JP4905964B2 - 食品の油揚げ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、即席麺やカップ麺、その他各種の食品を油揚げ加工するための装置の改良に関する。
食品工場での食品の油揚げ加工の過程において、食品の加工品質は、揚げ油の温度管理に大きく依存している。揚げ油の温度は、温度制御の技術によって、比較的容易に最適な目標温度に調節できる。しかし、油槽内で実際の揚げ油の温度は、揚げ油の不規則な流れによって不均一になりやすい。このため、揚げ油の温度管理が適切に行われていても、油槽内での揚げ油の温度分布が不均一な状態となっていると、食品の揚げ加工品質は最適なものとなりにくい。
また油揚げの過程で、油かすや食品破片などの揚げかすが発生するが、それらが油槽内沈下したり、揚げ油に浮遊すると、やがて揚げかすが揚げ加工対象の食品や油槽の内壁に付着するため、これらの揚げかすの存在も、食品の揚げ加工品質に悪影響を及ぼす。
なお、特許文献1や特許文献2は、油槽内に複数の仕切り板を平行に設ける、ことを開示している。しかし、それらの文献において、複数の仕切り板は、てんぷらなどの食品の油切り用の支持空間を構成するためのものであり、油槽内での揚げ油の温度分布や、揚げかすの処理に直接に関係しない。
特開平8−56853公報 特開平8−56854公報
本発明の課題は、食品の油揚げ装置において、油槽内の温度の分布を均一化すること、および油槽の底に沈下した揚げかすを揚げ油の流れにより積極的に排出口まで滑り行かせることである。
上記課題のもとに、本発明は、多数のフライイング容器を搬送軌道に沿って移動させることによって、フライイング容器内の食品を油槽内の加熱状態の揚げ油中を通過させ、食品を揚げ加工する食品の油揚げ装置において、油槽内の揚げ油吹き出し用の油ノズルを油槽の幅方向で複数に分割するとともに、油槽の内底面上に複数の整流用の仕切板を設けることによって、油ノズルの吹き出し口からの揚げ油の流れを良好にし、揚げ油の温度分布を均一化すると共に、揚げかすを滞留することなく排出方向に滑り行くようにしている。
具体的に記載すると、請求項1に係る発明は、食品搬送装置(3)に保持されている多数のフライイング容器(4)の内部に揚げ加工対象の食品(2)を収容し、フライイング容器(4)を搬送軌道に沿って移動させることによって、食品(2)を油槽(5)の内部の加熱状態の揚げ油(6)中を通過させて、食品(2)を揚げ加工する食品の油揚げ装置(1)において、油槽(5)の内底面(7)に油ノズル(10)を内底面(7)の幅方向で複数に分割した状態で設けると共に、内底面(7)上で油ノズル(10)の間に、複数の整流用の仕切板(12)を食品(2)の搬送方向に対して平行に設け、油ノズル(10)のノズル吹き出し口(19)からの揚げ油(6)の流れを良好にし、油槽(5)の内部での揚げ油(6)の温度分布を均一化すると共に、揚げかす(9)を滞留することなく油槽(5)の油排出口(8)まで滑り行かせるようにしている。
請求項2に係る発明は、請求項1の食品の油揚げ装置(1)において、油槽(5)の内底面(7)を油槽(5)の油排出口(8)に向けて低く傾斜させ、揚げ油(6)中の揚げかす(9)を内底面(7)の上部から低い位置の油排出口(8)まで滑り行く勾配を内底面(7)に持たせると共に、油ノズル(10)を低い位置の油排出口(8)に向けて設け、さらに油槽(5)の内底面(7)で油槽(5)内の揚げ油(6)の油面よりも上の位置に洗浄ノズル(11)を油排出口(8)に向けて設けている。
