JP2003119589A - メッキ液噴出管を設けた液中搬送式のメッキ処理装置 - Google Patents

メッキ液噴出管を設けた液中搬送式のメッキ処理装置

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JP2003119589A JP2001317243A JP2001317243A JP2003119589A JP 2003119589 A JP2003119589 A JP 2003119589A JP 2001317243 A JP2001317243 A JP 2001317243A JP 2001317243 A JP2001317243 A JP 2001317243A JP 2003119589 A JP2003119589 A JP 2003119589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ液中を搬送される製品の揺れを防止で
き、且つ噴出口をメッキされる製品のシート面に近づけ
た位置に配設できるようにして噴出効率を向上させると
共に省動力化を達成できるメッキ液噴出管を提供する。 【解決手段】 メッキ液噴出管を、前記シート状製品W
の搬送方向に向かって管上部側を後方側に管下部側を前
方側に傾斜させて配設した傾斜噴出管5として構成し、
前記シート状短冊製品Wを間にして対峙された前記傾斜
噴出管5の各噴出口6からメッキ液を均等に噴出させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッキ液噴出管を
設けた液中搬送式のメッキ処理装置に係わるものであ
り、特にメッキ液中を搬送されるプリント基板などのシ
ート状短冊製品をガイドする製品ガイド機能を有するメ
ッキ液噴出管を設けたメッキ処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】陰極バーに横移動自在に支持された治具
の製品挟持部によってメッキ処理されるプリント基板な
どのシート状短冊製品の製品上部を懸垂状態に挟持し、
前記治具に懸垂状態に挟持された前記シート状短冊製品
を、前記陰極バーから前記治具を介して製品上部で給電
しながら前記陰極バーに沿ってメッキ処理タンク内のメ
ッキ液中を横向きで水平に搬送させながら電気メッキす
る液中搬送式の電気メッキ処理装置が知られている(例
えば、特許第2943070号)。
【0003】このような液中搬送式のメッキ処理装置に
おいては、製品上部を前記治具によって懸垂状態に挟持
された前記シート状短冊製品を、前記メッキ処理タンク
内のメッキ液中を横向きで水平に搬送する際に、搬送さ
れる前記シート状短冊製品の揺れを防止する製品ガイド
を用いている。この製品ガイド装置の一例としては、本
発明者が提案(特願2000−195331)した製品
ガイド機構がすでに使用されている。この製品ガイド機
構は、メッキ処理タンク内のメッキ液中を横向きで水平
に搬送されるシート状短冊製品の揺れを防止できるよう
にした棒状の製品ガイド部材を、この製品ガイド部材の
間を通過される前記シート状短冊製品に対して常に同じ
水平位置を遮蔽しないように前記シート状短冊製品の搬
送方向に対して下方あるいは上方に傾斜させて配設した
ものである。そして、この製品ガイド部材を、該製品ガ
イド部材の間を進行される前記シート状短冊製品に対し
て、該シート状短冊製品の上部位置をガイドする上部側
ガイド部材と、該シート状短冊製品の略中間部から下部
位置の範囲をガイドする下部側ガイド部材とによって構
成し、定位置に固定された前記上部側ガイド部材に対し
て前記下部側ガイド部材を前記シート状短冊製品の縦長
寸法に対応させて昇降するように構成したものである。
【0004】一方、平坦な表面をもつシート状短冊製品
の他に、スルーホールやブラインドビアホール(Bli
nd Via hole)を形成されたプリント基板な
どのシート状短冊製品をメッキ処理する需要が増えてい
る。特に、前述したスルーホールやブラインドビアホー
ルを形成されたシート状短冊製品に対しても均一なメッ
キ処理を行うのに適していることから製品表面に向けて
メッキ液を噴出するノズルを備えたメッキ液噴出装置を
設けたメッキ処理装置が広く使用されるようになった。
このメッキ液噴出装置の一例としては、本発明者が提案
(特願2000−367067)したメッキ液噴出装置
の前提技術として示したメッキ液噴出装置が知られてい
る。このメッキ液噴出装置は、要するに、メッキ処理タ
ンク内のメッキ液中を横向きで水平に搬送されるシート
状短冊製品を間にして垂直に立てて対峙された棒状のメ
ッキ液噴出管を該シート状製品の搬送軌道に沿って一定
の間隔をおいて多数設け、これらのメッキ液噴出管は前
記メッキ処理タンク内に固定的に設置されており、これ
らのメッキ液噴出管には前記シート状短冊製品のシート
面に対向させた複数の噴出口をそれぞれ形成し、これら
の噴射口から前記シート状短冊製品のシート面に向けて
メッキ液を噴出させるようにしたものである。前記メッ
キ液噴出管は製品の搬送方向に沿って併設された分岐用
供給配管から垂直に下げられて取付けられ、前記メッキ
液噴出管の下端部は塞がれている。そして、前記分岐用
供給配管を循環ポンプの吐出し側に吐出し管を介して連
結し、前記循環ポンプの吸込み側を吸込み管を介してメ
ッキ処理タンク内のメッキ液中に連通させ、この循環経
路に従ってメッキ液を強制流動させ、強制流動されたメ
ッキ液は前記メッキ液噴出管の各噴出口から噴出させて
いる。
【0005】本発明者は前述した三つの構成要素を組み
合わせたメッキ処理装置を製造し実際に稼動させてみ
た。図5及び図6はそのメッキ処理装置の概略を示した
