JP2009292580A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法ならびに画像形成装置の制御方法を実行するプログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法ならびに画像形成装置の制御方法を実行するプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 後続のニアラインやオフラインの後加工機の処理単位に応じた出力が出来なかった。
【解決手段】 画像形成装置は、印刷ジョブを解析することにより、印刷物の部と部との間に仕切り紙が挿入され、かつ、複数部の印刷物を含む後加工単位にシフト処理が適用された印刷物を出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置での印刷出力時に、次工程のニアラインやオフラインの後加工機での後加工処理の単位でのシフト排紙を可能とする画像形成装置及び画像形成装置の制御方法ならびに画像形成装置の制御方法を実行するプログラムに関するものである。
従来より、印刷出力成果物を得るために、印刷機での出力後にオペレータが記録紙束を印刷機とは離れた後加工機(フィニッシャ)に搬送し、後加工機が後加工処理を実行している。
また、印刷機で同時に複数部数の印刷を行う際に、部の区切りを判別可能とするために、印刷機が部単位にシフトしながら出力することが可能である。
さらに、印刷出力時に紙束を区切る技術として、インラインの製本フィニッシャの上限枚数を超過しないように印刷ジョブ自体を分割する技術が特許文献1に開示されている。
特開2001−30584号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、後続のニアラインやオフラインの後加工機の処理単位に応じたシフト排紙が出来なかった。そのため、オペレータが印刷出力された記録紙束を後加工機に設置する際に手作業で仕分けるか、後加工の処理単位に応じた枚数を計算して印刷装置の操作部にてシフト単位をマニュアルで設定する必要があった。これらの操作は、オペレータに対して、後加工機に対する知識や印刷装置の応用設定が求められ、熟練が必要とされるという課題があった。
ここで、特許文献1の技術を用いることで、インラインの製本フィニッシャの上限枚数を超過しないようにジョブ自体を分割することはできる。しかしながら、印刷機とは離れた後続のニアラインやオフラインの後加工機については一切考慮されておらず、やはりユーザの仕分け作業が必要となる。
上述した課題を解決するために、本願は、後加工機と接続され、印刷ジョブを処理する画像形成装置であって、前記印刷ジョブを解析する解析手段と、前記解析手段による解析に従って、印刷物の部と部との間に仕切り紙が挿入され、かつ、複数部の印刷物を含む後加工単位にシフト処理が適用された印刷物を出力する出力制御手段を有することを特徴とする。
本願発明によれば、後加工単位に識別可能に出力されるのでオペレータは容易に印刷物を後加工機にセットすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施例では、本発明の代表的な実施形態における画像形成装置の一例を説明する。
図1は、本発明の代表的な実施形態における画像形成装置を含む画像形成システムの全体構成図である。同図は、本発明の代表的な実施形態における画像形成装置として機能する印刷装置102、ニアライン後加工機103、作業PC105、がネットワーク101を介して接続されている。また、オフライン後加工機104も存在している。
印刷装置102は、スキャン、プリント、コピー、ボックスなど様々な機能を有する画像形成装置(Multi Function Peripheral:以下、MFPと表記する。)である。MFPには白黒MFPとカラーMFPとが存在し、それぞれでスピードやコストなどが異なるため、それぞれの用途に応じて使い分けられる。印刷装置102には、様々なオプション機器がインライン接続される。オプション機器の例としては、排紙した用紙を大量に収容するスタッカ、給紙する用紙を大量に蓄えておくペーパーデッキ、など様々存在する。
ニアライン後加工機103は、印刷装置102より出力された記録紙に対して、後加工処理を実行する。オペレータは、印刷装置102より出力された記録紙束をニアライン後加工機103に搬送し、ニアライン後加工機103の給紙口に記録紙束を設置する。そして、ニアライン後加工機103は、作業PC105もしくは印刷装置102からのネットワーク101を介して送られた作業指示に従って、後加工処理を実行する。
オフライン後加工機104は、印刷装置102より出力された記録紙に対して、後加工処理を実行する役割を果たす。オフライン後加工機104は、ネットワーク101には接続されていない。そのため、オペレータのマニュアル操作によりデバイス制御が行われる。オペレータは、印刷装置102より出力された記録紙束をオフライン後加工機104に搬送し、オフライン後加工機104の給紙口に記録紙を設置する。続けてオペレータが、オフライン後加工機104の操作部にて後加工設定を設定することにより仕上げ処理が実行される。
つまり、ニアライン後加工機およびオフライン後加工機は、印刷装置とは用紙パスが接続されていない点で共通する。その一方で、ニアライン後加工機は印刷装置とネットワークを介して接続されているが、オフライン後加工機は印刷装置と接続されていない点が異なる。
ニアライン後加工機103とオフライン後加工機104の具体例としては、穿孔機、折り機、ステープラ、製本機などが挙げられるが、後加工を行う機器であれば他の種類であっても構わない。
なお、ニアライン後加工機103とオフライン後加工機104は図1では一台ずつの構成としているが、どちらか片方でも構わないし、それぞれ複数台存在していても構わない。また、複数台の後加工機を組み合わせて1つの後加工を行う場合であっても構わない。
