JP2008066677A - 車室内スイッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な構造で外れにくいホルダ構造を有する車室用スイッチパネルを提供する。
【解決手段】ホルダ20はホルダ本体21とホルダ本体21の両側面に対称に設けられた取付脚23を備え、取付脚23は回路基板に開けられた開口19に差し込まれてホルダ20を回路基板の表面に保持する。取付脚23は、開口19の内側に向けて圧縮されて開口19に差し込まれ、開口19の中で開口19に対して反発力を生じる弾性体の差込部25を備え、差込部25は開口19に入り込む取付脚差込部23aと取付脚差込部23aの先端からV字形状に折り返される折り返し部27とを備えている。折り返し部27と取付脚差込部23aは開口19の縁部に係合する係合部28,29を備えている。
【選択図】図3
【解決手段】ホルダ20はホルダ本体21とホルダ本体21の両側面に対称に設けられた取付脚23を備え、取付脚23は回路基板に開けられた開口19に差し込まれてホルダ20を回路基板の表面に保持する。取付脚23は、開口19の内側に向けて圧縮されて開口19に差し込まれ、開口19の中で開口19に対して反発力を生じる弾性体の差込部25を備え、差込部25は開口19に入り込む取付脚差込部23aと取付脚差込部23aの先端からV字形状に折り返される折り返し部27とを備えている。折り返し部27と取付脚差込部23aは開口19の縁部に係合する係合部28,29を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、車室内スイッチパネルの構造に関する。
車両の室内には各種の車室内スイッチパネルが配置され、これらの各スイッチパネルには多くのスイッチが設けられている。車室内スイッチパネルは夜間でも運転者が各スイッチの設定状態、動作状態の認識をすることができるように、スイッチ面を透過光によって照明したり、動作位置を示すインジケータを照明したりして各状態を表示するための光源が内蔵されている。
このように内蔵された照明用の光源にはLEDなどの発光素子が用いられることが多い。多くの場合、発光素子は車室内スイッチパネルの回路基板に実装されて使用される。車室内スイッチパネルは多くのスイッチ類があり、発光素子も複数個を並べて使用する。この場合、発光素子単品を回路基板上に実装しただけでは光が周囲に洩れてしまい、隣の発光素子との発光の区別ができなくなるため、間仕切りを設けて使用している。また、発光素子の光をできるだけ効率よく表示部に導けるように導光路部材が組み合わせて用いられることが多い。
一方、上記の間仕切りあるいは導光路部材を発光素子と組み合わせて回路基板に取り付ける場合には組み立てに手間がかかることから、回路基板上に発光素子単品を先に実装し、その後、間仕切りや導光路部材が組み込まれたホルダを発光素子の上に被せるように取り付ける構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12(a)に上記の従来技術のホルダと発光素子の取付構造を示す。図12(a)において、プリント基板101には発光素子であるLED103が取り付けられている。一方、ホルダ104は、複数のLEDのそれぞれの照明範囲を仕切る間仕切りが取り付けられた樹脂製のカバーであり、その下部にプリント基板101への取付用の樹脂製の取付脚106が設けられ、取付脚106の先端にはプリント基板101の裏面に係合される接合爪105が設けられている。プリント基板101にLED103が取り付けられた後、ホルダ104の取付脚106がプリント基板101の開口102に差し込まれる。そして、取付脚106が開口102に差し込まれると、取付脚の樹脂弾性で取付脚が開き、先端の接合爪105がプリント基板101の裏側に係合してホルダ104がプリント基板101に保持されるように構成されている。図12(b)に示すように、プリント基板101に差し込まれる取付脚106の先端の接合爪105の幅H1は開口の幅H2よりも小さくなっており、取付時に接合爪105が開口102に通しやすいようになっている。
また、特許文献1には、図12(b)のような構造の場合には、ホルダ104の取付脚が後工程において熱によって変形してしまい、抜けやすくなるという問題点があることが開示され、その対策として図12(c)に示すように、取付脚106に沿ってリブ107を設けてその強度を増加させることが提案されている。
