JP6358508B2 - 不平衡補正装置、不平衡補正方法及びプログラム - Google Patents
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特許文献1には、関連する技術として、モータを駆動するシステムにおける高調波電流を低減する技術が記載されている。
そのため、システムに電力を供給する交流電源における複数の相のそれぞれの電圧が不平衡状態になった場合に、その不平衡状態を容易に特定し、システムを保護する技術が求められていた。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
まず、本実施形態による不平衡補正装置80を備える電力制御装置1の構成について説明する。
図1で示すように、本実施形態による電力制御装置1は、交流電源10と、AC(Alternative Current)−DC(Direct Current)コンバータ20と、インバータ30と、モータ40と、インバータ制御部50と、昇圧回路電圧指令部60と、直流電圧検出部70と、不平衡補正装置80と、を備える。
AC−DCコンバータ20が備える整流回路201は、交流電源10が出力する交流電圧を整流する。例えば、整流回路201は、6つのダイオードD1〜D6を備える。ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードに接続されている。また、ダイオードD3のアノードは、ダイオードD4のカソードに接続されている。また、ダイオードD5のアノードは、ダイオードD6のカソードに接続されている。交流電源10は、R相の交流電圧をこのダイオードD1のアノードに出力する。また、交流電源10は、S相の交流電圧をこのダイオードD3のアノードに出力する。また、交流電源10は、T相の交流電圧をこのダイオードD5のアノードに出力する。これにより、整流回路201は、交流電源10が整流部101に出力する交流電圧を全波整流する。
昇圧回路202が備えるリアクトル205の一端は、整流回路201が備えるダイオードD1のカソードに接続されている。また、リアクトル205の他端は、スイッチング素子204の端子Aとダイオード206のアノードとに接続されている。また、スイッチング素子204の端子Bは、不平衡補正装置80に接続されている。また、スイッチング素子204の端子Cは、整流回路201が備えるダイオードD2のアノードに接続されている。また、ダイオード206のカソードは、キャパシタ203のプラス電荷を蓄える電極の端子に接続されている。
スイッチング素子204は、不平衡補正装置80から入力するスイッチング制御信号に基づいて、オン状態またはオフ状態になる。なお、スイッチング制御信号は、スイッチング素子204をオン状態またはオフ状態にさせる制御信号である。スイッチング素子204は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor − Field Effect Transistor)、バイポーラトランジスタなどのトランジスタスイッチである。
モータ40は、インバータ30が出力する交流電圧に応じて動作する。
また、インバータ制御部50は、モータ40に流れる電流値を示すモータ電流検出値i1に基づいて、インバータ30を過変調領域で制御するための過変調制御信号n1を昇圧回路電圧指令部60に出力する。
直流電圧検出部70は、AC−DCコンバータ20が備える昇圧回路202の出力電圧である直流電圧を検出する。そして、直流電圧検出部70は、検出した直流電圧の検出値を示す直流電圧検出値v2を不平衡補正装置80に出力する。
不平衡補正装置80が備える位相特定部801は、交流電源10から出力される複数の交流電圧それぞれの位相を特定する。例えば、位相特定部801は、ゼロクロス検出回路を備える。位相特定部801が備えるゼロクロス検出回路は、線間電圧または相電圧を用いてゼロクロス点を検出する。そして、位相特定部801は、検出したゼロクロス点に基づいて、複数の交流電圧それぞれの位相を特定する。なお、ゼロクロス点とは、交流電圧の振幅ゼロを示すバイアス電圧と交流電圧とが交差する点である。
