JP2009113225A - 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Hironao Hayashi
宏尚 林
Kazumasa Ito
和正 伊藤
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Abstract

【課題】面倒な調整を必要とすることなく、また高度な位置精度を確保する必要なく、受光部での受光光量を高め、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差を明確にして、液滴不良の検出をより一層確実とする。
【解決手段】発光素子等を備える発光部から光ビーム31を発し、その光ビームの光軸35からずれた位置に受光素子等を備える受光部Bを配置して、その受光部で光ビームがインク滴(液滴)36Bに衝突したときに生ずる散乱光Sを受光し、その受光データから、不吐出や曲がりなどの液吐出不良が検出される。そのような液吐出不良検出装置において、受光部に直接入らない散乱光S5、S7、S9、S11を受光部に導く反射部材(光学部品)40が備えられている。
【選択図】図5

Description

この発明は、発光部から光ビームを発し、その光ビームが、ヘッドノズル面等から吐出されるインク滴等の液滴に衝突することにより散乱光を生じてその散乱光を受光部で受光し、その受光データから、不吐出や曲がりなどの液吐出不良が光学的に検出される液吐出不良検出装置に関する。および、そのような液吐出不良検出装置が備えられ、インクジェットヘッドから吐出するインク滴で、用紙、樹脂フィルム等の記録媒体に画像が記録される、インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置の中には、例えば特許文献1に記載されるように、光ビームを発する発光部と、その発光部からの光ビームを受光する受光部とを備え、発光部から発する光ビームを記録ヘッドのヘッドノズル面から吐出させたインク滴に衝突させてなり、そのインク滴が吐出されているときの受光部での受光光量の変化にしたがい、記録ヘッドからのインク吐出状態を検出するものがある。
そして、受光部の前面にスリットを設け、受光部とスリットを回転させることにより、インク吐出によるとは別に受光部における受光光量を調整していた。
特開2001−113681号公報
ところが、このような従来のインクジェット記録装置では、各インク滴の大きさに応じて受光部とスリットを回転調整しなければならない面倒があるとともに、発光部とスリットと受光部とを一直線上に配置しなければならず、位置精度を確保することが面倒であり、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差が明確でない問題があった。
そこで、この発明の目的は、面倒な調整を必要とすることなく、また高度な位置精度を確保する必要なく、受光部での受光光量を高め、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差を明確にして、液滴不良の検出をより一層確実とすることにある。
この発明の第2の目的は、簡単な構成で集光して受光部での受光光量を高め、液滴不良の検出をより一層確実とすることにある。
この発明の第3の目的は、さらに受光部での受光光量を高めて、液滴不良の検出をより一層確実とすることにある。
この発明の第4の目的は、特に強度の高い光を集めて受光部での受光光量を高め、液滴不良の検出をより一層確実とすることにある。
請求項1に係る発明は、発光素子等を備える発光部から光ビームを発し、その光ビームの光軸からずれた位置に受光素子等を備える受光部を配置して、その受光部で前記光ビームがインク滴等の液滴に衝突したときに生ずる散乱光を受光し、その受光データから、不吐出や曲がりなどの液吐出不良が検出される液吐出不良検出装置において、
前記受光部に直接入らない散乱光を前記受光部に導く光学部品が備えられていることを特徴とする。
そして、液滴吐出装置に使用され、発光部から発した検出光ビームが液滴に衝突したときに生ずる散乱光を受光部で受光して、その受光データから不吐出や曲がりなどの液吐出不良が光学的に検出される。このとき、受光部に直接入らない散乱光も光学部品で導いて受光部に入れる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の液吐出不良検出装置において、前記光学部品が、散乱光を反射する反射部材であることを特徴とする。そして、受光部に直接入らない散乱光も反射部材で反射して受光部に入れる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の液吐出不良検出装置において、前記反射部材が、前記光ビームと前記液滴との衝突位置のまわりを取り囲むように設けられ、その反射部材に前記光ビームを透過する光透過孔と、前記液滴を通過する液滴通過孔とがあけられていることを特徴とする。