JP5614908B2 - ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関(エンジン)のスタータモータ及び交流発電機として使用される3相ブラシレスモータの制御装置、および3相ブラシレスモータの制御方法に関する。
一般に、内燃機関(エンジン)のスタータモータ及び交流発電機として使用される3相ブラシレスモータ(以下、単に「モータ」とも呼ぶ)の駆動制御方式として、3相ブラシレスモータ内のロータ(永久磁石側)の位置を検出するための複数個のホール素子をロータの周辺に実装したセンサ型駆動制御回路が知られている。しかし、このセンサ型駆動制御回路では、モータ内に複数個のホール素子を設ける必要があり、また、必要に応じてロータとは別にロータ位置検出用の磁石等を実装しなければならないため、モータの小型化や低コスト化の障害となっている。また、ホール素子の取り付け具合によりロータ位置の検出精度にばらつきが発生することがある。このため、ホール素子等のセンサを用いずにロータ位置を検出するセンサレス型駆動制御回路の実現が強く望まれている。
例えば、3相ブラシレスモータ(交流発電機として機能するブラシレスモータ)のサブコイルSuにより検出された1相の交流出力電圧のゼロクロス点に同期した矩形波を生成し、この矩形波を基に他の2相に同期する矩形波を生成し、これらの矩形波(ロータ位置検出波形)を基にして、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)の交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリへの充電を行うバッテリ充電装置がある(特許文献1を参照)。
また、同様に、3相ブラシレスモータのいずれか1相の交流出力電圧を検出するサブコイルSuを設け、このサブコイルSuにより検出された1相の交流出力電圧のゼロクロス点に同期した矩形波を生成し、この矩形波を基に他の2相に同期する矩形波を生成し、これらの矩形波(ロータ位置検出波形)によりロータ位置を推定し、ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ制御装置がある(特許文献2を参照)。
また、関連するハイブリッド車両の制御装置がある(特許文献3を参照)。この特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置は、モータのセンサレス制御において、磁極位置の検出精度を向上させつつ、所望の静粛性を確保することを目的としている。
上記特許文献1に記載のバッテリ充電装置においては、サブコイルSuに誘起される相電圧(交流電圧)からゼロクロス点を検出して、このゼロクロス点を基に相電圧に同期した矩形波を生成し、この矩形波を基に他の2相に同期する矩形波を生成し、これらの矩形波(ロータ位置検出波形)を基にして、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)の交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリへの充電を行っている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のバッテリ充電装置は、エンスト(engine stall)しかけた場合等、エンジンのエンジン回転数が低下してゼロクロス点の検出ができなくなる程度に相電圧が小さくなってしまうと、ゼロクロス点が検出できなくなることにより交流出力電圧の位相制御が不可能となる。すなわち、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)からバッテリへの充電の制御が不可能になる。このため、バッテリに繋がる装置等の外部負荷に過大な電圧が印加される恐れが生じる。
また、特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置では、内燃機関の停止時に、エンジン回転数Neが所定回転数N2以上の場合には通常の回生制御としての回生動作(バッテリを充電)を行い、エンジン回転数Neが所定回転数N2よりも小さい場合には、モータの3相短絡制御を行って制動トルクを発生させて内燃機関の回転を停止させるようにしている。
このため、この特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置は、エンジン回転数の低回転時(アイドル回転数以下)において、モータの3相短絡により制動トルクを発生させてエンジンを停止させ、停止の際の静粛性を確保できる。
しかしながら、特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置は、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況(例えば、エンジン回転数の低回転時)において、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態が制御されず、外部負荷に過大な電圧が印加されることになる。
このため、この特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置は、エンジン回転数の低回転時(アイドル回転数以下)において、モータの3相短絡により制動トルクを発生させてエンジンを停止させ、停止の際の静粛性を確保できる。
しかしながら、特許文献3に記載のハイブリッド車両の制御装置は、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況(例えば、エンジン回転数の低回転時)において、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態が制御されず、外部負荷に過大な電圧が印加されることになる。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の一態様の目的は、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる、ブラシレスモータ制御装置、および、ブラシレスモータ制御方法を提供することにある。
本発明の一態様は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置は、3相ブラシレスモータを駆動制御するとともに、前記3相ブラシレスモータがエンジンに回転駆動されて3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電するブラシレスモータ制御装置であって、各アームがスイッチング素子と該スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとで構成される3相ブリッジ回路と、前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出部と、前記相電圧検出部により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、前記ゼロクロス点検出部により検出されたゼロクロス点の周期を基に前記エンジンのエンジン回転数を計測するエンジン回転数計測部と、前記エンジン回転数がゼロクロス検出ができなくなる第1回転数以上の場合において、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して前記バッテリに供給する位相制御レギュレータ部と、前記エンジン回転数が前記第1回転数未満であり、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧を前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子により相間短絡させ、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、前記スイッチング素子を一括オフにして前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧により前記ダイオードを介して前記バッテリを充電させるショート式レギュレータ部と、を備える。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、この相電圧のゼロクロス点の時間間隔からエンジン回転数を計算する。そして、エンジン回転数が第1回転数を下回った場合は、相電圧のゼロクロス点検出ができなくなる前に、3相ブラシレスモータに対する制御状態を、位相制御レギュレータ部による交流出力電圧の位相制御状態から、ショート式レギュレータ部によるモータコイルの通電制御状態に切り替える。その後、エンジン回転数が第1回転数を上回り、相電圧がゼロクロス点を検出できる十分な大きさの電圧レベルになった場合は、3相ブラシレスモータに対する制御状態を、再び、位相制御レギュレータ部による交流出力電圧の位相制御状態へ切り替える。
これにより、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置においては、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
これにより、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置においては、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
また、このような構成のブラシレスモータ制御装置では、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、3相ブラシレスモータの交流出力電圧をスイッチング素子により相間短絡させる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、3相ブリッジ回路のスイッチ素子を一括オフにし、3相ブラシレスモータの交流出力電圧により、スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードを介して、バッテリを充電する。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリに充電を行うことができる。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリに充電を行うことができる。
また、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置は、前記エンジン回転数が、前記第1回転数よりさらに低く前記バッテリの充電に寄与しない第2回転数以下の場合に(第1回転数>第2回転数)、前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子を一括オフにする一括オフ制御部を、備える。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、エンジン回転数が、第1回転数よりさらに低い第2回転数以下の場合は(第1回転数>第2回転数)、3相ブラシレスモータの各相のコイル端子を電気的に開放状態にする。
これにより、エンジン回転数が低く、エンジンが停止状態に近い場合は、3相ブラシレスモータを電気的に開放し、3相ブラシレスモータに対する制御を停止することができる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、エンジン回転数が、第1回転数よりさらに低い第2回転数以下の場合は(第1回転数>第2回転数)、3相ブラシレスモータの各相のコイル端子を電気的に開放状態にする。
これにより、エンジン回転数が低く、エンジンが停止状態に近い場合は、3相ブラシレスモータを電気的に開放し、3相ブラシレスモータに対する制御を停止することができる。
また、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置は、前記3相ブラシレスモータが3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電すると共に、前記エンジンの始動の際には、前記3相ブラシレスモータを当該エンジンのスタータモータとして駆動制御する。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータがエンジン側から回転駆動され3相交流発電機として動作する場合には、この3相ブラシレスモータの交流出力電圧によりバッテリを充電する。また、エンジンの始動の際には、この3相ブラシレスモータをエンジンのスタータモータとして駆動する。
