JP2009284564A - 車両用電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング素子に並列接続されたダイオードの導通状態の周期に対応した周期を有しそのダイオードに対応するスイッチング素子に対する同期整流の実施許可信号を発生する同期整流許可手段と、実施許可信号の周期に基づいてその実施許可信号に対応するスイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生する同期整流制御手段とを備え、同期整流制御手段からのスイッチングタイミング信号に基づいて対応するスイッチング素子をスイッチング制御して同期整流を実施するようにした。
【選択図】図3
Description
図1は、発電電動機を搭載した車両システムの構成を示す説明図である。図1に於いて、発電電動機102は、例えばベルト等の動力伝達手段104を介して内燃機関101に接続されている。内燃機関101の運転中は、発電電動機102が発電した交流電力を電力変換装置により直流電力に変換して蓄電池103に供給しこれを所定電圧に充電する。一方、内燃機関101を始動するときには、蓄電池103からの直流電力を電力変換装置により交流電力に変換して電動発電機102に供給しこれを電動機として動作させ、内燃機関101を駆動して始動させる。
TUHon(n)=TUH(n−1)−α 式(1)
次にこの発明の実施の形態2に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態2は、実施の形態1に対してスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、その他については実施の形態1と同様である。
段302が次回のオン時間Tmin1を出力信号UL*として出力するときに、同期整流
許可手段301の出力である実施許可信号UH、UL、VH、VL、WH、WLから、前回の寄生ダイオードのオン状態の時間が既に計測できている値は、実施許可信号UHであればTUH(n−1)、実施許可信号ULであればTUL(n−2)(図示せず)、実施許可信号VHであればTVH(n−2)(図示せず)、実施許可信号VLであればTVL(n−1)、実施許可信号WHであればTWH(n−1)、実施許可信号WLであればTWL(n−2)(図示せず)である。
Tmin1=min[TUH(n−1)、TUL(n−2)、TVH(n−2)、
TVL(n−1)、TWH(n−1)、TWL(n−2)]−α 式(2)
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
次にこの発明の実施の形態3に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態3は、実施の形態1及び2に対してスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、その他については実施の形態1及び2と同様である。
制御手段302の出力信号UL*として出力されるときに、同期整流許可手段301の出
力である実施許可信号から寄生ダイオードのオン状態の時間を計測できている値は、UHであればTUH(n−1)、ULであればTUL(n−2)(図示せず)、VHであればTVH(n−2)(図示せず)、VLであればTVL(n−1)、WHであればTWH(n−1)、WLであればTWL(n−2)(図示せず)である。同期整流制御手段302は、下記の式(3)に示すように、計測した実施許可信号の平均時間を演算し、この演算した前回の実施許可信号の平均時間から、制御の遅れ時間と発電電動機の回転変動を考慮した制御余裕時間αを差し引いた時間Tave1を、U相負極側アームULAのスイッチング素子224aのスイッチングタイミングとして出力する。
Tave1={[TUH(n−1)、TUL(n−2)、TVH(n−2)、TVL(n−1)、 TWH(n−1)、TWL(n−2)]/6}−α 式(3)
可手段301の出力である実施許可信号のオン状態の時間を計測できている値は、UHであればTUH(n−1)、ULであればTUL(n−2)(図示せず)、VHであればTVH(n−2)(図示せず)、VLであればTVL(n−1)、WHであればTWH(n−1)、WLであればTWL(n−1)であり、これら実施許可信号の平均時間を演算し、その平均時間から、制御の遅れ時間と発電電動機の回転変動を考慮した制御余裕時間αを差し引いた時間Tave2に応じた信号を、W相正極側アームWHAのスイッチング素子224cのスイッチングタイミングとして出力すればよい。
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
次にこの発明の実施の形態4に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態4は、実施の形態1乃至3に対してスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、その他については実施の形態1乃至3と同様である。
信号UL*として出力する場合を説明する。同期整流制御手段302が出力信号UL*としてTL1を出力するときに、各相の負極側アームで同期整流許可手段301の出力である実施許可信号のオン状態の時間を計測できている値は、ULであればTUL(n−2)(図示せず)、VLであればTVL(n−1)、WLであればTWL(n−2)(図示せず)である。この計測した実施許可信号のうちの最小時間を選択し、下記の式(4)に示すように、その実施許可信号の最小時間から、制御の遅れ時間と発電電動機の回転変動を考慮した制御余裕時間αを差し引いた時間Tmin1を、U相負極側アームULAのスイッチング素子224aのスイッチングタイミングとして出力する。