作業PC105は、ネットワーク接続手段を備え、CPU、ROM、RAM、HDD等で構成される一般的な情報処理装置(コンピュータ)である。作業PC105は、入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示を行う役割の他、インターネット閲覧手段を介して印刷装置102やニアライン後加工機103のパラメータの取得や設定などの管理を行う役割も担っている。
ネットワーク101は、本実施形態ではLAN(Local Area Network)を例に説明するが、インターネット等の他のネットワークシステムであってもかまわない。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置として機能する印刷装置102の内部の構造を説明するものである。MFPには、フルカラー機器とモノクロ機器があり、色処理や内部データなどを除いて、基本的な部分において、フルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含する事が多いため、ここではフルカラー機器を主に説明することとする。
1Dカラー系のMFPである印刷装置102は、スキャナ部201、レーザ露光部202、感光ドラム、作像部203、定着部204、給紙/搬送部205及び、これらを制御する後述するMFP制御部300などから構成される。
スキャナ部201は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。
レーザ露光部202は、前記画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に入射させ、反射走査光として感光ドラムに照射する。
作像部203は、感光ドラムを回転駆動し、帯電器によって帯電させ、前記レーザ露光部によって感光ドラム上に形成された潜像をトナーによって現像化する。そして、そのトナー像をシートに転写し、その際に転写されずに感光ドラム上に残った微小トナーを回収するといった一連の電子写真プロセスを実行して作像する。その際、シートが転写ベルトの所定位置に巻きつき、4回転する間に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを持つそれぞれの現像ユニット(現像ステーション)が入れ替わりで順次前述の電子写真プロセスを繰り返し実行する。4回転の後、4色のフルカラートナー像を転写されたシートは、転写ドラムを離れ、定着部204へ搬送される。
定着部204は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、前記作像部203によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
給紙/搬送部205は、シートカセットやペーパーデッキやスタックトレイに代表されるシート収納庫を一つ以上持っており、MFP制御部300の指示に応じてシート収納庫に収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部203・定着部204へ搬送する。シートは作像部203の転写ドラムに巻きつけられ、4回転した後に定着部204へ搬送される。4回転する間に前述のYMCK各色のトナー像がシートに転写される。また、シートの両面に画像形成する場合は、定着部204を通過したシートを再度作像部203へ搬送する搬送経路を通るように制御する。
定着部204から排出されたシートは、インラインフィニッシャが接続されている場合には、インラインフィニッシャ部に入る。インラインフィニッシャ部には、排紙先のトレイ206としてサンプルトレイ及びスタックトレイがあり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、電子ソート機能とビン(または、トレイ206)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、コア部に大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
さらに、出力すべきジョブに対してステープルモードが設定されている場合には、スタックトレイに排出するよう制御する。その際には、シートがスタックトレイに排出される前に、シートをジョブ毎にフィニッシャ内部の処理トレイに順次蓄えておき、該処理トレイ上にてステープラにてバインドして、その上で、スタックトレイへ、該記録紙束を束排出する。
MFP制御部300は、印刷装置102全体の制御を実行すると共に、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
また、本システムの構成に関し、構成に含まれる画像形成装置は複数あっても構わないし、複数の画像形成装置を組み合わせた構成でも構わない。また、画像形成装置とプリント機能のみを具備した単一機能型の画像形成装置等のSFP(Single Function Peripheral:単一機能周辺機器)を組み合わせた構成でも良いし、情報処理装置(作業PC105)を組み合わせた構成でも良い。いずれにしても、本形態の制御が実現可能な構成であればよい。
図3は、図2に示す本発明の実施の形態に係る画像形成装置である印刷装置102、に備わるMFP制御部300の構成を示すブロック図である。
同図において、304、305、306、307、308、309、310、311、312はMFP制御部300を構成する処理モジュールである。これらの処理モジュールは、CPU301で使用されるアプリケーションプログラム、又はプログラムの一部として動作するモジュールであり、出力処理を実行するため出力制御部と総称される場合もある。