これにより、ブラシレスモータ制御装置をバッテリ充電装置として動作させることができるとともに、エンジンのスタータモータの駆動装置として動作させることができる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータがエンジン側から回転駆動され3相交流発電機として動作する場合には、この3相ブラシレスモータの交流出力電圧によりバッテリを充電する。また、エンジンの始動の際には、この3相ブラシレスモータをエンジンのスタータモータとして駆動する。
これにより、ブラシレスモータ制御装置をバッテリ充電装置として動作させることができるとともに、エンジンのスタータモータの駆動装置として動作させることができる。
また、本発明の一態様のバッテリ充電制御方法は、3相ブラシレスモータを駆動制御するとともに、前記3相ブラシレスモータがエンジンに回転駆動されて3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電するブラシレスモータ制御方法であって、スイッチング素子と該スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとで3相ブリッジ回路の各アームを構成する手順と、前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出手順と、前記相電圧検出手順により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出手順と、前記ゼロクロス点検出手順により検出されたゼロクロス点の周期を基に前記エンジンのエンジン回転数を計測するエンジン回転数計測手順と、前記エンジン回転数がゼロクロス検出ができなくなる第1回転数以上の場合において、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して前記バッテリに供給する位相制御レギュレータ手順と、前記エンジン回転数が前記第1回転数未満であり、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧を前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子により相間短絡させ、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、前記スイッチング素子を一括オフにして前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧により前記ダイオードを介して前記バッテリを充電させるショート式レギュレータ手順と、を含む。
このような手順を含むブラシレスモータ制御方法では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、この相電圧のゼロクロス点の時間間隔からエンジン回転数を計算する。そして、エンジン回転数が第1回転数を下回った場合は、相電圧のゼロクロス点検出ができなくなる前に、3相ブラシレスモータに対する制御状態を、位相制御レギュレータ手順による交流出力電圧の位相制御状態から、ショート式レギュレータ手順によるモータコイルの通電制御状態に切り替える。その後、エンジン回転数が第1回転数を上回り、相電圧がゼロクロス点を検出できる十分な大きさの電圧レベルになった場合は、3相ブラシレスモータに対する制御状態を、再び、位相制御レギュレータ手順による交流出力電圧の位相制御状態へ切り替える。
これにより、本発明の一態様のブラシレスモータ制御方法においては、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
これにより、本発明の一態様のブラシレスモータ制御方法においては、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置においては、3相ブラシレスモータのコイルに誘起される相電圧のゼロクロス点の時間間隔からエンジン回転数を計算し、エンジン回転数が第1回転数を下回った場合には、ゼロクロス点を検出できなくなる前に位相制御レギュレ一タ動作からショート式レギュレータ動作に切り替える。その後、エンジン回転数が上記の第1の回転数を上回り、上記相電圧においてゼロクロス点を検出できる十分な大きさの電圧が得られるようになった場合は、再び、位相制御レギュレ一タ動作へ切り替える。
これにより、本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置においては、位置センサレスで3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
(ブラシレスモータ制御装置の全体構成についての説明)
図1は、本発明の実施の形態に係わるブラシレスモータ制御装置の構成を示す図である。図1に示すブラシレスモータ制御装置10は、3相ブラシレスモータ1がエンジン5により回転駆動され3相交流発電機として動作する場合に、この3相交流発電機から出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリ4を充電するバッテリ充電装置として動作する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるブラシレスモータ制御装置の構成を示す図である。図1に示すブラシレスモータ制御装置10は、3相ブラシレスモータ1がエンジン5により回転駆動され3相交流発電機として動作する場合に、この3相交流発電機から出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリ4を充電するバッテリ充電装置として動作する。
図1において、3相ブラシレスモータ1は、U、V、Wの各相コイル(鉄心に巻かれているコイル)および該コイルの中性線Nを有するステータ2と、4極の永久磁石(2対のN、S極)からなるロータ3とで構成されている。そして、ステータ2には3相(U、V、W)の巻線(コイル)が周方向に順番に巻装されている。また、U相コイルには、該U相コイルに誘起される電圧(ロータ3の永久磁石により誘起される正弦波の電圧)を検出するためのサブコイル(Su)2aを備えている。なお、サブコイルSuは、他の相(V相またはW相)に設けるようにしても構わない。
ブラシレスモータ制御装置10には、Nch型のFET(Field Effect Transisitor)の3相ブリッジで構成されるスイッチング素子Q1〜Q6が設けられている。この3相ブリッジ回路14において、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3のそれぞれのドレイン端子は、直流電源となるバッテリ4の+側端子に共通に接続されている。また、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6のそれぞれのソース端子は、直流電源となるバッテリ4の−側端子に共通に接続されている。
そして、上アーム側のスイッチング素子Q1のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q4のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q1とQ4の接続点が、出力電源線Luを介して、3相ブラシレスモータ1のU相コイル端子に接続されている。また、上アーム側のスイッチング素子Q2のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q5のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q2とQ5の接続点が、出力電源線Lvを介して、3相ブラシレスモータ1のV相コイル端子に接続されている。また、上アーム側のスイッチング素子Q3のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q6のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q3とQ6の接続点が、出力電源線Lwを介して、3相ブラシレスモータ1のW相コイル端子に接続されている。また、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれには、ダイオードDx(寄生ダイオードなど)が、図に示すようにカソードがバッテリ4の+側端子方向に、アノードがバッテリ4の−側端子方向となるように並列に接続されている。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、または、バイポーラトランジスタであってもよい。
また、ブラシレスモータ制御装置10は、上アーム側のスイッチング素子(FET)Q1、Q2、Q3をオン/オフ(ON/OFF)駆動するHi(ハイ)側プリドライバ回路11と、下アーム側のスイッチング素子(FET)Q4、Q5、Q6をオン/オフ駆動するLo(ロー)側プリドライバ回路12と、ゼロクロス点検出回路13と、を有している。上記のスイッチング素子Q1〜Q6は、Hi側プリドライバ回路11及びLo側プリドライバ回路12から出力されるゲート駆動信号により駆動される。このゲート駆動信号は、プリドライバ回路11及び12において、制御部(CPU等で構成される制御部)20から出力されるFET駆動信号を基にして生成される。
ゼロクロス点検出回路13は、3相ブラシレスモータ1のU相コイルに付設されたサブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuからゼロクロス点を検出する。また、ゼロクロス点検出回路13は、3相ブラシレスモータ1が低速回転している場合に(後述する120°通電を行う場合に)、ステータ2の各相コイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に誘起される電圧Vu、Vv、Vwのゼロクロス点を検出する。また、ゼロクロス点検出回路13は、3相ブラシレスモータ1が高速回転している場合に(後述する180°通電を行う場合に)、3相ブラシレスモータ1のU相コイルに付設されたサブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuからゼロクロス点を検出する。このゼロクロス点検出回路13は、検出したゼロクロス点の情報を、ゼロクロス点信号として制御部20に出力する。
なお、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuにおいて発生するゼロクロス点は、当該コイルの位置に、ロータ3の磁極の中点(N、S極の境界点)が一致したときに発生するものである。また、後述する120°通電時における非通電相となる各相コイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に誘起される交流電圧に発生するゼロクロス点についても、当該コイルの位置に、ロータ3の磁極の中点(N、S極の境界点)が一致したときに発生するものである。
また、制御部20内には、エンジン回転数計測部21と、ゼロクロス点推定部22と、通電制御部23とが設けられる。エンジン回転数計測部21は、ゼロクロス点検出回路13により検出されたゼロクロス点の時間間隔(周期)を計測することにより、3相ブラシレスモータ1がエンジン5により回転駆動される場合のエンジン回転数を計測する。
制御部20内のゼロクロス点推定部22は、3相ブラシレスモータ1に対して180°通電を行う場合に、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点の情報をゼロクロス点検出回路13から入力する。そして、ゼロクロス点推定部22は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点(隣接するゼロクロス点)の間隔時間Tを計測する。例えば、サブコイルSuの出力電圧Vsuにゼロクロス点が発生した時間から、次に出力電圧Vsuにゼロクロス点が発生するまでの時間を、タイマ等によりカウントすることにより、ゼロクロス点の間隔時間Tを計測する。
また、ゼロクロス点推定部22は、ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、「T/3」と「2T/3」の時間を算出し、他の2相(V相、W相)のゼロクロス点(位相)を推定する。そして、ゼロクロス点推定部22は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点(U相のゼロクロス点)の情報と、推定した他の2相(V、W相)のゼロクロス点の情報とを、通電制御部23に出力する。このゼロクロス点推定部22における他の2相(V相、W相)のゼロクロス点の推定動作の詳細については、後述する。また、サブコイルSuは、U相ではなくV相あるいはW相のいずれかに設ける構成としても良い。この場合、ゼロクロス点推定部22は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuにより、サブコイルSuが設けられていない他の2相のゼロクロス点を推定する。
