JP2021023747A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押さえコンベアによる洗浄水の飛散を防止し、洗浄水を効率よく循環使用できる洗浄装置を提供する。【解決手段】洗浄室2と、洗浄室2で使用した洗浄水Wを回収する洗浄槽8と、洗浄室2内に設けられ、被洗浄物を搬送する搬送コンベア7と、搬送コンベア7の上方に位置し、被洗浄物を上方から押さえながら洗浄室2内を周回移動する無端状の押さえコンベア6と、搬送コンベア7の上下に配置したノズル4とを備え、押さえコンベア6の復路部63の下部には、飛散防止部材5を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄物を搬送しながら洗浄水で洗浄する洗浄装置において被洗浄物の洗浄に用いた洗浄水を適切に回収し、再利用する洗浄装置に関するものである。
従来から、学校や企業において大量に使用された食器や調理器具などの食器類を洗浄するために、食器類に向けて洗浄水を噴射する洗浄室と、洗浄室への食器の搬入及び搬出を行うための搬送コンベアとを備えた連続式の食器洗浄装置が知られている。
下記特許文献1は、食器類を整列搬送するネット構造の主コンベアと、主コンベア上の食器類上に乗載接触しながら運行する従コンベアとを備えた自動洗浄装置が開示されている。この自動洗浄装置は、主コンベア上を流れる食器類は、従コンベアのたるみによって覆われ、洗浄ノズルから噴射される洗浄水によって洗浄が行われるようになっている。
この自動洗浄装置によれば、食器類が主コンベアと従コンベアによって挟持され、食器類は上下方向から噴射される洗浄水よる転動を防止しつつ洗浄室内を移動し、大きさの異なる食器や食器かごを連続して洗浄することができる。
特開平11−32961号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自動洗浄装置を用いて、洗浄に用いた洗浄水を洗浄槽に回収し、ポンプによる循環使用を行うようにしているが、主コンベアの上下に設けられた複数の洗浄ノズルから噴射された洗浄水のうち、食器類に当たった洗浄水が洗浄室を形成する側壁部や天井部に向かって飛散することがある。また、洗浄水が食器類に当たらない場合には、特に主コンベアの下方に設けた洗浄ノズルから上方に向けて噴射された洗浄水のほとんどが直接天井部まで届いていた。
このような洗浄状態の中で、天井部に向かって飛散もしくは上方に向けて噴射された洗浄水のうち、天井部付近を走行する従コンベアの復路に当たって付着した洗浄水は、従コンベアの移動とともに洗浄室の入口側へと移動してしまい、循環使用するための回収がうまくいかないという問題がある。また、天井部に当たった洗浄水のうち、洗浄室の前後方向へ流動した洗浄水は、側壁部を伝わって洗浄槽へ戻ることなく洗浄槽の外部へ流れてしまい、洗浄槽への回収がうまくいかないという問題も生じる。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、食器に当たった後に飛散した洗浄水、または食器に当たることなく噴射された洗浄水に対して飛散防止部材を設けることにより、洗浄水が従コンベアの復路部や洗浄室の天井に当たることなく、効率よく洗浄槽へ回収して循環使用できる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る洗浄装置は、洗浄室と、洗浄室で使用した洗浄水を回収する洗浄槽と、洗浄室内に設けられ、被洗浄物を搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの上方に位置し、被洗浄物を上方から押さえながら洗浄室内を周回移動する無端状の押さえコンベアと、搬送コンベアの上下に配置したノズルとを備え、押さえコンベアの復路部の下部には、飛散防止部材を設けているものである。