JP4730825B2 - 液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法、液吐出不良検出方法、液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法、液吐出不良検出方法、液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

この発明は、発光素子から、ノズル列を構成するノズルの液吐出方向と交差する方向に光を発してその光を受光素子に向ける構成とし、その受光素子の光出力の変化に基づき液体の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置、その液吐出不良検出装置において、発光素子から受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸と、液吐出ヘッドに有するノズル列とを位置合わせする液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法、その位置合わせ方法に基づき液吐出不良検出用光軸とノズル列とを位置合わせ後、そのノズル列を構成するノズルからの液吐出不良を検出する液吐出不良検出方法、および前述した液吐出不良検出装置を備え、液吐出ヘッドから吐出するインク滴で記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置では、微細なノズルから微小なインク滴を吐出する液吐出ヘッドを備え、その液吐出ヘッドと用紙等の記録媒体とを相対的に移動しながら、ノズルからインク滴を吐出して記録媒体に画像を記録していた。この種のインクジェット記録装置は、高速かつ低騒音であり、記録媒体の種類に制約が少なく、カラー化も容易であるなどの利点があることから、現在広く普及している。
ところが、微細なノズルからインク滴を吐出することから、停止時にインクが乾燥しやすく、またインクでノズル面が濡れてノズル面に紙粉等の粉塵が付着しやすく、さらにノズルから空気が入ることがあるなどの問題があり、これらに起因して不吐出となったり吐出方向が曲がったりしてインク滴の吐出不良が発生し、画像にドット抜けや白筋などを生じて画像品質が低下する不具合があった。
このような不具合の発生を防止すべく、従来のインクジェット記録装置の中には、LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とを備え、発光素子から、インク滴の吐出方向と交差する方向に光を発してその光を受光素子に向ける構成とし、受光素子の光出力の変化から、液体の吐出不良を光学的に検出する液吐出不良検出装置を備えるものがある。
そして、液吐出不良を検出するときには、発光素子から光を発して後、端のノズルから順にインク滴を吐出し、受光素子の光出力の低下からインク滴の吐出を確認し、光出力に低下がないことからインク滴の吐出不良を検出していた。吐出不良を検出したときには、液吐出ヘッドを回復装置位置へと移動し、回復装置で吐出不良を生じたノズルからインクを吸引することによりインク詰まりを解消して回復していた。
このような液吐出不良検出装置を備えるインクジェット記録装置には、従来、例えば下記の特許文献1ないし特許文献3に記載のものなどがある。特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、発光素子から受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸が複数のノズルの配列方向に対して所定角度を持たせて形成されるように配置され、ノズル列が光軸に対して所定の幅を持って交差可能に形成していた。
また、下記の特許文献2に記載のインクジェット記録装置では、ノズルの配列方向に沿って光ビームを出射し、インク滴を順次時系列的に吐出制御し、吐出不良ノズルの特定を行っていた。さらに、下記の特許文献3に記載のインクジェット記録装置では、光軸自動調整機構を備え、液滴が光束を通過する際の光量変化の信号に基づいてシャッタの位置を調整し、次いで受光素子の位置を調整した後、シャッタの位置を再び調整する光軸調整を行っていた。
特許3178583号公報 特許3501599号公報 特開2000-85140号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、ノズル列が光軸に対して所定の幅を持って交差するように形成されているので、精度上の問題は解決できるが、すべてのノズルからインクを吐出して発光素子からの信号のレベルに基づきインク吐出があるかないかを判断するのみであり、ノズル個々の液吐出不良を検出するものではなかった。
また、特許文献2に記載のインクジェット記録装置では、特に長い液吐出ヘッドの場合において、液吐出不良検出を確実に行うために、第1ビーム受光手段に近い側の一端から中央部までの半分のノズルと、第2ビーム受光手段に近い側の一端から中央部までの残りの半分のノズルの検知を分割して行うので、構造が複雑で位置調整、特にノズル列と光軸の位置合わせが難しいと思われるが、この点についての記載がない。
さらに、特許文献3に記載のインクジェット記録装置では、キャリッジを移動しながら、液滴が光束を通過する際の光量変化の信号に基づいてシャッタの位置を調整し、次いで受光素子の位置を調整した後、シャッタの位置を再び調整する光軸調整を行うので、調整が複雑であり、キャリッジの駆動と、ノズルからのインク吐出のタイミング調整が必要であり、調整のためのインク吐出量が多くなってインクの無駄が多く不経済であった。