TL1=min[TUL(n−2)、TVL(n−1)、TWL(n−2)]−α
式(4)
TU1=min[TUH(n−1)、TVH(n−1)、TWH(n−1)]−α
式(5)
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
次にこの発明の実施の形態5に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態5は、実施の形態1乃至4に対してスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、その他については実施の形態1乃至4と同様である。前述の実施の形態4では、同期整流許可手段301の出力である実施許可時間の正極側アームと負極側アーム毎に、夫々最小時間を選択しその最小時間に基づいて正極側アームと負極側アーム毎の同期整流制御手段302の出力信号を得ていたが、実施形態5では、同期整流許可手段301の出力である実施許可時間の正極側アームと負極側アーム毎に、夫々の平均時間を演算して同期整流制御手段302の出力とするものである。
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
次にこの発明の実施の形態6に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態6は、実施の形態1乃至5に対して同期整流制御手段の出力であるスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、他については実施の形態1乃至5と同様である。
号VH*として出力する場合を説明する。以下の説明では、実施許可信号の何れか1つ以上の信号として、U相とV相とW相の正極側アームの実施許可信号UH、VH、WHを選択したと仮定して説明する。同期整流制御手段302の出力信号VH*としてT1を出力するときに、前述の選択した実施許可信号でオン状態の時間を計測できている値は、UHであればTUH(n−1)、VHであればTVH(n−1)、WHであればTWH(n)である。
チングタイミングとして出力する。
T1=min[TUH(n−1)、TVH(n−1)、TWH(n)]−α
式(6)
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
次にこの発明の実施の形態7に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態7は、実施の形態1乃至6に対してスイッチング素子のスイッチングタイミングの演算方法を変更したものであり、その他については実施の形態1乃至6と同様である。前述の実施の形態6では、同期整流許可手段301の出力である実施許可信号から何れか1つ以上を選択しそのうちの最小時間に基づいて同期整流制御手段302の出力信号を得るようにしていたが、実施の形態7では、選択した実施許可信号の平均時間を演算し、その平均時間に基づいて同期整流制御手段302の出力信号を得るようにしたものである。
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
その平均時間から、制御の遅れ時間と発電電動機の回転変動を考慮した制御余裕時間αを差し引いた時間によりスイッチング素子をスイッチングを行うことで、スイッチングのオン状態が寄生ダイオードのオンタイミングに同期し、平均時間でスイッチング素子をオンするので、各相正極側アーム及び負極側アームの適切なオンタイミングの範囲でスイッチングすることが可能であり、寄生ダイオードのオンタイミングを逃すことなく最適なスイッチング制御を行うことが可能となり、高効率な且つノイズに強く安定した車両用電力変換装置を提供することが可能である。
次にこの発明の実施の形態8に係る車両用電力変換装置ついて説明する。これまで実施の形態1から7では同期整流許可手段301の出力である実施許可信号のオン状態の時間を計測していた。しかし、図9のタイミングチャートに示すように、何らかの要因により同期整流許可手段301の出力の周期が所定値と異なった場合、同期整流制御手段301は正常な出力をすることができなくなり、安定した発電電力を供給することができなくなる。
TOFF=TOFFWidth/Nmge 式(7)
次にこの発明の実施の形態9に係る車両用電力変換装置ついて説明する。実施の形態9とこれまでの実施の形態1乃至8との差異は、マイコン304に同期整流停止手段307を設けたことである。
223b、WH223c、及びUL224a、VL224b、WL224cをスイッチン
グ制御することで寄生ダイオードのオンタイミングに同期したスイッチングを行い、同期整流を実行する。
102 発電電動機
103 蓄電池
104 動力伝達手段
110 電力変換装置
200 モータジェネレータ部
201 電機子コイル
202 界磁コイル
210 制御装置
211 回転子位置検出部
212 ダイオード通電状態検出部
213 タイミング処理部
214 ゲート指令生成部
215 ゲート指令監視部
220 電力変換部
221 界磁スイッチング素子