請求項1によると、油槽内の揚げ油吹き出し用の油ノズルが幅方向で複数に分割されており、油槽の内底面上に複数の整流用の仕切板が設けられているから、油ノズルの吹き出し口からの揚げ油の流れが油槽内で良好となり、揚げ油の温度分布を均一化し、揚げ品質を高めると共に、揚げ油の流れ揚げかすを滞留することなく排出方向に滑り行かせることによって、揚げ対象の食品に対してる揚げかすの付着が防止できる。
請求項2によると、油槽の内底面の傾斜や、油ノズルの向きによって、揚げ油中の揚げかすが油排出口まで一層確実に移動することのほか、油面よりも高い位置に洗浄ノズルがあるから、洗浄ノズルは揚げ油によって汚染されず、また清掃時に、洗浄ノズルからの洗浄液の噴射によって、揚げかすなどを油排出口の方向に移動させるから、その回収も容易となり、油槽の内底面の清掃が短時間に行え、揚げかすの除去も容易で確実に行える。
図1は、本発明に係る食品の油揚げ装置1の全体的な構成を示し、図2ないし図6は、食品の油揚げ装置1の一部の構成を拡大して示している。図1に示すように、食品の油揚げ装置1は、揚げ加工対象の即席麺やカップ麺、その他の食品2の食品搬送装置3としての食品搬送コンベア21および蓋搬送コンベア22、食品搬送コンベア21に保持され、内部に食品2を収容する上面開口型の多数のフライイング容器4、蓋搬送コンベア22に保持され、フライイング容器4と向き合ったときにフライイング容器4の上面開口部を閉じてフライイング容器4内の食品2を容器内に拘束する多数の蓋23、食品搬送コンベア21の搬送軌道中で加熱状態の揚げ加工用の揚げ油6を収容する油槽5などによって構成されている。
この例で、油槽5の内底面7は、搬送方向上流側(食品2の投入側)で高い斜面、この斜面に連接される水平な平面、およびこの水平な平面に連接される搬送方向下流側(食品2の搬出側)で高い斜面により形成されている。このため、食品搬送コンベア21は、内底面7の斜面、平面および斜面に対して所定の距離を置いて搬送軌道としており、その搬送軌道にそってフライイング容器4や、蓋23を移動させる。なお、フライイング容器4および蓋23の一部は、金網、パンチングメタルなどの油液通過可能な板状体により構成されている。
食品搬送コンベア21は、エンドレス状のコンベアチエーン24により構成されており、矢印表示の搬送方向において、前後のチエーンホイール25に上下として巻き掛けられ、上側のコンベアチエーン24を多数のフライイング容器4とともに油槽5の内部に位置させている。食品搬送コンベア21の上側のコンベアチエーン24は、油槽5の上方位置で油槽5の内部を搬送軌道としており、その搬送軌道に沿って一定ピッチのフライイング容器4を揚げ油6の油液中を順次に移動させる。なお、チエーンホイール25は、図示しないが、速度調節可能な駆動装置によって搬送方向に駆動されるようになっている。
また、蓋搬送コンベア22は、食品搬送コンベア21と同様に、エンドレス状のコンベアチエーン26により構成されており、搬送方向の前後のチエーンホイール27に上下として巻き掛けられ、下側のコンベアチエーン26を油槽5の内部に位置させ、フライイング容器4のピッチと同じピッチで保持している蓋23を対応のフライイング容器4の上面開口部にあてがう。チエーンホイール27も、チエーンホイール25と同様に、図示しない速度調節可能な駆動装置によって搬送方向にチエーンホイール25と同期し、それと同じ速度で駆動されるようになっている。
図2に示すように、食品搬送コンベア21(コンベアチエーン24・チエーンホイール25)、および蓋搬送コンベア22(コンベアチエーン26・チエーンホイール27)は、油槽5の内で、上下動自在の左右一対のフレーム13に支持されている。左右一対のフレーム13は、搬送方向に長く左右で連結されている枠体29によって一体となっており、左右の枠体29の部分で油槽5の上方に一体的に形成されている受け部30の上面に挿脱可能に載置され、油槽5の内部で所定の高さに設定されている。このため揚げ加工時に、コンベアチエーン24の上側およびコンベアチエーン26の下側は、油槽5の内部に収容されている揚げ油6の油液中を通過し、フライイング容器4の内部の食品2を蓋23で抑えながら揚げ油6に入れるようになっている。
