JP2004180427A - 電源回生コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】三相交流電源の電圧位相を回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングからずれた位相で検出でき、三相交流電源の電圧に不平衡や高調波歪みがあるときは回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングを補正すること。
【解決手段】位相検出部20は、三相交流電源2の電圧位相を相電圧のゼロクロス検出により検出する。回生信号生成22は、位相検出部20からの相電圧位相検出信号に基づき回生トランジスタTr1〜Tr6をオン・オフ動作させる。回生信号生成22は、交流電圧波形検出部21の出力に基づき三相交流電源2の電圧波形を監視し、相電圧の入れ替わりタイミングにずれを検出したとき、生成する回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ駆動信号の変化タイミングを補正し、また、平滑コンデンサCの端子電圧が低下した場合において電圧が最大となる位相を検出し、回生動作停止用の回生電流サンプリング位相を補正する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源回生コンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源回生コンバータは、三相誘導電動機を可変速制御するインバータ装置と三相交流電源との間に配置され、三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力を三相交流電源に回生する装置である。
【0003】
この電源回生コンバータは、インバータ装置内の全波整流ダイオード群に接続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサに並列に設けられ、3つの上アームと3つの下アームとを構成する都合6個の回生トランジスタと、6個の回生トランジスタをオン・オフ制御する制御回路とを備える。
【0004】
上記平滑コンデンサは、三相誘導電動機の力行時に全波整流ダイオード群にて整流された直流電圧で充電される。制御回路は、平滑コンデンサの端子電圧が三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力によって上昇し、三相交流電源の電圧よりも高くなると、6個の回生トランジスタを三相交流電源の電圧位相に同期させてオン・オフ動作させ、平滑コンデンサに蓄積された電力を三相交流電源に回生するように動作する。
【0005】
ここで、従来では、次のようにして6個の回生トランジスタのオン・オフ動作関係を三相交流電源の電圧位相に同期させている。すなわち、制御回路では、三相交流電源の線間電圧のゼロクロス点検出によって生成される位相検出信号と三相交流電源の検出電圧とに基づき、3つの上アームと3つの下アームのうち、電圧が最大の相に接続される上アームの回生トランジスタと電圧が最小の相に接続される下アームの回生トランジスタとをオン動作させ、その他はオフ動作させる駆動信号を対応する回生トランジスタに与えるようにしている(例えば特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−253686号公報(0018〜0021、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電源回生コンバータでは、位相検出信号の変化タイミングと回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングとが一致しているので、回生トランジスタのオン・オフ動作に起因して発生するスパイク状の歪み電圧の影響を受けて電源位相の検出を誤る場合が生じ、回生トランジスタを誤ってオン動作させるなど動作が不安定になる場合があった。
【0008】
また、三相交流電源の相電圧に不平衡が生じている場合には、駆動信号の変化タイミングと相電圧の切り替わりタイミング(線間電圧のゼロクロス点)とにずれが生ずる。この場合には、従来では、電源電圧と直流母線電圧との電圧差の大きいところでも回生トランジスタをオン動作させるので、過大な回生電流が流れる。
【0009】
さらに、回生エネルギーが小さくなると、電源電圧位相のピーク付近で回生電流がゼロの近くになることを利用し、線間電圧が最大となる位相での回生電流をモニターし、小さい場合には回生動作を停止するようにしているが、電源電圧に高調波歪みが生じていると、従来では、回生停止判断を誤り、回生動作を停止しない場合があった。
【0010】
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、三相交流電源の電圧位相を回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングからずれた位相で検出でき、三相交流電源の電圧に不平衡や高調波歪みがあるときは回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングを補正する手段を備えた電源回生コンバータを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明にかかる電源回生コンバータは、三相交流電源と三相誘導電動機を可変速制御する制御装置との間に配置され、前記三相交流電源の電圧位相を検出する位相検出手段と、前記三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサの端子電圧をスイッチングして前記三相交流電源に電力回生動作を行う回生トランジスタと、前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号を前記位相検出手段の検出信号に基づき生成する回生信号生成手段とを備える電源回生コンバータにおいて、前記三相交流電源の電圧波形を監視し、相電圧の入れ替わりタイミングにずれを検出したとき、前記回生信号生成手段が生成する前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号の変化タイミングを補正する補正手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、相電圧の入れ替わりタイミングにずれを検出したとき、すなわち、三相電圧に不平衡があるときは、その不平衡状態に合わせて回生トランジスタのオン・オフ駆動信号の変化タイミングを補正することができる。