通電制御部23は、位相制御レギュレータ部24と、ショート式レギュレータ部25とを有して構成される。この通電制御部23は、エンジン回転数計測部21からエンジン回転数の情報を入力し、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以上の場合には、位相制御レギュレータ部24を選択し、所定の第1回転数N1未満の場合には、ショート式レギュレータ部25を選択して、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧を制御する。ここで、第1回転数N1は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧各々のゼロクロスポイントが検出されず、スイッチング素子Q1〜Q6に対する位相制御が行えなくなる回転数である。なお、第1回転数N1は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧各々のゼロクロスポイントが検出され無くなる際のエンジン回転数を予め実測により求めている。
位相制御レギュレータ部24は、相電圧Vsuのゼロクロス点およびゼロクロス点推定部22により推定されたゼロクロス点の情報(交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相)を基に、スイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ(ON/OFF)のタイミングを制御することにより、3相ブラシレスモータ1から出力される交流出力電圧を整流および位相制御してバッテリ4を充電する。この位相制御レギュレータ部24では、3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動され場合において、この3相ブラシレスモータ(交流発電機)1から出力される3相交流出力電圧を、スイッチング素子Q1〜Q6により順変換(交流/直流変換)して直流出力電圧とし、この直流出力電圧によりバッテリ4に充電電流を流す。
ショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数が所定回転数(第1回転数N1)以下の場合に、3相ブリッジ回路14のスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ状態を制御する。このショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数が所定回転数(第1回転数N1)以下の場合に、後述するように、バッテリ4の充電電圧に応じて、3相ブリッジ回路14の下側のアーム(スイッチング素子Q4、Q5、Q6)をオンにして、3相ブラシレスモータ1のモータコイル端子を相間短絡させるか、または、スイッチング素子Q1〜Q6を一括してオフにすることにより、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれに逆並列に接続されたダイオードDxを介して、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4に充電を行う。
また、制御部20内には、バッテリ電圧Vbatを検出するための抵抗分圧回路(抵抗R1及びR2で構成される回路)と、基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路31と、バッテリ電圧Vbatと基準電圧Vrefとを比較する誤差アンプ(増幅器)32と、が設けられる。
この誤差アンプ32は、実際のバッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfbと、バッテリ充電電圧の設定値(目標値)Vrefとを比較して、その差の信号を増幅し誤差アンプ出力Vcとして出力する。この誤差アンプ出力Vcは、バッテリ電圧Vbatが低く、「Vfb<Vref」の場合に、「Vc>0」となり、バッテリ電圧Vbatが高く、「Vfb>Vref」の場合に、「Vc<0」となる。「Vc>0」の場合には、位相制御レギュレータ部24により、バッテリ4への充電(遅角制御)が行われ、「Vc<0」の場合には、バッテリ4からの放電(進角制御)が行われる。この進角/遅角制御については、後述する。
また、制御部20内には、ショート式レギュレータ部25がバッテリ4の充電電圧を判定するために使用する信号(後述する出力電圧Vd)を生成するために、判定基準電圧Vsrefを生成する判定基準電圧回路41と、バッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfbと判定基準電圧Vsrefとを比較するコンパレータ(CMP)42と、が設けられている。このコンパレータ(CMP)42の出力電圧Vdは、例えば、バッテリ電圧Vbatが低く、「Vfb<Vsref」の場合に、「Vd=“H(ハイレベル)”」となり、バッテリ電圧Vbatが高く、「Vfb>Vsref」の場合に、「Vd=“L(ローレベル)”」となる。
そして、コンパレータ42の出力電圧Vdが「Vd=“H(ハイレベル)”」の場合に、ショート式レギュレータ部25は、スイッチング素子Q1〜Q6を一括オフにし、ダイオードDxを介して、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電する。また、コンパレータ42の出力電圧Vdが「Vd=“L(ローレベル)”」の場合に、ショート式レギュレータ部25は、下側アームのスイッチング素子Q4、Q5、Q6をオン(上側アームのスイッチング素子Q1、Q2、Q3はオフ)にし、モータ1の交流出力電圧を相間短絡させる。
以上、ブラシレスモータ制御装置10の全体構成について説明したが、このブラシレスモータ制御装置10内にはマイクロコンピュータ(又はマイクロコントローラ)が搭載されている。そして、ブラシレスモータ制御装置10内の制御部20や、制御部20内のエンジン回転数計測部21や、ゼロクロス点推定部22や、通電制御部23や、その他の回路について、上記マイクロコンピュータがソフトウェアプログラムを実行することにより、その処理機能を実現することができるものについては、ソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。勿論、ハードウェアにより構成するようにしてもよい。
なお、3相ブラシレスモータ1に設けるサブコイルSuは、図1に示すように、ステータのU相コイルにサブコイルSuを並列に設け、このサブコイルSuによりU相の誘起電圧Vsuを検出する例を示したが、これに限定されず、図15に示す方法により、サブコイルSuを構成することもできる。
図15に示す例では、ステータ側に複数の極(図の例では6極)を有する3相ブラシレスモータを用い、そのいずれかの相(図の例ではU相)における1極のコイル6をフロ−ティングさせることにより、サブコイルSuを形成する。すなわち、U相の全6極の内の1極のコイル6を除去し(フロ−ティング状態にし)、この除去したコイル6から端子SUB1及びSUB2を引き出し、この端子SUB1とSUB2とによりU相電圧Vsuを得る。
(ショート式レギュレータ部25の動作について説明)
次に、通電制御部23内のショート式レギュレータ部25の動作について説明する。通電制御部23は、エンジン回転数が第1回転数N1以下の場合は、ショート式レギュレータ部25を選択し、このショート式レギュレータ部25により3相ブラシレスモータ1を制御する。図2A及び図2Bは、ショート式レギュレータ部25の制御動作について説明するための図である。
次に、通電制御部23内のショート式レギュレータ部25の動作について説明する。通電制御部23は、エンジン回転数が第1回転数N1以下の場合は、ショート式レギュレータ部25を選択し、このショート式レギュレータ部25により3相ブラシレスモータ1を制御する。図2A及び図2Bは、ショート式レギュレータ部25の制御動作について説明するための図である。
この図2Aおよび図2Bに示すように、ショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数が第1回転数N1未満の場合に、バッテリ4の充電電圧に応じて、3相ブリッジ回路14の下側のアーム(スイッチング素子Q4、Q5、Q6)をオンにして、3相ブラシレスモータ1のモータコイル端子を相間短絡させるか、または、スイッチング素子Q1〜Q6を一括してオフにすることにより、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれに並列に接続されたダイオードDxを介して、モータ1からバッテリ4に充電を行う。
図2Aは、3相ブラシレスモータ1が第1回転数N1未満の回転数で回転しており、かつバッテリ4の充電電圧(より正確には、バッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfb)が判定基準電圧Vsrefよりも高い場合の例である。この場合、3相ブリッジ回路14の上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を全てオフ(OFF)にし、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6を全てオン(ON)にする。これにより、3相ブラシレスモータ1のU、V、W相の各モータコイル端子が相間短絡される。
図2Aは、3相ブラシレスモータ1が第1回転数N1未満の回転数で回転しており、かつバッテリ4の充電電圧(より正確には、バッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfb)が判定基準電圧Vsrefよりも高い場合の例である。この場合、3相ブリッジ回路14の上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を全てオフ(OFF)にし、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6を全てオン(ON)にする。これにより、3相ブラシレスモータ1のU、V、W相の各モータコイル端子が相間短絡される。
このため、図2Aに示すように、3相ブラシレスモータ1が第1回転数N1未満の回転数で回転しており、U、V相コイル端子に+電圧が誘起され、W相コイル端子に−電圧が誘起される場合は、図の矢印で示す方向に、電流Iuwと電流Ivwとが流れる。これにより、3相ブラシレスモータ1のモータコイルから出力される電流は、バッテリ4側に流れることがなく、3相ブラシレスモータ1のモータコイル内で還流し、モータコイルの内部抵抗により消費される状態となる。これにより、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以下の場合あり、かつバッテリ4の充電電圧が判定基準電圧Vsref以上の場合に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧がバッテリ4側に出力されることを回避できる。
なお、図2Aに示す例では、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を一括オフにし、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6を一括オンにする例を示したが、逆に、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を一括オンにし、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6を一括オフにするようにしてもよい。
また、図2Bは、3相ブラシレスモータ1が第1回転数N1未満の回転数で回転しており、かつバッテリ4の充電電圧(より正確には、バッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfb)が判定基準電圧Vsrefよりも低い場合の例である。この場合、3相ブリッジ回路14の上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を全てオフ(OFF)にし、また、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6も全てオフにする。