なお、フライイング容器4は、実際には、搬送方向に対して直角の方向つまり油槽5の幅方向で複数例えば5列として配置され、図3に示すように、コンベアチエーン24のアタッチメント31により支持されている。これに対して蓋23は、一例として5列のフライイング容器5に共通な1つのものとして構成され、図3に示すように、コンベアチエーン26のアタッチメント32により支持されている。もちろん、蓋23は、5列のフライイング容器5毎に独立させ、5列のものとして構成することもできる。
図2および図3に示すように、コンベアチエーン24のローラ33は、左右一対のフレーム13の内側に取付けられている搬送方向のガイドレール35に沿って搬送方向に移動する。ガイドレール35は、ガイドレール36によって左右のフレーム13の内側に取付けられている。また、コンベアチエーン26のローラ34は、下側のガイドレール36とこれの上側で左右一対のフレーム13の内側に取付けられている搬送方向のガイドレール37とに案内され、搬送方向に移動する。蓋23がフライイング容器4の上面に乗って、その面を塞いでいるときに、ローラ34は、下側のガイドレール36から浮き上がっているが、上側のガイドレール37によって必要以上に浮き上がらないようになっている。
図1および図2に示すように、油槽5は、その水平な内底面7において、油揚げ加工の時に、揚げ油6を油槽5の内部に供給するために、揚げ油6の油面よりも低い位置で、1または2以上の油ノズル10と、揚げ油6や揚げかす9を油槽5から外部に排出するために通常1つの油排出口8と、内底面7上で複数の油ノズル10の間で食品2の搬送方向に対して平行な複数の整流用の仕切板12とを備えている。
油ノズル10は、油槽5の内底面7において幅方向で複数、例えば4分割した状態で、油排出口8の方向に向けられて設けられている。図示の例で、油ノズル10は、搬送方向において、油排出口8よりも上流側で合計8個、油排出口8よりも下流側でも合計8個設けられている。
また、複数の整流用の仕切板12は、油ノズル10のノズル吹き出し口19からの揚げ油6の流れを良好にし、油槽5の内部での揚げ油6の温度分布を均一化すると共に、揚げかす9を滞留することなく油排出口8まで滑り行かせるために、食品2の搬送方向に対して平行とし、隣り合う油ノズル10の間で垂直な状態で内底面7に溶接などの固着手段により取付けられている。仕切板12の高さは、フライイング容器4の底部に接触しない程度とする。なお、この例で、油排出口8の位置で、仕切板12は、清掃の容易性などの観点から分断されているが、そこでも連続していてもよい。
図4および図5は、油排出口8に近い位置の1つの油ノズル10の構成例を示している。これらの図において、油ノズル10は、それぞれ油槽5の内底面7の開口部15に下方からあてがわれ、溶接または固定ねじなどにより油漏れのない状態で固定された上面開口逆台形型のノズル本体16と、開口部15の位置で内底面7の下面に固定されたヒンジ17により開口部15に対して上方向に開閉自在に取付けられた板状のノズル区画体18と、このノズル区画体18の端部に取付けられ、ノズル本体16とともにノズル吹き出し口19を形成するノズル吹き出し口調整体20とにより構成されている。ノズル吹き出し口調整体20は、その長孔39とノズル区画体18の締め付け用ねじ40とによって取付け位置を調節できる。この取付け位置の調節により、ノズル吹き出し口19の開口量は調整できるようになっている。なお、油排出口8から離れた位置、すなわち内底面7の屈曲部でのノズル本体16は、上面開口逆台形型でなく、上面開口直角三角形型となる。ちなみにノズル本体16は、必要に応じて、揚げ油6の噴出方向、その流れを整えるために、内部に整流板41を有している。