【0013】
つぎの発明にかかる電源回生コンバータは、三相交流電源と三相誘導電動機を可変速制御する制御装置との間に配置され、前記三相交流電源の電圧位相を検出する位相検出手段と、前記三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサの端子電圧をスイッチングして前記三相交流電源に電力回生動作を行う回生トランジスタと、前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号を前記位相検出手段の検出信号に基づき生成する回生信号生成手段とを備える電源回生コンバータにおいて、前記三相交流電源の電圧波形を監視し、前記平滑コンデンサの端子電圧が低下した場合において電圧が最大となる位相を検出し、回生動作停止用の回生電流サンプリング位相を補正する補正手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、平滑コンデンサの端子電圧が低下した場合において電圧が最大となる位相の回生電流を利用して回生動作の停止判断を行うので、電源電圧に高調波歪みが発生している場合でも安定して回生動作とその停止が行える。
【0015】
つぎの発明にかかる電源回生コンバータは、上記の発明において、前記位相検出手段は、前記三相交流電源の電圧位相を相電圧のゼロクロス検出によって検出することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、三相交流電源の電圧位相を相電圧のゼロクロス検出によって検出するので、位相検出信号の変化タイミングを回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングとは異ならせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電源回生コンバータの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明を適用する電源回生コンバータの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、電源回生コンバータ1は、三相(R相、S相、T相)の交流電圧を発生する三相交流電源2と、三相誘導電動機(以下「モータ」という)3を可変速制御するインバータ装置4との間に配置される。なお、図1では、三相交流電源2とインバータ装置4との接続ラインは図示を省略した。
【0019】
電源回生コンバータ1は、交流電源端子11,12,13を備えている。三相交流電源2の各電源端子は、リアクトル(LR、LS、LT)5を介して交流電源端子11,12,13に接続されている。また、電源回生コンバータ1は、直流電源端子14,15を備えている。直流電源端子14,15は、インバータ装置4内の直流母線に接続されている。
【0020】
電源回生コンバータ1内には、直流電源端子14,15に接続される直流母線16,17が配置され、直流母線16,17間には、平滑コンデンサCが接続されている。平滑コンデンサCの両端は、直流電圧検出部18に接続されている。また、直流母線16には、回生電流検出器19が配置されている。
【0021】
直流母線16,17間には、直列接続した回生トランジスタTr1,Tr2、回生トランジスタTr3,Tr4、および回生トランジスタTr5,Tr6の3組が並列に接続されている。すなわち、直流母線16間には、上アームを構成する回生トランジスタTr1,Tr3,Tr5のコレクタ端子が接続され、直流母線17には、下アームを構成する回生トランジスタTr2,Tr4,Tr6のエミッタ端子が接続されている。
【0022】
そして、回生トランジスタTr1のエミッタ端子と回生トランジスタTr2のコレクタ端子とは、共通に交流電源端子11に接続されている。回生トランジスタTr3のエミッタ端子と回生トランジスタTr4のコレクタ端子とは、共通に交流電源端子12に接続されている。回生トランジスタTr5のエミッタ端子と回生トランジスタTr6のコレクタ端子とは、共通に交流電源端子13に接続されている。なお、これらの回生トランジスタには、ダイオードD1〜D6がそれぞれ並列に接続されている。すなわち、ダイオードのアノード端子は回生トランジスタのエミッタ端子に接続され、ダイオードのカソード端子は回生トランジスタのコレクタ端子に接続されている。
【0023】
また、交流電源端子11,12,13には、電源位相検出部20と交流電圧波形検出部21とが接続され、電源位相検出部20と交流電圧波形検出部21の各出力端は、回生信号生成部22に接続されている。直流電圧検出部18の出力端と回生電流検出器19の出力端もそれぞれ回生信号生成部22に接続されている。回生信号生成部22の6つの出力端は、回生トランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5,Tr6の対応するベース端子に接続されている。
【0024】
