JPH1139990A - プッシュ式スイッチ装置 - Google Patents

プッシュ式スイッチ装置

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JPH1139990A
JPH1139990A JP9193420A JP19342097A JPH1139990A JP H1139990 A JPH1139990 A JP H1139990A JP 9193420 A JP9193420 A JP 9193420A JP 19342097 A JP19342097 A JP 19342097A JP H1139990 A JPH1139990 A JP H1139990A
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JP
Japan
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push
front case
switch device
type switch
pressing
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JP9193420A
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English (en)
Inventor
Koichi Takagi
孝一 高木
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアコン操作パネル1の構成部品の組付方向
を一定方向にすることにより、エアコン操作パネル1の
組付作業性を向上する。 【解決手段】 表示面4に意匠が施されたフロントケー
ス5の枠状の装着壁21の内側に、底側壁24より手前
側に突出する凸状側壁26を設け、その凸状側壁26の
外周面に可動接点の変位方向に延びるレール27を形成
した。そして、押圧面6に意匠が施された押圧ノブ7の
凹状側壁31の内周面にレール27と同一方向に延びる
レール33を形成した。そして、プリント配線板2上に
所定の隙間を隔ててフロントケース5を組み付けた後
に、押圧ノブ7を装着壁21の装着穴22内に差し込ん
で、レール27、33同士を嵌合することにより、装着
壁21の内周と凸状側壁26の外周との間に押圧ノブ7
を摺動自在に嵌め合わした。これにより、エアコン操作
パネル1の構成部品の組付方向が一定方向となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作用突起物を押
圧することにより回路基板に接点を接触させて機器の作
動および停止を指示するか、あるいは機器の作動状態の
変更を指示するための電気信号または機械信号を発生す
るプッシュ式スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車用空気調和装置
のエアコン操作パネル(車載用機器、艤装部品)は、図
6に示したように、プリント基板100、ゴムシート1
01、複数個のスライダー102、表面に意匠が施され
た表示面103を持つフロントケース104および複数
個の押圧ボタン105等から構成されている。そして、
プリント基板100には、電気配線がプリントされ、作
動状態を操作者に知らせるためのインジケータ装置10
6、複数個の押圧ボタン105を照明するためのランプ
107、および複数個の固定接点(図示せず)が設けら
れている。
【0003】また、ゴムシート101には、固定接点に
対向する部位が凸状に膨らんだ接点部108が設けら
れ、この接点部108には、固定接点に接触した際に電
気信号を発生するための可動接点(図示せず)が内蔵さ
れている。そして、複数個のスライダー102は、ラン
プ107が発する光を前方側(操作者側)に導光すると
共に、図示上下方向に変位することによって当接板10
9が接点部108を押し上げて可動接点と固定接点とを
接触させる。さらに、複数個の押圧ボタン105は、装
着穴110が形成されたフロントケース104内に配設
されている。