食品2の揚げ加工に際して、左右一対のフレーム13および枠体29は、食品搬送装置3(食品搬送コンベア21・蓋搬送コンベア22)とともに、油槽5の内部に納められ、枠体29を受け部30に載せて、所定の高さに設定される。この設定状態で、揚げ油6は、図示しないポンプ、熱交換器により食品2の揚げ加工に適切な温度に加熱された後に、油ノズル10から油槽5に供給され、そのノズル吹き出し口19から噴射され、油槽5の内部に所定の高さの油面を形成して、食品2の揚げ加工に備える。
油槽5の内部の揚げ油6は、噴流により油槽5の内部を移動して、油排出口8から回収され、図示しない濾過器で濾過されてから、再び上記のポンプ、熱交換器に供給される。このように、揚げ油6は、ポンプ、熱交換器、油ノズル10、油槽5、油排出口8、濾過器などの油循環経路を通って、油槽5に供給され、繰り返し使用される。
油揚げ稼働時に、食品の油揚げ装置1は、次のようにして、食品2の揚げ加工を行う。前記のように、食品搬送コンベア21のコンベアチエーン24および蓋搬送コンベア22のコンベアチエーン26は、ともに同じ速度で搬送方向に駆動されている。揚げ加工対象の食品2は、例えばコンベア形式の食品投入装置43によって食品の油揚げ装置1に順次送り込まれ、シュート44を経てその下のフライイング容器4の内部に投入される。そのフライイング容器4の内部の食品2は、蓋23により飛び出ないように塞がれてから、油槽5の内部の揚げ油6の油液中に順次に入り、揚げ加工に必要な時間をかけて、適切な温度の揚げ油6の油液中を通過する。
この揚げ加工中に、食品2は、多数の気泡を発生し、この気泡の上昇や、揚げ油6による浮力を受けて、フライイング容器4の内部で浮き上がり傾向となって動くが、蓋23によってフライイング容器6の内部に拘束されて、飛び出さない。なお、多数の気泡は、フライイング容器4や蓋23を通過し、揚げ油6の油面に到達し、大気中に分散する。このため、食品2に対する気泡の付着や、油液中での気泡の滞留は殆どなくなり、食品2に対する揚げ油6の熱伝達は低下することもなくなる。
揚げ加工中にも、揚げ油6は、常に油ノズル10に供給され、そのノズル吹き出し口19から内底面7に噴射され、油排出口8に向かい、揚げ油6の流れを維持している。このとき、向き合う一対の仕切板12は、各油ノズル10を挟む位置で、油ノズル10からの揚げ油6の流れ方向にあって、各油ノズル10からの揚げ油6の流れを整流し、層流として維持し、それぞれの油ノズル10からの揚げ油6の流れ方向に対して交差する方向への分散、他の油ノズル10からの揚げ油6どうしの流れの干渉、さらに乱流の形成を防止している。このように、仕切板12は、油槽5の内部で整流作用を営んでいる。
図6は、4つの油ノズル10について揚げ油6の流れの流速分布を示している。図6において、加熱状態の揚げ油6の流れの流速分布は、それぞれの油ノズル10およびその油ノズル10を挟み込むように対向状態の仕切板12毎に独立しており、油ノズル10の幅方向の中心位置つまりノズル吹き出し口19における中央部が最も速く、両端部の仕切板12に近づくほど遅くなる。このため、揚げ油6の流速分布は、全体として均一化する。したがって、油槽5の内部で、揚げ油6の温度分布も均一化され、揚げ加工のための揚げ油6の熱は、油槽5の内部でほぼ均一に維持され、食品2に対する熱伝達も効率よく安定に行える。