222 フリーホイールダイオード
223a U相正極側アームスイッチング素子
223b V相正極側アームスイッチング素子
223c W相正極側アームスイッチング素子
224a U相負極側アームスイッチング素子
224b V相負極側アームスイッチング素子
224c W相負極側アームスイッチング素子
301 同期整流許可手段
302 同期整流制御手段
303 同期整流手段
304 マイコン
305 回転数検出手段
306 界磁電流検出手段
307 同期整流停止手段
Claims (9)
- 多相ブリッジ回路の各相の正極側アーム及び各相の負極側アームを構成し夫々並列接続されたダイオードを有する複数のスイッチング素子を備え、外部から駆動されて多相交流電力を発生する発電電動機と直流機器との間に接続され、前記多相交流電力の発生時に前記夫々のダイオードの導通状態に同期して前記夫々のダイオードに対応する前記スイッチング素子を導通させて同期整流を実施し得るように構成された車両用電力変換装置であって、前記ダイオードの導通状態の周期に対応した周期を有し前記ダイオードに対応する前記スイッチング素子に対する同期整流の実施許可信号を発生する同期整流許可手段と、前記実施許可信号の周期に基づいてその実施許可信号に対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生する同期整流制御手段とを備え、前記同期整流制御手段からの前記スイッチングタイミング信号に基づいて前記対応するスイッチング素子をスイッチング制御して前記同期整流を実施することを特徴とする車両用電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アーム及び負極側アームに対応する前記実施許可信号の周期に基づき、前記夫々の正極側アーム及び負極側アームに対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする前記請求項1記載の車両用電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アーム及び負極側アームに対応する前記実施許可信号の周期のうち最小時間の周期を選択し、前記選択した最小時間の周期に基づいて前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする前記請求項1記載の車両用電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アーム及び負極側アームに対応する前記実施許可信号の周期の平均時間を演算し、前記演算した平均時間に基づいて前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする前記請求項1記載の車両用電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アームに対応する前記実施許可信号の周期のうち最小時間の周期に基づいて前記各相全ての前記正極側アームに対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生すると共に、前記各相全ての前記負極側アームに対応する前記実施許可信号の周期のうち最小時間の周期に基づいて前記各相全ての前記負極側アームに対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アームに対応する前記実施許可信号の周期の平均時間を演算しその平均時間に基づいて前記各相全ての前記正極側アームに対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生すると共に、前記各相全ての前記負極側アームに対応する前記実施許可信号の周期の平均時間を演算しその平均時間に基づいて前記各相全ての前記負極側アームに対応する前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記各相全ての前記正極側アーム及び負極側アームに対応する前記実施許可信号のうち何れか1つ以上の実施許可信号を選択し、前記選択した実施許可信号の周期に基づいて前記スイッチング素子に対するスイッチングタイミング信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記同期整流制御手段は、前記実施許可信号のうち少なくとも1つの周期が所定値と異なるときは、前記スイッチング信号の発生を停止し、前記同期整流の実施を停止することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の電力変換装置。
- 前記発電電動機の界磁電流を検出する界磁電流検出手段と、前記発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段により検出した回転数に応じて前記同期整流の実施を停止すべき界磁電流値を演算する同期整流停止手段とを備え、前記同期整流制御手段は、前記界磁電流検出手段により検出した界磁電流の値が前記同期整流停止手段により演算された前記界磁電流値以下となったとき、前記スイッチングタイミング信号の発生を停止して前記同期整流の実施を停止することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の車両用電力変換装置。
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