そこで、この発明の第1の目的は、発光素子から受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸と、液吐出ヘッドに有するノズル列とを、液体を無駄に消費することなく簡易に位置合わせする、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法を提供することにある。
この発明の第2の目的は、そのような位置合わせ方法に基づき液吐出不良検出用光軸とノズル列とを位置合わせ後、そのノズル列を構成するノズルからの液吐出不良を検出する液吐出不良検出方法を提供することにある。
この発明の第3の目的は、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせを、液体を無駄に消費することなく簡単とした液吐出不良検出装置を提供することにある。
この発明の第4の目的は、そのような液吐出不良検出装置を備え、液吐出ヘッドから吐出するインク滴で記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置を提供することにある。
このため、この発明の第1の態様は、上述したこの発明の第1の目的を達成すべく、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法において、
ノズル列を有するインクジェットヘッド等の液吐出ヘッドを、そのノズル列とほぼ直交する方向に、ノズル列を構成するノズルの1つである第1のノズルからインク滴等の液体を吐出しながら、その吐出する液体が、半導体レーザやLEDなどの発光素子から、フォトダイオードなどの受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸を横切るように平行移動し、
その第1のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力を検出し、
その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、
次いで、発光素子と受光素子とを一体ユニット化した液吐出不良検出装置を、第1のノズルの液吐出方向位置を中心として、ノズル列を構成するノズルの別の1つである第2のノズルから液体を吐出しながら、その吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切るように回動し、
その第2のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力を検出し、
その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わす、ことを特徴とする。
このとき、ノズル列を構成するノズルのうちの一端部のノズルを第1のノズルとし、他端部のノズルを第2のノズルとするとよい。また、各ノズル列が平行となるように位置決めして複数の液吐出ヘッドを1つのキャリッジ上に搭載し、そのキャリッジを移動することにより液吐出ヘッドを平行移動し、1つの液吐出ヘッドの第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせる一方、液吐出不良検出装置を回動することにより、同じ液吐出ヘッドの第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせるとよい。
この発明の第2の態様は、上述したこの発明の第2の目的を達成すべく、液吐出不良検出方法において、上述した液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法に基づき、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ後、そのノズル列を構成するノズルから順に液体を吐出して受光素子の光出力の変化に基づき液吐出不良を検出する、ことを特徴とする。
この発明の第3の態様は、上述したこの発明の第3の目的を達成すべく、
半導体レーザやLEDなどの発光素子から、ノズル列を構成するノズルの液吐出方向と交差する方向に光を発してその光をフォトダイオードなどの受光素子に向ける構成とし、その受光素子の光出力の変化に基づきインク滴等の液体の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、
発光素子と受光素子とを一体ユニット化する一方、
ノズル列を有するインクジェットヘッド等の液吐出ヘッドを、そのノズル列とほぼ直交する方向に平行移動するとき、ノズル列を構成するノズルの1つである第1のノズルの液吐出方向が、発光素子から受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸を横切る位置を中心として回動自在に設け
第1のノズルから液体を吐出しながら、液吐出ヘッドを液吐出ヘッドのノズル列とほぼ直交する方向に平行移動し、第1のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力を検出し、その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、
次いで、ノズル列を構成するノズルの別の1つである第2のノズルから液体を吐出しながら、液吐出ヘッドを第1のノズルの液吐出方向位置を中心として回動し、第2のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力を検出し、その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わす、
