JP2009287098A - メッキ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メッキが施される被処理物Wを垂直状態に保持しながらメッキ処理用タンク内を搬送するメッキ処理装置において、被処理物Wの搬送時に、被処理物Wを所定方向に案内する製品ガイド機構を設け、この製品ガイド機構は、メッキ処理用タンク内のメッキ液20の液面上のフロート12に接続され、液面の変化に追随して揺動する。製品ガイド機構をランダムに揺動させることで、被処理物Wの特定部位への電流を遮断しないようにして不均一なメッキ層が形成されるのを解消する。
【選択図】図1
Description
前記ガイド体には、メッキ液の吸入口と、吸入したメッキ液を前記被処理物に向けて吐出する吐出口と、を設け、このガイド体は、ガイド体の揺動に伴いメッキ液を吸入して吐出し、ガイド体に被処理物が接触することを防止できる。このようにすれば、ガイド体を揺動させるエネルギー源を利用し、効率よく、被処理物がガイド体に接触することにより生じるメッキ不良等が抑制され、不良品の発生が減少する。
(実施の形態1)-
図1は、本発明のメッキ処理装置における製品ガイド機構を示す概略正面図、図2は、製品ガイド機構の概略を示した縦断側面図、図3は、製品ガイド(中間ガイド)の概略平面図をそれぞれ示している。図中に示された矢印Aは製品の進行方向を示し、図2の縦断側面図に示されたガイド体はその切断面のみ図示したものである。
図1に示すように、上記のようなメッキ処理装置における製品ガイド機構1は、軌道2に沿って、水平方向に移動可能に保持された搬送用ハンガー3によって、メッキ処理されるシート状製品Wの製品上部を懸垂状態に保持している。
図1及び図2に示すように、支持柱6を、シート状製品Wの左右両側に所定間隔をおいて立設し、これらの支持柱6は、垂直方向に一定間隔をおいて設けられた複数のガイド体7を保持して、これらのガイド体7は水平方向に延びている。これらのガイド体7は、この例では左右に3本ずつ設けられ、それぞれは所定幅の板状物であり、製品Wの搬送方向に沿って連続するように形成されている。
また、上記のように、製品ガイド機構1は、製品Wの移動を案内しながら、上下方向に揺動するので、製品Wに流れる電流を特定部位において遮蔽することがない。そのため、高密度化されたプリント基板等についてもメッキ不良の発生を抑制できる。
なお、メッキ処理タンク10内には、陽極を収納したアノードケース(図示しない)が、ガイド体7の外側に配置されるので、前記陽極から陰極バーである前記搬送レール2に向けて電流が流れることになり、メッキ処理液中の銅が製品Wの表面に付着してメッキ層が形成される。
図3に示すうように、前記ガイド体7は、薄板を3枚重ね合わせた構造であり、上下にメッキ処理液20が流れる空間部30a、30bが形成されている。また、このガイド体7の上面31と底面32には、それぞれメッキ処理液20の吸入口33、34が設けられている。これらの吸入口33、34は、図3、図4に示すように、ガイド体7の外側(製品Wと対向しない側)の縁部に沿って複数、並設されている。
一方、ガイド体7の内側(製品Wに対向する側)の端面は開口し、空間部30aに連通するメッキ処理液20の噴出口35a、及び空間部30bに連通するメッキ処理液の噴出口35bとなっている。
上記のように、噴出口35a、30bから製品Wに向けてメッキ処理液20が噴射されるので、製品Wはこの力によってガイド体7に接触することなく、左右の設置されたガイド体7,7の中間に保持される。したがって、製品Wの搬送中、製品Wのガイド体7への接触によるメッキ不良を確実に防止することが可能となる。
図5に示す実施の形態2に係るものは、搬送用ハンガー3によって懸垂状態に保持されたシート状製品(W)を案内する製品ガイド機構1は、実施の形態1と同様に、上下方向(矢印B方向)に往復動するものであるが、この製品ガイド機構1の駆動力を、モータ21としたものである。ここでは、実施の形態1と同様の構成部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、前記モータ21は、被処理物である製品Wを搬送するための搬送装置を駆動するモータ等(図示せず)と共通のものを使用し、同一電源により駆動されるものとするのが好適である。