同図において、313とその一部である3131はMFP制御部300を構成する情報格納装置であり、ファイルシステム又はデータベースシステムを用いて不揮発性のハードディスクや、メモリなどが情報を格納する。また、情報格納装置313に格納された情報へは、特定のキーや条件でアクセスが可能である。
CPU301は、印刷装置102の全体を制御し、メモリ302や情報格納装置313に格納されているプログラムを読み出して実行することによりスキャン、プリント、ファクシミリなどの動作を実現する。
メモリ302は、CPU301が実行する各種プログラムを記憶するROMや、制御などに必要なデータを一時的に格納するRAMなどから構成される。プログラムは、スキャナ制御部304、プリンタ制御部305、操作制御部306、画像処理部307、ジョブ解析部308、後加工処理単位算出部309、後加工処理単位シフト制御部310、複合処理単位解析部311、複合処理単位シフト制御部312等である。
外部インターフェース303は、ネットワーク101や着脱可能な外部記憶装置(ここでは図示しない)などを介して外部の作業PC105やニアライン後加工機103との間で情報をやりとりする。
スキャナ制御部304は、CPU301からの指示に従ってスキャナ部201を駆動し、原稿台上の原稿を読み取り、読み取った原稿をメモリ302に格納する。
プリンタ制御部305は、CPU301からの指示に従って、メモリ302や情報格納装置313などから画像データを取得し、レーザ露光部202、作像部203、定着部204、給紙/搬送部205などを制御して記録紙に画像を印刷する。
操作制御部306は、CPU301からの指示に従って、印刷装置102に備わりタッチパネル部やキー入力部からなる操作部を制御する。これらをオペレータが操作することにより発せられた情報が各部に伝えられ、印刷装置102が稼動する。
画像処理部307は、CPU301からの指示に従って、操作制御部306などを介してオペレータから指示された画像処理や画質向上のための処理や、スキャナ制御部304がメモリ302に格納した画像データの解析を行う。また、画像処理部307は、ファクシミリ送信時に送信先の能力に合わせて送信する画像データの解像度や用紙サイズなどの変換も行う。
ジョブ解析部308は、CPU301からの指示に従って、操作制御部306や作業PC105からネットワーク101を介して指示された印刷ジョブの作業指示内容の解析を行う。ジョブ解析部308が解析する印刷ジョブは、印刷物における描画内容を示す描画データと印刷設定情報である作業指示情報とを含む。なお、作業指示情報の一例としては、JDF(Job Definition Format)と呼ばれるジョブの作業指示を記載したジョブチケットを利用する場合が挙げられる。作業PC105、印刷装置102、ニアライン後加工機103の間でジョブチケットを利用した情報交換を行うことより、ジョブを転送したり、制御コマンドを発行したりして、機器を連携した印刷ワークフローを実現している。ジョブ解析部308は、ジョブチケットの情報を解析し、該ジョブの印刷出力後の後加工処理の内容と、該後加工処理を行う後加工装置(例えばニアライン後加工機103)の情報を取得する。
後加工処理単位算出部309は、CPU301からの指示に従って、ジョブ解析部308が取得したニアライン後加工機103の情報に基づいて、該ジョブにて用いられる用紙での後加工処理単位となる枚数を計算する。つまり、後加工処理単位算出部309は、一度に後加工機にセットすることができる用紙枚数を導出する。
後加工処理単位シフト制御部310は、CPU301からの指示に従ってプリンタ制御部305と連動して動作し、トレイ206に排紙する際に、後加工処理単位算出部309が算出した該ジョブにおける後加工処理単位の記録紙枚数にてシフト排紙を行う。
複合処理単位解析部311は、CPU301からの指示に従って動作し、後加工処理単位算出部309が算出した該ジョブにおける後加工処理単位の記録紙枚数と、該ジョブの部単位の用紙枚数に一定の閾値以上の差異があるかどうかを判定する。該閾値は、情報格納装置313内の後加工処理装置情報記憶部3131に「複合処理単位シフト判断閾値」として予め登録されている。該閾値の例としては、「後加工処理単位と部単位の枚数の差異が2倍」などが挙げられる。
複合処理単位シフト制御部312は、トレイ206に排紙する際に、複合処理単位解析部311が設定した該複合処理単位設定に従って、前記後加工処理単位でのシフト排紙と同時に、部単位の記録紙束仕切り出力を行う。
後加工処理装置情報記憶部3131は、ニアライン後加工機103やオフライン後加工機104の情報が登録されている。後加工処理装置情報記憶部3131に登録される情報には、後加工機の名称、種別、IPアドレス、一度に加工可能な紙厚、加工を行う領域情報などがある。また、複合処理単位解析部311が後加工処理単位でのシフトと部単位での記録紙束仕切りを設定する際の判断基準となる「複合処理単位シフト判断閾値」も後加工処理装置情報記憶部3131に登録される。
なお、後加工処理装置情報記憶部3131は、本実施例では印刷装置102のMFP制御部300内の情報格納装置313に保存されていなくても良く、ネットワーク101で接続する作業PC105内の記憶部などに保存されていても構わない。
内部バス314は、それぞれ各部を接続するものであり、この内部バス314を介して画像データの転送や各部に対する指示や設定値などの送受信が行われる。
図4は、後加工処理単位でのシフト排紙を行うための排紙指定画面400の例である。
排紙指定画面400は、オペレータが、印刷装置102の操作部を操作して印刷ジョブの設定を行う際、および印刷ジョブの設定を確認する際に表示される画面の例である。排紙指定画面400に表示される項目は、後加工処理装置情報記憶部3131に登録されており、後加工処理単位算出部308、複合処理単位解析部311が、印刷出力時のシフト制御を行うために使用される。なお、本願では、図4の排紙指定画面400が印刷装置102の操作部に表示されるものとして説明をするが、印刷ジョブを発行する作業PCにおいて表示されても構わない。その場合、排紙指定画面400は、印刷ジョブを生成するプリンタドライバや、ジョブチケットを作成するためのソフトによって提供される。また、作業PCにおいて図4が表示された場合、図4を介して設定された内容は印刷ジョブ内の印刷設定情報に記述される。
