JP2003304073A - フロントパネルの取り付け構造 - Google Patents

フロントパネルの取り付け構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子装置のケース本体にカバーパネ
ルを取り付けるのに用いて好適なカバーパネルの取り付
け構造に関し、組み立て性、メンテナンス性、及び取り
付け信頼性の向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 ケース本体11(ケース半体13,14
よりなる)にフロントパネル12を取り付けるフロント
パネルの取り付け構造において、ケース本体11に弾性
力を持って嵌合する固定爪23,24をフロントパネル
12に形成し、かつ、固定爪23,24の弾性力の作用
方向がフロントパネル12の剛性の高い方向(短辺18
aに平行なX方向)となるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカバーパネルの取り
付け構造に係り、特に電子装置のケース本体にカバーパ
ネルを取り付けるのに用いて好適なカバーパネルの取り
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータやその
周辺機器等の電子装置は、回路基板,電子機器が内装さ
れたケース本体と、このケース本体のフロント部に配設
されると共に電子装置の動作状態を示す表示部等が配設
されたフロントパネルとを有した構成とされている。フ
ロントパネルは、組み立て性及びメンテナンス性の向上
を図るため、このケース本体に着脱可能な構成とされて
いる。また同様の理由から、ケース本体を一対のケース
半体から構成し、この一対のケース半体を組み合わせる
ことによりケース本体を形成する構成のものが多用され
ている。
【0003】従来、フロントパネルをケース本体に取り
付けるには、予め一対のケース半体を組み合わせてケー
ス本体を形成しておき、この組み合わされたケース本体
にフロントパネルを装着する方法が採られている。この
際、一対のケース半体にはフロントパネルの取り付けと
は独立した係合機構が設けられており、一対のケース半
体はこの係合機構を用いて組み合わされる。
【0004】また、フロントパネルは、短辺と長辺を有
した略長方形形状とされているものが多い。また、フロ
ントパネルには固定爪が形成されており、この固定爪を
ケース本体に嵌合することにより、フロントパネルはケ
ース本体に固定される。通常、この固定爪はバネ性を有
しており、このバネ力をもってケース本体に嵌合する。
また、従来ではこの固定爪の形成位置はフロントパネル
の長辺方向の両端部(即ちフロントパネルの短辺部)に
形成されており、固定爪のバネ力はフロントパネルの長
辺方向にケース本体を押圧するよう印加される構成とさ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、一対のケース半体を組み合わせる機構と、フロ
ントパネルをケース本体に装着する機構とが別個の構成
となっていたため、フロントパネル及びケース本体の構
成が複雑化してしまうという問題点があった。また、ケ
ース半体の組み合わせ処理と、フロントパネルをケース
本体に装着する処理を別個に行なう必要があり、組み立
て作業も面倒であるという問題点があった。
【0006】更に、固定爪のバネ力が、フロントパネル
の長辺方向にケース本体を押圧する構成であったため、
このバネ力の反作用としてフロントパネルには両短辺を
押圧する力が作用し、これによりフロントパネルに反り
が発生してしまうという問題点があった。このように、
フロントパネルに反りが発生すると、反りの発生部分に
おいてフロントパネルとケース本体との間に間隙が発生
し、この間隙から電子装置内に塵埃が侵入してしまう。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、組み立て性、メンテナンス性、及び取り付け信頼
性の向上を図りうるフロントパネルの取り付け構造を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0009】請求項1記載の発明は、ケース本体にフロ
ントパネルを取り付けるフロントパネルの取り付け構造
において、弾性力を持って前記ケース本体と嵌合する固
定部を前記フロントパネルに形成し、かつ、該固定部の
弾性力の作用方向が前記フロントパネルの剛性の高い方
向に選定されてなることを特徴とするものである。
【0010】上記発明によれば、フロントパネルにケー