そして、光透過孔を通過する光ビームが、液滴通過孔を通過する液滴に衝突することにより四方に飛散した散乱光を、反射部材で反射して受光部へと導く。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の液吐出不良検出装置において、前記反射部材の反射曲面が前記発光部に向けて設けられ、その反射部材の反射曲面に向けて前記受光部の受光面が設けられていることを特徴とする。そして、反射部材の反射曲面で反射して発光部からの光ビームを折り返し、受光部に導く。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の液吐出不良検出装置において、前記光学部品が、散乱光を屈折するプリズムであることを特徴とする。そして、受光部に直接入らない散乱光もプリズムで屈折して受光部に入れる。
請求項6に係る発明は、インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置において、請求項1ないし5のいずれか1に記載の液吐出不良検出装置が備えられていることを特徴とする。そして、インクジェット記録装置で吐出する液滴に、発光部からの光ビームを衝突し、その衝突したときに生ずる散乱光を受光部で受光して、その受光データから不吐出や曲がりなどの液吐出不良が光学的に検出される。このとき、受光部に直接入らない散乱光も光学部品で導いて受光部に入れる。
請求項1に係る発明によれば、発光部からの光ビームが液滴に衝突することにより生じた散乱光のうち、受光部に直接入らない散乱光も光学部品で導いて受光部に入れるので、液滴吐出装置に組み込んで使用するとき、面倒な調整を必要とすることなく、また光ビーム上にスリットや受光部を正確に配置するなどの高度な位置精度を確保する必要なく、散乱光を集めて受光部での受光光量を高め、光出力値を向上させ、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差を明確にして、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、受光部に直接入らない散乱光も反射部材で反射して受光部に入れるので、簡単な構成で散乱光を集めて受光部での受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
請求項3に係る発明によれば、光透過孔を通過する光ビームが、液滴通過孔を通過する液滴に衝突することにより四方に飛散した散乱光を、反射部材で反射して受光部へと導くので、四方に飛散した散乱光を集めてさらに受光部での受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
請求項4に係る発明によれば、反射部材の反射曲面で反射して発光部からの光ビームを折り返し、受光部に導くので、特に強度の高い光を集めて受光部での受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
請求項5に係る発明によれば、受光部に直接入らない散乱光をプリズムで屈折して受光部に入れるので、簡単な構成で集光して受光部での受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
請求項6に係る発明によれば、インクジェット記録装置にあって、受光部に直接入らない散乱光を光学部品で導いて受光部に入れるので、面倒な調整を必要とすることなく、また光ビーム上にスリットや受光部を正確に配置するなどの高度な位置精度を確保する必要なく、受光部での受光光量を高め、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差を明確にして、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1(A)にはこの発明による液吐出不良検出装置を備えるインクジェットプリンタを正面から見て示し、(B)にはその一部を斜め上から見て示す。
図中符号10は、筐体である。筐体10の左右の側板11、12には、ガイドシャフト13とガイド板14とが平行に掛け渡して設けられている。それらガイドシャフト13とガイド板14で、キャリッジ15が支持される。キャリッジ15には、不図示の無端ベルトが取り付けられている。無端ベルトは、筐体10内の左右に設ける図示しない駆動プーリと従動プーリに掛けまわされる。そして、駆動プーリの回転とともに従動プーリを従動回転して無端ベルトを走行し、キャリッジ15が図1(A)中で矢示するごとく左右に移動自在に備えられている。