【0004】また、フロントケース104には、複数個
のスライダー102の周囲を囲むように筒状側壁111
が形成され、この筒状側壁111の内壁面には、複数個
のスライダー102の外壁面に形成されたレール112
と嵌合し複数個のスライダー102を前後方向に誘導す
るレール113が形成されている。なお、複数個のスラ
イダー102は、ゴムシート101の弾性力により図示
下方に付勢されているが、レール112の図示下端部が
筒状側壁111に形成された係止部114に係止されて
おり、図示の位置からの図示下方側への変位が規制され
ている。
【0005】このエアコン操作パネルの組付方法を説明
すると、先ずフロントケース104の表示面103を図
示下方(前方側、手前側)に向け、レール112、11
3同士が嵌合するように、筒状側壁111内に複数個の
スライダー102を図示上方側から図示下方に向けて差
し込んで複数個のスライダー102をフロントケース1
04に組み付ける。そして、図示下端面がゴムシート1
01により覆われたプリント基板100を、複数個のス
ライダー102の当接板109にゴムシート101の接
点部108が当接するように、図示上方からフロントケ
ース104の裏面に貼り合わせてプリント基板100を
フロントケース104に組み付ける。次に、複数個の押
圧ボタン105を図示下方から図示上方に向けて、筒状
側壁111の装着穴110に差し込むようにして複数個
の押圧ボタン105を複数個のスライダー102の図示
下端側にそれぞれ組み付けるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のエア
コン操作パネルにおいては、フロントケース104に対
するプリント基板100および複数個のスライダー10
2の組付方向(図示上方から図示下方に向かう方向)
と、複数個のスライダー102に対する複数個の押圧ボ
タン105の組付方向(図示下方から図示上方に向かう
方向)とが異なっているため、エアコン操作パネルの組
付作業性が悪いという問題が生じている。
【0007】また、仮にプリント基板100、複数個の
スライダー102、押圧ボタン105およびフロントケ
ース104の順に組み付けを行うことにより、エアコン
操作パネルの組付方向を一定方向にした場合には、押圧
ボタン105を交換する交換作業時に、フロントケース
104も取り外す必要があり、押圧ボタン105の交換
が容易に実施できないという問題が生じる。さらに、複
数個のスライダー102やリフレクタ等の導光部材は、
押圧ボタン105やフロントケース104に隠れて操作
者からは見えないので、意匠構成上不要であるが、導光
部材を廃止してしまうと、押圧ボタン105を操作者が
押圧(操作)した時に押圧ボタン105がスムーズに本
来の変位方向に動かずがた付く可能性があり、操作者の
操作フィーリングが低下するという問題が生じる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、構成部品の組付方向を
一定方向にすることにより、組付作業性を向上すること
のできるプッシュ式スイッチ装置を提供することにあ
る。また、操作用突起物の交換作業性を向上することの
できるプッシュ式スイッチ装置を提供することにある。
さらに、導光部材を廃止しても操作者の操作フィーリン
グの低下を抑えることのできるプッシュ式スイッチ装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、スイッチよりも一方側に前面ケースが組み付け
られ、その前面ケースの装着部においてスイッチを操作
可能に操作用突起物が装着されることにより、プッシュ
式スイッチ装置を構成する各構成部品の組付方向を一定
方向にすることができるので、組付作業性を向上するこ
とができる。また、前面ケースを組み付けた後に操作用
突起物を組み付けるようにしている。このため、操作用
突起物の交換作業時には操作用突起物のみを取り外すだ
けで、操作用突起物の交換を行うことができるので、操
作用突起物の交換作業性を向上することができる。
【0010】請求項1または請求項2に記載の発明によ