ス本体と弾性力を持って嵌合する固定部の弾性力の作用
方向がフロントパネルの剛性の高い方向に選定されてい
るため、この弾性力の反力がフロントパネルに作用して
も、この反力の作用方向に対するフロントパネルの剛性
は高い。このため、反力によりフロントパネルに反りが
発生することはなく、よってフロントパネルとケース本
体との間から塵埃が侵入することを防止できる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のフロントパネルの取り付け構造において、前記フロ
ントパネルの形状を長方形状とし、かつ、前記固定部
が、その弾性力の作用方向が前記略長方形状のフロント
パネルの短辺方向と平行となるよう構成したことを特徴
とするものである。
【0012】上記発明によれば、長方形状のフロントパ
ネルをケース本体に取り付ける構成において、固定部の
配設位置を適宜選定するだけの簡単な構成で、フロント
パネルに反りが発生することを防止できる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、一対のケー
ス半体を組み合わせてなるケース本体に、フロントパネ
ルを取り付けるフロントパネルの取り付け構造であっ
て、前記一対のケース半体のそれぞれに係合孔を形成
し、前記一対のケース半体を組み合わせてケース本体を
形成した際、一対の前記係合孔が連通されるよう構成
し、かつ、連通された前記係合孔と係合する係合突起を
前記フロントパネルに形成し、前記係合突起が前記係合
孔に係合した状態で、前記フロントパネルと前記一対の
ケース半体が一体化する構成としたことを特徴とするも
のである。
【0014】上記発明によれば、一対のケース半体を組
み合わせてケース本体を形成した際、各ケース半体に形
成されている係合孔が連通するため、この係合孔にフロ
ンとパネルに形成された係合突起を係合させるだけで、
フロントパネルと一対のケース半体とを一体化すること
ができる。これにより、一対のケース半体を組み合わせ
る(或いは離間させる)処理と、フロントパネルをケー
ス本体に装着(或いは離脱)する処理を同時にできるた
め、組み立て性及びメンテナンス性を向上させることが
できる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のフロントパネルの取り付け構造において、更に、前
記係合突起が前記係合孔に係合した状態で、前記フロン
トパネルを前記ケース本体に固定する固定部を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0016】上記発明によれば、固定部により係合突起
が係合孔に係合した状態でフロントパネルをケース本体
に固定するため、係合突起が係合孔から離脱することを
防止することができる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のフロントパネルの取り付け構造において、前記フロ
ントパネルを前記ケース本体にスライド装着する構成と
すると共に、前記固定部を前記フロントパネルの前記ス
ライド方向先端部に設け、前記係合突起を前記フロント
パネルの前記スライド方向後端部に設けたことを特徴と
するものである。
【0018】上記発明によれば、フロントパネルをケー
ス本体にスライド装着することにより、係合突起と係合
孔の係合と固定部によるフロントパネルとケース本体の
固定を同時に行なうことができるため、組み立て作業性
の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例を適用してなる
電子装置10を示している。本実施例では、電子装置1
0としてパーソナルコンピュータの周辺機器であるルー
タを例に挙げて説明するが、本願発明の適用はこれに限
定されものではなく、種々の電子機器に適用できるもの
である。
【0021】電子装置10は、大略するとケース本体1
1とフロントパネル12とにより構成されている。この
ケース本体11及びフロントパネル12は、本実施例で
はいずれも樹脂成形品とされている。しかしながら、ケ
ース本体11とフロントパネル12が金属等の他の材料
により形成されていたとしても、本発明を適用すること
ができる。
【0022】ケース本体11は、ケース半体13とケー
ス半体14とにより構成されている。即ち、ケース本体
11は、一対のケース半体13,14を組み合わせた構
成とされている。このように、ケース本体11を一対の
ケース半体13,14を組み合わせた構成とするとによ
り、ケース本体11内に回路基板,電子機器等を搭載す