このため、図2Bに示すように、3相ブラシレスモータ1が第1回転数N1未満の回転数で回転しており、U、V相コイル端子に+電圧が誘起され、W相コイル端子に−電圧が誘起される場合は、図の矢印で示す方向に、電流Iuwと電流Ivwとが流れる。これにより、3相ブラシレスモータ1のモータコイルから出力される電流が、ダイオードDxを介してバッテリ4側に流れ、バッテリ4が充電される。これにより、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以下の場合あり、かつバッテリ4の充電電圧が判定基準電圧Vsref未満の場合に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電することができる。
(通電制御部23において行われるレギュレータの選択動作についての説明)
上述したように3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動される場合、3相ブラシレスモータ1は3相交流発電機となる。この3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機となる場合において、通電制御部23は、位相制御レギュレータ部24、または、ショート式レギュレータ部25を選択して、3相ブラシレスモータ1を制御する。
上述したように3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動される場合、3相ブラシレスモータ1は3相交流発電機となる。この3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機となる場合において、通電制御部23は、位相制御レギュレータ部24、または、ショート式レギュレータ部25を選択して、3相ブラシレスモータ1を制御する。
すなわち、通電制御部23は、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以上の場合には、位相制御レギュレータ部24により、3相ブラシレスモータ1から出力される3相交流出力電圧Vu、Vv、Vwを直流電圧に変換(順変換)し、この直流電圧によりバッテリ4に充電電流を流すように動作する。また、通電制御部23は、エンジン回転数が所定の第1回転数N1未満の場合には、ショート式レギュレータ部25により、バッテリ4の充電電圧に応じて、3相ブラシレスモータ1のモータコイル端子を相間短絡させるか、または、3相ブリッジ回路14の各アームのダイオードDxを介して、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電する。
図3は、通電制御部23により行われるレギュレータ選択動作について説明するためのフローチャートである。以下、この図3を参照して、通電制御部23において行われる位相制御によるレギュレータ動作(REG動作)と、ショート式レギュレータ部25により行われるショート式レギュレータ動作(ショート式REG動作)の切り替え動作について説明する。
ブラシレスモータ制御装置10の動作状態において、通電制御部23は、現在の制御状態(REG制御)が、ショート式レギュレータ部25による制御状態(ショート式REG)であるか否かを判定する(ステップS11)。例えば、通電制御部23は、セット、リセット可能なフラグを有し、ステップS11において、このフラグのデータを検出し、データ0がセットされている場合、現在の制御状態が位相制御レギュレータ部24による制御状態であると判定し、データ1がセットされている場合、現在の制御状態がショート式レギュレータ部25による制御状態であると判定する。また、通電制御部23は、後述するエンジン回転数が第1回転数N1以上であるか否かを判定する際(ステップS12、S15)、エンジン回転数が第1回転数N1以上と判定した場合、このフラグにデータ0をセットし、エンジン回転数が第1回転数N1未満と判定した場合、このフラグにデータ1をセットする。そして、現在の制御状態が位相制御レギュレータ部24による位相制御状態(位相制御REG)であると判定された場合は(ステップS11:No)、次に、通電制御部23は、エンジン回転数計測部21からエンジン回転数の情報を入力し、エンジン回転数が予め設定した所定の第1回転数N1以上であるか否かを判定する(ステップS12)。
そして、ステップS12において、エンジン回転数が第1回転数N1未満であると判定された場合は(ステップS12:No)、通電制御部23は、制御状態(REG制御)を位相制御レギュレータ部24による制御状態(位相制御REG)からショート式レギュレータ部25による制御状態(ショート式REG)に切り替える(ステップS13)。一方、ステップS12において、エンジン回転数が第1回転数N1以上であると判定された場合は(ステップS12:Yes)、通電制御部23は、制御状態(REG制御)を位相制御レギュレータ部24による制御状態(位相制御REG)をそのまま維持する(ステップS14)。
また、ステップS11において、現在の制御状態(REG制御)が、ショート式レギュレータ部25による制御状態(ショート式REG)であると判定された場合は(ステップS11:Yes)、次に、通電制御部23は、エンジン回転数計測部21からエンジン回転数の情報を入力し、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以上であるか否かを判定する(ステップS15)。
そして、ステップS15において、エンジン回転数が第1回転数N1以上であると判定された場合は(ステップS15:Yes)、通電制御部23は、制御状態(REG制御)をショート式レギュレータ部25による制御状態(ショート式REG)から位相制御レギュレータ部24による制御状態(位相制御REG)に切り替える(ステップS14)。一方、ステップS15において、エンジン回転数が第1回転数N1未満であると判定された場合は(ステップS15:No)、通電制御部23は、制御状態(REG制御)を位相制御レギュレータ部24による制御状態(ショート式REG)をそのまま維持する(ステップS16)。
また、図4は、図3に示すステップS13およびステップS16において行われるショート式レギュレータ制御について説明するための図である。この図4に示すように、ショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数がN1以下の場合において、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧以上であるか否かを判定する(ステップS131)。より具体的には、バッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfbと、判定基準電圧Vsrefとをコンパレータ(CMP)42により比較する。
そして、ショート式レギュレータ部25は、ステップS131において、バッテリ4の充電電圧が所定の判定電圧以上であるかと判定された場合に、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6をオンにして、3相ブラシレスモータ1のモータコイル端子を相間短絡させる(ステップS132)。
一方、ショート式レギュレータ部25は、ステップS131において、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧以上でないと判定された場合に、3相ブリッジ回路14の各アームのスイッチング素子Q1〜Q6を一括オフにして、このスイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれに並列に接続されたダイオードDXを介して、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4に充電を行う(ステップS133)。
これにより、ショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数N1以下の場合に、バッテリ4の充電電圧に応じて、モータ1の交流出力電圧を相間短絡させてバッテリ4側に出力させないか、または、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電させるかを制御することができる。
これにより、ショート式レギュレータ部25は、エンジン回転数N1以下の場合に、バッテリ4の充電電圧に応じて、モータ1の交流出力電圧を相間短絡させてバッテリ4側に出力させないか、または、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電させるかを制御することができる。
上記フローチャートに示す手順により、ブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数を計算し、エンジン回転数が所定の第1回転数N1を下回った場合は、相電圧(例えば、サブコイルSuに誘起される相電圧Vsu)のゼロクロス点検出ができなくなる前に、3相ブラシレスモータ1に対する制御動作を、位相制御レギュレ一タによる制御動作からショート式レギュレータによる制御動作に切り替える。そして、エンジン回転数が第1回転数N1を上回った場合は、3相ブラシレスモータ1に対する制御動作を、再度位相制御レギュレ一タによる制御動作へ切り替える。これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータ1に対するレギュレータ制御を行うことができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
(ブラシレスモータ制御装置10の変形例についての説明)
上述したブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数は所定の第1回転数N1よりも低くなった場合に、3相ブラシレスモータ1に対する制御動作を、位相制御レギュレ一タによる制御動作からショート式レギュレータによる制御動作に切り替える例について説明した。以下では、さらにエンジン回転数が低下し、エンジン回転数が所定の第2回転数N2(N2<N1)よりも低くなった場合に、3相ブラシレスモータ1のU、V、W相のコイル端子を一括してオフ(電気的にオフ)する例について説明する。ここで、第2回転数N2は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧の各々が、充電する電圧とならない、充電に寄与しない電圧となる回転数である。例えば、この第2回転数N2は、エンジンが停止する直前のような低い回転数である。なお、第2回転数N2は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧の各々が充電に寄与しなくなる、充電に寄与しない電圧となる際のエンジン回転数を予め実測により求めている。
上述したブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数は所定の第1回転数N1よりも低くなった場合に、3相ブラシレスモータ1に対する制御動作を、位相制御レギュレ一タによる制御動作からショート式レギュレータによる制御動作に切り替える例について説明した。以下では、さらにエンジン回転数が低下し、エンジン回転数が所定の第2回転数N2(N2<N1)よりも低くなった場合に、3相ブラシレスモータ1のU、V、W相のコイル端子を一括してオフ(電気的にオフ)する例について説明する。ここで、第2回転数N2は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧の各々が、充電する電圧とならない、充電に寄与しない電圧となる回転数である。例えば、この第2回転数N2は、エンジンが停止する直前のような低い回転数である。なお、第2回転数N2は、3相交流発電機1からから出力される3相交流出力電圧の各々が充電に寄与しなくなる、充電に寄与しない電圧となる際のエンジン回転数を予め実測により求めている。
図5は、一括オフ機能を備えるブラシレスモータ制御装置の構成を示す図である。図5に示すブラシレスモータ制御装置10Aは、図1に示すブラシレスモータ制御装置10と比較して、一括オフ制御部26を新たに追加した点が異なり、他の構成は、図1に示すブラシレスモータ制御装置10と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この一括オフ制御部26は、エンジン回転数が所定の第2回転数N2以下の場合に(N2<N1)、ブラシレスモータ制御装置10Aと3相ブラシレスモータ1のU、V、W相モータコイルとの間を電気的に開放状態にする。
