JP4417606B2 - フロントパネルの取り付け構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカバーパネルの取り付け構造に係り、特に電子装置のケース本体にカバーパネルを取り付けるのに用いて好適なカバーパネルの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パーソナルコンピュータやその周辺機器等の電子装置は、回路基板,電子機器が内装されたケース本体と、このケース本体のフロント部に配設されると共に電子装置の動作状態を示す表示部等が配設されたフロントパネルとを有した構成とされている。フロントパネルは、組み立て性及びメンテナンス性の向上を図るため、このケース本体に着脱可能な構成とされている。また同様の理由から、ケース本体を一対のケース半体から構成し、この一対のケース半体を組み合わせることによりケース本体を形成する構成のものが多用されている。
【0003】
従来、フロントパネルをケース本体に取り付けるには、予め一対のケース半体を組み合わせてケース本体を形成しておき、この組み合わされたケース本体にフロントパネルを装着する方法が採られている。この際、一対のケース半体にはフロントパネルの取り付けとは独立した係合機構が設けられており、一対のケース半体はこの係合機構を用いて組み合わされる。
【0004】
また、フロントパネルは、短辺と長辺を有した略長方形形状とされているものが多い。また、フロントパネルには固定爪が形成されており、この固定爪をケース本体に嵌合することにより、フロントパネルはケース本体に固定される。通常、この固定爪はバネ性を有しており、このバネ力をもってケース本体に嵌合する。
また、従来ではこの固定爪の形成位置はフロントパネルの長辺方向の両端部(即ちフロントパネルの短辺部)に形成されており、固定爪のバネ力はフロントパネルの長辺方向にケース本体を押圧するよう印加される構成とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の構成では、一対のケース半体を組み合わせる機構と、フロントパネルをケース本体に装着する機構とが別個の構成となっていたため、フロントパネル及びケース本体の構成が複雑化してしまうという問題点があった。また、ケース半体の組み合わせ処理と、フロントパネルをケース本体に装着する処理を別個に行なう必要があり、組み立て作業も面倒であるという問題点があった。
【0006】
更に、固定爪のバネ力が、フロントパネルの長辺方向にケース本体を押圧する構成であったため、このバネ力の反作用としてフロントパネルには両短辺を押圧する力が作用し、これによりフロントパネルに反りが発生してしまうという問題点があった。このように、フロントパネルに反りが発生すると、反りの発生部分においてフロントパネルとケース本体との間に間隙が発生し、この間隙から電子装置内に塵埃が侵入してしまう。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、組み立て性、メンテナンス性、及び取り付け信頼性の向上を図りうるフロントパネルの取り付け構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項1記載の発明は、ケース本体に長方形状のフロントパネルを取り付けるフロントパネルの取り付け構造であって、
弾性力を持って前記ケース本体に嵌合する固定部を前記フロントパネルの短辺である下辺に形成し、かつ、前記固定部の弾性力の作用方向が前記フロントパネルの剛性の高い短辺方向と平行な方向に選定すると共に、前記固定部は固定爪からなり、
当該固定爪は、前記フロントパネルの前記下辺より前記ケース本体側に延出する下部アーム部の先端部に先端部に下方に延出するように形成され、
当該固定爪が、前記ケース本体に形成された固定フックに嵌合してなることを特徴とするものである。
【0010】
上記発明によれば、フロントパネルにケース本体と弾性力を持って嵌合する固定部の弾性力の作用方向がフロントパネルの剛性の高い方向に選定されているため、この弾性力の反力がフロントパネルに作用しても、この反力の作用方向に対するフロントパネルの剛性は高い。このため、反力によりフロントパネルに反りが発生することはなく、よってフロントパネルとケース本体との間から塵埃が侵入することを防止できる。
【0012】
また、上記発明によれば、長方形状のフロントパネルをケース本体に取り付ける構成において、固定部の配設位置を適宜選定するだけの簡単な構成で、フロントパネルに反りが発生することを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例を適用してなる電子装置10を示している。本実施例では、電子装置10としてパーソナルコンピュータの周辺機器であるルータを例に挙げて説明するが、本願発明の適用はこれに限定されものではなく、種々の電子機器に適用できるものである。