後加工処理単位シフトボタン401は、後加工処理単位でのシフト出力を行う場合に押下される。
部単位仕切り紙挿入ボタン402は、後加工処理単位シフトボタン401が選択状態の場合に表示され、後加工処理単位でのシフト排紙と同時に、部単位での仕切り紙を挿入する際に押下される。
仕切り紙設定ダイアログ403は、部単位仕切り紙挿入ボタン402が選択状態の場合に表示され、部単位での記録紙束の区切りに挿入する仕切り紙の挿入方法を設定する。本実施例では、該仕切り紙の挿入方法として、仕切り紙を一枚シフトする設定の「仕切り紙シフト」ボタンと、仕切り紙を90度回転させて挿入する「仕切り紙回転」ボタンと、仕切り紙を色紙、異サイズ用紙などから選択する「仕切り紙指定」ボタンを表示している。各ボタンを押下することにより、仕切り紙の挿入方法が設定される。
画像回転ボタン404は、仕切り紙設定ダイアログ403にて「仕切り紙シフト」が選択された場合に表示される。画像回転ボタン404を選択することにより、後加工処理単位の記録紙束ごとに画像が180度回転して印刷される。なお、画像反転ボタン404が押された場合の出力結果を含めた内容については図9において後述する。
シフト幅変更ボタン405は、後加工処理単位シフトボタン401が選択状態の場合に表示され、後加工処理単位でのシフト排紙の際のシフト幅と、部単位でのシフト幅を変えてシフト排紙する場合に押下される。例えば、オペレータは、シフト幅変更ボタン405を用いることにより、後加工単位でのシフト幅と部単位でのシフト幅とで異なるシフト幅を設定できる。
キャンセルボタン406は、排紙指定画面400にて表示されている設定を該ジョブに反映することをキャンセルする場合に押下される。
OKボタン407は、排紙指定画面400にて表示されている設定を該ジョブに反映する場合に押下される。
図5は、印刷装置102での印刷ジョブの出力後に後加工処理を行う後加工機の情報を印刷装置102の後加工処理装置情報記憶部3131に登録するための後加工機設定画面500の例である。
後加工機設定画面500は、オペレータが、印刷装置102の操作部に表示される。オペレータは、後加工機設定画面500を用いて、印刷出力後の後加工を行うニアラインやオフラインの後加工機を登録、設定、確認できる。オペレータは本画面を用いて、ニアライン後加工機103、オフライン後加工機104などに関する情報を予め登録しておく。この登録により、ジョブ解析部308が印刷ジョブを解析する際に、該ジョブに含まれる後加工情報を解析し、後加工処理単位算出部309や複合処理単位解析部311が後加工処理単位の算出とそれに応じた記録紙束のシフト排紙方法を決定する。
名称501は、登録される後加工機の表示上の名称を文字列で設定する。
種別502は、登録される後加工機の種類を文字列で設定する。
IPアドレス503は、登録される後加工機がネットワーク経由で接続可能なニアライン後加工機の場合に、ネットワーク101経由で接続する際のアドレスを登録する。本実施例では、アドレスの一例としてIPアドレスの場合を挙げているが、その他を用いても構わない。
加工幅設定504は、後加工機において実行される記録紙束の4辺に対する加工処理幅と、一度に加工可能な厚さを数値で設定するために表示される。
加工幅設定504を用いて設定された厚さ(図5の例では「E」の「15mm」)の数値を元にして、後加工処理単位算出部309が印刷ジョブで用いられる用紙種類における後加工処理単位を算出する。また、ここで設定された加工幅(図5の例では「A」の「20mm」)の数値を元にして、複合処理単位解析部311が後加工処理単位シフトと同時に部単位の仕切り紙挿入を行う際に、仕切り紙が加工幅の範囲に含まれない様に仕切り紙サイズの調整を行う。
詳細ボタン505は、後加工機に関する詳細な情報を設定する後加工機詳細設定画面を起動するために使用される。後加工機詳細設定画面はここでは図示しない。
機器情報取得ボタン506は、登録対象の後加工機がネットワーク101で接続されるニアライン後加工機である場合に、機器構成情報を問い合わせる際に押下される。該当のニアライン後加工機が外部からの機器構成情報の問い合わせに応答する機器の場合、印刷装置102は、取得した機器構成情報を後加工機設定画面500の該当の各項目に表示する。
OKボタン508は、後加工機設定画面500で表示した内容で、印刷装置102に登録する際に押下される。本画面で設定された後加工機の情報は、後加工処理装置情報記憶部3131に登録される。
キャンセルボタン509は、後加工機設定画面500で表示した内容での設定、更新を行わない場合に押下される。
なお、作業PC105などの外部装置が、印刷装置102での印刷ジョブの出力後の次工程にて後加工処理を行う後加工機の情報を印刷装置102の後加工処理装置情報記憶部3131に登録しても構わない。
図6は、MFP制御部300の複合処理単位解析部311が印刷ジョブを解析し、後加工処理単位でのシフト排紙と部単位での仕切り紙挿入を行うことによりトレイ206に排紙される印刷物の出力結果を模式的に表した図である。この制御は、複合処理単位シフト制御部312がフィニッシャ部に指示することにより実施される。
図6は、部単位601よりも後加工処理単位602の方が大きい場合の模式図であり、部の単位として仕切り紙603がシフトして挿入されて部単位の記録紙束の仕切りを行い、後加工処理単位でシフトすることにより、後加工処理単位での区切りを行っている。
