JP2009298000A - 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009298000A
JP2009298000A JP2008154347A JP2008154347A JP2009298000A JP 2009298000 A JP2009298000 A JP 2009298000A JP 2008154347 A JP2008154347 A JP 2008154347A JP 2008154347 A JP2008154347 A JP 2008154347A JP 2009298000 A JP2009298000 A JP 2009298000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
mist
detection device
droplet
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008154347A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironao Hayashi
宏尚 林
Kazumasa Ito
和正 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP2008154347A priority Critical patent/JP2009298000A/ja
Publication of JP2009298000A publication Critical patent/JP2009298000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ミストの浮遊による液吐出不良の誤検出を防止した液吐出不良検出装置、およびそのような液吐出不良検出装置が備えられているインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】光ビームLBを形成する光を発する半導体レーザ等の発光素子と、その発光素子が発した光を受光するフォトダイオード等の受光素子とが備えられ、光ビームが、飛翔するインク滴32等の液滴に衝突するように設置して、衝突後の光を受光した受光素子の出力変化から液滴の吐出不良を検出する。そのような液吐出不良検出装置20において、液滴の飛翔方向aまわりに位置するように設置される電極43と、その電極に電圧を印加する電源44とからなるミスト静電吸着手段45が備えられている。
【選択図】図6

Description

この発明は、インクジェット方式を用いて、用紙等の記録材に画像を記録するプリンタ、コピー、ファクシミリなどのインクジェット記録装置に関する。および、そのようなインクジェット記録装置などに設置して、インク滴等の液滴の不吐出や曲がりなどの吐出不良を検出する液吐出不良検出装置に関する。
従来、インクジェットプリンタの中には、液滴としてのインク滴をヘッドノズル面から吐出するノズルヘッドが備えられ、そのノズルヘッドから吐出されるインク滴に向けて光を発する発光素子と、その発光素子が発した光を受光する受光素子とが備えられ、発光素子が発した光が、飛翔するインク滴に衝突するように設置して、受光素子の出力変化からインク滴の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置が設けられているものがある。
この種のインクジェットプリンタでは、例えば図11(A)に示すように、ノズルヘッドのヘッドノズル面Hmのノズル穴Nxからインク滴b1が吐出される。その後、連続的に複数のインク滴b2、b3が吐出されて(図11(B)参照)、飛翔中に合体してやがて1つのインク滴Bとなる(図11(C)、(D)参照)。この際、インク滴Bの後ろを飛翔して合体せずに、インク滴BにならないものがサテライトBsと呼ばれている。このサテライトBsは、インク滴Bに比べて小さいことから、空気抵抗の影響を受けやすく、やがてインク滴Bの飛翔軌跡から外れて浮遊し始める(図11(E)、(F)参照)。この浮遊したサテライトBsをミストmと呼んでいる。
従来のインクジェットプリンタなどのインクジェット記録装置の中には、このようなミストmを積極的に除去する構成のものは存在しなかった。
図12には、液吐出不良検出装置を光ビームLBの照射方向から見て示す。
通常、液吐出不良検出装置では、光を発する発光素子、発光素子が発した光を平行光として光ビームLBを形成するコリメートレンズ、発光素子が発した光を受光する受光素子を被うように検出装置ケースSCを設けている。ただし、この図では、発光素子、コリメートレンズ、受光素子は省略している。
そして、検出装置ケースSCの上部には、インク滴が通過する開口Kを設けたミスト遮蔽板Tを有している。検出装置ケースSCの下部には、廃液タンクへと通ずる開口部があけられおり、液吐出不良検出を行うために吐出したインク滴Bを廃液できるようになっている。
特許第2846082号公報 特開2000‐289230号公報
ところが、この構成で、光ビームLBの上部に配置するノズルヘッドHのノズル穴Nxからインク滴Bを吐出すると、そのインク滴Bが開口Kを通過して光ビームLBに衝突し、散乱光を発生する。そして、インク滴Bの吐出と同時に発生したサテライトBが上述したとおり浮遊してミストmとなる。ミストmは、インク滴Bと同様に開口Kを通過して光ビームLBの光路上に入り込み、そのミストmによっても散乱光を発生し、受光素子で受光してしまう。