この洗浄装置によれば、ノズルから噴射された洗浄水が被洗浄物に当たって上方へ向けて飛散した洗浄水と、被洗浄物に当たることなく上方へ向けて噴射された洗浄水とが、押さえコンベアの復路部に付着し、押さえコンベアの移動とともに洗浄水が洗浄室の入口側へ流されるのを防ぐことができる。また、押さえコンベアの復路部を通過して洗浄室の天井まで届いたこれら洗浄水が、洗浄室の天井の内側を伝わって洗浄室の前後方向へ流動して洗浄槽の外部へ流れるのを防ぎ、適切に洗浄水を洗浄槽へ回収することができる。
また、洗浄室は複数の部屋に分かれており、各部屋に飛散防止部材を設けているものである。この洗浄装置によれば、各部屋で使用した洗浄水が隣接する部屋への飛散または流出するのを防ぎ、対応する各洗浄槽へ適切に回収することができる。
また、ノズルは、上下対向するように配置し、上ノズルの上部付近に飛散防止部材を設けているものである。この洗浄装置によれば、主に上ノズルと対向する位置に配置した下ノズルから上方へ向けて噴射した洗浄水を適切に受け止めることができる。
本発明によれば、食器に当たった後に飛散した洗浄水、または食器に当たることなく噴射された洗浄水に対して飛散防止部材を設けることにより、洗浄水が押さえコンベアの復路部や洗浄室の天井に当たることなく、効率よく洗浄槽へ回収して循環使用することができる。
本発明の実施形態に係る洗浄装置の側面図である。 本発明の実施形態に係る洗浄装置のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る洗浄装置の飛散防止部材とノズルを示した斜視図である。 本発明の実施形態において、傾斜を設けた搬送コンベア上において、ノズルから噴射した洗浄水が食器に当たる様子を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、図1乃至図4に基づいて説明する。
洗浄装置1は、被洗浄物である被洗浄物D(例えば、食器や食缶等)を搬送しながら温湯の洗浄水によって洗浄する洗浄室2と、洗浄室2の下方に位置し、洗浄室2内で使用した洗浄水Wを回収するための洗浄槽8と、被洗浄物Dを洗浄室2内に搬送する搬送コンベア7と、洗浄室2内で被洗浄物Dを上方から押さえる押さえコンベア6と、搬送コンベア7で搬送された被洗浄物Dに向けて搬送コンベア7の上方および下方から洗浄水を吹き付けるノズル4と、洗浄室2内で発生する洗浄水Wの飛散を抑える飛散防止部材5とを備える。
洗浄室2は、筐体形状を成し、洗浄室2の長手方向の両端に被洗浄物Dを搬入出するための開口である入口21と出口22が設けられ、入口21および出口22の各開口部分にはカーテンKが設けられている。洗浄室2は、被洗浄物Dに付着した残滓やゴミ等を落とすために荒洗浄する荒洗浄部31と、洗剤を含有した洗浄水Wで被洗浄物Dを洗浄する主洗浄部32と、主洗浄部で被洗浄物Dに付着した洗剤を落とすためにすすぎ洗いするすすぎ洗浄部33とに分かれる。また、洗浄室2の天井24は側壁部23に向かって下方に傾斜する山形形状をなし、洗浄運転中に天井24に付着した水滴が天井24の傾斜面を伝わって下方の洗浄槽8へ流れ落ちるようになっている。
洗浄槽8は、荒洗浄部31、主洗浄部32およびすすぎ洗浄部33で使用した洗浄水Wをそれぞれ回収するためのタンクである。洗浄槽8内には、洗浄水Wを加熱するヒータHを備え、搬送コンベア7と洗浄槽8の間には洗浄室2内で洗浄水Wとともに流れ落ちた付着物を取り除くストレーナ82を備える。洗浄槽8に接続された圧送ポンプPにより洗浄水Wを吸い込み、洗浄水供給管47を通って洗浄室2内の複数の上ノズル41および下ノズル42へ圧送される。なお、洗浄槽8内の水が所定の水位より少ない場合は、給水口92より適宜上水を供給することができる。
