JP2013233655A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出検知時に使うインク受皿と、ヘッドメンテナンス時に使うインク受皿とを共用にすることができ、小型で簡単な構造のインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】LD131から発する光を収束させるコリーメータレンズ134、シリンドリカルレンズ135および整形孔126aが形成されたアパーチャ126を有し、光を投光する投光ユニット122と、投光ユニット122により投光した光をインク滴に当てる空間Sを有し、光を測定するよう通過孔127が形成された測定ユニット123と、インク滴の検知をする吐出検知ユニット8を備え、さらに、鉛直方向に移動可能であって、空吐出インクを受領可能なインク受皿83を備え、インク受皿83が、空吐出インクを受領するとき、端部194により、投光ユニット122の整形孔126aと測定ユニット123の通過孔127とが塞がれる位置に移動するよう構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAXなどの画像形成装置を構成するインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドからインク滴を吐出して、搬送される用紙に画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
従来、この種のインクジェット記録装置として、記録ヘッドが主走査方向に移動しながらノズルからインク滴を吐出して画像を形成するシリアル型や、主走査方向に多数設けられた記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出して画像を形成するライン型のものが知られている。これらのインクジェット記録装置においては、形成される画像の品質を保つために、ノズルの目詰まりや欠損などの不具合を解消するようクリーニング機能を備えたものがある。
この種のインクジェット記録装置として、記録ヘッドのノズル形成面を封止し、吸引ポンプで記録ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段を備えたものが知られている(特許文献1:特開2001−322296号公報参照)。
このキャッピング手段は、ノズル形成面との間で内部空間を形成するキャップ部材と、キャップ部材を保持するキャップホルダと、キャップ部材の内底部に配置されたシート状のインク吸収材とを有している。キャップホルダは、昇降機構を構成するスライダに搭載されており、上昇するとキャップ部材によりノズル形成面が封止状態となり、下降すると封止状態が解かれるようになっている。また、このキャッピング手段は、吸引ポンプからの負圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引排出して記録ヘッドをクリーニングするよう構成されている。
このインクジェット記録装置においては、非印刷時にノズル形成面が封止状態のとき、記録ヘッドに対して印刷とは関係のない駆動信号を与えて、インク滴を空吐出させるフラッシング動作やインクの吸引排出動作が実行される。
フラッシング動作やインクの吸引排出動作の実行により、ノズルの目詰まりや欠損などの不具合が解消されることになる。このフラッシング動作は、ノズル形成面が封止状態でなされるため、内部空間内で微小なインク滴、すなわちインクミストが発生することがある。しかしながら、インクミストが発生しても、キャッピング手段のインク吸収材の表面に降下して捕獲されるので、外部に漏洩することはなく、ノズル形成面の封止状態が解かれた際に、外部に浮遊するインクミストの量が低減される。
また、この種のインクジェット記録装置として、インク滴の吐出の有無を検知することにより、ノズルの目詰まりや欠損などの不具合を検知し、検知結果に基づいて、フラッシング動作などのクリーニングを実行するものがある。
このようなインク滴の吐出の有無を検知する検知装置として、レーザーダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の光をインク滴に照射し、その陰影や、散乱光をフォトダイオードに受け、フォトダイオードの受光強度によりインク滴の有無を検知する光検知装置が知られている。この光検知装置は、ノズル列が多く長いヘッドやヘッドの組み合わせにより構成され、紙幅分の印刷領域を紙送りのみで印刷することのできるヘッドアレイなど、各種のインクジェット記録装置に対応可能となっている。
この種のインクジェット記録装置においては、検知結果に基づいてクリーニングの実行やメンテナンスが行われるので、より効果的にノズルの目詰まりや欠損などの不具合を解消することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、1文字もしくは1ドットずつ印刷していく比較的小型のシリアルプリンタに適用するもので、単一の構成でノズル形成面をキャッピングできることが前提となっている。
これに対して、1行文字数分の記録ヘッドを備え、1回の記録動作で1行分を同時に記録できるラインプリンタの場合、記録ヘッド列が数個のヘッドで構成され、かつ互い違いに千鳥状に配置される記録ヘッドのものもあり、単一の構造でノズル形成面をキャッピングすることが困難である。千鳥状に配置される記録ヘッドのラインプリンタの場合、それぞれの記録ヘッドに別個にキャッピングを設けることになり、記録ヘッドの吸引装置も別個のものになるという問題がある。吸引装置を共用にし、配管により各に記録ヘッドを吸引するようにしても、配管が多くなりメンテナンスの作業性が低下してしまう。
インク滴の吐出有無の検知結果に基づいて、インク滴を空吐出させるフラッシング動作などのクリーニングを実行する従来のインクジェット記録装置の場合、フラッシング動作により記録ヘッドのインク吐出性能を維持する維持ユニットの近傍に検知装置を設置するには、吐出検知時に吐出したインク滴を受けるインク受皿が必要になる。
このインク受皿は、ヘッドメンテナンス時に排出されるインク滴を受けるよう維持ユニットの近傍に設けられているインク受皿と共用することが難しいという問題がある。
すなわち、ヘッドメンテナンス時に使うインク受皿は、吐出検知時に使うインク受皿よりも、より多くのインクミストの飛散を抑制する必要がある。ヘッドメンテナンス時の空吐出は、ノズルの回復に適した駆動波形によりインク滴が吐出されるので、インク滴数が多く、吐出検知時に排出されるインク滴よりも多いインクミストが発生し筐体内を舞ってしまうことになる。他方、検知装置は、インク滴の吐出の有無を検知するようインク滴が通過する経路に投光し、その光を受光するので、記録ヘッドとインク受皿間の空間内に投光および受光の光学系が設けられている。したがって、空間内で発生するインクミストがこの光学系に付着し易い構造となる。インクミストが光学系に付着してしまうと、発光および受光する光量が減少してしまい、検知精度の低下を招いてしまう。
そのため、吐出検知時に使うインク受皿は、インクミストが光学系に付着しないようインクミストの飛散を確実に阻止する構造であることが必要となり、ヘッドメンテナンス時に使うインク受皿と共用することが難しい。
