JP2009283047A - 再生装置および光再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアンプによる再生RF信号のS/Nの低下を抑制し、RF用のアンプノイズの増大を軽減することが可能な再生装置および光再生装置を提供する。
【解決手段】複数の分割されたフォトディテクタPD‐A〜Dと、各フォトディテクの出力電流が供給される複数の電流供給ノードNI‐A〜Dと、複数の電流供給ノードのうち対応する電流供給ノードに接続され、各フォトディテクの出力を増幅して出力する複数の電圧アンプ211〜214と、複数の電流供給ノードに接続され、各フォトディテクタの出力電流を加算してRF信号を再生増幅して出力する電流加算アンプ220とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスク装置等に適用可能な再生装置および光再生装置に関するものである。
記録再生が可能な光ディスク装置は、レーザダイオード(Laser Diode:LD)から出射されるレーザ光をディスクに照射してデータの記録、再生を行う。
光ディスク装置の光ヘッドは、レーザダイオードの放射したレーザ光の光ディスクによる反射光を検出するフォトディテクタ等を内蔵している。
フォトディテクタ(PD)の出力は、受光光量に応じた電気信号としてRFアンプ等に供給される。
再生系は、光ヘッドのフォトディテクタによる検出出力を再生増幅する再生増幅回路やデコーダ等を有する。デコーダは、光ディスクの記録トラックからの反射光の検出出力について、記録系のエンコード処理に対応するデコード処理によりデータを再生する。
図1(A)、(B)は、一般的に用いられているディスク再生装置の再生RFの生成部の構成例を示す図である。
この図1(A)の例では、4分割したPD−A〜Dにそれぞれ電流アンプAMP1〜AMP4を設けてサーボ信号として使用し、全ての信号を加算し演算増幅器(オペアンプ)AMP5により再生RF信号として得ている。
ところが、1倍速再生や戻り光量の大きい時は、問題はなかったが、ここにきてデュアルレイヤーディスク(dual layer disc)の再生での戻り光量の低下と、倍速再生によるS/N低下が問題となってきている。
図1(B)のように、アンプを1つとすれば6dBの改善ができるが、CR分割のため、サーボ帯域を数十kHzと狭くしないと、RFの低域を通せなくなり、かつそれぞれカットオフ(cutoff)周波数での位相回りも問題となる。
ブルーレイディスク(Blu -ray disc)装置では、多層再生を行うことから層間迷光を軽減するため、PDの分割数が5つ、6つと増加してきており、既存の構成では電流ノイズ(noise)が大きくなっている。
本発明は、複数のアンプによる再生RF信号のS/Nの低下を抑制し、RF用のアンプノイズの増大を軽減することが可能な再生装置および光再生装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の再生装置は、複数に分割されたフォトディテクタと、上記各フォトディテクの出力電流が供給される複数の電流供給ノードと、上記複数の電流供給ノードのうち対応する電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力を増幅して出力する複数の電圧アンプと、上記複数の電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力電流を加算してRF信号を再生増幅して出力する電流加算アンプとを有する。
好適には、上記電流加算アンプは、共通ノードと、入力が上記共通ノードに接続された電流アンプと、上記電流供給ノードと上記共通ノードとの間の各電流入力段にそれぞれ接続された少なくとも一つの抵抗を含む複数の電流加算抵抗部と、を有する。
好適には、上記各電流加算抵抗部は、第1および第2の抵抗を直列に接続した加算抵抗を含む。
好適には、上記各電流加算抵抗部は、上記加算抵抗の上記共通ノード側の第2の抵抗に並列に接続されたキャパシタを含む。
好適には、上記加算抵抗の抵抗値がRF帯域を許容するまで大きく設定される。
本発明の第2の観点の光再生装置は、レーザ光を記録媒体に照射した戻り光を受光する複数に分割されたフォトディテクタと、上記各フォトディテクタの出力電流が供給される複数の電流供給ノードと、上記複数の電流供給ノードのうち対応する電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクの出力を増幅して出力する複数の電圧アンプと、上記複数の電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力電流を加算してRF信号を再生増幅して出力する電流加算アンプとを有する。