る処理、及びメンテナンス処理を容易に行なうことがで
きる。また、ケース本体11の下部には、設置時の安定
性を向上するため、鍔部15,16が形成されている。
【0023】ケース半体13は、図3及び図4に拡大し
て示すように、その上部に延出部32が形成されてお
り、この延出部32には係合孔30が形成されている。
一方、ケース半体14は、その上部に延出部33が形成
されており、また延出部33には係合孔31が形成され
ている。また、延出部32はケース半体14との組み合
わせ方向に延出するよう形成されおり、延出部33はケ
ース半体13との組み合わせ方向に延出するよう形成さ
れている。
【0024】そして、ケース半体13とケース半体14
とを組み合わせた状態で、延出部32と延出部33は重
ねられた状態となる。また、延出部32と延出部33と
が重なった状態において、延出部32に形成された係合
孔30と延出部33に形成された係合孔31が連通する
よう構成されている。この係合孔31には、後述するよ
うにフロントパネル12に形成されている係合突起22
が係合する。
【0025】更に、ケース本体11の底面には、固定フ
ック42,43が形成されている。固定フック42は、
ケース半体13の底面17-1に形成されている。また、
固定フック43は、ケース半体14の底面17-2に形成
されている。この固定フック42,43は、後述するよ
うにフロントパネル12に形成されている固定爪23,
24が嵌合する。
【0026】上記した一対のケース半体13,14が組
み合わされた状態では、ケース本体11のフロント部分
は開口した状態となっている。フロントパネル12は、
ケース本体11のこの開口部を覆うよう装着される。
【0027】図2は、フロントパネル12を拡大して示
す図である。フロントパネル12は樹脂成形品であり、
大略するとパネル本体18、側片部19,20、係合突
起22、固定爪23,24、及び後述するシボ加工部4
0、及びローレット加工部41等により構成されてい
る。
【0028】パネル本体18は、図2(A)に示すよう
に、平面視した状態で略長方形状とされている。このパ
ネル本体18の表面には、所定の機能表示(例えば、P
OW等)が施されている。後述するようにこの機能表示
の近傍は、当該機能が動作している際に発光ダイオード
37が点灯し照明される構成となっている。これによ
り、電子装置10の使用者は、この点灯を視認すること
により、電子装置10の動作状態を確認することができ
る。
【0029】また、フロントパネル12の長辺側の側部
には、側片部19,20が形成されている。この側片部
19,20は、図6に拡大して示すように、ケース半体
13,14に形成されたスライド用凹部48,49にス
ライド可能に係合する構成とされている。
【0030】後述するように、フロントパネル12はケ
ース本体11にスライド装着される。この際、側片部1
9,20がスライド用凹部48,49に案内されること
により、フロントパネル12はケース本体11に装着さ
れる。
【0031】また、側片部19,20には、それぞれ複
数(本実施例では3個)の凸部28,29が形成されて
いる。これに対し、図6に示すようにケース半体13,
14の所定位置には、係合凹部38,39が形成されて
いる。この凸部28,29と係合凹部38,39は、フ
ロントパネル12がケース本体11の所定装着位置まで
装着された際に係合する構成とされている。
【0032】ここで、フロントパネル12の上記スライ
ド方向に対する上部に注目すると、フロントパネル12
の上部には内側(図2(B)における右側)に向け延出
する上部アーム部21が、パネル本体18と一体的に形
成されている。また、上部アーム部21の先端部には、
図2(B)において下方に突出した係合突起22が形成
されている。
【0033】一方、フロントパネル12の上記スライド
方向に対する下部に注目すると、フロントパネル12の
下部には内側(図2(B)における右側)に向け延出す
る下部アーム部25が、パネル本体18と一体的に形成
されている。また、下部アーム部25の先端部には図2
(B)において下方に延出する固定爪23,24が形成
されると共に、下部アーム部25の途中位置には固定突
起26,27が形成されている。
【0034】この固定爪23,24は、パネル本体18
の短辺である下辺18aより、パネル本体18の長手方
向に沿って下方に延出した構成とされている。これによ
り、固定爪23,24は、下辺18aから片持ち梁状の
形状とされており、よって弾性変形可能な構成とされて
いる。この際、固定爪23,24が弾性変形する方向