図7は、図6と同様に、複合処理単位解析部311が印刷ジョブを解析し、後加工処理単位でのシフト排紙と部単位での仕切り紙挿入を行うことによりトレイ206に排紙される印刷物の出力結果を模式的に表した図である。
図7は、部単位702よりも後加工処理単位701の方が小さい場合の模式図であり、後加工処理単位でシフトすることにより後加工処理単位での区切りを行い、部の単位に仕切り紙703が一枚シフトして挿入されることにより、部単位での仕切りを行っている。
図8は、複合処理単位解析部311が印刷ジョブを解析し、後加工処理単位801でのシフト排紙と部単位802でのシフト排紙のシフト幅を変えて排紙することによりトレイ206に排紙される記録紙の出力結果を模式的に表した図である。この制御は、複合処理単位シフト制御部312がフィニッシャ部にシフト幅を変更して排紙するよう指示することにより実施される。
図8で図示するように、複合処理単位シフト制御部312が制御することにより、部単位でのシフトの区切りが明確になるように、記録紙の排紙方向が逆になるように記録紙束の排紙を実施する。ただし、図8のような処理は、印刷装置が任意のシフト幅に基づいてシフト処理できる機能を備えている場合に限られる。
図9は、複合処理単位解析部311が、次工程の後加工機への紙束の設置向きを同一とすることを目的として、後加工処理単位で出力画像を反転して印刷する際の出力結果を模式的に表した図である。
例えば印刷装置が、1つの方向に1つのシフト幅だけシフトする機能を持っている場合であっても、この反転機能を用いることにより、オペレータは後加工機へ印刷物を設置する際に同じ画像向きで印刷物を設置できるようになる。
ここで、図9の反転機能を用いない場合の出力結果を図10に示す。上述したように印刷装置が、1つの方向に1つのシフト幅だけシフトする機能を備える場合、1つ目の後加工単位では右側に仕切り紙がはみ出している。
続いて、2つ目の後加工単位を出力する際、印刷装置は1つ目と2つ目の後加工単位を識別可能とするために印刷物を右方向にシフトしながら出力する。さらに、印刷装置は、部単位を識別可能とするために、2つ目の後加工単位内においても部と部の間に仕切り紙をシフトすることなく挿入する。その結果、2つ目の後加工単位は印刷物に対して左側に仕切り紙がはみ出すことになる。
また、3つ目の後加工単位を出力する際、2つ目の後加工単位と識別しやすくするためにシフト制御と仕切り紙を挿入した結果、印刷物はシフトすることなく出力され、仕切り紙はシフト処理して出力される。
印刷装置による印刷が終わった場合、オペレータは図10の印刷物を後加工機にセットすることになるが、2つ目の後加工単位では加工辺に仕切り紙が置かれている。そのため、例えば加工辺においてパンチ処理が適用される場合、仕切り紙までもが本文と共に穴が空けられてしまい、実際に穴を空けるべき印刷物に穴を空けることができなくなるおそれがある。
ところが、オペレータが、図9のように反転処理が適用された印刷物を後加工機にセットする場合、2つ目の後加工単位を反転させてセットするだけで、加工辺に仕切り紙が侵入する課題を解消できる。その結果、仕切り紙までもが印刷物と共に綴じられてしまうという課題を解消できる。さらに、印刷物の方向が揃った形で後加工処理が適用される。
また、図9のように部単位に仕切り紙が挿入され、かつ、後加工単位でシフト処理が適用されることにより、ユーザは出力結果902を後加工単位にセットして一括で穴を空け、かつ、仕切り紙を用いることで容易に部単位に仕分けることも可能となる。
図11は、後加工処理単位でのシフト排紙と部単位での仕切り紙挿入による出力が実行される場合において、次工程の後加工機での後加工幅1002に仕切り紙が侵入しないように仕切り紙の用紙サイズを小さいものに変更する場合の例を模式的に表した図である。ここでは、オフライン後加工機104の一例としてマニュアル穿孔機1001を挙げている。
図11で示すように、記録紙(例えばA4サイズとする)よりも小さなサイズの仕切り紙(例えばA5サイズ)の仕切り紙をシフトさせて挿入することにより、仕切り紙ずれ幅1003の幅が拡大する。その結果、マニュアル穿孔機1001に記録紙束を設置し穴あけを行っても仕切り紙に対して穴あけ処理は適用されないので、穴あけ処理前に仕切り紙を取り除く必要がなくなる。
なお、図11の処理が適用できる条件は、シフト方向が右方向である場合、シフトの基準として用紙の右端1005を用いる印刷装置において印刷する場合に限られる。もし、シフト方向が左方向である場合は、シフトの基準として用紙の左端1004を用いる印刷装置において印刷する場合に限られる。
よって、図11の機能については、印刷装置の機能により設定できる場合とできない場合とがある。また、図11はシフト処理を適用しても、仕切り紙が後加工幅内に侵入する場合に、印刷装置が図11の処理を実行する。
この処理を適用することで、仕切り紙にシフト処理を適用しても印刷物と仕切り紙との両者に後加工機による後加工処理が適用される(仕切り紙が加工幅内に侵入する)課題を解決できる。
図12のフローチャートは、本発明の印刷装置102において、印刷ジョブ情報の解析から、後加工処理単位でのシフト出力を行うまでの一連の処理概要を説明するものである。以下のフローの各ステップは、印刷装置102のCPU301が各処理モジュールを制御することにより実施される。
ステップS1101において、印刷装置102は、情報格納装置313の文書格納領域であるボックスから文書を選択して印刷するための指示を受け付ける。なお、図11では予め印刷装置102のボックスに保存されている文書を印刷対象として印刷する場合について説明する。しかしながら、作業PCから印刷ジョブを受信して印刷する場合であっても良い。また、本フローチャートにおいては、オペレータにより印刷出力の指示として後加工処理単位でのシフト排紙が選択されたものとする。