本発明によれば、再生RF信号を、複数に分割されたPD(フォトディテクタ)から生成する機能を有する再生装置において、サーボ信号やウォブル信号等の低周波ではディスクノイズが支配的であり、アンプノイズは十分小さい。
本再生装置は、この低周波のS/N分をRFに分配するため、個々のPD出力に対しては電圧増幅を行い、RFに関しては電流加算とする一つの共通アンプとする。これにより電流アンプのアンプノイズの増大を軽減する。
本発明によれば、複数のアンプによる再生RF信号のS/Nの低下を抑制し、RF用のアンプノイズの増大を軽減することができる利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る光記録再生装置の簡略構成を示す図である。
この光記録再生装置100は、記録媒体(たとえば光ディスク)101、光ピックアップ(光ヘッド)110、記録系120、再生系130、制御系140、およびシステムコントローラ150を有する。
光記録再生装置100は、光ディスク101をモータ駆動回路102により駆動されるスピンドルモータ103にて回転駆動し、光ディスク101の記録トラックを光ヘッド110によりレーザ光で走査する。
これにより、光記録再生装置100は、所定のデータフォーマット、たとえば、ブルーレイディスクに適合したフォーマット、CDの規格に適合したフォーマットで、デジタルデータを光学的に記録し、再生する。
光ヘッド110は、レーザ駆動回路により駆動されデジタルデータの記録再生用のレーザダイオード111を有する。
光ヘッド110は、さらに、レーザダイオード111が放射したレーザ光を検出するフォトディテクタ112やレーザダイオード111の放射したレーザ光の光ディスク101のよる反射光を検出するフォトディテクタ113等を内蔵している。
記録系120は、入力端子121から入出力インタフェース122を介して供給される記録すべきデジタルデータDTを上記した所定のデータフォーマットの記録データ列に変換するエンコーダ123を有する。
記録系120は、さらに、記録データ列に応じたライトパルスを発生するパルス発生回路124、ライトパルスに応じてライト信号電流を生成して光ヘッド110のレーザダイオード111を駆動するレーザ駆動回路125等を有する。
再生系130は、光ヘッド110のフォトディテクタ113による検出出力を再生し増幅する再生増幅回路131やデコーダ132等を有する。
デコーダ132は、光ディスク101の記録トラックからの反射光の検出出力について、上述の記録系120のエンコーダ123に対応するデコード処理によりデータを再生し、再生データを出力端子133から出力する。
制御系140は、光ヘッド110のフォトディテクタ113による検出出力を再生し増幅する再生増幅回路141、再生増幅回路141を受けてサーボ制御を行うスピンドルサーボ回路142やヘッドサーボ回路143等を有する。
システムコントローラ150は、アナログデジタル変換機能(A/D)を有しており、その入力ポートに光ヘッド110のフォトディテクタ113による検出出力が再生増幅回路141により供給される。
また、システムコントローラ150は、光ヘッド110のレーザダイオード111が放射したレーザ光を検出するフォトディテクタ112による検出出力がプリアンプ151を介して供給される。
システムコントローラ150は、供給されデジタル信号に変換された検出信号に応じて記録系120のパルス発生回路124およびレーザ駆動回路125の処理を制御する。
なお、この光記録再生装置は、一例であって、本発明が適用される光記録装置は、図2の構成に限るもではないことはいうまでもない。
以下、この種の光記録再生装置に適用されるRF再生装置の具体的な構成例について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るRF再生装置の構成例を示す回路図である。
図3のRF再生装置200は、4個のPD(フォトディテクタ)‐A,B,C,D、P‐A,B,C,Dの出力電流が供給される電流供給ノードNI‐A,B,C,D、電圧アンプ群210、および電流加算アンプ220を有している。
4個のPD‐A〜Dのアノード側は共通に接続され、その接続点は基準電位VSSに接続されている。
PD‐Aのカソード側は電流供給ノードNI‐Aに接続されている。
PD‐Bのカソード側は電流供給ノードNI‐Bに接続されている。
PD‐Cのカソード側は電流供給ノードNI‐Cに接続されている。
PD‐Dのカソード側は電流供給ノードNI‐Dに接続されている。
電圧アンプ群210は、電圧アンプ211〜214、帰還抵抗Rf1〜Rf4、抵抗R1〜R4、および端子T1〜T5有する。