ものである。図5及び図6に示した現行のメッキ処理装
置(以下、従来装置と言う。)は次のように構成されて
いる。
【0006】従来装置は、メッキ液A中をシート状短冊
製品Wが搬送されながらメッキ処理されるメッキ処理装
置である。すなわち、陰極バー1に横移動自在に支持さ
れた治具2によってメッキ処理されるシート状短冊製品
Wの製品上部を懸垂状態に挟持し、前記治具2に懸垂状
態に挟持された前記シート状短冊製品Wを、前記陰極バ
ー1から前記治具2を介して製品上部で給電しながら前
記陰極バー1に沿って横長のメッキ処理タンク3内のメ
ッキ液A中を横向きで水平に搬送させながら電気メッキ
するように構成されている。
【0007】また、従来装置は、メッキ液A中を搬送さ
れる前記シート状短冊製品Wの揺れを防止する棒状の製
品ガイド部材を設けたものである。この製品ガイド部材
は、メッキ処理タンク3内のメッキ液A中を横向きで水
平に搬送されるシート状短冊製品Wを搬送方向に沿って
連続してガイドするものである。この製品ガイド部材
は、前記シート状短冊製品Wの上部位置をガイドする上
部側ガイド部材40と、該シート状短冊製品Wの略中間
部から下部位置の範囲をガイドする下部側ガイド部材4
1とによって構成され、定位置に固定された前記上部側
ガイド部材40に対して前記下部側ガイド部材41を前
記シート状短冊製品Wの縦長寸法に対応させて昇降する
ように構成されている。これらの製品ガイド部材は搬送
されるシート状短冊製品Wのシート面を間にして少しの
間隙をおいてそれぞれ対向配置されている。またこれら
の製品ガイド部材は、この製品ガイド部材の間を通過さ
れる前記シート状短冊製品Wに対して常に同じ水平位置
を遮蔽しないように前記シート状短冊製品Wの搬送方向
に対して下方あるいは上方に傾斜させて配設されてい
る。また、前記下部側ガイド部材41の下方には、前記
メッキ処理タンク3内のメッキ液A中を横向きで水平に
搬送される前記シート状短冊製品Wの製品下端部を搬送
方向に沿って連続して遮蔽するシールド板16を設けて
ある。このシールド板16は電流が集中される製品下端
部を遮蔽してメッキ厚を均一にするために設けられたも
のである。このシールド板16は前記下部側ガイド部材
41と同じ支持部材42に固定され、前記シート状短冊
製品Wの縦長寸法すなわち製品下端部の高さ位置に対応
させて前記下部側ガイド部材41と一緒に昇降動するよ
うに構成されている。またシート状短冊製品Wの製品下
端部を間にして対向配置された前記シールド板16は連
結部材43を介して連結した一体型としてある。一体型
としたのは同じ支持部材42に固定されて昇降動される
前記下部側ガイド部材41とシールド板16の各対向間
隙を一定に固定するためである。
【0008】また、従来装置は、メッキ液A中を搬送さ
れる前記シート状短冊製品Wに向けてメッキ液を噴出さ
せるメッキ液噴出装置を設けたものである。このメッキ
液噴出装置は前述した装置と同様なものであり、メッキ
処理タンク3内のメッキ液A中を横向きで水平に搬送さ
れるシート状短冊製品Wを間にして垂直に立てて対峙さ
れた棒状のメッキ液噴出管5を該シート状製品Wの搬送
軌道に沿って一定の間隔をおいて多数設け、これらのメ
ッキ液噴出管5は前記メッキ処理タンク3内に固定的に
設置されており、これらのメッキ液噴出管5には前記シ
ート状短冊製品Wのシート面に対向させた複数の噴出口
6をそれぞれ形成し、これらの噴射口6から前記シート
状短冊製品Wのシート面に向けてメッキ液を噴出させる
ようにしたものである。前記メッキ液噴出管5は製品の
搬送方向に沿って併設された分岐用供給配管8から垂直
に下げられて取付けられ、前記メッキ液噴出管5の下端
部は塞がれている。そして、前記分岐用供給配管8を循
環ポンプ11の吐出し側に吐出し管13を介して連結
し、前記循環ポンプ11の吸込み側を吸込み管12を介
してメッキ処理タンク3内のメッキ液A中に連通させ、
この循環経路に従ってメッキ液を強制流動させ、強制流
動されたメッキ液は前記メッキ液噴出管5の各噴出口6
から噴出させている。ここで重要なことは、前記メッキ
液噴出管5はメッキされる製品面に対して前記製品ガイ
ド部材(前記下部側ガイド部材41)の外側に配設され
ることである。
【0009】図5及び図6において、符号44は前記支
持部材42(この支持部材42に前記下部側ガイド部材
41とシールド板16が取付けられている。)を昇降動
自在に吊り下げ支持する吊り下げ杆を示し、符号4は陽
極を入れた陽極ケースを示している。
【0010】しかしながら、図5及び図6に示した従来
装置には下記の欠点があることが判明した。
【0011】前述したように、前記メッキ液噴出管5は
メッキされる製品面に対して前記製品ガイド部材(前記
下部側ガイド部材41)の外側に配設される。このた
め、前記メッキ液噴出管5の噴出口6の前方に設けられ
た前記製品ガイド部材(前記下部側ガイド部材41)が
邪魔になり、邪魔な前記製品ガイド部材(前記下部側ガ
イド部材41)が均一なメッキ液噴出の障害となってし
まい、製品に対して均一なメッキ処理を行い難いもので
あった。また、前記メッキ液噴出管5の噴出口6の前方
に前記製品ガイド部材(前記下部側ガイド部材41)が
設けられることにより、前記メッキ液噴出管5の噴出口
6を製品Wのシート面に近づけた最適な位置に配設する
ことができず、噴出効果を高めることができないもので
あった。
【0012】しかも、前記製品ガイド部材(前記下部側
ガイド部材41)の間を通過されるシート状短冊製品W
のシート面がガイド部材に接触されるため、シート面に
傷を付けてしまう弊害があった。
【0013】また、前記下部側ガイド部材41を大きな