図6は、この一括オフ制御部26の動作について説明するための図である。この図6に示すように、一括オフ制御部26は、3相ブリッジ回路14の上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を全てオフ(OFF)にし、また、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6についても全てオフ(OFF)にする。これにより、U、V、W相の各モータコイル端子を、3相ブリッジ回路14から電気的に開放する(但し、スイッチング素子Q1〜Q6に並列に接続されたダイオードDxを介してバッテリ4と接続されている)。これにより、ダイオードDxからなる整流回路(3相整流回路)が形成されることになる。すなわち、3相ブラシレスモータ1は、ブラシレスモータ制御装置10Aにより制御されないフリーランの状態になる。
なお、図6は、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3を全てオフ(OFF)にし、また、下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6についても全てオフ(OFF)にする点では、先に示した図2Bと同じであるが、図2Bの場合は、エンジン回転数がN2以上の場合を含み、このエンジン回転数がN2以上の場合においては、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電することが可能である。これに対して、図6は、エンジン回転数がN2以下であり、ほぼエンジンが停止するかその直前の状態にあり、モータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電することができない状態である。
なお、図7A及び図7Bは、図5に示すブラシレスモータ制御装置10Aにおける、エンジン回転数と制御状態の切り替えの例を示す図である。この図7Aに示すように、時間tの経過ともにエンジン回転数Nが変動する場合において、時刻t1以前のエンジン回転数が第1回転数N1以上の領域においては、位相制御レギュレータ部24による交流出力電圧Vu、Vv、Vwに対する位相制御が行われる。また、時刻t1〜t2における、エンジン回転数が第1回転数N1以下で、かつ第2回転数N2以上の領域においては、ショート式レギュレータ部25によりショート式レギュレータ制御が行われる。また、時刻t2以降における、エンジン回転数が第2回転数N2以下の領域においては、一括オフ制御部26により一括オフ制御が行われる。
また、通電制御部23において、位相制御レギュレータ部24と、ショート式レギュレータ部25との間、およびショート式レギュレータ部25と一括オフ制御部26との間で制御状態を切り替える際には、ヒステリシス特性を持たせて、制御状態を切り替えることができる。例えば、図7Bに示すように、時刻t1におけるa点に示すように、位相制御レギュレータ動作からショート式レギュレータ動作へ制御状態を切り替える際には、エンジン回転数の切り替え判定値としてエンジン回転数の第1回転数N1を用いる。
そして時刻t2におけるb点に示すように、ショート式レギュレータ動作から位相制御レギュレータ動作へ制御状態を切り替える際に、エンジン回転数の切り替え判定値としてエンジン回転数「N1+ΔN(ΔN>0)」を使用する。また、時刻t3におけるc点に示すように、位相制御レギュレータ動作からショート式レギュレータ動作へ制御状態を切り替える際には、エンジン回転数の切り替え判定値として、再度、エンジン回転数の第1回転数N1を用いる。なお、ショート式レギュレータ動作と一括オフ制御との間で制御状態を切り替える場合においても、通電制御部23は、同様にヒステリシス特性を持たせて、制御状態を切り替えることができる。
これにより、例えば、エンジン回転数が第1回転数N1付近に留まる場合において、位相制御レギュレータ動作とショート式レギュレータ動作との切り替えが頻繁に発生することを回避できる。
これにより、例えば、エンジン回転数が第1回転数N1付近に留まる場合において、位相制御レギュレータ動作とショート式レギュレータ動作との切り替えが頻繁に発生することを回避できる。
また、図8は、図5に示すブラシレスモータ制御装置10Aにおけるレギュレータの選択動作について説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートと比較して、新たに、斜線で網掛けしたステップS12Aと、ステップS17と、ステップS15Aと、ステップS18とを追加した点が異なる。他の処理については、図3に示すフローチャートと同様である。このため、同一の処理内容には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8において、追加されたステップS12Aと、ステップS17と、ステップS15Aと、ステップS18とは、エンジン回転数が第2回転数N2以下の場合において、一括オフ制御部26により3相ブラシレスモータ1のモータコイルを電気的に開放状態にするためのステップである。
すなわち、追加されたステップS12Aにおいては、ステップS12においてエンジン回転数が第1回転数N1未満であると判定された場合に(ステップS12:No)、通電制御部23は、さらに、エンジン回転数が第2回転数N2以下であるか否かを判定する(ステップS12A)。そして、エンジン回転数が第2回転数N2以下であると判定された場合は(ステップS12A:Yes)、通電制御部23は、一括オフ制御部26を選択し、3相ブリッジ回路14内のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフにする(ステップS17)。一方、ステップS12Aにおいて、エンジン回転数が第2回転数N2以下でないと判定された場合は(ステップS12A:No)、ステップS13に移行し、通電制御部23は、位相制御レギュレータ部24による制御状態からショート式レギュレータ部25の制御に切り替える(ステップS13)。
また、追加されたステップS15Aにおいては、ステップS15においてエンジン回転数が第1回転数N1未満であると判定された場合に(ステップS15:No)、通電制御部23は、さらに、エンジン回転数が第2回転数N2以下であるか否かを判定する(ステップS15A)。そして、エンジン回転数が第2回転数N2以下であると判定された場合は(ステップS15A:Yes)、通電制御部23は、一括オフ制御部26を選択し、3相ブリッジ回路14内のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフにする(ステップS18)。一方、ステップS15Aにおいて、エンジン回転数が第2回転数N2以下でないと判定された場合は(ステップS12A:No)、ステップS16に移行し、通電制御部23は、ショート式レギュレータ部25の制御状態をそのまま維持する(ステップS16)。
上述したブラシレスモータ制御装置10および10Aでは、エンジン回転数が第1回転数N1以上の場合は、位相制御レギュレータ部24により3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧Vu、Vv、Vwを位相制御して、バッテリ4への充電を行う。この位相制御レギュレータ部24では、ゼロクロス点推定部22により推定されたゼロクロス点を基に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相を推定し、この交流出力電圧Vu、Vv、Vwを整流および位相制御してバッテリ4への制御を行う。この位相制御レギュレータ部24の動作を説明する前に、ゼロクロス点推定部22におけるゼロクロス点推定動作(交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相推定動作)について詳細に説明する。
(ゼロクロス点推定部22の動作についての説明)
図9A及び図9Bは、ゼロクロス点推定部22の動作を説明するための図である。図9Aは、U相コイルの1極のコイル6を他の巻線から切り離してフロ−ティング状態にし、このフロ−ティング状態にしたコイル6をサブコイルSuとした例を示しており、図15に示した図と同じ図である。
図9A及び図9Bは、ゼロクロス点推定部22の動作を説明するための図である。図9Aは、U相コイルの1極のコイル6を他の巻線から切り離してフロ−ティング状態にし、このフロ−ティング状態にしたコイル6をサブコイルSuとした例を示しており、図15に示した図と同じ図である。
また、図9Bは、横方向に時間tの経過、縦方向に電圧値をとり、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuと、この電圧Vsuのゼロクロス点と、推定されたV、W相電圧のゼロクロス点と、この推定されたゼロクロス点を有するV、W相波形(実際には検出されない破線で示す仮想のV、W相の誘起電圧波形)と、を示した図である。
ゼロクロス点推定部22は、ゼロクロス点検出回路13により検出されたサブコイルSuの出力電圧Vsuのゼロクロス点の検出信号を基に、このU相における相電圧の位相(サブコイルSuに誘起される電圧Vsuの位相)を検出するとともに、隣接するゼロクロス点間の間隔時間Tを算出する。より具体的には、図9Bに示すように、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuの時刻t0におけるゼロクロス点a1と、時刻t1におけるゼロクロス点a2とを基に、ゼロクロス点間の間隔時間T(=t1−t0)を算出する。
そして、ゼロクロス点推定部22は、隣接するゼロクロス点a1とa2との間隔時間T(位相180°の期間)を基に、この間隔時間Tを3分割(位相60°で分割)したときの、1/3T、2/3Tの時間を算出する。このゼロクロス点推定部22により算出された「1/3T」の時間は、図9Bに示すように、U相のゼロクロス点a2が発生した時刻t1から、W相電圧のゼロクロス点b1が発生する時刻t2までの時間に相当する。同じく、このゼロクロス点推定部22により算出された「2/3T」の時間は、U相のゼロクロス点a2が発生した時刻t1から、V相電圧のゼロクロス点c1が発生する時刻t3までの時間に相当する。
すなわち、一般的には3相ブラシレスモータ1の回転速度は急激には変化しないので、サブコイルSuの出力電圧(交流電圧)Vsuは、1サイクル前の波形と現在のサイクルの波形は類似すると考えることができる。このため、ゼロクロス点推定部22では、サブコイルSuの出力電圧Vsuの隣接するゼロクロス点の間隔時間Tを基に、次に発生するW相及びV相のゼロクロス点を推定することができる。このゼロクロス点は、ロータの磁極の中点(N、S極の境界点)に各相コイルの位置が一致した時に発生するものであり、このゼロクロス点を推定することにより、交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相(ロータ位置)を推定できることになる。
その後、時刻t4に至り、サブコイルSuの出力電圧Vsuにおいて再度、ゼロクロス点a3が発生すると、ゼロクロス点推定部22は、隣接するゼロクロス点a2とa3との間の間隔時間T’を計測し、この間隔時間T’を基に、再度、「1/3T’」、「2/3T’」の時間を算出する。このゼロクロス点推定部22により算出された「1/3T’」の時間は、図9Bに示すように、U相のゼロクロス点a3が発生した時刻t4から、W相電圧のゼロクロス点b2が発生する時刻t5までの時間に相当する。同じく、このゼロクロス点推定部22により算出された「2/3T’」の時間は、U相のゼロクロス点a3が発生した時刻t4から、V相電圧のゼロクロス点c2が発生する時刻t6までの時間に相当する。以後、ゼロクロス点推定部22では、サブコイルSuの出力電圧のゼロクロス点の間隔時間Tの計測と、1/3T、2/3Tの時間の算出によるW、V相のゼロクロス点の推定処理を繰り返す。
図10は、ゼロクロス点推定によるロータ位置(交流出力電圧の位相)の推定方法について説明するための図である。この図10は、横方向に時間tの経過、縦方向に電圧値をとり、サブコイルSuの出力電圧Vsuと、この電圧Vsuのゼロクロス点と、推定されたV、W相のゼロクロス点と、この推定されたゼロクロス点を有するV、W相波形(実際には検出されない破線で示す仮想のV、W相の誘起電圧波形)とを示した図である。また、図10は、ゼロクロス点を基に生成されるU相に同期した矩形波Ruと、W相に同期した矩形波Rwと、V相に同期した矩形波Rvと、を縦方向に並べて示した波形(ロータ位置検出波形)である。なお、この図10に示すU、V、W相の矩形波Ru、Rv、Rwは、電圧Vsuのゼロクロス点と、推定されたV、W相のゼロクロス点とを基に、通電制御部23(或るはゼロクロス点推定部22)において生成されるものである。