一方、特許文献2は、基板に電子部品を保持する電子部品保持装置に関するもので、LED等の電子部品を保持して回路基板に取り付ける樹脂製のLEDのホルダが開示されている。このホルダは2本の樹脂製のフックを備えたものである。そして、回路基板の表面に接触するホルダの底面から第1のフックの第1係合部までの鉛直距離が回路基板の板厚に対してマイナス寸法を有し、第1のフックと反対側にある第2のフックの第2係合部とホルダ底面との鉛直距離が回路基板の板厚に対してプラス寸法を有するように構成されている。このため、第1のフック側が回路基板の表面に対して押し付けられるように作用し、この第1のフックによって発生した押し付け力は、反対側にある第2のフックが回路基板の裏面を押し上げる力を発生させる。そして、これら2つのフックの相互作用によってホルダに外力がかかった場合でも、第1、第2のフックが開口部から抜け出るのを防止することができる構造としている。
上記の特許文献1、及び特許文献2には、回路基板に取り付ける発光素子を保持するホルダに設けられた複数の取付脚が回路基板の開口にさしこまれ、取付脚の樹脂弾性によって対向する取付脚先端の接合爪が回路基板の裏面に係合するように互いに反対方向に開き、支持部材、あるいはホルダが回路基板に取り付けられる構造が開示されている。
しかし、上記の特許文献1、2に開示された従来技術は、いずれも対向する取付脚の樹脂弾性を利用して、各取付脚に1つずつ設けられた接合爪を回路基板の裏面に係合させてホルダを回路基板に保持していること及び対向する取付脚の相互作用によって双方の接合爪が回路基板の裏面に係合していることから、取付後のホルダにかかる力や振動、熱変形等によっていずれか一方の接続爪の係合が外れるとホルダが回路基板から外れてしまうことから、ホルダが外れやすいという問題がある。そして、ホルダが外れると車室内スイッチパネルからの異音の発生の原因になる等の問題があった。
また、この対策としてホルダをビスなどの締結具によって固定する方法もあるが、構造が複雑で組み立て用の治具が必要になるなどの問題があった。
本発明の目的は、簡便な構造で外れにくいホルダ構造を有する車室用スイッチパネルを提供することにある。
本発明に係る車室内スイッチパネルは、基体部に取り付けられる回路基板と、電子部品を保持するホルダと、前記ホルダに設けられ、前記回路基板に開けられた開口に差し込まれて前記ホルダを前記回路基板の表面に保持する弾性体の取付脚と、を備える車室内スイッチパネルであって、前記取付脚は、前記開口の内側に向けて圧縮されて前記開口に差し込まれ、前記開口の中で前記開口に対して反発力を生じる弾性体の差込部と、前記差込部に設けられ、前記開口の回路基板裏面側の縁部に係合する係合部と、を有することを特徴とする。また、前記差込部は、前記取付脚の先端部と、前記先端部に設けられた折り返し部からなる折り曲げ形状のバネであること、としても好適であるし、前記係合部は、前記折り返し部側に設けられていること、としても好適である。
本発明に係る車室内スイッチパネルは、基体部に取り付けられる回路基板と、電子部品を保持するホルダと、前記ホルダに設けられ、前記回路基板に開けられた開口に差し込まれて前記ホルダを前記回路基板の表面に保持する弾性体の取付脚と、を備える車室内スイッチパネルであって、前記取付脚は、前記開口の回路基板裏面側の縁部に係合する係合部と、前記取付脚に設けられ、前記回路基板の表面に押し付けられて前記係合部とともに前記回路基板を挟み込む弾性体の押し付け部と、を有することを特徴とする。また、前記押し付け部は、前記取付脚の前記係合部と反対側の面に設けられ、前記開口の回路基板表面側の角部に押し付けられて前記係合部とともに前記回路基板を挟み込むと同時に、前記取付脚を前記開口内面に押し付けること、としても好適であるし、前記押し付け部は、前記取付脚に設けられたアームであること、としても好適であるし、前記押し付け部は、前記取付脚に設けられ、前記係合部よりも剛性の低い弾性体の突起であること、としても好適であるし、前記アームは、前記取付脚が前記開口に差し込まれた際に、差し込み方向と反対方向に撓むこと、としても好適である。
本発明の目的は、簡便な構造で外れにくいホルダ構造を有する車室用スイッチパネルを提供することが出来るという効果を奏する。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明するが、ホルダの構造の説明をする前に、車室内に設けられる車室内スイッチパネルの構造の例について説明する。図1に示す車室内スイッチパネル10は例示であって、これ以外の車室内スイッチパネルの構造としていてもよい。