以上の構成において、この発明の理解を容易にするため、図2〜図6を参照して電源回生コンバータの一般的な動作について説明する。なお、図2は、図1に示す電源回生コンバータでの回生動作の開始と停止を説明するタイムチャートである。図3は、図1に示す電源回生コンバータで一般的に行われている回生動作を説明するタイムチャートである。図4は、図3に示す一般的な回生動作が行われる電源回生コンバータにおいて三相電圧に不平衡が生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。図5は、図3に示す一般的な回生動作が行われる電源回生コンバータにおいて三相電圧に高調波歪みが生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。
【0025】
図1と図2において、回生動作の開始は、次のようにして行われる。図2(1)に示すように、交流電圧波形検出部21は、三相交流電源2の波高値Vpr−sを検出し、それを電源電圧波高値Vrsfとして回生信号生成部22に出力している。一方、直流電圧検出部18では、平滑コンデンサCの端子電圧、つまり直流母線16,17の電圧を検出し、検出した直流母線電圧Vpnを回生信号生成部22に出力している。さらに、位相検出部20は、三相交流電源2の電圧位相を検出し、それを回生信号生成部22に出力している。なお、位相検出部20は、従来では、線間電圧のゼロクロス点検出による相間電圧位相を検出している。
【0026】
モータ3の減速制御が行われると、発生した誘導起電力による電流が平滑コンデンサCに流れ込み、平滑コンデンサCの端子電圧が上昇する。その結果、平滑コンデンサCの端子電圧が三相交流電源2の三相(R相,S相,T相)のうちの一相の電圧よりも高くなり、平滑コンデンサCの端子電圧と三相交流電源2の電圧との間に電圧差が生ずる。
【0027】
そこで、回生信号生成部22では、図2(1)に示すように、交流電圧波形検出部21にて検出される電源電圧波高値Vrefと直流電圧検出部18にて検出される直流母線電圧値Vpnとを比較し、直流母線電圧値Vpnが電源電圧波高値Vrefよりも高くなったとき、位相検出部20からの位相検出信号に基づいて回生トランジスタTr1〜Tr6の駆動信号(回生信号)を生成し、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ制御動作を開始する。回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ制御動作の内容は後述する(図3)。
【0028】
その結果、平滑コンデンサCから回生トランジスタTr1〜Tr6,電源端子11〜13,リアクトル5を介して三相交流電源2に向かう三相の回生電流が生ずる(図2(3))。回生電流検出器19は、直流母線16を流れる母線電流を検出し、回生電流検出信号Ipnを回生信号生成部22に出力する。電源回生が開始されると、図2(4)の左方に示すように、大振幅の回生電流が検出される。
【0029】
次に、回生動作の停止は、次のようにして行われる。電源回生動作が開始すると、モータ減速中であっても直流母線電圧値Vpnと電源電圧波高値Vrefとの間では、回生トランジスタのオン電圧分の差が生じるのみで、その電圧差は極めて小さくなる。その結果、直流母線電圧値Vpnの低下のみで回生停止を判断すると、頻繁に回生の開始と停止が繰り返され、間欠的に回生動作が行われるので、動作が不安定となる。
【0030】
そこで、回生信号生成部22では、回生電流検出信号Ipnと直流母線電圧値Vpnとから回生動作の停止時期を判断するようにしている。具体的には、モータからの回生電流が少なくなると、つまり回生エネルギーが小さくなると、電源回生コンバータ1の回生電流(回生電流検出信号Ipn)は、図2(4)の右方に示すように、電源電圧位相のピーク付近で電流がゼロに近くなる。これを利用して、線間電圧の電圧値が最大を示す位相、すなわち図2(4)の右方に示す*印で示す時点において、回生電流をモニターし、回生電流検出信号Ipnが所定値以下になると、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ制御動作を停止する。
【0031】
次に、図1と図3を参照して、電源回生中での動作を説明する。上記のように電源回生は、平滑コンデンサCの端子電圧と三相交流電源2の電圧との電圧差を利用して行われ、回生電流にリアクトル5による電流制限を掛けるので、オン・オフ動作させる回生トランジスタの位相を誤ると、電圧差が大きくなり、急激に大電流が流れ、装置の停止や破損を招くおそれがある。そこで、電源位相の検出と回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ制御とは、次のようにして行われている。
【0032】
位相検出部20では、図3(2)に示すように、線間電圧のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点間で高レベル(以下、「Hレベル」という)と低レベル(以下、「Lレベル」という)とに交互に変化する位相検出信号を発生している。すなわち、R−S間電圧位相検出信号は、R相電圧−S相電圧>0である期間は、“H”レベルを維持し、R相電圧−S相電圧=0のときに、“L”レベルに立ち下がり、R相電圧−S相電圧<0である期間は、“L”レベルを維持し、図示してないが、次にR相電圧−S相電圧=0となるときに“H”レベルに立ち上がり、これを繰り返す信号である。S−T間電圧位相検出信号とT−R間電圧位相検出信号についても同様である。
【0033】
回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ制御に関しては、上アームの回生トランジスタTrl,Tr3,Tr5は、三相(R相,S相,T相)の電圧のうち最大電圧の相においてオン動作させる必要がある。逆に下アームの回生トランジスタTr2,Tr4,Tr6は、三相の電圧のうち最小電圧の相においてオン動作させる必要がある。そして、相電圧が入れ替わる線間電圧のゼロクロス点においてオン・オフ動作関係を切り換える必要がある。
【0034】