キャリッジ15には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bがキャリッジ15の移動方向に並べて搭載される。各インクジェットヘッド16は、下向きのノズル面に複数のノズル穴を直線状に並べてノズル穴列を有している。図示しないが、直線状のノズル穴列は、キャリッジ15の移動方向と直交する方向に設けられている。
そして、キャリッジ15が図示する右端のホームポジションにあるときには、各インクジェットヘッド16が、筐体10内の底板17上に設置する単独回復装置18と対向される。単独回復装置18は、液吐出不良検出装置20でインク滴吐出不良を検出したノズル穴からインクを吸い出し、インクジェットプリンタ自身で単独で液体吐出不良を回復する装置である。
液吐出不良検出装置20は、筐体10内の底板17上に設置して、単独回復装置18の隣りに設けられる。この液吐出不良検出装置20については、図2以下を用いて詳しくは後述する。
液吐出不良検出装置20に隣接する位置には、板状のプラテン22が設置される。そのプラテン22の背面側には、プラテン22上に記録媒体である用紙23を供給する給紙台24が斜めに立てて設けられている。また、図示省略するが、給紙台24上の用紙23をプラテン22上に送り出す給紙ローラが備えられている。さらには、プラテン22上の用紙23を矢示方向に搬送して正面側に排出する搬送ローラ25が設けられている。
筐体10内の底板17上には、さらに左端に駆動装置26が設置されている。駆動装置26は、不図示の給紙ローラや搬送ローラ25などを駆動するとともに、上述した駆動プーリを駆動することにより無端ベルトを走行してキャリッジ15を移動する。
そして、記録時は、駆動装置26で駆動して用紙23がプラテン22上に移動され、所定位置に位置決めされるとともに、キャリッジ15を移動して用紙23上を走査し、左方向に移動しながら4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのノズル穴からインク滴を吐出して用紙23上に画像が記録される。画像記録後、キャリッジ15が右方向に戻されるとともに、用紙23が図1(B)中の矢示方向に所定量搬送される。
次いで、再びキャリッジ15を左方向に移動しながら往路で4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのノズル穴からインク滴を吐出して用紙23上に画像が記録される。そして、同様に画像記録後、キャリッジ15が右方向に戻されるとともに、用紙23が(B)中の矢示方向に所定量搬送される。以下同様に繰り返し、1枚の用紙23上に画像が記録される。
図2には、図1に示す液吐出不良検出装置20の1つのインクジェトヘッド16のノズル穴から吐出するインク滴の吐出不良を検出している状態を、インクジェットプリンタの左側からガイドシャフト13の軸方向に見て示す。
図中n1、n2……nx……nNは、キャリッジ15に搭載する1つのインクジェトヘッド16において、1つのノズル穴列を構成する各ノズル穴である。液吐出不良検出装置20には、発光素子30と受光部Bとが備えられている。発光部Aには、例えば半導体レーザを使用する発光素子30と、その発光素子30が発した光を平行光に絞って径φdの光ビーム31とするコリメートレンズ32とが設けられている。短尺のインクジェットヘッド16の場合には、発光素子30としてLEDを使用して、コストの低減を図ることもできる。受光部Bには、例えばフォトダイオードを使用する受光素子33が設けられている。
受光部Bは、受光素子33の受光面34が光ビーム31の径内に入らないように光ビーム31の光軸35から外れた位置に配置されるが、できるだけ光ビーム31の光軸35に近付けて配置されている。図示例では、光軸35から下方に距離Lだけオフセットされており、発光素子30が発する光ビーム31が直進したときには、受光面34に入らず、その光ビーム31がインク滴36に衝突したときに生ずる散乱光Sを受光し得るようにされる。
ところで、液吐出不良検出装置20は、図示するごとく、ノズル穴nxからのインク滴36の液吐出方向と直交する方向に光ビーム31を向けて設置される。そして、インク滴36の吐出不良を検出するときは、発光素子30から発した光をコリメートレンズ32で絞ることにより発光部Aから光ビーム31を発し、その光ビーム31が、ノズル穴nxから吐出するインク滴36の液吐出方向に対して直交する方向に出射される。このとき、インク滴36が正常に吐出されているときは、その吐出液で光ビーム31を遮って光を散乱光Sのように散乱し、その散乱光を受光素子33に入れる。