図13には、経過時間t、t、………と、各経過時間でそれぞれのノズル穴Nxからインク滴Bを吐出したときの受光素子で得られる電圧値VPDとの関係示す。
この図に示すように、ミストmが群となって光ビームLBの光路上に時間経過とともに浮遊し、インク滴Bを吐出していないにも関わらず、時間tから電圧値が上昇していることがわかる。例えば、時間tで、ミストmが光ビームLB内に浮遊して電圧値が上昇すると、ノズル穴Nxで不吐出が発生した場合にも、閾値VSHより大きい値が検出されてしまうため、時間tでのノズル穴Nxからの吐出は、正常であると判断されてしまう。このように、ミストmが浮遊すると、液吐出不良の誤検出が発生してしまう問題があった。
そこで、この発明の目的は、ミストの浮遊による液吐出不良の誤検出を防止した液吐出不良検出装置、およびそのような液吐出不良検出装置が備えられているインクジェット記録装置を提供することにある。
このような目的を達成するため、この発明の第1の態様は、
光ビームを形成する光を発する半導体レーザ等の発光素子と、その発光素子が発した光を受光するフォトダイオード等の受光素子とが備えられ、光ビームが、飛翔するインク滴等の液滴に衝突するように設置して、衝突後の光を受光した受光素子の出力変化から液滴の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、
液滴の飛翔方向まわりに位置するように設置される電極と、その電極に電圧を印加する電源とからなるミスト静電吸着手段が備えられていることを特徴とする。
そして、液吐出不良検出時に、吐出した液滴から離れて浮遊するミストを、ミスト静電吸着手段の電源により電圧を印加して電極に静電的に吸着する。
ここで、電極は、発光素子および受光素子を被う検出装置ケースや、液滴を吐出するヘッドノズル面と光ビームとの間に設けられることとなるミスト遮蔽板など、液滴の飛翔方向まわりに位置することとなる部材で形成されているとよい。ミスト遮蔽板には、インク滴等の液滴は通過するが、液滴から離れて浮遊するミストは遮蔽するように液吐出不良検出用開口があけられている。また、電極をクリーニングするクリーニング手段が備えられているとよい。
この発明の第2の態様は、上述した第1の態様の液吐出不良検出装置が備えられていることを特徴とするインクジェット記録装置である。
この発明の第1の態様によれば、液吐出不良検出時に、吐出した液滴から離れて浮遊するミストを、ミスト静電吸着手段の電源により電圧を印加して電極に静電的に吸着するので、ミストが浮遊することに起因して受光素子の出力値が増大することを防ぎ、液吐出不良の誤検出を防止した液吐出不良検出装置を提供することができる。電極をクリーニングするクリーニング手段が備えられていると、電極をクリーニングすることで、時間の経過とともに電極が汚染することを防ぎ、ミスト静電吸着手段によるミスト吸着性能の低下を防止することができる。
この発明の第2の態様によれば、ミストが浮遊することに起因して受光素子の出力値が増大することを防ぎ、液吐出不良の誤検出を防止した液吐出不良検出装置が備えられているインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1(A)にはこの発明による液吐出不良検出装置が備えられているインクジェットプリンタを正面から見て示し、(B)にはその一部を斜め上から見て示す。
図中符号10は、筐体である。筐体10の左右の側板11、12には、ガイドシャフト13とガイド板14とが平行に掛け渡して設けられている。それらガイドシャフト13とガイド板14で、キャリッジ15が支持される。キャリッジ15には、不図示の無端ベルトが取り付けられている。無端ベルトは、筐体10内の左右に設ける図示しない駆動プーリと従動プーリに掛けまわされる。そして、駆動プーリの回転とともに従動プーリを従動回転して無端ベルトを走行し、キャリッジ15が図1(A)中で矢示するごとく左右に移動自在に備えられている。
キャリッジ15には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のノズルヘッド16y、16c、16m、16bがキャリッジ15の移動方向に並べて搭載される。各ノズルヘッド16は、下向きのノズル面に複数のノズル穴を直線状に並べてノズル穴列を有している。図示しないが、直線状のノズル穴列は、キャリッジ15の移動方向と直交する方向に設けられている。
そして、キャリッジ15が図示する右端のホームポジションにあるときには、各ノズルヘッド16が、筐体10内の底板17上に設置する単独回復装置18と対向されるようになっている。単独回復装置18は、液吐出不良検出装置20でインク滴吐出不良を検出したノズル穴からインクを吸い出し、インクジェットプリンタ自身で単独で液体吐出不良を回復する装置である。
液吐出不良検出装置20は、全体が直方体状の検出装置ケース38内に収納されて筐体10内の底板17上に設置されており、単独回復装置18の隣りに設けられている。この液吐出不良検出装置20については、図2以下を用いて詳しくは説明する。
液吐出不良検出装置20に隣接する位置には、板状のプラテン22が設置される。そのプラテン22の背面側には、プラテン22上に記録媒体である用紙23を供給する給紙台24が斜めに立てて設けられている。また、図示省略するが、給紙台24上の用紙23をプラテン22上に送り出す給紙ローラが備えられている。さらには、プラテン22上の用紙23を矢示方向に搬送して正面側に排出する搬送ローラ25が設けられている。