製品に合わせて降下させた状態では、図6に示したよう
に前記下部側ガイド部材41と前記上部側ガイド部材4
0との間に広い非ガイド範囲(L)が空けられてしま
う。この非ガイド範囲は小さな製品に合わせて前記下部
側ガイド部材41を上昇させる空間である。このように
大きな製品の場合には広い非ガイド範囲に位置する製品
部分をガイドすることができない欠点がある。
【0014】また、一対の前記シールド板16は連結部
材43を介して連結した一体型としてあるため、この連
結部材43によって連結された連結部をシート状短冊製
品Wが上下方向に通過できない。側部側に少しの間隙を
おいて連続して横向きに搬送される製品のサイズが変更
される際、サイズ変更される製品の間にダミー製品を設
け、このダミー製品の通過時に変更された製品の高さサ
イズに合わせて前記シールド板16の高さ位置を昇降さ
せるようにしている。例えば大きいサイズの製品から小
さいサイズの製品へと変更される場合、大きいサイズの
製品の後に大きいサイズの製品ダミーが設けられるが、
この大きいサイズの製品ダミーの通過時には前記連結部
材43が邪魔をして次の小さいサイズの製品に合わせて
前記シールド板16を上昇させることができない。従っ
て、大きいサイズの製品ダミーの後に小さいサイズの製
品ダミーを一つ又は複数続けて、この小さいサイズの製
品ダミーの通過時に次の小さいサイズの製品に合わせて
前記シールド板16を上昇させることになる。このよう
に製品ダミーが数多く必要となり生産効率を上げること
ができないものであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実情に鑑み、メッキ液中をシート状短冊製品が搬送され
ながらメッキ処理される液中搬送式のメッキ処理装置で
あって、メッキ液中を搬送される前記シート状短冊製品
の揺れを防止する製品ガイド機能を備え、且つメッキ液
中を搬送される前記シート状短冊製品に向けてメッキ液
を噴出させるメッキ液噴出装置を設けたメッキ処理装置
を提供するものであるが、特に本発明は前述した従来装
置の弊害をことごとく解消できるようにしたメッキ処理
装置を提供しようとするものである。すなわち、
【0016】本発明の目的は、メッキ液噴出管の噴出口
の前方に配置されて邪魔な存在であった従来技術の製品
ガイド部材(下部側ガイド部材)を取り除くことによっ
て、前記メッキ液噴出管の各噴出口から噴出されるメッ
キ液の噴出障害をなくして均一なメッキ処理を行えるよ
うにし、更にメッキ液噴出管に形成された各噴出口を前
記シート状短冊製品のシート面に対して近づけた最適な
位置に配設できるようにして噴出効率を向上させると共
にポンプ容量を下げれるようにして省動力化を達成する
目的を有し、且つ従来装置のような広い非ガイド範囲を
空けられることなく製品のシート面全域をガイドできる
ようにする目的を有し、これらの目的を達成するのに支
障のない他の手段によってメッキ液中を搬送される前記
シート状短冊製品の揺れを防止する製品ガイド機能を達
成しようとするものである。
【0017】また、本発明の目的は、メッキ液中を搬送
される前記シート状短冊製品の揺れを防止する製品ガイ
ド機能を、従来技術のような固体物(下部側ガイド部
材)による接触ガイドではなく固体物とは非接触な状態
で製品ガイド機能を達成できるようにし、製品のシート
面に傷を付ける恐れのないようにすることである。
【0018】また、本発明の目的は、一対のシールド板
の間を製品が上下方向に通過できるように分別して構成
できるようにすることである。このように一対のシール
ド板を分別して構成することによって、製品の高さサイ
ズ変更時でも製品ダミーを最小限にして生産効率を上げ
るようにすることである。すなわち、従来技術のところ
で述べたように、側部側に少しの間隙をおいて連続して
横向きに搬送されるシート状短冊製品のサイズが変更さ
れる際、サイズ変更される製品の間にダミー製品を設
け、このダミー製品の通過時に変更された製品の高さサ
イズに合わせてシールド板の高さ位置を昇降させるよう
にしている。例えば大きいサイズの製品から小さいサイ
ズの製品へと変更される場合、大きいサイズの製品の後
に大きいサイズの製品ダミーが設けられるが、この大き
いサイズの製品ダミーの通過中であっても下降位置から
次の小さいサイズの製品に合わせた上昇位置に一対のシ
ールド板を上昇させることができるようにする。従っ
て、必要な製品ダミーを最小限にでき生産効率を上げる
ことができる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるメッキ液
噴出管を設けた液中搬送式のメッキ処理装置は、バー
(1)に横移動自在に支持された治具(2)の製品挟持
部(2A)によってメッキ処理されるシート状短冊製品
(W)の製品上部を懸垂状態に挟持し、前記治具に懸垂
状態に挟持された前記シート状短冊製品を、前記バーに
沿ってメッキ処理タンク(3)内のメッキ液(A)中を
横向きで水平に搬送させながらメッキするメッキ処理装
置であり、前記メッキ処理タンク内のメッキ液中を横向
きで水平に搬送される前記シート状短冊製品を間にして
対峙された棒状のメッキ液噴出管(5)を該シート状短
冊製品の搬送軌道に沿って一定の間隔をおいて多数設
け、これらのメッキ液噴出管は前記メッキ処理タンク内
に固定的に設置されており、これらのメッキ液噴出管に
は前記シート状短冊製品のシート面に対向させた複数の
噴出口(6)をそれぞれ形成してあり、これらの噴射口
から前記シート状短冊製品のシート面に向けてメッキ液
を均一に噴出させるようにしたメッキ液噴出装置を設け
た構成要件を前提としたものであり、以下の特徴を有し
ている。