この図10に示すように、U相の矩形波Ruは、U相電圧波形(より正確はサブコイルSuの出力電圧波形)のゼロクロス点(例えば、a2、a3、a4)ごとにレベルが反転する波形である。このU相の矩形波Ruは、ゼロクロス点a2において、Hレベル(ハイレベル)からLレベル(ローレベル)に変化し、ゼロクロス点a3において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点a4において、HレベルからLレベルに変化する。
また、W相の矩形波Rwは、W相電圧波形(実際には検出されない仮想の電圧波形)のゼロクロス点(例えば、b1、b2、b3)ごとにレベルが反転する波形である。このW相の矩形波Rwは、ゼロクロス点b1において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点b2において、HレベルからLレベルに変化し、ゼロクロス点b3において、LレベルからHレベルに変化する。また、V相の矩形波Rvは、V相電圧波形(実際には検出されない仮想の電圧波形)のゼロクロス点(例えば、c1、c2、c3)ごとにレベルが反転する波形である。このV相の矩形波Rvは、ゼロクロス点c1において、HレベルからLレベルに変化し、ゼロクロス点c2において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点c3において、HレベルからLレベルに変化する。
従って、各相におけるゼロクロス点は、ロータ磁極の中点(N、S極の境界点)が通過する点であることから、図10に示す、W、U、V相に同期する各矩形波形Ru、Rv、RwのHレベル及びLレベルの状態により、ゼロクロス点検知によるロータ位置情報を検出することができる。例えば、図10に示すように、60度ごとの0〜5までの6区分を検出することができる。例えば、時刻t1〜時刻t7の1回転周期(U相の360°期間)において、時刻t1〜t2の第0ステージST0と、時刻t2〜t3の第1ステージST1と、時刻t3〜t4の第2ステージST2と、時刻t4〜t5の第3ステージST3と、時刻t5〜t6の第4ステージST4と、時刻t6〜t7の第5ステージST5と、の6区分により、60°ごとのロータ位置(交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相)を検出することができる。
(位相制御レギュレータ部24の動作についての説明)
次に、上記のゼロクロス点推定部22により検出されたU、V、W相のゼロクロス点の信号(交流出力電圧Vu、Vv、Vwの推定位相)を基に、位相制御レギュレータ部24により行われる位相制御レギュレータ動作について説明する。この位相制御動作において、ブラシレスモータ制御装置10および10Aは、バッテリ4への充電を効率良く行うために、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御する進角/遅角制御を行う。なお、進角/遅角制御の制御方法については、一般的によく知られた方法であり、また、本発明とは直接には関係しないため、以下、位相制御レギュレータ部24における進角/遅角制御については、以下において、簡単に説明する。
次に、上記のゼロクロス点推定部22により検出されたU、V、W相のゼロクロス点の信号(交流出力電圧Vu、Vv、Vwの推定位相)を基に、位相制御レギュレータ部24により行われる位相制御レギュレータ動作について説明する。この位相制御動作において、ブラシレスモータ制御装置10および10Aは、バッテリ4への充電を効率良く行うために、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御する進角/遅角制御を行う。なお、進角/遅角制御の制御方法については、一般的によく知られた方法であり、また、本発明とは直接には関係しないため、以下、位相制御レギュレータ部24における進角/遅角制御については、以下において、簡単に説明する。
3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動される場合、3相ブラシレスモータ1は3相交流発電機となる。この3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機となる場合に、ブラシレスモータ制御装置は、3相ブラシレスモータ1から出力される3相交流出力電圧を直流電圧に変換(順変換)し、この直流電圧によりバッテリ4に充電電流を流すように動作する。この場合において、ブラシレスモータ制御装置10および10Aは、バッテリ4への充電を効率良く行うために、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御する進角/遅角制御を行う。
進角/遅角制御は、図11に示すように、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧の位相に対して、ブラシレスモータ制御装置内の整流部を構成するスイッチング素子Q1〜Q6の通電タイミングを進角側、または遅角側に移動させることにより、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御するものである。この進角/遅角制御では、バッテリ4の電圧が基準電圧よりも低くバッテリ充電を必要とする場合は、ブラシレスモータ制御装置を遅角制御してバッテリ充電状態とし、バッテリ4の電圧が基準電圧よりも高く充電を必要としない場合には、ブラシレスモータ制御装置を進角制御してバッテリから3相ブラシレスモータ1へエネルギーを放電する状態とすることができる。
この位相制御レギュレータ部24は、ゼロクロス点推定部22から出力される相電圧Vsu(U相)のゼロクロス点と、推定された他の2相(V、W相)のゼロクロス点とを基に交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相を推定し、この交流出力電圧Vu、Vv、Vwの推定された位相と誤差アンプ32から出力Vcとを基に、進角/遅角量を決定し、交流出力電圧Vu、Vv、Vwを整流および位相制御して、バッテリ4を充電する。なお、ゼロクロス点による交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相の推定は、ゼロクロス点推定部22で行うようにしてもよい。
この進角/遅角制御を行う場合に、制御部20内の誤差アンプ32は、実際のバッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfbと、バッテリ充電電圧の設定値(目標値)Vrefとを比較して、その差の信号を増幅し誤差アンプ出力Vcとして出力する。なお、誤差アンプ出力Vcは、バッテリ電圧Vbatが低く、「Vfb<Vref」の場合に、「Vc>0」となり、バッテリ電圧Vbatが高く、「Vfb>Vref」の場合に、「Vc<0」となる。「Vc>0」の場合には、バッテリ4への充電(遅角制御)が行われ、「Vc<0」の場合には、バッテリ4からの放電(進角制御)が行われる。
位相制御レギュレータ部24中の進角/遅角制御部24aは、誤差アンプ出力Vcから誤差アンプ出力Vcの信号を受け取り、進角/遅角量を決定し、この進角/遅角量に応じたスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ信号を生成し、Hi側プリドライバ回路11およびLo側プリドライバ回路12に出力する。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10および10Aにおいては、ゼロクロス点検出回路13により、3相交流発電機のいずれか1相、例えば、上述したU相のサブコイルSuの出力電圧Vsuのゼロクロス点を検出する。そして、ゼロクロス点推定部22により、ゼロクロス点推定部22により、他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定する。そして、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuのゼロクロス点と、ゼロクロス点推定部22により推定された他の2相(V相、W相)のゼロクロス点とにより、3相ブラシレスモータ1の各相の交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相を推定する。
そして、位相制御レギュレータ部24では、この推定された3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相に対して、誤差アンプ32の出力電圧Vcを基に進角/遅角量を決定し、上記の進角/遅角制御部24aによりスイッチング素子Q1〜Q6の通電タイミングを進角側、または遅角側に制御する。
(ブラシレスモータ制御装置がモータドライバとして動作する場合についての説明)
次に、3相ブラシレスモータ1が、エンジン5のスタータモータとして動作し、このスタータモータをブラシレスモータ制御装置が駆動制御する場合の例について説明する。
次に、3相ブラシレスモータ1が、エンジン5のスタータモータとして動作し、このスタータモータをブラシレスモータ制御装置が駆動制御する場合の例について説明する。
図12は、ブラシレスモータ制御装置が、バッテリ充電装置として動作するとともに、モータ駆動装置として動作する場合の構成を示す図である。図12に示すブラシレスモータ制御装置10Bは、図1に示すブラシレスモータ制御装置10と比較して、120°通電制御部27と、180°通電制御部28とを新たに追加した点が異なり、他の構成は、図1に示すブラシレスモータ制御装置10と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図12に示すブラシレスモータ制御装置10Bは、図1に示したブラシレスモータ制御装置10と同様に、3相ブラシレスモータがエンジン5側から回転駆動され3相交流発電機として動作される場合に、位相制御レギュレータ部24によりバッテリ4を充電する充電装置として動作する。また、ブラシレスモータ制御装置10Bは、3相ブラシレスモータ1がエンジン5のスタータモータとして動作する場合に、このスタータモータの駆動装置として動作する。
図12において、120°通電制御部27は、3相ブラシレスモータ1を120°通電により制御する。180°通電制御部28は、3相ブラシレスモータ1を180°通電により制御する。この120°通電制御方法および180°通電制御方法については、本発明に直接関係せず、また、一般的によく知られた方法であるため、この120°通電及び180°通電については、以下において、簡単に説明する。
(120°通電についての説明)
3相ブラシレスモータ1が低回転数で回っている場合は、例えば、120°通電制御部27により、120°通電方式により3相ブラシレスモータ1を駆動制御することができる。
3相ブラシレスモータ1が低回転数で回っている場合は、例えば、120°通電制御部27により、120°通電方式により3相ブラシレスモータ1を駆動制御することができる。
図13は、120°通電について説明するための図であり、横方向に時間tの経過をとり、縦方向に、U相コイル端子の電圧波形と、V相コイル端子の電圧波形と、W相コイル端子の電圧波形と、を並べて示したものである。この図13に示す電圧波形において、U相コイルが正方向通電される場合は、このU相コイルにバッテリ4から+側の直流電圧が印加され、U相コイルが負方向通電される場合は、このU相コイルにバッテリ4から−側の直流電圧が印加される(V、W相コイルについても同様である)。
この120°通電は、図13のU、V、W相の電圧波形に示すように、180°の全位相期間中、120°の期間だけコイルに通電が行われる。従って、U、V、Wの各相には非通電相が生じ、この非通電相のゼロクロス点a、b、cを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。