筐体10内の底板17上には、さらに左端に駆動装置26が設置されている。駆動装置26は、不図示の給紙ローラや搬送ローラ25などを駆動するとともに、上述した駆動プーリを駆動することにより無端ベルトを走行してキャリッジ15を移動する。
そして、記録時は、駆動装置26で駆動して用紙23がプラテン22上に移動され、所定位置に位置決めされるとともに、キャリッジ15を移動して用紙23上を走査し、左方向に移動しながら4色のノズルヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのノズル穴からインク滴を吐出して用紙23上に画像が記録される。画像記録後、キャリッジ15が右方向に戻されるとともに、用紙23が図1(B)中の矢示方向に所定量搬送される。
次いで、再びキャリッジ15を左方向に移動しながら往路で4色のノズルヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのノズル穴からインク滴を吐出して用紙23上に画像が記録される。そして、同様に画像記録後、キャリッジ15が右方向に戻されるとともに、用紙23が(B)中の矢示方向に所定量搬送される。以下同様に繰り返し、1枚の用紙23上に画像が記録される。
図2には、図1に示すインクジェットプリンタに備える液吐出不良検出装置20を、ノズルヘッド16とともに示す。
図1に示すノズルヘッド16には、下向きにヘッドノズル面31が設けられている。ヘッドノズル面31には、複数のノズル穴N1、N2、………Nx、………Nnを直線的に並べてあけてノズル列が形成されている。各ノズル穴からは、選択的に液滴であるインク滴32が吐出される。
液吐出不良検出装置20は、ノズルヘッド16の各ノズル穴N1、N2、………Nx、………Nnからのインク滴32の吐出不良を検出する。図示液吐出不良検出装置20には、光を発する発光素子33、その発光素子33が発した光を平行光として光ビームLBを形成するコリメートレンズ34、発光素子33が発した光を受光するフォトダイオード等の受光素子35などが備えられている。
液吐出不良検出装置20は、光ビームLBが、ヘッドノズル面31から吐出して飛翔するインク滴32に衝突するように液吐出方向と交差する方向に向けて設置され、ヘッドノズル面31から一定距離離れた位置において、光ビームLBの光軸Lがノズル列と平行となるように設けられている。
一方、受光素子35は、断面楕円形状の光ビームLBのビーム径を外れた位置に受光面37が位置するように、この例では光ビームLBの光軸Lに対して角度θ開いた下方位置に配置されている。
そして、ヘッドノズル面31のノズルNxからインク滴32を吐出し、そのインク滴32に光ビームLBが衝突することにより散乱光Sを生じ、その散乱光Sのうち、特に前方散乱光S3が受光素子35の受光面37で受光されてその受光素子35の出力を電圧値(光出力値)として計測することにより受光データを得、受光素子35の出力変化から、インク滴32の吐出の有無、曲がりなどの液吐出不良が検出されるようになっている。
ところで、この例では、発光素子33として半導体レーザが使用されている。半導体レーザを使用した場合、垂直・水平方向にそれぞれ角度を持って発光する。一般的な半導体レーザでは、垂直・水平方向の角度は、それぞれ14°/30°となっている。このような光をコリメートレンズ34で平行光にした場合、図3に示すような、縦横比が異なる断面楕円形状となる。
図3には、光ビームLBのビーム径の長手方向の距離をX、短手方向の距離をYとするときのそれぞれX方向、Y方向における光強度分布を示す。これより、光強度は、光ビームLBの中心(光ビームLBの光軸L)で最も強く、縁に行くにしたがい低下するガウシアン分布となっていることが判る。
図4には、光ビームLBに対するインク滴32の衝突位置p、qをノズル穴Nx側から見て示す。図5には、その衝突位置p、qでインク滴32が光ビームLBに衝突したときの受光素子35の光出力波形を示す。
図4に示すようにX方向(光ビームLBの照射方向に対して直角な光ビームLBの径方向)のある位置(図中q位置)にインク滴32を吐出した場合、図3に示すように光ビームLBはガウシアン分布になっているため、真ん中に吐出したとき(図中p位置)に比べ、図5に示すように光出力値は低くなる(Vp>Vq)。また、光ビームLBの縁に行くにしたがい光出力値は低下する。
すなわち、ノズルヘッド16のノズル列が光ビームLBの光軸L上にある場合、正常吐出したインク滴32はそのまま鉛直方向に飛翔するため、インク滴32は、光ビームLBの中心位置Pを通過する。しかし、曲がりが発生したインク滴32は、光ビームLBの中心から外れた位置qを通過する。また、不吐出のときは、インク滴32が吐出しないため、光ビームLBを通過しない。
正常吐出したインク滴32は、光強度が最も高い光ビームLBの中心を通過するため、散乱光強度も高くなり、Vpの出力を得ることができる(図5中実線)。これに対し、曲がりが発生したインク滴32は、光ビームLBの中心から外れるため、出力はVq(<Vp)と低くなる(図5中破線)。また、不吐出の場合、インク滴32が光ビームLBを通過しないため、出力が得られない(図中一点鎖線)。この出力を見ることにより、インク滴32の不吐出や曲がりを検知することができる。ここで、インク滴32が光ビームLBを通過していないときでもVoの出力があるが、これは光ビームLBのフレア光が受光素子35内に入り込むためである。