搬送コンベア7は、載置した被洗浄物Dを略水平方向に搬送させるものであり、搬送コンベア7をモータ75で駆動すると、被洗浄物Dは洗浄室2内を入口21から出口22に向かって移動する。搬送コンベア7は、搬送方向の出口側に位置する駆動ローラ73と、入口側に位置する従動ローラ74と、駆動ローラ73および従動ローラ74によって張架された無端状のベルト71で構成されている。
また、搬送コンベア7の被洗浄物Dを載置する搬送面72は、搬送方向に向けて次第に低くなる下り傾斜状の第1傾斜部76と、勾配が水平である水平部77と、搬送方向に向けて次第に高くなる上り傾斜状の第2傾斜部78とを備える。このように搬送コンベア7の搬送面72に勾配を設けることで、被洗浄物Dに洗浄水Wが当たる角度が変化し、例えば底面までが深い食缶等の被洗浄物Dを洗浄する場合でも特に底面や側面の底面付近まで洗浄水Wが行き届き、満遍なく洗浄することができる。また、被洗浄物Dが搬送されながら一部屋の中央付近から搬送方向に向けて設けられている第2傾斜部78に差し掛かると、被洗浄物Dの底面に溜まった洗浄水Wは一部屋側へ流れ落ち、隣接する部屋に洗浄水Wが乗り移るのを防いでいる。
洗浄室2内には、搬送コンベア7と同等の幅で搬送コンベア7の搬送面72に接触する程度まで垂れ下がった状態にして、搬送コンベア7上に搬送されている被洗浄物Dを上方から押さえる押さえコンベア6を備える。押さえコンベア6は、荒洗浄部31の入口側上部に設けた駆動ローラ64と、主洗浄部32の出口側上部に設けた従動ローラ65と、駆動ローラ64および従動ローラ65の間に掛け回された無端状のベルト61と、ベルト61を駆動させるモータ66で構成される。押さえコンベア6は、荒洗浄部31と主洗浄部32の間で回動し、駆動ローラ64から従動ローラ65に向かう往路部62では被洗浄物Dを押さえながら搬送コンベア7とほぼ同じ速度で搬送コンベア7の搬送面72と接触しながら移動し、従動ローラ65から駆動ローラ64に向かう復路部63では飛散防止部材5の上部と洗浄室2の天井24との間を通過するようになっている。
また、押さえコンベア6の復路部63は、駆動ローラ64と従動ローラ65との間に直線状のレール(図示せず)を設けて、そのレールに沿わせているのに対し、往路部62は弛みを持たせている。これにより、底の深い被洗浄物D(例えば食缶)を洗浄する場合でも押さえコンベア6が被洗浄物Dを上方から押さえながら洗浄室2内を搬送するため、ノズル4からの洗浄水Wの噴射により被洗浄物Dが搬送中に浮き上がるのを防いでいる。
ノズル4は、中空円筒状を形成しており、長手方向の一方の端部を閉塞した閉塞部45とするとともに、長手方向に沿って等間隔に複数のノズルチップ43を配置している。ノズル4の長手方向である他方の端部に設けた開口部44は、洗浄槽8からの洗浄水Wをノズル4へ送り込むための洗浄水供給管47に形成された接続口48と嵌合している。洗浄水供給管47の接続口48は、洗浄室2の上部と下部のそれぞれに複数配置され、上部は複数(例えば、4本)の上ノズル41と、下部は複数(例えば、4本)の下ノズル42と嵌合している。またノズル4の閉塞部45には、長手方向に突出した突出部46を備え、上ノズル41は後述する飛散防止部材5に設けた係合部54と係合し、また下ノズル42は洗浄室2内の枠(図示せず)と係合することにより、ノズル4を所定の位置に着脱可能に固定することができる。ノズル4は、搬送コンベア7の搬送方向と直交する方向を長手方向とし、上ノズル41および下ノズル42はそれぞれ上下対向するように配置されている。