両者が共用されないので、インク受皿をそれぞれ設けるスペースが必要となり、インクジェット記録装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、インク滴の吐出の有無を検知する吐出検知時に使うインク受皿と、ヘッドメンテナンスの際のインク滴の吐出性能を維持する空吐出時に使うインク受皿とを共用にすることができ、小型で簡単な構造のインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発明に係るインクジェット記録装置は、上記課題を解決するため、発光素子から発する光を収束させるレンズおよび前記収束された光を整形する整形孔が形成されたアパーチャを有し、前記整形孔を通った光を投光する投光ユニットと、前記投光ユニッとにより投光した光をインク滴に当てる空間を有し、前記インク滴により前記光の通過が阻止された量または前記インク滴に当たった前記光の散乱光の強度を測定するよう前記光を通過させる通過孔が形成された測定ユニットと、前記測定ユニットの測定結果に基づいて前記インク滴の吐出の有無を検知する吐出検知ユニットと、前記投光ユニットと前記測定ユニットとの間で鉛直方向に移動可能であって、インク吐出性能を維持するよう記録ヘッドから吐出された空吐出インクを受けるインク受皿とを備え、前記インク受皿が、側板部を有し、前記空吐出インクを受領するとき、前記縁により、前記投光ユニットの前記整形孔と前記測定ユニットの前記通過孔とが塞がれる位置に移動するよう構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、インク滴の吐出の有無を検知する吐出検知時に使うインク受皿と、ヘッドメンテナンスの際のインク滴の吐出性能を維持する空吐出時に使うインク受皿とを共用にすることができ、小型で簡単な構造のインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの側面から見た概略構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの上面から見た概略構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのヘッドアレイユニットと吐出検知ユニットおよびその位置関係を示す図であり、(a)は、吐出検知ユニットが1番目のポジションにある状態を示し、(b)は、吐出検知ユニットが2番目のポジションにある状態を示し、(c)は、吐出検知ユニットが3番目のポジションにある状態を示し、(d)は、吐出検知ユニットが4番目のポジションにある状態を示す。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのヘッドアレイユニットと吐出検知ユニットの側面および正面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの吐出検知ユニット示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのアパーチャの整形孔の形状を示す斜視図および部分拡大図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタについて直接光方式と前方散乱方式の相違を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのインク受皿とインク受皿のフレームを示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの吐出検知位置における吐出検知ユニットの側面および正面、空吐出位置における正面をそれぞれ示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのアパーチャの整形孔、通過孔の開状態を示す吐出検知ユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのアパーチャの整形孔、通過孔の開状態を示す吐出検知ユニットの断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのアパーチャの整形孔、通過孔の閉状態を示す吐出検知ユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタのアパーチャの整形孔、通過孔の閉状態を示す吐出検知ユニットの断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの側面を示す模式図であり、印刷位置、メンテナンス位置および吐出検知位置を示す。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明に係るインクジェット記録装置が適用されるインクジェットプリンタ1の実施形態について説明する。
(実施形態)
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、印刷中固定された記録ヘッドに対して印刷対象となる用紙Pを移動させてインク滴の吐出を行う、いわゆるライン型で構成されており、記録ヘッドからのインク滴吐出と紙送りだけで画像が形成されるようになっている。本実施形態において、画像の形成は、文字を印字し、画像を印画する印刷を意味する。
インクジェットプリンタ1は、給紙トレイ2と、排紙トレイ3と、搬送部4と、記録ヘッドとしてのヘッド部5と、ヘッドメンテナンスユニット6と、吐出検知ユニット8と、図示しない前後側板およびステーなどの他の構成要素を備えている。
給紙トレイ2は、用紙Pを積載し給紙するようになっており、この給紙トレイ2は、分離ローラ21および給紙ローラ22を備えており、給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、この分離ローラ21および給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送部4に給紙されるようになっている。
排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32を備えており、印刷された用紙Pを排紙および積載するようになっている。
搬送部4は、搬送駆動ローラ41Aと、搬送従動ローラ41Bと、これらの搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bとの間に掛け回された無端状の搬送ベルト43とを備えており、用紙Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送するようになっている。
この搬送ベルト43の表面部分には複数の図示しない吸引穴が開けられており、搬送ベルト43の下部には用紙Pを吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41Bの上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが図示しないガイドに保持されて、自重で搬送ベルト43を押し付けている。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動するようになっている。用紙Pは、吸引ファン44により搬送ベルト43の吸引穴を介して搬送ベルト43上に吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送されるようになっている。
搬送従動ローラ41B、搬送ガイドローラ42A、42Bは搬送ベルト43に従動して回転するようになっている。
なお、搬送ベルト43に開けられている吸引穴は、ヘッド部5の乾き対策の空打ち時にも使用されるようになっている。すなわち、この吸引穴は、文字や画像を印刷するためのインク滴の吐出ではなくヘッド部5のノズル内にある増粘したインクの廃棄を行うためのインク滴の吐出の際に使用される。前述の空打ちは、用紙Pが搬送されていない時、例えば、先行する用紙Pと後行する用紙Pとの間で搬送ベルト43の表面が露出する時に、搬送ベルト43の吸引穴の位置とヘッド部5のノズルの位置とが合致するタイミングで、インク滴を吐出させ、吐出されたインク滴が吸引穴を通過して排出されるようになっている。
搬送部4に対する用紙Pの搬送方向下流側(図1においては左側に相当)には、用紙Pを排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド45が配置されている。この搬送ガイド45を経由して搬送された用紙Pは排紙トレイ3に排紙される。
ヘッド部5は、図2に示すように、ヘッドアレイユニット50で構成されており、搬送部4の上部に移動可能(ここでは昇降後、図の左右方向に移動可能)に配置されている。ヘッドアレイユニット50から搬送部4で搬送中の用紙Pに印刷するインク滴が吐出されるようになっている。