電圧アンプ211〜214の反転入力端子(−)は、それぞれ抵抗R1〜R4を介して、電圧Vcが供給される端子T5に共通に接続されている。
電圧アンプ211の非反転入力端子(+)は、電流供給ノードNI‐Aに接続され、電圧アンプ211の出力は端子T1に接続されている。
そして、帰還抵抗Rf1が電圧アンプ211の出力と反転入力端子(−)との間に接続されている。
電圧アンプ212の非反転入力端子(+)は、電流供給ノードNI‐Bに接続され、電圧アンプ212の出力は端子T2に接続されている。
そして、帰還抵抗Rf2が電圧アンプ212の出力と反転入力端子(−)との間に接続されている。
電圧アンプ213の非反転入力端子(+)は、電流供給ノードNI‐Cに接続され、電圧アンプ213の出力は端子T3に接続されている。
そして、帰還抵抗Rf3が電圧アンプ213の出力と反転入力端子(−)との間に接続されている。
電圧アンプ214の非反転入力端子(+)は、電流供給ノードNI‐Dに接続され、電圧アンプ214の出力は端子T4に接続されている。
そして、帰還抵抗Rf4が電圧アンプ214の出力と反転入力端子(−)との間に接続されている。
電流加算アンプ220は、電流アンプとしてのRFアンプ221、帰還抵抗Rf5、共通ノードND1、電流加算抵抗部RIA1〜RIA4、キャパシタC1〜C4、および端子T6,T7を有する。
RFアンプ221の非反転入力端子(+)は電圧が供給される端子T7に接続され、RFアンプ221の出力はRF信号が出力される端子T6に接続されている。
帰還抵抗Rf5はRFVアンプ205の出力と反転入力端子(−)との間に接続されている。RFアンプ221の反転入力端子(−)が共通ノードND1に接続されている。
電流加算抵抗部RIA1は、電流供給ノードNI‐Aと共通ノードND1との間に直列に接続された抵抗Ra1およびRb1のよる加算抵抗(Ra1+Rb1)により形成されている。
そして、キャパシタC1が抵抗Rb1に並列に接続されている。
電流加算抵抗部RIA2は、電流供給ノードNI‐Bと共通ノードND1との間に直列に接続された抵抗Ra2およびRb2のよる加算抵抗(Ra2+Rb2)により形成されている。
そして、キャパシタC2が抵抗Rb2に並列に接続されている。
電流加算抵抗部RIA3は、電流供給ノードNI‐Cと共通ノードND1との間に直列に接続された抵抗Ra3およびRb3のよる加算抵抗(Ra3+Rb3)により形成されている。
そして、キャパシタC3が抵抗Rb3に並列に接続されている。
電流加算抵抗部RIA4は、電流供給ノードNI‐Dと共通ノードND1との間に直列に接続された抵抗Ra4およびRb4のよる加算抵抗(Ra4+Rb4)により形成されている。
そして、キャパシタC4が抵抗Rb4に並列に接続されている。
再生RF信号を、複数に分割されたPDから生成する機能を有するRF再生装置200において、サーボ信号やウォブル信号等の低周波ではディスクノイズが支配的であり、アンプノイズは十分小さい。
図3のRF再生装置200は、この低周波のS/N分をRFに分配するため、個々のPD出力に対しては電圧増幅を行い、RFに関しては電流加算とする一つの共通アンプとすることで、RFアンプ221のアンプノイズの増大を軽減するように構成されている。
ここで、上記構成による回路機能について説明する。
本実施形態において、PD‐A,PD‐B,PD‐C,PD‐Dは電流出力であり、RFアンプ221を電流アンプとすれば、電流入力段に抵抗を挿入しても、PD‐A,PD‐B,PD‐C,PD‐Dの電流加算アンプとすることができる。
PDの出力インピーダンスが加算抵抗に対して十分高いので、加算抵抗(Ra1+Rb1)、(Ra2+Rb2)、(Ra3+Rb3)、(Ra4+Rb4)の熱雑音は出力側の共通ノードND1に現れることはなく、したがって、1段のRFアンプとなる。
PD‐A,PD‐B,PD‐C,PD‐Dの端子間容量と加算抵抗(Ra1+Rb1)、(Ra2+Rb2)、(Ra3+Rb3)、(Ra4+Rb4)で周波数特性は低下する。しかし、本実施形態においては、各抵抗Rb(1〜4)に並列にキャパシタC1〜C4が付加されていることから、この周波数特性に低下は改善できる。
各PD‐A,PD‐B,PD‐C,PD‐Dの出力側は、各々加算抵抗(Ra1+Rb1)、(Ra2+Rb2)、(Ra3+Rb3)、(Ra4+Rb4)を信号源インピーダンス(impedance)とした非反転アンプ(NON‐INVERTER アンプ)となる。
前述したように、サーブやウォブル帯域では、ディスクノイズが支配的であり、S/Nは−12dBまで許容できる。
電圧アンプ211〜214では、加算抵抗(Ra1+Rb1)、(Ra2+Rb2)、(Ra3+Rb3)、(Ra4+Rb4)をRF帯域が許容するまで大きく取ることで、S/Nの低下を小さくする。
