数で表現したもので、2慣性機械系のモデルである。この実施例での機械系モデルは、J1.TとJ2.Tを入力として持ち、J1.w、K12.T、及びJ2.wを出力として持つ。
同図において、41はローラ慣性モーメント要素で、その出力はローラ角速度J1.wとして一般化プラントへ出力すると共に、減算手段46に出力する。42はばね剛性要素で、減算手段46により演算された動力計角速度とローラ角速度の差信号が入力されてシャフト捩れトルクK12.T信号として一般化プラントへ出力すると共に、加算手段44と減算手段45に出力する。加算手段44では、ローラ表面にかかる車両駆動力によるローラの回転モーメントJ1.Tとシャフト捩れトルクK12.Tが加算されてローラ慣性モーメント要素41に入力する。また、減算手段45では、入力された動力計トルク信号J2.Tとシャフト捩れトルクK12.Tの差信号が求められて動力計慣性モーメント要素43に出力され、この動力計慣性モーメント要素43において動力計角速度J2.wを演算して一般化プラントへ出力すると共に、減算手段46に出力する。
図3は図1のようにして設計された駆動力制御回路で、図39で示すシャシーダイナモメータシステムに適用する場合の例である。50は駆動力推定器(オブザーバー)で、このオブザーバー50はエンコーダEC2により検出されたローラの角速度信号w-rollerと、軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.Tを入力して、「H∞制御」「・設計法」などにより設計された状態方程式のパラメータより所定の演算を実行し、ローラ表面駆動力推定値を生成する。ローラ表面駆動力推定値は、駆動力設定値Fx.refとの差演算が実行された後、AFR部に駆動力指令in2として入力される。また、AFR部にはローラの角速度信号w-rollerがin1、エンコーダEC1により検出された動力計角速度信号w-dyがin3、軸トルク信号SH.T がin4としてそれぞれ入力され、AFR部からは動力計のトルク指令(インバータトルク電流指令)Dy.Tが出力される。
第1の実施例によれば、AFR部を一般化プラントモデルに基づき「H∞制御」「・設計法」にて状態方程式のパラメータを算出した回路を作成したことにより、動力計システムにおける機械系の共振特性、軸トルク検出特性、動力計角速度特性、ローラ角速度検出、及びインバータ応答特性などを考慮した駆動力制御設計が可能となる。また、AFR一般化プラントにて、観測量を駆動力制御の制御偏差、動力計角速度検出、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性も抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となる。
図4は第2の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図1と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例において
図1と相違する点は、AFR一般化プラントにローラ角速度検出を使用しないことである。これにより、外乱のローラ角速度観測ノイズw4とその重み付け手段4、観測量のローラ角速度検出c-in1、及びローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデル10を省いたものである。したがって、AFRコントローラ30aは、
駆動力制御の制御偏差c-in2、動力計角速度検出c-in3、及び軸トルク検出c-in4、の3つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。
なお、図4において用いられる機械系モデル40は、図2のものが使用される。
また、図4にて設計されたAFRを、シャシーダイナモメータシステムに適用する場合は図5のように使用され、AFR部への入力in1が省かれる。他は第1の実施例と同様である。
第2の実施例によれば、AFR一般化プラントにて、観測量を駆動力制御の制御偏差、動力計角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図6は第3の実施例を示すAFR一般化プラントの構成図で、図1と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例において
図1と相違する点は、AFR一般化プラントに動力計角速度検出を使用しないことである。これにより、外乱の動力計角速度観測ノイズw6とその重み付け手段6、観測量の動力計角速度検出c-in3、及び動力計角速度を検出するエンコーダ特性モデル12を省いたものである。したがって、AFRコントローラ30bは、
ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御の制御偏差c-in2、及び軸トルク検出c-in4、の3つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。
なお、図6において用いられる機械系モデル40は、図2のものが使用される。
また、図6にて設計されたAFRを、シャシーダイナモメータシステムに適用する場合は図7のように使用され、AFR部への入力in3が省かれる。他は第1の実施例と同様である。
第3の実施例によれば、AFR一般化プラントにて、観測量を駆動力制御の制御偏差、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図8は第4の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図1と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例において
図1と相違する点は、駆動力特性モデル部9aである。この駆動力特性モデル部9aは、機械系モデル40で求められたシャフトの軸トルクK12.Tと動力計角速度J2.wを入力してローラ表面駆動力推定値を生成することで、他は図1と同様である。
図9は図8にて設計されたAFRを、シャシーダイナモメータシステムに適用する場合の構成図である。駆動力特性モデル部9aで動力計角速度J2.wを用いたことで、駆動力推定器のオブザーバー51にはエンコーダEC1によって検出された動力計角速度信号w-dyと軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.Tを入力して所定の演算を実行し、ローラ表面駆動力推定値を出力する。他は図3と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力推定器の入力を軸トルク検出と動力計角速度検出とし、観測量を駆動力制御の制御偏差、動力計角速度検出、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図10は第5の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図8と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例は、ローラ表面駆動力推定値を演算するモデルを図8で示す駆動力特性モデル部9aを使用し、且つAFR一般化プラントにローラ角速度検出を使用しない場合の例である。ローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱のローラ角速度観測ノイズw4とその重み付け手段4、観測量のローラ角速度検出c-in1、及びローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデル10を省いたものである。