液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせを行う手段を備えることを特徴とする。
ここで、発光素子から発する光ビームを絞る、コリメートレンズやスリットなどの絞り部材と、その絞り部材で絞った光がそのまま受光素子に入ることを阻止するビームストッパとを備えるとよい。そして、液体の吐出不良を検出するとき、発光素子から発した光を絞り部材で絞って受光素子に導く一方、ノズル等から液体を吐出する。ここで、液体が正常に吐出されたときは、その吐出液で光ビームを遮って光を散乱し、その散乱した光の一部をビームストッパのまわりから受光素子に入れる。他方、液体が正常に吐出されなかったときは、吐出液で光ビームを遮ることなく、絞り部材で絞った光ビームをそのままビームストッパに当て、発光素子の光が受光素子に入ることを阻止する。これにより、受光素子の受光光量が大きいことから液体の吐出を確認する一方、受光光量が小さいことから液体の吐出不良を検出する。すなわち、受光素子の受光光量の変化から、液体の吐出不良を検出する。
また、発光素子として半導体レーザを使用するとよい。さらに、受光素子を収納するパッケージに光透過窓を設け、その光透過窓を塞ぐガラスなどの光透過部材に遮光部を形成してその遮光部をビームストッパとするとよい。
この発明の第4の態様は、上述したこの発明の第4の目的を達成すべく、インクジェット記録装置において、上記したような液吐出不良検出装置を備える、ことを特徴とする。このインクジェット記録装置には、インク滴の吐出不良があるときには、吐出不良を検出したノズルまたはそのまわりのノズルを含む限られたノズルからインクを吸引する回復装置を備えるとよい。
この発明の第1の態様によれば、第1のノズルから液体を吐出しながら、ノズル列を有する液吐出ヘッドを平行移動し、第1のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力の変化に基づき、第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、次いで第2のノズルから液体を吐出しながら、液吐出不良検出用光軸に合わせた第1のノズルの液吐出方向位置を中心として液吐出不良検出装置を回動し、第2のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力の変化に基づき、第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わす。よって、構造が複雑化したり、液体を無駄に消費したりすることなく、単純化して液吐出不良検出用光軸とノズル列とを簡易に位置合わせする、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法を提供することができる。
このとき、ノズル列を構成するノズルのうちの一端部のノズルを第1のノズルとし、他端部のノズルを第2のノズルとすると、ノズル列を構成するもっとも離れた2つのノズルの液吐出方向位置を各々液吐出不良検出用光軸に合わせて液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせをより正確に行うことができる。
また、各ノズル列が平行となるように位置決めして複数の液吐出ヘッドを1つのキャリッジ上に搭載し、まずキャリッジを移動することにより液吐出ヘッドを平行移動し、1つの液吐出ヘッドの第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、次いでキャリッジを回動することにより液吐出ヘッドを回動し、同じ液吐出ヘッドの第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせるようにすると、カラー記録装置のごとく複数の液吐出ヘッドを有する場合にも、各液吐出ヘッドのノズル列と液吐出不良検出用光軸との位置合わせを行うことができる。
この発明の第2の態様によれば、液吐出不良検出方法において、第1の態様のような液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法に基づき、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ後、そのノズル列を構成するノズルから順に液体を吐出して受光素子の光出力の変化に基づき液吐出不良を検出する。そこで、構造が複雑化したり、液体を無駄に消費したりすることなく、液吐出不良検出用光軸とノズル列とを簡易に位置合わせして後、ノズル列を構成する各ノズルからの液吐出不良を個々に正確に検出する液吐出不良検出方法を提供することができる。
この発明の第3の態様によれば、液吐出不良検出装置において、発光素子と受光素子とを一体ユニット化する一方、ノズル列を有する液吐出ヘッドを、そのノズル列とほぼ直交する方向に平行移動するとき、ノズル列を構成するノズルの1つである第1のノズルの液吐出方向が液吐出不良検出用光軸を横切る位置を中心として回動自在に設ける。よって、第1のノズルから液体を吐出しながら、ノズル列を有する液吐出ヘッドを平行移動し、第1のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力の変化に基づき、第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、次いで第2のノズルから液体を吐出しながら、液吐出不良検出用光軸に合わせた第1のノズルの液吐出方向位置を中心として液吐出不良検出装置を回動し、第2のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の受光素子の光出力の変化に基づき、第2のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わすことができる。これにより、構造が複雑化したり、液体を無駄に消費したりすることなく、液吐出不良検出用光軸とノズル列とを簡易に位置合わせ可能とする液吐出不良検出装置を提供することができる。