は、略長方形状のパネル本体18の短辺方向と平行な方
向(図2(A)中、矢印Xで示す方向)となる。
【0035】続いて、図3乃至図5を参照し、フロント
パネル12をケース本体11に装着する方法について説
明する。フロントパネル12をケース本体11に装着す
るには、先ずケース半体13とケース半体14とを図3
に示すように対向させた上、各ケース半体13,14を
組み合わせる。これにより、図4に示されるように、延
出部32と延出部33は重なり合い、係合孔30と係合
孔31は連通した状態となる。
【0036】続いて、図4に示すようにケース本体11
に対しフロントパネル12をスライド装着する。この
際、先ず側片部19,20をスライド用凹部48,49
に位置決めし、フロントパネル12をケース本体11に
対して図中上部から下方に向けスライド装着する。この
ように、装着時において、フロントパネル12はケース
本体11にスライド案内されて挿入されるため、装着操
作を容易に行なうことができる。
【0037】そして、フロントパネル12がケース本体
11に完全に装着された際、フロントパネル12の上部
においては、係合突起22が連通した係合孔30,31
内に挿入することによりフロントパネル12はケース本
体11に固定される。また、これと同時に、フロントパ
ネル12の下部においては、固定爪23,24がケース
半体13,14の底面17に形成された固定フック4
2,43と嵌合することによりフロントパネル12はケ
ース本体11に固定される。このように、フロントパネ
ル12をケース本体11にスライド装着することによ
り、フロントパネル12の上部及び下部におけるフロン
トパネル12とケース本体11の固定を同時に行なえる
ため、組み立て作業性の向上を図ることができる。
【0038】次に、電子装置10の上部におけるフロン
トパネル12とケース本体11との取り付け構造と、下
部におけるフロントパネル12とケース本体11との取
り付け構造をそれぞれ説明する。
【0039】上記のように、フロントパネル12がケー
ス本体11に完全に装着された際、フロントパネル12
の上部においては、係合突起22が連通した係合孔3
0,31内に挿入する。これにより、係合突起22と係
合孔30,31は、係合した状態となる。このように、
電子装置10の上部においては、係合突起22が係合孔
30,31と係合することによりフロントパネル12と
ケース本体11(ケース半体13,14)は一体化す
る。
【0040】よって、電子装置10の上部においては、
一対のケース半体13,14を組み合わせる(或いは離
間させる)処理と、フロントパネル12をケース本体1
1に装着(或いは離脱)する処理が同時に実施されるた
め、組み立て性を向上させることができる。尚、メンテ
ナンス時等の電子装置10の分解時においては、一対の
ケース半体13,14を離間させる処理と、フロントパ
ネル12とケース本体11とを分離する処理を同時に行
なうことが可能となるため、メンテナンス性を向上させ
ることができる。
【0041】一方、フロントパネル12がケース本体1
1に完全に装着された際、フロントパネル12の下部に
おいては、固定爪23,24がケース半体13,14の
底面17-1,17-2に形成された固定フック42,43
と嵌合する。図5は、固定爪23,24が固定フック4
2,43と嵌合した状態を示している。また、固定突起
26,27は、ケース半体13,14に形成されている
固定凹部(図示せず)に嵌合する。これにより、フロン
トパネル12は、その下部においてもケース半体13,
14に固定される。
【0042】この際、固定爪23,24が固定フック4
2,43に嵌合することにより固定爪23,24は弾性
変形し、よってフロントパネル12にはこの弾性変形の
反力が作用する。従来では、フロントパネルをケース半
体に固定する固定爪がフロントパネルの上下端部(本実
施例における下辺18aと上辺18b)に設けられ、か
つ固定時における固定爪の弾性変形による反力がフロン
トパネルの長手方向に印加される構成であったため、図
1(C)に一点鎖線で示すようにフロントパネルが変形
することが発生していたことは前述した通りである。
【0043】しかしながら、上記したフロントパネル1
2の取り付け構造では、固定爪23,24の弾性変形の
反力は、パネル本体18の短辺方向(図2(A)に矢印
Xで示す方向)となる。この反力の作用方向は、フロン
トパネル12の剛性の高い方向となる。このため、この
反力がフロントパネル12に作用しても、この反力の作
用方向に対するフロントパネル12の剛性は高いため反
りが発生することはない。よって、フロントパネル12