荒洗浄部31および主洗浄部32には、上ノズル41から下方に向かって噴射した洗浄水Wが被洗浄物Dに当たって四方に飛散するもののうち、上方へ跳ね返った洗浄水Wの拡散や、下ノズル42から上方に向かって噴射した洗浄水Wのうち、被洗浄物Dに当たらずに上方へと通過して拡散してしまうのを防止するための飛散防止部材5を備える。飛散防止部材5は、上ノズル41の上部に位置するとともに、上ノズル41を平面視全体を覆う矩形板状からなる天板53と、天板53の搬送コンベア7の搬送方向に沿った一方の辺から略垂直方向に垂れ下がった矩形板状からなる第1側壁51と、搬送方向に直交する方向に沿って対向する2辺から各々略垂直方向に垂れ下がった矩形板状からなる一対の第2側壁52とで構成される。図3に示すように、第1側壁51は、上ノズル41を装着する際に突出部46と係合するための係合部54が複数設けられている。第2側壁52は、カーテンKを吊り下げるための係止突起55が設けられている。また、天板53は、搬送方向に向かって傾斜した山形形状をなし、天板53に洗浄水Wが流動しても傾斜面を伝わって容易に流れ落ちるようになっている。さらに、飛散防止部材5は、押さえコンベア6の復路部63の下部に位置し、上ノズル41および下ノズル42が上下対向するように配置されている場合は、複数配置した上ノズル41の上部付近を覆うように設けられている。
なお、飛散防止部材5は、上ノズル41から下方へ向けて噴射した洗浄水Wが被洗浄物Dに当たったのち上方に向けての跳ね返りを受け止めることも含めるが、特に下ノズル42から上方に向けて噴射して、被洗浄物Dに当たらずにそのまま上方へ向かう洗浄水Wを受け止めることができるように配置する必要がある。例えば、下ノズル42が上ノズル41から搬送方向前方または後方にずれて配置している場合は、下ノズル42の噴射範囲に応じて飛散防止部材5の配置を変更または天板53の面積を広くする。
荒洗浄部31は、洗浄室2の入口21から搬送コンベア7で搬入された被洗浄物Dに付着している残滓を落とすために洗浄水Wで荒洗浄する部屋である。荒洗浄部31には、下方に設けた洗浄槽8aから圧送ポンプPaにより洗浄水供給管47aを通じて供給された洗浄水Wを被洗浄物Dに向けて噴射する上ノズル41aおよび下ノズル42aを搬送方向に並んで複数設けられている。上ノズル41aおよび下ノズル42aから噴射された洗浄水Wは、被洗浄物Dに付着した残滓やゴミ等を洗い流した後、洗浄槽8a上部に設けたストレーナ82aを通過して再び洗浄槽8aに戻され、荒洗浄部31内で循環使用することとなる。
主洗浄部32は、荒洗浄部31から搬送コンベア7で搬送された、荒洗浄を終えた被洗浄物Dに付着している油分等の汚れを、洗剤を含有した洗浄水Wによって主洗浄する部屋である。主洗浄部32には、下方に設けた洗浄槽8bから圧送ポンプPbにより洗浄水供給管47bを通じて供給された洗浄水Wを被洗浄物Dに向けて噴射する上ノズル41bおよび下ノズル42bを搬送方向に並んで複数設けられている。上ノズル41bおよび下ノズル42bから噴射された洗浄水Wは、洗浄槽8b上部に設けたストレーナ82bを通過して再び洗浄槽8bに戻され、主洗浄部32内で循環使用することとなる。
なお、荒洗浄部31および主洗浄部32の下部付近には、水戻り傾斜板81が配置されている。水戻り傾斜板81は、荒洗浄部31には少なくとも搬送方向の下流側、また主洗浄部32には搬送方向の上流側および下流側に位置し、ともに各洗浄部に向けて下り傾斜面となっており、荒洗浄部31内および主洗浄部32内で噴射した洗浄水Wが各洗浄槽8a、8bへ流れ落ちるようになっている。
すすぎ洗浄部33には、主洗浄部32から搬送コンベア7で搬送されて、主洗浄を終えた被洗浄物Dに付着した洗剤を洗浄水Wによってすすぎ洗浄した後、上水によって仕上げ洗浄を行い、洗浄室2の出口22へ被洗浄物Dを搬出するまでの部屋である。すすぎ洗浄部33には、上水を供給する給水口92と、下方に設けた洗浄槽8cから圧送ポンプPcにより洗浄水供給管47cを通じて供給された洗浄水Wを被洗浄物Dに向けて噴射するすすぎ洗浄用の上ノズル41cおよび下ノズル42cと、すすぎを終えた被洗浄物Dに向けて上水を噴射する仕上げノズル93が設けられている。上ノズル41c、下ノズル42c、および仕上げノズル93から噴射された洗浄水Wは、洗浄槽8c上部に設けたストレーナ82cを通過して再び洗浄槽8cに戻され、すすぎ洗浄部33内で循環使用することとなる。また、洗浄槽8cで余剰となった洗浄水Wは、圧送ポンプPcにより送水管91を介して荒洗浄部31および主洗浄部32の各洗浄槽8a、8bへ送られ再利用される。