ヘッドアレイユニット50は、ベース部材51と、ベース部材51に一列に配列した複数のヘッド101で構成される4つのヘッド列51A、51B、51C、51Dとを有している。ヘッド列51A、51Bの各ヘッド列は、ブラック(K)のインク滴を吐出するブラックノズル列52Kで構成されている。
ヘッド列51C、51Dの各ヘッド列は、シアン(C)のインク滴を吐出するシアンノズル列52C、マゼンタ(M)のインク滴を吐出するマゼンタノズル列52M、イエロー(Y)のインク滴を吐出するイエローノズル列52Yの各色のノズル列および予備ノズル列52Sでそれぞれ構成されている。
図3(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、ブラックノズル列52K、シアンノズル列52C、マゼンタノズル列52M、イエローノズル列52Yの各ノズル列は、複数配列されたノズル列で構成されている。
また、ブラックノズル列52Kで構成されるヘッド101、シアンノズル列52C、マゼンタノズル列52M、イエローノズル列52Yおよび予備ノズル列52Sで構成されるヘッド101は、互いに隣り合うヘッド101を用紙Pの幅方向に位置をずらして千鳥状に配置されている。このヘッド101は、図2の紙面において上下方向となる紙送り方向、すなわち用紙Pの搬送方向と、この搬送方向と直交する紙幅方向にも多数のヘッド101が配列されて各ノズル列が繋がるようになっている。
なお、各色のライン構成は、図3(a)、(b)、(c)、(d)に示す配置に限られるものではなく、各色の配置は特に限定されない。例えば、ブラック(K)については任意のヘッド列で用紙幅相当の1列分のヘッド列で構成するようにしてもよい。
また、ヘッド部5には、ヘッドアレイユニット50の各ヘッド101にインクをそれぞれ供給する図示しない分岐部材が各色ごとに配列され、分岐部材の上流側にはサブタンクが配置され、サブタンクとヘッドとの水頭差によって、ヘッド101のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧が形成される。さらに、サブタンクの上流側にはインクを貯蔵する交換可能なメインタンクが配置されている。
図1に示すように、ヘッドメンテナンスユニット6は、搬送部4の上方でヘッド部5の側方に設けられており、印刷終了後または所要のタイミングでヘッド部5における各記録ヘッドの吐出性能の維持および回復を行う維持回復機構で構成されている。このヘッドメンテナンスユニット6は、図2および図3(a)、(b)、(c)、(d)に示したヘッド101で構成されるヘッド列51A、51B、51C、51Dの各ヘッド列に対応して、ノズル面、すなわちインク滴の吐出面をキャッピングするキャップ61と、吸引手段63を備えたクリーニングユニット7を有している。
さらに、ヘッド列51A、51B、51C、51Dの各ヘッド列に対応してノズル面をワイピングする薄板の帯状、すなわちブレード状に形成された図示しないワイパブレードを備えている。このワイパブレードは図示しないブレードホルダに保持されている。
ヘッドメンテナンスユニット6では、キャップ61によりヘッド101のノズル面を密閉した状態でクリーニングユニット7側に吸引手段63によって吸引することで、ヘッド101に装備されているノズルから増粘したインクを排出させてヘッド101の吐出性能を回復させるようになっている。
なお、ヘッドメンテナンスユニット6の吸引手段63やキャップ61と吸引手段をつなぐ流路、その他圧力室等は、インクジェットプリンタ1の後側板の外側に配置し、チューブ等の経路を使用して接続することもできる。また、吐出性能の維持回復時に吸引に代えて、あるいは吸引とともにヘッド101の上流側から加圧手段によってヘッド101内を加圧する構成とすることもできる。
このヘッドメンテナンスユニット6は、搬送部4の上方で用紙搬送方向に対して上下方向移動可能に配置されており、メンテナンス時には、ヘッド部5が上昇するとともに、スライドしてヘッドメンテナンスユニット6の上方に移動した後、ヘッド部5の下部にあるメンテナンス部が上昇し、メンテナンスが行われるようになっている。ヘッド101のメンテナンスが終了した後、ヘッド部5が印刷するときは、ヘッドメンテナンスユニット6は、図1の位置に退避するとともに、ヘッド部5も図1の位置に移動する。
クリーニングユニット7は、ヘッドメンテナンスユニット6の上部側に位置し、図示しないクリーナ移動手段によって用紙搬送面に対して鉛直方向に上下移動可能に配置されている。このクリーニングユニット7は、キャップ61およびワイパブレードに付着し、廃液となるインク滴を清掃するようになっている。
具体的には、クリーニングユニット7は、ヘッド101のメンテナンスが終了した後ヘッドメンテナンスユニット6が下降した状態で、下降移動し、キャップ61およびワイパブレードを清掃するようになっている。
図4に示すように、吐出検知ユニット8は、第1の検知ユニット81と、第2の検知ユニット82と、第1の検知ユニット81と第2の検知ユニット82との間に配置されたインク受皿83とにより構成されている。
この吐出検知ユニット8は、インク滴の吐出の有無を検知する際に、ヘッドアレイユニット50が、用紙Pの搬送方向に移動し、図3(a)に示す1番目のポジション、図3(b)に示す2番目のポジション、(c)に示す3番目のポジション、(d)に示す4番目のポジションの各ポジションで停止し、停止中に、各ポジションで検知が行われるようになっている。
ヘッドアレイユニット50が、1番目のポジションおよび上から2番目のポジションにおいて停止したとき、ヘッド列51A、51Bのブラックノズル列52Kの検知が実施されるようになっている。3番目および4番目のポジションにおいて、ヘッド列51C、51Dのシアンノズル列52C、マゼンタノズル列52M、イエローノズル列52Yの各ヘッド列の検知が実施されるようになっている。
したがって、吐出検知ユニット8は、単一の検知ユニットで、4列のヘッド列51A、51B、51C、51Dの各ヘッド列におけるインク滴の吐出の有無を検知できるよう構成されている。
図4に示すように、第1の検知ユニット81は、排紙トレイ3側から見て左側、ヘッドアレイユニット50のベース部材51の左側に設けられている。
図5に示すように、第1の検知ユニット81は、ベース121と、投光ユニット122と、測定ユニット123と、カバー124とにより構成されている。
投光ユニット122は、本発明の発光素子としてのレーザーダイオード(以下、LDという)131と、LD基板132と、LD保持基板133と、コリメーターレンズ134と、シリンドリカルレンズ135と、ミラー136と、ミラー調整治具137とを有している。
この投光ユニット122より投光される光の光軸は、鉛直方向に直交する水平方向より上向きにならない公差で調整されている。投光ユニット122より投光される光軸は、上向きに調整させると次の利点がある。すなわち、ヘッドアレイユニット50から吐出されるインク滴に投光してインク滴を照射すると、その反射光である散乱光が発生することになる。この場合、インク受皿83の鉛直方向の長さである深さが十分確保されていれば、水平方向より下向きに調整しても照射するレーザー光がインク受皿83の下部の表面に当たらず、不要な反射光となる散乱光の発生に繋がることはない。
LD131は、ケースに保持されたLDチップで構成されており、LD基板132から独立した位置でLD保持基板133に半田づけされている。なお、本発明の発光素子は、LDチップであることが好ましいが、LD131に限られず、光源となる素子であればよく、例えば、フォトダイオードであってもよい。
このLD131は、発光するレーザー光の断面形状を規定する、いわゆる発光プロファイルを有している。この発光プロファイルは、鉛直方向を短手方向とし、鉛直方向に直交する水平方向を長手方向としてセットされている。
コリメーターレンズ134は、光軸の位置が調整されたのちケースに接着固定されている。シリンドリカルレンズ135も、コリメーターレンズ134と光軸の位置が一致するようベース121に組み付けられている。