【0021】
電子装置10は、大略するとケース本体11とフロントパネル12とにより構成されている。このケース本体11及びフロントパネル12は、本実施例ではいずれも樹脂成形品とされている。しかしながら、ケース本体11とフロントパネル12が金属等の他の材料により形成されていたとしても、本発明を適用することができる。
【0022】
ケース本体11は、ケース半体13とケース半体14とにより構成されている。即ち、ケース本体11は、一対のケース半体13,14を組み合わせた構成とされている。このように、ケース本体11を一対のケース半体13,14を組み合わせた構成とするとにより、ケース本体11内に回路基板,電子機器等を搭載する処理、及びメンテナンス処理を容易に行なうことができる。また、ケース本体11の下部には、設置時の安定性を向上するため、鍔部15,16が形成されている。
【0023】
ケース半体13は、図3及び図4に拡大して示すように、その上部に延出部32が形成されており、この延出部32には係合孔30が形成されている。一方、ケース半体14は、その上部に延出部33が形成されており、また延出部33には係合孔31が形成されている。また、延出部32はケース半体14との組み合わせ方向に延出するよう形成されおり、延出部33はケース半体13との組み合わせ方向に延出するよう形成されている。
【0024】
そして、ケース半体13とケース半体14とを組み合わせた状態で、延出部32と延出部33は重ねられた状態となる。また、延出部32と延出部33とが重なった状態において、延出部32に形成された係合孔30と延出部33に形成された係合孔31が連通するよう構成されている。この係合孔31には、後述するようにフロントパネル12に形成されている係合突起22が係合する。
【0025】
更に、ケース本体11の底面には、固定フック42,43が形成されている。固定フック42は、ケース半体13の底面17-1に形成されている。また、固定フック43は、ケース半体14の底面17-2に形成されている。この固定フック42,43は、後述するようにフロントパネル12に形成されている固定爪23,24が嵌合する。
【0026】
上記した一対のケース半体13,14が組み合わされた状態では、ケース本体11のフロント部分は開口した状態となっている。フロントパネル12は、ケース本体11のこの開口部を覆うよう装着される。
【0027】
図2は、フロントパネル12を拡大して示す図である。フロントパネル12は樹脂成形品であり、大略するとパネル本体18、側片部19,20、係合突起22、固定爪23,24、及び後述するシボ加工部40、及びローレット加工部41等により構成されている。
【0028】
パネル本体18は、図2(A)に示すように、平面視した状態で略長方形状とされている。このパネル本体18の表面には、所定の機能表示(例えば、POW等)が施されている。後述するようにこの機能表示の近傍は、当該機能が動作している際に発光ダイオード37が点灯し照明される構成となっている。これにより、電子装置10の使用者は、この点灯を視認することにより、電子装置10の動作状態を確認することができる。
【0029】
また、フロントパネル12の長辺側の側部には、側片部19,20が形成されている。この側片部19,20は、図6に拡大して示すように、ケース半体13,14に形成されたスライド用凹部48,49にスライド可能に係合する構成とされている。
【0030】
後述するように、フロントパネル12はケース本体11にスライド装着される。この際、側片部19,20がスライド用凹部48,49に案内されることにより、フロントパネル12はケース本体11に装着される。
【0031】
また、側片部19,20には、それぞれ複数(本実施例では3個)の凸部28,29が形成されている。これに対し、図6に示すようにケース半体13,14の所定位置には、係合凹部38,39が形成されている。この凸部28,29と係合凹部38,39は、フロントパネル12がケース本体11の所定装着位置まで装着された際に係合する構成とされている。
【0032】
ここで、フロントパネル12の上記スライド方向に対する上部に注目すると、フロントパネル12の上部には内側(図2(B)における右側)に向け延出する上部アーム部21が、パネル本体18と一体的に形成されている。また、上部アーム部21の先端部には、図2(B)において下方に突出した係合突起22が形成されている。
【0033】