【0020】請求項1に記載した発明は、前記メッキ液
噴出管(5)を、前記シート状製品の搬送方向に向かっ
て管上部側を後方側に管下部側を前方側に傾斜させて配
設した傾斜噴出管(5)として構成すると共に、前記シ
ート状短冊製品の搬送軌道に沿って一定の間隔をおいて
多数設けられる前記傾斜噴出管(5)の取付け間隔を、
搬送される前記シート状短冊製品のシート面に対して少
なくとも複数の前記傾斜噴出管が対向される間隔に設け
たことを特徴としている。
【0021】請求項1に記載した発明によれば、製品上
部を前記治具で挟持されてメッキ液中を搬送されるシー
ト状短冊製品は、対峙された前記傾斜噴出管の間を、前
記治具で挟持された製品上部側から不安定な製品下部側
へと連続して通過され、且つ対峙された前記傾斜噴出管
の各噴出口から噴出されるメッキ液の噴出圧力によって
対峙された前記傾斜噴出管の間に沿って通過するように
ガイドされることになる。このように前記傾斜噴出管に
製品ガイド機能が与えられたことによって、メッキ液噴
出管の噴出口の前方に配置されて邪魔な存在であった従
来技術の製品ガイド部材(下部側ガイド部材)を取り除
くことができ、メッキ液の噴出障害をなくして均一なメ
ッキ液噴出を行うことができる。また、従来技術で述べ
た邪魔な製品ガイド部材(下部側ガイド部材)を取り除
くことができることによって、前記傾斜噴出管すなわち
該噴出管に形成された各噴出口を前記シート状製品のシ
ート面に対して近づけた最適な位置に配設できメッキ効
率を向上させることができる。また、前記傾斜噴出管に
ガイド機能を与えたことによって、従来装置のような広
い非ガイド範囲を空けられることなく製品のシート面全
域をガイドできる。また、前記斜傾噴出管の間を通過さ
れるシート状短冊製品は前記斜傾噴出管の噴出口から噴
出されるメッキ液の噴出圧力によってガイドされ、固体
物とは非接触な状態でガイドされていくため製品のシー
ト面に傷を付けられる恐れがない。
【0022】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1の発明に限定を加えたものであり、前記シート状短冊
製品(W)を間にして対峙された前記傾斜噴出管(5)
の各噴出口(6)を互いに対向させて形成してあり、対
向された各噴射口(6)から前記シート状短冊製品のシ
ート面に向けてメッキ液を均等に噴出させるようにした
ことを特徴とするものである。請求項2に記載した発明
によれば、製品上部を前記治具で挟持されてメッキ液中
を搬送されるシート状製品は、対峙された前記傾斜噴出
管の間を、前記治具で挟持された製品上部側から不安定
な製品下部側へと連続して通過され、且つ対峙された前
記傾斜噴出管の各噴出口から噴出されるメッキ液の噴出
圧力によって対峙された前記傾斜噴出管の間に沿って通
過するようにガイドされる、という請求項1の発明で述
べた機能に加えて、対向された各噴射口から前記シート
状短冊製品のシート面に向けてメッキ液を均等に噴出さ
せることによって、対峙された前記傾斜噴出管の間の中
心位置に沿って製品を通過されるようにガイドされるこ
とになり、メッキ液の噴出によるガイド機能を更に向上
させることができる、という機能が加えられる。
【0023】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は2の発明に限定を加えたものであり、前記メッキ
処理タンク(3)内のメッキ液中を横向きで水平に搬送
される前記シート状短冊製品(W)の製品上部を搬送方
向に沿って連続してガイドする製品上部ガイド部材(1
4)を設けてあり、前記製品上部ガイド部材は、前記治
具(2)の前記製品挟持部(2A)による製品挟持位置
の下部近傍で前記傾斜噴出管(5)の最上部に形成され
た噴出口(6)の配置位置より上部位置にある製品上部
のシート面を間にして少しの間隙をおいて対向配置さ
れ、前記製品の搬送方向に沿ってそれぞれ延設して構成
されており、且つ、前記シート状短冊製品の搬送方向に
対して前記製品上部ガイド部材の始端部を前記傾斜噴出
管の配設範囲より手前に位置させたことを特徴とするも
のである。請求項3に記載した発明によれば、搬送され
るシート状短冊製品Wは、先ず前記製品上部ガイド部材
14で製品上部をガイドされ、この製品上部ガイド部材
14で製品上部をガイドされながら前記傾斜噴出管5で
シート面のほぼ全体がガイドされていくことになる。
【0024】また、請求項4に記載した発明は、請求項
1又は2の発明に限定を加えたものであり、前記メッキ
処理タンク(3)内のメッキ液中を横向きで水平に搬送
される前記シート状短冊製品(W)の製品下端部を搬送
方向に沿って両側面方向から遮蔽するシールド板(1
6)を設けてあり、前記シールド板は、対峙された前記
傾斜噴出管(5)の外側にそれぞれ設けられた取付け板
(17)の製品側に遮蔽される製品下端部に近づけて取
付けられており、且つ前記製品下端部を両側面方向から
遮蔽する一対の前記シールド板は、この一対の前記シー
ルド板の間を前記製品が上下方向に通過できるように分
別して設けられており、さらに前記シールド板は、前記
メッキ処理タンク内に固定的に設置された前記傾斜噴出
管をガイド軸として該傾斜噴出管の傾斜方向に沿って水
平状態を維持されながら製品下端部の高さ位置に対応さ
せて昇降動されるように構成したことを特徴とするもの
である。
【0025】請求項4に記載した発明によれば、前記シ
ールド板は、前記メッキ処理タンク内に固定的に設置さ
れた前記傾斜噴出管をガイド軸として該傾斜噴出管の傾
斜方向に沿って水平状態を維持されながら製品下端部の
高さ位置に対応させて昇降動されるように構成してある
ため、一対の前記シールド板の間に連結部材を設けずに