しかも、対向状態の仕切板12の間で、揚げ油6について必要な流速が維持できるため、油槽5の底に沈下した食品破片などの揚げかす9はその流れに押されて、滞留しないで、油排出口8まで滑り行くことになる。油排出口8の揚げ油6は、使用済の油としてポンプ作用によって吸引され、油循環経路に入り、濾過され、加熱されて、使用可能な期間にわたって繰り返し使用される。
なお、従来の1個の油ノズル10における揚げ油6の流れの流速分布は、二点鎖線の想像線で示すようになり、両端部つまり油槽5の内壁に近づくほど大きく減衰している。このため、従来例において、油槽5の内部で揚げ油6の温度分布は、不均一なものとなっている。
揚げ加工後の食品2は、油槽5の揚げ油6から出て、フライイング容器4の反転によりその内部から落下し、案内体45に案内され、一旦、可動案内体46に乗り、その傾斜によってバーコンベア28に移載され、次の工程に移送される。
次に図7は、他の実施態様による食品の油揚げ装置1を示している。図7の実施態様において、油槽5の内底面7は、搬送方向の上流側の端部から下流側の低い位置の油排出口8までの区間で油排出口8に向けて低く傾斜する斜面と、油排出口8から下流側の端部までの区間でやや急に高く傾斜する斜面により構成されている。
それらの斜面の勾配は、揚げ油6中の揚げかす9を内底面7の上部から下部の油排出口8まで滑り行く程度に設定される。油排出口8よりも上流側では、フライイング容器4などの搬送方向と油ノズル10の噴射方向とが一致しているため、内底面7の傾斜はゆるくてもよい。これに対して油排出口8よりも下流側では、フライイング容器4などの搬送方向と油ノズル10の噴射方向とが一致していないため、内底面7の傾斜は急勾配として、揚げかす9の油排出口8への移動を可能としている。複数の油ノズル10は、油排出口8に向け傾斜状態の内底面7に設置されている。
この例でも、油ノズル10は、内底面7の幅方向で複数に分割されており、内底面7上で所定の距離ごとに配置されている。また、整流用の仕切板12は、傾斜状態の内底面7にそって油ノズル10の間に設置されている。
油揚げ加工時に、油ノズル10から噴射された揚げ油6は、常時、排出口8に向かい、仕切板12によって整流され、均一な流速分布の状態で流れを維持している。この例によると、内底面7が揚げかす9の排出方向に低くなっているため、油揚げ加工時に発生した揚げかす9は、揚げ油6の排出口8に向かう流れにそって排出口8まで滑り行く。
さらに、この例において、油槽5は、内底面7の両端部において、その幅方向で複数、例えば油ノズル10の数に対応して4個の洗浄ノズル11を有している。内底面7の両端部において、合計8個の洗浄ノズル11は、揚げ油6の油面より若干上の位置で内底面7に設置されており、その構成は、部品数を少なくするために、好ましくは油ノズル10と同一の構造とするか、または類似構造で寸法を異なるものとして構成する。これらの洗浄ノズル11は、図示しないが、洗浄液38の加圧供給装置に接続されているほか、必要に応じて揚げ油6の噴射を可能とするために、揚げ油6の油循環経路にも切り換え接続できるようになっている。
揚げ加工中に、油かすや食品破片などの揚げかす9は、油槽5の油面近くの内壁や内底面7に滞留し、そこに付着し易くなる。このため、作業員は、一定の期間毎に洗浄ノズル11の通路を洗浄液38の加圧供給装置から揚げ油6の油循環経路に切り換え、洗浄ノズル11から揚げ油6を噴射状態として送り出させる。このときの噴射状態の揚げ油6は、油面近くや内底面7に滞留している揚げかす9を油排出口8の方向に積極的に移動させ、さらに油槽5の内壁に付着している揚げかす9の付着を防止し、それらの揚げかす9を油排出口8まで滑り行かせることによって、揚げかす9の回収効率を高める。