図1は、車室の天井に取り付けられる車室内スイッチパネル10の斜視図である。車室内スイッチパネルは車室内側に取り付けられた意匠面11と車室外側に取り付けられた筐体16を備えている。意匠面11にはエアコンのON/OFFや吹き出し風量調整用のスイッチボタン12や車室内照明用のマップライト14やルームランプ15が取り付けられている。また、筐体16の内部には上記各種のスイッチや照明類光源や、スイッチなどが取り付けられた回路基板が取り付けられている。
図1において、エアコンのON/OFFやエアコン風量調整用の各スイッチボタン12の表面には、エアコンのON/OFF等や風量の強さを示す1,2,3等の数字の表示がされている。そしてこれらのスイッチボタン12の状態を表示すインジケータ13が取り付けられ、各状態を表示するように構成されている。
図2は、図1に示す車室内スイッチパネル10の筐体16の内部に取り付けられている回路基板17と回路基板17に取り付けられているホルダ20を示している。図2において、回路基板17は車室内スイッチパネル10の形状に合わせて複数枚に分割され、接続ケーブル18によって電気的に接続されている。回路基板17の上面には意匠面11に取り付けられたスイッチボタン12に対応する位置にプッシュスイッチ12aが配置されている。また、インジケータ13の透過照明用の例えば発光ダイオードなどの光源がインジケータ13に対応する回路基板の位置に取り付けられ、その光源の周囲にその光源からの光をインジケータの照明光として導くと共に光源を保持するためのホルダ20が取り付けられている。
ホルダ20はその側面に取付脚23を備えており、取付脚23の先端が回路基板17に設けられた開口19にはまり込んで回路基板17の表面に取り付けられるように構成されている。
図3、図4を参照しながら本発明に係る実施形態に用いられるホルダ20について説明する。図3に示すように、ホルダ20はホルダ本体21とホルダ本体21の両側面に対称に設けられた取付脚23を備えている。図4(a)に示すように、ホルダ本体21は内部に発光ダイオードなどの光源を保持し、光源からの光が投光面のインジケータ13以外の部分にもれないように仕切る樹脂製のカバーであり、上面にはインジケータ13へ光を投光する投光孔22が開けられている。取付脚23は回路基板17の開口19に差し込まれてホルダ本体21を回路基板17に取り付ける樹脂製の脚であり、先端に開口19に差し込まれる差込部25を備えている。差込部25は、取付脚23の先端部にあって開口19を貫通して回路基板17の裏面側に達する取付脚差込部23aと、取付脚差込部23aの先端からV字形状に折り返されて、回路基板17の裏側から開口19に入り込んでいる折り返し部27とを備えている。取付脚差込部23aは側面に回路基板17裏面側の開口19の縁部に係合する係合部29を備えている。また、折り返し部27も側面に回路基板17裏面側の開口19の縁部に係合する係合部28を備えている。そして、係合部29は係合部28と差込み方向に向かって略同じ位置に設けられており、双方共略同時に回路基板17裏面側の開口19の縁部に係合するようになっている。取付脚23、取付脚差込部23a及び折り返し部27は共に弾性力を持つ樹脂製である。
図4(b)に示すように差込部25の取付脚差込部23aに設けられた係合部29と折り返し部27に設けられた係合部28との間の幅Aは開口19の幅Bよりも広くなっている。また、差し込まれる前の状態においては、差込部25にある取付脚差込部23aと折り返し部27の開口19の内部に入り込んだ部分の外幅は、開口19の幅Bよりも広くなるように構成されている。
図4(a)に示すように、ホルダ20を回路基板17に保持する際には、2つの取付脚23の差込部25を回路基板17の表面側からそれぞれの開口19に差し込む。開口19に差込部25を回路基板17に差し込む際には、上記の幅Aは開口19の幅Bよりも広くなっているので、差込部25は樹脂弾性によって幅Aが開口19の幅BになるまでV字型の開き角度が小さくなるような方向に縮められた状態で差し込まれる。そして差込部25の取付脚差込部23aに設けられた係合部29と折り返し部27に設けられた係合部28とは差込方向に向かって略同じ位置にあることから、略同時に回路基板17を貫通して回路基板17の裏側に入り込む。そして差込部25はV字型の開き角度が大きくなるよう開口19の縁部の方向に向かって開き、各係合部28,29は共に回路基板17裏側の開口19の縁部に係合する。
また、図4(b)に示すように、差し込まれる前の状態においては、差込部25にある取付脚差込部23aと折り返し部27の開口19の内部に入り込んだ部分の外幅は、開口19の幅Bよりも広くなるように構成されていることから、差込部25が開口19に差し込まれた状態では、取付脚差込部23aと折り返し部27の開口19の内部に入り込んだ部分は、その樹脂弾性によって開口19の内面に向かって反発力を生じる。そして、開口19の内部に入り込んだそれぞれの部分は開口19の内面に接して力F1及びF2でその内面を押す。