例えば、U相コイルは、時刻t0〜t1(位相60°の間)において非通電相となり、時刻t1〜t2(位相120°の間)において通電相となる。この時刻t0〜t1(位相60°の間)の非通電相となる区間において、U相コイルにはロータ磁極による誘起電圧が発生し、そのゼロクロス点aを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。同様にして、V相についても、非通電相となる区間において、そのゼロクロス点bを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。同様にして、W相についても、非通電相となる区間において、そのゼロクロス点cを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。これにより、60°ごとにロータ位置(ロータ磁極の切り替わり点)を検出できるとともに、このロータ位置に応じて、U、V、W相コイルに対する通電相と通電タイミングとを決定して、3相ブラシレスモータ1を駆動することができる。
なお、モータ低速回転時においては、上記の120°通電に代えて、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuを基に、後述する180°通電により3相ブラシレスモータ1を駆動制御することもできる。
また、120°通電制御部27により120°通電を行う場合において、3相ブラシレスモータ1に印加する電圧を調整するために、U、V、W相のモータコイルのそれぞれの通電期間中において、オン/オフのデューティ比を制御することができる。例えば、図14のデューティ制御について説明するための図に示すように、時刻t1からt2までのU相コイルの通電期間において、オン/オフ(ON/OFF)のデューティ比を変化させることができる。このデューティ比の制御は、V相、W相においても同様に行われる。これにより、通電制御部23は、3相ブラシレスモータ1の回転数に応じて、モータコイルに印加する電圧を変化させることができる。なお、このデューティ比の制御については、後述する180°通電時においても、同様にして行うことができる。
(180°通電についての説明)
一方、モータが高回転数で回っている場合においては、モータパワーを十分に引き出すために、通電制御部23は、180°通電制御部28により3相ブラシレスモータ1に対して180°通電制御を行う。この180°通電の場合は、上述した120°通電の場合のように非通電相のゼロクロス点を検出することができなくなくなる。このため、前述したように、U相コイルと並列にサブコイルSuを設け、このサブコイルSuに発生するU相電圧(ロータ回転により誘起される正弦波電圧)Vsuのゼロクロス点を検出することにより、ロータ3の磁極の中点(N、S極の境界点)にサブコイルSuの位置が一致したことを検出する。
一方、モータが高回転数で回っている場合においては、モータパワーを十分に引き出すために、通電制御部23は、180°通電制御部28により3相ブラシレスモータ1に対して180°通電制御を行う。この180°通電の場合は、上述した120°通電の場合のように非通電相のゼロクロス点を検出することができなくなくなる。このため、前述したように、U相コイルと並列にサブコイルSuを設け、このサブコイルSuに発生するU相電圧(ロータ回転により誘起される正弦波電圧)Vsuのゼロクロス点を検出することにより、ロータ3の磁極の中点(N、S極の境界点)にサブコイルSuの位置が一致したことを検出する。
そして、上記のゼロクロス点推定部22が、1つのサブコイルSuのみに誘起する電圧Vsuのゼロクロス点を検出し、この電圧Vsuのゼロクロス点を基に他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定(ロータ位置を推定)する。そして、180°通電制御部28が、推定されたロータ位置を基に、モータコイルの通電相の切り替えを行うことにより、U、V、W相コイルに対する通電相の切り替えと通電タイミングを制御する。すなわち、ブラシレスモータ制御装置10Bにおいては、ゼロクロス点推定部22によりゼロクロス点を推定することによりロータ位置を推定し、180°通電制御部28が、このロータ位置に応じた通電パターンと通電タイミングとを選択して、モータコイルへの180°通電を行う。
なお、180°通電方式の詳細およびその通電波形等は、一般的によく知られたものであるので、その説明は省略する。また、上述した120°通電を行う場合においても、サブコイルSuに誘起されるゼロクロス点と、ゼロクロス点推定部22により推定したゼロクロス点とを基にロータ位置を推定し、180°通電の場合と同様に、ロータ位置に応じた通電パターンと通電タイミングとを選択して、モータコイルへの120°通電を行うことができる。
このように、図12に示すブラシレスモータ制御装置10Bは、3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動され3相交流発電機として動作する場合には、バッテリ充電装置として作動する。また、ブラシレスモータ制御装置10Bは、3相ブラシレスモータ1をエンジン5のスタータモータとして使用する場合は、この3相ブラシレスモータ1の駆動装置として作動する。
なお、ここで、本発明と上記実施形態との対応関係について補足して説明しておく。上記実施形態において、本発明における3相ブラシレスモータは、3相ブラシレスモータ1が対応し、本発明におけるブラシレスモータ制御装置は、図1に示すブラシレスモータ制御装置10、図5に示すブラシレスモータ制御装置10A、および図12に示すブラシレスモータ制御装置10Bが対応する。また、本発明における相電圧検出部は、サブコイルSuが対応し、本発明におけるゼロクロス点検出部は、ゼロクロス点検出回路13が対応し、本発明におけるエンジンは、エンジン5が対応し、本発明におけるエンジン回転数計測部は、エンジン回転数計測部21が対応する。
また、本発明における位相制御レギュレータ部は、位相制御レギュレータ部24が対応し、本発明におけるショート式レギュレータ部は、ショート式レギュレータ部25が対応し、本発明における一括オフ制御部は、一括オフ制御部26が対応する。
また、本発明における3相ブリッジ回路は、3相ブリッジ回路14が対応し、本発明におけるスイッチング素子は、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3および下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6が対応する。また、本発明における「スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオード」は、各スイッチング素子Q1〜Q6に逆並列に接続されるダイオードDxが対応する。
また、本発明における3相ブリッジ回路は、3相ブリッジ回路14が対応し、本発明におけるスイッチング素子は、上アーム側のスイッチング素子Q1、Q2、Q3および下アーム側のスイッチング素子Q4、Q5、Q6が対応する。また、本発明における「スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオード」は、各スイッチング素子Q1〜Q6に逆並列に接続されるダイオードDxが対応する。
そして、上記実施形態において、ブラシレスモータ制御装置10は、3相ブラシレスモータ1を駆動制御するとともに、3相ブラシレスモータ1がエンジン5に回転駆動されて3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータ1から出力される交流出力電圧Vu、Vv、Vwを整流及び位相制御してバッテリ4を充電するブラシレスモータ制御装置10であって、各アームがスイッチング素子Q1〜Q6と該スイッチング素子Q1〜Q6に逆並列に接続されたダイオードDxとで構成される3相ブリッジ回路と、3相ブラシレスモータ1のいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出部(サブコイルSu)と、相電圧検出部(サブコイルSu)により検出された1相の相電圧Vsuのゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出回路13と、ゼロクロス点検出回路13により検出されたゼロクロス点の周期(ゼロクロス点の時間間隔)を基にエンジン5のエンジン回転数を計測するエンジン回転数計測部21と、エンジン回転数が所定の第1回転数N1以上の場合において、3相ブラシレスモータ1から出力される各相の交流出力電圧Vu、Vv、Vwを整流及び位相制御してバッテリ4に供給する位相制御レギュレータ部24と、エンジン回転数が第1回転数N1未満の場合において、バッテリの充電電圧に応じて、3相ブラシレスモータ1から出力される交流出力電圧を3相ブリッジ回路14のスイッチング素子により相間短絡させるか、またはスイッチング素子Q1〜Q6を一括オフするかを制御するショート式レギュレータ部25と、を備える。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、3相ブラシレスモータ1のいずれか1相の相電圧Vsuを検出し、この相電圧Vsuのゼロクロス点の周期(時間間隔)からエンジン回転数を計算する。そして、エンジン回転数が所定の第1回転数N1を下回った場合は、相電圧Vsuのゼロクロス点検出ができなくなる前に、3相ブラシレスモータ1に対する制御状態を、位相制御レギュレータ部24による交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相制御状態から、ショート式レギュレータ部25によるモータコイルの通電制御状態に切り替える。その後、エンジン回転数が所定の第1回転数N1を上回り、相電圧Vsuがゼロクロス点を検出できる十分な大きさの電圧レベルになった場合は、3相ブラシレスモータ1に対する制御状態を、再び、位相制御レギュレータ部24による交流出力電圧Vu、Vv、Vwの位相制御状態へ切り替える。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータ1のモータコイルに対する通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータ1のモータコイルに対する通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。
また、上記実施形態において、ショート式レギュレータ部25は、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧を3相ブリッジ回路14のスイッチング素子により相間短絡させ、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、スイッチング素子Q1〜Q6を一括オフにして3相ブラシレスモータの交流出力電圧によりダイオードDxを介してバッテリを充電させる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧をスイッチング素子により相間短絡させる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、3相ブリッジ回路14のスイッチ素子Q1〜Q6を一括オフにし、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧により、スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードDxを介して、バッテリを充電する。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータ1のモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリに充電を行うことができる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧をスイッチング素子により相間短絡させる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリ4の充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、3相ブリッジ回路14のスイッチ素子Q1〜Q6を一括オフにし、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧により、スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードDxを介して、バッテリを充電する。
これにより、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータ1のモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避することができる。また、エンジン回転数が第1回転数未満の場合において、バッテリに充電を行うことができる。