上記のように、揚げ加工中に、揚げかす9の排除が積極的に行われても、油槽5の内面には、油かすや食品2の破片などの揚げかす9が付着する。このため、油槽5の内面について、定期的な保守清掃が必要となる。この保守清掃の時に、作業員は、まず、油槽5の内部の揚げ油6を排除し、つぎにフレーム13および枠体29を食品搬送装置3(食品搬送コンベア21、蓋搬送コンベア22)とともに、油槽5より引き上げた後、洗浄ノズル11より洗浄液38を噴射し、噴射状態の洗浄液38によって油槽5の内底面7や内側面を洗浄する。また、図5のように、ノズル区画体18を開くことによって、油ノズル10の内部の清掃も容易にできる状態となる。
本発明に係る食品の油揚げ装置1は、即席麺やカップ麺を揚げ加工対象としているが、油揚げ加工の必要なその他の食品にも適用できる。
本発明に係る食品の油揚げ装置1の概略的な側面図である。 図1のA−A矢視方向の断面図である。 ローラ33、34およびガイドレール35、36、37の部分の拡大断面図である。 油ノズル10の拡大平面図である。 油ノズル10の拡大断面図である。 揚げ油6の流速分布の説明図である。 本発明に係る他の食品の油揚げ装置1の概略的な側面図である。
符号の説明
1 食品の油揚げ装置
2 食品
3 食品搬送装置
4 フライイング容器
5 油糟
6 揚げ油
7 内底面
8 油排出口
9 揚げかす
10 油ノズル
11 洗浄ノズル
12 仕切板
13 フレーム
15 開口部
16 ノズル本体
17 ヒンジ
18 ノズル区画体
19 ノズル吹き出し口
20 ノズル吹き出し口調整体
21 食品搬送コンベア
22 蓋搬送コンベア
23 蓋
24 コンベアチエーン
25 チエーンホイール
26 コンベアチエーン
27 チエーンホイール
28 バーコンベア
29 枠体
30 受け部
31 アタッチメント
32 アタッチメント
33 ローラ
34 ローラ
35 ガイドレール
36 ガイドレール
37 ガイドレール
38 洗浄液
39 長孔
40 締め付け用ねじ
41 整流板
43 食品投入装置
44 シュート
45 案内体
46 可動案内体

Claims (2)

  1. 食品搬送装置(3)に保持されている多数のフライイング容器(4)の内部に揚げ加工対象の食品(2)を収容し、フライイング容器(4)を搬送軌道に沿って移動させることによって、食品(2)を油槽(5)の内部の加熱状態の揚げ油(6)中を通過させて、食品(2)を揚げ加工する食品の油揚げ装置(1)において、
    油槽(5)の内底面(7)に油ノズル(10)を内底面(7)の幅方向で複数に分割した状態で設けると共に、内底面(7)上で油ノズル(10)の間に、複数の整流用の仕切板(12)を食品(2)の搬送方向に対して平行に設け、油ノズル(10)のノズル吹き出し口(19)からの揚げ油(6)の流れを良好にし、油槽(5)の内部での揚げ油(6)の温度分布を均一化すると共に、揚げかす(9)を滞留することなく油槽(5)の油排出口(8)まで滑り行かせる、ことを特徴とする食品の油揚げ装置(1)。
  2. 油槽(5)の内底面(7)を油槽(5)の油排出口(8)に向けて低く傾斜させ、揚げ油(6)中の揚げかす(9)を内底面(7)の上部から低い位置の油排出口(8)まで滑り行く勾配を内底面(7)に持たせると共に、油ノズル(10)を低い位置の油排出口(8)に向けて設け、さらに油槽(5)の内底面(7)で油槽(5)内の揚げ油(6)の油面よりも上の位置に洗浄ノズル(11)を油排出口(8)に向けて設ける、ことを特徴とする請求項1記載の食品の油揚げ装置(1)。
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