電圧特定部802は、特定した電圧に基づいて、複数の交流電圧の1周期全体の平均電圧(以下、全体平均電圧)と、複数の交流電圧の1周期において直近の2つのゼロクロスタイミングによって示される各期間の平均電圧(以下、期間平均電圧)とを特定する。
電圧特定部802は、全体平均電圧Vavと、期間平均電圧のそれぞれとを補正値生成部803に出力する。
昇圧回路制御部804は、図2に示すように、偏差算出部805と、積分制御部806と、PWM信号生成部807と、デューティ指令電圧補正部808と、を備える。
昇圧回路制御部804が備える偏差算出部805は、昇圧回路電圧指令部60から電圧指令v1を入力する。また、偏差算出部805は、直流電圧検出部70から直流電圧検出値v2を入力する。偏差算出部805は、入力した電圧指令v1から直流電圧検出値v2を減じて偏差を算出する。そして、偏差算出部805は、算出した偏差を積分制御部806に出力する。
デューティ指令電圧補正部808は、積分制御部806からデューティ指令電圧d1を入力する。また、デューティ指令電圧補正部808は、補正値生成部803から補正値h1を入力する。デューティ指令電圧補正部808は、積分制御部806から入力したデューティ指令電圧d1と、補正値生成部803から入力した補正値h1とを乗算した補正デューティ指令電圧dh1を生成する。そして、デューティ指令電圧補正部808は、生成した補正デューティ指令電圧dh1をPWM信号生成部807に出力する。
図3に示す三相(R相、S相、T相)交流電圧が平衡状態の場合の電圧及び電流のシミュレーションのシミュレーション条件は、三相交流電圧の周波数が50ヘルツである。また、シミュレーション条件は、三相交流電圧の振幅が380ボルトである。
R−S電圧、S−T電圧、T−R電圧のそれぞれのシミュレーション波形は、位相が互いに120度ずつずれている。また、三相交流電圧が平衡状態であるため、R−S電圧、S−T電圧、T−R電圧のそれぞれのシミュレーション波形は、振幅が同一である。
R相、S相、T相のそれぞれに対応する電流は、三相交流電圧が平衡状態であるため、位相が互いに120度ずつずれているが、それぞれの電流波形はほぼ同一である。
R−S電圧、S−T電圧、T−R電圧のそれぞれのシミュレーション波形は、位相が互いに120度ずつずれている。また、三相交流電圧が不平衡率3パーセントの不平衡状態であるため、S−T電圧のシミュレーション波形は、R−S電圧、T−R電圧のそれぞれのシミュレーション波形に比べて、振幅が大きくなっている。
三相交流電圧が不平衡状態であるため、R相、S相、T相のそれぞれに対応する電流の波形は、三相交流電圧が平衡状態である場合とは異なり、互いに異なる電流波形となっている。
期間1と期間4は、図4(B)に示すように、三相交流電圧のT相に対応する電流が流れず、S相とR相に対応する電流が流れる期間である。
また、期間2と期間5は、図4(B)に示すように、三相交流電圧のS相に対応する電流が流れず、T相とR相に対応する電流も比較的少ない期間である。
また、期間3と期間6は、図4(B)に示すように、三相交流電圧のR相に対応する電流が流れず、T相とS相に対応する電流が流れる期間である。
したがって、図4に示す不平衡状態の場合、三相交流電圧のS相に対応する電流は、R相とT相に対応する電流よりも大きな電流が流れる。
本発明の実施形態による不平衡補正装置80は、図4に示すような三相交流電圧が不平衡状態にある場合にR相、S相、T相のそれぞれに対応する電流が図3で示した平衡状態の電流となるように制御するものである。
なお、ここでは、図1で示した電力制御装置1を例に処理について説明する。
図5に示す本実施形態による電力制御装置1の通常状態の処理フローについて以下で説明する。
電力制御装置1が備える交流電源10は、互いに位相が120度ずつずれた三相(R相、S相、T相)交流電圧をAC−DCコンバータ20に出力する。
そして、整流回路201は、入力した三相交流電圧を全波整流する(ステップS2)。整流回路201は、整流後の電圧を昇圧回路202に出力する。
すると、モータ40は、インバータ30から入力した交流電圧に応じて動作する(ステップS5)。