ここで、発光素子から発する光ビームを絞る絞り部材と、その絞り部材で絞った光がそのまま受光素子に入ることを阻止するビームストッパとを備えると、構造が簡単で、しかも散乱光を受光して受光素子の受光光量が大きいことから液体の吐出を確認する一方、ビームストッパで遮光して受光光量が小さいことから液体の吐出不良を検出するので、吐出液がある場合とない場合の受光素子の受光光量比を大きくすることができ、液吐出不良の検出を確実とすることができる。
そして、発光素子として半導体レーザを使用すると、小型化、低コスト化に対応可能であり、コーヒレンスがよく、平行光にしやすいため、例えば長尺の液吐出ヘッドの場合などに有効な液吐出不良検出装置を提供することができる。
受光素子を収納するパッケージに光透過窓を設け、その光透過窓を塞ぐ光透過部材に遮光部を形成してその遮光部をビームストッパとすると、ビームストッパを受光素子と一体化して部品点数を削減するとともに、光軸合わせを簡単とし、また小型化を可能とすることができる。
この発明の第4の態様によれば、インクジェット記録装置において、第3の態様のような液吐出不良検出装置を備えるので、構造簡単にして、液体を無駄に消費することなく、液吐出不良検出用光軸とノズル列とを簡易に位置合わせ可能とする液吐出不良検出装置を備え、インク滴の吐出不良を確実に検出可能としたインクジェット記録装置を提供することができる。
インク滴の吐出不良があるときには、吐出不良を検出したノズルまたはそのまわりのノズルを含む限られたノズルからインクを吸引する回復装置を備えると、インクの無駄な消費を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1(A)にはこの発明の第3の態様である液吐出不良検出装置を備えるインクジェットプリンタを正面から見て示し、(B)にはその一部を斜め上から見て示す。
図中符号10は、筐体である。筐体10の左右の側板11、12には、ガイドシャフト13とガイド板14を平行に掛け渡して設ける。それらガイドシャフト13とガイド板14で、1つのキャリッジ15を支持する。キャリッジ15には、不図示の無端ベルトを取り付ける。無端ベルトは、筐体10内の左右に設ける図示しない駆動プーリと従動プーリに掛けまわす。そして、駆動プーリの回転とともに従動プーリを従動回転しながら無端ベルトを走行し、キャリッジ15を図中矢示するごとく左右に摺動自在に備える。
キャリッジ15には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを、キャリッジ15の移動方向に並べて搭載する。液吐出ヘッドである各インクジェットヘッド16は、図1には図示しないが、それぞれ複数のノズルを直線状に並べて構成するインク列を下向きに有し、そのインク列が平行になるように位置決めする。
そして、キャリッジ15が図示する右端のホームポジションにあるときには、各インクジェットヘッド16を、筐体10内の底板17上に設置する回復装置18と対向する。回復装置18は、インク滴吐出不良のノズルからインクを吸い出して吐出不良を回復する装置である。
筐体10内の底板17上には、回復装置18の隣りに、この発明の第3の態様である液吐出不良検出装置20を設ける。液吐出不良検出装置20については、図2以下を用いて詳しくは後述する。
液吐出不良検出装置20に隣接する位置には、板状のプラテン22を設置する。正面から見てそのプラテン22の後ろ側には、プラテン22上に記録媒体である用紙23を供給する給紙台24を斜めに立てて設ける。また、図示省略するが、給紙台24上の用紙23をプラテン22上に送り出す給紙ローラを備える。さらには、プラテン22上の用紙23を矢示方向に搬送して正面側に排出する搬送ローラ25を設ける。
筐体10内の底板17上には、さらに左端に駆動装置26を設置する。駆動装置26は、不図示の給紙ローラや搬送ローラ25などを駆動するとともに、上述した駆動プーリを駆動することにより無端ベルトを走行してキャリッジ15を移動する。
そして、記録時は、駆動装置26で駆動することにより用紙23を搬送してプラテン22上に移動し、所定位置に位置決めするとともに、キャリッジ15を移動して用紙23上を走査し、左方向に移動しながら4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのインク列のノズルからインク滴を吐出して用紙23上に画像を記録する。画像記録後、キャリッジ15を右方向に戻すとともに、用紙23を矢示方向に所定量搬送する。
次いで、再びキャリッジ15を左方向に移動しながら往路で4色のインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを用いて順にそれぞれのインク列のノズルからインク滴を吐出して用紙23上に画像を記録する。そして、同様に画像記録後、キャリッジ15を右方向に戻すとともに、用紙23を矢示方向に所定量搬送する。以下同様に繰り返し、1枚の用紙23上に画像を記録する。