したがって、AFRコントローラ30aは、駆動力制御の制御偏差c-in2、動力計角速度検出c-in3、及び軸トルク検出c-in4、の3つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。
なお、機械系モデル40は、図2のものが使用される。
図11は、シャシーダイナモメータシステムに図10にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部への入力in1が省かれる。他は第4の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力推定器の入力を軸トルク検出と動力計角速度検出とし、観測量を駆動力制御の制御偏差、動力計角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図12は第6の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図8と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例は、ローラ表面駆動力推定値を演算するモデルを図8で示す駆動力特性モデル部9aを使用し、且つAFR一般化プラントに動力計角速度検出を使用しない場合の例である。動力計角速度検出を使用しないことにより、外乱の動力計角速度観測ノイズw6とその重み付け手段6、観測量の動力計角速度検出c-in3、及びエンコーダ特性信号を生成するエンコーダ特性モデル12を省いたものである。
したがって、AFRコントローラ30bは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御の制御偏差c-in2、及び軸トルク検出c-in4、の3つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。
なお、機械系モデル40は、図2のものが使用される。
図13は、シャシーダイナモメータシステムに図12にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部への入力in3が省かれる。他は第4の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力推定器の入力を軸トルク検出と動力計角速度検出とし、観測量を駆動力制御の制御偏差、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図14は第7の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図1と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図1と相違する点は、AFRコントローラ30cに入力される観測量が駆動力指令が直接c-in2’として入力されることと、駆動力推定検出c-in5が入力されることである。そのため、加算部15の出力であるローラ表面駆動力推定値が、駆動力推定検出c-in5とされ、この駆動力推定検出は減算部14において駆動力指令w3との差演算が実行される。差信号は手段13で積分特性を持つ重み関数に変換され、手段22を介して駆動力制御信号z3として出力される。他は図1と同様である。
図15はシャシーダイナモメータシステムに図14にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部にはローラの角速度検出信号in1、動力計角速度検出信号in3、軸トルク検出信号in4の他に、駆動力指令in2’とオブザーバー50からのin5が入力されて動力計のトルク指令が演算される。他は第1の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、観測量を駆動力制御の制御指令、駆動力推定検出、動力計角速度検出、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図16は第8の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図14と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図14と相違する点は、AFRコントローラ30dに入力される観測量にローラ角速度検出を使用しない場合の例である。ローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱のローラ角速度観測ノイズw4とその重み付け手段4、観測量のローラ角速度検出c-in1、及びローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデル10を省いたものである。
したがって、AFRコントローラ30dは、駆動力制御の制御指令c-in2’、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力推定検出c-in5の4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図8と同様である。
図17はシャシーダイナモメータシステムに図16にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には駆動力指令in2’ 動力計角速度検出信号in3、軸トルク検出信号in4、及びオブザーバー50からのin5が入力される。
他は第7の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、観測量を駆動力制御の制御指令、駆動力推定検出、動力計角速度検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図18は第9の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図14と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図14と相違する点は、AFRコントローラ30eに入力される観測量に動力計角速度検出c-in3を省いた場合の例である。動力計角速度検出を使用しないことにより、外乱の動力計角速度w6とその重み付け手段6、及び動力計角速度を検出するエンコーダ特性モデル12が省かれる。
したがって、AFRコントローラ30eは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御の制御指令c-in2’、軸トルク検出c-in4、及び駆動力推定検出c-in5の4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図14と同様である。