このように、差込部25の開口19に入り込んだ部分が開口19の内面を押し付けることによって、各係合部28,29は確実に回路基板17裏側の開口19の縁部に係合することになりホルダ20が回路基板17から外れにくくなるという効果を奏する。また、各差込部25の各開口19に入り込んだ部分が各開口19の内面を押し付ける方向の力F1,F2を発生するように作用することから、振動などによって一方の係合部が外れるように開口19の内側方向に移動しようとしても、力F1,F2はその移動を抑える方向に働くことから、係合部28,29が外れにくくなるという効果を奏する。そして、1つの開口19の2箇所の縁部にそれぞれの係合部28,29が係合していことから外力や振動などによっていずれか一方の係合部の係合が外れても他の一方が係合しているのでホルダ20が回路基板17からはずれにくくなるという効果を奏する。更に、各差込部25は各開口19に対する反発力によって各係合部28,29が回路基板17裏側の開口19の縁部に係合することから、取付脚23が1つの場合でもホルダ20を回路基板17に保持することができるという効果を奏する。各差込部25はV字型の折り返し部27を有する簡便な構造で、各取付脚23あるいは各ホルダ本体21と共に樹脂の一体成形によって製造することも可能である。本実施形態はこのような簡便な構造によって回路基板17から外れにくいホルダ20を構成することができるという効果を奏する。
以上述べた本実施形態では、差込部25は樹脂製の取付脚差込部23aと取付脚差込部23aの先端からV字形状に折り返されて、回路基板17の裏側から開口19に入り込んでいる折り返し部27とによって構成されることとして説明したが、差込部25は開口19に差し込まれた状態で開口19の内面に反発力を生じさせるような構造、材料であれば上記の実施形態に限定されず、樹脂以外のゴムなどで構成されてもよいし、例えばバネ材などの金属材料によって構成されることとしてもよい。また、形状についても開口19に反発力を生じさせる形状であればV字型の折り返しバネ形状に限らず、U字型など他のバネ形状であってもよい。更に、本実施形態では、係合部は、取付脚差込部23aと折り返し部27の双方に取り付けられている構造として説明したが、差込部25が開口19に差し込まれた状態で開口19の内面に反発力を生じさせるような構造となっていれば、いずれか一方のみに係合部が形成されていてもよい。
図5、図6を参照しながら本発明に係る第2の実施形態に用いられるホルダ20について説明する。図3、図4で説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図5に示すように、本実施形態のホルダ20はホルダ本体21の両側に取り付けられた樹脂製の取付脚23の側面に設けられた樹脂製の突起31と回路基板17の開口19に差し込まれる差込部25である取付脚差込部23aを備えている。取付脚差込部23aの先端は開口19を貫通し、貫通する部分の側面に回路基板17裏面側の開口19の縁部に係合する係合部29を備えている。
図6(a)に示すように、各取付脚23、係合部29、突起31はホルダ本体21に対して対称となるように配置されており、各係合部29は回路基板17裏側の開口19縁部に係合してホルダ本体21を回路基板17に保持できるように構成されている。係合部の位置、方向は先に実施形態と同様である。図6(b)に示すように、突起31は、回路基板17の表面側にある取付脚23の側面と、取付脚差込部23aが開口19に差し込まれた状態において開口19の中に入っている取付脚差込部23aとの間に設けられた部分円筒形状を有しており、突起31は取付脚23との間に空洞31aを有している。そして突起31の外面上にあって、取付脚差込部23aの係合部29側の側面から開口19の幅Bだけ離れた位置31bと、係合部29の上端との間の距離Xは、図6(c)に示す回路基板17の厚さYよりも小さくなっている。