れば、凸状部の外周に設けた嵌合部と凹状部の内周に設
けた被嵌合部とが操作用突起物の押圧方向に摺動自在に
嵌め合わされているので、操作者が操作用突起物を押圧
することにより、スイッチが操作用突起物と一体的に変
位方向に変位する。これにより、意匠構成上不要な導光
部材を廃止しても、操作用突起物を操作者が押圧するだ
けで、操作用突起物が操作者の押圧方向にスムーズに動
くので、操作者の操作フィーリングの低下はない。
【0011】請求項3または請求項4に記載の発明によ
れば、凹状部の外周に設けたテーパ形状の断面を持つ嵌
合爪の一辺を装着部に形成した嵌合穴の穴壁面で係止す
ることにより、操作用突起物の嵌合爪が嵌合穴の穴壁面
より押圧方向の逆側に移動することを規制できるので、
操作者が操作用突起物が手を離しても操作用突起物が前
面ケースより脱落することを防止できる。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、弾性力を
発生する接点部に可動接点を設けることにより、操作者
が操作用突起物を押圧した後に操作用突起物を離せば、
可動接点が初期位置に戻される。そして、請求項6に記
載の発明によれば、前面ケースに形成された貫通穴を、
操作用突起物の凹状部の延長部が貫通することにより、
操作用突起物を操作者が押圧することによって可動接点
を容易に変位させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕図1ないし図5は本発明の第1
実施形態を示したもので、図1および図2は自動車用空
気調和装置のエアコン操作パネルの主要部を示した図で
ある。
【0014】本実施形態のエアコン操作パネル1は、本
発明のプッシュ式スイッチ装置に相当するもので、自動
車のインストルメントパネル、センターコンソール、フ
ロアコンソールに一体成形されたセンタパネル(図示せ
ず)の箱体形状の装着部に装着され、車体側ステー(図
示せず)に固定ねじ等の締結具(図示せず)を用いて締
め付け固定されている。
【0015】そしてエアコン操作パネル1は、このエア
コン操作パネル1のうち最も奥側(操作者から遠い側、
例えばエンジンルーム側)に配されたプリント配線板2
と、このプリント配線板2上に載せられたゴムシート3
と、表示面4に意匠が施されたフロントケース5と、押
圧面6に意匠が施された複数個の押圧ノブ7とを備えて
いる。
【0016】次に、プリント配線板2およびゴムシート
3を図1および図3に基づいて説明する。ここで、図3
(a)、(b)はゴムシート3に内蔵された可動接点と
プリント配線板2上の固定接点とを示した図である。
【0017】プリント配線板2は、フロントケース5の
裏面より所定の隙間を隔ててフロントケース5の裏面側
に重ね合わさるように配され、表面(前方側面)および
裏面(奥側面)にプリント回路8が所定のパターンで形
成された回路基板である。このプリント配線板2には、
複数個のインジケータ装置(図示せず)、および複数個
のランプ9が設けられている。そして、プリント配線板
2は、フロントケース5の裏側に固定ねじ等の締結具
(図示せず)により締め付け固定されている。また、プ
リント配線板2には、フロントケース5に固定ねじ等の
締結具を用いて締め付け固定するための取付部(図示せ
ず)が複数個形成されている。
【0018】プリント回路8は、プリント配線板2の電
気回路を構成するもので、抵抗、コンデンサ、コイル等
を結合させた回路である。なお、プリント配線板2の表
面側のプリント回路8には、図3(a)、(b)に示し
たように、固定接点10が押圧ノブ7の個数と同個数設
けられている。
【0019】複数個のインジケータ装置は、点灯または
消灯することで自動車用空気調和装置の作動状態を知ら
せるための視覚表示手段で、発光ダイオード(LE
D)、このLEDを保持するLEDホルダ、LEDに対
向して配置されるLEDレンズ11、およびフロントケ
ース5に形成された表示窓12等からそれぞれ構成され
ている。そして、複数個のランプ9は、自動車の前照灯
等の照明装置(図示せず)と連動して点灯し、光がフロ