図2には、液吐出不良検出装置20を用いて、1つのインクジェットヘッド16に設けるノズル列の各ノズルからのインク滴の吐出不良を検出している状態を、左側からガイドシャフト13の軸方向に見て示す。
図中n1、n2、n3、n4、n5、………nxは、キャリッジ15に搭載する1つのインクジェットヘッド16に設けるインク列の各ノズルからの液吐出方向である。液吐出不良検出装置20は、その液吐出方向nと交差する方向に発光素子30から光を発してその光を受光素子40に向ける構成とする。
発光素子30には例えば半導体レーザを使用し、受光素子40には例えばフォトダイオードを使用する。そして、発光素子30から受光素子40までの液吐出不良検出用光軸31上には、n1〜nxの液吐出方向nを横切る前に絞り部材としてのコリメートレンズ32を備え、液吐出方向nを横切って後に円板状のビームストッパ33を備える。よって、まっすぐな光軸31上に順に、発光素子30、コリメートレンズ32、ビームストッパ33、受光素子40を設ける。短尺のインクジェットヘッド16の場合には、発光素子30としてLEDを使用してコストの低減を図ることもできる。
これにより、発光素子30から発した光ビームをコリメートレンズ32で平行光とし、その平行光をビームストッパ33に当ててコリメートレンズ32で絞った光が受光素子40に入ることを阻止する。この例では、絞り部材としてコリメートレンズ32を用いて発光素子30からの光ビーム34を平行光とするが、絞り部材で発光素子30からの光ビーム34を絞るようにすればよく、必ずしも平行光に限るものではない。
このとき、コリメートレンズ32で絞った光ビーム34の径をΦd、ビームストッパ33の外径をΦds、受光素子40の受光面41の有効受光面径をΦDとすると、
Φd<Φds<ΦD
となるように設定する。
ところで、図示インクジェットプリンタでは、電源投入時や、前に液吐出不良の検出を行ってから一定時間が経過したときや、前に液吐出不良の検出を行ってから一定枚数の用紙23に記録を行ったときなどに、自動的に液吐出不良の検出を開始する。また、ユーザが検出スイッチを操作したとき、液吐出不良の検出を開始する。
そして、発光素子30から発した光をコリメートレンズ32で絞って平行光とし、受光素子40に導く一方、例えばインクジェットヘッド16yのインク列の複数のノズルの一端から順にインク滴を吐出する。この場合、インク滴が正常に吐出されたときは、その吐出液で光ビーム34を遮って光を散乱し、図中鎖線で示すごとくその散乱した光の一部をビームストッパ33のまわりから受光素子40に入れる。
ここで、インク滴径が数μm〜数十μmであるときは、例えば図示するようにS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8のように散乱し、その散乱強度は、
S1>S2、3>S4、5>S6、7>S8
の順となり、後方散乱光(S6〜8)より前方散乱光(S1〜5)の方が強くなる。
他方、インク滴が正常に吐出されなかったときは、吐出液で光ビーム34を遮ることなく、コリメートレンズ32で絞った光ビーム34をそのままビームストッパ33に当て、発光素子30の光が受光素子40に入ることを阻止する。これにより、ビームストッパ33の外径よりはみ出した散乱光を受光して受光素子30の光出力が大きくなることから、インク滴の吐出を確認する一方、ビームストッパ33で遮光して光出力がほとんど0に近いくらい小さいことから、インク滴の吐出不良を検出する。すなわち、受光素子30の光出力の変化から、インク滴の吐出不良の検出を行う。
イエロのインクジェットヘッド16yのインク列を構成する複数のノズルの一端から順にインク滴の吐出不良を検出し終えると、次にはキャリッジ15を移動してシアンのインクジェットヘッド16cを液吐出不良検出装置20の位置とし、同様にしてシアンのインクジェットヘッド16cに設ける複数のノズルの一端から順にインク滴の吐出不良の検出を行い、続いてマゼンタのインクジェットヘッド16m、ブラックのインクジェットヘッド16bと、順にインク滴の吐出不良の検出を行う。
そして、インク滴の吐出不良があるときには、この例では、キャリッジ15をホーム位置へと戻して回復装置18でインクジェットヘッド16のノズルからインクを吸引し、ノズルの詰まりを解消する。このとき、すべてのノズルではなく、吐出不良を検出したノズルまたはそのまわりのノズルを含む限られたノズルからインクを吸引するようにすると、インクの無駄な消費を防止することができる。
なお、受光素子40は、缶状のパッケージ42内に収納して設置する。パッケージ42は、例えば、その円形の光透過窓43を板ガラス製の光透過部材44で塞ぐ。そして、散乱光を光透過部材44を通して受光素子40の受光面41に当てるようにする。
図3には、ビームストッパ33と受光素子40を、発光素子30側から液吐出不良検出用光軸31方向に見て示す。
図4には、ビームストッパ33の他例を示す。
上述した例では、ビームストッパ33を受光素子40と別体として受光素子40の手前に配置し、コリメートレンズ32で絞った光がそのまま受光素子40に入ることを阻止するようにする。しかし、例えば図4に示すように、受光素子40を収納するパッケージ42に光透過窓43を設け、その光透過窓43を塞ぐ光透過部材44に金属蒸着などにより遮光部を形成してその遮光部をビームストッパ33としてもよい。