このため、取付脚差込部23aを開口19に差し込んで、係合部29が回路基板17裏面の開口19の縁部に係合すると、突起31の位置31bは開口19の中に押し込まれてくる。そして、押し込まれることによって突起31が開口19によって圧縮され、突起31の部分円環状の形状が弾性変形することによって突起31は開口19の内面に反発力を発生させる。図6(c)に示すように、突起31は回路基板17の表面側の角部に押し当てられることとなることから、突起31は開口19に対して斜め下に向かって力F9を及ぼす。そして、この力F9は、開口19の回路基板17の表面に沿った方向に力F8を及ぼすと共に、回路基板17の差込み方向に向かって力F6を及ぼす。開口19にかかるF8は、その反力として対向面にある取付脚差込部23aの開口19に入っている部分を開口19の内面に押し付ける力F7を発生させる。また、回路基板17にかかる力F6は、その反力として係合部29から回路基板17の裏面に差込方向と反対方向の力F5を及ぼす。上記の力F7とF8は先の実施形態と同様に開口19の内面に及ぼされる反発力であり、力F5とF6は取付脚差込部23aと突起31によって回路基板17を両側から挟みこむ圧縮力として作用する。
このように、本実施形態の取付脚23は、突起31の樹脂弾性による反発力で係合部29のある取付脚差込部23aを開口19の内面に押し付けていることから、係合部29を回路基板17裏面の開口19の縁部に確実に係合させることが出来、ホルダ20を回路基板17から外れにくくすることが出来るという効果を奏する。また、突起31と係合部29によって回路基板17を表裏から挟み込んで保持してホルダ20が外れにくくなるという効果を奏する。また、各取付脚23がそれぞれ回路基板17を挟み込んで保持していることから、1つの取付脚23でもホルダ本体21を回路基板17に保持することができるという効果を奏する。本実施形態は取付脚23に突起31を設けた簡便な構造で、各ホルダ本体21と共に樹脂によって一体成形によって製造することも可能である。本実施形態はこのような簡便な構造によって回路基板17から外れにくいホルダ20を構成することができるという効果を奏する。
以上述べた本実施形態では、突起31は弾性を持つ樹脂として説明したが、開口19の中に入り込んで開口19に突起31と取付脚差込部23aとを押し付ける反発力を発生することが出来れば、樹脂に限らずゴムなどの材料とを用いても好適であるし、バネ材などの金属材料を用いてもよい。また突起31の形状は、その一部が開口19の中に入り込んで回路基板17表面の角部に斜め方向の力を及ぼすことが出来るような形状であれば、本実施形態で説明して部分円環状に限られず、多角形形状であってもよいし、弾性があれば空洞31aの無い形状としてもよい。
更に、図6(d)に示すように、突起31は取付脚差込部23aの開口19の中に入り込む部分の係合部29の反対側の面に固定され、開口19の内部からさし込み方向と反対方向の斜め上方に延びて回路基板17表面の開口19の角に接して、差込の際に差込方向と反対方向にたわむ弾性力を有するアーム形状でもよい。このような突起31は取付脚差込部23aから直線状に延びたものでもよいし円弧状になっていてもよい。
図7、図8を参照しながら本発明に係る第3の実施形態に用いられるホルダ20について説明する。図3から図6で説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図7に示すように、本実施形態のホルダ20はホルダ本体21の両側に取り付けられた樹脂製の取付脚23の側面に設けられた樹脂製のアーム33と回路基板17の開口19に差し込まれる差込部25である取付脚差込部23aを備えている。取付脚差込部23aの先端は開口19を貫通し、貫通する部分の側面に回路基板17裏面側の開口19の縁部に係合する係合部29を備えている。アーム33の一端は、取付脚23にあって取付脚差込部23aの係合部29が形成されている面と同一側の面に固定され、他端は回路基板17の表面に向かって斜めに延びている。また、アーム33の先端は角がないように成形されている。
図8(a)に示すように、各取付脚23、係合部29、アーム33はホルダ本体21に対して対称となるように配置されており、各係合部29は回路基板17裏側の開口19縁部に係合してホルダ本体21を回路基板17に保持できるように構成されている。図8(b)に示すように、取付脚差込部23aの係合部29の上面とアーム33の下端との距離Xは、回路基板17の厚みYよりも小さくなるように成形されている。
図8(a)に示すように、ホルダ20は差込部25を回路基板17の表面側から開口19に差し込むことによって回路基板17に保持される。図8(c)に示すように、開口19に取付脚差込部23aが差し込まれると係合部29が回路基板17裏側の開口19縁部に係合すると共に、アーム33の先端が回路基板の表面に接する。取付脚差込部23aの係合部29の上面とアーム33の下端との距離Xは、回路基板17の厚みYよりも小さくなるように樹脂成形されているため、アーム33は樹脂弾性によって回路基板17の表面に当接すると差込方向と反対方向に撓んで回路基板17の表面を押し付ける。そして、回路基板17には表面にアーム33からの力F4がかかり、裏面に係合部29からの力F3がかかる。取付脚23は、この力F3及びF4によって回路基板17を表と裏の両面側から挟み込むことによってホルダ本体21を回路基板17に保持している。