とケース本体11との間に間隙が発生することはなく、
電子装置10内に塵埃が侵入することを防止できる。
【0044】また、従来上下に配設されたものを、上記
した取り付け構造では下辺18aにのみ固定爪23,2
4を形成し、その弾性力(反力)の印加方向が剛性の高
い方向となるよう適宜選定するだけの簡単な構成で、フ
ロントパネル12に反りが発生することを防止すること
ができた。このため、本取り付け構造により、簡単な構
成でフロントパネル12の取り付け信頼性を高めること
ができた。
【0045】更に、上記した取り付け構造では、上部に
おいては係合突起22が係合孔30,31に係合しただ
けの固定構造であるが、下部においては固定爪23,2
4が固定フック42,43に嵌合しているため、フロン
トパネル12が上下方向(スライド方向)に移動するこ
とはなく、よって係合突起22が係合孔30,31から
離脱するようなことはない。
【0046】尚、フロントパネル12がケース本体11
に完全に装着された際、側片部19及び側片部20に形
成されている凸部28,29は、ケース半体13,14
に形成されている係合凹部38,39に係合する。よっ
て、この凸部28,29と係合凹部38,39との係合
によっても、フロントパネル12はケース本体11に強
固に係合し、よってフロントパネル12とケース本体1
1との間に間隙が発生することを抑制している。
【0047】また、固定爪23,24が固定フック4
2,43と嵌合した位置の外周部分には、図5に示すよ
うに四角状壁46,47が形成されている。このよう
に、固定爪23,24と固定フック42,43との嵌合
位置の外周部を四角状壁46,47で覆い隠すことによ
り、誤って固定爪23,24と固定フック42,43と
の嵌合を外してしまう事故を防止することができる。
【0048】ここで、フロントパネル12の背面、及び
フロントパネル12と発光ダイオード37との関係に注
目し、以下説明する。前記したように、パネル本体18
の機能表示の近傍は、発光ダイオード37により照明さ
れる構成とされている。即ち、発光ダイオード37が発
した光は、フロントパネル12を透過して操作者に視認
される構成とされている。しかしながら、本実施例の電
子装置10であるルータは、一般に操作者が主に操作す
るパーソナルコンピュータの設置位置から離間して設置
されるものである。このため、操作者と電子装置10と
も離間し、従来構成の表示では表示を視認できない場合
が発生する。
【0049】そこで、本実施例では図6及び図7に示す
ように、フロントパネル12(光透過パネル)の形状を
発光ダイオード37の光の進行方向に突出した形状とす
ると共に、フロントパネル12の背面に発光ダイオード
37からの光を拡散させるシボ加工部40を形成した。
更に、シボ加工部40が施されたフロントパネル12の
背面の中央位置に、長手方向に沿ってローレット加工部
41を形成した。以下、この各構成の詳細について説明
する。
【0050】図6は、図1(B)におけるA−A線に沿
う断面を示している。同図に示すように、ケース半体1
3,14よりなるケース本体11の内部には基板36が
配設されている。発光ダイオード37は、この基板36
の所定位置に配設されており、電子装置10の動作状態
により発光,消灯を行なう構成とされている。尚、図で
は1個の発光ダイオード37のみ示すが、この発光ダイ
オード37は表示箇所数に対応して複数個設けられてい
る。
【0051】また、発光ダイオード37と対向するフロ
ントパネル12は、曲率R1を有した左面34と、曲率
R2を有した右面35とにより構成されている。この左
面34と右面35が接合されることにより、フロントパ
ネル12は全体として発光ダイオード37の光の進行方
向に突出した形状となっている。
【0052】具体的には、従来のように平面なフロント
パネルを想定した場合、これよりも図6中矢印ΔHで示
す寸法だけ、フロントパネル12は突出した構成とされ
ている。このように、フロントパネル12の形状を発光
ダイオード37の光の進行方向に突出した形状とするこ
とにより、従来のようにフロントパネルを平面とした構
成に比べ、フロントパネル12を広い範囲から視認する
ことができる。
【0053】即ち、フロントパネル12を側方から見た
場合、フロントパネルが平面であると例えば電子装置1
0の真横からフロントパネル12を見ても表示を視認す
ることはできないが、フロントパネル12が突出してい
れば、電子装置10の真横からでも表示を視認すること
が可能となる。
【0054】更に、フロントパネル12は、曲率R1を
有した左面34と曲率R2を有した右面35とを接合し