さて、図1に示すインクジェットプリンタでは、同図に示すように、液吐出不良検出装置20が、発光素子33、コリメートレンズ34、受光素子35などからなる検出光学系を、直方体形状の検出装置ケース38内に収納して設置されている。検出装置ケース38は、上面がミスト遮蔽板40によって被われている。ミスト遮蔽板40は、検出装置ケース38にねじ止め等で取り付けられて、ノズルヘッド16を液吐出不良検出位置としたとき、そのヘッドノズル面31と光ビームLBとの間に位置するようになっている。そして、そのミスト遮蔽板40には、複数のノズル穴N1、N2、………Nx、………Nnから吐出されたインク滴32は通過するが、インク滴32から離れて浮遊するミストmの通過は阻止するように、1つの長方形状の液吐出不良検出用開口41があけられている。
図6には、図1に示すインクジェットプリンタに備えられている液吐出不良検出装置20を、ノズルヘッド16とともに、光ビームLBの射出方向から見て示す。
この図6に示すように、液吐出不良検出装置20には、インク滴32の飛翔方向aまわりに位置するように設置される電極43と、その電極43に電圧を印加する電源44とからなるミスト静電吸着手段45が備えられている。この例では、ミスト静電吸着手段45が2対備えられている。
各ミスト静電吸着手段45の電極43は、軸状で、図示するように各々ミスト遮蔽板40のすぐ内側に位置して直方体形状の検出装置ケース38内に設けられている。そして、2本の電極43は、検出装置ケース38の長手方向に沿って液吐出不良検出用開口41を挟んで両側に平行に配置され、図示省略するが、図6の紙面と直角な方向にのびてそれぞれ両端が検出装置ケース38で支持されている。これらの電極43には、各々正極が接地してある電源44の負極が接続されており、負の電圧が印加されている。なお、この例でも、検出装置ケース38の下部には、廃液タンクへと通ずる開口部46があけられおり、液吐出不良検出を行うために吐出したインク滴32を廃液できるようになっている。検出装置ケース38の底面は、図示例では、水平に形成されているが、廃液を容易とするため、開口部46に向けて傾斜させるとなおよい。
ノズル穴Nxから吐出して飛翔方向aに飛翔されるインク滴32は、液吐出不良検出装置20の液吐出不良検出用開口41を通して検出装置ケース38内に入り込む。検出装置ケース38内には、インク滴32とともにミストmが入り込むが、そのミストmは、負の電圧に印加されている電極43で捕集される。これにより、ミストmは、光ビームLBへと浮遊しないため、ミストmによる散乱光Sが発生せず、インク滴32を吐出していないときの受光素子35の電圧値VPDは上昇しないため、吐出不良検出の誤検出を防止することができる。当然に、電極43には負極ではなく、正極を接続するようにしても、同様の効果を得ることができる。
ところで、上述した例では、電極43を、発光素子33および受光素子35を被う検出装置ケース38内に設けたが、検出装置ケース38自体に設けるようにしてもよい。
図7には、この検出装置ケース38自体にミスト静電吸着手段45を設けた例を示す。
図に示すように、検出装置ケース38自体に開口を設け、その開口内に絶縁体47を介して電極43が取り付けられている。そして、同様に、電極43には、正極が接地してある電源44の負極が接続されており、負の電圧を印加している。これにより、ノズルヘッド16のノズル穴Nxから飛翔方向aに吐出されたインク滴32とともに検出装置ケース38内に入り込んだミストmは、負の電圧に印加している電極43で捕集することができ、吐出不良検出の誤検出を防止するとともに、液吐出不良検出装置20内の構造の単純化が可能となる。
なお、図7では、光ビームLBの両側に対向して、検出装置ケース38に電極43を設けているが、片側でも、同様の効果が得ることができる。また、検出装置ケース38の幅を縮めることにより、低い電圧でもミストmの捕集が可能となる。検出装置ケース38の一部だけでなく、全体を電極43として構成するようにしても、ミストmの捕集は可能である。
また、電極43を、検出装置ケース38ではなく、インク滴32の飛翔方向aまわりに位置するミスト遮蔽板40で構成するようにしてもよい。
図8には、電極43をミスト遮蔽板40で構成した例を示す。
図に示すように、検出装置ケース38に絶縁体47を介して、電極43であるミスト遮蔽板40が取り付けられている。そして、ミスト遮蔽板40には、正極が接地してある電源44の負極が接続されて負の電圧が印加されるようにし、ミスト静電吸着手段45が構成されている。これにより、インク滴32を吐出するとき発生するミストmは、負の電圧に印加している電極43で捕集することができ、液吐出不良検出装置20内の構造の単純化を図るとともに、吐出不良検出の誤検出を防止することができる。
図8では、ミスト遮蔽板40のすべてを電極としているが、ミスト遮蔽板40を分割して片側だけを電極とし、それに電源を接続してミスト静電吸着手段を形成しても、同様の効果を得ることができる。また、この例でも、検出装置ケース38の幅を縮めることにより、低い電圧でもミストmの捕集が可能となる。