一方、フロントパネル12の上記スライド方向に対する下部に注目すると、フロントパネル12の下部には内側(図2(B)における右側)に向け延出する下部アーム部25が、パネル本体18と一体的に形成されている。また、下部アーム部25の先端部には図2(B)において下方に延出する固定爪23,24が形成されると共に、下部アーム部25の途中位置には固定突起26,27が形成されている。
【0034】
この固定爪23,24は、パネル本体18の短辺である下辺18aより、パネル本体18の長手方向に沿って下方に延出した構成とされている。これにより、固定爪23,24は、下辺18aから片持ち梁状の形状とされており、よって弾性変形可能な構成とされている。この際、固定爪23,24が弾性変形する方向は、略長方形状のパネル本体18の短辺方向と平行な方向(図2(A)中、矢印Xで示す方向)となる。
【0035】
続いて、図3乃至図5を参照し、フロントパネル12をケース本体11に装着する方法について説明する。
フロントパネル12をケース本体11に装着するには、先ずケース半体13とケース半体14とを図3に示すように対向させた上、各ケース半体13,14を組み合わせる。これにより、図4に示されるように、延出部32と延出部33は重なり合い、係合孔30と係合孔31は連通した状態となる。
【0036】
続いて、図4に示すようにケース本体11に対しフロントパネル12をスライド装着する。この際、先ず側片部19,20をスライド用凹部48,49に位置決めし、フロントパネル12をケース本体11に対して図中上部から下方に向けスライド装着する。このように、装着時において、フロントパネル12はケース本体11にスライド案内されて挿入されるため、装着操作を容易に行なうことができる。
【0037】
そして、フロントパネル12がケース本体11に完全に装着された際、フロントパネル12の上部においては、係合突起22が連通した係合孔30,31内に挿入することによりフロントパネル12はケース本体11に固定される。また、これと同時に、フロントパネル12の下部においては、固定爪23,24がケース半体13,14の底面17に形成された固定フック42,43と嵌合することによりフロントパネル12はケース本体11に固定される。
このように、フロントパネル12をケース本体11にスライド装着することにより、フロントパネル12の上部及び下部におけるフロントパネル12とケース本体11の固定を同時に行なえるため、組み立て作業性の向上を図ることができる。
【0038】
次に、電子装置10の上部におけるフロントパネル12とケース本体11との取り付け構造と、下部におけるフロントパネル12とケース本体11との取り付け構造をそれぞれ説明する。
【0039】
上記のように、フロントパネル12がケース本体11に完全に装着された際、フロントパネル12の上部においては、係合突起22が連通した係合孔30,31内に挿入する。これにより、係合突起22と係合孔30,31は、係合した状態となる。このように、電子装置10の上部においては、係合突起22が係合孔30,31と係合することによりフロントパネル12とケース本体11(ケース半体13,14)は一体化する。
【0040】
よって、電子装置10の上部においては、一対のケース半体13,14を組み合わせる(或いは離間させる)処理と、フロントパネル12をケース本体11に装着(或いは離脱)する処理が同時に実施されるため、組み立て性を向上させることができる。尚、メンテナンス時等の電子装置10の分解時においては、一対のケース半体13,14を離間させる処理と、フロントパネル12とケース本体11とを分離する処理を同時に行なうことが可能となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
【0041】
一方、フロントパネル12がケース本体11に完全に装着された際、フロントパネル12の下部においては、固定爪23,24がケース半体13,14の底面17-1,17-2に形成された固定フック42,43と嵌合する。図5は、固定爪23,24が固定フック42,43と嵌合した状態を示している。また、固定突起26,27は、ケース半体13,14に形成されている固定凹部(図示せず)に嵌合する。これにより、フロントパネル12は、その下部においてもケース半体13,14に固定される。
【0042】
この際、固定爪23,24が固定フック42,43に嵌合することにより固定爪23,24は弾性変形し、よってフロントパネル12にはこの弾性変形の反力が作用する。従来では、フロントパネルをケース半体に固定する固定爪がフロントパネルの上下端部(本実施例における下辺18aと上辺18b)に設けられ、かつ固定時における固定爪の弾性変形による反力がフロントパネルの長手方向に印加される構成であったため、図1(C)に一点鎖線で示すようにフロントパネルが変形することが発生していたことは前述した通りである。