ミラー136は、表面蒸着ミラーで、LD131から発光されたレーザー光の光軸の角度を調整可能な構造になっている。ミラー調整治具137は、偏心軸からなるLD角度調整治工具で構成されており、ミラー136の副走査方向の角度が調整されるようになっている。調整後、ミラー調整治具137と偏心軸の中間に位置するネジにより固定されるようになっている。なお、ミラー136の鉛直方向の角度については、ミラー136がヘッド面より距離を開けて取り付けられているので、調整する程の精度は必要ではなく、一般公差で構わず、調整を必要としない構造となっている。
測定ユニット123は、LD基板132の下層側に設けられたPD基板141と、フォトダイオード(以下、PDという)142とを有している。
PD基板141は、図示しない検知回路を含んで構成されており、ベース121に取り付けられている。このPD基板141は、図示しないPDケースとの間に取付け高さ調整機構を備えており、高さ方向のみ調整可能となっている。また、このPD基板141は、検知回路を有しており、この検知回路はアンプ回路を多段にして500倍ないし5000倍程度の増幅機能を有している。この検知回路は、高感度で構成されており、ノイズに対しても敏感であるため、図示しない金属カバーが設けられており、ノイズから保護されている。
PD142は、LD131から発光されインク滴に投光されて欠損したレーザー光、すなわちインク滴に当たり、インク滴部分で発する散乱光を受光するようになっている。PD142で受光された光は、その光強度が測定され、LD基板132の検知回路で検知される。具体的には、インク滴に投光されずに、直接PD142で受光した場合の光強度と、インク滴に投光された後に受光した場合の光強度との値の差が、検知回路によって算出され、算出結果に基づいて、インク滴の有無が検知されるようになっている。
カバー124は、ベース121に支持されており、カバー124の長手方向の端部に整形孔126aが形成されたアパーチャ126と、整形孔126aからカバー124の長手方向の中央側に離隔して形成された通過孔127とを有している。このカバー124はアパーチャ126と一体型となっている。
アパーチャ126は、投光ユニット122から投光されるレーザー光を通過させて整形させる整形孔126aを有している。このアパーチャ126の整形孔126aは、LD131から発光されたレーザー光が通過する際、レーザー光の余分な部分を切り取る、すなわちレーザー光の断面形状を所定の形状に整形する機能を有している。
その結果、投光ユニット122から投光されるレーザー光の不要な反射光が第2の検知ユニット82のPDに入射しないようにして、誤作動することを防止している。
このアパーチャ126の整形孔126aは、図6に示すように、レーザー光の通過する整形孔126aの断面形状が長丸形状に形成されている。この整形孔126aの形状は、この長丸形状の鉛直方向の長さよりも、長丸形状の鉛直方向に直交する横方向の、すなわち水平方向の長さが長くなるよう形成されている。整形孔126aの断面形状をこのように長丸形状にすることにより、光軸を調整する際に、鉛直方向の余裕度が増え、かつインク受皿83の昇降の移動量を少なくすることができる。インク受皿83の移動量が少ない分、昇降機構が小型化され、本体の小型化に寄与することができる。この長丸形状は、横方向の長さが長くなるよう形成されていればよく、長丸形状以外の形状であってもよい。例えば、楕円形状であってもよく、長方形であってもよい。
LD131から発光されたレーザー光は、コリメーターレンズ134を通り、ほぼ平行光に近い光ないし収束光となる。コリメーターレンズ134を通った光が、平行光に近い光ないし収束光であると、光軸を合わせた後、レーザー光が必要外の部位に当たることがなくなる。そして、さらにレーザー光の形状は、シリンドリカルレンズ135を通り、インク滴の検知時の幅方向、すなわち副走査方向はそのままにして、ヘッド101と印刷媒体となる用紙Pの間隔方向のみが縮小されるようになっている。シリンドリカルレンズ135を通過したレーザー光は、ミラー136により、進行方向の光軸の角度が変更されて、アパーチャ126の整形孔126aを通過して整形され、インク滴方向に向けて投光される。
第2の検知ユニット82は、第1の検知ユニット81と同様に構成されており、排紙トレイ3側から見て右側、図4に示すように、ヘッドアレイユニット50のベース部材51の右側に設けられている。
第2の検知ユニット82は、ベース161と、投光ユニット162と、測定ユニット163と、カバー164とにより構成されている。
投光ユニット162は、LD171と、LD基板172と、LD保持基板173と、コリメーターレンズ174と、シリンドリカルレンズ175と、ミラー176と、ミラー調整治具177とを有している。
この投光ユニット162より投光される光の光軸は、投光ユニット122と同様に、鉛直方向に直交する水平方向より上向きにならない公差で調整されている。投光ユニット162より投光される光軸は、上向きに調整させると次の利点がある。すなわち、ヘッドアレイユニット50から吐出されるインク滴に投光してインク滴を照射すると、その反射光である散乱光が発生することになる。この場合、インク受皿83の鉛直方向の長さである深さが十分確保されていれば、水平方向より下向きに調整しても照射するレーザー光がインク受皿83の下部の表面に当たらず、不要な反射光となる散乱光の発生に繋がることはない。
LD171は、LD131と同様に、ケースに保持されたLDチップで構成されており、LD基板172から独立した位置でLD保持基板173に半田づけされている。
このLD171は、LD131と同様に、発光するレーザー光の断面形状を規定する、いわゆる発光プロファイルを有している。この発光プロファイルは、鉛直方向を短手方向とし、鉛直方向に直交する水平方向を長手方向としてセットされている。
コリメーターレンズ174は、コリメーターレンズ134と同様に、光軸の位置が調整されたのちケースに接着固定されている。シリンドリカルレンズ175も、コリメーターレンズ174と光軸の位置が一致するようベース161に組み付けられている。
ミラー176は、ミラー136と同様に、表面蒸着ミラーで、LD171から発光されたレーザー光の光軸の角度を調整可能な構造になっている。ミラー調整治具177は、偏心軸からなるLD角度調整治工具で構成されており、ミラー176の副走査方向の角度が調整されるようになっている。調整後、ミラー調整治具177と偏心軸の中間に位置するネジにより固定されるようになっている。なお、ミラー176の鉛直方向の角度については、ミラー136と同様に、ミラー176がヘッド面より距離を開けて取り付けられているので、調整する程の精度は必要ではなく、一般公差で構わず、調整を必要としない構造となっている。
測定ユニット163は、LD基板172の下層側に設けられたPD基板181と、PD182とを有している。
PD基板181は、図示しない検知回路を含んで構成されており、ベース161に取り付けられている。このPD基板181は、図示しないPDケースとの間に取付け高さ調整機構を備えており、高さ方向のみ調整可能となっている。また、このPD基板181は、PD基板141と同様に、検知回路を有しており、この検知回路はアンプ回路を多段にして500倍ないし5000倍程度の増幅機能を有している。この検知回路は、高感度で構成されており、ノイズに対しても敏感であるため、図示しない金属カバーが設けられており、ノイズから保護されている。
PD182は、LD171から発光されインク滴に投光されて欠損したレーザー光、すなわちインク滴に当たり、インク滴部分で発する散乱光を受光するようになっている。PD182で受光された光は、その光強度が測定され、LD基板172の検知回路で検知される。具体的には、インク滴に投光されずに、直接PD182で受光した場合の光強度と、インク滴に投光された後に受光した場合の光強度との値の差が、検知回路によって算出され、算出結果に基づいて、インク滴の有無が検知されるようになっている。