以上、電力制御装置1が通常状態である場合の処理について説明した。電力制御装置1は、通常状態では上述のような処理を行うことでモータ40を動作させる。
図6に示す本実施形態による電力制御装置1の不平衡を補正する処理フローについて以下で説明する。
交流電源10は、三相交流電圧をAC−DCコンバータ20に出力する。すると、AC−DCコンバータ20が備える位相特定部801は、交流電源10から三相交流電圧を入力する。そして、位相特定部801は、入力した三相交流電圧のR相、S相、T相のそれぞれの電圧の位相を特定する(ステップS11)。
位相特定部801は、特定した三相交流電圧のR相、S相、T相のそれぞれの電圧の位相を電圧特定部802に出力する。例えば、位相特定部801は、図3について説明した、三相交流電圧のR相、S相、T相のそれぞれの電圧の位相を示す特定線間電圧(R−S電圧、S−T電圧、T−R電圧)のそれぞれのゼロクロスタイミングを電圧特定部802に出力する。
電圧特定部802は、特定した電圧VRに基づいて、複数の交流電圧の1周期全体の平均電圧である全体平均電圧Vavと、複数の交流電圧の1周期Tにおいて直近の2つのゼロクロスタイミングによって示される各期間の平均電圧である期間平均電圧Vav1〜Vav6とを特定する(ステップS13)。例えば、交流電源10が出力する三相交流電圧がRS線間電圧200ボルト、ST線間電圧200ボルト、TR線間電圧210ボルトの不平衡電圧にある場合に、電圧特定部802は、図7(A)に示すように、整流後の電圧VRを特定し、全体平均電圧Vavを272.686ボルトと算出し、特定する。また、電圧特定部802は、図7(A)に示すように、期間平均電圧Vav1を268.117ボルト、期間平均電圧Vav2を268.874ボルト、期間平均電圧Vav3を281.074ボルト、期間平均電圧Vav4を268.119ボルト、期間平均電圧Vav5を268.869ボルト、期間平均電圧Vav6を281.076ボルトと算出し、特定する。なお、以降の説明において使用する数値例は、ここで示した不平衡状態に対応する数値例である。なお、期間平均電圧Vav1は、図3で示した「1.(R,S)」の期間の平均電圧である。また、期間平均電圧Vav2は、「2.(R,T)」の期間の平均電圧である。また、期間平均電圧Vav3は、「3.(S,T)」の期間の平均電圧である。また、期間平均電圧Vav4は、「4.(S,R)」の期間の平均電圧である。また、期間平均電圧Vav5は、「5.(T,R)」の期間の平均電圧である。また、期間平均電圧Vav6は、「6.(T,S)」の期間の平均電圧である。また、全体平均電圧Vavは、「1.(R,S)〜6.(T,S)」の全期間の平均電圧である。
そして、電圧特定部802は、特定した全体平均電圧Vavと、期間平均電圧Vav1〜Vav6のそれぞれとを補正値生成部803に出力する。
まず、補正値生成部803は、「1.(R,S)〜6.(T,S)」の各期間に対して制御値(D1〜D6)を算出する。理想的な昇圧回路の場合、一般的に制御値(DUTY)は、入力電圧(Vav)と出力電圧(Vdc)から1−Vav/Vdcと計算することができる。そのため、「1.(R,S)〜6.(T,S)」の各期間に対する制御値は、1−期間平均電圧÷電圧指令v1と算出することができる。具体的には、補正値生成部803は、「1.(R,S)」の期間に対して、制御値D1=1−Vav1÷電圧指令v1=1−268.117ボルト÷356ボルト=0.24686236と算出する。また、補正値生成部803は、「2.(R,T)」の期間に対して、制御値D2=1−Vav2÷電圧指令v1=1−268.874ボルト÷356ボルト=0.24473595と算出する。また、補正値生成部803は、「3.(S,T)」の期間に対して、制御値D3=1−Vav3÷電圧指令v1=1−281.074ボルト÷356ボルト=0.21046629と算出する。また、補正値生成部803は、「4.(S,R)」の期間に対して、制御値D4=1−Vav4÷電圧指令v1=1−268.119ボルト÷356ボルト=0.24685674と算出する。また、補正値生成部803は、「5.(T,R)」の期間に対して、制御値D5=1−Vav5÷電圧指令v1=1−268.869ボルト÷356ボルト=0.24475000と算出する。また、補正値生成部803は、「6.(T,S)」の期間に対して、制御値D6=1−Vav6÷電圧指令v1=1−281.076ボルト÷356ボルト=0.21046067と算出する。