他方、インク滴36が吐出されていないときや大きく曲がっているときには、吐出液で光ビーム31を遮ることなく、光ビーム31をそのまま直進して、発光素子30の光が、光軸35から外れた位置にある受光素子33に入らないようにする。これにより、受光素子33の出力電圧値を計測することで、受光素子33の受光光量の大小が判別され、受光光量が大きいことからインク滴36の正常吐出が確認される一方、小さいことからインク滴36の吐出不良が検出される。すなわち、受光データから液吐出不良が検出される。
図3には、図2に示す光ビーム31の径方向の光強度分布を示す。
光ビーム31の径方向の光強度分布は、図示するようにガウシアン分布になっているため、中心の光強度がもっとも強く、周縁にいくにしたがい次第に光強度が低下するようになっている。図中符号xは光ビーム31の中心からの距離を示し、f(x)は光強度を示す。
図4(A)には図2に示すインク滴36の吐出不良を検出している状態において、滴径が大きいときのインク滴36Aの散乱光の様子を示し、図4(B)には滴径が小さいときのインク滴36Bの散乱光の様子を示す。また、図4(C)には、大小のインク滴36A、36Bの吐出時の出力波形を示す。
光ビーム31の光軸35から角度θ方向の散乱光強度は、滴径が小さいインク滴36Bに比べて、滴径が大きいインク滴36Aの方が大きいため(破線の矢印の長さを比較すると、インク滴36Bよりインク滴36Aの方が長い)、図4(C)に示すように、光出力値もV1>V2となる。滴径が大きいインク滴36Aの光出力値がV1、滴径が小さいインク滴36Bの光出力値がV2である。なお、このときの受光素子33の位置は、同じである。
図5(A)には、図2に示すインク滴36の吐出不良を検出している状態において、光ビーム31とインク滴36との衝突位置まわりを拡大して示す。
図中左方向から光ビーム31を照射し、その光ビーム31に、滴径が小さいインク滴36Bが衝突すると、図示するように、散乱光Sが発生する。前述したように、散乱光Sの中で、最も散乱強度が強いものは前方散乱光S1〜S3ではあるが、その他に、前方散乱光S1〜S3に比べて散乱強度は低いが、側方散乱光S4〜S7、後方散乱光S8〜S11が発生している。図中では数箇所からしか側方散乱光、後方散乱光を図示していないが、実際には、図4(B)に示すようにインク滴36Bまわりに放射状に飛散するように出ている。
さて、図5(A)に示すように、この例の液吐出不良検出装置20には、光学部品として、散乱光Sを反射する反射部材40が備えられている。反射部材40は、インク滴36と光レーザ31との衝突位置付近に配置され、反射曲面40aで反射して、受光部Bに直接入らない一部の側方散乱光S5、S7、一部の後方散乱光S9、S11を反射し、受光部Bに導いて受光素子33で受光できるようになっている。反射部材40の反射曲面40aは、多面状、平面状、放物面状、楕円状など、またはそれらに近似する形状として、反射部材40の加工性が上がるようにしてもよい。
このような反射部材40には、インク滴吐出方向に、インク滴36Bを通過するインク滴通過孔41があけられている。このインク滴通過孔41は、インク滴36Bの直径より大きく、ノズル穴列の長さ分開口させておけば、インクジェットヘッド16をノズル穴列方向に動かすことなくインク滴36Bの吐出ができ、複数のノズル穴n1、n2……nx……nNの連続的な検知が可能となる。このようにインク滴通過孔41をあけることにより、吐出した後のインク滴36Bが付着して反射部材40を汚したりすることがないようになっている。
ここで、反射部材40の設置場所は、散乱光Sが拡散する前に効率よく集めるために、光ビーム31とインク滴36Bとの衝突位置まわりとしたが、反射部材40を上手に設置して散乱光Sをうまく集光することができるならば、衝突位置まわりに限らず離れた場所であってもよい。なお、図示していないが、このインク滴通過孔41の下には廃液タンクを設けることにより、廃液処理が可能となる。
図5(B)には、(A)に示す検出状態で、インク滴36Bを吐出したときの出力波形であり、反射部材40が有るときと無いときを示す。
反射部材40が無いときは、前方散乱光S3のみを受光するため、光出力値はV2となるが、反射部材40がある場合は、側方散乱光S5、S7、後方散乱光S9、S11も受光するため光出力値は大きなV3となり、V2<V3となる。
図中では、衝突位置の下であり、光レーザ31の下に反射部材40を配置したが、衝突位置付近には、インクジェットヘッド16やキャリッジ15、単独回復装置18などがあるため、他の駆動を邪魔しないように配置する必要がある。衝突位置の横方向や上方向にも散乱光Sが発生しているので、その場所に反射部材40を配置しても同様の効果を得ることができる。
このように、この発明では、面倒な調整を必要とすることなく、また光ビーム31上にスリットや受光部Bを正確に配置するなどの高度な位置精度を確保する必要なく、散乱光を集めて受光部Bでの受光光量を高め、光出力値を向上させ、またインク滴がある場合とない場合の受光光量の差を明確にして、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。また、簡単な構成で集光して受光部Bでの受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