そこで、回生信号生成部22は、位相検出部20からの3つの線間電圧位相検出信号(図3(2))と交流電圧波形検出部21からの電源電圧波高値Vrefとに基づき、3つの上アームと3つの下アームのうち、電圧が最大の相に接続される上アームの回生トランジスタと、電圧が最小の相に接続される下アームの回生トランジスタとをオン動作させ、その他はオフ動作させる回生信号を対応する回生トランジスタに与えるようにしている。
【0035】
その結果、回生トランジスタTr1〜Tr6は、図3(3)に示すような関係でオン動作とオフ動作とを行う。上アームの回生トランジスタTrl,Tr3,Tr5では、回生トランジスタTrlは、R相電圧が最大である期間内、つまりR相電圧>T相電圧となる時刻t10からR相電圧<S相電圧となる時刻t50までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr3は、S相電圧が最大である期間内、つまりS相電圧>R相電圧となる時刻t50からS相電圧<T相電圧となる時刻t90までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr5は、T相電圧が最大である期間内、つまりT相電圧>S相電圧となる時刻t90からT相電圧<R相電圧となる時刻t10までの期間内オン動作を行う。
【0036】
また、下アームの回生トランジスタTr2,Tr4,Tr6では、回生トランジスタTr2は、R相電圧が最小である期間内、つまりR相電圧<T相電圧となる時刻t70からR相電圧>S相電圧となる時刻t110までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr4は、S相電圧が最小である期間内、つまりS相電圧<R相電圧となる時刻t110からS相電圧>T相電圧となる時刻t30までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr6は、T相電圧が最小である期間内、つまりT相電圧<S相電圧となる時刻t30からT相電圧>R相電圧となる時刻t70までの期間内オン動作を行う。
【0037】
すなわち、上アームの回生トランジスタTrlがオン動作を行う時刻t10から時刻t50までの期間内では、時刻t10から時刻t30までの期間内は下アームの回生トランジスタTr4がオン動作をし、時刻t30から時刻t50までの期間内は下アームの回生トランジスタTr6がオン動作をしている。上アームの回生トランジスタTr3がオン動作を行う時刻t50から時刻t90までの期間内では、時刻t50から時刻t70までの期間内は下アームの回生トランジスタTr6がオン動作をし、時刻t70から時刻t90までの期間内は下アームの回生トランジスタTr2がオン動作をしている。上アームの回生トランジスタTr5がオン動作を行う時刻t90から時刻t10までの期間内では、時刻t90から時刻t110までの期間内は下アームの回生トランジスタTr2がオン動作をし、時刻t110から時刻t10までの期間内は下アームの回生トランジスタTr4がオン動作をしている。
【0038】
これによって、図3(4)に示すようなパルス状波形の回生電流(R相,S相,T相)が平滑コンデンサC→回生トランジスタTr1〜Tr6→リアクトル5(LR,LS,LT)→三相交流電源2と流れる。
【0039】
ここで、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作に起因して三相交流電源2の電圧にスパイク状の歪み電圧が発生するが、図3(2)(3)から理解できるように、線間電圧位相検出信号の変化タイミングは、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作タイミングと一致している。したがって、線間電圧の位相検出を行う位相検出部20では、電源位相の検出を誤る場合が生じ、回生信号生成部22では、回生トランジスタTr1〜Tr6を誤ってオン動作させる場合があった。その対策として、従来では、位相検出部20の電源入力端をリアクトル5と三相交流電源2との間に接続する措置や、電流制限用の抵抗器を追加する措置が採られている。
【0040】
また、図4(1)に示すように、例えばR相電圧が他の相電圧よりも高くなるような不平衡が生ずると、線間電圧の位相検出を行う位相検出部20では、正常時のゼロクロス点から時間tずれた位置をゼロクロス点として検出することが起こる。その結果、回生信号生成部22では、図4(2)(3)に示すように、電源電圧と直流母線電圧の電圧差の大きいところでも回生トランジスタをオン動作させることが起こり、図4(4)に示すように、回生電流が過大になる現象が現れる。
【0041】
また、回生動作の停止判断時において、図5(1)に示すように電源電圧に高調波歪を生じているような場合には、回生電流が図5(2)に示すような波形に変化する。そうすると、回生停止の判断を図中*印の位置でサンプリングした電流値で行っていると、回生停止判断を誤り、回生動作が停止しない場合があった。
【0042】
そこで、この発明では、位相検出部20が電源位相を回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングを外した位相で検出できるように構成し、また、回生信号生成部22が電源不平衡時や高調波歪みに対して補正操作できるように構成している。以下、具体的に説明する。
【0043】
図6は、この発明の一実施の形態として図1に示す位相検出部および回生信号生成部の構成例を示すブロック図である。図7は、図6に示す位相検出部および回生信号生成部を備えたこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータでの回生動作を説明するタイムチャートである。図8は、図6に示す回生信号生成部の回生信号生成動作を説明するタイムチャートである。
【0044】
図6において、この実施の形態による位相検出部20では、位相検出用のホトカプラOI1,OI2,OI3を備え、各相電圧のゼロクロス点検出による位相検出信号を回生信号生成部22に出力するようになっている。
【0045】
