JP2009280079A - 車載用室内照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け時や組み付け後に意匠部に加えられる外力によって機能部が意匠部より外れない車載用室内照明装置を提供する。
【解決手段】内装用壁材及びボディに組み付けされ、一対の意匠側係止部28が設けられた意匠部20と、意匠部20の室外側に配置され、一対の機能側係止部34が設けられた機能部30とを有し、機能部30を意匠部20に押圧することによって一対の意匠側係止部28と一対の機能側係止部34が係止される車載用室内照明装置1であって、各機能側係止部34は、各意匠側係止部28の外側から係止するよう設けられた。
【選択図】図3

Description

本発明は、機能部が係止された意匠部を車体側部材(内装用壁材、ボディ)に組み付けすることによって取り付けされる車載用室内照明装置に関する。
この種の従来の車載用室内照明装置として、特許文献1に開示されたものがある。この車載用室内照明装置100は、図6に示すように、内装用壁材102の室内側に配置された意匠部110と、この意匠部110の室外側に配置された機能部120とを備えている。
内装用壁材102には、機能部用開口部102aが設けられている。又、内装用壁材102の機能部用開口部102aより外側には、ロックアーム係止孔102bと共にロックアーム挿通孔102cがそれぞれ2箇所に設けられている。
意匠部110は、ハウジング111と、このハウジング111の室内側のほぼ全体を覆うレンズカバー112とを備えている。ハウジング111の周縁部には、壁材用ロックアーム113とボディ用ロックアーム114が設けられている。この壁材用ロックアーム113が内装用壁材102のロックアーム係止孔102bに係止されることによって、意匠部110が内装用壁材102に組み付けされている。ボディ用ロックアーム114がボディ101の被係止部101bに係止されることによって、意匠部110がボディ101に組み付けされている。
ハウジング111のほぼ中央には光通過用開口部115が設けられている。この光通過用開口部115の周縁には機能部取付用立設壁116と機能部取付用枠117が設けられている。機能部取付用立設壁116の複数箇所には、意匠側係止部118が設けられている。
機能部120は、ハウジング121と、このハウジング121に収容されたランプ(図示せず)と、同じくハウジング121に装着されたスイッチ部122と、ワイヤーハーネスWHの接続部123とを有する。ハウジング121の複数箇所には、機能側係止部124が設けられている。機能部120は、意匠部110の機能部取付用立設壁116及び機能部取付用枠117の内部に配置されている。そして、機能部取付枠117にスイッチ部122が係止されていると共に、各機能側係止部124が各意匠側係止部118に係止されることによって意匠部110に組み付けされている。
次に、車載用室内照明装置100の組み付け手順の一例を説明する。意匠部110のハウジング111の壁材用ロックアーム113を内装用壁材102のロックアーム係止孔102bに係止する。次に、意匠部110のハウジング111にレンズカバー112を組み付ける。次に、機能部120を斜めとし、スイッチ部122の一部を意匠部110の機能部取付用枠117に挿入し、その後、斜めの機能部120を機能部取付用立設壁116内に押し込む。これにより、各機能側係止部124が各意匠側係止部118に係止される。次に、機能部120にワイヤーハーネスWHを接続する。次に、意匠部110の各ボディ用ロックアーム114をボディ(図示せず)に係止すれば完了する。
特開2006−21670号公報
しかしながら、前記従来の車載用室内照明装置100では、意匠部110のボディ用ロックアーム114をボディ(図示せず)に係止する際には、作業者は意匠部110をボディ側に向かって強く押圧する。作業者が意匠部110の中央を押圧すると、図8(a)に示すように、その押圧箇所を中心として意匠部110が凸状に撓む。すると、意匠部110の各意匠側係止部118がロック解除方向(図7(b)、図8(a)のa矢印方向)に変位し、図8(b)に示すように、機能部120の機能係止部124と意匠側係止部118間の係止が外れるという問題がある。