ントケース5によって主に前方側に導かれて各押圧ノブ
7を照明するための照明器具である。
【0020】ゴムシート3は、シリコンゴム等の合成ゴ
ムよりなり、プリント配線板2の表面(図示上端面)を
覆うように配され、押圧ノブ7の変位位置を初期位置に
戻す方向に弾性力を発生する弾性体を構成する。このゴ
ムシート3には、固定接点10に対向する部位が図示上
方に凸状に膨らんだ接点部13が複数個設けられてい
る。これらの接点部13には、当接板14が接触する平
坦な当接面が形成されている。また、接点部13には、
図3(a)、(b)に示したように、固定接点10に接
触した際に電気信号を発生するための可動接点15が内
蔵されている。なお、可動接点15は、本発明のスイッ
チに相当する部品で、カーボン入りゴムである。
【0021】フロントケース5は、本発明の前面ケース
に相当するもので、樹脂材料により所定の形状に形成さ
れ、プリント配線板2の表面より所定の隙間を隔ててプ
リント配線板2の表面側に重ね合わさるように配されて
いる。このフロントケース5は、押圧ノブ7の周囲を囲
む枠状の装着壁21が表示面4より奥側に角筒形状(角
凸形状)となるように突出されている。
【0022】装着壁21は、本発明の装着部に相当する
部分で、内部に、押圧ノブ7を出没自在に収容するため
の略長方形状の装着穴22を有している。そして、装着
壁21の奥側(図1において図示下方側)には、図1に
おいて図示左右方向に装着壁21を貫通する嵌合穴23
が部分的に形成されている。この嵌合穴23の図示上端
側の内壁面は、押圧ノブ7の移動を規制する規制部とし
て機能する。そして、フロントケース5には、装着壁2
1の図示下端部より内側に突出した角環状の底側壁24
が形成されている。なお、底側壁24には、押圧ノブ7
が貫通する貫通穴25が形成されている。
【0023】そして、フロントケース5には、底側壁2
4の内周側で、底側壁24よりも手前側(前方側)に突
出した角筒形状(角凸形状)の凸状側壁26が押圧ノブ
7と同一個数だけ形成されている。凸状側壁26は、本
発明の凸状部に相当するもので、押圧ノブ7と嵌合する
ように押圧ノブ7よりも内側に設けられ、押圧ノブ7が
所定の変位方向(図1において図示上下方向)にスムー
ズに変位するように誘導する部位である。そして、凸状
側壁26の外周面には、嵌合部としてのレール27が部
分的に突出するように形成されている。
【0024】次に、押圧ノブ7を図1ないし図5に基づ
いて説明する。ここで、図4および図5は押圧ノブ7を
示した図である。
【0025】押圧ノブ7は、本発明の操作用突起物に相
当するもので、押圧面6に対して逆側が開口している逆
容器形状となるように樹脂材料により一体成形されてい
る。この押圧ノブ7は、押圧面6の周囲より奥側に角筒
形状(角凹形状)となるように凹状側壁31が延長され
ている。その凹状側壁31は、本発明の凹状部に相当す
る部分で、外周面に嵌合爪32が形成されている。その
嵌合爪32は、本発明の突起部に相当する部分で、図示
上端面が平坦で図示下方に向かう程突出量(高さ)が小
さくなるテーパ形状(逆直角三角形状)の断面を有し、
凹状側壁31の外周より部分的に外側に向けて突出する
ように一体成形されている。
【0026】そして、凹状側壁31の内周面には、フロ
ントケース5の凸状側壁26のレール27と摺動自在に
嵌合して押圧ノブ7を可動接点15の変位方向と同一方
向に変位するように誘導するためのレール33が形成さ
れている。このレール33は、本発明の被嵌合部に相当
する部分で、凹状側壁31の内周面より部分的に内側に
突出するように一体成形されている。なお、レール33
の先端部(図示下端からの所定幅)は、押圧ノブ7をフ
ロントケース5に装着し易いようにテーパ形状に形成さ
れている。つまり、レール33の先端部は、先端に向か
えば向かう程、凹状側壁31からの突出量(レール33
の高さ)が漸減するように形成されている。
【0027】なお、押圧ノブ7は、嵌合爪32の図示上
端面がフロントケース5の嵌合穴23の図示上方側の穴
壁面に係止されるため、初期位置(図1の位置)から車