ステップS1102において、ジョブ解析部308は、選択された文書に関連付けられたジョブ情報(例えばJDFなどのジョブチケット)を解析する。ジョブ解析部308は、該ジョブの印刷設定情報(枚数、部数、用紙サイズ、用紙種類など)と、印刷出力後の後加工処理情報(例えば、左辺に2穴あけ)と、該後加工処理を行うのに適した後加工装置(例としてオフライン後加工機104)の情報を取得する。
ステップS1103において、ジョブ解析部308は、該ジョブの後加工処理を行うオフライン後加工機104の能力情報を後加工処理装置情報記憶部3131より取得する。取得されるオフライン後加工機104の能力情報には、図5にて説明した後加工機設定画面500の加工幅設定504で例を挙げたような、後加工処理の処理単位(紙束の厚さ、加工辺の位置と加工幅)の情報等が含まれる。なお、S1103の取得処理はニアライン後加工機から情報を取得する処理も含む。
ステップS1104において、後加工処理単位算出部309が、後加工処理単位を算出する。後加工処理単位の算出は、ジョブ解析部308が、オフライン後加工機104の情報に含まれる処理可能な厚さを、S1102の解析により得られた印刷設定情報に含まれる用紙種類の用紙の厚さで割り算することにより、一度に処理可能な用紙枚数を導き出す。なお、本願では後加工処理単位を算出する例を用いて説明したがこの処理に限られる必要はない。例えば、印刷装置102が、後加工機と用紙種類ごとに後加工処理単位の用紙枚数を記憶しておいても良い。
ステップS1105において、印刷装置102は、該ジョブの印刷設定情報に含まれる部数の情報が複数部数であった場合にはステップS1106へ進み、部数が1部であった場合にはステップS1121へと進む。
ステップS1121において、後加工処理単位シフト制御部310が、プリンタ制御部305と連動してトレイ206に印刷して排紙する際に、ステップS1104にて算出された後加工処理単位にて印刷物をシフト出力する。
ステップS1106において、複合処理単位解析部311が、後加工単位が部単位よりも大きいか否かを判定する。
S1106において後加工単位が部単位よりも大きいと判定された場合、図12の処理はステップS1107へ進む。
S1107において、複合処理単位解析部311が、該ジョブの部単位の枚数と、ステップS1104にて導き出した後加工処理単位の枚数とに閾値以上の差異があるか否か(特定の条件を満たすか否か)を判定する。なお、後加工処理装置情報記憶部3131に含まれる「複合処理単位シフト判断閾値」(例えば、枚数の差異が2倍)が閾値として使用される。
ここで、両者の差異が閾値以上でないと判定された場合(S1107−No)、プリンタ制御部305がトレイ206に印刷して排紙する際に、該ジョブの印刷設定情報に含まれる部単位にて印刷物をシフト出力する(S1115)。
一方、両者の差異が閾値以上であると判定された場合(S1107−Yes)、ステップS1108において、複合処理単位シフト制御部312は、まず該ジョブの1部を印刷することにより得られる印刷物をシフトすることなくトレイ206へ排紙する。
ステップS1109において、複合処理単位シフト制御部312は、1枚の仕切り紙をトレイ206へ排紙する際にシフト処理を適用する。仕切り紙として用いられる用紙は、オペレータの指示に従う用紙種類が用いられる。また、仕切り紙の種類は複合処理単位解析部311が予め設定されたルールに従って選定する場合もある。その一例として、図11の模式図に示すように、記録紙束の辺における後加工機の後加工幅の領域にシフトして挿入した仕切り紙が入らないように、1サイズ小さい仕切り紙を選択する場合がある。なお、仕切り紙のサイズは1サイズ小さい場合に限らない。
ステップS1110において、複合処理単位シフト制御部312は、該ジョブの1部の印刷物をシフト処理することなくトレイ206へ排紙する。なお、S1108、S1110ではシフト処理することなく記録紙束を出力すると記載したが仕切り紙と重ならなければ良いため、仕切り紙と逆方向にシフトして排紙しても、その他の方法でも良い。
ステップS1111において、プリンタ制御部305はステップS1103において算出された後加工処理単位に相当する枚数が印刷されたか否かを判定する。ここで、後加工処理単位に相当する枚数が印刷されたと判定された場合、図12の処理はステップS1112へと進み、まだ後加工処理単位まで到達していない場合にはステップS1109へと戻る。
ステップS1112において、該ジョブの全部数分の印刷出力が完了した場合、プリンタ制御部305は、図12のフローを終了する。一方、該ジョブの全部数分の印刷がまだ終わってない場合には、ステップS1113へと進む。
ステップS1113において、複合処理単位解析部311は、該ジョブの印字向きを180度回転する。
続けてステップS1119において、複合処理単位シフト制御部312は、180度回転された該ジョブの1部を印刷して記録紙束をトレイ206へ排紙する。このステップS1113とS1114の処理により、図9の模式図に示すように、次工程でオフライン後加工機104に後加工単位で記録紙束を設置する際に、シフトされた仕切り紙と加工辺と画像向きの関係を常に同じに保つことができる。なお、図4の画像回転ボタン404は、S1107においてYesと判定された場合に有効となるように制御されても良い。その場合、画像回転ボタン404は通常はグレーアウト等により指定できない状態となっている。また、S1107においてYesと判定された場合に自動的に画像回転ボタン404が指示された状態に遷移しても良い。
ステップS1114での出力を終えたら、ステップS1109へと戻る。
全部数の出力が完了するまで、ステップS1109〜ステップS1114の処理が繰り返され、その結果として図6の模式図で例を示したような記録紙束の積み方にてトレイ206への排紙が完了する。
ステップS1106においてNoと判定された場合、ステップS1116では、複合処理単位シフト制御部312が、該ジョブの1後加工単位分を印刷して印刷物をトレイ206へシフトすることなく排紙する。