【0043】
しかしながら、上記したフロントパネル12の取り付け構造では、固定爪23,24の弾性変形の反力は、パネル本体18の短辺方向(図2(A)に矢印Xで示す方向)となる。この反力の作用方向は、フロントパネル12の剛性の高い方向となる。このため、この反力がフロントパネル12に作用しても、この反力の作用方向に対するフロントパネル12の剛性は高いため反りが発生することはない。よって、フロントパネル12とケース本体11との間に間隙が発生することはなく、電子装置10内に塵埃が侵入することを防止できる。
【0044】
また、従来上下に配設されたものを、上記した取り付け構造では下辺18aにのみ固定爪23,24を形成し、その弾性力(反力)の印加方向が剛性の高い方向となるよう適宜選定するだけの簡単な構成で、フロントパネル12に反りが発生することを防止することができた。このため、本取り付け構造により、簡単な構成でフロントパネル12の取り付け信頼性を高めることができた。
【0045】
更に、上記した取り付け構造では、上部においては係合突起22が係合孔30,31に係合しただけの固定構造であるが、下部においては固定爪23,24が固定フック42,43に嵌合しているため、フロントパネル12が上下方向(スライド方向)に移動することはなく、よって係合突起22が係合孔30,31から離脱するようなことはない。
【0046】
尚、フロントパネル12がケース本体11に完全に装着された際、側片部19及び側片部20に形成されている凸部28,29は、ケース半体13,14に形成されている係合凹部38,39に係合する。よって、この凸部28,29と係合凹部38,39との係合によっても、フロントパネル12はケース本体11に強固に係合し、よってフロントパネル12とケース本体11との間に間隙が発生することを抑制している。
【0047】
また、固定爪23,24が固定フック42,43と嵌合した位置の外周部分には、図5に示すように四角状壁46,47が形成されている。このように、固定爪23,24と固定フック42,43との嵌合位置の外周部を四角状壁46,47で覆い隠すことにより、誤って固定爪23,24と固定フック42,43との嵌合を外してしまう事故を防止することができる。
【0048】
ここで、フロントパネル12の背面、及びフロントパネル12と発光ダイオード37との関係に注目し、以下説明する。
前記したように、パネル本体18の機能表示の近傍は、発光ダイオード37により照明される構成とされている。即ち、発光ダイオード37が発した光は、フロントパネル12を透過して操作者に視認される構成とされている。しかしながら、本実施例の電子装置10であるルータは、一般に操作者が主に操作するパーソナルコンピュータの設置位置から離間して設置されるものである。このため、操作者と電子装置10とも離間し、従来構成の表示では表示を視認できない場合が発生する。
【0049】
そこで、本実施例では図6及び図7に示すように、フロントパネル12(光透過パネル)の形状を発光ダイオード37の光の進行方向に突出した形状とすると共に、フロントパネル12の背面に発光ダイオード37からの光を拡散させるシボ加工部40を形成した。更に、シボ加工部40が施されたフロントパネル12の背面の中央位置に、長手方向に沿ってローレット加工部41を形成した。以下、この各構成の詳細について説明する。
【0050】
図6は、図1(B)におけるA−A線に沿う断面を示している。同図に示すように、ケース半体13,14よりなるケース本体11の内部には基板36が配設されている。発光ダイオード37は、この基板36の所定位置に配設されており、電子装置10の動作状態により発光,消灯を行なう構成とされている。尚、図では1個の発光ダイオード37のみ示すが、この発光ダイオード37は表示箇所数に対応して複数個設けられている。
【0051】
また、発光ダイオード37と対向するフロントパネル12は、曲率R1を有した左面34と、曲率R2を有した右面35とにより構成されている。この左面34と右面35が接合されることにより、フロントパネル12は全体として発光ダイオード37の光の進行方向に突出した形状となっている。
【0052】
具体的には、従来のように平面なフロントパネルを想定した場合、これよりも図6中矢印ΔHで示す寸法だけ、フロントパネル12は突出した構成とされている。このように、フロントパネル12の形状を発光ダイオード37の光の進行方向に突出した形状とすることにより、従来のようにフロントパネルを平面とした構成に比べ、フロントパネル12を広い範囲から視認することができる。
【0053】