また、上記実施形態において、ブラシレスモータ制御装置10は、エンジン回転数が、所定の第1回転数N1よりさらに低い所定の第2回転数N2以下の場合に(第1回転数N1>第2回転数N2)、3相ブリッジ回路14のスイッチング素子Q1〜Q6を一括オフにする一括オフ制御部26を、備える。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数が、所定の第1回転数N1よりさらに低い所定の第2回転数N2以下の場合は(第1回転数N1>第2回転数N2)、3相ブラシレスモータ1の各相のコイル端子を電気的に開放状態にする。
これにより、エンジン回転数が低く、エンジン5が停止状態に近い場合は、3相ブラシレスモータ1を電気的に開放し、3相ブラシレスモータ1に対する制御を停止することができる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、エンジン回転数が、所定の第1回転数N1よりさらに低い所定の第2回転数N2以下の場合は(第1回転数N1>第2回転数N2)、3相ブラシレスモータ1の各相のコイル端子を電気的に開放状態にする。
これにより、エンジン回転数が低く、エンジン5が停止状態に近い場合は、3相ブラシレスモータ1を電気的に開放し、3相ブラシレスモータ1に対する制御を停止することができる。
また、本発明のブラシレスモータ制御装置10は、3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータ1から出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリ4を充電すると共に、エンジン5の始動の際には、3相ブラシレスモータ1を当該エンジン5のスタータモータとして駆動制御する。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動され3相交流発電機として動作する場合には、この3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電する。また、エンジン5の始動の際には、3相ブラシレスモータ1をエンジンのスタータモータとして駆動する。
これにより、ブラシレスモータ制御装置10をバッテリ充電装置として動作させることができるとともに、エンジン5のスタータモータの駆動装置として動作させることができる。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10では、3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動され3相交流発電機として動作する場合には、この3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧によりバッテリ4を充電する。また、エンジン5の始動の際には、3相ブラシレスモータ1をエンジンのスタータモータとして駆動する。
これにより、ブラシレスモータ制御装置10をバッテリ充電装置として動作させることができるとともに、エンジン5のスタータモータの駆動装置として動作させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明のブラシレスモータ制御装置においては、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においてもレギュレータ制御を実施することができ、製品または外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避できる。
本発明の一態様のブラシレスモータ制御装置は、内燃機関(エンジン)のスタータモータ及び交流発電機として使用される3相ブラシレスモータの制御装置に利用することができる。特に、位置センサレスの3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)を制御する場合に、エンスト等のエンジン定常動作以外の状況においても、3相ブラシレスモータのモータコイルの通電状態を制御することができ、外部負荷に過大な電圧が印加されることを回避できるブラシレスモータ制御装置として利用できる。
1…3相ブラシレスモータ
2…ステータ
2a…サブコイルSu
3…ロータ
4…バッテリ
5…エンジン
6…コイル
10,10A,10B…ブラシレスモータ制御装置
11…Hi側プリドライバ回路
12…Lo側プリドライバ回路
13…ゼロクロス点検出回路
14…3相ブリッジ回路
20…制御部
21…エンジン回転数計測部
22…ゼロクロス点推定部
23…通電制御部
24…位相制御レギュレータ部
24a…進角/遅角制御部
25…ショート式レギュレータ部
26…一括オフ制御部
27…120°通電制御部
28…180°通電制御部
31…基準電圧回路
32…誤差アンプ
41…判定基準電圧回路
42…コンパレータ
2…ステータ
2a…サブコイルSu
3…ロータ
4…バッテリ
5…エンジン
6…コイル
10,10A,10B…ブラシレスモータ制御装置
11…Hi側プリドライバ回路
12…Lo側プリドライバ回路
13…ゼロクロス点検出回路
14…3相ブリッジ回路
20…制御部
21…エンジン回転数計測部
22…ゼロクロス点推定部
23…通電制御部
24…位相制御レギュレータ部
24a…進角/遅角制御部
25…ショート式レギュレータ部
26…一括オフ制御部
27…120°通電制御部
28…180°通電制御部
31…基準電圧回路
32…誤差アンプ
41…判定基準電圧回路
42…コンパレータ
Claims (4)
- 3相ブラシレスモータを駆動制御するとともに、前記3相ブラシレスモータがエンジンに回転駆動されて3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電するブラシレスモータ制御装置であって、
各アームがスイッチング素子と該スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとで構成される3相ブリッジ回路と、
前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出部と、
前記相電圧検出部により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、
前記ゼロクロス点検出部により検出されたゼロクロス点の周期を基に前記エンジンのエンジン回転数を計測するエンジン回転数計測部と、
前記エンジン回転数がゼロクロス検出ができなくなる第1回転数以上の場合において、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して前記バッテリに供給する位相制御レギュレータ部と、
前記エンジン回転数が前記第1回転数未満であり、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧を前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子により相間短絡させ、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、前記スイッチング素子を一括オフにして前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧により前記ダイオードを介して前記バッテリを充電させるショート式レギュレータ部と、
を備えるブラシレスモータ制御装置。 - 前記エンジン回転数が、前記第1回転数よりさらに低く前記バッテリの充電に寄与しない第2回転数以下の場合に(第1回転数>第2回転数)、
前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子を一括オフにする一括オフ制御部を、
備える請求項1に記載のブラシレスモータ制御装置。 - 前記3相ブラシレスモータが3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電すると共に、
前記エンジンの始動の際には、前記3相ブラシレスモータを当該エンジンのスタータモータとして駆動制御する
請求項1または2に記載のブラシレスモータ制御装置。 - 3相ブラシレスモータを駆動制御するとともに、前記3相ブラシレスモータがエンジンに回転駆動されて3相交流発電機として動作する場合に、該3相ブラシレスモータから出力される交流出力電圧を整流及び位相制御してバッテリを充電するブラシレスモータ制御方法であって、
スイッチング素子と該スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとで3相ブリッジ回路の各アームを構成する手順と、
前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出手順と、
前記相電圧検出手順により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出手順と、
前記ゼロクロス点検出手順により検出されたゼロクロス点の周期を基に前記エンジンのエンジン回転数を計測するエンジン回転数計測手順と、
前記エンジン回転数がゼロクロス検出ができなくなる第1回転数以上の場合において、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して前記バッテリに供給する位相制御レギュレータ手順と、
前記エンジン回転数が前記第1回転数未満であり、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧以上の場合に、前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧を前記3相ブリッジ回路のスイッチング素子により相間短絡させ、前記バッテリの充電電圧が所定の判定基準電圧未満の場合に、前記スイッチング素子を一括オフにして前記3相ブラシレスモータの交流出力電圧により前記ダイオードを介して前記バッテリを充電させるショート式レギュレータ手順と、
を含むブラシレスモータ制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013513975A JP5614908B2 (ja) | 2011-05-06 | 2012-04-25 | ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPPCT/JP2011/060583 | 2011-05-06 | ||
JP2011060583 | 2011-05-06 | ||
PCT/JP2012/061056 WO2012153637A1 (ja) | 2011-05-06 | 2012-04-25 | ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 |
JP2013513975A JP5614908B2 (ja) | 2011-05-06 | 2012-04-25 | ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPWO2012153637A1 JPWO2012153637A1 (ja) | 2014-07-31 |
JP5614908B2 true JP5614908B2 (ja) | 2014-10-29 |
Family
ID=52574757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013513975A Active JP5614908B2 (ja) | 2011-05-06 | 2012-04-25 | ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007252058A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Fujitsu Ltd | モータ制御装置およびモータ制御方法および記憶装置の製造方法 |
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JP2008137550A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Honda Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
-
2012
- 2012-04-25 JP JP2013513975A patent/JP5614908B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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