上記従来の車載用室内照明装置100では、意匠部110に内装用壁材102を組み付けた後に、機能部120を意匠部110に組み付けしたが、意匠部110に機能部120を組み付けした後に、内装用壁材102を組み付けする手順を取る場合もある。このような装置では、意匠部110を内装用壁材102に組み付けする際にも、機能部120の係止が外れるおそれがある。
又、車載用室内照明装置100を内装用壁材102及びボディ(図示せず)に組み付けた後に、意匠部110の中央箇所を機能部側に押圧する外力が作用される場合にも、同様の理由によって機能部120の係止が外れるおそれがある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、組み付け時や組み付け後に意匠部に加えられる外力によって機能部が意匠部より外れない車載用室内照明装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車体側部材に組み付けされ、意匠側係止部が設けられた意匠部と、意匠部の室外側に配置され、機能側係止部が設けられた機能部とを有し、機能部を意匠部に押圧することによって意匠側係止部と機能側係止部が係止される車載用室内照明装置であって、意匠側係止部と機能側係止部は、意匠部の中央が室外側に押圧された場合に、意匠側係止部が機能側係止部への係止を深くする方向に変位する配置に設定されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車載用室内照明装置であって、機能側係止部は意匠側係止部の外側から係止するよう設定されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の車載用室内照明装置であって、意匠側係止部と機能側係止部は、意匠部の長手方向にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、機能部を組み付けた意匠部を車体側部材に組み付けするべく、意匠部の中央箇所を押圧位置として意匠部を室外側に押圧したり、又、機能部と意匠部を車体側部材に組み付けた後に、意匠部の中央箇所が室外側に押圧されたりすると、押圧位置を中心として意匠部が凸状に撓み変形し、意匠側係止部が変位するが、その方向が意匠側係止部と機能側係止部間の係止を深める方向であるため、機能係止部と意匠側係止部間の係止が外れることがない。以上より、組み付け時や組み付け後に意匠部に加えられる外力によって機能部が意匠部より外れることがない。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、意匠部の長手方向は、その直交方向に比べて意匠部の凸状の撓み変形による意匠側係止部の変位が大きいため、従来例では機能部のロックが外れる可能性が大きかったが、本発明では上述した理由によってむしろ逆に機能部のロック状態を確実に保持することに貢献する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1〜図4は本発明の一実施形態を示し、図1は車載用室内照明装置の斜視図、図2は車載用室内照明装置の平面図、図3(a)は図2のA−A線断面図、図3(b)は図3(a)のB部拡大図、図4(a)は意匠部の中央を押圧した状態を示す断面図、図4(b)は意匠部の中央を押圧しても機能側係止部と意匠側係止部間の係止が解除されないことを説明する要部断面図である。
図1及び図2に示すように、車載用室内照明装置1は、車両の天井位置の車体側部材であるボディ(図示せず)と内装用壁材(図示せず)に取り付けされ、内装用壁材(図示せず)の室内側に配置された意匠部20と、この意匠部20の室外側(意匠部20とボディの間)に配置された機能部30とを備えている。
ボディは、2箇所にロックアーム用切欠部(図示せず)を有し、この各ロックアーム用切欠部の各近傍に被係止部(図示せず)が設けられている。
内装用壁材には、機能部用開口部(図示せず)が形成されていると共に、機能部用開口部より外側にロックアーム係止孔(図示せず)とロックアーム挿通孔(図示せず)がそれぞれ2箇所に設けられている。
意匠部20は、ハウジング21と、このハウジング21の室内側に組み付けされ、光通過開口部21a(図3に示す)を含む室内側を覆うレンズカバー22と、ハウジング21の室内側より操作可能に組み付けられたスイッチ操作部(図示せず)とを備えている。ハウジング21の周縁部で、且つ、対角線上の2箇所には、壁材用ロックアーム24が設けられている。この壁材用ロックアーム24が内装用壁材のロックアーム係止孔に係止されることによって、意匠部20が内装用壁材に組み付けされている。又、ハウジング21の周縁部で、且つ、他の対角線上の2箇所には、ボディ用ロックアーム25が設けられている。このボディ用ロックアーム25がボディの被係止部に係止されることによって、意匠部20がボディに組み付けされている。