分別して構成しても、一対の前記シールド板の対向間隔
を固定できる。このように、一対のシールド板の間を製
品が上下方向に通過できるように一対のシールド板を分
別して構成したことにより、一対のシールド板の間を製
品が上下方向に通過でき、製品の高さサイズ変更時でも
製品ダミーを最小限にして生産効率を上げることができ
る。また、前記シールド板を製品下端部に近づけて取付
けることができ遮蔽効果を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は製品位置を視点として示し
た本発明の概略正面図、図2は本発明の一部縦断側面
図、図3は本発明の要部を一部省略して示した概略斜視
図、図4は本発明の傾斜噴出管とシールド板の関係を示
した一部横断平面図である。なお、図中に示された矢印
Fは製品の搬送方向を示している。
【0027】本発明のメッキ処理装置(この実施形態で
は電気メッキ処理装置としている)は、固定された陰極
バー1に横移動自在に支持された治具2によってメッキ
処理されるプリント基板などのシート状短冊製品Wの製
品上部を懸垂状態に挟持し、前記治具2に懸垂状態に挟
持された前記シート状短冊製品Wを、前記陰極バー1か
ら前記治具2を介して製品上部で給電しながら前記陰極
バー1に沿って横長のメッキ処理タンク3内のメッキ液
A中を横向きで水平に搬送させながら電気メッキするも
のである。前記治具2はハンガーと通称されるもので、
その下端部に製品上部を懸垂状態に挟持するクリップ式
の複数の製品挟持部2Aをもち、この製品挟持部2Aの
先端部は製品と共にメッキ液A中に入れられることから
絶縁素材で被覆されている。前記治具2を陰極バー1に
沿って横移動(矢印F方向へ)させる手段は特に限定さ
れるものではなく、例えば本発明者が特許第29430
70号で示した図示しない公知の搬送技術(治具側に取
付けられた係合爪とエンドレス状の歯付きベルトとの係
合による)を用いることができる。なお図2の符号4は
陽極を入れた陽極ケースを示している。
【0028】符号5は棒状のメッキ液噴出管であり、こ
のメッキ液噴出管5は、前記メッキ処理タンク3内のメ
ッキ液A中を横向きで水平に搬送される前記シート状短
冊製品Wのシート面を間にして対峙され、該シート状短
冊製品Wの搬送軌道に沿って一定の間隔をおいて多数設
けられている。これらのメッキ液噴出管5は前記メッキ
処理タンク3内に固定的に設置(固定的な設置手段につ
いては後述する。)されている。これらのメッキ液噴出
管5には前記シート状短冊製品Wのシート面に対向させ
た複数の噴出口6を管方向に一定の間隔を隔てて形成し
てあり、これらの噴射口6から前記シート状短冊製品W
のシート面に向けてメッキ液を噴出させるようにしてい
る。
【0029】前記メッキ液噴出管5は、前記シート状製
品Wの搬送方向に向かって管上部側を後方側に管下部側
を前方側に傾斜させて配設した傾斜噴出管(以下、前記
メッキ液噴出管5を傾斜噴出管5と言う。)として構成
される。前記傾斜噴出管5の傾斜角度は、図面に示した
実施形態では、前記傾斜噴出管5の管上端部から垂直に
下げられた垂直線(図示せず)に対して管下端部を製品
の進行方向へ約30度傾斜させている。この30度の傾
斜角度は、製品Wの搬送速度を5乃至10mm/秒とし
た場合に好適なものであった。
【0030】前記シート状短冊製品Wの搬送軌道に沿っ
て一定の間隔をおいて多数設けられる前記傾斜噴出管5
の取付け間隔は、搬送される前記シート状短冊製品Wの
シート面に対して少なくとも複数の前記傾斜噴出管5が
対向されるように並べた取付け間隔としてある。前記傾
斜噴出管5の取付け間隔(製品搬送方向に沿った)は、
図1及び図3に示した実施形態では、搬送される前記シ
ート状短冊製品Wのシート面に対して4本から5本の前
記傾斜噴出管5が対向されるように並べた取付け間隔と
してある。
【0031】前記シート状短冊製品Wを間にして対峙さ
れた前記傾斜噴出管5に形成された複数の前記噴出口6
は図2に矢印で噴出状態を示すように互いに対向させて
形成してあり、対向された各噴出口6から前記シート状
短冊製品Wのシート面に向けてメッキ液を均等に噴出さ
せるようにしてある。
【0032】前記傾斜噴出管5の上端部は屈曲管7を介
して分岐用供給配管8に固定的に連結されている。前記
分岐用供給配管8は、前記治具2を間にして前記治具2
の移送方向に沿って併設されており、図示しない架台に
固定されている。前記傾斜噴出管5の下端部はめくらキ
ャップ9で塞がれている。このめくらキャップ9は前記
メッキ処理タンク3内の底部に固着された固定用凹部1
0内に嵌められている。このようにして前記傾斜噴出管
5の両端部は固定されて前記メッキ処理タンク3内に固
定的に設置される。なお、前記メッキ液A中に入れられ
る前記傾斜噴出管5や前記屈曲管7は非導電性素材であ
るプラスチックで形成されている。
【0033】図2において符号11は循環ポンプであ
り、この循環ポンプ11の吸込み側に吸込み管12を連
結し、この吸込み管12の他端を前記メッキ処理タンク
3内の底部側に開口してあり、前記循環ポンプ11の吐
出し側に吐出し管13を連結し、この吐出し管13の他
部を前記分岐用供給配管8に連結してある。この循環経
路に従って前記メッキ処理タンク3内のメッキ液Aは矢
印方向に強制流動され、強制流動されたメッキ液Aは前
記分岐用供給配管8を介して前記傾斜噴出管5の各噴出
口6から噴出される。なお、前記吐出し管13の途中に
はフィルター(図示せず)が設けられる。
【0034】本発明によれば、製品上部を前記治具2で
挟持されてメッキ液A中を搬送されるシート状短冊製品
Wは、対峙された前記傾斜噴出管5の間を、前記治具2