カバー164は、カバー124と同様に、ベース161に支持されており、カバー164の長手方向の端部に形成された通過孔167と、アパーチャ166からカバー164の長手方向の中央側に離隔して整形孔166aが形成されたアパーチャ166とを有している。このカバー164はアパーチャ166と一体型となっている。
すなわち、通過孔167は、第1の検知ユニット81のアパーチャ126の整形孔126aに対向する位置に形成され、後述のアパーチャ166の整形孔166aは、第1の検知ユニット81の通過孔127に対向する位置に形成されている。第1の検知ユニット81のアパーチャ126の整形孔126aを通過したレーザー光は、通過孔167に入射するようになっており、後述のアパーチャ166の整形孔166aを通過したレーザー光は、第1の検知ユニット81の通過孔127に入射するようになっている。
このアパーチャ166の整形孔166aは、LD171から発光されたレーザー光が通過する際、レーザー光の余分な部分を切り取る、すなわちレーザー光の断面形状を所定の形状に整形する機能を有している。その結果、投光ユニット162から投光されるレーザー光の不要な反射光が第1の検知ユニット81のPD142に入射しないようにして、誤作動することを防止している。
このアパーチャ166の整形孔166aは、図6に示すように、アパーチャ126の整形孔126aと同様に、レーザー光の通過する整形孔166aの断面形状が長丸形状に形成されていることが好ましい。この整形孔166aの形状は、この長丸形状の鉛直方向の長さよりも、長丸形状の鉛直方向に直交する横方向の、すなわち水平方向の長さが長くなるよう形成されている。整形孔166aの断面形状をこのように長丸形状にすることにより、光軸を調整する際に、鉛直方向の余裕度が増え、かつインク受皿83の移動量を少なくすることができる。インク受皿83の移動量が少ない分、昇降機構が小型化され、本体の小型化に寄与することができる。
LD171から発光されたレーザー光は、コリメーターレンズ174を通り、ほぼ平行光に近い光ないし収束光となる。そして、さらにレーザー光の形状は、シリンドリカルレンズ175を通り、インク滴の検知時の幅方向、すなわち副走査方向はそのままにして、ヘッド101と印刷媒体となる用紙Pの間隔方向のみが縮小されるようになっている。シリンドリカルレンズ175を通過したレーザー光は、ミラー176により、進行方向の光軸の角度が変更されて、アパーチャ166の整形孔166aを通過し、インク滴方向に向けて投光される。
この吐出検知ユニット8において、吐出されたインク滴の検知は、搬送ベルト43に形成された吸引穴の位置がヘッド101のノズルに対向する位置になるタイミングに合わせ行われる。インク滴の検知のためのレーザー光が第1の検知ユニット81および第2の検知ユニット82とにおいて発光され、インク滴に投光される。投光されたレーザー光が、インク滴に当たった際に、前方散乱光が生じ、この前方散乱光が各測定ユニット123により検知される。
このように吐出検知ユニット8においては、インク滴検知を直接光で行う直接光方式であってもよく、インク滴検知を散乱光で行う散乱光検知方式であってもよい。
直接光方式の場合、図7の上側の図に示すように、一方側に配置されたLDユニットのLDから射出される光をレンズおよびアパーチャを介してレーザー光として、ヘッドから吐出されるインク滴に向けて出射する。そして、インク滴により欠損したレーザー光の光強度をPDユニットのPDにより測定する。インク滴がない場合の光強度の値と、インク滴がある場合の光強度の値との差を算出して、算出結果に基づいてインク滴が出射されたか否かが判定される。図7の上側の図に示すように、直接光方式の場合、LDとPDとの間を結んで繋がった光軸が存在することが特徴となっている。
散乱光検知方式の場合、図7の下側の図に示すように、直接光方式と同様に、一方側に配置されたLDユニットのLDから射出される光をレンズおよびアパーチャを介してレーザー光として、ヘッドから吐出されるインク滴に向けて出射する。そして、インク滴により欠損したレーザー光の光強度をレーザー光の光軸から離間した位置に配置されたPDユニットのPDにより測定する。図7の下側の図に示すように、散乱光方式の場合、LDとPDとの間を結んで繋がった光軸が存在しないことが特徴となっている。
すなわち、PDは、インク滴から光軸方向にβの距離だけ離隔するとともに、鉛直方向の下方にαの距離だけ離隔しており、レーザー光の光軸の線とインク滴とPDとを結ぶ線とのなす角θが形成されることが特徴となっている。なす角θは、微小な角度になるよう設定されている。
インク受皿83は、図5に示すように、側面カバー部191、192と、底部193と、第1の検知ユニット81に接触する端部194と、第2の検知ユニット82に接触する端部195とを有している。また、インク受皿83は、図8に示すように、鉛直方向の下部にフレーム196を有しており、このフレーム196には、偏心軸1sを備えた図示しない昇降機構が設けられている。
昇降機構は、偏心軸1sの回転により昇降するようになっており、図8に示すインク受皿83は、最も下降した位置になっている。インク受皿83は、フレーム196および昇降機構に支持され、昇降機構の偏心軸1sの回転によりフレーム196に対して鉛直方向に上昇するとともに下降することができる。
なお、このフレーム196には、ベース121、161がそれぞれ締結されており、ベース121、161を介して第1の検知ユニット81と第2の検知ユニット82とがフレーム196に固定されている。
このインク受皿83には、図5に示す側面カバー部191、192、底部193および端部194、195により、鉛直方向の上部が開口された方形の空間Sが形成されている。この空間S内で、インク滴がヘッド101の各ノズルから空吐出されるとともに、投光ユニット122から投光されたレーザー光と、測定ユニット123で受光する、インク滴に照射され発生した前方散乱光とが通過するようになっている。同様に、投光ユニット162から投光されたレーザー光と、測定ユニット163で受光する、インク滴に照射され発生した前方散乱光とが通過するようになっている。
なお、図5においては、インク受皿83は、端部194と端部195との間の長手方向の長さが、印刷される用紙Pの幅に対応しており、他の構成要素と比べて長く形成されているので、中央部分を便宜的に切断して描かれているが、図4に示すように、一体的に形成されている。
側面カバー部191、192は、それぞれインク受皿83が上昇した際、図9の左側に示すように、ヘッドアレイユニット50の各ヘッド101を覆うようになっており、各ヘッド101からインク滴が吐出された際、インクのミストが周囲に飛散しないよう保護するようになっている。
第1の検知ユニット81に接触する端部194は、開口部分194kと、側板部としての閉止部分194hとを有している。
開口部分194kは、図10、図11に示すように、インク受皿83が下降した状態にあるとき、投光ユニット122から投光されるレーザー光を通過させ、投光ユニット162から投光され、インク滴に照射されて発生する前方散乱光を通過させるようになっている。
閉止部分194hは、図12、図13に示すように、インク受皿83が上昇した状態にあるとき、アパーチャ126の整形孔126aを閉止するとともに、通過孔127を閉止して、インク滴のミストがアパーチャ126の整形孔126aおよび通過孔127を介して測定ユニット123に付着しないよう保護している。
第2の検知ユニット82に接触する端部195は、端部194と同様に構成されており、開口部分195kと、側板部としての閉止部分195hとを有している。
開口部分195kは、図10、図11に示すように、インク受皿83が下降した状態にあるとき、投光ユニット162から投光されるレーザー光を通過させ、投光ユニット122から投光され、インク滴に照射されて発生する前方散乱光を通過させるようになっている。
閉止部分195hは、図12、図13に示すように、インク受皿83が上昇した状態にあるとき、アパーチャ166の整形孔166aを閉止するとともに、通過孔167を閉止して、インク滴のミストがアパーチャ166の整形孔166aおよび通過孔167を介して測定ユニット163に付着しないよう保護している。