カーテンKは、ノズル4から被洗浄物Dに向けて噴射された洗浄水Wが洗浄室2外や洗浄室2内の隣接する各部屋へ飛び散ることを防ぐもので、樹脂などからなる。本実施形態では、カーテンKは、洗浄室2の入口21および出口22、荒洗浄部31および主洗浄部32の境界部分、主洗浄部32およびすすぎ洗浄部33の境界部分、飛散防止部材5の第2側壁52にそれぞれ設けられている。
また、これらカーテンKの上端は各部位の上部に固定され、下端は搬送コンベア7の搬送面72付近まで垂れ下がっている。なお、荒洗浄部31および主洗浄部32の境界部分に設けたカーテンKの上部には、押さえコンベア6の復路部62が通過できる程度の開口Sが形成されているが、荒洗浄部31および主洗浄部32双方の洗浄水Wが互いに入り込みにくくなっている。
次に、本実施形態に係る洗浄装置1の作用および効果について説明する。
給水口92から洗浄槽8cへ上水を供給し、洗浄槽8c内を満水にした後圧送ポンプPcにより送水管91を介して上流側の各洗浄槽8a、8bへ供給し、洗浄槽8a、8b、8c全てを満水にする。給水口92からの上水の供給を停止し、ヒータHにより洗浄槽8b、8c内の水を所定温度(約60〜80℃)まで加熱する。
被洗浄物Dの種類や汚れの程度に応じて洗浄槽8bに洗剤を投入し、押さえコンベア6、搬送コンベア7および圧送ポンプPa、Pb、Pcを駆動させ、仕上げノズル93へ上水を送るためのバルブ(図示せず)を開いて、洗浄装置1の運転を開始する。
搬送コンベア7の搬送面72に載置された被洗浄物Dは、洗浄装置1の入口21から1つずつ伏せた状態で洗浄室2内へ搬送される。洗浄装置1の入口21を通過した被洗浄物Dは、搬送コンベア7と押さえコンベア6に挟持された状態で荒洗浄部31に搬送され、上ノズル41aおよび下ノズル42aの噴射によって洗浄が行われる。このとき、上ノズル41a、下ノズル42aから噴射された洗浄水Wが、搬送コンベア7上を搬送する被洗浄物Dに当たる場合と当たらない場合がある。
上ノズル41aおよび下ノズル42aの噴射方向に被洗浄物Dが位置する場合は、上ノズル41aおよび下ノズル42aから噴射した洗浄水Wは、被洗浄物Dに当たって飛散する。具体的には、上ノズル41aから下方へ向けて噴射した洗浄水Wは被洗浄物Dの外面に当たって飛散し、一部は荒洗浄部31の搬送方向前後のカーテンKや洗浄室2の側壁部23に達し、一部は上ノズル41aに向かって跳ね返り(反射し)、飛散防止部材5aの天板53にまで達する。カーテンKや洗浄室2の側壁部23に当たった洗浄水Wは、水滴として流れ落ちて水戻り傾斜板81などを伝わって洗浄槽8aへ回収され、また飛散防止部材5aまで到達して付着した洗浄水Wは、傾斜している天板53によって留まることなく流れ落ち、下方に位置する洗浄槽8aへ回収される。また、下ノズル42aから上方に向けて噴射した洗浄水Wは、被洗浄物Dの内面に当たって跳ね返り(反射し)、付着していた残滓とともに洗浄槽8aへ落下する。
一方、上ノズル41aおよび下ノズル42aの噴射方向に被洗浄物Dが位置しない場合は、上ノズル41aから下方へ向けて噴射した洗浄水Wは搬送コンベア7を通過してそのまま洗浄槽8aへ落下し、下ノズル42aから上方に向けて噴射した洗浄水Wは、勢いよく飛散防止部材5aの天板53に当たったのち、天板53に沿って四方八方へと流動したものは、天板53の周囲にある第1側壁51および第2側壁52を伝わって落下することになる。また、天板53から跳ね返って周囲へ飛散したとしても、第1側壁51および第2側壁52に当たって止められて洗浄槽8aへ落下する。天板53に付着していた水滴も傾斜を伝わって流れ落ち、洗浄槽8aへ回収される。