ステップS1117において、複合処理単位シフト制御部312が、該ジョブのS1116において出力された後加工単位の次の後加工単位分の印刷物をシフトしてトレイ206へ排紙する。
ステップS1118において、該ジョブのジョブ情報にて指定された部単位の枚数を印刷出力した場合にはステップS1119へと進む。一方、該ジョブのジョブ情報にて指定された部単位の枚数に到達していない場合には、ステップS1117へと戻る。
ステップS1119において、該ジョブのジョブ情報にて指定された全部数分の出力が完了した場合、これにより一連のフローを終了する。一方、該ジョブの全部数分の印刷出力がまだ終わってない場合には、ステップS1120へと進む。
ステップS1120において、複合処理単位シフト制御部312は、仕切り紙を印刷物に挿入すべく出力する。
全部数の出力が完了するまで、ステップS1117〜ステップS1120の処理を繰り返し、その結果として図7の模式図で例を示したような記録紙束の積み方にてトレイ206への排紙が完了する。
ここで、S1107において部単位に出力される用紙枚数と後加工単位の用紙枚数との差異が閾値以上あるか否かによってS1115に進むか、S1108に進むかを切り替える理由について具体例を用いて説明する。
例えば、1部当たりの出力枚数が4枚であり、後加工単位の用紙枚数が5枚である場合を想定する。また、S1107の閾値は5枚であり、指定された部数は9部とする。
1部当たりの出力枚数が4枚であり、後加工単位の用紙枚数が5枚である場合、両者の差異は1枚であるため、S1115に進むことになる。これは、後加工装置の給紙部に1度にセットできる用紙枚数が1部分(4枚)であるため部単位シフトすることで、オペレータはシフトされた部単位毎に印刷物を後加工装置にセットすれば良い。もちろん、後加工機は5枚の印刷物を1度にセットできるため、セットされる用紙枚数が必ず1部分(4枚)とは限らないが、5枚をセットすると1部目と2部目の1ページ目が混在されてしまう。通常、オペレータは印刷物をこのような形でセットしないと考えられるためS1115の処理が適用される。
一方、1部当たりの出力枚数が4枚であり、後加工単位の用紙枚数が12枚である場合を想定する。
この場合、両者の差異は、8枚であるためS1108へと進む。その結果、図9のような出力結果が得られる。この場合、オペレータは1度に3部分(12枚)の印刷物を後加工装置にセットできるため、セットする回数が3回で済む。
もし、1部当たりの出力枚数が4枚であり、後加工単位の用紙枚数が12枚である場合に部単位シフトのみが実行されると、オペレータは後加工単位が認識できないため1部分しか後加工装置にセットできなくなる。その結果、オペレータは9回のセット処理を行わなければならなくなる。
このように、S1107の処理があることによりオペレータの作業を簡素化することが可能となる。
なお、本願では、例えばS1108をシフトしないで出力し、S1109をシフトして出力すると記載したが、当然逆であっても構わない。これは、他のステップにおいても同様である。
実施例1では、後加工単位の用紙枚数より1部当たりの用紙枚数が多いと判定された場合(S1106―No)、後加工単位にシフト処理する例について説明した。しかしながら、後加工単位でシフトすると複数の部の印刷物が1つの後加工単位に含まれるおそれがある。
そこで、本実施例では、後加工単位にシフトすると共に部単位にもシフトする例について説明する。
実施例1の図12のS1106においてNoと判定された場合、S1116において、複合処理単位シフト制御部312が、該ジョブの1後加工単位分を印刷して印刷物をトレイ206へシフトすることなく排紙する。
その後、S1310において、複合処理単位シフト制御部312が、1部の用紙枚数から後加工単位の用紙枚数を減算し、S1311においてその減算結果が後加工単位の用紙枚数より多いか否かを判定する。
ここで、多いと判定された場合(S1311−Yes)、複合処理単位シフト制御部312が、S1106の印刷物と異なる位置に出力されるように次の後加工単位についてシフトして出力する(S1314)。
続いて、複合処理単位シフト制御部312は、1部の用紙枚数からここまで出力した用紙枚数を減算して(S1310)、再度S1311の判定処理を実行する。
一方、S1311においてNoと判定された場合、複合処理単位シフト制御部312は全ての部について処理が終了したかを判定し、終わっていなければS1314からS1310へと処理を実行する。
ここで、図13の処理について図14の具体例を用いて説明する。
後処理機の後加工単位が5枚であり、1部当たりの用紙枚数が7枚とする。さらに、印刷ジョブにおいて3部の出力が指定されているとする。
この場合、印刷装置は、まず後加工単位である5枚についてシフトすることなく出力する(S1116)。
その後、1部あたりの用紙枚数(7枚)から後加工単位(5枚)を減算した結果(2枚)が、後加工単位(5枚)より少ないと判定されるため(S1311−No)、印刷装置は減算した結果である2枚についてシフトして出力する(S1312)。
以上の処理を3部分実行し、部単位に仕切り紙を挿入した結果が図14である。
このように、後加工単位と部単位との両者で分割することにより、オペレータは容易に後加工単位と部単位を認識しながら後処理に印刷物をセットすることが可能となる。