た構成としている。また、左面34の曲率中心と右面3
5の曲率中心は偏心した構成とされている。
【0055】これにより、左面34の曲率中心と右面3
5の曲率中心を一致させた構成に比べ、電子装置10の
小型化を図っても,前記した突出寸法ΔHを(即ち、フ
ロントパネル12の突出量)を比較的大きくすることが
でき、よってこれによってもフロントパネル12の表示
を視認できる範囲を広い範囲とすることができる。ま
た、例えば二つの平面を接合したような断面三角形状と
した構成に比べても、フロントパネル12の表示を視認
できる範囲を広い範囲とすることができる。
【0056】また、フロントパネル12の背面には、発
光ダイオード37からの光を拡散させるシボ加工部40
(光拡散部)が形成されている。本実施例では、ローレ
ット加工部41の形成位置を除き、フロントパネル12
の背面全面にシボ加工部40を形成している。このシボ
加工は微細な凹凸を形成する加工であり、この加工は容
易である。このため、シボ加工部40は簡単かつ安価に
形成することができる。
【0057】このような微細な凹凸であるシボ加工部4
0をフロントパネル12の背面に形成することにより、
発光ダイオード37で発せられた光は、このシボ加工部
40を通過する際に拡散される。
【0058】このように、発光ダイオード37で発光し
た光がシボ加工部40で拡散されることにより、操作者
がフロントパネル12を見た場合、発光ダイオード37
の配設位置を中心として所定範囲が光るように見える。
即ち、シボ加工部40を施さないフロントパネルに比
べ、発光範囲を広くすることができる。よって、これに
よってもフロントパネル12を視認できる範囲を拡大す
ることができる。
【0059】しかしながら、シボ加工部40が形成され
た部位では、光が拡散されるため発光の輝度は低下する
こととなる。操作者によっては、フロントパネル12の
表示にシャープな表示を望む場合がある。
【0060】このため本実施例では、フロントパネル1
2の背面の全面をシボ加工部40とするのではなく、そ
の一部にシボ加工部40を有しない非拡散部を設けた構
成とした。具体的には、フロントパネル12に非拡散部
としてローレット加工部41を設けた構成とした。
【0061】この構成とすることにより、ローレット加
工部41が形成された位置においては、発光ダイオード
37の光が拡散されずに透過される。よって、シボ加工
部40における光の輝度に比べ、ローレット加工部41
における光の輝度は強くなり、よってローレット加工部
41の形成位置においては強い視認性を有した(シャー
プな)表示を行なうことができる。
【0062】更に本実施例では、発光ダイオード37の
発光色と、フロントパネル12の色を同一色或いは同系
色としている。これにより、フロントパネル12は、発
光ダイオード37が発した光のみを通過させるフィルタ
として機能する。よって、他色の光が表示に影響を及ぼ
すことを防止でき、これによってもフロントパネル12
の表示の視認性を向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。
【0064】請求項1記載の発明によれば、フロントパ
ネルにケース本体と弾性力を持って嵌合する固定部の弾
性力の作用方向がフロントパネルの剛性の高い方向に選
定されているため、この弾性力の反力がフロントパネル
に作用しても、この反力の作用方向に対するフロントパ
ネルの剛性は高いため、反力によりフロントパネルに反
りが発生することはなく、よってフロントパネルとケー
ス本体との間から塵埃が侵入することを防止できる。
【0065】また、請求項2記載の発明によれば、長方
形状のフロントパネルをケース本体に取り付ける構成に
おいて、固定部の配設位置を適宜選定するだけの簡単な
構成で、フロントパネルに反りが発生することを防止で
きる。
【0066】また、請求項3記載の発明によれば、係合
孔にフロンとパネルに形成された係合突起を係合させる
だけで、フロントパネルと一対のケース半体とを一体化
することができるため、一対のケース半体を組み合わせ
る(或いは離間させる)処理と、フロントパネルをケー
ス本体に装着(或いは離脱)する処理を同時にでき、よ
って組み立て性及びメンテナンス性を向上させることが
できる。
【0067】また、請求項4記載の発明によれば、固定
部により係合突起が係合孔に係合した状態でフロントパ
ネルをケース本体に固定するため、係合突起が係合孔か
ら離脱することを防止することができる。
【0068】また、請求項5記載の発明によれば、フロ
ントパネルをケース本体にスライド装着することによ