室内側(手前側、図1において図示上端側)への移動が
規制されている。また、押圧ノブ7は、操作者に押圧さ
れて押圧方向に所定の変位量だけ変位すると、嵌合爪3
2の図示下端部がフロントケース5の嵌合穴23の図示
下方側の穴壁面に係止される。あるいはレール33の図
示下端部がフロントケース5の底側壁24の図示上端面
に係止されるため、押圧終了位置から更なる後方側(奥
側、図1において図示下端側)への移動が規制されてい
る。
【0028】また、凹状側壁31は、嵌合爪32の内側
部分より図示下方に部分的に突出するように延長された
部分角筒状の延長部(突出壁)34を有している。この
延長部34の先端部は、ゴムシート3の図示上端面に接
着剤等の接合手段を用いて接合された当接板14に接触
している。なお、各押圧ノブ7の押圧面6に施された意
匠は、フロントデフロスタスイッチを表す視覚表示、リ
ヤデフォッガスイッチを表す視覚表示、エアコンスイッ
チを表す視覚表示、モード設定スイッチを表す視覚表示
等である。
【0029】〔第1実施形態の組付方法〕次に、本実施
形態のエアコン操作パネル1の組付方法を図1ないし図
5に基づいて簡単に説明する。
【0030】先ず、両面に固定接点10を含むプリント
回路8を形成したプリント配線板2の図示上端面を、接
点部13に可動接点15を内蔵したゴムシート3により
覆うように、プリント配線板2上にゴムシート3を載せ
る。このとき、ゴムシート3の接点部13上に当接板1
4を接合しても、予め接点部13上に当接板14を接合
しておいても良い。次に、プリント配線板2の取付部に
フロントケース5を固定ねじ等の締結具を用いて締め付
け固定することにより、プリント配線板2上に所定の隙
間を隔ててフロントケース5を組み付ける。
【0031】次に、押圧ノブ7の押圧面6を図示上方側
に向けて凹状側壁31の先端側から、押圧ノブ7の延長
部34をフロントケース5の貫通穴25に差し込んで貫
通させながら、フロントケース5の凸状側壁26の外周
に凹状側壁31を嵌め合わせて、レール33、27同士
を嵌合させる。このとき、押圧ノブ7の最大外径寸法
は、フロントケース5の装着穴22の内径寸法よりも大
きいが、押圧ノブ7の最大外径部分である嵌合爪32が
押圧ノブ7の挿入方向に向かってテーパ形状となるよう
に形成されているので、押圧ノブ7を挿入することがで
き、嵌合爪32が嵌合穴23内に入ると押圧ノブ7が装
着壁21(嵌合穴23)に係止される。これにより、押
圧ノブ7がフロントケース5の凸状側壁26の外周に図
示上下方向に摺動自在に組み付けられる。
【0032】そして、押圧ノブ7は、フロントケース5
の装着壁21の嵌合穴23に押圧ノブ7の凹状側壁31
より部分的に突出した嵌合爪32の図示上端面が係止さ
れることにより、押圧ノブ7の延長部34の先端部が当
接板14に接触する。したがって、押圧ノブ7と接点部
13に内蔵された可動接点15とが操作可能に配置され
る。また、押圧ノブ7は、接点部13の弾性力によって
図示上方に付勢されて、フロントケース5の表示面4よ
り若干押圧面6が突出した状態で、装着壁21の装着穴
22内に図示上下方向に往復移動自在に収容される。こ
の組付作業を押圧ノブ7の個数分だけ行い、更にフロン
トケース5の所定の場所に液晶表示装置やボリュームス
イッチ等の他の構成部品の組み付けも行うことにより、
エアコン操作パネル1の組み付けが終了する。
【0033】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
のエアコン操作パネル1の作用を図1ないし図5に基づ
いて簡単に説明する。
【0034】本実施形態では、凸状側壁26の外周面に
形成されたレール27と凹状側壁31の内周面に形成さ
れたレール33とが嵌合するように、フロントケース5
の凸状側壁26の外周とフロントケース5の装着壁21
の内周との間に押圧ノブ7が出没自在に差し込まれてい
る。これにより、操作者が押圧ノブ7の押圧面6を指で
押すと、押圧ノブ7がレール27に案内されて図1にお
いて図示下方(押圧方向)に変位する。
【0035】すなわち、押圧ノブ7は、与えられた操作