図19はシャシーダイナモメータシステムに図18にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部にはローラの角速度検出信号in1、駆動力指令in2’、軸トルク検出信号in4、及びオブザーバー50からのin5が入力される。他は第8の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、観測量をローラの角速度検出、駆動力制御の制御指令、駆動力推定検出、及び軸トルク検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図20は第10の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図14と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。
この実施例において図14と相違する点は、駆動力特性モデル部9aである。この駆動力特性モデル部9aは、機械系モデル40で求められたシャフトの軸トルクK12.Tと動力計角速度J2.wを入力してローラ表面駆動力推定値を生成し、この信号が駆動力推定検出c-in5’としてAFRコントローラ30fに入力される。
したがって、AFRコントローラ30fは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御の制御指令c-in2’、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力推定検出c-in5’の5つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図14と同様である。
図21は図20にて設計されたAFRを、シャシーダイナモメータシステムに適用する場合の構成図である。駆動力特性モデル部9aで動力計角速度J2.wを用いたことで、駆動力推定器(オブザーバー)51にはエンコーダEC1によって検出された動力計角速度信号w-dyと軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.Tを入力して「H∞制御」「・設計法」などにより設計された状態方程式のパラメータより所定の演算を実行し、ローラ表面駆動力推定値をAFRに入力する。他は図14と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力推定器の入力を軸トルク検出と動力計角速度検出とし、観測量を駆動力制御の制御指令、動力計角速度検出、ローラ角速度検出、軸トルク検出、及び駆動力推定検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたもので、これにより、第7の実施例と同様な効果が得られるものである。
図22は第11の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図20と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図20と相違する点は、AFRコントローラ30gに入力される観測量のローラ角速度検出c-in1を省いた場合の例である。AFRコントローラ30gがローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱のローラ角速度信号w4とその重み付け手段4、及びローラ角速度動を検出するエンコーダ特性モデル10が省かれ
る。
したがって、AFRコントローラ30gは、駆動力制御の制御指令c-in2’、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力推定検出c-in5’の4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図20と同様である。
図23はシャシーダイナモメータシステムに図22にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には駆動力指令in2’、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出信号in4、及びオブザーバー51からのin5’が入力される。他は第8の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力制御の制御指令、動力計角速度、駆動力推定検出、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第10の実施例と同様な効果が得られるものである。
図24は第12の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図20と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図20と相違する点は、AFRコントローラ30hに入力される観測量として動力計角速度検出c-in3を省いた場合の例である。AFRコントローラ30hがローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱の動力計角速度信号w6とその重み付け手段6、及び動力計角速度を検出するエンコーダ特性モデル12が省かれる。
したがって、AFRコントローラ30hは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御の制御指令c-in2’、軸トルク検出c-in4、及び駆動力推定検出c-in5’の4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図20と同様である。
図25はシャシーダイナモメータシステムに図24にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部にはローラ角速度検出in1、駆動力指令in2’、軸トルク検出信号in4、及びオブザーバー51からのin5’が入力される。他は第8の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにてローラ角速度、駆動力制御の制御指令、駆動力推定検出、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第10の実施例と同様な効果が得られるものである。
図26は、実施例1〜実施例12に使用される駆動力推定器(オブザーバー)としての他の例で、このオブザーバー52は、動力計角速度検出値もしくはローラ角速度検出値と軸トルク検出値から駆動力相当の信号を推定する。ここで、G(s)は相対次数1次以上の任意の伝達関数、J rollerはローラの慣性モーメント、sは微分演算をラプラス演算子sにより表現したものである。要素52aと要素52bの信号は減算部53において減算処理が実行され、その差信号がローラ表面駆動力推定値となってAFR部に入力される。
図27は第13の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図1と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例は、試験車両に取り付けられる六分力計やホイールトルクメータなどの駆動力計測器が備えられている場合に好適な例である。w1aは駆動力計測器により検出された駆動力で、手段1aにより検出された駆動力に重みをかけてある定数、または、高域でゲインが高くなる特性にされ、観測量c-in5aとしてAFRコントローラ30iに入力される。また、重み付けされた駆動力は、ローラの回転モーメントトルクJ1.Tとし機械系モデル40(Gmec(s))に出力されると共に、減算部14aに出力される。減算部14aでは駆動力指令w3と駆動力w1aとの差演算が実行され、その偏差が駆動力制御偏差c-in2aとしてAFRコントローラ30iに入力される。また、駆動力制御偏差c-in2aは手段13aに入力され、積分特性を持つ重み関数が付加された後、手段22を介して重み付き駆動力信号z3として出力される。