このように、本実施形態においては、取付脚23が回路基板17を取付脚差込部23aの係合部29とアーム33とによって挟み込んで保持していることから、ホルダ本体21の両側にある係合部29のみによる保持よりも確実にホルダ本体21を回路基板17に保持することができ、ホルダ20が外れにくくなるという効果を奏する。また、各取付脚23がそれぞれ回路基板17を挟み込んで保持していることから、1つの取付脚23でもホルダ本体21を回路基板17に保持することができるという効果を奏する。
以上述べた本実施形態では、アーム33は共に弾性を持つ樹脂として説明したが、回路基板17に押し付けられて係合部29と共に回路基板17を挟み込めるように構成されていれば、樹脂でなくともゴムのような弾性体であってもよいし、バネ材などの金属材料によって構成されていてもよい。
図9、図10を参照しながら本発明に係る第4の実施形態に用いられるホルダ20について説明する。先の実施形態で説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図9に示すように、本実施形態のホルダ20はホルダ本体21の両側に取り付けられた樹脂製の取付脚23の側面の肩部に円柱状のアーム取付部37が設けられており、このアーム取付部37の先端にV字型に分かれて回路基板17の表面に向かって斜めに延びているアーム35が取り付けられている。その他の部分については先に説明した第3の実施形態と同様である。
図10(b)に示すように、本実施形態も取付脚差込部23aが開口19に差し込まれると、アーム35の弾性力によって開口表面に力F11が及ぼされ係合部29から回路基板裏面に力F10が及ぼされ、係合部29とアーム35とによって回路基板17を挟み込んで保持するように構成されている。本実施形態の効果は先の第3の実施形態と同様であるが、アーム35が2か所で回路基板17の表面を押し付けていることから、第3の実施形態よりも挟み込みにより発生する圧縮力が大きく、より確実に回路基板17の保持を行なうことができるという効果を奏する。
図11を参照しながら本発明に係る第5の実施形態に用いられるホルダ20について説明する。先の実施形態で説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図11に示すように、本実施形態のホルダ20はホルダ本体21の両側に取り付けられた樹脂製の取付脚23の側面の肩部であって取付脚23と略同一平面の両側面にそれぞれ回路基板17の表面に向かって斜めに延びているアーム39が取り付けられている。その他の部分については先に説明した第4の実施形態と同様である。
本実施形態も取付脚差込部23aが開口19に差し込まれると、係合部29とアーム39とによって回路基板17を挟み込んで保持するように構成されている。本実施形態の効果は先の第4の実施形態と同様である。
10 車室内スイッチパネル、11 意匠面、12 スイッチボタン、12a プッシュスイッチ、13 インジケータ、14 マップライト、15 ルームランプ、16 筐体、17 回路基板、18 接続ケーブル、19 開口、20 ホルダ、21 ホルダ本体、22 投光孔、23 取付脚、23a 取付脚差込部、25 差込部、27 折り返し部、28,29 係合部、31 突起、31a 空洞、31b 位置、33、35,39 アーム、37 アーム取付部、51 光源、101 プリント基板、102 開口、103 LED、104 ホルダ、105 接合爪、106 取付脚、107 リブ、A,B,H1,H2 幅、F1〜F11 力、X 距離、Y 厚さ。
Claims (8)
- 基体部に取り付けられる回路基板と、
電子部品を保持するホルダと、
前記ホルダに設けられ、前記回路基板に開けられた開口に差し込まれて前記ホルダを前記回路基板の表面に保持する弾性体の取付脚と、
を備える車室内スイッチパネルであって、
前記取付脚は、
前記開口の内側に向けて圧縮されて前記開口に差し込まれ、前記開口の中で前記開口に対して反発力を生じる弾性体の差込部と、
前記差込部に設けられ、前記開口の回路基板裏面側の縁部に係合する係合部と、
を有することを特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項1に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記差込部は、