さて、以上説明した例では、電極43を、検出装置ケース38内に設け、または検出装置ケース38自身もしくはミスト遮蔽板40自体で構成したが、ミスト遮蔽板40の外部、すなわちミスト遮蔽板40のノズルヘッド16側に設ける構成としてもよい。また、例えば、検出装置ケース38およびミスト遮蔽板40の双方で、電極を構成するようにしてもよいし、ミスト遮蔽板40を電極で構成するとともに、検出装置ケース38内に電極を配置するようにしてもよい。
図9には、電極43をクリーニングするクリーニング手段50が備えられている例を示す。図10には、その電極43の回転駆動機構を示す。
この例では、図6に示すと同様に、軸状の電極43A、43Bが、液吐出不良検出用開口41を挟んで検出装置ケース38内の両側に設けられている。ただし、この例では、電極43A、43Bが回転自在に支持されている。そして、その一方の電極43Aの、検出装置ケース38から突出する一端に、電極ギア51が固定されている。その電極ギア51には、駆動モータ52のモータギア53がかみ合っている。
他方、その一方の電極43Aの、検出装置ケース38から突出する他端には、他方の電極43Bの一端との間にエンドレスベルト54が掛けまわされている。そして、駆動モータ52の回転により、モータギア53と電極ギア51との間のかみ合いを介して一方の電極43Aが回転され、その一方の電極43Aの回転がエンドレスベルト54を介して他方の電極43Bに伝達されるようになっている。
また、各電極43A、43Bは、各々クリーニング手段50によってクリーニングされる。クリーニング手段50は、検出装置ケース38の内面に取り付けられているホルダ板55と、そのホルダ板55によって支持されて先端が各電極43A、43Bに接触しているゴム製のクリーニングブレード56とで構成されている。これにより、各電極43A、43Bの回転にともない、それらの電極43A、43Bに吸着したミストmが、各々クリーニングブレード56で除去されてクリーニングされ、時間の経過とともに電極43A、43Bが汚染されることを防いで、ミスト静電吸着手段45によるミスト吸着性能の低下を防止することができるようになっている。
ところで、上述した例では、図2に示すように、インク滴32が光ビームLBと交わる時に発生する散乱光Sを受光素子35で受光して液吐出不良を検出するタイプの液吐出不良検出装置に適用した場合について述べたが、光ビームLBの光軸上に受光素子を配置して、インク滴32が光ビームLBと交わった時に発生する影を検出するタイプの液吐出不良検出装置にも、同様に適用することができる。
(A)はこの発明による液吐出不良検出装置が備えられているインクジェットプリンタの正面図であり、(B)はその一部を斜め上から見て示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタに備える液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに示す図である。 光ビームのビーム径の長手方向の距離をX、短手方向の距離をYとするときのそれぞれX方向、Y方向における光強度分布図である。 光ビームに対するインク滴の衝突位置p、qをノズル穴側から見て示す図である。 その衝突位置p、qでインク滴が光ビームに衝突したときの受光素子の光出力波形図である。 図1に示すインクジェットプリンタに備えられている液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに、光ビームの射出方向から見て示す図である。 検出装置ケース自体にミスト静電吸着手段を設けた液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに、光ビームの射出方向から見て示す図である。 電極をミスト遮蔽板で構成した液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに、光ビームの射出方向から見て示す図である。 電極をクリーニングするクリーニング手段が備えられている液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに、光ビームの射出方向から見て示す図である。 その電極の回転駆動機構を示す図である。 (A)〜(F)は、ノズルノズルヘッドからインク滴を吐出するときにミストが発生する状態を示す図である。 従来のインクジェットプリンタに備えられている液吐出不良検出装置を、ノズルヘッドとともに、光ビームの射出方向から見て示す図である。 そのインクジェットプリンタにおいて、経過時間t、t、………と、各経過時間でそれぞれのノズル穴からインク滴を吐出したときの受光素子で得られる電圧値VPDとの関係を示す図である。
符号の説明
16 インクジェットヘッド
20 液吐出不良検出装置
31 ヘッドノズル面
32 インク滴(液滴)
33 発光素子
34 コリメートレンズ
35 受光素子
38 検出装置ケース
40 ミスト遮蔽板
41 液吐出不良検出用開口
43 電極
44 電源
45 ミスト静電吸着手段
50 クリーニング手段
LB 光ビーム
a 飛翔方向
m ミスト

Claims (6)

  1. 光ビームを形成する光を発する発光素子と、その発光素子が発した光を受光する受光素子とが備えられ、前記光ビームが、飛翔する液滴に衝突するように設置して、衝突後の光を受光した前記受光素子の出力変化から前記液滴の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、