したがって、AFRコントローラ30iは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御偏差c-in2a、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの5つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。
なお、駆動力計測器を用いたことにより、図1で示す駆動力推定部9は不要となる。他は図1と同様である。
図28はシャシーダイナモメータシステムに図27にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には駆動力設定Fxrefと駆動力計測器により検出された検出値Fxdetとの差信号がAFR部にin2aとして入力されると共に、検出値Fxdetがin5a、ローラ角速度検出がin1、動力計角速度w-Dyがin3、軸トルク検出信号in4がそれぞれ入力され、AFR部で動力計トルク設定を求めインバータにトルク電流指令として出力する。他は第1の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて駆動力計測器による駆動力、駆動力の制御偏差、動力計角速度、ローラ角速度、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど第1の実施例と同様な効果が得られるものである。
図29は第14の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図27と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図27と相違する点は、AFRコントローラ30jに入力される観測量のローラ角速度検出c-in1を省いた場合の例である。AFRコントローラ30jがローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱のローラ角速度信号w4とその重み付け手段4、及びローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデル10が省かれ
る。
したがって、AFRコントローラ30jは、駆動力制御偏差c-in2a、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図27と同様である。
図30はシャシーダイナモメータシステムに図29で示すAFR一般化プラントのオブザーバーを適用した場合の構成図で、AFR部には駆動力制御偏差in2a、動力計角速度検出in3、軸トルク検出in4、及び駆動力検出in5aが入力される。他は第13の実施例と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力制御偏差、動力計角速度、駆動力検出、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど実施例13と同様な効果が得られるものである。
図31は第15の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図27と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図27と相違する点は、AFRコントローラ30kに入力される観測量の動力計角速度検出c-in3を省いた場合の例である。AFRコントローラ30kが動力計角速度検出を使用しないことにより、外乱の動力計角速度信号w6とその重み付け手段6、及び動力計角速度動を検出するエンコーダ特性モデル12が省かれ
る。
したがって、AFRコントローラ30kは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御偏差c-in2a、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図27と同様である。
図32はシャシーダイナモメータシステムに図31にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部にはローラ角速度in1、駆動力制御偏差in2a、軸トルク検出in4、及び駆動力検出in5aが入力される。他は実施例13と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、ローラ角速度、駆動力制御偏差、駆動力検出、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど実施例13と同様な効果が得られるものである。
図33は第16の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図27と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図27と相違する点は、AFRコントローラ30lに入力される観測量の駆動力指令w3が直接AFRコントローラ30lに駆動力制御指令c-in2bとして入力される。
これにより、AFRコントローラ30lは、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御指令c-in2b、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの5つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。他は図27と同様である。
図34はシャシーダイナモメータシステムに図33にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には、エンコーダEC2により検出されたローラの角速度信号w-roller、駆動力制御指令Fxref、エンコーダEC1により検出された動力計角速度信号w-dy、軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.T、及び駆動力計測器によって検出された駆動力Fxdetがそれぞれ入力され、これら各信号とAFR部の状態方程式のパラメータに基づいてトルク電流指令を演算し、出力する。他は実施例13と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、ローラ角速度、駆動力指令、駆動力検出、動力計角速度、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど実施例13と同様な効果が得られるものである。