投光ユニット122から投光され、測定ユニット163で受光されるレーザー光および前方散乱光の光軸と、投光ユニット162から投光され、測定ユニット123で受光されるレーザー光および前方散乱光の光軸とがそれぞれ調整されて、投光ユニット122、162および測定ユニット123、163がベース121、161を介してフレーム196に固定される。すなわち、投光ユニット122、162および測定ユニット123、163がフレーム196に締結される。
投光ユニット122、162および測定ユニット123、163が前述のように調整されるとき、レーザー光および前方散乱光の光軸が通過するようインク受皿83は、吐出検知位置にセットされており、各光軸が閉止されない位置になっている。
投光ユニット122、162および測定ユニット123、163が調整された状態およびインク受皿83が吐出検知位置に移動した状態で、インク受皿83の昇降位置が調整される。その後、最終的に投光ユニット122、162および測定ユニット123、163におけるレーザー光および前方散乱光の光軸が調整される。
すなわち、レーザー光および前方散乱光の各光軸は、位置調整がされたインク受皿83と、フレーム196に締結された投光ユニット122、162および測定ユニット123、163の位置を基準に調整される。
なお、インク滴の吐出検知をする場合のインク受皿83の昇降機構による下降量は、投光されたレーザー光の断面形状の鉛直方向、すなわち上下方向の長さより大きく設定されている。ここで、投光されたレーザー光がヘッドアレイユニット50や他の部品に当たり、不要な反射光や、散乱光を発生させないようにするには、図9に示す位置関係で、インク受皿83も投光されたレーザー光に干渉しないことが必要となる。この点、インク受皿83の下降量が、投光されたレーザー光の断面形状の上下方向の長さより大きくなっていれば、インク受皿83も投光されたレーザー光に干渉しなくなるので、前述の条件を満たすことができる。
インク受皿83は、図9の右側の正面図および中央の側面図に示すように、昇降機構によって昇降し、投光ユニット122、162および測定ユニット123、163のレーザー光および前方散乱光の各光軸が通る吐出検知位置にセットされるようになっている。この吐出検知位置で、インク滴が吐出されたか否か検知が実行される。
また、インク受皿83は、図9の左側の側面図に示すように、昇降機構によってさらに昇降し、投光ユニット122、162および測定ユニット123、163のレーザー光および前方散乱光の各光の通過が閉止される空吐出位置にセットされるようになっている。この空吐出位置で、インク吐出性能を維持するための空吐出が実行される。
この空吐出位置で、空吐出により発生するインクミストの周囲への飛散を防止するカバーをインク受皿83の上面部分に設けるようにしてもよい。このカバーにおいて、さらに密閉度を高めるため、各ヘッド101のノズル直下のインク滴が通る部分のみインク滴通過孔を設けるようにしてもよい。
次いで、インクジェットプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
図1に示すように、給紙トレイ2に収容されている用紙Pは、分離ローラ21および給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送部4に給紙される。給紙された用紙Pは、吸引ファン44により搬送ベルト43に吸い付けられ、搬送ガイド45を経て排紙トレイ3に排紙される。
搬送される用紙Pは、搬送中、搬送ガイドローラ42A、42Bの間でヘッド部5のヘッドアレイユニット50により印刷が実行される。すなわち、用紙Pの搬送およびヘッド部5からのインク滴の吐出のみでマトリックスが形成され印刷が行われる。
このヘッド部5のヘッドアレイユニット50は、印刷中は、図14中の右側の図に示すように、搬送ベルト43に最も近接した位置で停止し固定された状態で維持される。
印刷の終了後などの非印刷時には、必要に応じて、維持回復動作、例えば、メンテナンスが行われる。このメンテナンス時には、図14中の中央の図に示すように、ヘッドアレイユニット50が水平移動するとともに、上昇して搬送ベルト43から離隔する方向で移動する。移動した位置で、さらに、ヘッドメンテナンスユニット6のクリーニングユニット7がクリーナ移動手段により上昇しヘッドアレイユニット50に近接した位置で停止する。
この状態で、キャップ61で各ヘッド101のノズル面が密閉され、クリーニングユニット7の吸引手段63により吸引され、各ノズルから増粘したインクが排出される。
他方、ヘッドアレイユニット50からのインク滴の吐出の有無を検知するときは、図14中の左側の図に示すように、ヘッドアレイユニット50が、吐出検知ユニット8の上部まで水平移動し、停止する。そして、インク受皿83が昇降機構により昇降し、インク滴吐出の有無の検知が行われる。
この吐出検知ユニット8によるインク滴の吐出の有無を検知する際、図3(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、ヘッドアレイユニット50が、用紙Pの搬送方向に移動し、前述のように、1番目ないし4番目の各ポジションで停止し、停止中に、各ポジションで検知が行われる。このように各ヘッド列を4箇所に移動動作させることにより4列のヘッド列におけるインク滴の吐出の有無を検知することができる。
次いで、吐出検知ユニット8によりインク滴の吐出有無の検知および検知に関連する動作について、電源ON時またはメンテナンス後の動作と印刷終了動作の場合に分けて説明する。
<電源ON時またはメンテナンス後の動作>
インクジェットプリンタ1の電源がONになると(S11)、図15に示すように、ヘッド部5のヘッドアレイユニット50が、図14の中央に示すキャッピングポジションから、図14の左側に示す検知ポジションに移動する(S12)。この検知ポジションでインク受皿83が昇降機構により下降する(S13)。
インク受皿83が下降すると、吐出検知ユニット8によりヘッドアレイユニット50からのインク滴の吐出有無の検知動作が開始される(S14)。この検知動作により、インク滴の吐出が有ったこと、すなわちインク滴の欠損が無かったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S26)。そして、ヘッドアレイユニット50が、前述のキャッピングポジションから、図14の右側に示す印刷ポジションに移動し(S27)、印刷スタンバイとなり印刷開始待ち状態となる(S28)。
前述の検知動作(S14)により、インク滴の吐出が無かったこと、すなわちインク滴の欠損が有ったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S15)。この状態で、ヘッドアレイユニット50から画像形成などの印刷に寄与しないインク滴による空突出が実行され、空突出されたインク滴はインク受皿83で受領される(S16)。
この空突出の実行後、インク受皿83は下降し(S17)、再度インク滴の吐出有無の検知動作が開始される(S18)。
この再度の検知動作(S18)により、インク滴の吐出が有ったこと、すなわちインク滴の欠損が無かったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S26)。そして、ヘッドアレイユニット50が、前述のキャッピングポジションから、図14の右側に示す印刷ポジションに移動し(S27)、印刷スタンバイとなり印刷開始待ち状態となる(S28)。
前述の再度の検知動作(S18)により、インク滴の吐出が無かったこと、すなわちインク滴の欠損が有ったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S19)。この状態で、ヘッドアレイユニット50が前述の検知ポジションから、前述のキャッピングポジションと同じに位置し、ヘッドメンテナンスユニット6によるメンテナンスが実行されるメンテナンスポジションに移動する(S20)。このメンテナンスポジションにおいて、ヘッドメンテナンスユニット6のクリーニングユニット7により維持回復動作となるノズルクリーニングが実行される(S21)。