ホトカプラOI1の発光ダイオードは、アノードが電流制限用の抵抗器R1を介してR相の交流電源端子11に接続されている。また、この発光ダイオードには、ダイオードD11が逆並列に接続されている。ホトカプラOI2の発光ダイオードは、アノードが電流制限用の抵抗器R2を介してS相の交流電源端子12に接続されている。また、発光ダイオードには、ダイオードD12が逆並列に接続されている。ホトカプラOI3の発光ダイオードは、アノードが電流制限用の抵抗器R3を介してT相の交流電源端子13に接続されている。また、発光ダイオードには、ダイオードD13が逆並列に接続されている。
【0046】
そして、ホトカプラOI1,OI2,OI3の発光ダイオードのカソードは、互いに接続されている。また、ホトカプラOI1のホトトランジスタは、エミッタ端子が接地に接続され、コレクタ端子がインバータ61を介して回生信号生成部22に接続されている。コレクタ端子とインバータ61との接続ラインはプルアップ抵抗器R11を介して電源に接続されている。
【0047】
ホトカプラOI2のホトトランジスタは、エミッタ端子が接地に接続され、コレクタ端子がインバータ62を介して回生信号生成部22に接続されている。コレクタ端子とインバータ62との接続ラインはプルアップ抵抗器R12を介して電源に接続されている。ホトカプラOI3のホトトランジスタは、エミッタ端子が接地に接続され、コレクタ端子がインバータ63を介して回生信号生成部22に接続されている。コレクタ端子とインバータ63との接続ラインはプルアップ抵抗器R13を介して電源に接続されている。
【0048】
この実施の形態による位相検出部20の構成によれば、ホトカプラOI1,OI2,OI3およびダイオードD11,D12,D13の電圧降下を無視すると、本回路は三相交流電源2に抵抗器R1,R2,R3をスター結線した回路であるので、3相正弦波交流電流が流れることになる。したがって、ホトカプラOI1,OI2,OI3の出力であるR相,S相,T相の各電圧位相検出信号は、前記3相正弦波交流電流の向きで決定される。
【0049】
すなわち、ホトカプラOI1は、三相交流電源2のR相電圧が“+”のときにオン動作を行い、インバータ61の入力レベルを“L”レベルにする。また、ホトカプラOI1は、R相電圧が“−”のときにオフ動作を行い、インバータ61の入力レベルを“H”レベルにする。したがって、インバータ61は、R相電圧が“+”である期間内“H”レベルとなるR相電圧位相検出信号を回生信号生成部22に出力する。
【0050】
ホトカプラOI2は、三相交流電源2のS相電圧が“+”のときにオン動作を行い、インバータ62の入力レベルを“L”レベルにする。また、ホトカプラOI2は、S相電圧が“−”のときにオフ動作を行い、インバータ62の入力レベルを“H”レベルにする。したがって、インバータ62は、S相電圧が“+”である期間内“H”レベルとなるS相電圧位相検出信号を回生信号生成部22に出力する。
【0051】
ホトカプラOI3は、三相交流電源2のT相電圧が“+”のときにオン動作を行い、インバータ63の入力レベルを“L”レベルにする。また、ホトカプラOI3は、T相電圧が“−”のときにオフ動作を行い、インバータ63の入力レベルを“H”レベルにする。したがって、インバータ63は、T相電圧が“+”である期間内“H”レベルとなるT相電圧位相検出信号を回生信号生成部22に出力する。
【0052】
したがって、中性点を基準としたときの三相交流電源2の各相電圧と図6に示す位相検出部20が出力するR相,S相,T相の各電圧位相検出信号とは、図7(1)(2)に示す関係となる。
【0053】
すなわち、R相電圧は、時刻t00で“―”から“+”に変化し、時刻t60で“+”から“−”に変化する。位相検出部20の抵抗器R1を流れる電流も同波形となるので、R相電圧位相検出信号も時刻t00で“L”レベルから“H”レベルに変化し、時刻t60で“H”レベルから“L”レベルに変化する。
【0054】
S相電圧は、時刻t40で“―”から“+”に変化し、時刻t100で“+”から“−”に変化する。位相検出部20の抵抗器R2を流れる電流も同波形となるので、S相電圧位相検出信号も時刻t40で“L”レベルから“H”レベルに変化し、時刻t100で“H”レベルから“L”レベルに変化する。
【0055】
同様に、T相電圧は、時刻t20で“+”から“−”に変化し、時刻t80で“―”から“+”に変化する。位相検出部20の抵抗器R3を流れる電流も同波形となるので、T相電圧位相検出信号も時刻t20で“H”レベルから“L”レベルに変化し、t80で“L”レベルから“H”レベルに変化する。
【0056】
ここで、回生トランジスタTr1〜Tr6は、図3(3)にて説明したタイミング関係でオン・オフ動作することが必要であるので、後述するように、図6に示す回生信号生成部22は、図7(2)に示す相電圧位相信号を受けて、図7(3)に示すように、回生トランジスタTr1〜Tr6を図3(3)にて説明したタイミング関係と同様のタイミング関係でオン・オフ動作させる駆動信号を発生するようになっている。
【0057】
すなわち、図7(3)において、回生トランジスタTr1は、R相電圧が最大である期間内、つまりR相電圧>T相電圧となる時刻t10からR相電圧<S相電圧となる時刻t50までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr2は、R相電圧が最小である期間内、つまりR相電圧<T相電圧となる時刻t70からR相電圧>S相電圧となる時刻t110までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr3は、S相電圧が最大である期間内、つまりS相電圧>R相電圧となる時刻t50からS相電圧<T相電圧となる時刻t90までの期間内オン動作を行う。
【0058】