者の押圧力により、嵌合爪32の図示下端部がフロント
ケース5の嵌合穴23の図示下方側の穴壁面に係止され
るか、あるいはレール33の図示下端部がフロントケー
ス5の底側壁24の図示上端面に係止される所まで、所
定の変位量だけ変位する。このとき、操作者から押圧力
が付与されていなくても、押圧ノブ7の延長部34の先
端部が常に当接板14に接触しているので、当接板14
も図示下方に変位する。そして、当接板14が図示下方
に変位することにより、図3(b)に示したように、ゴ
ムシート3の接点部13が図示下方に撓み、接点部13
に内蔵された可動接点15が固定接点10に接触するこ
とにより、エアコン制御装置(図示せず)に出力される
電気信号(オン信号)が発生する。
【0036】また、操作者が押圧ノブ7の押圧面6より
指を離すと、ゴムシート3の弾性力により接点部13が
凸状に膨らんだ状態に復帰することにより、当接板14
が図示上方に変位する。そして、当接板14が図示上方
に変位することにより、凹状側壁31がレール27に案
内されて図1において図示上方に変位する。このとき、
押圧ノブ7の嵌合爪32がフロントケース5の嵌合穴2
3に係止された段階で、押圧ノブ7が初期位置に戻り、
フロントケース5の表示面4より若干押圧面6が突出し
た状態で保持される。なお、押圧ノブ7が初期位置に戻
されることにより、図3(a)に示したように、可動接
点15が固定接点10より離れるため、電気信号の発生
が止まる(オフ信号が発生する)。
【0037】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態のエアコン操作パネル1は、プリント配線板
2、フロントケース5および押圧ノブ7の順で組み付け
ることができるので、エアコン操作パネル1の構成部品
の組付方向を一定方向(図1において図示下方から図示
上方に向かう方向)としている。このため、エアコン操
作パネル1の各構成部品を組み付ける際の作業者の組付
作業性を向上することができるので、作業コストを低減
できる。
【0038】また、押圧ノブ7を新品に交換する場合に
は、エアコン操作パネル1が自動車の車体側に取り付け
られていたとしても、フロントケース5等の他の構成部
品を取り外すことなく、工具をフロントケース5の装着
壁21と押圧ノブ7の凹状側壁31との間に差し込んで
こじることにより、押圧ノブ7を簡単にフロントケース
5の装着壁21から取り外すことができるので、押圧ノ
ブ7を簡単に交換することができる。これにより、押圧
ノブ7の交換作業性を向上することができるので、作業
コストを低減できる。
【0039】そして、表示面4に意匠を施したフロント
ケース5の凸状側壁26の外周面に押圧ノブ7および可
動接点15の変位方向に延びるように形成されたレール
27と、押圧面6に意匠を施した押圧ノブ7の凹状側壁
31の内周面にレール27と同一方向に延びるように形
成されたレール33とが嵌合している。そして、押圧ノ
ブ7の凹状側壁31がフロントケース5の装着壁21の
内周と凸状側壁26の外周との間に摺動自在に差し込ま
れている。このため、意匠構成上不要なスライダーやリ
フレクタ等の導光部材を廃止しても、操作者が押圧ノブ
7の押圧面6を押圧するだけで、押圧ノブ7が操作者の
押圧方向にスムーズに動くので、操作者の操作フィーリ
ングの低下はなく、エアコン操作パネル1を構成する構
成部品の部品点数も軽減できる。
【0040】さらに、操作者が押圧していない時には、
押圧ノブ7はゴムシート3の弾性力により図示上方側に
付勢されているので、押圧ノブ7の嵌合爪32がフロン
トケース5の嵌合穴23に係止されている。このため、
押圧ノブ7の初期位置から車室内側への移動が規制され
ているので、フロントケース5の装着穴22から飛び出
すことはない。したがって、押圧ノブ7は、図1に示し
たように、押圧面6がフロントケース5の表示面4より
も手前側に所定の突出量だけ突出した状態でフロントケ
ース5の装着壁21およびフロントケース5の凸状側壁
26に保持される。
【0041】そして、フロントケース5の装着壁21内