その後、ヘッドアレイユニット50は、メンテナンスポジションから検知ポジションに移動し(S22)、ノズルクリーニングの動作回数がカウントされる(S23)。ノズルクリーニングの動作回数が1回以下(≦1)のときは、インク受皿83が昇降機構により下降するステップ(S13)に戻り、繰り返し実行される。
ノズルクリーニングの動作回数が1回を超えた(1<)ときは、検知動作を停止するとともに、ヘッド101のノズルにインク滴の吐出されないノズルが有ったことをエラーとして表示する(S24)。そして、ヘッドアレイユニット50を検知ポジションからメンテナンスポジションに移動し、メンテナンスのスタンバイ状態となる(S25)。
<印刷終了動作>
インクジェットプリンタ1の印刷が終了すると(S31)、図16に示すように、ヘッド部5のヘッドアレイユニット50が、図14の中央に示すキャッピングポジションから、図14の左側に示す検知ポジションに移動する(S32)。この検知ポジションでインク受皿83が昇降機構により下降する(S33)。
インク受皿83が下降すると、吐出検知ユニット8によりヘッドアレイユニット50からのインク滴の吐出有無の検知動作が開始される(S34)。この検知動作により、インク滴の吐出が有ったこと、すなわちインク滴の欠損が無かったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S44)。そして、ヘッドアレイユニット50が、前述の検知ポジションから、前述のキャッピングポジションに移動し(S46)、印刷が終了する。
前述の検知動作(S34)により、インク滴の吐出が無かったこと、すなわちインク滴の欠損が有ったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S35)。この状態で、ヘッドアレイユニット50から画像形成などの印刷に寄与しないインク滴による空突出が実行され、空突出されたインク滴はインク受皿83で受領される(S36)。
この空突出の実行後、インク受皿83は下降し(S37)、再度インク滴の吐出有無の検知動作が開始される(S38)。
この再度の検知動作(S38)により、インク滴の吐出が有ったこと、すなわちインク滴の欠損が無かったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S44)。そして、ヘッドアレイユニット50が、前述の検知ポジションから、前述のキャッピングポジションに移動し(S46)、印刷が終了する。
前述の再度の検知動作(S38)により、インク滴の吐出が無かったこと、すなわちインク滴の欠損が有ったことが検知された場合、インク受皿83が上昇する(S39)。この状態で、ヘッドアレイユニット50が前述の検知ポジションから、前述のキャッピングポジションと同じに位置し、ヘッドメンテナンスユニット6によるメンテナンスが実行されるメンテナンスポジションに移動する(S40)。そして、ノズルクリーニングの動作回数がカウントされる(S41)。ノズルクリーニングの動作回数が1回以下(≦1)のときは、このメンテナンスポジションにおいて、ヘッドメンテナンスユニット6のクリーニングユニット7により維持回復動作となるノズルクリーニングが実行される(S42)。
その後、ヘッドアレイユニット50は、メンテナンスポジションから検知ポジションに移動し(S43)、インク受皿83が昇降機構により下降するステップ(S33)に戻り、繰り返し実行される。
ノズルクリーニングの動作回数が1回を超えた(1<)ときは、検知動作を停止するとともに、ヘッド101のノズルにインク滴の吐出されないノズルが有ったことをエラーとして表示する(S45)。そして、ヘッドアレイユニット50を検知ポジションからキャッピングポジションに移動し(S46)、印刷が終了する。
実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、前述のように構成されているので以下の効果が得られる。
すなわち、インクジェットプリンタ1は、投光ユニット122と測定ユニット123との間で鉛直方向に移動可能であって、インク吐出性能を維持するよう吐出された空吐出インクを受領可能なインク受皿83を備え、インク受皿83が、閉止部分194hを有し、空吐出インクを受領するとき、閉止部分194hにより、投光ユニット122のアパーチャ126の整形孔126aと測定ユニット123の通過孔127とが塞がれる位置に移動するよう構成されている。
その結果、メンテナンス時に行われる空吐出で発生するインクミストをインク受皿83内に閉じ込めることができ、周辺の構成要素、例えば、投光ユニット122と測定ユニット123にインクミストが付着することを防止することができるという効果が得られる。
また、インク受皿83は、インク滴の吐出の有無を検知する吐出検知時に使うことができるので、ヘッドメンテナンスの際のインク滴の吐出性能を維持する空吐出時に使うインク受皿とを共用にすることができ、インクジェットプリンタ1を小型で簡単な構造にすることができるという効果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1は、インク受皿83が、空吐出インクを受領するときは、ヘッド101との間の隙間を詰めるよう上昇するとともに、インク滴の吐出の有無を検知するときは、インク滴を吐出する吐出ヘッドとの間の隙間を広げるよう、下降する昇降機構を有している。
その結果、インク吐出性能を維持する空吐出の場合にはヘッド近傍まで受皿を上昇させると、密封度がより高まり、空吐出により飛散する多大なインクミストがインクジェットプリンタ1内で確実に舞わないようにすることができる。すなわち、吐出検知ユニット8内の光学部品、基板等をインクミストから守ることができる。
他方、吐出検知によるインク吐出のときはインク受皿83を下降させることで、投光ユニット122から投光されたレーザー光がヘッドアレイユニット50やインク受皿83にあたることを防止しして、検知を阻害する反射光や散乱光が出ないようにすることができるという効果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1は、吐出検知ユニット8がインク滴の吐出の有無を検知する際、インク受皿83の下降量は、投光ユニット122とにより投光された光の断面における鉛直方向の長さより大きく設定されている。
その結果、インクジェットプリンタ1においては、投光されたレーザー光がヘッドアレイユニット50や他の部品に当たり、不要な反射光や、散乱光を発生させないようにするには、図10に示す位置関係で、インク受皿83も投光されたレーザー光に干渉しないことが必要となる。この点、インク受皿83の下降量が、投光されたレーザー光の断面形状の上下方向の長さより大きくなっていれば、インク受皿83も投光されたレーザー光に干渉しなくなるので、前述の条件を満たすことができる。
また、インクジェットプリンタ1は、投光ユニット122から投光されたレーザー光が平行光または収束光となるよう構成されている。
投光ユニット122から投光された光が平行光または収束光であると、投光ユニット122から投光された光の光軸を一旦調整すれば、調整後の光は、平行光または収束光であるので拡散せず、レーザー光がヘッドアレイユニット50や他の部品に当たり、不要な反射光や、散乱光を発生することがなくなり、安定した検知結果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1は、投光ユニット122から投光されるレーザー光の光軸の方向が、鉛直方向に直交する水平方向よりも上向きに傾かない公差範囲内で調整されている。