    前記液滴の飛翔方向まわりに位置するように設置される電極と、その電極に電圧を印加する電源とからなるミスト静電吸着手段が備えられていることを特徴とする液吐出不良検出装置。
  2. 前記液滴の飛翔方向まわりに位置することとなる部材で、前記電極が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の液吐出不良検出装置。
  3. 前記液滴の飛翔方向まわりに位置することとなる部材が、前記発光素子および前記受光素子を被う検出装置ケースであることを特徴とする、請求項2に記載の液吐出不良検出装置。
  4. 前記液滴の飛翔方向まわりに位置することとなる部材が、前記液滴を吐出するヘッドノズル面と前記光ビームとの間に設けられることとなるミスト遮蔽板であり、
    そのミスト遮蔽板に、前記液滴は通過するが、前記液滴から離れて浮遊するミストは遮蔽するように液吐出不良検出用開口があけられていることを特徴とする、請求項2に記載の液吐出不良検出装置。
  5. 前記電極をクリーニングするクリーニング手段が備えられていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の液吐出不良検出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載されている液吐出不良検出装置が備えられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2008154347A 2008-06-12 2008-06-12 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 Pending JP2009298000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008154347A JP2009298000A (ja) 2008-06-12 2008-06-12 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008154347A JP2009298000A (ja) 2008-06-12 2008-06-12 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009298000A true JP2009298000A (ja) 2009-12-24

Family

ID=41545404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008154347A Pending JP2009298000A (ja) 2008-06-12 2008-06-12 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009298000A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102649350A (zh) * 2011-02-24 2012-08-29 株式会社理光 记录设备及程序
JP2013233655A (ja) * 2012-05-02 2013-11-21 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
US8622515B2 (en) 2010-05-07 2014-01-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including liquid-ejection recording head

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2846082B2 (ja) * 1990-07-27 1999-01-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH11334106A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Canon Inc インクジェット方法およびその装置
JP2001334651A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Seiko Epson Corp ノズル検査装置およびノズル検査方法
JP2003305840A (ja) * 2002-02-12 2003-10-28 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2006335531A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Seiko Epson Corp 液体吐出装置
JP2007106010A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び記録装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2846082B2 (ja) * 1990-07-27 1999-01-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH11334106A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Canon Inc インクジェット方法およびその装置