このようにすると、ビームストッパ33を受光素子40と一体化して部品点数を削減するとともに、光軸合わせを簡単とし、また小型化を可能とした液吐出不良検出装置20を提供することができる。
以上のとおり、液体の吐出方向nと交差する方向に発光素子30から光を発してその光を受光素子40に向ける構成とし、受光素子30の光出力の変化から、液体の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置20において、発光素子30と受光素子40との間に、発光素子30から発する光ビーム34を絞る絞り部材としてコリメートレンズ32と、そのコリメートレンズ32で絞った光がそのまま受光素子30に入ることを阻止するビームストッパ33とを備えるだけであるから、構造が簡単である。
しかも、散乱光を受光して受光素子30の光出力が大きいことから液体の吐出を確認する一方、ビームストッパ33で遮光して光出力が小さいことから液体の吐出不良を検出するので、吐出液がある場合とない場合の受光素子40の光出力比を大きくすることができ、液吐出不良の検出を確実とすることができる。
図5には、発光素子30と受光素子40間の位置と、インク滴がありの場合となしの場合の受光素子40の光出力比との関係を示す実験データである。
図5から判るとおり、ビームストッパ33の径がΦ1.5の場合も、Φ3.0の場合も、インクジェットヘッド16のノズル配置長さ、すなわちインク列の長さ(550mm)にわたって2倍以上の光出力比を得ることができた。この実験データからも、液吐出不良の検出閾値を2以上とし、液吐出不良の検出を確実とすることができることが判る。
ところで、上述したような液吐出不良検出装置20では、液吐出不良検出用光軸31とノズル列の平行度がずれると、液吐出不良の検出が不正確となる。そこで、この発明では、ノズル列を構成するノズルから順に液体を吐出して受光素子40の光出力の変化に基づき液吐出不良を検出する前に、あらかじめ液吐出不良検出用光軸31とノズル列との位置合わせを行うようにする。
図6に示す液吐出不良検出装置20では、発光素子30とコリメートレンズ32とを一体として発光側ユニット50を構成する一方、受光素子40とビームストッパ33とを一体化した図4に示すような受光側ユニット51を用い、それらの発光側ユニット50と受光側ユニット51とを同一の回動板52上に固定して発光素子30と受光素子40とを一体ユニット化してなる。
一方、各ノズル列53y、53c、53m、53bが平行となるように位置決めして4つのインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを1つのキャリッジ15上に搭載し、キャリッジ15をL方向に移動することにより、ノズル列53y、53c、53m、53bを有するインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを、そのノズル列53とほぼ直交する方向に平行移動可能とする。そして、その平行移動するとき、いずれのインクジェットヘッド16でもよいが、この例では、はじめのイエロのインクジェットヘッド16yのノズル列53yを構成するノズルNyの1つである第1のノズル、例えば一端部のノズルNy1の液吐出方向n1が液吐出不良検出用光軸31を横切る位置Oを中心とし、液吐出不良検出装置20をR方向に回動自在に設ける。
図7には、液吐出不良検出用光軸31とノズル列53y、53c、53m、53bとの位置合わせを行うときのフローチャートを示す。
位置合わせを行うときには、まずステップS1で、キャリッジ15をL方向に移動することによりインクジェットヘッド16y、16c、16m、16bを平行移動するとともに、ノズル列53yを構成するノズルNyの1つである第1のノズルNy1からインク滴を吐出する。そして、インクジェットヘッド16yを、そのノズル列53yとほぼ直交する方向に、第1のノズルNy1からインク滴を吐出しながら、その吐出するインク滴が液吐出不良検出用光軸31を横切るように移動する。
それから、ステップS2で、その第1のノズルNy1から吐出するインク滴が液吐出不良検出用光軸31を横切る前後の位置L1〜L7の受光素子40の光出力LT1〜LT7を検出し、ステップS3で、それらを記憶する。このとき、光出力LT1〜LT7を検出することができないときは、ノズルNy1を次のNy2、Ny3………に変えて光出力LT1〜LT7を検出することが望ましい。また、インク滴は、一滴だけでなく、数滴を吐出することにより検出の信頼性を向上することが好ましい。そして、光出力LT1〜LT7を検出後、ステップS4で、第1のノズルNy1からのインク滴の吐出を停止する。
図9には、キャリッジ15の移動位置L1〜L7と、検出した光出力LT1〜LT7との関係を示すグラフを示す。この図から判るとおり、光出力LT1〜LT7のピーク値LT4は、散乱光の受光がもっとも大きい位置L4のときである。この光出力LT1〜LT7の変化に基づき、ステップS5で、キャリッジ15を位置L4まで移動して第1のノズルNy1の液吐出方向n1位置を液吐出不良検出用光軸31に合わせる。
次いで、ステップS6で、液吐出不良検出装置20を、第1のノズルNy1の液吐出方向n1位置Oを中心としてR方向に回動するとともに、ノズル列53yを構成するノズルNyの別の1つである第2のノズル、例えばノズル列53yの他端部のノズルNyxからインク滴を吐出する。そして、そのノズルNyxから吐出するインク滴が液吐出不良検出用光軸31を横切るように回動する。