また、製品Wに向けてガイド体7からメッキ処理液20が噴射されることは、実施の形態1と同様である。
図6に示される実施の形態3に係るものは、上述のように、搬送用ハンガー3によって懸垂状態に保持されたシート状製品(W)を案内する製品ガイド機構1は、上下方向(矢印B方向)に往復動するものである。この製品ガイド機構1は、実施の形態1と同様に、液面の変化に伴って揺動するものである。
さらに、フトート120は、ガイド体70を含む製品ガイド機構1がメッキ処理液20中で浮き上がった状態を保持できる程度の浮力を備えるもので、例えば、内部に空気が充填された気密性を有する中空体とすることができる。
上記の実施の形態の装置によれば、ポンプPによってメッキ処理液の供給、排出がされる等、メッキ処理用タンク10内のメッキ処理液の液面は常時動くので、これに伴ってガイド体7、70が上下方向に揺動する。したがって、シート状製品(W)の特定の表面がガイド体により覆われることがなくなり、表面に均一なメッキが施される。
また、シート状製品(W)は、ガイド体に接触せずに、かつ、揺れを生じないように案内されながら搬送されるので、メッキ不良の発生を抑制することができる。
2 搬送用レール
3 搬送用ハンガー
5 開口部
6、60 支持柱
7、70 ガイド体
8 固定柱
9 外殻柱
10 メッキ処理タンク
11、110 連結部材
12、120 ブロート
13 供給管
14 排出管
20 メッキ処理液
21 モータ
22 支持枠体
24 回転軸
25 板カム
26 上辺
30a、30b 空間部
31 上面
32 底面
33、34 吸入口
35a35a、35b 噴出口
61 浮上規制バネ体
62 バネストッパ
63 ガイド支持体
Claims (5)
- メッキが施される被処理物を垂直状態に保持しながらメッキ処理タンク内を搬送するメッキ処理装置において、前記被処理物の搬送時に被処理物を所定方向に案内するガイド体を設け、このガイド体は、メッキ処理タンク内のメッキ液中で、このガイド体に作用する浮力によって浮き上がり、メッキ液の液面の変化に追随して揺動することを特徴とするメッキ処理装置。
- メッキが施される被処理物を垂直状態に保持しながらメッキ処理タンク内を搬送するメッキ処理装置において、前記被処理物の搬送時に被処理物を所定方向に案内するガイド体を設け、このガイド体は、垂直方向に可動である支持体を介して、メッキ処理タンク内のメッキ液の液面に浮かぶフロートに接続され、前記ガイド体は、液面の変化に追随して揺動することを特徴とするメッキ処理装置。
- メッキが施される被処理物を垂直状態に保持しながらメッキ処理タンク内を搬送するメッキ処理装置において、前記被処理物の前記搬送時に被処理物を所定方向に案内するガイド体を設け、このガイド体は、メッキ処理タンク内のメッキ液中で、このガイド体に作用する駆動力によって上下方向に揺動することを特徴とするメッキ処理装置。
- 前記ガイド体には、メッキ液の吸入口と、吸入したメッキ液を前記被処理物に向けて吐出する吐出口と、が設けられ、このガイド体は、ガイド体の揺動に伴いメッキ液を吸入し、吸入したメッキ液を被処理物に向けて吐出して、ガイド体に被処理物が接触するのを防止することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のメッキ処理装置。
- 前記被処理物を搬送するための搬送装置が設けられ、この搬送装置の駆動源によって前記ガイド体を上下方向に揺動させることを特徴とする請求項3又は4に記載のメッキ処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2008142118A JP2009287098A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | メッキ処理装置 |
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Cited By (3)
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-
2008
- 2008-05-30 JP JP2008142118A patent/JP2009287098A/ja active Pending
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