意匠部20の室外側で、且つ、中央位置には、光通過開口部21aを囲むように機能部保持枠27が立設されている。この機能部保持枠27の互いに対向する外面には、一対の意匠側係止部28が設けられている。一対の意匠側係止部28は、意匠部20の長手方向Lに設けられている。
機能部30は、ハウジング31と、このハウジング31に装着されたランプ(図示せず)と、同じくハウジング31に装着されたスイッチ部33と、ワイヤーハーネスWHの接続部(図示せず)とを有する。
ハウジング31の互いに対向する位置には、一対の機能側係止部34が設けられている。一対の機能側係止部34は、機能部30を意匠部20に組み付ける場合に一対の意匠側係止部28に対応する位置であり、意匠側係止部28と同様に意匠部20の長手方向Lに設けられている。各機能側係止部34は、ハウジング31に一体に形成されており、ハウジング31の外壁面よりも外側にL字状に延びるアーム部34a(図3に示す)とこのアーム部34aの内面に突出する係止爪34b(図3に示す)とから構成されている。これにより、各機能側係止部34は、対応する意匠側係止部28に外側から係止するよう構成されている。
つまり、意匠側係止部28と機能側係止部34は、意匠部20の中央箇所が室外側に押圧された場合に、意匠側係止部28が機能側係止部34への係止を深くする方向に変位する配置に設定されている。
次に、車載用室内照明装置1の組み付け手順の一例を説明する。先ず、意匠部20の機能部保持枠27a内に機能部30を押し込む。すると、機能部30の一対の機能係止部34が意匠部20の一対の意匠係止部28に弾性変形によって係止する。これによって、図3(a)に示すように、意匠部20に機能部30が組み付けされる。
次に、機能部30を組み付けた意匠部20の壁材用ロックアーム24を内装用壁材10のロックアーム係止孔(図示せず)に位置合わせし、壁材用ロックアーム24を内装用壁材側に押圧する。すると、壁材用ロックアーム24が撓み変形してロックアーム係止孔(図示せず)への挿入が許容される。意匠部20を挿入完了位置まで挿入すると、壁材用ロックアーム24が撓み復帰変形し壁材用ロックアーム24がロックアーム係止孔(図示せず)に係止される。又、内装用壁材(図示せず)の機能部用開口部より突出した機能部30にワイヤーハーネスを組み付ける。これによって、意匠部20と機能部30が内装用壁材10に組み付けされる。
次に、意匠部20の2箇所のボディ用ロックアーム25をボディ(図示せず)のロックアーム用切欠部(図示せず)に位置合わせし、意匠部20をボディ側に押圧する。すると、ボディ用ロックアーム25が撓み変形してロックアーム用切欠部(図示せず)に入り込み、ボディ用ロックアーム25の挿入が許容される。意匠部20を挿入完了位置まで挿入すると、ボディ用ロックアーム25が撓み復帰変形してボディ(図示せず)の被係止部(図示せず)に係止される。これで、車載用室内照明装置1の組み付けが完了する。
上記車載用室内照明装置1の組み付け過程にあって、機能部30を組み付けた意匠部20を内装用壁材(図示せず)に組み付けする際に、又は、機能部30と内装用壁材(図示せず)を組み付けた意匠部20をボディ(図示せず)に組み付けする際に、意匠部20の中央箇所を押圧位置として意匠部20を室外側(内装用壁材側又はボディ側)に押圧すると、図4(a)に示すように、押圧位置を中心として意匠部20が凸状に撓み変形する。すると、この撓み変形によって、一対の意匠側係止部28が互いの間隔を広げる方向(a矢印方向)に変位しようとするが、その方向がロック解除方向とは逆、つまり、係止を深める方向であるため、意匠係止部28と機能側係止部34間の係止が外れることがない。
また、車載用室内照明装置1を内装用壁材(図示せず)及びボディ(図示せず)に組み付けた後に、意匠部20の中央箇所を機能部30側に押圧する外力が作用される場合にも、同様の理由によって機能部30の係止が外れるおそれがない。以上より、組み付け時や組み付け後に意匠部20に加えられる外力によって機能部30が意匠部20より外れることがない。