即ち、フロントパネル12を側方から見た場合、フロントパネルが平面であると例えば電子装置10の真横からフロントパネル12を見ても表示を視認することはできないが、フロントパネル12が突出していれば、電子装置10の真横からでも表示を視認することが可能となる。
【0054】
更に、フロントパネル12は、曲率R1を有した左面34と曲率R2を有した右面35とを接合した構成としている。また、左面34の曲率中心と右面35の曲率中心は偏心した構成とされている。
【0055】
これにより、左面34の曲率中心と右面35の曲率中心を一致させた構成に比べ、電子装置10の小型化を図っても,前記した突出寸法ΔHを(即ち、フロントパネル12の突出量)を比較的大きくすることができ、よってこれによってもフロントパネル12の表示を視認できる範囲を広い範囲とすることができる。また、例えば二つの平面を接合したような断面三角形状とした構成に比べても、フロントパネル12の表示を視認できる範囲を広い範囲とすることができる。
【0056】
また、フロントパネル12の背面には、発光ダイオード37からの光を拡散させるシボ加工部40(光拡散部)が形成されている。本実施例では、ローレット加工部41の形成位置を除き、フロントパネル12の背面全面にシボ加工部40を形成している。このシボ加工は微細な凹凸を形成する加工であり、この加工は容易である。このため、シボ加工部40は簡単かつ安価に形成することができる。
【0057】
このような微細な凹凸であるシボ加工部40をフロントパネル12の背面に形成することにより、発光ダイオード37で発せられた光は、このシボ加工部40を通過する際に拡散される。
【0058】
このように、発光ダイオード37で発光した光がシボ加工部40で拡散されることにより、操作者がフロントパネル12を見た場合、発光ダイオード37の配設位置を中心として所定範囲が光るように見える。即ち、シボ加工部40を施さないフロントパネルに比べ、発光範囲を広くすることができる。よって、これによってもフロントパネル12を視認できる範囲を拡大することができる。
【0059】
しかしながら、シボ加工部40が形成された部位では、光が拡散されるため発光の輝度は低下することとなる。操作者によっては、フロントパネル12の表示にシャープな表示を望む場合がある。
【0060】
このため本実施例では、フロントパネル12の背面の全面をシボ加工部40とするのではなく、その一部にシボ加工部40を有しない非拡散部を設けた構成とした。具体的には、フロントパネル12に非拡散部としてローレット加工部41を設けた構成とした。
【0061】
この構成とすることにより、ローレット加工部41が形成された位置においては、発光ダイオード37の光が拡散されずに透過される。よって、シボ加工部40における光の輝度に比べ、ローレット加工部41における光の輝度は強くなり、よってローレット加工部41の形成位置においては強い視認性を有した(シャープな)表示を行なうことができる。
【0062】
更に本実施例では、発光ダイオード37の発光色と、フロントパネル12の色を同一色或いは同系色としている。これにより、フロントパネル12は、発光ダイオード37が発した光のみを通過させるフィルタとして機能する。よって、他色の光が表示に影響を及ぼすことを防止でき、これによってもフロントパネル12の表示の視認性を向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0064】
請求項1記載の発明によれば、フロントパネルにケース本体と弾性力を持って嵌合する固定部の弾性力の作用方向がフロントパネルの剛性の高い方向に選定されているため、この弾性力の反力がフロントパネルに作用しても、この反力の作用方向に対するフロントパネルの剛性は高いため、反力によりフロントパネルに反りが発生することはなく、よってフロントパネルとケース本体との間から塵埃が侵入することを防止できる。
【0065】
また、長方形状のフロントパネルをケース本体に取り付ける構成において、固定部の配設位置を適宜選定するだけの簡単な構成で、フロントパネルに反りが発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子装置の外観を示す図である。
【図2】フロントパネルを拡大して示す図である。
【図3】係合突起と係合孔との係合位置を拡大して示す図である(その1)。
【図4】係合突起と係合孔との係合位置を拡大して示す図である(その2)。
【図5】固定爪と固定フックとの嵌合位置を拡大して示す図である。
【図6】フロントパネルと発光ダイオードとの配設位置関係を示す図である。
【図7】フロントパネルの背面を示す図である。
【符号の説明】
10 電子装置
11 ケース本体
12 フロントパネル