なお、本発明は、上記形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体(又は記録媒体)がシステム又は装置に供給される。そして、そのシステム又は情報処理装置(又はCPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによって達成されても良い。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、情報処理装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、情報処理装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記の機能が実現されても良い。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、情報処理装置の記憶媒体に書込まれた後、CPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されても良い。
また、本発明は、上記実施の形態の機能を実現するプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置の情報処理装置(又はCPU等)がそのプログラムコードを読み出して実行しても良い。
画像形成システムの全体構成の一例を示す図 印刷装置の内部構成の一例を示す図 MFP制御部 排紙指定画面の一例を示す図 後加工設定画面の一例を示す図 複合処理単位シフト(後加工単位>部単位)の一例を示す図 複合処理単位シフト(後加工単位<部単位)の一例を示す図 複合処理単位シフト(シフト幅変更)の一例を示す図 複合処理単位シフト(画像回転)の一例を示す図 複合処理単位シフト(画像回転なし)の一例を示す図 複合処理単位シフト(仕切り紙サイズ調整)の一例を示す図 複合処理単位シフトのフローチャート 複合処理単位シフトのフローチャート 実施例2における出力結果の一例を示す図
符号の説明
101 ネットワーク
102 印刷装置
103 ニアライン後加工機
104 オフライン後加工機
105 作業PC

Claims (11)

  1. 後加工機と接続され、印刷ジョブを処理する画像形成装置であって、
    前記印刷ジョブを解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析に従って、印刷物の部と部との間に仕切り紙が挿入され、かつ、複数部の印刷物を含む後加工単位にシフト処理が適用された印刷物を出力する出力制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記後加工機は印刷物に対して穴を空ける穿孔機であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記仕切り紙にシフト処理を適用しても前記印刷物と前記仕切り紙との両者に後加工機による後加工処理が適用される場合、前記出力制御手段は、当該仕切り紙よりも小さいサイズの仕切り紙に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 1部分の印刷物の出力枚数から後加工単位分を除いた枚数が、後加工単位の用紙枚数を満たさない場合、前記出力制御手段は、1部分の印刷物の出力枚数から後加工単位分を除いた枚数に対してシフト処理を適用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷ジョブによって出力される1部分の出力枚数が前記後加工機が後処理を実行できる後加工単位の出力枚数よりも少なく、かつ、前記印刷ジョブによって出力される1部分の出力枚数と前記後加工機が後処理を実行できる後加工単位の出力枚数との差異が特定の条件を満たす場合、前記出力制御手段は、特定の後加工単位に続く後加工単位の印刷物について反転処理を適用することにより出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 後加工機と接続され、印刷ジョブを処理する制御方法であって、
    前記印刷ジョブを解析する解析工程と、
    前記解析工程による解析に従って、印刷物の部と部との間に仕切り紙が挿入され、かつ、複数部の印刷物を含む後加工単位にシフト処理が適用された印刷物を出力する出力制御工程を有することを特徴とする制御方法。
  7. 前記後加工機は印刷物に対して穴を空ける穿孔機であることを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記仕切り紙にシフト処理を適用しても前記印刷物と前記仕切り紙との両者に後加工機による後加工処理が適用される場合、前記出力制御工程は、当該仕切り紙よりも小さいサイズの仕切り紙に変更することを特徴とする請求項6または7に記載の制御方法。
  9. 1部分の印刷物の出力枚数から後加工単位分を除いた枚数が、後加工単位の用紙枚数を満たさない場合、前記出力制御工程は、1部分の印刷物の出力枚数から後加工単位分を除いた枚数に対してシフト処理を適用することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御方法。
  10. 前記印刷ジョブによって出力される1部分の出力枚数が前記後加工機が後処理を実行できる後加工単位の出力枚数よりも少なく、かつ、前記印刷ジョブによって出力される1部分の出力枚数と前記後加工機が後処理を実行できる後加工単位の出力枚数との差異が特定の条件を満たす場合、前記出力制御工程は、特定の後加工単位に続く後加工単位の印刷物について反転処理を適用することにより出力することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の制御方法。
  11. 後加工機と接続され、印刷ジョブを処理する画像形成装置において読み込み可能な制御プログラムであって、
    前記印刷ジョブを解析する解析工程と、
    前記解析工程による解析に従って、印刷物の部と部との間に仕切り紙が挿入され、かつ、複数部の印刷物を含む後加工単位にシフト処理が適用された印刷物を出力する出力制御工程とを前記画像形成装置に実行させることが可能なコンピュータが読み取り可能な制御プログラム。
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