り、係合突起と係合孔の係合と固定部によるフロントパ
ネルとケース本体の固定を同時に行なうことができるた
め、組み立て作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子装置の外観を
示す図である。
【図2】フロントパネルを拡大して示す図である。
【図3】係合突起と係合孔との係合位置を拡大して示す
図である(その1)。
【図4】係合突起と係合孔との係合位置を拡大して示す
図である(その2)。
【図5】固定爪と固定フックとの嵌合位置を拡大して示
す図である。
【図6】フロントパネルと発光ダイオードとの配設位置
関係を示す図である。
【図7】フロントパネルの背面を示す図である。
【符号の説明】
10 電子装置 11 ケース本体 12 フロントパネル 13,14 ケース半体 15,16 鍔部 17-1,17-2 底面 18 パネル本体 21 上部アーム部 22 係合突起 23,24 固定爪 25 下部アーム部 26,27 固定突起 30,31 係合孔 32,33 延出部 34 左面 35 右面 36 基板 37 発光ダイオード 38 係合凹部 40 シボ加工部 41 ローレット加工部 42,43 固定フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佃 正徳 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB03 AB20 AB42 BA02 BA08 BB20 BC03 BC06 EA13 EA18 EB02 EC12 ED03 ED17 ED23 ED27 FA08 GA12 GA22 GA47 GA53 GB46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体にフロントパネルを取り付け
    るフロントパネルの取り付け構造において、 弾性力を持って前記ケース本体に嵌合する固定部を前記
    フロントパネルに形成し、かつ、該固定部の弾性力の作
    用方向が前記フロントパネルの剛性の高い方向に選定さ
    れてなることを特徴とするフロントパネルの取り付け構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフロントパネルの取り付
    け構造において、 前記フロントパネルの形状を長方形状とし、 かつ、前記固定部が、その弾性力の作用方向が前記略長
    方形状のフロントパネルの短辺方向と平行となるよう構
    成したことを特徴とするフロントパネルの取り付け構
    造。
  3. 【請求項3】 一対のケース半体を組み合わせてなるケ
    ース本体に、フロントパネルを取り付けるフロントパネ
    ルの取り付け構造であって、 前記一対のケース半体のそれぞれに係合孔を形成し、前
    記一対のケース半体を組み合わせてケース本体を形成し
    た際、一対の前記係合孔が連通されるよう構成し、 かつ、連通された前記係合孔と係合する係合突起を前記
    フロントパネルに形成し、前記係合突起が前記係合孔に
    係合した状態で、前記フロントパネルと前記一対のケー
    ス半体が一体化する構成としたことを特徴とするフロン
    トパネルの取り付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフロントパネルの取り付
    け構造において、 更に、前記係合突起が前記係合孔に係合した状態で、前
    記フロントパネルを前記ケース本体に固定する固定部を
    設けたことを特徴とするフロントパネルの取り付け構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のフロントパネルの取り付
    け構造において、 前記フロントパネルを前記ケース本体にスライド装着す
    る構成とすると共に、前記固定部を前記フロントパネル
    の前記スライド方向先端部に設け、前記係合突起を前記
    フロントパネルの前記スライド方向後端部に設けたこと
    を特徴とするフロントパネルの取り付け構造。
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JP2017072297A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 ダイキン工業株式会社 室内機

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