図35は第17の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図33と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図33と相違する点は、AFRコントローラ30mに入力される観測量で、ローラ角速度検出c-in1が省かれたことである。
これにより、AFRコントローラ30mには、駆動力制御指令c-in2b、動力計角速度検出c-in3、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。また、AFRコントローラ30mがローラ角速度検出を使用しないことにより、外乱のローラ角速度信号w4とその重み付け手段4、及びローラ角速度を検出するエンコーダ特性モデル10が省かれる。他は図32と同様である。
図36はシャシーダイナモメータシステムに図35て設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には、駆動力制御指令Fxref、エンコーダEC1により検出された動力計角速度信号w-dy、軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.T、及び駆動力計測器によって検出された駆動力Fxdetがそれぞれ入力され、これら各信号とAFR部の状態方程式のパラメータに基づいてトルク電流指令を演算して出力する。他は実施例32と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、駆動力指令、駆動力検出、動力計角速度、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど実施例32と同様な効果が得られるものである。
図37は第18の実施例を示すAFR一般化プラントの模式図で、図33と同一部分、若しくは相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。この実施例で図33と相違する点は、AFRコントローラ30nに入力される観測量で、動力計角速度検出c-in3が省かれたことである。
これにより、AFRコントローラ30nには、ローラ角速度検出c-in1、駆動力制御指令c-in2b、軸トルク検出c-in4、及び駆動力検出c-in5aの4つの観測量を基に駆動力制御のための状態方程式のパラメータを設定し、ゲインが小さくなるようなアルゴリズムに基づいてパラメータを決定するための所定の演算を実行し、動力計のトルク指令c-outを出力する。また、AFRコントローラ30nが、動力計角速度検出を使用しないことにより、外乱の動力計角速度信号w6とその重み付け手段6、及び動力計角速度を検出するエンコーダ特性モデル12が省かれる。他は図33と同様である。
図38はシャシーダイナモメータシステムに図37にて設計されたAFRを適用した場合の構成図で、AFR部には、ローラ角速度w-roller、駆動力制御指令Fxref、軸トルクメータTMによって検出された軸トルク信号SH.T、及び駆動力計測器によって検出された駆動力Fxdetがそれぞれ入力され、これら各信号とAFR部の状態方程式のパラメータに基づいてトルク電流指令を演算して出力する。他は実施例32と同様である。
この実施例によれば、AFR一般化プラントにて、ローラ角速度、駆動力指令、駆動力検出、及び軸トルクを検出とし、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせたことにより、共振特性が抑制され、高応答で安定なシャシーダイナモメータシステムの駆動力制御が可能となるなど実施例32と同様な効果が得られるものである。
本発明の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明のAFR機械モデルの構成図。 本発明のAFR制御装置の構成図。 本発明の第2の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第2の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第3の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第3の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第4の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第4の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第5の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第5の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第6の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第6の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第7の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第7の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第8の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第8の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第9の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第9の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第10の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第10の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第11の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第11の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第12の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第12の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 駆動力推定器のオブザーバーの構成図。 本発明の第13の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第13の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第14の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第14の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第15の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第15の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第16の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第16の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第17の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第17の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 本発明の第18の実施形態を示すAFR一般化プラントモデルの構成図。 本発明の第18の実施形態を示すAFR制御装置の構成図。 シャシーダイナモメータシステムの構成図。 従来の駆動力制御回路の構成図。