それから、ステップS7で、その第2のノズルNyxから吐出するインク滴が液吐出不良検出用光軸31を横切る前後の位置R1〜R7の受光素子40の光出力RT1〜RT7を検出し、ステップS8で、それらを記憶する。このとき、光出力RT1〜RT7を検出することができないときも、ノズルNyxを変えて光出力RT1〜RT7を検出することが望ましい。また、インク滴は、一滴だけでなく、数滴を吐出することにより検出の信頼性を向上することが好ましい。そして、光出力RT1〜RT7を検出後、ステップS9で、第2のノズルNyxからのインク滴の吐出を停止する。
図10には、液吐出不良検出装置20の回動位置R1〜R7と、検出した光出力RT1〜RT7との関係を示すグラフを示す。この図から判るとおり、光出力RT1〜RT7のピーク値RT4は、散乱光の受光がもっとも大きい位置R4のときである。この光出力RT1〜RT7の変化に基づき、ステップS10で、液吐出不良検出装置20を位置R4まで回動して第1のノズルNyxの液吐出方向nx位置を液吐出不良検出用光軸31に合わせる。これにより、液吐出不良検出用光軸31とインク列53yとを正確に位置合わせし、液吐出不良検出用光軸31と他のインク列53c、53m、53bとの位置合わせも行うことができる。
そして、液吐出不良検出用光軸31とノズル列53y、53c、53m、53bとの位置合わせ後、その各ノズル列53y、53c、53m、53bを構成するノズルから順にインク滴を吐出して受光素子40の光出力の変化に基づき液吐出不良を検出する。
つまり、図8に示すように、ステップS11で、はじめにイエロのインクジェットヘッド16yのノズルNy1、Ny2、………Nyxから順にインク滴を吐出し、ステップS12で、受光素子40の光出力を検知して光出力が閾値以上か否かを判断し、吐出チェックを行う。そして、閾値に達しないときは、吐出不良として、ステップS13で、その不吐出ノズルを記憶する。
イエロのインクジェットヘッド16yの吐出不良を検出して後、ステップS14で、ピッチP分、キャリッジ15をL方向に移動して後、次にはステップS15で、シアンのインクジェットヘッド16cのノズルNc1、Nc2、………Ncxから順にインク滴を吐出し、ステップS16で、受光素子40の光出力を検知して光出力が閾値以上か否かを判断し、吐出チェックを行う。そして、閾値に達しないときは、吐出不良として、ステップS17で、その不吐出ノズルを記憶する。
シアンのインクジェットヘッド16cの吐出不良を検出して後、ステップS18で、再びピッチP分、キャリッジ15をL方向に移動して後、次にはステップS19で、マゼンタのインクジェットヘッド16mのノズルNm1、Nm2、………Nmxから順にインク滴を吐出し、ステップS20で、受光素子40の光出力を検知して光出力が閾値以上か否かを判断し、吐出チェックを行う。そして、閾値に達しないときは、吐出不良として、ステップS21で、その不吐出ノズルを記憶する。
マゼンタのインクジェットヘッド16mの吐出不良を検出して後、同様にしてブラックのインクジェットヘッド16bについても、不吐出ノズルを記憶する。そして、このデータを下に、キャリッジ15を移動して、記憶する不吐出ノズルを回復装置18に対向し、回復装置18により、例えば記憶する不吐出ノズルからインクを吸引してノズル詰まり等を解消する。
回復装置18でノズル詰まり等を解消して後、例えば記憶する不吐出ノズルについてのみ、再度液吐出不良がないかどうかの確認を行う。そして、なお液吐出不良があるときには、再び回復装置18で吐出不良解消作業を行う。
(A)はこの発明の第3の態様である液吐出不良検出装置を備えるインクジェットプリンタの正面図、(B)はその一部を斜め上から見て示す斜視図である。 その液吐出不良検出装置を用いて、1つのインクジェトヘッドのノズルからのインク滴の吐出不良を検出している状態を、左側からガイドシャフトの軸方向に見て示す図である。 その液吐出不良検出装置のビームストッパと受光素子を、発光素子側から光軸方向に見て示す図である。 ビームストッパの他例を示す受光素子収納パッケージの正面図および一部破断側面図である。 発光素子と受光素子間の位置と、インク滴がありの場合となしの場合の受光素子の光出力比との関係を示す実験データ図である。 液吐出不良検出装置と、キャリッジ上に搭載するインクジェットヘッドのインク列との位置合わせを説明するための平面図である。 その位置合わせを行うときのフローチャートである。 その位置合わせ後に液吐出不良検出を行うときのフローチャートである。 その位置合わせ時に、ノズル列の第1のノズルの液吐出方向位置が光軸を横切るときの、キャリッジの移動位置と受光素子の光出力との関係図である。 その位置合わせ時に、ノズル列の第2のノズルの液吐出方向位置が光軸を横切るときの、液吐出不良検出装置の回動位置と受光素子の光出力との関係図である。
符号の説明
15 キャリッジ
16、16y、16c、16m、16b インクジェットヘッド(液吐出ヘッド)
18 回復装置
20 液吐出不良検出装置
30 発光素子
31 液吐出不良検出用光軸
32 コリメートレンズ(絞り部材)
33 ビームストッパ
34 光ビーム
40 受光素子
42 パッケージ
43 光透過窓
44 光透過部材
50 発光側ユニット
51 受光側ユニット
52 回動板
53、53y、53c、53m、53b ノズル列
LT1〜LTx 受光素子の光出力
RT1〜RTx 受光素子の光出力
Ny、Nc、Nm、Nb ノズル
Ny1 第1のノズル
Nyx 第2のノズル
n、n1、n2、n3、n4、n5、………nx 液吐出方向

Claims (10)