次に、補正値生成部803は、1周期全体に対する制御値Dを算出する。具体的には、補正値生成部803は、制御値D=1−Vav÷電圧指令v1=1−272.686ボルト÷356ボルト=0.23402809と算出する。
次に、補正値生成部803は、補正値h1を「1.(R,S)〜6.(T,S)」の各期間に対して生成する。「1.(R,S)〜6.(T,S)」の各期間に対して補正値は、各期間に対する制御値÷1周期全体に対する制御値と算出することができる。具体的には、補正値生成部803は、「1.(R,S)」の期間に対して、補正値H1=D1÷D=1.05472436と算出し、生成する。また、補正値生成部803は、「2.(R,T)」の期間に対して、補正値H2=D2÷D=1.04563925と算出し、生成する。また、補正値生成部803は、「3.(S,T)」の期間に対して、補正値H3=D3÷D=0.89922143と算出し、生成する。また、補正値生成部803は、「4.(S,R)」の期間に対して、補正値H4=D4÷D=1.05470036と算出し、生成する。また、補正値生成部803は、「5.(T,R)」の期間に対して、補正値H5=D5÷D=1.045699266と算出し、生成する。また、補正値生成部803は、「6.(T,S)」の期間に対して、補正値H6=D6÷D=0.89919743と算出し、生成する(図7(B)参照)。
以上のように、補正値生成部803は、補正値h1を生成する。
そして、補正値生成部803は、生成した補正値h1を昇圧回路制御部804に出力する。
なお、上述の実施形態による電力制御装置1の処理は、電力制御装置1の動作中に常時行われている。
三相交流電圧が図4で示した電圧と同様の不平衡状態にあるときに電力制御装置1が図6で示した処理を行うことで、図8に示すように、電力制御装置1において、R相、S相、T相のそれぞれに対応する電流が三相交流電圧が平衡状態にあるときと同様の電流となる。したがって、電力制御装置1に電力を供給する交流電源10における複数の相のそれぞれの電圧が不平衡状態になった場合に、電力制御装置1を保護することができる。
このようにすれば、三相交流電圧が不平衡状態にあるときにその不平衡状態を容易に特定することができる。そして、PWM信号生成部807は、デューティ指令電圧補正部808が生成した補正デューティ指令電圧dh1に基づいてPWM信号を生成する。スイッチング素子204は、PWM信号生成部807が生成したPWM信号に基づいて、オン状態またはオフ状態となり、昇圧回路202は、インバータ30がモータ40を駆動するのに適した電圧を出力する。このとき、R相、S相、T相のそれぞれに対応する電流は、三相交流電圧が平衡状態にあるときと同様の電流となり、電力制御装置1を保護することができる。
また、インバータの制御は、キャリア周期毎(3kHz〜6kHz程度)の演算が必要なため、低コストの1個のCPUを利用してインバータ30の制御と昇圧回路202の制御の両方を演算する場合、コンバータの制御に割ける演算周期は、交流電源10の1周期(50Hz又は60Hz)程度になる。そこで、交流電源10の1周期中は、昇圧回路制御部804が生成するデューティ指令電圧d1は通常状態と同様に生成し、補正値生成部803が生成した補正値h1をデューティ指令電圧d1に乗算することにより補正したPWM信号を生成することで、演算の複雑さを低減している。
このようにすれば、三相交流電圧が不平衡状態にあるときにその不平衡状態を容易に特定することができる。
また、インバータの制御は、キャリア周期毎(3kHz〜6kHz程度)の演算が必要なため、低コストの1個のCPUを利用してインバータ30の制御と昇圧回路202の制御の両方を演算する場合、コンバータの制御に割ける演算周期は、交流電源10の1周期(50Hz又は60Hz)程度になる。そこで、交流電源10の1周期中は、昇圧回路制御部804が生成するPWM信号は通常状態と同様に生成し、補正値生成部803が生成した補正値とPWM信号とに基づいて補正したPWM信号を生成することで、演算の複雑さを低減している。