符号の説明
Dy… 動力計
IV… インバータ
Dr… 駆動力制御回路
R… ローラ
EC… エンコーダ
TM… トルクメータ
30… 駆動力制御コントローラ
40… 機械系モデル
50,51,52… 駆動力推定器(オブザーバー)

Claims (25)

  1. ローラをシャフトにて連結した動力計を設け、検出された動力計とローラの回転数、及び軸トルクを駆動力制御回路に入力してトルク電流指令を演算し、このトルク電流指令に基づきインバータを介して動力計を制御する動力計システムであって、駆動力制御回路でトルク電流指令を生成するものにおいて、
    前記駆動力制御回路の駆動力部をH∞制御、μ設計法と呼称されるコントローラ設計手法により駆動力制御一般化プラントモデルで作成し、
    この駆動力制御一般化プラントモデルは、それぞれ重み付けされたローラ表面駆動力信号と駆動力制御コントローラによって算出された動力計トルク指令を入力してローラ角速度信号とシャフトの軸トルク信号及び動力計角速度信号を演算する機械系モデルを有し、
    且つ前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と軸トルク信号から生成されたローラ表面駆動力推定、このローラ表面駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定器観測ノイズの和から算出されたローラ表面駆動力推定値、及びこのローラ表面駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力指令の差で求められた駆動力制御の制御偏差と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と外乱に重み付けされたローラ角速度観測ノイズの和から求めたローラ角速度検出と、前記機械系モデル出力の軸トルク信号と外乱に重み付けされた軸トルク観測ノイズの和から求めた軸トルク検出と、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と外乱に重み付けされた動力計角速度観測ノイズの和から求めた動力計角速度検出を観測量とし、前記駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせて駆動力信号とした信号で制御することを特徴とした動力計システムの駆動力制御方法。
  2. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項1記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  3. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項1記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  4. 前記駆動力制御の制御偏差は、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定、この駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定器観測ノイズの和から算出されたローラ表面駆動力推定値、及びこのローラ表面駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力指令による差で求めたことを特徴とした請求項1記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  5. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項4記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  6. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、前記駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項4記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  7. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、外乱に重み付けされた駆動力指令と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定、この駆動力推定と外乱に重み付けされた駆動力推定器観測ノイズの和から算出された駆動力推定値と、前記機械系モデル出力のローラ角速度信号と外乱によるローラ角速度観測ノイズの和から求められたローラ角速度検出と、前記機械系モデル出力の軸トルク信号と外乱に重み付けされた軸トルク観測ノイズの和から求めた軸トルク検出と、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と外乱に重み付けされた動力計角速度観測ノイズの和から求めた動力計角速度検出を観測量とし、前記駆動力指令と駆動力推定値の偏差を求めて駆動力制御の制御偏差とし、この制御偏差に積分特性を持たせて駆動力信号とすることを特徴とした請求項1記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  8. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、動力計角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項7記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  9. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、ローラ角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項7記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  10. 駆動力推定値は、前記機械系モデル出力の動力計角速度信号と軸トルク信号から生成された駆動力推定値と、この駆動力推定値と外乱に重み付けされた駆動力推定器観測ノイズの和から算出することを特徴とした請求項7記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  11. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、動力計角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項10記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  12. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力指令と、ローラ角速度検出、駆動力推定値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項10記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  13. 前記駆動力制御の制御偏差は、外乱に重み付けされた駆動力指令と、前記試験車両に取り付けられる駆動力計測器測定の駆動力検出を外乱とし、この外乱に重み付けされた駆動力の差で求めると共に、前記駆動力を前記重み付けして測定駆動力としたことを特徴とした請求項1記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  14. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力制御の制御偏差と、動力計角速度検出、駆動力検出値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項13記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  15. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力制御の制御偏差と、ローラ角速度検出、駆動力検出値、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項13記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  16. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力計測器の駆動力外乱に重み付けされた駆動力検出と、ローラ角速度検出、外乱に重み付けされた駆動力指令、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項13記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  17. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、重み付けされた駆動力検出と、外乱に重み付けされた駆動力指令、動力計角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項16記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  18. 前記駆動力制御一般化プラントモデルの観測量は、駆動力検出と、外乱に重み付けされた駆動力指令、ローラ角速度検出、及び軸トルク検出としたことを特徴とした請求項16記載の動力計システムの駆動力制御方法。
  19. ローラをシャフトにて連結した動力計を設け、検出された動力計とローラの回転数、及び軸トルク検出を駆動力制御回路に入力してトルク電流指令を生成し、このトルク電流指令に基づきインバータを介して動力計を制御する動力計システムであって、駆動力制御回路でトルク電流指令を生成するものにおいて、
    前記駆動力制御回路の駆動力部をH∞制御、μ設計法と呼称されるコントローラ設計手法により駆動力制御一般化プラントモデルで構成し、
    この駆動力制御一般化プラントモデルは、それぞれ重み付けされたローラ表面駆動力信号と駆動力制御コントローラにより算出された動力計トルク指令を入力し、
    入力されたローラ表面駆動力信号と動力計トルク指令に基づいてローラ角速度信号とシャフトの軸トルク信号及び動力計角速度信号を演算する機械系モデルを備え、且つ軸トルク検出を含む演算された複数のパラメータを観測量として前記動力計トルク指令を算出し、駆動力制御の制御偏差に積分特性を持たせて出力するよう構成すると共に、
    前記動力計システムのローラ角速度信号、動力計の角速度信号、及び軸トルク信号をそれぞれ検出し、何れかの角速度信号と軸トルク信号からローラ表面駆動力推定値を演算するオブザーバーを設け、このオブザーバーから出力されたローラ表面駆動力推定値と駆動力設定値の偏差を求めて駆動力偏差信号とし、この駆動力偏差値と、前記検出されたローラ角速度信号、動力計角速度信号、及び軸トルク信号をそれぞれ前記駆動力制御一般化プラントモデルにし、この駆動力制御一般化プラントモデルにて前記トルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした動力計システムの駆動力制御装置。
  20. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力偏差信号と、動力計角速度信号、及び軸トルク信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした請求項19記載の動力計システムの駆動力制御装置。
  21. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力偏差信号と、ローラ角速度信号、及び軸トルク信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした請求項19記載の動力計システムの駆動力制御装置。
  22. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定値信号と、ローラ角速度信号、動力計角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定値信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした請求項19記載の動力計システムの駆動力制御装置。
  23. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定値信号と、動力計角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした請求項19記載の動力計システムの駆動力制御装置。
  24. 前記駆動力制御一般化プラントモデルは、前記駆動力設定信号と、ローラ角速度信号、軸トルク信号、及びオブザーバーからのローラ表面駆動力推定信号を入力してトルク電流指令を算出するよう構成したことを特徴とした請求項19記載の動力計システムの駆動力制御装置。
  25. 相対次数1次以上の任意の伝達関数をG(s)とし、ローラの慣性モーメントをJrollerとしたとき、ローラ若しくは動力計の角速度信号を要素Jroller・s/G(s)で演算し、軸トルク信号を要素1/G(s)で演算し、算出された各信号の差をローラ表面駆動力推定値として駆動力制御一般化プラントモデルに入力することを特徴とした請求項19乃至請求項24記載の何れかである動力計システムの駆動力制御装置。

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