上述したように、各抵抗Rb(1〜4)に並列にキャパシタC1〜C4を付加しているので、RFのS/Nが問題ないレベルにできる。
以上の構成を採用すれば、RFアンプは1段なので既存の構成と比べれば、最大6.0dBのS/Nが改善でき、PDの分割数が多いほど改善効果は大きくなる。
PDの分割数と最大改善S/Nは、20*log√分割数(dB)となる。
個々のPD出力のアンプは、電圧アンプであることから、電流アンプに比べS/Nは低下するが、回路定数によって決まる。
以下、このRF再生装置についてさらに詳細に考察する。
<PD電流の電流電圧増幅の基本的動作>
図4は、PD電流の電流電圧増幅の基本的動作を説明するための回路図である。
図4の回路は、一つのPD(‐A)、第1アンプ231、第2アンプ232、帰還抵抗Rf、および電流加算抵抗部RIAの抵抗Raを有する場合の等価回路を示している。図4においては、抵抗RbおよびキャパシタCは含まれていない。
図4において、PD、アンプが理想的動作をするものと考えると、電流供給ノードNI(A点)の入力インピーダンスは∞で、共通ノードND(B点)の入力インピーダンスは0Ωとなる。
第2アンプ232の帰還抵抗をRf、PDと第2アンプ232の反転入力端子(−)間に抵抗Raを挿入すると、第1アンプ231は、PDを抵抗Raで終端した電圧アンプとなり、第2アンプ232は、PDの出力電流を帰還抵抗Rfに流す電流アンプとなる。
<サーボ(servo)、ウォブル(wobble)に対するS/N余裕(2倍速時)>
図5は、現状のディスク再生装置のノイズ特性例を示す図である。
図5において、横軸が周波数freqを、縦軸がレベルをそれぞれ表している。
図5中、Xで示す曲線はアンプノイズを示し、Yで示す曲線はディスクノイズを示し、Zで示す曲線がLD(レーザダイオード)ノイズを示している。
1MHzのサーボ帯域、2MHzのウォブル帯域においては、図5に示すように、ディスクノイズが支配的で、アンプノイズから18dBも離れている。
したがって、6dBの開きとなる12dBの低下位まで動作上許容できる。
<RFアンプへの抵抗Ra、Rin1(電圧アンプの入力インピーダンス)の影響>
図6は、電流加算抵抗Raと電圧アンプの入力インピーダンスの影響をみる測定回路の一例を示す図である。
図7は、図6の測定回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。
図6の回路は、第2アンプ232の反転入力端子(−)と電流供給ノードNIとの間に電流加算抵抗Raが接続されている。
そして、電流供給ノードNIと電流加算抵抗Raとの接続点と基準電位VSS間に抵抗Rin1およびキャパシタCtが並列に接続されている。
図7は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を0pF、抵抗Rin1の抵抗値を∞、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を1kΩから10kΩまで1kΩステップで可変したときのシミュレーション結果を示している。
図7に示すように、図6の回路においてPDの出力電流が全て第2アンプ232に流入するので、周波数特性は変化しない。
<非反転アンプ(NON‐INVERTER アンプ)へのRa,Ctの影響>
図8は、電圧アンプへの電流加算抵抗RaとキャパシタCtの影響をみる測定回路の一例を示す図である。
図9は、図8の測定回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。
図8の回路は、第1アンプ(電圧アンプ)231の非反転入力端子(+)が電流供給ノードNIに接続されている。また、第1アンプ231の反転入力端子(−)に抵抗R1が接続されている。
そして、その非反転入力端子(+)と電流供給ノードNIとの接続点と基準電位VSS間に電流加算抵抗RaおよびキャパシタCtが並列に接続されている。
図9は、1Gのオペアンプとし、図8の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1pF、抵抗R1の抵抗値を200Ω、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を1kΩから10kΩまで1kΩステップで可変したときのシミュレーション結果を示している。
図9に示すように、図8の回路において、電流加算抵抗Raの値が大きくなればアンプ入力が大きくなり、出力レベルが高くなる。
電流加算抵抗RaとキャパシタCtにより周波数特性は低下するが、サーボ、ウォブル帯域の5MHzでは問題はない。
図10は、図8の測定回路における実測ノイズの出力特性例を示す図である。