13,14 ケース半体
15,16 鍔部
17-1,17-2 底面
18 パネル本体
21 上部アーム部
22 係合突起
23,24 固定爪
25 下部アーム部
26,27 固定突起
30,31 係合孔
32,33 延出部
34 左面
35 右面
36 基板
37 発光ダイオード
38 係合凹部
40 シボ加工部
41 ローレット加工部
42,43 固定フック

Claims (12)

  1. ケース本体に長方形状のフロントパネルを取り付けるフロントパネルの取り付け構造であって、
    弾性力を持って前記ケース本体に嵌合する固定部を前記フロントパネルの短辺である下辺に形成し、かつ、前記固定部の弾性力の作用方向が前記フロントパネルの剛性の高い短辺方向と平行な方向に選定すると共に、前記固定部は固定爪からなり、
    当該固定爪は、前記フロントパネルの前記下辺より前記ケース本体側に延出する下部アーム部の先端部に下方に延出するように形成され、
    当該固定爪が、前記ケース本体に形成された固定フックに嵌合するフロントパネルの取り付け構造。
  2. 前記下部アーム部の途中位置にフロントパネル外側に突出した固定突起を形成し、前記ケース本体の所定位置に固定凹部を形成し、前記固定突起は前記固定凹部に嵌合するようにした請求項1記載のフロントパネル取り付け構造。
  3. 前記フロントパネルの両方の長辺に側片部を形成し、前記ケース本体側にはスライド用凹部を形成し、前記フロントパネルが前記ケース本体にスライド装着可能とした請求項1又は2に記載のフロントパネル取り付け構造。
  4. 前記側片部は凸部を形成し、前記ケース本体の所定位置には係合凹部を形成し、前記側片部の凸部と前記ケース本体の所定位置の係合凹部は、前記フロントパネルが所定位置まで装着された際に係合するようにした請求項3記載のフロントパネル取り付け構造。
  5. 前記フロントパネルの短辺である上辺に本体側に延出する上部アーム部を形成し、前記上部アーム部の先端部に下方に突出した係合突起を形成し、前記ケース本体は、一対のケース半体を組み合わせてなり、前記一対のケース半体のそれぞれに係合孔を形成し、前記一対のケース半体を組み合わせてケース本体を形成した際、一対の前記係合孔が連通されるよう構成し、前記係合突起が前記連通された係合孔に係合するようにした請求項1乃至4のいずれか一項記載のフロントパネル取り付け構造。
  6. 前記ケース本体に形成された前記固定フックの外側に四角状壁を形成した請求項1乃至5のいずれか一項記載のフロントパネル取り付け構造。
  7. 一対のケース半体を組み合わせてなるケース本体と、
    前記ケース本体に装着する長方形状のフロントパネルとを有する電子装置であって、
    前記フロントパネルは、短辺である下辺に、弾性力を持って前記ケース本体に嵌合するように形成された固定部を備え、
    前記固定部の弾性力の作用方向が、剛性の高い短辺方向と平行な方向に選定すると共に、前記固定部は固定爪からなり、
    当該固定爪は、前記フロントパネルの前記下辺より前記ケース本体側に延出する下部アーム部の先端部に先端部に下方に延出するように形成され、
    当該固定爪が、前記ケース本体に形成された固定フックに嵌合する電子装置。
  8. 前記下部アーム部の途中位置にフロントパネル外側に突出した固定突起を形成し、前記ケース本体の所定位置に固定凹部を形成し、前記固定突起は前記固定凹部に嵌合するようにした請求項7記載の電子装置。
  9. 前記フロントパネルの両方の長辺に側片部を形成し、前記ケース本体側にはスライド用凹部を形成し、前記フロントパネルが前記ケース本体にスライド装着可能とした請求項7又は8記載の電子装置。
  10. 前記側片部は凸部を形成し、前記ケース本体の所定位置には係合凹部を形成し、前記側片部の凸部と前記ケース本体の所定位置の係合凹部は、前記フロントパネルが所定位置まで装着された際に係合するようにした請求項9記載の電子装置。
  11. 前記フロントパネルの短辺である上辺に本体側に延出する上部アーム部を形成し、前記上部アーム部の先端部に下方に突出した係合突起を形成し、前記ケース本体は、一対のケース半体を組み合わせてなり、前記一対のケース半体のそれぞれに係合孔を形成し、前記一対のケース半体を組み合わせてケース本体を形成した際、一対の前記係合孔が連通されるよう構成し、前記係合突起が前記連通されたに係合するようにした請求項7乃至10のいずれか一項記載の電子装置。
  12. 前記ケース本体に形成された前記固定フックの外側に四角状壁を形成した請求項7乃至11のいずれか一項記載の電子装置。
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