回生トランジスタTr4は、S相電圧が最小である期間内、つまりS相電圧<R相電圧となる時刻t110からS相電圧>T相電圧となる時刻t30までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr5は、T相電圧が最大である期間内、つまりT相電圧>S相電圧となる時刻t90からT相電圧<R相電圧となる時刻t10までの期間内オン動作を行う。回生トランジスタTr6は、T相電圧が最小である期間内、つまりT相電圧<S相電圧となる時刻t30からT相電圧>R相電圧となる時刻t70までの期間内オン動作を行う。
【0059】
図7(2)(3)から理解できるように、図6に示す位相検出部20が発生する相電圧位相検出信号の変化点は、回生トランジスタTr1〜Tr6のいずれもがスイッチング動作しないタイミングとなっている。したがって、図6に示す位相検出部20は、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作切り換えに伴って発生するスパイク状の歪電圧の影響を受けずに位相検出を行うことができる。
【0060】
また、相電圧位相検出信号の変化点は、検出する相のトランジスタがオフ動作を行っている期間内にあるので、回生動作により位相検出できなくなることがない。例えば、図7(3)において時刻t00においては、回生トランジスタTr4,Tr5がオン動作を行ってるのでその影響でリアクトル5のLS端子電圧とLT端子電圧は、元の電源電圧に対して変化しているが、リアクトル5のLR端子電圧は変化していない。したがって、R相電圧の位相検出は正常に行うことができる。斯くして、この実施の形態によれば、位相検出部20の電源入力端をリアクトル5と三相交流電源2との間に接続する措置や、電流制限用の抵抗器を追加する措置は不要とすることができる。
【0061】
次に、図6に示す回生信号生成部22は、回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作関係を上記のように本来のタイミングで制御する過程で、電圧不平衡や波形歪みに対する補正操作が行えるように構成されている。まず、回生トランジスタTr1〜Tr6を上記のように本来のタイミングでオン・オフ動作させる構成について説明する。
【0062】
図6において、回生信号生成部22では、位相検出部20のインバータ61,62,63の出力(各相電圧の位相検出信号)が、排他的論理和回路65とマイクロ・プロセッサ・ユニット(以下「MPU」という)とに入力されている。排他的論理和回路65は、入力される三相の相電圧位相検出信号のいずれかが変化して時点を検出する。排他的論理和回路65の出力は、ラッチ回路67に制御信号として入力されている。
【0063】
タイマー66は、回生信号生成の基準となるタイマー値を発生するフリーランカウント型のタイマーであるが、そのタイマー値は、コンパレータ68とラッチ回路67とMPU69とに入力されている。
【0064】
ラッチ回路67は、排他的論理和回路65が出力する、3つの相電圧位相検出信号のいずれかが変化した時点におけるタイマー66のタイマー値をラッチし、MPU69に保持出力する。これによって、MPU69では、電源位相の変化した時刻を知ることができる。
【0065】
MPU69は、三相の相電圧位相信号とその変化した時刻でのタイマー66からのタイマー値とから、電源周期と回生トランジスタTr1〜Tr6を次にオン/オフさせる時刻(次回相切換時間)を演算し、その演算した時刻を回生トランジスタTr1〜Tr6のオン/オフ指令値としてコンパレータ68に出力する。
【0066】
コンパレータ68は、回生トランジスタTr1〜Tr6に対応した6個の比較器を有し、オン/オフ指令値とタイマー66からのタイマー値とが一致したときに、回生トランジスタTr1〜Tr6への駆動信号を変化させる。
【0067】
図8を参照して、MPU69での演算内容を具体的に説明する。タイマー66の出力(図8(3))のうち、三相の相電圧位相検出信号(図8(2))のいずれかが変化した時点でのタイマー値がラッチ回路67に保持され、MPU69に逐一取り込まれ、記憶される(図8(4))。
【0068】
図8(4)では、タイマー値tn−12,tn−11,・・,tn−n,tnが三相の相電圧位相検出信号(図8(2))の変化時点毎に蓄積される様子が示されている。MPU69は、その記憶したタイマー値(図8(4))と位相検出部20から入力される三相の相電圧位相検出信号(図8(2))とに基づき、次のようにして電源周期と次回相切換時間とを算出する。
【0069】
すなわち、図6に示す位相検出部20では、ホトカプラOI1,OI2,OI3によって各相のゼロクロス点を検出し、正負に変化する相電圧位相検出信号を出力するが、ホトカプラOI1,OI2,OI3の電流伝達率のばらつき等による影響で、この相電圧位相検出信号の変化タイミングと、実際の電源電圧の正負変化のタイミングとにはずれが生じている。
【0070】
そこで、MPU69では、このタイミングずれの影響を受けないようにするために、電源周期は、同相の同エッジの間隔の時間によって算出するようにしている。例えば、今回のR相電圧の立ち上がりエッジから前回のR相の立ち上がりエッジまでの時間によって算出する。具体的には、式(1)を用いて各相の平均演算を行うことで検出誤差の影響を抑えている。
【0071】
【数1】
Figure 2004180427
【0072】
また、回生トランジスタTr1〜Tr6の駆動信号の切換時間(次回相切換時間)の演算では、駆動信号の切り換えを行わない位相の相電圧位相検出信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間の中間点の時刻を求めることを行う。これによって、例えば、回生トランジスタTr1をオン動作からオフ動作に切り換え、回生トランジスタTr3をオフ動作からオン動作に切り換えるタイミングは、T相電圧位相検出信号の立ち下がりから立ち上がりまでの中間点となる。
【0073】
つまり、次回相切換時間は、時刻tn−1と時刻tn−4との中間時刻に電源周期の半周期を加えた次式(2)
次回相切換時間=[{(tn−1)+(tn−4)}/2]+電源周期/2…(2)