投光ユニット122から投光されるレーザー光の光軸を、上向きに調整させるとヘッドアレイユニット50に照射してしまい、反射光や散乱光の発生に繋がるが、インク受皿83の深ささえ十分あれば、下向きに調整しても照射光がインク受皿83の底面に当たらず、不要な反射光や散乱光の発生に繋がらないという効果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1は、投光ユニット122から投光されたレーザー光の断面が長丸形状に形成され、長丸形状の鉛直の長さよりも鉛直方向に直交する横方向の長さが長くなるよう設定されている。
図6に示すように、レーザー光の形状が長丸形状になっているので、光軸の調整時の上下方向の余裕度が増え、かつインク受皿83の移動量を少なくすることができる。
インク受皿83の移動量が少ない分、昇降機構が小型化され、インクジェットプリンタ1の小型化に寄与するという効果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1においては、投光ユニット122の光源が前述の長丸形状の発光プロファイルを有するレーザーダイオードであり、発光プロファイルの短手方向が鉛直方向に位置するようレーザーダイオードが配置されている。
その結果、レーザーダイオードの発光プロファイルを短手方向が鉛直方向になるよう配置するだけで、レーザー光の形状が長丸形状になる。その結果、光軸の調整時の上下方向の余裕度が増え、かつインク受皿83の移動量を少なくすることができる。
インク受皿83の移動量が少ない分、昇降機構が小型化され、インクジェットプリンタ1の小型化に寄与するという効果が得られる。
また、インクジェットプリンタ1においては、インク受皿83の昇降機構が、インク受皿83を支持するフレーム196に設けられるとともに、投光ユニット122および測定ユニット123がフレーム196に締結されている。
その結果、インク受皿83を、簡単な構造で確実に昇降させることができ、投光ユニット122および測定ユニット123をフレーム196に確実に固定することができ、レーザー光の光軸の調整もコンパクトに行うことができる。
また、インクジェットプリンタ1においては、投光ユニット122および測定ユニット123がフレーム196に締結された状態およびインク受皿83が吐出検知位置に移動した状態で、インク受皿83の位置調整がなされる。そして、投光ユニット122から投光されるレーザー光の光軸は、位置調整がされたインク受皿83と、フレーム196に締結された投光ユニット122および測定ユニット123の位置を基準に調整される。
その結果、フレーム196を基準として、レーザー光の光軸の調整が行われるので調整後のずれなどの変位を少なくすることができ、確実に調整することができる。
1 インクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送部
5 ヘッド部(記録ヘッド)
6 ヘッドメンテナンスユニット
7 クリーニングユニット
8 吐出検知ユニット
21 分離ローラ
22 給紙ローラ
41A 搬送駆動ローラ
41B 搬送従動ローラ
42A、42B 搬送ガイドローラ
43 搬送ベルト
44 吸引ファン
45 搬送ガイド
50 ヘッドアレイユニット
51 ベース部材
51A、51B、51C、51D ヘッド列
61 キャップ
63 吸引手段
81 第1の検知ユニット
82 第2の検知ユニット
83 インク受皿
101 ヘッド
121、161 ベース
122、162 投光ユニット
123、163 測定ユニット
124、164 カバー
126、166 アパーチャ
126a、166a 整形孔
127、167 通過孔
131、171 LD
132、172 LD基板
133、173 LD保持基板
134、174 コリメーターレンズ(レンズ)
135、175 シリンドリカルレンズ(レンズ)
136、176 ミラー
137、177 ミラー調整治具
141、181 PD基板
142、182 PD
191、192 側面カバー部
193 底部
194、195 端部
194h、195h 閉止部分(側板部)
194k、195k 開口部分
196 フレーム
S 空間
特開2001−322296号公報

Claims (10)

  1. 発光素子から発する光を収束させるレンズおよび前記収束された光を整形する整形孔が形成されたアパーチャを有し、前記整形孔を通った光を投光する投光ユニットと、
    前記投光ユニットから投光した光をインク滴に当てる空間を有し、前記インク滴により前記光の通過が阻止された量または前記インク滴に当たった前記光の散乱光の強度を測定するよう前記光を通過させる通過孔が形成された測定ユニットと、
    前記測定ユニットの測定結果に基づいて前記インク滴の吐出の有無を検知する吐出検知ユニットと、
    前記投光ユニットと前記測定ユニットとの間で鉛直方向に移動可能であって、インク吐出性能を維持するよう記録ヘッドから吐出された空吐出インクを受けるインク受皿とを備え、
    前記インク受皿が、側板部を有し、前記空吐出インクを受領するとき、前記縁により、前記投光ユニットの前記整形孔と前記測定ユニットの前記通過孔とが塞がれる位置に移動するよう構成されたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 昇降機構を有し、前記昇降機構は、前記インク受皿が、前記空吐出インクを受けるときは、前記記録ヘッドとの間の隙間を詰めるよう前記鉛直方向で上昇するとともに、前記インク滴の吐出の有無を検知するときは、前記記録ヘッドとの間の前記隙間を広げるよう、前記鉛直方向で下降することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記吐出検知ユニットが前記インク滴の吐出の有無を検知する際の前記インク受皿の下降量は、前記投光ユニットにより投光された光の断面における前記鉛直方向の長さより大きいことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記投光ユニットから投光された光が平行光または収束光であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記投光ユニットから投光される光の光軸の方向が、前記鉛直方向に直交する水平方向よりも上向きに傾かない公差範囲内で調整されたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記投光ユニットから投光された光の断面が長丸形状に形成され、前記長丸形状の前記鉛直の長さよりも前記鉛直方向に直交する横方向の長さが長いことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記アパーチャの前記整形孔の断面が長丸形状に形成され、前記長丸形状の前記鉛直方向の長さよりも前記長丸形状の前記鉛直方向に直交する横方向の長さが長いことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記投光ユニットの光源が前記長丸形状に設定された発光プロファイルを有するレーザーダイオードであり、前記発光プロファイルの短手方向が前記鉛直方向に位置するよう前記レーザーダイオードが配置されていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記インク受皿の前記昇降機構が、前記インク受皿を支持するフレームに設けられるとともに、前記投光ユニットおよび前記測定ユニットが前記フレームに締結されたことを特徴とする請求項2ないし請求項8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記投光ユニットおよび前記測定ユニットが前記フレームに締結された状態および前記インク受皿が吐出検知位置に移動した状態で、前記インク受皿の位置調整がなされ、前記投光ユニットから投光される光の光軸は、位置調整がされた前記インク受皿と、前記フレームに締結された前記投光ユニットおよび前記測定ユニットの位置を基準に調整されることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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