図6(A)には、別の反射部材40の設置状態を示す。
この例では、反射部材40が、光ビーム31とインク滴36Bとの衝突位置のまわりを取り囲むように設けられている。反射部材40には、インク滴吐出方向に、インク滴36Bを通過するインク滴通過孔41があけられている。また、図示例のように反射部材40を一体型とする場合には、光ビーム31を透過する光透過孔42をあける必要がある。
そして、光透過孔42を通過する光ビーム31が、インク滴通過孔41を通過するインク滴36Bに衝突することにより四方に飛散した散乱光Sを、反射部材40で反射して受光部Bへと導く。ただし、前方散乱光S3のみは、反射部材40で反射することなく、直接受光部Bに入光させている。
反射部材40の曲面は、放物面ミラーや楕円面ミラーなどの近似した形のものでも同様の効果を得ることができる。また、一体的な反射部材40ではなく、いくつかに分割したものでもよい。これにより、インクミストや粉紙などの汚れによる出力低下を防止することができる効果がある。また、反射部材40の加工性や組み立て性を向上することもできる。
ところで、上述したように、反射部材40には、インク滴吐出方向にインク滴通過孔41が設けられている。これにより、吐出した後のインク滴36Bが反射部材40に付着し汚れないようになっている。このインク滴通過孔41は、インク滴36Bの大きさより大きく、ノズル穴列の長さ分開口させておけば、インクジェットヘッド16をノズル穴列方向に動かすことなくインク滴36Bの吐出ができ、複数のノズル穴n1、n2……nx……nNの連続的な検知が可能となる。また、図示していないが、このインク滴通過孔41の下に廃液タンクを設けることにより、廃液処理が可能となる。
図中の反射部材40の受光素子33側は開口しているが、この部分が閉じている状態としてもよい。ただし、この場合には、光ビーム31が反射しないように光ビーム31の通過する穴を設けておく必要はある。反射部材40として放物面ミラーなどに近似した形のものを使用した場合は、散乱光Sは、すべて受光素子33で受光できず、後方に抜けていく場合がある。これらの散乱光Sを受光素子33で受光するために反射部材40の後方部分を閉じて、数回反射させたのち受光素子33に受光させるようにしてもよい。
図6(B)には、(A)に示す検出状態で、インク滴36Bを吐出したときの出力波形であり、反射部材40が有るときと無いときを示す。
反射部材40が無いときは、前方散乱光S3のみを受光するため、光出力値はV2となるが、反射部材40がある場合、側方散乱光S4〜S7、後方散乱光S8〜S11も受光するため、光出力値は大きなV4となり、V2<V4となる。さらに、図5(A)の構成に比べて、より多くの散乱光Sを受光できているため、光出力値も大きくなる。
このようにすると、光透過孔42を通過する光ビーム31が、インク滴通過孔41を通過するインク滴36Bに衝突することにより四方に飛散した散乱光Sを、反射部材40で反射して受光部Bへと導くので、四方に飛散した散乱光を集めてさらに受光部Bでの受光光量を高め、インク滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
図7(A)には、さらに別の反射部材40の設置状態を示す。
これまでの構成であると、上、左右方向に行く比較的強度の高い前方散乱光S2は、受光素子33で受光できないことがわかる。そこで、その受光できていなかった前方散乱光S2を受光素子33で受光できるようにする。
すなわち、この例では、反射部材40の反射曲面40aが発光部Aの方向に向けて設けられ、その反射部材40の反射曲面40aに向けて受光部Bの受光面34が設けられている。そして、図中左方向から光ビーム31を照射し、その光ビーム31にインク滴36Bが衝突すると、散乱光Sを発生するが、そのうちの前方散乱光S2、S3を反射部材40の反射曲面40aで反射して折り返し、受光部Bに導く。よって、特に強度の高い光を集めて受光部Bでの受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
ここで、反射部材40は、インク滴36Bのまわりに生じる散乱光Sのうち、直接、受光素子33で受光する散乱光S3以外を受光できるような反射曲面40aを持っているものであればよく、放物面ミラーや楕円面ミラーなど、またはそれに近似した形のものでも同様の効果を得ることができる。また、図示するように、光ビーム31が反射部材40で反射しないように光透過孔42を設ける必要がある。これにより、光ビーム31が受光素子33の受光面34に入射しないので、前方散乱光S2、S3のみが受光できるようになる。