図10は、1Gのオペアンプとし、図8の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1.5pF、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Ra=R1とし、電流加算抵抗Raの抵抗値を可変したときの実測ノイズの出力特性例を示している。
図10に示すように、電圧アンプのノイズを+12dBに抑えるには、Ra≧750Ωとなる。
なお、実測したオペアンプの入力雑音電圧は1nV/√H、入力雑音電流は1.6pA/√Hである。
<実測回路における非反転アンプ(NON INVアンプ)と反転アンプ(INVアンプ)へのRaの影響>
図11は、図6の回路における実測の信号振幅およびノイズ出力特性例を示す図である。
図11は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1.5pF、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩとし、電流加算抵抗Raの抵抗値を可変したときの実測信号振幅およびノイズ出力特性例を示している。
図11に示すように、S/Nの低下をみると電流加算抵抗Raの抵抗値は400Ωが限界となっている。
図12は、図8の回路における実測の信号振幅およびノイズ出力特性例を示す図である。
図12は、1Gのオペアンプとし、図8の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1.5pF、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩとし、電流加算抵抗Raの抵抗値を可変したときの実測信号振幅およびノイズ出力特性例を示している。
図12に示すように、反転アンプに比べて非反転アンプは、S/Nの低下は100Ωで20dB、1kΩで10dB程度となっている。
以上から、実働回路では電流加算抵抗Raは、反転アンプからは400Ω以下、非反転アンプからは1kΩ以上となる。
さらに、シミュレーション結果について述べる。
図13は、図6の測定回路を用いた別のシミュレーション結果を示す図である。
図13は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を11pFから5pFまで1pFステップで可変し、Rin1の抵抗値を∞、帰還抵抗Rfの抵抗値を1kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を1kΩとしたときのシミュレーション結果を示している。
図13に示すように、図6の回路においてPDの出力電流はキャパシタCtと電流加算抵抗Raに分流され、第2アンプ232の出力は周波数特性を持つ。
図14は、図6の測定回路を用いたさらに別のシミュレーション結果を示す図である。
図14は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1pF、Rin1の抵抗値を1kΩから100kΩまで1kΩステップで可変し、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を1kΩとしたときのシミュレーション結果を示している。
図14に示すように、図6の回路においてPDの出力電流は抵抗Rin1と電流加算抵抗Raに分流され、第2アンプ232の出力はレベル特性を持つ。
以上からわかるように、第2アンプ(電流アンプ)の出力特性はキャパシタCt、抵抗Rin1の影響を受けるが、電流加算抵抗Raの値が小さければ問題ないレベルとなる。
現実のPD、オペアンプでは、キャパシタCtの容量は0.5pF以下、抵抗Rin1の抵抗値は10kΩ以上、オペアンプでは10kΩから数MΩで殆ど問題とならない。
出力にDCオフセットを発生させないためには、アンプの入力電流は極力小さくする必要がある。
<実4分割PDでの効果確認>
図15は、光記録再生装置の光ヘッドに搭載されているPDの構成例を示す図である。
図15に示すように、PD−A,B,C,Dは約□50μmで、端子間容量は0.5pFである。
図16は、図6の測定回路を用いた電流加算抵抗Raの熱雑音出力のシミュレーション結果を示す図である。
図16は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を0pF、Rin1の抵抗値を100kΩ、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を1kΩ、10kΩ、1kΩとしたときの、電流加算抵抗Raの熱雑音の出力のシミュレーション結果を示している。
図16に示すように、電流加算抵抗Raに関係なく約100dBの減衰を示し問題ない。