前記取付脚の先端部と、前記先端部に設けられた折り返し部からなる折り曲げ形状のバネであること、
を特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項2に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記係合部は、前記折り返し部側に設けられていること、
を特徴とする車室内スイッチパネル。 - 基体部に取り付けられる回路基板と、
電子部品を保持するホルダと、
前記ホルダに設けられ、前記回路基板に開けられた開口に差し込まれて前記ホルダを前記回路基板の表面に保持する弾性体の取付脚と、
を備える車室内スイッチパネルであって、
前記取付脚は、
前記開口の回路基板裏面側の縁部に係合する係合部と、
前記取付脚に設けられ、前記回路基板の表面に押し付けられて前記係合部とともに前記回路基板を挟み込む弾性体の押し付け部と、
を有することを特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項4に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記押し付け部は、
前記取付脚の前記係合部と反対側の面に設けられ、前記開口の回路基板表面側の角部に押し付けられて前記係合部とともに前記回路基板を挟み込むと同時に、前記取付脚を前記開口内面に押し付けること、
を特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項4又は5に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記押し付け部は、前記取付脚に設けられたアームであること、
を特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項4又は5に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記押し付け部は、前記取付脚に設けられ、前記係合部よりも剛性の低い弾性体の突起であること、
を特徴とする車室内スイッチパネル。 - 請求項6に記載の車室内スイッチパネルであって、
前記アームは、前記取付脚が前記開口に差し込まれた際に、差し込み方向と反対方向に撓むこと、
を特徴とする車室内スイッチパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246160A JP2008066677A (ja) | 2006-09-11 | 2006-09-11 | 車室内スイッチパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006246160A JP2008066677A (ja) | 2006-09-11 | 2006-09-11 | 車室内スイッチパネル |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=39289072
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008066677A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010125908A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Imasen Electric Ind Co Ltd | 車両用オーバーヘッドコンソール装置 |
KR101177683B1 (ko) | 2010-11-03 | 2012-08-27 | 장영환 | 퓨즈타입의 엘이디램프 |
JP2016056859A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 川上産業株式会社 | プラスチック中空板と構造材との接続構造、パーティション |
CN114352610A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-15 | 昆山奇丽杰机电设备有限公司 | 一种电动机组件组装连接件及快速连接方法 |
-
2006
- 2006-09-11 JP JP2006246160A patent/JP2008066677A/ja active Pending
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