図7(B)には、インク滴36Bを吐出したときの出力波形であり、反射部材40が有るときと無いときを示す。
側方散乱光S4〜S7や後方散乱光S8〜S11に比べ、前方散乱光S1〜S3は、散乱強度が強いため、図5(A)の場合に比べ、光出力値が強くなる。反射部材40がないときは、受光素子33の方向にくる前方散乱光S3のみを受光するため、光出力値はV2となるが、反射部材40があるときは、直接、受光素子33で受光する前方散乱光S3以外の前方散乱光S2も受光するため光出力値は大きなV5となり、V2<V5となる。
図8には、光学部品として、上述した反射部材40に代えて、散乱光を屈折するプリズム44を用いた場合を示す。
この例では、正三角形状のプリズム44を使用し、直接受光素子33に入光していた前方散乱光S3とともに、もともと受光素子33には入光できなかった側方散乱光S5も受光素子33に入光することができるようにしたものである。
このようにすることにより、受光部Bに直接入らない散乱光S5をプリズム44で屈折して受光部Bに入れるので、簡単な構成で集光して受光部Bでの受光光量を高め、液滴吐出不良の検出をより一層確実とすることができる。
(A)はこの発明による液吐出不良検出装置を備えるインクジェットプリンタを正面から見て示す概略構成図、(B)はその一部を斜め上から見て示す概略構成図である。 図1に示す液吐出不良検出装置の1つのインクジェトヘッドにおいて、ノズル穴から吐出するインク滴の吐出不良を検出している状態を、インクジェットプリンタの左側からガイドシャフトの軸方向に見て示す概略構成図である。 図2に示す光ビームの径方向の光強度分布を示す図である。 (A)は図2に示すインク滴の吐出不良を検出している状態において、滴径が大きいときのインク滴の散乱光の様子を示し、(B)は滴径が小さいときのインク滴の散乱光の様子を示す図である。また、(C)は、その液吐出不良検出装置で、大小のインク滴の吐出時の出力波形を示す図である。 (A)は、図2に示すインク滴の吐出不良を検出している状態において、光ビームとインク滴との衝突位置まわりを拡大して示す図である。(B)は、(A)に示す検出状態で、インク滴を吐出したときの出力波形であり、反射部材が有るときと無いときを示す図である。 (A)は、別の反射部材の設置状態を示す図である。(B)は、(A)に示す検出状態で、インク滴を吐出したときの出力波形であり、反射部材が有るときと無いときを示す図である。 (A)は、さらに別の反射部材の設置状態を示す図である。(B)は、その液吐出不良検出装置で、インク滴を吐出したときの出力波形であり、反射部材が有るときと無いときを示す図である。 光学部品として、反射部材に代えて、散乱光を屈折するプリズムを用いた場合を示す図である。
符号の説明
20 液吐出不良検出装置
30 発光素子
31 光ビーム
32 コリメートレンズ
33 受光素子
34 受光面
35 光軸
36 インク滴(液滴)
36A 滴径の大きなインク滴
36B 滴径の小さなインク滴
40 反射部材(光学部品)
40a 反射曲面
41 インク滴通過孔(液滴通過孔)
42 光透過孔
44 プリズム(光学部品)
A 発光部
S、S1〜S11 散乱光

Claims (6)

  1. 発光部から光ビームを発し、その光ビームの光軸からずれた位置に受光部を配置してその受光部で前記光ビームが液滴に衝突したときに生ずる散乱光を受光し、その受光データから液吐出不良が検出される液吐出不良検出装置において、
    前記受光部に直接入らない散乱光を前記受光部に導く光学部品が備えられていることを特徴とする液吐出不良検出装置。
  2. 前記光学部品が、散乱光を反射する反射部材であることを特徴とする、請求項1に記載の液吐出不良検出装置。
  3. 前記反射部材が、前記光ビームと前記液滴との衝突位置のまわりを取り囲むように設けられ、その反射部材に前記光ビームを透過する光透過孔と、前記液滴を通過する液滴通過孔とがあけられていることを特徴とする、請求項2に記載の液吐出不良検出装置。
  4. 前記反射部材の反射曲面が前記発光部に向けて設けられ、その反射部材の反射曲面に向けて前記受光部の受光面が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の液吐出不良検出装置。
  5. 前記光学部品が、散乱光を屈折するプリズムであることを特徴とする、請求項1に記載の液吐出不良検出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の液吐出不良検出装置が備えられていることを特徴とする、インクジェット記録装置。
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