図17は、図6の測定回路を用いた電流加算抵抗Raの熱雑音出力の別のシミュレーション結果を示す図である。
図17は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を0.1pFから1pFまで0.1pFステップで可変し、Rin1の抵抗値を100kΩ、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を2kΩとしたときの、電流加算抵抗Raの熱雑音の出力のシミュレーション結果を示している。
図17に示すように、キャパシタCtのインピーダンスで、高周波ノイズの減衰が低下するが、−60dBと問題ない。
図18は、図6の測定回路における実測ノイズの出力特性例を示す図である。
図18は、1Gのオペアンプとし、図6の各素子の値を、キャパシタCtの容量を1.5pF、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、電流加算抵抗Raの抵抗値を0Ω、抵抗Rin1の抵抗値を可変したときの実測ノイズの出力特性例を示している。
図18に示すように劣化は20kΩ以上となれば問題ないレベルに低下する。
<実働回路を満たすためには>
図19は、図6および図8の実測回路を適用して形成した実働回路であって、S/N,周波数特性を満たすために形成した回路である。
図20は、図19の回路を用いたシミュレーションの定数を示す図である。
図21は、図19の回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。
図19の回路においては、電流加算抵抗Raと直列に抵抗RbとキャパシタCbの並列回路を挿入し、Ra+Rb≧1kΩ、Ra≦400Ω、Cb≧BW(5MHz)とすれば良い。ここで、BWはOEIC(光IC)化によるアンプ帯域の拡大を示す。
シミュレーションにおいては、第1アンプ231および第2アンプ232の帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩ、抵抗Raの抵抗値を300Ω、抵抗Rbの抵抗値を1kΩ、キャパシタCbの容量を20pFに設定されている。
また、図21において、Xで示す曲線が第1アンプ(非反転アンプ)231の特性を、Yで示す曲線が第2アンプ(反転アンプ)232の特性を示している。
図21に示すように、第1アンプ(非反転アンプ)231のBWは6MHz、第2アンプ(反転アンプ)232のBWは100MHzである。
<第1アンプ(非反転アンプ)のS/N改善>
図22は、図19の第1アンプ(非反転アンプ)の帰還抵抗の値を可変して測定したノイズ出力特性を示す図である。
出力アンプの出力ノイズを低下するには、アンプの帰還抵抗を大きくすれば良い。
図22は、電流加算抵抗Raの抵抗値を2kΩとして、第1アンプ(非反転アンプ)の帰還抵抗の抵抗値を可変して測定したものである。
図22に示すように、帰還抵抗Rfの抵抗値を10kΩから20kΩにすることにより、2.5dBの改善があった。
これは、帰還抵抗の熱雑音が支配的であることを意味していて、非反転アンプのS/Nの改善はさらに可能である。
また、反転アンプの帰還抵抗の抵抗値を大きくすればS/Nは改善されるが、帯域との兼ね合いで決定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
現状BD(ブルーレイディスク;Blu−ray disc)で、安定なデュアルレイヤー(dual layer)の倍速再生を行うには、PDアンプの更なる改善が必要であるが、既にPDの小型化やトランジスタの改善では限界に来ており、殆ど改善は望めない現状である。さらに最近は、4層ディスクの開発が進み、さらなる改善が必要となって来ている。
これに対して、本RF再生装置200によれば、IC化が可能な現状回路での構成であり、改善効果は4分割PD時で最大+6.0dB、分割数が多くなると予想される4層ディスク再生では、最大20*log√分割数(6と仮定すると)=7.8dBとなる大きな改善が見込める。
また、キャパシタCbを付加することでRa+Rbを大きくできるので、サーボ、ウォブル信号のS/N低下を実用値に抑えることができる。