この実施形態では、一対の意匠側係止部28と一対の機能側係止部34は、意匠部20の長手方向Lにそれぞれ設けられている。意匠部20の長手方向Lは、その直交方向に比べて意匠部20の凸状の撓み変形による意匠側係止部28の変位が大きいため、従来例では機能部30のロックが外れる可能性が大きかったが、本発明では上述した理由によってむしろ逆に機能部30のロック状態を確実に保持することに貢献する。
(第1変形例)
図5(a)は第1変形例に係る車載用室内照明装置の断面図、図5(b)は図5(a)のC部拡大図である。図5(a)、(b)に示すように、第1変形例では、意匠部20の意匠側係止部28aは機能部保持枠27に開口された係止孔にて形成されている。他の構成は、前記実施形態のものと同様であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付してその説明を省略する。
この第1変形例でも、前記実施形態と同様の理由によって、機能部30が意匠部20より外れることがない。
(第2変形例)
前記実施形態の第2変形例としては、前記機能側係止部34は、ハウジング31に一体に形成されていたが、ハウジング31と別体にて形成しても良い。このようにすれば、ハウジング31の樹脂成形条件に拘束されることなく形成することができる。又、機能側係止部34を、係止部としての機能のみを配慮した材料にて形成することができる。
(その他)
尚、前記実施形態では、意匠側係止部28と機能側係止部34が一対だけ設けられているが、機能部30を強固に意匠部に組み付けする場合には、二対以上設けるか、他の係止部を少なくとも一箇所設けることが好ましい。
尚、前記実施形態では、意匠部20は、一対の意匠側係止部28と共に機能部30のほぼ全周囲を囲む機能部保持枠27を有するため、機能部30の外れを更に確実に防止できるという効果がある。
尚、前記実施形態では、車載用室内照明装置1を車室の天井に取り付ける場合を示したが、取付け場所は車室の天井に限定するものではない。
本発明の一実施形態を示し、車載用室内照明装置の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、車載用室内照明装置の平面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は図2のA−A線断面図、(b)は図3(a)のB部拡大図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は意匠部の中央を押圧した状態を示す断面図、(b)は意匠部の中央を押圧しても機能側係止部と意匠側係止部間の係止が解除されないことを示す要部断面図である。 (a)は第1変形例に係る車載用室内照明装置の断面図、(b)は図5(a)のC部拡大図である。 従来例の車載用室内照明装置の分解斜視図である。 (a)は従来例の車載用室内照明装置の断面図、(b)は図7(a)のE部拡大図である。 従来例を示し、(a)は意匠部の中央を押圧した状態を示す断面図、(b)は意匠部の中央を押圧すると機能側係止部と意匠側係止部間の係止が解除されることを示す要部断面図である。
符号の説明
1 車載用室内照明装置
20 意匠部
28 意匠側係止部
30 機能部
34 機能側係止部

Claims (3)

  1. 車体側部材に組み付けされ、意匠側係止部が設けられた意匠部と、前記意匠部の室外側に配置され、機能側係止部が設けられた機能部とを有し、前記機能部を前記意匠部に押圧することによって前記意匠側係止部と前記機能側係止部が係止される車載用室内照明装置であって、
    前記意匠側係止部と前記機能側係止部は、前記意匠部の中央が室外側に押圧された場合に、前記意匠側係止部が前記機能側係止部への係止を深くする方向に変位する配置に設定されたことを特徴とする車載用室内照明装置。
  2. 請求項1記載の車載用室内照明装置であって、
    前記機能側係止部は、前記意匠側係止部の外側から係止するよう設けられたことを特徴とする車載用室内照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の車載用室内照明装置であって、
    前記意匠側係止部と前記機能側係止部は、前記意匠部の長手方向に設けられたことを特徴とする車載用室内照明装置。
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