このように、押さえコンベア6の復路部63の下方に飛散防止部材5aを設けることにより、上ノズル41aおよび下ノズル42aから噴射された洗浄水Wのうち、上方へ向けて飛散または噴射した洗浄水Wは、押さえコンベア6の復路部63や洗浄室2の天井24に当たることで、押さえコンベア6の復路部63に当たって付着し、洗浄室1の入口側に洗浄水Wが集まってしまうことや、押さえコンベア6を通過した洗浄水Wが洗浄室2の天井24を伝わって洗浄室2の前後方向へと流れてしまうような状況を防ぎ、適切に洗浄槽8aへ回収することができる。
また、上ノズル41aおよび下ノズル42aを上下対向するように配置している場合は、上ノズル41aの上部付近に飛散防止部材5aを設ければ良い。これにより、押さえコンベア6の復路部63全体を覆うように飛散防止部材5aを設けることなく、上ノズル41aおよび下ノズル42aから噴射した洗浄水Wのうち、上方へ向けて噴射または飛散した洗浄水Wを適切に受け止めることができる。
続いて、荒洗浄部31を通過した被洗浄物Dは、搬送コンベア7と押さえコンベア6に挟持された状態のまま隣接する主洗浄部32へ搬送される。主洗浄部32では、洗剤を含んだ洗浄水Wを上ノズル41bおよび下ノズル42bより噴射して被洗浄物Dを本洗浄する。主洗浄部32に於いても荒洗浄部31と同様、本洗浄部32内を噴射または飛散する洗浄水Wは、洗浄室2の天井24や押さえコンベア6の復路部63に直接当たることなく、主洗浄部32の搬送方向前後のカーテンKや洗浄室の側壁部23、或いは飛散防止部材5bに当たって流れ落ち、洗浄槽8bへ回収される。
このように、荒洗浄室31および主洗浄室32の各部屋に飛散防止部材5a、5bを設けることにより、各部屋で使用している洗浄水Wが隣接する部屋へ飛散または流出するのを防ぎ、各洗浄槽8a、8bへ適切に洗浄水Wを回収することができる。また、荒洗浄部31と主洗浄部32との境界部分に押さえコンベア6の復路部63が通過するための開口Sが形成されているが、押さえコンベア6が通過できる程度の間隔としていることから、荒洗浄部31と主洗浄部32で使用している双方の洗浄水Wは、互いに入り込みにくい状態であり、特に荒洗浄部31の洗浄水Wが主洗浄部32へ入り込んで洗浄槽8b内の洗浄水Wの汚れを加速させたり、洗剤濃度を変化させてしまうのを防ぐことができる。
また、搬送コンベア7の搬送面72には傾斜を設けている。被洗浄物Dとして例えば深さのある円筒状の食缶を搬送する場合を図4に示す。図4(a)に示すように、被洗浄物Dが第1傾斜部76に位置する場合は、被洗浄物Dは搬送方向に対して前方に傾いた姿勢となり、下ノズル42aから噴射した洗浄水Wの多くは被洗浄物Dの一方側の側面に当たる。図4(b)に示すように、被洗浄物Dが水平部77に位置する場合は、下ノズル42aから噴射した洗浄水Wは下ノズル42aと対向する被洗浄物Dの底面に当たる。そして図4(c)に示すように、被洗浄物Dが第2傾斜部78に位置する場合は、被洗浄物Dは搬送方向に対して後方に傾いた姿勢となり、下ノズル42aから噴射した洗浄水の多くは被洗浄物Dの他方側の側面にあたる。搬送コンベア7の搬送面72に傾斜を設けることで、被洗浄物Dの深さが深い程、底面の前後の揺れ幅は大きくなり、底面全体をはじめとして被洗浄物D内部全域を満遍なく洗浄することができる。
主洗浄部32を通過した被洗浄物Dは、すすぎ洗浄部33へ搬送され、すすぎノズル41c、42cにより被洗浄物Dに付着した洗剤を洗い落とし、仕上げノズル93により上水を噴射して洗浄水Wを洗い落とし、洗浄室2の出口22から搬出される。