一般的に用いられているディスク再生装置の再生RFの生成部の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る光記録再生装置の簡略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るRF再生装置の構成例を示す回路図である。 PD電流の電流電圧増幅の基本的動作を説明するための回路図である。 現状のディスク再生装置のノイズ特性例を示す図である。 電流加算抵抗と電圧アンプの入力インピーダンスの影響をみる測定回路の一例を示す図である。 図6の測定回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。 電圧アンプへの電流加算抵抗とキャパシタの影響をみる測定回路の一例を示す図である。 図8の測定回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。 図8の測定回路における実測ノイズの出力特性例を示す図である。 図6の回路における実測の信号振幅およびノイズ出力特性例を示す図である。 図8の回路における実測の信号振幅およびノイズ出力特性例を示す図である。 図6の測定回路を用いた別のシミュレーション結果を示す図である。 図6の測定回路を用いたさらに別のシミュレーション結果を示す図である。 光記録再生装置の光ヘッドに搭載されているPDの構成例を示す図である。 図6の測定回路を用いた電流加算抵抗の熱雑音出力のシミュレーション結果を示す図である。 図6の測定回路を用いた電流加算抵抗の熱雑音出力の別のシミュレーション結果を示す図である。 図6の測定回路における実測ノイズの出力特性例を示す図である。 図6および図8の実測回路を適用して形成した実働回路であって、S/N,周波数特性を満たすために形成した回路である。 図19の回路を用いたシミュレーションの定数を示す図である。 図19の回路を用いたシミュレーション結果を示す図である。 図19の第1アンプ(非反転アンプ)の帰還抵抗の値を可変して測定したノイズ出力特性を示す図である。
符号の説明
100・・・光記録再生装置、101・・・記録媒体(たとえば光ディスク)、110・・・光ピックアップ(光ヘッド)、111・・・レーザダイオード、120・・・記録系、125・・・レーザ駆動回路、130・・・再生系、140・・・制御系、150・・・システムコントローラ、200・・・RF再生装置、PD‐A,B,C,D・・・フォトディテクタ、NI‐A,B,C,D・・・電流供給ノード、210・・・電圧アンプ群、211〜214・・・電圧アンプ、Rf1〜Rf4・・・帰還抵抗、220・・・電流加算アンプ、221・・・RFアンプ、Rf5・・・帰還抵抗、ND1・・・共通ノード、RIA1〜RIA4・・・電流加算抵抗部、Ra,Rb・・・電流加算抵抗、C1〜C4・・・キャパシタ。

Claims (6)

  1. 複数に分割されたフォトディテクタと、
    上記各フォトディテクタの出力電流が供給される複数の電流供給ノードと、
    上記複数の電流供給ノードのうち対応する電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力を増幅して出力する複数の電圧アンプと、
    上記複数の電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力電流を加算してRF信号を再生増幅して出力する電流加算アンプと
    を有する再生装置。
  2. 上記電流加算アンプは、
    共通ノードと、
    入力が上記共通ノードに接続された電流アンプと、
    上記電流供給ノードと上記共通ノードとの間の各電流入力段にそれぞれ接続された少なくとも一つの抵抗を含む複数の電流加算抵抗部と、を有する
    請求項1記載の再生装置。
  3. 上記各電流加算抵抗部は、
    第1および第2の抵抗を直列に接続した加算抵抗を含む
    請求項2記載の再生装置。
  4. 上記各電流加算抵抗部は、
    上記加算抵抗の上記共通ノード側の第2の抵抗に並列に接続されたキャパシタを含む
    請求項3記載の再生装置。
  5. 上記加算抵抗の抵抗値がRF帯域を許容するまで大きく設定される
    請求項3または4記載の再生装置。
  6. レーザ光を記録媒体に照射した戻り光を受光する複数に分割されたフォトディテクタと、
    上記各フォトディテクタの出力電流が供給される複数の電流供給ノードと、
    上記複数の電流供給ノードのうち対応する電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力を増幅して出力する複数の電圧アンプと、
    上記複数の電流供給ノードに接続され、上記各フォトディテクタの出力電流を加算してRF信号を再生増幅して出力する電流加算アンプと
    を有する光再生装置。
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CN114279579A (zh) * 2021-12-10 2022-04-05 中国科学院上海光学精密机械研究所 光学放大高动态范围纳秒窗口信噪比测量装置

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