JP2001334651A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Seiko Epson Corp ノズル検査装置およびノズル検査方法
JP2003305840A (ja) * 2002-02-12 2003-10-28 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2006335531A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Seiko Epson Corp 液体吐出装置
JP2007106010A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び記録装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8622515B2 (en) 2010-05-07 2014-01-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including liquid-ejection recording head
CN102649350A (zh) * 2011-02-24 2012-08-29 株式会社理光 记录设备及程序
CN102649350B (zh) * 2011-02-24 2015-09-02 株式会社理光 记录设备及控制记录设备的喷墨操作的方法
JP2013233655A (ja) * 2012-05-02 2013-11-21 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5594103B2 (ja) 画像形成装置および不良ノズル検知方法
JP2007118571A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びそのプログラム
JP2006346906A (ja) 液滴吐出状態検出装置、液滴吐出装置、及びインクジェット記録装置
JP2009269313A (ja) インクジェット記録装置および予備吐出方法
JP5222042B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2006175849A (ja) ノズルクリーニング装置、ノズルクリーニング方法、液体吐出装置、印刷装置、プログラム、および液体吐出システム
JP2008143039A (ja) 液滴吐出装置
JP5183311B2 (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP4721338B2 (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2010018022A (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP4925184B2 (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2009298000A (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2012183756A (ja) インクジェット記録装置
JP4730825B2 (ja) 液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法、液吐出不良検出方法、液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JPH10193643A (ja) インクジェット記録装置
JP2007331158A (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2008000904A (ja) 液体吐出装置
JP2000326524A (ja) 吐出インク検出装置
JP5724320B2 (ja) 液滴検出装置およびインクジェット記録装置
JP2011093155A (ja) 液吐出不良検出装置およびインクジェット記録装置
JP4964615B2 (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2009113225A (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2012011606A (ja) 滴吐出状態検出装置及び画像形成装置
JP5545136B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2008012782A (ja) 液吐出不良検出装置、インクジェット記録装置、および液吐出不良検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120314

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120718

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121120