以上より、押さえコンベア6を設けた洗浄装置であっても、飛散防止部材5を設けることにより、上ノズル41から噴射された洗浄水Wが被洗浄部Dに当たって上方へ向けて飛散した洗浄水Wと、被洗浄物Dに当たることなく上方へ向けて噴射された洗浄水Wとが、押さえコンベア6の復路部63に付着し、押さえコンベア6の移動とともに洗浄室2の入口21側へ流されるのを防ぐことができる。また、押さえコンベア6の復路部63を通過して洗浄室2の天井24まで届いた洗浄水Wが、洗浄室2の天井24の内側を伝わって洗浄室2の前後方向へ流動して洗浄槽8の外部へ流れるのを防ぎ、適切に洗浄水を洗浄槽8へ回収することができる。
なお、上記実施形態では、荒洗浄部31と主洗浄部32との間に押さえコンベア6を設けているが、洗浄室2内全域に押さえコンベア6を配置しても良い。この場合、上下対向する上ノズル41cおよび仕上げノズル93の上部にも飛散防止部材5を設ける必要がある。
また、飛散防止部材5を一方の第1側壁51と一対の第2側壁52とによって矩形形状としている天板53の下方の周囲となる3辺を囲むようにしているが、一方の第1側壁51だけでなく、対向するように一対の第1側壁として天板53の4辺をすべて覆うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ノズル4は洗浄室2において着脱可能に固定されているが、ノズル4だけでなく飛散防止部材5やカーテンKも着脱可能に固定されていても良い。これにより、洗浄室2内を清掃する際に死角を減らし、洗浄室2内を隅々まで清掃することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではない。これら実施形態が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
1 洗浄装置
2 洗浄室
21 入口
22 出口
23 側壁部
24 天井
31 荒洗浄部
32 主洗浄部
33 すすぎ洗浄部
4 ノズル
41 上ノズル
42 下ノズル
43 ノズルチップ
44 開口部
45 閉塞部
46 突出部
47 洗浄水供給管
48 接続口
5 飛散防止部材
51 第1側壁
52 第2側壁
53 天板
54 係合部
55 係止突起
6 押さえコンベア
61 ベルト
62 往路部
63 復路部
64 駆動ローラ
65 従動ローラ
66 モータ
7 搬送コンベア
71 ベルト
72 搬送面
73 駆動ローラ
74 従動ローラ
75 モータ
76 第1傾斜部
77 水平部
78 第2傾斜部
8 洗浄槽
81 水戻り傾斜板
82 ストレーナ
91 送水管
92 給水口
93 仕上げノズル
H ヒータ
P 圧送ポンプ
K カーテン
S 開口
W 洗浄水
D 被洗浄物

Claims (3)

  1. 洗浄室と、
    前記洗浄室で使用した洗浄水を回収する洗浄槽と、
    前記洗浄室内に設けられ、食器類を搬送する搬送コンベアと、
    前記搬送コンベアの上下に配置したノズルと、
    前記洗浄室内を周回移動する無端状の押さえコンベアを備え、
    前記押さえコンベアの復路部の下部に飛散防止部材を設けている
    ことを特徴とする食器洗浄装置。
  2. 前記洗浄室は、複数の部屋に分かれ、各部屋に前記飛散防止部材を設けている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の食器洗浄装置。
  3. 前記ノズルは、上下対向するように配置し、上ノズルの上部付近に前記飛散防止部材を設けている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の食器洗浄装置。

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