  1. ノズル列を有する液吐出ヘッドを、そのノズル列とほぼ直交する方向に、前記ノズル列を構成するノズルの1つである第1のノズルから液体を吐出しながら、その吐出する液体が、発光素子から受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸を横切るように平行移動し、
    その第1のノズルから吐出する液体が液吐出不良検出用光軸を横切る前後の前記受光素子の光出力を検出し、
    その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に前記第1のノズルの液吐出方向位置を液吐出不良検出用光軸に合わせ、
    次いで、前記発光素子と前記受光素子とを一体ユニット化した液吐出不良検出装置を、前記第1のノズルの液吐出方向位置を中心として、前記ノズル列を構成するノズルの別の1つである第2のノズルから液体を吐出しながら、その吐出する液体が前記液吐出不良検出用光軸を横切るように回動し、
    その第2のノズルから吐出する液体が前記液吐出不良検出用光軸を横切る前後の前記受光素子の光出力を検出し、
    その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に前記第2のノズルの液吐出方向位置を前記液吐出不良検出用光軸に合わす、
    ことを特徴とする、液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法。
  2. 前記ノズル列を構成するノズルのうちの一端部のノズルを前記第1のノズルとし、他端部のノズルを前記第2のノズルとすることを特徴とする、請求項1に記載の液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法。
  3. 各ノズル列が平行となるように位置決めして複数の前記液吐出ヘッドを1つのキャリッジ上に搭載し、そのキャリッジを移動することにより前記液吐出ヘッドを平行移動し、1つの液吐出ヘッドの前記第1のノズルの液吐出方向位置を前記液吐出不良検出用光軸に合わせる一方、前記液吐出不良検出装置を回動することにより、同じ液吐出ヘッドの前記第2のノズルの液吐出方向位置を前記液吐出不良検出用光軸に合わせることを特徴とする、請求項1または2に記載の液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1に記載の液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせ方法に基づき前記液吐出不良検出用光軸と前記ノズル列との位置合わせ後、そのノズル列を構成するノズルから順に液体を吐出して前記受光素子の光出力の変化に基づき液吐出不良を検出することを特徴とする、液吐出不良検出方法。
  5. 発光素子から、ノズル列を構成するノズルの液吐出方向と交差する方向に光を発してその光を受光素子に向ける構成とし、その受光素子の光出力の変化に基づき液体の吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、
    前記発光素子と前記受光素子とを一体ユニット化する一方、
    前記ノズル列を有する液吐出ヘッドを、そのノズル列とほぼ直交する方向に平行移動するとき、前記ノズル列を構成するノズルの1つである第1のノズルの液吐出方向が、前記発光素子から前記受光素子に向かう液吐出不良検出用光軸を横切る位置を中心として回動自在に設け
    前記第1のノズルから液体を吐出しながら、前記液吐出ヘッドを前記液吐出ヘッドのノズル列とほぼ直交する方向に平行移動し、前記第1のノズルから吐出する液体が前記液吐出不良検出用光軸を横切る前後の前記受光素子の光出力を検出し、その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に前記第1のノズルの液吐出方向位置を前記液吐出不良検出用光軸に合わせ、
    次いで、前記ノズル列を構成するノズルの別の1つである第2のノズルから液体を吐出しながら、前記液吐出ヘッドを前記第1のノズルの液吐出方向位置を中心として回動し、前記第2のノズルから吐出する液体が前記液吐出不良検出用光軸を横切る前後の前記受光素子の光出力を検出し、その光出力の変化に基づき、液体の吐出を停止して後に前記第2のノズルの液吐出方向位置を前記液吐出不良検出用光軸に合わす、
    前記液吐出不良検出用光軸とノズル列との位置合わせを行う手段を備えることを特徴とする、液吐出不良検出装置。
  6. 前記発光素子から発する光ビームを絞る絞り部材と、その絞り部材で絞った光がそのまま前記受光素子に入ることを阻止するビームストッパとを備えることを特徴とする、請求項5に記載の液吐出不良検出装置。
  7. 前記発光素子として半導体レーザを使用することを特徴とする、請求項5または6に記載の液吐出不良検出装置。
  8. 前記受光素子を収納するパッケージに光透過窓を設け、その光透過窓を塞ぐ光透過部材に遮光部を形成してその遮光部を前記ビームストッパとすることを特徴とする、請求項6または7に記載の液吐出不良検出装置。
  9. 請求項5ないし8のいずれか1に記載の液吐出不良検出装置を備えることを特徴とする、インクジェット記録装置。
  10. インク滴の吐出不良があるときには、吐出不良を検出したノズルまたはそのまわりのノズルを含む限られたノズルからインクを吸引する回復装置を備えることを特徴とする、請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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