で挟持された製品上部側から不安定な製品下部側へと連
続して通過され、且つ対峙された前記傾斜噴出管5の対
向する各噴出口6から均等に噴出されるメッキ液の噴出
圧力によって、対峙された前記傾斜噴出管5の間の中心
位置に沿って通過するようにガイドされる。
【0035】符号14は製品上部ガイド部材であり、こ
の製品上部ガイド部材14は前記メッキ処理タンク3内
のメッキ液A中を横向きで水平に搬送される前記シート
状短冊製品Wの製品上部を搬送方向に沿って連続してガ
イドするものである。この製品上部ガイド部材14は、
前記治具2の前記製品挟持部2Aによる製品挟持位置の
下部近傍で前記傾斜噴出管5の最上部に形成された噴出
口6の配置位置より上部位置にある製品上部のシート面
を間にして少しの間隙をおいて対向配置され、前記製品
Wの搬送方向に沿ってそれぞれ延設して構成されてい
る。また図3に示すように前記製品上部ガイド部材14
の始端部は、前記シート状短冊製品Wの搬送方向に対し
て前記傾斜噴出管5の配設範囲より手前に位置させてい
る。前記製品上部ガイド部材14の始端部は製品を導入
しやすいように略V字状に拡開して形成されている。前
記製品上部ガイド部材14は図示しない架台に固定され
ている。また図3に示すように前記傾斜噴出管5の上端
部に連結された前記屈曲管7は、前記製品上部ガイド部
材14の反ガイド側に形成された湾曲部に嵌められて固
定されている。従って搬送される製品Wは、先ず前記製
品上部ガイド部材14で製品上部をガイドされ、この製
品上部ガイド部材14で製品上部をガイドされながら前
記傾斜噴出管5でシート面のほぼ全体がガイドされてい
くことになる。
【0036】前記傾斜噴出管5は、プラスチック製のパ
イプ(丸パイプ)に噴出口6を形成して構成したもので
も良いが、この実施形態では図面に示したように、前記
パイプ(丸パイプ)の対向側に該パイプ(丸パイプ)の
管方向に添って延設された断面凸部状のプラスチック製
の補強部材15を添設状態に固着し、この補強部材15
に一定の間隔をおいて多数の長い噴出孔15A(図4に
示す)を形成し、これらの噴出孔15Aを前記パイプの
管内と連通させることにより前記噴出孔15Aを前記噴
出口6として構成してある。噴出口6を長い噴出孔15
Aによって構成したことにより噴出されるメッキ液の直
進性を向上させることができる。前記補強部材15の対
向間隙を前記製品上部ガイド部材14の対向間隙と同じ
か又は少し広く形成して、補強機能と共に製品ガイド機
能も併せ持つようにしても良い。
【0037】符号16はシールド板であり、このシール
ド板16は電流が集中される製品下端部を遮蔽してメッ
キ厚を均一にするために設けられたものである。このシ
ールド板16は、前記メッキ処理タンク3内のメッキ液
A中を横向きで水平に搬送される前記シート状短冊製品
Wの製品下端部を該製品Wの搬送方向に沿って両面方向
から遮蔽するものであり、搬送される前記シート状短冊
製品Wの製品下端部を間にして対設させている。対設さ
れた一対の前記シールド板16は、この一対の前記シー
ルド板16の間を前記製品Wが上下方向に通過できるよ
うに分別して設けられている。また前記シールド板16
は、図1及び3に矢印Gで示したように、前記メッキ処
理タンク3内に固定的に設置された前記傾斜噴出管5を
ガイド軸として該傾斜噴出管5の傾斜方向に沿って水平
状態を維持されながら前記傾斜噴出管5の管下部から略
管中間部の範囲にわたって製品下端部の高さ位置に対応
させて昇降動されるように構成されている。一対の前記
シールド板16は分別的に構成してあるため、前記シー
ト状短冊製品Wは、図2から理解できるように昇降動さ
れる前記シールド板16の間を上下方向に通過できる。
【0038】前記シールド板16は、対峙された前記傾
斜噴出管5の外側にそれぞれ設けられた取付け板17の
製品側に固定板18を介して固着され、前記製品Wの遮
蔽される製品下端部に近づけて取付けられている。前記
シールド板16は前記傾斜噴出管5から突起された前記
補強部材15と衝突しないように一定の間隔を空けて分
離構成されていて、この分離構成された各シールド板は
前記固定板18を介して前記取付け板17に固着されて
いる。前記シールド板16と前記取付け板17と前記固
定板18とによって上下方向を開口された多数の区画部
を形成されたスライド構造体19を構成している。この
スライド構造体19の各区画部内に前記傾斜噴出管5を
それぞれ貫通してあり、前記スライド構造体19は定位
置に固定された前記傾斜噴出管5の傾斜方向(図1及び
3に矢印Gで示した)に沿って上下移動可能に組み合わ
されている。前記スライド構造体19には、前記傾斜噴
出管5をガイド軸として該傾斜噴出管5に沿って摺動さ
れるスライド部材20を取付けてある。このスライド部
材20を含む前記スライド構造体19は非導電性素材で
あるプラスチックで形成されている。前記取付け板17
はメッキ処理タンク3の長さ方向に適当な間隔で分割し
てあり、この分割された取付け板17ごとに昇降動でき
るように構成してある。したがって、この取付け板17
に取付けられた前記シールド板16は、横長の同じメッ
キ処理タンク3内で縦長寸法サイズの異なる製品群に対
応させて昇降動できるようにされている。なお、符号2
1はプラスチック製のガイド棒であり、このガイド棒2
1前記スライド構造体19を摺動自在にガイドするもの
であり、前記取付け板17の外側に該取付け板17の外
面と接触した状態に配置され、前記タンク3内の底壁側
に固定的に立設されている。
【0039】前記シールド板16(スライド構造体1
9)を前記傾斜噴出管5の傾斜方向に沿って水平状態を
維持されながら昇降動させる昇降動手段として、この実