また、本発明の実施形態による電力制御装置1の処理フローは、三相交流電圧についての処理を例に説明したが、それに限定するものではない。例えば、電力制御装置1の処理フローは、二相交流電圧や四相以上の交流電圧についての処理であってもよい。ただし、電力制御装置1が二相交流電圧や四相以上の交流電圧についての処理を行う場合、各電圧の位相差は、三相交流電圧の位相差120度とは異なる。
10・・・交流電源
20・・・AC−DCコンバータ
30・・・インバータ
40・・・モータ
50・・・インバータ制御部
60・・・昇圧回路電圧指令部
70・・・直流電圧検出部
80・・・不平衡補正装置
201・・・整流回路
202・・・昇圧回路
203・・・キャパシタ
204・・・スイッチング素子
205・・・リアクトル
206、D1、D2、D3、D4、D5、D6・・・ダイオード
801・・・位相特定部
802・・・電圧特定部
803・・・補正値生成部
804・・・昇圧回路制御部
805・・・偏差算出部
806・・・積分制御部乗算部
807・・・PWM信号生成部
808・・・デューティ指令電圧補正部
809・・・PWM補正部
Claims (4)
- 電源から出力される複数の交流電圧それぞれの位相を特定する位相特定部と、
前記位相特定部が特定した前記複数の交流電圧それぞれの位相に基づいて決定した時間間隔において、前記電源から出力される前記複数の交流電圧の整流後の整流電圧を特定する電圧特定部と、
前記電圧特定部が特定した前記整流電圧に基づいて不平衡電圧に対応する電流を補正する補正値を生成する補正値生成部と、
前記整流電圧を昇圧する昇圧回路における平衡状態を想定したスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間との比と、前記補正値生成部が生成した前記補正値とに基づいて、前記昇圧回路におけるスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間とを制御する昇圧回路制御部と、
を備える不平衡補正装置。 - 前記補正値生成部は、
前記位相特定部が特定した前記複数の交流電圧それぞれの位相に基づいて決定した時間間隔において、前記電圧特定部が特定した前記整流電圧に基づいて前記補正値を生成する、
請求項1に記載の不平衡補正装置。 - 位相特定部は、電源から出力される複数の交流電圧それぞれの位相を特定し、
電圧特定部は、前記位相特定部が特定した前記複数の交流電圧それぞれの位相に基づいて決定した時間間隔において、前記電源から出力される前記複数の交流電圧の整流後の整流電圧を特定し、
補正値生成部は、前記電圧特定部が特定した前記整流電圧に基づいて不平衡電圧に対応する電流を補正する補正値を生成し、
昇圧回路制御部は、前記整流電圧を昇圧する昇圧回路における平衡状態を想定したスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間との比と、前記補正値とに基づいて、前記昇圧回路におけるスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間とを制御する、不平衡補正方法。 - コンピュータを、
電源から出力される複数の交流電圧それぞれの位相を特定する位相特定手段、
前記位相特定手段が特定した前記複数の交流電圧それぞれの位相に基づいて決定した時間間隔において、前記電源から出力される前記複数の交流電圧の整流後の整流電圧を特定する電圧特定手段、
前記電圧特定手段が特定した前記整流電圧に基づいて不平衡電圧に対応する電流を補正する補正値を生成する補正値生成手段、
前記整流電圧を昇圧する昇圧回路における平衡状態を想定したスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間との比と、前記補正値生成手段が生成した前記補正値とに基づいて、前記昇圧回路におけるスイッチング素子のオン状態の時間とオフ状態の時間とを制御する昇圧回路制御手段、
として機能させるプログラム。
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