によって求めることができる。このようにして求められた電源周期と次回相切換時間とに基づき回生トランジスタTr1〜Tr6の駆動信号が生成されるので(図8(5))、回生トランジスタTr1〜Tr6は、本来のタイミングでオン・オフ動作することになる。
【0074】
次に、図6に示す回生信号生成部22が電源電圧波形検出部21の検出波形に基づき電圧不平衡や高調波歪みに対する補正操作を行う構成について説明する。図9は、この発明の一実施の形態として図1に示す電源電圧波形検出部21の構成例を示すブロック図である。
【0075】
図9において、電源電圧波形検出部21は、ダイオードD31〜D36による3相ブリッジ整流回路を備えている。この3相ブリッジ整流回路は、三相交流電源2からリアクトルLR,LS,LTを介して入力される三相電圧を整流する。この3相ブリッジ整流回路の“+”“−”出力間には、抵抗器R4,R5の直列回路による抵抗分圧回路が接続され、整流された脈流波形電圧の分圧電圧が抵抗器R5の両端に現れる。抵抗器R5の両端電圧は、アンプ91を介してA/D変換器92に入力される。A/D変換器92は、3相ブリッジ整流回路にて整流された脈流電圧波形をサンプリングし、各サンプリング値(図1に示すVref)を監視信号として図6に示す回生信号生成部22のMPU69に出力するようになっている。
【0076】
つまり、MPU69は、電源電圧波形検出部21からの電源電圧波形を常時監視し、電源電圧の不平衡(電圧のアンバランス、位相差のずれ)や電源電圧の高調波歪みを検出し、それに基づき回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作タイミングを補正し、安定した電源回生動作が可能となるようにしている。以下、その補正操作を図10と図11を参照して具体的に説明する。
【0077】
図10は、図7に示す回生動作が行われるこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータにおいて三相電圧に不平衡が生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。
【0078】
図8にて説明したように、MPU69は、例えば、R相の上アーム回生トランジスタTr1とS相の上アーム回生トランジスタTr3とのオン・オフ動作切換タイミングをT相電圧位相相検出信号の立ち下がりと立ち上がりとの中間点に定めている。
【0079】
この場合、電源電圧に不平衡(電圧のアンバランス、位相差のずれ)が発生すると、上記のように定めた中間点と、電圧が最大または最小となる相の入れ替わり点との間にずれが生ずることになる。例えば、図10は、R相電圧のみが高い場合を示すが、図10(2)に示すように、T相電圧位相相検出信号の立ち下がりと立ち上がりとの中間点と、R相電圧とS相電圧との相入れ替わり点との間に時間t0のずれが生ずる。
【0080】
そこで、MPU69は、図10(3)に示すように、電源電圧波形検出部21からの電源電圧波形における電圧最大値の切り替わり位相を常時監視し、上記のようなずれを検出すると、そのずれ量を記憶し、回生トランジスタTr1〜Tr6に与える駆動信号の変化タイミングを補正し、コンパレータ68に出力する。
【0081】
その結果、電源電圧に不平衡が発生している場合でも、図10(4)に示すように、電圧が最大または最小となる相の入れ替わりタイミングと回生トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ動作タイミングとを常に一致させることができ、電圧の最も高い相に回生電流を流すことができるようになる(図10(5))。
【0082】
次に、図11は、図7に示す回生動作が行われるこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータにおいて三相電圧に高調波歪みが生じた場合の回生動作の停止判断を説明するタイムチャートである。
【0083】
図11(1)では、三相電圧に高調波歪みが生じている様子が示されている。上記のように、MPU69は、電源電圧波形検出部21からの電源電圧波形に基づき線間電圧の最も高くなる位相が検出できる。
【0084】
そこで、MPU69は、直流母線16,17の電圧が低下すると、図11(2)に示すように、検出した最も線間電圧の高くなる位相において回生電流検出器19が検出する回生電流を監視する。そして、回生動作停止用の回生電流サンプリング位相(図11(3)に示す*印)を回生電流が最も小さくなる位相に補正し、回生停止判断を行う。
【0085】
その結果、図11(1)に示すように電源波形歪がある場合でも安定した回生動作の停止制御が行える。なお、三相電圧に不平衡がある場合にも、前記と同様に電圧の低い相では回生停止判断を行わないようにすることができるので、安定した回生制御が行える。
【0086】
なお、三相電圧に不平衡がある場合や高調波歪みが発生している場合の補正操作は、線間電圧のゼロクロス点検出による従来の電圧位相検出方式においても同様に適用できることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、相電圧の入れ替わりタイミングにずれを検出したとき、すなわち、三相電圧に不平衡があるときは、その不平衡状態に合わせて回生トランジスタのオン・オフ駆動信号の変化タイミングを補正することができるので、三相電圧に不平衡があるときでも正常に電源回生が行えるようになる。
【0088】
つぎの発明によれば、平滑コンデンサの端子電圧が低下した場合において電圧が最大となる位相の回生電流を利用して回生動作の停止判断を行うので、電源電圧に高調波歪みが発生している場合でも安定して回生動作とその停止が行えるようになる。
【0089】