施形態では図1及び図2に示した機構を用いている。前
記傾斜噴出管5の傾斜方向に沿って昇降動されるように
構成された前記シールド板16(具体的には前記スライ
ド構造体19の前記取付け板17)は、メッキ装置の上
部に設置された架台22上に設けられた枢軸23に固定
されたL字状レバーアーム24の下部アーム24Aにプ
ラスチック製の吊り下げ連杆25によって連結されるこ
とによって、複数個所で吊り下げ保持されている。また
図2に示すように、前記枢軸23の他端側には前記下部
アーム24Aと一緒に枢動されるレバーアーム26を固
定してあり、このレバーアーム26に対向された他方の
シールド板16(具体的には前記スライド構造体19の
前記取付け板17)が吊り下げ連杆25によって連結さ
れている。そして、複数の前記L字状レバーアーム24
は、該L字状レバーアーム24の他方の上部アーム24
Bを前記架台22上に支持されたモータ27の回転軸
(原動軸)28に固定されたクランクアーム29に、第
一連接棒30によって直接的に連結されるか、若しくは
前記クランクアーム29に直接的に連結された前記L字
状レバーアーム24に第二連接棒31によって間接的に
連結される。このようにして、前記クランクアーム29
が図1の一点鎖線で示された円弧範囲を枢動されると複
数の前記L字状レバーアーム24の前記下部アーム24
A(前記レバーアーム26も)は図1の一点鎖線で示さ
れた円弧範囲を同期して等しく枢動され、前記シールド
板16(スライド構造体19)は実線で示した下降位置
と一点鎖線で示した上昇位置との昇降範囲を前記傾斜噴
出管5の傾斜方向に沿って昇降動されることになる。な
お、前述した昇降動手段による昇降動はメッキ処理タン
ク3の長さ方向に適当な間隔で分割構成された前記取付
け板17(スライド構造体19)ごと独立しておこなわ
れ、製品Wの縦長寸法サイズに合わせて昇降動される。
【0040】
【発明の効果】本発明に係わるメッキ液噴出管を設けた
液中搬送式のメッキ処理装置は、メッキ液中をシート状
短冊製品が搬送されながらメッキ処理される液中搬送式
のメッキ処理装置であって、メッキ液中を搬送される前
記シート状短冊製品の揺れを防止する製品ガイド機能を
備え、且つメッキ液中を搬送される前記シート状短冊製
品に向けてメッキ液を噴出させるメッキ液噴出装置を設
けたメッキ処理装置を提供するものであるが、特に以下
の優れた効果を有する。
【0041】請求項1に記載した発明によれば、メッキ
液噴出管の噴出口の前方に配置されて邪魔な存在であっ
た従来技術の製品ガイド部材(下部側ガイド部材)を取
り除くことができ、メッキ液の噴出障害をなくして均一
なメッキ液噴出を行うことができる。また、従来技術で
述べた邪魔な製品ガイド部材(下部側ガイド部材)を取
り除くことができることによって、前記傾斜噴出管すな
わち該噴出管に形成された各噴出口を前記シート状製品
のシート面に対して近づけた最適な位置に配設できるた
め、メッキ液の噴出効率を上げることができメッキ効率
を向上させることができる。このように製品のシート面
の近くでメッキ液を噴出させることができるので、ポン
プ容量を下げることができ省動力化を達成することがで
きる。また、前記傾斜噴出管にガイド機能を与えたこと
によって、従来装置のような広い非ガイド範囲を空けら
れることなく製品のシート面全域をガイドできる。ま
た、前記斜傾噴出管の間を通過されるシート状短冊製品
は前記斜傾噴出管の噴出口から噴出されるメッキ液の噴
出圧力によってガイドされ、固体物とは非接触な状態で
ガイドされていくため製品のシート面に傷を付けられる
恐れがない。
【0042】また、請求項2に記載した発明によれば、
請求項1に記載した発明による効果に加えて、メッキ液
の噴出によるガイド機能を更に向上させることができ
る。
【0043】また、請求項3に記載した発明によれば、
請求項1又は2に記載した発明による効果に加えて、搬
送されるシート状短冊製品Wは、先ず前記製品上部ガイ
ド部材14で製品上部をガイドされ、この製品上部ガイ
ド部材14で製品上部をガイドされながら前記傾斜噴出
管5でシート面のほぼ全体がガイドされるため、製品ガ
イド機能を更に向上させることができる。
【0044】また、請求項4に記載した発明によれば、
一対のシールド板の間を製品が上下方向に通過できるよ
うに一対のシールド板を分別して構成したことにより、
一対のシールド板の間を製品が上下方向に通過でき、製
品の高さサイズ変更時でも製品ダミーを最小限にして生
産効率を上げることができる。すなわち、従来技術のと
ころで述べたように、側部側に少しの間隙をおいて連続
して横向きに搬送されるシート状短冊製品のサイズが変
更される際、サイズ変更される製品の間にダミー製品を
設け、このダミー製品の通過時に変更された製品の高さ
サイズに合わせてシールド板の高さ位置を昇降させるよ
うにしている。例えば大きいサイズの製品から小さいサ
イズの製品へと変更される場合、大きいサイズの製品の
後に大きいサイズの製品ダミーが設けられるが、この大
きいサイズの製品ダミーの通過中であっても下降位置か
ら次の小さいサイズの製品に合わせた上昇位置に一対の
シールド板を上昇させることができる。従って、必要な
製品ダミーを最小限にでき生産効率を上げることができ
る。また、前記シールド板を製品下端部に近づけて取付
けることができ遮蔽効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品位置を視点として示した本発明の概略正面
図である。
【図2】本発明の一部縦断側面図である。
【図3】本発明の要部を一部省略して示した概略斜視図
である。
【図4】本発明の傾斜噴出管とシールド板の関係を説明
的に示した一部横断平面図である。