に設けられた底側壁24には、押圧ノブ7の凹状側壁3
1より図示下方に延長された延長部34が貫通する貫通
穴25が形成されている。これにより、図1に示したよ
うに、押圧ノブ7の押圧面6とプリント配線板2および
ゴムシート3とがフロントケース5を挟んで配置されて
いたとしても、押圧ノブ7の延長部34および当接板1
4と貫通穴25とを設けることで、押圧ノブ7の凹状側
壁31の図示下端部をゴムシート3の接点部13(可動
接点15)に接触させることができる。
【0042】〔他の実施形態〕本実施形態では、本発明
をエアコン操作パネル1に適用したが、本発明を音響装
置、照明装置、ドアロック、パワーウインド、ショック
アブソーバまたは自動変速機等の車載用機器操作パネル
に適用しても良い。また、OA機器のキーボードに本発
明を適用しても良い。本実施形態では、本発明を自己復
帰式(ノンロック式)のプッシュ式スイッチ装置に適用
したが、本発明をロック式のプッシュ式スイッチ装置に
適用しても良く、またプッシュプル式スイッチ装置に適
用しても良い。
【0043】本実施形態では、押圧ノブ7の凹状側壁3
1とゴムシート3の接点部13(可動接点15)とを接
触させるために、凹状側壁31に延長部34を設け、且
つ接点部13上に当接板14を設けたが、押圧ノブ7の
凹状側壁31とゴムシート3の接点部13(可動接点1
5)とを接触させるために、接点部13に凹状側壁31
側に向かって突出する延長部を設けても良い。なお、当
接板14はなくても良い。
【0044】本実施形態では、センターケースとフロン
トケース5とを別体で設けたが、自動車のインストルメ
ントパネル、センターコンソール、フロアコンソール等
のセンターケースや車体に取り付けられる内装品の意匠
ケースにフロントケース5が一体成形されていても良
い。
【0045】本実施形態では、操作用突起物として押圧
ノブ7を使用したが、操作用突起物として押圧ボタン、
キー等の他の部品を使用しても良い。また、押圧ノブ7
の凹状側壁(凹状部)31に設けられる被嵌合部として
突条部、凸部または凹部を利用しても良い。さらに、フ
ロントケース5の凸状側壁(凸状部)26に設けられる
嵌合部として突条部、凹部または凸部を利用しても良
い。
【0046】本実施形態では、フロントケース5の凸状
側壁(凸状部)26を角筒形状に形成したが、前面ケー
スの凸状部を円筒形状、円板形状、楕円形状、多角形状
に形成しても良い。この場合には、押圧ノブ7等の操作
用突起物の凹状部の内部空間形状を、円筒形状、円板形
状、楕円形状、多角形状に形成する。また、操作用突起
物の凹状部は、押圧面6より一部のみが可動接点15等
のスイッチ側に突出する形状でも良い。さらに、フロン
トケース5と凸状部とを別体で形成しても良い。
【0047】本実施形態では、フロントケース5の装着
壁21の装着穴22内に出没自在に2個の押圧ノブ7を
収容したが、装着部内に1個または3個以上の操作用突
起物を出没自在に収容しても良い。さらに、操作者が操
作用突起物を押圧した際に、押圧終了時の押圧面の位置
が前面ケースの表示面よりも奥側に位置して(引っ込ん
で)も手前側に位置して(突き出していて)も良い。
【0048】本実施形態では、押圧ノブ7を初期位置に
戻す方向に弾性力(付勢力)を発生する接点部13をゴ
ム材料により構成したが、操作用突起物を初期位置に戻
す方向に弾性力(付勢力)を発生する接点部をスプリン
グやエアクッション等の弾性体により構成しても良い。
また、押圧ノブ7と接点部13の間に別体の可動ピンを
追加し構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアコン操作パネルの主要部を示した断面図で
ある(第1実施形態)。
【図2】エアコン操作パネルの主要部を示した正面図で
ある(第1実施形態)。
【図3】(a)、(b)はゴムシートに内蔵された可動
接点とプリント配線板上の固定接点とを示した断面図で
ある(第1実施形態)。
【図4】エアコン操作パネルの押圧ノブを示した正面図
である(第1実施形態)。
【図5】エアコン操作パネルの押圧ノブを示した下面図
である(第1実施形態)。