つぎの発明によれば、三相交流電源の電圧位相を相電圧のゼロクロス検出によって検出するので、位相検出信号の変化タイミングを回生トランジスタのオン・オフ動作タイミングとは異ならせることができる。したがって、回生トランジスタのオン・オフ動作に起因して発生するスパイク状の歪み電圧の影響を受けずに安定して電源位相の検出が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用とする電源回生コンバータの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電源回生コンバータでの回生動作の開始と停止を説明するタイムチャートである。
【図3】図1に示す電源回生コンバータで一般的に行われている回生動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図3に示す一般的な回生動作が行われる電源回生コンバータにおいて三相電圧に不平衡が生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。
【図5】図3に示す一般的な回生動作が行われる電源回生コンバータにおいて三相電圧に高調波歪みが生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。
【図6】この発明の一実施の形態として図1に示す位相検出部および回生信号生成部の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す位相検出部および回生信号生成部を備えたこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータでの回生動作を説明するタイムチャートである。
【図8】図6に示す回生信号生成部の回生信号生成動作を説明するタイムチャートである。
【図9】この発明の一実施の形態として図1に示す電源電圧波形検出部の構成例を示すブロック図である。
【図10】図7に示す回生動作が行われるこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータにおいて三相電圧に不平衡が生じた場合の回生動作を説明するタイムチャートである。
【図11】図7に示す回生動作が行われるこの発明の一実施の形態である電源回生コンバータにおいて三相電圧に高調波歪みが生じた場合の回生動作の停止判断を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 電源回生コンバータ、2 三相交流電源、3 三相誘導電動機(モータ)、4 インバータ装置、5 リアクトル(LR、LS、LT)、11〜13 交流電源端子、14,15 直流電源端子、16,17 直流母線、18 直流電圧検出部、19 回生電流検出器、20 位相検出部、21 交流電圧波形検出部、22 回生信号生成部、C 平滑コンデンサ、Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5,Tr6 回生トランジスタ、D1〜D6 ダイオード、OI1,OI2,OI3 ホトカプラ、66 タイマー、67 ラッチ回路、68 コンパレータ、69 マイクロ・プロセッサ・ユニット(MPU)、D31〜D363相ブリッジ整流回路を構成するダイオード、R4,R5 抵抗分圧回路を構成する抵抗器、92 A/D変換器。

Claims (5)

  1. 三相交流電源と三相誘導電動機を可変速制御する制御装置との間に配置され、前記三相交流電源の電圧位相を検出する位相検出手段と、前記三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサの端子電圧をスイッチングして前記三相交流電源に電力回生動作を行う回生トランジスタと、前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号を前記位相検出手段の検出信号に基づき生成する回生信号生成手段とを備える電源回生コンバータにおいて、前記三相交流電源の電圧波形を監視し、相電圧の入れ替わりタイミングにずれを検出したとき、前記回生信号生成手段が生成する前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号の変化タイミングを補正する補正手段、
    を備えたことを特徴とする電源回生コンバータ。
  2. 三相交流電源と三相誘導電動機を可変速制御する制御装置との間に配置され、前記三相交流電源の電圧位相を検出する位相検出手段と、前記三相誘導電動機の減速時に発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサの端子電圧をスイッチングして前記三相交流電源に電力回生動作を行う回生トランジスタと、前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号を前記位相検出手段の検出信号に基づき生成する回生信号生成手段とを備える電源回生コンバータにおいて、前記三相交流電源の電圧波形を監視し、前記平滑コンデンサの端子電圧が低下した場合において電圧が最大となる位相を検出し、回生動作停止用の回生電流サンプリング位相を補正する補正手段、
    を備えたことを特徴とする電源回生コンバータ。
  3. 前記位相検出手段は、
    前記三相交流電源の電圧位相を相電圧のゼロクロス検出によって検出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源回生コンバータ。
  4. 前記回生信号生成手段は、
    前記回生トランジスタのオン・オフ駆動信号を、前記位相検出手段が出力する検出信号の変化点間の中間位置を基準として生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源回生コンバータ。
  5. 前記補正手段が検出するずれは、前記中間位置と相電圧が入れ替わるタイミングとのずれであることを特徴とする請求項4に記載の電源回生コンバータ。
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