【図5】製品位置を視点として示した従来技術の概略正
面図である
【図6】従来技術の一部縦断側面図である。
【符号の説明】 1 バー(陰極バー) 2 治具 2A 製品挟持部 3 メッキ処理タンク W シート状短冊製品 A メッキ液 4 陽極ケース 5 メッキ液噴出管(傾斜噴出管) 6 噴出口 7 屈曲管 8 分岐用供給配管 9 めくらキャップ 10 固定用凹部 11 循環ポンプ 12 吸込み管 13 吐出し管 14 製品上部ガイド部材 15 補強部材 15A 噴出孔 16 シールド板 17 取付け板 18 固定板 19 スライド構造体 20 スライド部材 21 ガイド棒 22 架台 23 枢軸 24 L字状レバーアーム 24A 下部アーム 24B 上部アーム 25 吊り下げ連杆 26 レバーアーム 27 モータ 28 回転軸(原動軸) 29 クランクアーム 30 第一連接棒 31 第二連接棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バー(1)に横移動自在に支持された治
    具(2)の製品挟持部(2A)によってメッキ処理され
    るプリント基板などのシート状短冊製品(W)の製品上
    部を懸垂状態に挟持し、前記治具に懸垂状態に挟持され
    た前記シート状短冊製品を、前記バーに沿ってメッキ処
    理タンク(3)内のメッキ液(A)中を横向きで水平に
    搬送させながらメッキするメッキ処理装置であり、前記
    メッキ処理タンク内のメッキ液中を横向きで水平に搬送
    される前記シート状短冊製品を間にして対峙された棒状
    のメッキ液噴出管(5)を該シート状短冊製品の搬送軌
    道に沿って一定の間隔をおいて多数設け、これらのメッ
    キ液噴出管は前記メッキ処理タンク内に固定的に設置さ
    れており、これらのメッキ液噴出管には前記シート状短
    冊製品のシート面に対向させた複数の噴出口(6)をそ
    れぞれ形成してあり、これらの噴射口から前記シート状
    短冊製品のシート面に向けてメッキ液を均一に噴出させ
    るようにしたメッキ液噴出装置を設けたものにおいて、 前記メッキ液噴出管(5)を、前記シート状製品の搬送
    方向に向かって管上部側を後方側に管下部側を前方側に
    傾斜させて配設した傾斜噴出管(5)として構成すると
    共に、前記シート状短冊製品の搬送軌道に沿って一定の
    間隔をおいて多数設けられる前記傾斜噴出管(5)の取
    付け間隔を、搬送される前記シート状短冊製品のシート
    面に対して少なくとも複数の前記傾斜噴出管が対向され
    る間隔に設けたことを特徴とするメッキ液噴出管を設け
    た液中搬送式のメッキ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シート状短冊製品(W)を間にして
    対峙された前記傾斜噴出管(5)の各噴出口(6)を互
    いに対向させて形成してあり、対向された各噴射口
    (6)から前記シート状短冊製品のシート面に向けてメ
    ッキ液を均等に噴出させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のメッキ液噴出管を設けた液中搬送式のメ
    ッキ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記メッキ処理タンク(3)内のメッキ
    液中を横向きで水平に搬送される前記シート状短冊製品
    (W)の製品上部を搬送方向に沿って連続してガイドす
    る製品上部ガイド部材(14)を設けてあり、前記製品
    上部ガイド部材は、前記治具(2)の前記製品挟持部
    (2A)による製品挟持位置の下部近傍で前記傾斜噴出
    管(5)の最上部に形成された噴出口(6)の配置位置
    より上部位置にある製品上部のシート面を間にして少し
    の間隙をおいて対向配置され、前記製品の搬送方向に沿
    ってそれぞれ延設して構成されており、且つ、前記シー
    ト状短冊製品の搬送方向に対して前記製品上部ガイド部
    材の始端部を前記傾斜噴出管の配設範囲より手前に位置
    させたことを特徴とする請求項1又は2記載のメッキ液
    噴出管を設けた液中搬送式のメッキ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記メッキ処理タンク(3)内のメッキ
    液中を横向きで水平に搬送される前記シート状短冊製品
    (W)の製品下端部を搬送方向に沿って両側面方向から
    遮蔽するシールド板(16)を設けてあり、前記シール
    ド板は、対峙された前記傾斜噴出管(5)の外側にそれ
    ぞれ設けられた取付け板(17)の製品側に遮蔽される
    製品下端部に近づけて取付けられており、且つ前記製品
    下端部を両側面方向から遮蔽する一対の前記シールド板
    は、この一対の前記シールド板の間を前記製品が上下方
    向に通過できるように分別して設けられており、さらに
    前記シールド板は、前記メッキ処理タンク内に固定的に
    設置された前記傾斜噴出管をガイド軸として該傾斜噴出
    管の傾斜方向に沿って水平状態を維持されながら製品下
    端部の高さ位置に対応させて昇降動されるように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のメッキ液噴出
    管を設けた液中搬送式のメッキ処理装置。
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