【図6】エアコン操作パネルの主要部を示した断面図で
ある(従来の技術)。
【符号の説明】 1 エアコン操作パネル(プッシュ式スイッチ装置) 2 プリント配線板(回路基板) 3 ゴムシート 4 表示面 5 フロントケース(前面ケース) 6 押圧面 7 押圧ノブ(操作用突起物) 8 プリント回路(電気回路) 10 固定接点 13 接点部 14 当接板 15 可動接点(スイッチ) 21 装着壁(装着部) 22 装着穴 23 嵌合穴 25 貫通穴 26 凸状側壁(凸状部) 27 レール(嵌合部) 31 凹状側壁(凹状部) 32 嵌合爪 33 レール(被嵌合部) 34 延長部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)電気回路の開閉または切り替えを行
    うスイッチと、 (b)このスイッチよりも一方側に配され、意匠が施さ
    れた表示面、この表示面よりも前記スイッチ側に設けら
    れた枠状の装着部、および前記スイッチの変位方向と同
    一方向に膨らんだ凸状部を有する前面ケースと、 (c)この前面ケースの装着部内において前記スイッチ
    を操作可能に装着され、意匠が施された押圧面、および
    前記装着部と前記凸状部との間に差し込まれて前記凸状
    部の外周に前記スイッチの変位方向と同一方向に摺動自
    在に支持された凹状部を有する操作用突起物とを備えた
    プッシュ式スイッチ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプッシュ式スイッチ装置
    において、 前記凸状部の外周には、前記操作用突起物の押圧方向に
    延長されて前記操作用突起物を押圧方向に誘導する嵌合
    部が設けられ、 前記凹状部の内周には、前記嵌合部に摺動自在に嵌め合
    わされる被嵌合部が設けられたことを特徴とするプッシ
    ュ式スイッチ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のプッシュ
    式スイッチ装置において、 前記凹状部の外周には、前記装着部側に向けて突出した
    凸状の嵌合爪が設けられ、 前記装着部には、前記嵌合爪を係止する嵌合穴が設けら
    れたことを特徴とするプッシュ式スイッチ装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のプッシュ式スイッチ装置
    において、 前記嵌合爪は、前記押圧面側から前記凹状部の先端側に
    向けて三角形状の断面を有し、 前記嵌合穴は、前記嵌合爪の一辺を係止して前記操作用
    突起物の変位方向の一方側への移動を規制する穴壁面を
    有することを特徴とするプッシュ式スイッチ装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のプッシュ式スイッチ装置において、 前記スイッチは、それを初期位置に戻す方向に弾性力を
    発生する接点部に設けられた可動接点であり、 前記可動接点は、所定の隙間を隔てて対向配置された回
    路基板に対して接触および離間することを特徴とするプ
    ッシュ式スイッチ装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のプッシュ式スイッチ装置
    において、 前記前面ケースには、前記凹状部に対応した位置に貫通
    穴が設けられ、 前記凹状部には、前記貫通穴を貫通して前記接点部に接
    触する延長部が設けられていることを特徴とするプッシ
    ュ式スイッチ装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    のプッシュ式スイッチ装置において、 前記操作用突起物は、前記押圧面に対して逆側が開口し
    ている逆容器形状のノブ、ボタンまたはキーであること
    を特徴とするプッシュ式スイッチ装置。
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